JP2699240B2 - ケーブル布設車 - Google Patents

ケーブル布設車

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JP2699240B2
JP2699240B2 JP14489292A JP14489292A JP2699240B2 JP 2699240 B2 JP2699240 B2 JP 2699240B2 JP 14489292 A JP14489292 A JP 14489292A JP 14489292 A JP14489292 A JP 14489292A JP 2699240 B2 JP2699240 B2 JP 2699240B2
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laying
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理文 溝口
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は,磁気浮上式鉄道や通
常の軌条鉄道等に沿ってケーブルを布設するケーブル布
設車に関する。
【0002】
【従来の技術】図13に従来のケーブル布設車1を示
す。このケーブル布設車1は,ケーブルを布設すべき軌
条鉄道等の走行路を走行するトラクタ2と,このトラク
タ2により牽引されるケーブルドラム台車3とからな
り,ケーブルドラム台車3上にドラム架台4を載置し,
このドラム架台4上にケーブルドラム5を単に回転可能
に支持している。このように従来のケーブル布設車1
は,ケーブルドラム5を駆動する駆動装置はなく,ケー
ブル布設時にケーブルドラム5が必要以上にケーブル6
を繰り出さないようにするためのブレーキ(図示略)を
備えているだけであった。
【0003】また,ドラム架台4はケーブルドラム台車
3上でドラム幅方向(図13で紙面と直交する方向:走
行路幅方向に同じ)に傾斜可能に設けられ,かつこのド
ラム架台4の傾斜角を調整するための手動の水平調整ス
クリュウ8をドラム架台4のドラム幅方向左右部分の下
面にそれぞれ設けていた。走行路はカーブでは通常走行
路幅方向に傾斜しているので,ケーブル布設車1がカー
ブを走行する時,ケーブルドラム台車3とともにドラム
架台4およびケーブルドラム5が傾斜するが,ケーブル
ドラム5がドラム幅方向に傾斜すると,巻き胴上に整列
巻きされているケーブルの荷くずれ(ケーブルの整列巻
きがくずれること)が生じるおそれがあるので,カーブ
でケーブル布設を行う際には,前記のように水平調整ス
クリュウ8を操作してドラム架台4とともにケーブルド
ラム5を水平に調整する。
【0004】上記のケーブル布設車1で軌条鉄道等の走
行路に沿う側方のケーブルダクトにケーブルを布設する
際,トラクタ2がケーブルドラム台車3を牽引して走行
すると,ケーブルダクトに置かれていくケーブル側から
の抵抗で生じるケーブル張力によってケーブルドラム5
が回転し,これによりケーブル6がケーブルドラム5か
ら繰り出され,縦ガイドローラ9および横ガイドローラ
10で案内されて,走行路7に沿うケーブルダクトに布
設されていく。なお,図示は省略したが,ケーブル6を
ケーブルドラム台車3上のドラム幅方向中央の縦ガイド
ローラ9および横ガイドローラ10から走行路の側方の
ケーブルダクトに導くために,上面から見て斜めの案内
枠をケーブル布設作業の都度,ケーブルドラム台車3の
後部に固定的に取り付けていた。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】上記従来のケーブル布
設車1は,布設されたケーブル側からの抵抗でケーブル
ドラム5が回転してケーブルの繰り出しを行うドラム無
駆動方式なので,ケーブルに大きな張力が加わり,この
ため,細物のケーブルの布設を行う場合にはケーブルに
損傷を与えるおそれがあるという問題がある。また,ケ
ーブルの張力は容易に変動し,この張力の変動により実
際のケーブル布設位置が所望のケーブル布設位置に対し
