JP2698381B2 - 光ファイバーケーブル - Google Patents

光ファイバーケーブル

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Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は光ファイバーケーブルに関し、さらに詳しく
は、海水の浸入を効果的に防止することができる遮水材
を用いた光ファイバーケーブルに関する。
〔従来の技術〕
従来の水走り防止型光ファイバーケーブルの構造は、
一般に第2図に示すように、最中心部にコアとして設け
られたテンションメンバー6と、その周りに配置された
スロット型スペーサー5と、該スロット内に配置された
光ファイバー心線テープ4と、その間隙に水走り防止材
料として充填されたゼリー7と、さらにその周りに順次
設けられた押さえ巻テープ3と、全体を被覆する外被層
1とからなる。
近年、光ファイバーケーブルは地下に埋設されるケー
スが増加しており、従来の充填材料の要求特性、つま
り、緩衝性能や充填容易性とともに水走り防止性が重要
視されている。
従来、水走りを防止する方法としては、ポリアクリル
酸系またはカルボキシメチルセルロース系等の吸水性ポ
リマー粉末をケーブル内部に充填し、水走り防止を企て
ることが試みられている。この吸水性ポリマー粉末をケ
ーブル内部に充填する方法として、吸水性ポリマー粉末
を直接充填する方法、吸水性ポリマー粉末をワニス等と
ブレンドして紙や布等の支持体に塗布したものを充填す
る方法が知られている。吸水性ポリマーを直接充填した
場合は該ポリマー粉末が固定されていないため、ケーブ
ルを接続する際にポリマー粉末が脱落し易くコネクト作
業性が劣ること、およびケーブルの傾斜、振動等によっ
てポリマー粉末がケーブル内を動く恐れがあり、長期に
わたってケーブル内に均一にポリマー粉末を存在させる
ことが難しいという問題がある。また、吸水性ポリマー
粉末をワニス等とブレンドして支持体に塗布したものは
非水系のワニス等も同時に塗布されるため吸水性が低下
し、水走り防止性が低下するという問題がある。
また、特開昭59−23407号公報には高吸水ポリマーを
充填した水溶性パイプを用いる方法が報告されている。
しかしながら、この水溶性パイプは柔軟性に乏しく、光
ファイバーケーブル作成時および施工時に水溶性パイプ
にしわが入ったり、ひびが入ったりするため作業性が悪
いという問題がある。
また、特開昭52−155218号公報にはセルロース系の高
吸水繊維が報告されている。しかしながら、このセルロ
ース系高吸水繊維は被覆緩衝効果4は優れているが、水
に濡れた状態では短期間で腐敗を生じ、炭酸ガス、水素
ガス等を発生して分解し、水走り防止性が失われてしま
い、さらに繊維の特性としてポリマーと比較して流動性
が少ないため、微小間隙、例えば第2図の心線テープ4
の間隙等に対しての水走り防止性が不足している。
また、特開昭62−15318号公報にはアクリル系高吸水
繊維が報告されているが、セルロース系高吸水繊維と同
様に、繊維の特性としてポリマーと比較して流動性が少
ないため、微小間隙に対しての水走り防止性が不足して
いる。
さらに、以上に述べてきた方法はすべて純水に対して
報告されているものであり、海水等の金属塩を含んだ水
に対しては水走り防止性は大幅に低下し、いずれも不充
分である。海水に対して水走り防止性が良好なものとし
ては、ケーブルの充填材料としてペトラム系やポリブテ
ン系のゼリーを用いる方法が行なわれている。しかし、
該ゼリーは水走り防止性は優れているが、他の面で多く
問題を有している。すなわち、ケーブル同志を接続する
際のコネクト作業性が劣ること、極低温でのマイクロベ
ンディングによりロスが増加する等である。
従来の光ファイバーケーブルにおいて、海水に対する
水走り防止性、被覆緩衝性、非腐敗性、微小間隙に対し
