JP2700625B2 - 自動化用茸の栽培袋及び菌床栽培方法 - Google Patents

自動化用茸の栽培袋及び菌床栽培方法

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JP2700625B2
JP2700625B2 JP7136224A JP13622495A JP2700625B2 JP 2700625 B2 JP2700625 B2 JP 2700625B2 JP 7136224 A JP7136224 A JP 7136224A JP 13622495 A JP13622495 A JP 13622495A JP 2700625 B2 JP2700625 B2 JP 2700625B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、茸栽培用の袋の開口、
培地の充填、滅菌、植菌及び袋口の密封の全工程を自動
化できる自動化用茸の栽培袋及び菌床栽培方法に関す
る。
【0002】
【従来の技術】従来、舞茸、椎茸等の茸類の菌床栽培に
おいては、おが屑を主成分として、これに糠類などの栄
養源を配合し水分を調整した培養基が使用されていた。
この培養基を空気を通過し雑菌を遮断するフィルター部
材を設けたプラスチック製の袋に充填し、完全に滅菌し
た後、放冷し、種菌を接種して袋口を密封し、茸菌の栽
培に供していた。これらの方法は舞茸を人工栽培するこ
とに初めて成功したものであり、また適度の太さの広葉
樹が不足しがちな現状においておが屑で椎茸を栽培する
ことができ好ましい方法であるが、より一層の作業効率
の向上が求められている。
【0003】特開平4−71422号公報にはおが屑自
動充填機が開示され、プラスチック袋へのおが屑の充
填、充填おが屑を押圧して密実化し、袋の形状を整える
工程、おが屑層に複数本の深い穴を設ける工程等を自動
化する技術が開示され、この技術は大規模生産において
好ましく実用化されている。更に、特開平6−9062
0号公報には、滅菌前に袋口を融着して滅菌した培養基
に直接外部から注射針で茸の種菌を懸濁させた液を注射
し、その結果生じた針孔に溶融プラスチックを噴射して
針孔を閉塞する技術が開示されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、特開平
4−71422号公報の技術は実施されているが、袋口
を閉塞したまま滅菌する工程については未だ実施可能な
技術が開発されるに至っていない。特開平6−9062
0号公報の技術は袋口を閉塞したまま滅菌する工程が実
用化されるに至れば、特開平4−71422号公報の技
術と組合わせて全工程を自動化することができる。
【0005】袋口を密封した状態で滅菌を行うと、フィ
ルター部材からも激しく水蒸気が放出するが、フィルタ
ー部材を通過するため、放出効率が悪く破袋する。袋口
密封にあたり、非融着部を設ける方法も提案されている
が、非融着部を滅菌後に密封するのであっては作業の効
率化に逆行する。非融着部が広過ぎると培養中に雑菌に
汚染されるおそれがあり、狭過ぎると水蒸気の放出が不
十分であった。更に、2本以上の袋口融着線を設ける方
法も提案されているが、2本以上の袋口融着線の間隔と
非融着部の幅、数及び位置関係等が複雑で未だ実用化さ
れていない。そこで、栽培袋内に培養基を充填、押圧、
成型後、袋口を封鎖しながら破袋することなく125
℃、3〜5時間の滅菌に耐える茸の栽培袋及びこれを用
いた茸の菌床栽培方法が求められていた。
【0006】
【課題解決の手段】本発明は上記課題を解決することを
目的とし、その構成は、茸の菌床栽培に使用するプラス
チック製袋のおが屑を充填すべき部位より上に穿孔を設