てドラム幅方向に容易にずれてしまうので,ケーブル布
設位置の精度が低いという問題もある。また,従来のケ
ーブル布設車1は,水平調整スクリュウ8による手動調
整でドラム架台4のドラム幅方向の傾斜角を調整できる
が,この手動による調整方式では,水平調整作業が煩雑
であり,実際に布設作業を行っている際に走行路のカー
ブにこまめに対応することは困難なので,あまり長くな
い距離のカーブでは水平調整をせずにケーブル布設を行
う場合が多く,ケーブルドラム5が傾斜してケーブルが
荷くずれし,繰り出し時にもつれが生じる場合がある。
【0006】本発明は上記従来の欠点を解消するために
なされたもので,ケーブルをほとんどノーテンションに
近い一定の張力で布設することができ,これにより特に
細物のケーブル布設のケーブルの損傷を防止し,また張
力の変動がないことでケーブル布設の位置精度を向上さ
せることができ,さらに,ケーブルドラムを常に水平に
維持してケーブルの荷くずれおよび繰り出し時のもつれ
を防止することのできるケーブル布設車を提供すること
を目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決する本発
明のケーブル布設車は,ケーブルドラムを支持するドラ
ム架台と,このドラム架台をドラム幅方向に傾斜可能に
支持するドラム架台支持機構と,前記ケーブルドラムの
ドラム幅方向の傾斜角を検出するドラム傾斜角検出装置
と,前記ドラム傾斜角検出装置からの傾斜角信号に基づ
いて作動してケーブルドラムを水平に復元させるドラム
水平装置と,前記ケーブルドラムを回転駆動するドラム
駆動装置と,前記ケーブルドラムから繰り出されたケー
ブルの張力を制御するケーブル張力制御装置と,このケ
ーブル張力制御装置の後方位置で走行速度に同調した送
り速度でケーブルを送り駆動するケーブル駆動装置とを
備えたことを特徴とする。
【0008】
【作用】上記構成において,ドラム駆動装置によりケー
ブルドラムを回転駆動すると,ケーブルドラムに巻かれ
たケーブルが繰り出される。繰り出されたケーブルは,
ケーブル張力制御装置により一定張力に制御され,この
一定張力に制御されたケーブルがケーブル駆動装置によ
りケーブル布設車の走行速度と同調した送り速度で送り
駆動され,ケーブルダクトに布設されていく。したがっ
て,ケーブルをほとんどノーテンションに近い一定の張
力で布設することが可能となる。これにより,特に細物
のケーブル布設のケーブルの損傷を防止することがで
き,また張力の変動がないことでケーブル布設の位置精
度を向上させることができる。
【0009】また,ケーブル布設車がカーブの走行路を
走行する時,ドラム架台およびケーブルドラムが傾斜す
るが,ケーブルドラムの傾斜角をドラム傾斜角検出装置
が検出し,ドラム水平装置がその傾斜角検出信号に基づ
いて作動してケーブルドラムを水平に復帰させる。これ
により,ケーブルドラムは自動的に常時水平に維持さ
れ,ケーブルの荷くずれおよび繰り出し時のもつれが防
止される。
【0010】
【実施例】以下,本発明の一実施例を図1〜図12を参
照して説明する。図1は本発明の一実施例のケーブル布
設車の側面図,図2は同平面図である。このケーブル布
設車20は,磁気浮上式鉄道の走行路(いわゆるガイド
ウエイ)30に沿って設けたケーブルダクト31にケー
ブル35を布設する車両である。このケーブル布設車2
0は,トラクタ40と,このトラクタにより牽引される
ケーブルドラム台車41と,このケーブルドラム台車の
後端に連結されるケーブル布設作業車42とからなって
いる。前記走行路30は,図3〜図5に示すように,こ
のケーブル布設車20の走行タイヤ40a,52a,4
2a等が走行する走行面32,磁気浮上式鉄道車両の側
部の案内となるタイヤガイド面33,磁気浮上式鉄道車
両の走行駆動用のマグネット34等を備えている。トラ
クタ40,ケーブルドラム台車41,ケーブル布設作業
車42は,それぞれ左右側方に走行路30の左右の前記
タイヤガイド面33に当接する側面ガイドタイヤ36を