ての水走り防止性、ケーブル作成時の容易性等をあわせ
持った光ファイバーケーブル用水走り防止材はまだ報告
されていない。
〔発明が解決しようとする課題〕
本発明の目的は、特に海水に対する水走り防止性、被
覆緩衝特性等に優れ、微小間隙に対しての水走り防止
性、ケーブルコネクト作業時およびケーブル製造時のケ
ーブル成形時に優れた水走り防止性遮水材を用いた光フ
ァイバーケーブルを提供することにある。
〔課題を解決するための手段〕
本発明者らは、前記問題点を解決する手段として、被
覆緩衝性に優れた素材に海水に対して高吸水性を示す高
吸水体を、支持体に安定した状態に保持させ、かつ水に
接触したときは速やかに膨潤し、遮水するように配置す
る方法を検討した。
その結果、単量体として、スルホアルキルアクリレー
ト、スルホアルキルメタアクリレート、アクリルアミド
およびメタアクリルアミドからなる群より選ばれた1種
または2種以上の単量体を重合してなる水溶性重合体お
よび架橋剤を含む水溶液を、吸水体の固形分として重量
比で2〜200wt%支持体に保持した後、加熱して水溶性
重合体を架橋不溶化した特定の吸収倍率を有する水走り
防止性遮水材を用いることによりこの目的を達成できる
ことを見出し、本発明を完成した。
すなわち本発明は、単量体として、スルホアルキルア
クリレート、スルホアルキルメタアクリレート、アクリ
ルアミドおよびメタアクリルアミドからなる群より選ば
れた1種または2種以上の単量体を重合して得られる水
溶性重合体に、架橋剤を混合した水溶液を、アクリル
系、ポリエステル系およびポリプロピレン系の少なくと
も1種の繊維構造体またはフィルムからなる支持体に固
形分として重量比で2〜200重量%保持させた後、加熱
することにより水溶性重合体を架橋不溶化してなる、海
水に対する吸水倍率がCB法で1g当たり10g以上である水
走り防止性遮水材を用いた光ファイバーケーブルに関す
る。
ここで水走り防止剤としては、例えば第1図、第2図
に見られるような光ファイバーケーブルにおいて、何ら
かの形で外被が破られ水が浸入した場合、ケーブルの長
手方向に伝わろうとする水を瞬時のうちに吸水膨潤し遮
水する性能をいう。水走り防止性は遮水性能を表わし、
ここでは24時間で水が何mm伝播するかを数値化したもの
で表わし、この値が小さいほど水走り防止性がよいこと
を示す。被覆緩衝性とは、ケーブルに対する外力から通
信ケーブル心線を保護する外力緩和効果をいう。
本発明において吸水体は、水走り防止性の点から後述
のCB法で測定した水膨潤度が10倍以上であることが好ま
しい。また、高吸水体の保持率は2〜200wt%が好まし
い。保持率が小さすぎると、水走り防止性が得られにく
く、また多すぎると吸水体を安定した形で固定すること
が難しくなる。
本発明に使用できる単量体としては、スルホアルキル
アクリレート、スルホアルキルメタアルキレート、アク
リルアミドおよびメタアクリルアミドから選ばれた1種
以上である。これらの単量体は、必要に応じてポリビニ
ールアルコール等のポリマーを含有していてもよい。さ
らにこれらの単量体にアクリル酸、メタクリル酸、また
はこれらのアルカリ金属塩、アンモニウム塩を併用する
ことにより初期の吸水速度を上げることができる。但し
アクリル酸およびメタクリル酸系の吸水体は一般に純水
に対する吸収性は優れているが、海水等の金属塩を含む
水に対する吸水性は大幅に低下する。したがって、本発
明の吸水体に併用できるアクリル酸およびメタクリル酸
系の単量体の量は重量%で40%以下が好ましい。
本発明に用いられる遮水材が保持される支持体は、ア
クリル系合成繊維、ポリエステル系合成繊維およびポリ
プロピレン系合成繊維の少なくとも1種の繊維状構造体
またはフィルムである。繊維状構造体とは、長繊維およ
び/または単繊維の織物、編物、湿式不織布、乾式不織
布、スパンボンド不織布、紙、糸等をいう。