け、空気を通過し、雑菌の通過を遮断するフィルター部
材により上記穿孔の外周を被覆した栽培袋において、袋
口密封部位より下方の、おが屑充填部位より上方に、上
記フィルター部材以外に、滅菌時フィルター部材を通過
せずに水蒸気を放出し、滅菌終了後容易に封鎖すること
ができる水蒸気放出孔を設けたことを特徴とし、更に、
この栽培袋を使用して内部におが屑を主成分とする培養
基を充填し、しかる後袋口を、少なくとも1カ所を融着
せずに残した1本以上の袋口融着線で封じることを特徴
とする。
【0007】本発明に使用するプラスチック製の袋と
は、ポリプロピレン、ポリエチレン等のポリオレフィン
系のプラスチックフィルムが主として使用される。特に
45〜55μ厚のポリプロピレン製の袋は広く使用され
ている。袋の形状には限定がないが、チューブ状フィル
ムの両端にガセット折込みを設けた袋は培養基を充填す
ると培養基が直方体形状となるため、その後の取扱いが
容易である点で優れている。一方、フィルムを供給しな
がらタテ融着、充填、ヨコ融着の工程を順次繰返す自動
製袋方法も使用できる。この方法により得られた栽培袋
はタテ融着部が脇にあるいわゆる三方シール型やタテ融
着部が中央部にあるいわゆるピロー型である。その他、
四方シール型の袋、底或いは脇にマチを有する袋等、い
ずれも本発明に使用することができる。
【0008】菌床栽培に使用する袋はおが屑を充填すべ
き部位より上方で、培養中閉じられる袋口より下方の部
位に1以上の穿孔を設け、この穿孔を空気を通過し雑菌
を通過させないフィルター部材で覆って、穿孔の周囲と
フィルター部材を融着したものである。すなわち、培養
中にはこのフィルター部材のみから空気の供給が行われ
るため、雑菌が侵入するおそれがなく、培養基が汚染さ
れずに確実な収穫が保障される。
【0009】本発明の特徴は、この唯一の通気孔である
フィルター部材以外の部位に、滅菌工程中に袋口を封鎖
しても破袋することなく発生する水蒸気を放出すること
ができる水蒸気放出孔を設けることに特徴がある。滅菌
工程においては、フィルター部材からも激しく水蒸気が
放出してはいるが、フィルター部材のみでは不十分で他
に水蒸気放出孔がないと破袋する。この水蒸気放出孔は
培養中も開口していると雑菌が侵入する原因となるた
め、滅菌工程終了後、速やかに封鎖することができるこ
とを要する。
【0010】封鎖する手段としては、後述する種菌接種
の際に生じる注射針の孔を溶融プラスチックを噴射して
塞ぐに際し同時に塞ぐ方法がある。この場合には水蒸気
放出孔は完全に密封される。更に、滅菌した粘着テープ
を貼着する方法、製膜性の塗料を塗布する方法などがあ
る。本発明における封鎖とは、完全に密封することのみ
を指称するものではない。開口したままであっても、培
養中には上から他のフィルム部材が被さり、下方や脇が
開口している場合には、その開口部があまり大きくなけ
れば雑菌が侵入しない。このような場合には密封する必
要もなくそのまま開口させておくが、封鎖とは、このよ
うに開口していながら雑菌が侵入しない状態をも包含す
る概念である。一般に、雑菌自体には移動能力がなく上
から降り注ぐような汚染態様であるため、横向きや下向
きの開口部、特に下向きの開口部が好ましい。
【0011】具体的に封鎖する方法としては、例えば、
従来は穿孔の周囲を完全に囲繞してフィルター部材と融
着していたが、穿孔の周囲のフィルターの脇、好ましく
は下方を5mm〜2cm、好ましくは7mm〜1.5c
m融着せずに残して水蒸気放出孔とする。更に、この融
着線の端部をそのまま下方或いは脇方にフィルター部材
の端に至るまで或いは途中まで平行に延出して融着する
こともできる。或いは融着線が平行でなくフィルター部