備えている。また,ケーブルドラム台車41およびケー
ブル布設作業車42は,補助的な鋼製のストッパ車輪3
7を備えている。
【0011】前記ケーブルドラム台車41の台車本体フ
レーム51は,前部がトラクタ40上にキングピン43
で連結され,後部はポールトレーラ52上に乗ってい
る。符号52aはポールトレーラ52の走行タイヤを示
す。台車本体フレーム51上にドラム架台53がドラム
架台支持機構54により支持され,ドラム架台53上に
ケーブル35を巻いたケーブルドラム56がドラム軸5
7を介して支持され,ケーブルドラム56はドラム駆動
装置60により回転駆動されるようになっている。
【0012】前記ドラム架台支持機構54の詳細を図
7,図8により説明すると,ドラム架台53の裏面形状
は下側に凹の円弧状をなし,この円弧状面53aを台車
本体フレーム51上に設けた受けローラ59で支持して
いる。また,ドラム架台53の円弧状面53aの中央近
傍に固定した部材53bにナット(ボールナット)58
が一体に設けられ,このナット58にドラム軸57と平
行に設けた送りねじ(ボールねじ)61が螺合してい
る。前記送りねじ61は水平駆動モータ62により減速
機63,チェーン64を介して回転駆動されるようにな
っている。水平駆動モータ62,減速機63,チェーン
64,送りねじ61,ナット58,ドラム架台53の部
材53bおよび円弧状面53a等は,ドラム架台53の
ドラム幅方向の傾斜をなくしてケーブルドラム56を水
平にするためのドラム水平装置65を構成する。
【0013】前記ドラム駆動装置60は,図9,図10
に示すように,ドラム駆動モータ68により減速機6
9,チェーン70を介して駆動軸71を回転駆動し,駆
動軸71に固定した駆動用のゴムタイヤ72を回転駆動
し,このゴムタイヤ72でケーブルドラム56の鍔板5
6aを摩擦力により回転駆動する構成となっている。な
お,ドラム駆動モータ68の出力軸と減速機69との間
に,ケーブルドラム56の回転およびトルク制御を行う
ためのブレーキ73を設けている。
【0014】ドラム架台53上には,ドラム架台53の
ドラム幅方向の傾斜角を検出するドラム傾斜角検出装置
75が設けられている。このドラム傾斜角検出装置75
は,図11,図12に示すように,アームとしての円板
76aの外周縁に錘としての突出部76bを設けてなる
振り子76と,この振り子76を検出する中央および左
右の3つの光電センサ77a,77b,77cとからな
り,振り子76が左右の光電センサ77aまたは77c
を遮光した時オンとなってドラム架台53の傾斜角が一
定以上となった旨の信号を出すようになっている。符号
78はドラム傾斜角検出装置75のケースを示す。
【0015】ケーブルドラム台車41の後部に,ケーブ
ル35の張力を制御するためのケーブル張力制御装置8
0が設けられている。このケーブル張力制御装置80
は,図6に示すように,垂直な案内溝82aを持つフレ
ーム82,前記案内溝82aに嵌合する上下動可能な可
動部材88に軸81aの両端を支持されたダンサーロー
ル81,フレーム82の上部に設けたガイドローラ8
3,このガイドローラ83に引き回したワイヤ85を介
してダンサーロール81に連結された,ダンサーロール
81の重力を調整するためのバランスウエイト84等か
らなっている。さらに,前記可動部材88に連結された
リンク89,90と,下側のリンク90に連結された検
出部91とからなるダンサーロール変位検出装置92を
備えている。そして,前記ドラム駆動装置60のドラム
駆動モータ68は,ダンサーロール変位検出装置92か
らの信号に基づいて,ダンサーロール81の位置が一定
範囲となるように,つまり,ダンサーロール81による
ケーブル35のたるみが一定範囲となるように,回転速
度を制御される。なお,上記ケーブル張力制御装置80
とケーブルドラム56との間に縦ガイドローラ95を設
け,ケーブル張力制御装置80の前後に水平ガイドロー
ラ96を設けている。
【0016】台車本体フレーム51の前部に運転室10
0,制御盤101,ディーゼル発電機102等を設けて
