JP2527245B2 - 水走り防止材およびケ―ブル - Google Patents

水走り防止材およびケ―ブル

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JP2527245B2
JP2527245B2 JP1343357A JP34335789A JP2527245B2 JP 2527245 B2 JP2527245 B2 JP 2527245B2 JP 1343357 A JP1343357 A JP 1343357A JP 34335789 A JP34335789 A JP 34335789A JP 2527245 B2 JP2527245 B2 JP 2527245B2
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康郎 酒井
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    • G02B6/44Mechanical structures for providing tensile strength and external protection for fibres, e.g. optical transmission cables
    • G02B6/4401Optical cables
    • G02B6/4429Means specially adapted for strengthening or protecting the cables
    • G02B6/44382Means specially adapted for strengthening or protecting the cables the means comprising hydrogen absorbing materials

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Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、水走り防止材およびケーブルに関し、さら
に詳しくは水走り防止性に優れた遮水用材料およびこれ
を用いた光ファイバーケーブルに関する。
〔従来の技術〕
近年、光ファイバーケーブルは地下に埋設されるケー
スが増加しており、緩衝性能、充填容易性などの充填材
料の要求特性のほか、優れた水走り防止性が要求されて
いる。
特開平1−225010号公報には、アクリル系高吸水繊維
を含む不織布を支持体として、高吸水ポリマーを該支持
体と水溶性フィルムでサンドイッチ構造にした脱落型水
走り材料が報告されている。しかし、該水走り防止材料
では高吸水ポリマーの付着量が多くなると、支持体と高
吸水ポリマーと水溶性フィルムと3者間の接着が不充分
となり、ケーブル作製時やケーブル施工時の作業性が悪
くなるという問題点がある。
また特開平1−240547号公報には、高吸水ポリマーを
無機充填剤の存在下にゴム系バインダーで不織布状の支
持体にコーティングしてなる、光ファイバーケーブル用
水走り防止材料が報告されている。しかし、該水走り防
止材料は吸水時の高吸水ポリマー粒子の脱落速度が遅い
ため、水走り防止性能が不充分である。
また、特開昭63−6055号公報には、乾燥により得られ
る被膜が水溶性のポリビニールピロリドン系バインダー
で支持体にコーティングされた水膨脹性複合材料が報告
されているが、遮水性能がいまだ不充分であり、さらに
このものは得られた皮膜が非常に硬いため、ケーブル作
製時、ケーブル施工時の作業性が悪い上、基布とコーテ
ィング層との吸湿によるディメンジョン変化のため、湿
度変化により遮水テープがカールするという問題があ
る。
このように従来技術においては、光ファイバーケーブ
ルに対して水走り防止性、湿度変化によるカール防止
性、被覆緩衝性、非腐敗性、ケーブル作製時または施工
時の作業容易性等をあわせ持った遮水テープはまだ報告
されていない。
また従来においては、非水溶性バインダーを用いる
と、バインダーの接着力により高吸水ポリマー粒子の吸
水性および脱落性が阻害されるため、脱落型遮水材は得
られないと考えられていた。
ここで水走り防止性とは、光ファイバーケーブルの外
被が破られ、水が浸入した場合、ケーブルの長手方向に
伝わろうとする水を速やかに吸水して膨潤し、遮水する
性能をいう。ここでは24時間で水が何mm伝播するかを数
値化したもので表わし、この値が小さいほど水走り防止
性がよいことを示す。また被覆緩衝性とは、ケーブルに
対する外力から通信ケーブル心線を保護する外力緩衝効
果をいう。
〔発明が解決しようとする課題〕
本発明の目的は、水走り防止性、微小間隙に対しての
水走り防止性、被覆緩衝性、非腐敗性ならびにケーブル
コネクト作業時、およびケーブル製造時のケーブル成形
性に優れた光ファイバーケーブル用水走り防止材に好適
な遮水テープを提供することにある。
〔課題を解決するための手段〕
本発明者らは、前記課題を解決すべく鋭意研究を重
ね、被覆緩衝性に優れた素材に高吸水ポリマーを水と接