材端部に向かって広がっていてもよい。この場合には、
水蒸気放出孔は充分な大きさを有し積極的に水蒸気が放
出され、フィルター部材の端部で開口しているため後に
至って封鎖が容易である。特に水蒸気放出孔が下方に存
在する場合にはそのまま放置しても下向き孔であるた
め、雑菌の侵入を防止することができる。
【0012】また、水蒸気放出孔をフィルター部材の存
在しない部位に設けることもできる。この場合2〜20
mm、好ましくは5〜15mmのスリットを1カ所に或
いは2カ所以上に設けることもできる。スリットは縦、
横、斜めいずれの方向であってもよい。2本以上のスリ
ットを交叉させた「×」字状の水蒸気放出孔は、同一長
さのスリットであってもより効率的に水蒸気を放出す
る。或いは、フィルター部材の存在しない部位に小型の
貫通孔からなる水蒸気放出孔を設けることもできる。こ
の貫通孔はフィルムが欠落しているため小型であること
を要し、径2〜7mm、好ましくは3〜5mmである。
これらスリットや貫通孔は滅菌終了後、完全に密封状態
になるように封鎖することを要する。
【0013】更に、穿孔を覆う大きさのフィルター部材
の一方の方向、好ましくは下方のみを長く延出する。こ
の長く延出したフィルター部材に覆われ、且つ穿孔の融
着部と接しない部位に1カ所以上の小型の貫通孔を設け
る。この貫通孔はフィルター部材が上から被さっている
ため、滅菌終了後必ずしも密封しなくとも封鎖状態にな
る。より好ましい方法は貫通孔の上から被さるフィルタ
ー部材の脇を袋本体のフィルムと融着すると、水蒸気放
出孔からの水蒸気の放出に支障がなく、且つ雑菌により
汚染され難い。両脇の融着部は上が狭く下が広い「ハ」
字状が好ましく、また両脇の融着部の上端が穿孔を囲繞
する融着線と連続していると培養中の雑菌による汚染も
有効に防止される。一方、両脇の融着部の上端が穿孔を
囲繞する融着線と連続していない場合には水蒸気の放出
が効率的に行われる。
【0014】なお、上記の記載において融着と表現した
が、これは主として融着が行われているために使用した
用語であり、融着すると表現した個所を耐熱性の接着剤
を用いて接着することもできる。
【0015】上記栽培袋に培養基を充填するにあたって
は、フィルター部材、水蒸気放出孔の下方の所定の高さ
まで培養基を充填、押圧し、袋口を横シーラーを用いて
融着し袋口融着線を形成する。この袋口融着線には少な
くとも1カ所に融着されない非融着部を残す。非融着部
の長さは3〜15mm、好ましくは4〜12mmであ
る。袋口融着線は2本以上設けることが好ましい。この
場合には袋口融着線と袋口融着線の間に5mm〜3c
m、好ましくは8mm〜2.5cmの間隙を設ける。更
に互いに隣接する袋口融着線の非融着部は離れた位置に
あることが好ましい。
【0016】滅菌中に発生した水蒸気は袋に設けた水蒸
気放出孔からも放出するが、袋口融着部の非融着部から
も放出し、2本以上の袋口融着部が存在する場合にはよ
り外方の袋口融着線の非融着部まで2本の袋口融着線間
の通路を通過して次の袋口融着線の非融着部に達して放
出される。したがって、内圧が高い滅菌時には非融着部
及び2本の袋口融着線間の通路から水蒸気が放出する
が、内圧が下がった時には狭い通路は閉じてしまい、こ
れを開口させる力は働かない。雑菌は上から降り注ぐも
のであるが、仮に1カ所の非融着部を通過したとしても
横方向に延びる通路を通過することはできず、そのまま
で雑菌による汚染を防止することができる。また、袋口
融着線が1本であっても、培養時には重力により袋口が
下方に折曲がるため、非融着部から雑菌が侵入するおそ
れはない。
【0017】
【作用】前もって水蒸気放出孔を有する栽培袋を使用す
る本発明により、袋口を融着したまま滅菌し、滅菌後袋