いる。運転室100は,詳細は省略するが,駆動系の操
作盤と監視用テレビモニタを設置している。
【0017】前記ケーブル布設作業車42は,布設作業
車本体フレーム110上にケーブル35をケーブルダク
ト31の上方位置に案内するためのシュータ111を備
えている。シュータ111は,その前部を垂直な回転軸
112で布設作業車本体フレーム110に回転可能に固
定し中央部に設けたローラ受台113で荷重を支持する
構造であり,前記回転軸112を中心として上面から見
てドラム幅方向左右に首振り回動可能である。このシュ
ータ111上に複数の縦ガイドローラ114および横ガ
イドローラ115を設け,中央部にケーブル35を送り
駆動するピンチローラからなるケーブル駆動装置117
を設け,後端部にケーブル35をケーブル布設方向(す
なわちケーブルダクト31の長手方向)に向けるための
ターンテーブル118を設けている。前記ピンチローラ
からなるケーブル駆動装置117は,ケーブル35を前
後2セットの上下ローラ117a間に挟んで送り駆動す
る構成である。また,前記ターンテーブル118は,横
ガイドローラ118aおよび縦ガイドローラ118bを
備えている。この前後の縦ガイドローラ118bにより
ケーブル35をケーブル布設方向に向ける。また,ケー
ブル布設作業車42は,後部に走行タイヤ42aを持
ち,前部は台車本体フレーム51にピン連結されてい
る。連結部を符号120で示す。
【0018】ケーブル布設車20の走行速度を検出する
速度検出装置125(図1参照)は,ケーブル布設作業
車42の走行タイヤ42aの近くに走行面32に接触す
るタイヤ125aを備え,タイヤ125aの回転を図示
略のローラチェーンを介してロータリエンコーダに伝え
て走行速度を検出する構成である。この速度検出装置1
25は,ピンチローラからなるケーブル駆動装置117
の回転数制御に用いられるとともに,ケーブル布設車2
0全体の制御に用いられる。
【0019】上記のケーブル布設車20によるケーブル
布設作業について説明する。ケーブル35を走行路30
の側方のケーブルダクト31内に布設する場合,トラク
タ40はキングピン43を介して連結されたケーブルド
ラム台車41,およびこのケーブルドラム台車41に連
結部120を介してピン連結されたケーブル布設作業車
42を牽引して走行する。走行時に,トラクタ40,ケ
ーブルドラム台車41,ケーブル布設作業車42の各走
行タイヤ40a,52a,42aは走行路30の底面の
走行面32を転動し,左右側部の側面ガイドタイヤ36
は走行路30のタイヤガイド面33で案内される。側面
ガイドタイヤ36がパンク等した時には鋼製のストッパ
車輪37がタイヤガイド面33に当たって事故を防止す
る。ドラム駆動装置60は,モータ68により減速機6
9,チェーン70を介して駆動軸71を回転駆動し,ゴ
ムタイヤ72を回転駆動し,これに接触している鍔板5
6aを回転させることによりケーブルドラム56を回転
駆動し,ケーブルドラム56の回転によりケーブル35
を回転速度に対応する送り速度で繰り出す。
【0020】ドラム駆動装置60の駆動によりケーブル
ドラム56から繰り出されるケーブル35は,縦ガイド
ローラ95および横ガイドローラ96で案内されて送ら
れるとともに,ケーブル張力制御装置80のダンサーロ
ール81によりほとんどノーテンションに近いわずかな
張力が与えられる。すなわち,前記ドラム駆動装置60
のドラム駆動モータ68は,ダンサーロール変位検出装
置92から得られたダンサーロール変位信号に基づい
て,ケーブル35のダンサーロール81部分に常に一定
範囲のたるみが存在するように回転速度を制御され,こ
れにより前述のようにほとんどノーテンションに近い一
定の張力でケーブル繰り出しを行う。したがって,細物
のケーブルを布設する場合でも,ケーブルに損傷を与え
ない布設が可能である。ダンサーロール変位検出装置9
2によるダンサーロール変位の検出は,ダンサーロール
81の上下方向の位置がリンク89,90を介して検出
部91にリンク90の回転角として伝達され,この検出