また、特開昭62−15318号公報に記載されているアク
リル系高吸水繊維を用いると繊維自身の吸水性が加わる
ために、水走り防止性が一段と向上し、さらにこの繊維
はLOI値が32と優れた難燃性を持っており、難燃ケーブ
ルの作成にも適しており好ましい。ここでLOI値とは限
界酸素指数のことで、連続して燃焼するために最低限必
要な濃度(%)であり、この値が大きいほど難燃性が高
い。
本発明に用いられる遮水材を支持体に保持させる方法
としては、例えば支持体がフィルム状、シート状の布
帛、不織布等の構造物である場合は、前記構造物を浸漬
後、マングルで絞液する方法、糸条の場合は、織物の糊
付整経に準じる方法、1本糊付(例えばユニサイザー:
梶製作所(株)の商品名)による方法等により本発明に
用いられる遮水材を得ることができる。
遮水材をケーブルに適用して水走り防止性を得るに
は、水の浸入とともに水走り防止材全体が瞬時のうちに
吸水膨潤し、水はそれ以上浸入しないことが必要であ
る。水走り防止効果は、高吸水体の吸水倍率、高吸水体
の支持体への保持率、光ファイバーケーブルへの遮水材
の詰込密度に関連する。高吸水体の吸水倍率と支持体へ
の保持率は高いほど水走り防止効率がよく、(A)吸水
倍率(g/g)と(B)保持率(重量%)との積(A)×
(B)が150以上、好ましくは200以上がよい。
本発明の光ファイバーケーブルの一実施例を第1図に
より説明する。
第1図は、スロットタイプの光ファイバーケーブルの
断面図で、最中心部にコアとしてのテンションメンバー
6が設けられ、その周りにスロット5Aを有するスペーサ
ー5が設置され、該スロット5Aに光ファイバー心線テー
プ4が配置されており、その周りに本発明による遮水材
の押さえ巻テープ2があり、さらに全体が外被層1で包
み込まれたものからなる。
このような構成の光ファイバーケーブルによれば、外
被1にクラックが生じて水が浸入してきても、浸入して
きた水により押さえ巻テープ2に保持されている高吸水
体が水を吸収することにより瞬時に吸水膨潤し、スロッ
ト内に押出されて微小間隙に達し、水の浸入をわずかに
とどめ、さらにそれ以上の浸入を長期間にわたって防ぐ
ことができる。
〔実施例〕
以下、本発明を実施例により、本発明を具体的に説明
する。なお、実施例中の%はすべて重量%である。
本実施例に用いられる特性の測定方法は次のとおりで
ある。
吸水性: イ)CB法 ポリエステルネットに入れた試料を20℃の水中に一定
時間浸漬し、空中に10分間吊した後、遠心脱水機にて10
00Gの力で1分間脱水を行なった後、試料をネットより
取出し、重量を測定する。このときの重量をAとし次式
により吸水倍率を求める。
C:80℃に調整した熱風乾燥器中で重量変化のなくなるま
で乾燥した後の重量。
腐敗テスト: 第3図に示す容器12にテストサンプル14を4g入れ、以
下に述べる土壌抽出液13を200cc入れて混合し、30℃で
日陰に保存し、30日後に容器のコック10を開き、空気の
部分から2〜4ccの空気を抜取り、ガスクロマトグラフ
で発生ガスを分析するとともに、肉眼で溶液の色や状態
を調べる。
土壌抽出液の作成は以下のように行なう。
(1)土は落葉などあり、草のはえているところから採
取する。
(2)500gの土を2000ccの純水に混ぜて撹拌する。
(3)12時間放置後上ずみ液を濾過し、濾過液50ccに純
水150ccを加え土壌抽出液とする。
(4)土および土壌抽出液は試験のバッチ毎に新しく採
取、抽出する。
本発明において合成高分子化合物からなる支持体を本
発明の高吸水体で処理した遮水材は、後述するCB法によ
る吸水倍率が10倍以上であり、特に15倍以上であること
が望ましい。
実施例1 アクリル酸ソード400g、アリルアミド600gを水10Kgに
溶解し、過硫酸アンモニウム10g、亜硫酸アンモニウム2
0gを100gの水に溶解して上記水溶液に加え、60℃で2時