口を閉じる作業が不要になった。したがって、従来の培
養基充填、押圧までの自動化工程に本発明を組込み、更
に茸菌を懸濁させた液を注射器を用いて植菌し、植菌に
より生じた針孔を溶融プラスチックを噴射することによ
り閉塞する技術を用いれば、製袋から充填、押圧、孔開
け、袋口閉塞、滅菌、植菌、水蒸気放出孔封鎖及び培養
の全工程を自動化することができ、茸栽培の作業効率が
格段に向上した。
【0018】
【実施例】図1は本発明の1実施例の平面図、図2及び
図3は水蒸気放出孔の他の実施例の平面図、図4は本発
明の袋口融着方法の1実施例の説明図、図5は本発明の
栽培袋を用いて本発明の方法で茸を培養している斜視図
である。
【0019】1は栽培袋であり、本実施例においては5
0μm厚で周囲が64cmのチューブ状のポリプロピレ
ンフィルムの両脇に6cmのガセット折込みを設け、袋
底を融着した長さ40cmの栽培袋である。2はガセッ
ト折込み線であり破線で示した。3は底融着部である。
4は穿孔、5は穿孔4を覆うフィルター部材で、ポリプ
ロピレン製の薄い微多孔膜を同じくポリプロピレン製の
不織布で補強したフィルター部材を使用した。6はフィ
ルター部材をフィルムに融着する融着線である。フィル
ター部材の両脇に長さ5mmのスリットを交叉させた
「×」字状の水蒸気放出孔7を設けた。
【0020】水蒸気放出孔7としては、この他単なるス
リットや微小な穿孔があるが、「×」字状の水蒸気放出
孔は水蒸気の放出効率がよく、滅菌後には完全に密封す
るまでの間三角状に切断された4片のフィルム片が介在
しているため、その間に汚染されるおそれもなく好まし
い方法である。これらの水蒸気放出孔は注射器を用いて
植菌した後、針孔を溶融プラスチックを噴射させて閉塞
する際に、同時に水蒸気放出孔も閉塞する。
【0021】図2は水蒸気放出孔の他の実施例であり、
穿孔を覆うフィルター部材をフィルムに融着するに際
し、約1cmの開口部8を残して融着した。開口部8は
袋の下方であった。このままであっても本発明の目的は
達成されるが、本実施例においては更に融着線6を平行
にフィルター部材の端部に至るまで延長誘導した。9は
誘導融着線である。誘導融着線9先端の図2において1
点鎖線で囲った部位を、植菌後に溶融プラスチックを噴
射させて密封することもできる。場合によってはそのま
ま放置しても雑菌に汚染されない。
【0022】図3は水蒸気放出孔の他の実施例であり、
融着線6は穿孔4を完全に囲繞してフィルター部材5を
フィルムに融着しているが、融着線6の下方に2個の直
径5mmの水蒸気放出孔7を穿設した。更にフィルター
部材5を下方に長くとり、水蒸気放出孔7を確実に覆う
長さとした。このまま水蒸気放出孔7を密封せずに培養
しても水蒸気放出孔7の上にフィルター部材が存在する
ため、雑菌が侵入し難く本発明の目的を達成することが
できる。より好ましい方法は水蒸気放出孔7の外方に汚
染防止融着線10を「ハ」字状に設ける。この水蒸気放
出孔保護融着線10により滅菌後特に水蒸気放出孔7を
封鎖するための手段を講じなくとも培養中に雑菌に汚染
されるおそれがなくなった。
【0023】図4は図1の栽培袋を用いて培養基を充填
後、袋口を密封した状態を示す。第1の袋口融着線12
は両端部を融着し、ガセット折込みのない部位の両端部
に長さ1cmの非融着部13をそれぞれ設けた。第1の
袋口融着線より2cm離して袋口側に第2の袋口融着線
12を設けた。第2の袋口融着線には非融着部13を第
1の袋口融着線11の2カ所の非融着部13の中央部に
設けた。培養基が加熱されると水蒸気が図4の矢印に示
すように放出される。加熱が終了すると、水蒸気が凝縮
した水分と、フィルム自体の有する平滑性により、非融