部91が検出した回転角によりダンサーロール81の変
位つまり上下方向の位置が検出される。なお,ケーブル
35が太物である場合は,ケーブル35が張力で損傷す
るおそれはほとんどないので,ダンサーロール81を通
さずに直接送り出してもよい。
【0021】ダンサーロール81を通過したケーブル3
5は,シュータ111上の縦ガイドローラ114および
横ガイドローラ115により案内されるとともに,ケー
ブル駆動装置117により送り駆動される。このケーブ
ル駆動装置117を構成しているピンチローラは,速度
検出装置125で検出した走行速度信号により制御され
て,ケーブル35をケーブル布設車20の走行速度に同
調するように送り駆動する。シュータ111上の縦ガイ
ドローラ114および横ガイドローラ115により案内
されたケーブル35は,後端部のターンテーブル118
によりケーブル布設方向に向きを変えられてケーブルダ
クト31内に繰り出され,ケーブル布設が行われる。
【0022】次に,ケーブルドラム56の水平制御につ
いて説明する。走行路30の路面はカーブでは走行路幅
方向(ドラム幅方向に同じ)に傾斜しているので,ケー
ブル布設車20がカーブの走行路を走行する時,ケーブ
ルドラム台車51およびこのケーブルドラム台車51上
のドラム架台53およびケーブルドラム56が傾斜す
る。ケーブルドラム56がドラム幅方向に傾斜すると,
巻き胴上に整列巻きされているケーブルの荷くずれ(ケ
ーブルの整列巻きがくずれること)が生じるおそれがあ
る。しかし,ドラム水平装置65がドラム架台53を水
平に復帰させるので,ケーブルの荷くずれおよびこれに
伴う繰り出し時のもつれが防止される。すなわち,ドラ
ム架台53が傾斜すると,ドラム傾斜角検出装置75が
ドラム架台53の傾斜角を検出し,ドラム水平装置65
に信号を送り,ドラム水平装置65はこの傾斜角信号に
基づいて水平駆動モータ62を作動させて送りねじ61
を回転させ,送りねじ61に螺合するナット58および
これと一体のドラム架台53をドラム幅方向に移動させ
る。ドラム架台53の裏面は図7に示すように円弧状を
なし,この円弧状面53aが受けローラ59上に乗って
いるので,ドラム架台53がドラム幅方向に移動するこ
とで,ドラム架台53のドラム幅方向の傾斜角が変化す
る。これにより,ドラム架台53を水平に復帰させ,ケ
ーブルドラム56を水平に復帰させる。なお,ドラム傾
斜角検出装置75は,ドラム架台53の傾斜が一定以上
となって振り子76が左右いずれかの光電センサ77a
または77cを遮光した時傾斜した旨のオン信号を出し
てドラム水平装置65を作動させ,ドラム架台53が水
平に復帰して光電センサ77aまたは77cが再び受光
状態になるとオフ信号を出してドラム水平装置65を停
止させる。
【0023】ケーブルダクト31内のケーブル布設位置
(ケーブルのドラム幅方向の位置)によっては,シュー
タ111の首振り角度を調整する。この場合,ローラ受
台113上でシュータ111を回動させるとともに,所
定の位置でピンを差し込んで固定する。また,ターンテ
ーブル118を回転させてケーブル布設方向に合わせ
る。
【0024】上記の実施例では,ケーブル布設作業につ
いて述べたが,このケーブル布設車20は,例えば損傷
したケーブルを交換する場合等,既設のケーブルを巻き
取り回収する場合にも使用可能である。この場合は,ケ
ーブル布設車20を後退させるが,ケーブル布設作業車
42の後端に後退用のトラクタを連結し,この後退用の
トラクタでケーブルドラム台車41を後退させて,巻き
取り回収作業を行う。
【0025】なお,実施例では磁気浮上式鉄道の走行路
30に沿うケーブルダクト31にケーブル布設を行うケ
ーブル布設車について述べたが,本発明は通常の軌条鉄
道にに沿うケーブルダクトにケーブル布設を行うケーブ
ル布設車として使用することもできる。
【0026】
【発明の効果】本発明によれば,ケーブルドラムを回転
駆動してケーブルを繰り出すとともに,繰り出されるケ
ーブルの張力を制御し,その張力制御されたケーブルを
走行速度に同調する速度で送り出してケーブルを布設す