間重合した。得られた水溶液に25%グルタルアルデヒド
水溶液を3%加え吸水体水溶液Aを得た。吸水体水溶液
Aをガラス板上におとし100℃で30分乾燥した後、さら
に130℃で3時間加熱して得られたフィルムを人工海水
(アクアマリン:八州薬品(株)の商品名)でのCB法に
よる吸水倍率を測定したところ21倍であった。
このようにして得られた吸水体水溶液A中に、カシミ
ロンFK(旭化成工業(株)社製アクリル系繊維の商品
名)3d×76mm、90%にメルティー(ユニチカ(株)社製
ポリエステル熱融着繊維の商品名)3d×76mm、10%をカ
ードで80g/m2のウェッブを作成した後、130℃に加熱さ
れたプレスロールで3kg/m2の圧力で10m/minの速度で加
熱プレスを行ない、得られた乾熱不織布を浸漬した後、
水溶液の付着率が150%になるようにマングルで絞液し
た後、100℃で5分乾燥し、さらに130℃で3時間加熱し
た。得られたシート条の遮水材を2.5cm幅にスリット
し、押さえ巻きテープBを得た。なお、この押さえ巻き
テープに用いた高吸水体の保持率と吸水倍率の積は16
(%)×21(倍)=336である。
次に、吸水体水溶液Aの厚さ40μmのポリエステルフ
ィルムの両面に、片面の厚さが30μmになるようにコー
ティングした後乾燥した。コーティングされたフィルム
を幅1.3mmにスリットしスロット用遮水テープを得た。
次に、直径1.5cm、長さ1mのポリエチレン製の棒に、
幅1.2mm、深さ1.6mmの溝を掘ったものに、厚さ400μ
m、幅1.4mmの心線テープを入れその上にスロット用遮
水テープを入れさらにその上に心線テープを入れる。全
体を、押さえ巻きテープBで心線テープの表面が出ない
ように螺旋状に巻き付け、さらにその上を透明のビニー
ルテープで巻き、片方の端からガム管を通して1mH2Oの
水圧で人工海水を長し、24時間後の水走り長さを調べた
ところ、水走り長さは18cmで良好な結果が得られた。
このように本発明に用いられる遮水材は優れた水走り
防止性を示す。またこの押さえ巻きテープは、触感によ
る風合いは柔らかく、ケーブルコネクト作業性、被覆緩
衝性共良好であると考えられる。なお、この押さえ巻き
テープ、スロット用遮水テープは腐敗テストによる水素
ガスの発生は認められなかった。
実施例2 メタクリル酸アンモニウム50g、メタクリルアミド300
g、アクリル酸100g、スルホエチルメタクリレートのナ
トリウム塩250gを水10kgに溶解し、過硫酸アンモニウム
15gを水100gに溶解し、上記水溶液に加え、65℃で3時
間重合した。この水溶液を撹拌しながらテトラメチルエ
チレンジアミン10gを加え吸水体水溶液Cを得た。得ら
れた水溶液Cをガラス板上におとし100℃で30分乾燥し
た後、さらに130℃で3時間加熱して得られたフィルム
を人工海水(アクアマリン:八州薬品(株)の商品名)
でのCB法による吸水倍率を測定したところ27倍であっ
た。
このようにして得られた吸水体水溶液C中に、カシミ
ロンFK(旭化成工業(株)社製アクリル系繊維)3d×76
mm、90%にメルティー(ユニチカ(株)社製ポリエステ
ル熱融着繊維)3d×76mm、10%をカードで80g/m2のウェ
ッブを作成した後、130℃に加熱されたプレスロールで3
kg/m2の圧力で10m/minの速度で加熱プレスを行い得られ
た乾熱不織布を浸漬した後、水溶液の付着率が150%に
なるようにマングルで絞液した後100℃で5分乾燥し、
さらに130℃で3時間加熱した。得られたシート状の遮
水材を2.5cm幅にスリットし押さえ巻きテープDを得
た。
なお、この押さえ巻きテープに用いた高吸水体の保持
率と吸水倍率の積は16(%)×27(倍)=432である。
つぎに、吸水体水溶液Cを厚さ40μmのポリエステル
フィルムの両面に、片面の厚さが30μmになるようにコ
ーティングした後乾燥したコーティングされたフィルム