着部13及び第1の袋口融着線11と第2の袋口融着線
12との通路14を閉塞した。また培養中にはフィルム
口が自身の重量で折曲げられ、非融着部からの汚染が防
止された。
【0024】本実施例においては非融着部13をガセッ
ト折込みのない部位に設けたが、ガセット折込みのある
部位に設けてもよい。更に、ガセット折込みのない栽培
袋も使用できる。また、タテ融着部が存在する栽培袋の
場合であっても、タテ融着部を避けて非融着部を設ける
ことが好ましいが、タテ融着部と非融着部が重なっても
本発明の効果が得られる。
【0025】図5には滅菌終了後、植菌が終了した状態
の栽培袋の斜視図を示した。15は培養基であり、16
は培養基の通気性を高めて菌糸の蔓延を速めるための通
気穴であり、培養基の深さの約2/3の深い穴を設け
た。17は冷却した溶融プラスチックであり、注射針を
用いて植菌後の針孔を閉塞するために、ホットメルトタ
イプの溶融プラスチックを噴射した。この際、フィルタ
ー部材5の斜め外下に設けた2個の水蒸気放出孔7にも
溶融プラスチックを噴射して水蒸気放出孔7を密封し
た。18は水蒸気放出孔7を密封したプラスチックであ
る。
【0026】椎茸及び舞茸について、上記の方法で自動
充填、密封、滅菌及び植菌を行った栽培袋を常法により
培養した結果、従来の方法と何ら遜色のない椎茸及び舞
茸を収穫することができた。そして、袋口の折込みに要
する手間及び時間を大幅に短縮することができた。
【0027】
【発明の効果】本発明により、従来の自動化技術及び注
射器による植菌技術と組合わせて茸栽培の全工程の自動
化が可能になり、茸栽培の作業効率が格段に向上する。
更に、袋口を複雑に折込む必要がないため、同一培養基
容量でありながら栽培袋の長さを短縮することができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は本発明の1実施例の平面図である。
【図2】図2は水蒸気放出孔の他の実施例の平面図であ
る。
【図3】図3は水蒸気放出孔の他の実施例の平面図であ
る。
【図4】図4は本発明の袋口融着方法の1実施例の説明
図である。
【図5】図5は本発明栽培袋を用いて本発明方法で茸を
培養している斜視図である。
【符号の説明】
1 栽培袋 2 ガセット折込み線 3 底融着部 4 穿孔 5 フィルター部材 6 融着線 7 水蒸気放出孔 8 開口部 9 誘導融着線 10 水蒸気放出孔保護融着線 11 第1の袋口融着線 12 第2の袋口融着線 13 非融着部 14 通路 15 培養基 16 通気穴 17 冷却した溶融プラスチック 18 水蒸気放出孔を密封したプラスチック

Claims (7)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 茸の菌床栽培に使用するプラスチック製
    袋のおが屑を充填すべき部位より上に穿孔を設け、空気
    を通過させ、雑菌の通過を遮断するフィルター部材によ
    り上記穿孔を被覆し、穿孔の外周にフィルター部材とフ
    ィルム素材との融着部を設けた栽培袋において、袋口密
    封部位より下方の、おが屑充填部位より上方に水蒸気放
    出孔を設け、該水蒸気放出孔が穿孔の外周の融着部の一
    部をフィルム素材と融着或いは接着することなく開放さ
    せた水蒸気放出孔であることを特徴とする自動化用茸の
    栽培袋。
  2. 【請求項2】 穿孔の外周の融着部の一部をフィルム素
    材と融着することなく開放させた融着線のそれぞれの端
    部から、融着線がフィルター部材の端縁部に向かって延
    出していることを特徴とする請求項1記載の自動化用茸
    の栽培袋。
  3. 【請求項3】 茸の菌床栽培に使用するプラスチック製