る構成であるから,ケーブルをほとんどノーテンション
に近い一定の張力で布設することができる。したがっ
て,特に細物のケーブル布設の際のケーブル損傷を防止
することができ,また張力の変動がないことでケーブル
布設の位置精度を向上させることができる。
【0027】また,ドラム架台をドラム幅方向に傾斜可
能に設け,ドラム架台の傾斜角をドラム傾斜角検出装置
により検出し,その傾斜角検出信号に基づいて作動する
ドラム水平装置によりケーブルドラムを水平に制御する
構成であるから,ケーブルドラムを自動的に常時水平に
維持することが可能となり,ケーブルの荷くずれおよび
これに伴う繰り出し時のケーブルのもつれを確実に防止
することが可能となった。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るケーブル布設車の一実施例を示す
側面図である。
【図2】図1の平面図である。
【図3】左半分は図1におけるA−A線断面図,右半分
は図1におけるB−B線断面図である。
【図4】図1におけるC−C線断面図である。
【図5】図1におけるD−D線断面図である。
【図6】図1におけるケーブル張力制御装置部分の拡大
図である。
【図7】図3におけるドラム水平装置部分の詳細図であ
る。
【図8】図7における要部のE−E線断面図である。
【図9】図2におけるドラム駆動装置部分の拡大図であ
る。
【図10】図1におけるドラム駆動装置部分の拡大図で
ある。
【図11】図1,図2におけるドラム傾斜角検出装置の
詳細図である。
【図12】図11の右側面図である。
【図13】従来のケーブル布設車の側面図である。
【符号の説明】
20 ケーブル布設車 30 走行路 31 ケーブルダクト 35 ケーブル 40 トラクタ 41 ケーブルドラム台車 42 ケーブル布設作業車 51 台車本体フレーム 53 ドラム架台 53a 円弧状面 54 ドラム架台支持機構 56 ケーブルドラム 56a 鍔板 57 ドラム軸 58 ナット 60 ドラム駆動装置 61 送りねじ 62 水平駆動モータ 65 ドラム水平装置 72 タイヤ 75 ドラム傾斜角検出装置 76 振り子 77a,77b,77c 光電センサ 80 ケーブル張力制御装置 81 ダンサーロール 92 ダンサーロール変位検出装置 111 シュータ 114,115 ガイドローラ 117 ケーブル駆動装置(ピンチローラ) 118 ターンテーブル 118b 縦ガイドローラ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 四百苅 成夫 東京都江東区木場1丁目5番1号 藤倉 電線株式会社内 (72)発明者 鳥井 和彦 東京都江東区木場1丁目5番1号 藤倉 電線株式会社内 (72)発明者 溝口 理文 東京都江東区木場1丁目5番1号 藤倉 電線株式会社内 (72)発明者 井上 義正 東京都江東区木場1丁目5番1号 藤倉 電線株式会社内

Claims (10)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ケーブルドラム(56)を支持するドラ
    ム架台(53)と,このドラム架台(53)をドラム幅
    方向に傾斜可能に支持するドラム架台支持機構(54)
    と,前記ケーブルドラム(56)のドラム幅方向の傾斜
    角を検出するドラム傾斜角検出装置(75)と,前記ド
    ラム傾斜角検出装置(75)からの傾斜角信号に基づい
    て作動してケーブルドラムを水平に復元させるドラム水
    平装置(65)と,前記ケーブルドラムを回転駆動する
    ドラム駆動装置(60)と,前記ケーブルドラムから繰
    り出されたケーブル(35)の張力を制御するケーブル
    張力制御装置(80)と,このケーブル張力制御装置
    (80)の後方位置でケーブル布設車(20)の走行速
    度に同調した送り速度でケーブルを送り駆動するケーブ
    ル駆動装置(117)とを備えたことを特徴とするケー
    ブル布設車。