を幅1.3mmにスリットしスロット用遮水テープを得た。
次に、直径1.5cm、長さ1mのポリエチレン製の棒に、
幅1.2mm、深さ1.6mmの溝を掘ったものに、厚さ400μm
幅1.4mmの心線テープを入れその上にスロット用遮水テ
ープを入れ、さらにその上に心線テープを入れる。全体
を、押さえ巻きテープDで心線テープの表面が出ないよ
うに螺旋状に巻き付け、さらにその上を透明のビニール
テープで巻き片方の端からゴム管をとうして1mH2Oの水
圧で人工海水を流し、24時間後の水走り長さを調べたと
ころ、水走り長さは22cmで良好な結果が得られた。
このように本発明に用いられる遮水材は優れた水走り
防止性を示す。またこの押さえ巻きテープは、触感によ
る風合いは柔かく、ケーブルコネクト作業性、被覆緩衝
性共良好であると考えられる。なお、この押さえ巻きテ
ープ、スロット用遮水テープは腐敗テストによる水素ガ
スの発生は認められなかった。
実施例3 スルホエチルメタクリレートに替えてスルホプロピル
アクリレートを用いる以外は実施例2と同様に行った。
その結果高吸水体水溶液から得られたフィルムの人工海
水でのCB法による吸水倍率を測定したところ24倍であ
り、1mH2Oの水圧で人工海水を流し、24時間後の水走り
長さを調べたところ、水走り長さは25cmで良好な結果が
得られた。なお、この押さえ巻きテープ、スロット用遮
水テープは腐敗テストによる水素ガスの発生は認められ
なかった。
〔発明の効果〕
本発明によれば、海水に対する水走り防止性、ケーブ
ル同士を接続する際のコネクト作業性等に優れた光ファ
イバーケーブルを提供することができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は、本発明の一実施例を示すスロットタイプの水
走り防止型光ファイバーケーブルの拡大断面図、第2図
は、本発明の他の実施例を示すスロットタイプのゼリー
充填式水走り防止型光ファイバーケーブルの拡大断面
図、第3図は、腐敗テスト用装置を示す側面図である。 1……外被、2……押さえ巻テープ、3……押さえ巻テ
ープ、4……光ファイバー心線テープ、5……スロット
型スペーサー、5A……スロット、6……テンションメン
バー、7……ゼリー、10……コック、12……ガラス製三
角フラスコ、13……土壌抽出液、14……テストサンプ
ル。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 桑原 恒夫 東京都千代田区内幸町1丁目1番6号 日本電信電話株式会社内 (72)発明者 勝山 豊 東京都千代田区内幸町1丁目1番6号 日本電信電話株式会社内 (56)参考文献 特開 昭62−275146(JP,A) 特開 昭60−81229(JP,A) 特開 昭62−249117(JP,A) 特開 平1−141938(JP,A) 特開 昭61−31450(JP,A)

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】単量体として、スルホアルキルアクリレー
    ト、スルホアルキルメタアクリレート、アクリルアミド
    およびメタアクリルアミドからなる群より選ばれた1種
    または2種以上の単量体を重合して得られる水溶性重合
    体に架橋剤を混合した水溶液を、アクリル系、ポリエス
    テル系およびポリプロピレン系の少なくとも1種の繊維
    構造体またはフィルムからなる支持体に固形分として重
    量比で2〜200重量%保持させた後、加熱することによ
    り水溶性重合体を架橋不溶化してなる、海水に対する吸
    水倍率がCB法で1g当たり10g以上である水走り防止性遮
    水材を用いた光ファイバーケーブル。
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