    袋のおが屑を充填すべき部位より上に穿孔を設け、空気
    を通過させ、雑菌の通過を遮断するフィルター部材によ
    り上記穿孔を被覆し、穿孔の外周にフィルター部材とフ
    ィルム素材との融着部を設けた栽培袋において、袋口密
    封部位より下方の、おが屑充填部位より上方に水蒸気放
    出孔を設け、該水蒸気放出孔がフィルム素材に設けた少
    なくとも1ケ所の長さ2〜8mmのスリットであること
    を特徴とする自動化用茸の栽培袋。
  4. 【請求項4】 茸の菌床栽培に使用するプラスチック製
    袋のおが屑を充填すべき部位より上に穿孔を設け、空気
    を通過させ、雑菌の通過を遮断するフィルター部材によ
    り上記穿孔を被覆し、穿孔の外周にフィルター部材とフ
    ィルム素材との融着部を設けた栽培袋において、袋口密
    封部位より下方の、おが屑充填部位より上方に水蒸気放
    出孔を設け、該水蒸気放出孔がフィルム素材に設けた少
    なくとも1ケ所の2本のスリットが交叉した水蒸気放出
    孔であることを特徴とする自動化用茸の栽培袋。
  5. 【請求項5】 茸の菌床栽培に使用するプラスチック製
    袋のおが屑を充填すべき部位より上に穿孔を設け、空気
    を通過させ、雑菌の通過を遮断するフィルター部材によ
    り上記穿孔を被覆し、穿孔の外周にフィルター部材とフ
    ィルム素材との融着部を設けた栽培袋において、袋口密
    封部位より下方の、おが屑充填部位より上方に水蒸気放
    出孔を設け、該水蒸気放出孔がフィルム素材に設けた少
    なくとも1ケ所のフィルムが欠落した微小な貫通孔であ
    ることを特徴とする自動化用茸の栽培袋。
  6. 【請求項6】 茸の菌床栽培に使用するプラスチック製
    袋のおが屑を充填すべき部位より上に穿孔を設け、空気
    を通過させ、雑菌の通過を遮断するフィルター部材によ
    り上記穿孔を被覆し、穿孔の外周にフィルター部材とフ
    ィルム素材との融着部を設けた栽培袋において、袋口密
    封部位より下方の、おが屑充填部位より上方に水蒸気放
    出孔を設け、該水蒸気放出孔がフィルター部材で覆わ
    れ、外周をフィルター部材と融着された穿孔の下部に設
    けられ、該水蒸気放出孔の上に少なくとも下端が融着さ
    れていないフィルター部材が存在する水蒸気放出孔であ
    ることを特徴とする自動化用茸の栽培袋。
  7. 【請求項7】 茸の菌床栽培に使用するプラスチック製
    袋のおが屑を充填すべき部位より上に穿孔を設け、空気
    を通過させ、雑菌の通過を遮断するフィルター部材によ
    り上記穿孔を被覆し、穿孔の外周にフィルター部材とフ
    ィルム素材との融着部を設けた栽培袋において、袋口密
    封部位より下方の、おが屑充填部位より上方に、上記フ
    ィルター部材以外に滅菌時フィルター部材を通過せずに
    水蒸気を放出し、滅菌終了後容易に封鎖することができ
    る水蒸気放出孔を設けた自動化用茸の菌床栽培袋を用い
    て、内部におが屑を主成分とする培養基を充填し、しか
    る後袋口を、少なくとも1カ所を融着せずに残した1本
    以上の袋口融着線で封じることを特徴とする茸の栽培方
    法。
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JPH05176632A (ja) * 1991-12-27 1993-07-20 Konpetsukusu:Kk 茸の栽培方法

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