  2. 【請求項2】 前記ドラム架台支持機構(54)は,ド
    ラム架台(53)の裏面に円弧状面(53a)を形成
    し,ドラム架台(53)を前記円弧状面(53a)にて
    ドラム幅方向左右に移動可能に受ける受けローラ(5
    9)を設けてなることを特徴とする請求項1記載のケー
    ブル布設車。
  3. 【請求項3】 前記ドラム傾斜角検出装置(75)は,
    ドラム幅方向に揺動可能な振り子(76)と,この振り
    子が左右に一定角度以上振れた時にこれを検出する光電
    センサ(77a,77b,77c)とからなり,ドラム
    架台(53)に設けられたことを特徴とする請求項1記
    載のケーブル布設車。
  4. 【請求項4】 前記ドラム水平装置(65)は,ドラム
    軸(57)と平行に設けられるとともにドラム架台(5
    3)と一体に設けたナット(58)に螺合する送りねじ
    (61)と,この送りねじ(61)を回転駆動する水平
    駆動モータ(62)とを備えたことを特徴とする請求項
    1記載のケーブル布設車。
  5. 【請求項5】 前記ドラム駆動装置(60)は,ケーブ
    ルドラム(56)の鍔板(56a)に接触するタイヤ
    (72)と,このタイヤ(72)を回転駆動するドラム
    駆動モータ(68)とを備えたことを特徴とする請求項
    1記載のケーブル布設車。
  6. 【請求項6】 前記ケーブル張力制御装置(80)は,
    ケーブルドラム(56)から繰り出されたケーブル上に
    上下動可能に乗ってケーブルに重力による張力を与える
    ダンサーロール(81)と,前記ダンサーロール(8
    1)の上下方向の位置を検出するダンサーロール変位検
    出装置(92)と,前記ダンサーロール変位検出装置
    (92)からのダンサーロール位置の信号に基づいて,
    ダンサーロールによるケーブルのたるみが一定範囲とな
    るように,前記ドラム駆動装置(60)によるケーブル
    繰り出し速度を制御する手段とを備えたことを特徴とす
    る請求項1記載のケーブル布設車。
  7. 【請求項7】 前記ケーブル駆動装置(117)は,上
    下1対のローラを配設し,上下のローラ間にケーブルを
    挟んで送り駆動する構成であることを特徴とする請求項
    1記載のケーブル布設車。
  8. 【請求項8】 ケーブルを布設すべき走行路(30)を
    走行するトラクタ(40)と,このトラクタ(40)に
    より牽引されるケーブルドラム台車(41)と,このケ
    ーブルドラム台車(41)の後端に連結されるケーブル
    布設作業車(42)とを備え,前記ケーブルドラム台車
    (41)上に,前記ドラム架台(53),ドラム架台支
    持機構(54),ドラム傾斜角検出装置(75),ドラ
    ム水平装置(65),ドラム駆動装置(60),ケーブ
    ル張力制御装置(80)を設け,前記ケーブル布設作業
    車(42)上に前記ケーブル駆動装置(117)および
    ケーブルを案内するガイドローラ(114,115)を
    設けたことを特徴とする請求項1記載のケーブル布設
    車。
  9. 【請求項9】 前記ケーブル布設作業車(42)は,前
    記ケーブルドラム台車(41)に連結される前端側を中
    心として後端側がドラム幅方向に首振り可能なシュータ
    (111)を備え,このシュータ(111)上に前記ケ
    ーブル駆動装置(117)およびガイドローラ(11
    4,115)を設けたことを特徴とする請求項8記載の
    ケーブル布設車。
  10. 【請求項10】 前記シュータ(111)の後端部に,
    少なくともケーブルを案内する縦ガイドローラ(118
    b)を備えた回転可能なターンテーブル(118)を設
    けたことを特徴とする請求項9記載のケーブル布設車。
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