触したときは速やかに膨潤し、バラバラに分離した状態
でケーブル内に広がり、水に接触しない限りは外に出な
いように配置する方法を検討した結果、少なくとも55重
量%が50μm以上の粒子径を持ち、1g当たり10ml以上の
水を吸う吸水ポリマー粒子を含むゴム系バインダーによ
るコーティング層を作成した固体支持体からなる遮水用
材料であって、該コーティング層は前記吸水ポリマー粒
子50〜90重量%と、水に浸漬すると60分後の脱落率が50
重量%以上であるゴム系バインダー10〜50重量%とから
なることを特徴とする遮水用材料が上記目的を達成で
き、さらに支持体に吸水倍率がCB法で1倍以上である布
帛状の支持体を用いると、その効果を一段と高められる
ことを見出し、本発明に到達した。
すなわち、本発明は、吸水倍率がCB法で1倍以上であ
る布帛状の支持体に、少なくとも55重量%が50μm以上
の粒子径を持ち、1g当たり10ml以上の水を吸う吸水ポリ
マー粒子を含む、ゴム系バインダーによるコーティング
層を形成したものであって、該コーティング層は、前記
吸水ポリマー粒子50〜90重量%と、水に浸漬すると60分
後の脱落等が50重量%以上であるゴム系バインダー10〜
50重量%とからなり、該コーティング層の表面が吸水膨
潤時に膨潤したポリマーが通過できる低目付の不織布で
覆われていることを特徴とする水走り防止材、およびこ
の水走り防止材を遮水テープとして用いた光ファイバケ
ーブルに関する。
〔作用〕
本発明における高吸水ポリマー粒子は、水に接触しな
い限りはゴム系バインダーに保持されて外に出ることが
ないが、水と接触したときには速やかに膨潤してバイン
ダーから脱落し、バラバラに分離した状態でケーブル内
に広がることができる。
ゴム系バインダーが非水溶性であるにもかかわらず、
水に接触したときに高吸水ポリマー粒子がバインダーか
ら脱落することができるのは、高吸水ポリマー粒子の粒
子径が充分に大きく、その粒子の一部がコーティング層
の外側に顔を出しているため、水と接触したときに粒子
が直ちに膨潤することができ、またバインダーの皮膜が
高吸水ポリマー粒子の膨潤力を押さえ込むほどの力を持
たないため、吸水により膨潤した高吸水ポリマー粒子が
ゴム系バインダーを膨らませ、ついにはゴム風船が破裂
するのと同じ原理で媒体に穴を開けることができるため
と考えられる。上記高吸水ポリマー粒子の充分な大きさ
とは、高吸水ポリマー粒子のかなりの数がコーティング
層からその粒子の一部出ているか、それに近い状態にあ
り、また水に膨潤するとコーティング層から飛び出すこ
とのできる大きさをいう。具体的に後述の粒子径および
水膨潤度で定義される。
高吸水ポリマー粒子が小さいと、大部分の粒子がコー
ティング層の中に閉じ込められているため、遮水用材料
が水と接触しても、高吸水ポリマー粒子に直接水が接触
するまで時間がかかり膨潤速度が遅くなり、また膨潤し
てもコーティング層から飛び出す力がなく、ポリマーが
脱落することができず遮水性が低下する。
支持体に吸水倍率がCB法で1倍以上である布帛状の支
持体を用いる効果は、光ファイバーケーブルの破損が水
走り防止材料より外側で、水走り防止材料を通して水が
スロット内部に浸入してくるときに特に大きく、水走り
防止材料まで破損してケーブル断面から直接水が浸入し
てくる場合は、支持体の吸水性は水走り防止性にあまり
影響しない。しかし、ケーブル断面から直接水が浸入し
てくるような破損に対しては、従来公知の水走り防止材
料よりも本発明の水走り防止材料は大幅に優れた水走り
防止性能を示す。
本発明に用いられる高吸水ポリマー粒子は55wt%以
上、好ましくは85wt%以上が50μm以上、好ましくは50
〜200μm、より好ましくは70〜150μmの粒子径を持
ち、かつ後述するCB法で測定した水膨潤度が10ml/g以上
であることが必要である。これらの範囲外では遮水用材
料の膨潤速度が遅くなるため、水走り防止性が低下す
る。高吸水ポリマー粒子の最大の大きさは、粒子の支持
体への付着性の点から300μm以下が好ましい。この高
吸水ポリマーは、水と接触したときにバラバラに分離し
てケーブル内に広がる必要があるため、粒子状のもでな
ければならないが、その粒子形状には特に限定はなく、
例えばエマルジョン重合によって得られる真円形のも
の、通常の粉砕機によって粉砕されたランダム形状また
はいびつな形状でもよい。
本発明に用いられる高吸水ポリマーとしては、例え
ば、ポリアクリル酸ソーダ、メチルメタクリル酸−酢酸
ビニル共重合体加水分解物、ポリビニルアルコール架橋
重合物、ポリアクリロニトリル架橋体加水分解物、ポリ
エチレンオキサイド架橋重合体物、ポリアクリルアミド
架橋重合物、アクリルアミド−アクリル酸架橋重合体
物、スルホアルキル(メタ)アクリレート−アクリル酸
架橋共重合体物、イソブチレン−無水マレイン酸架橋共
重合体物等が好ましく用いられる。このほか、腐敗して
水素ガスを発生する、デンプン−ポリアクリロニトリル
グラフト重合加水分解物、デンプン−アクリル酸グラフ
ト共重合物、カルボキシメチルセルロース架橋重合物、
セルロース−ポリアクリロニトリルグラフト重合体加水
分解物なども、腐敗防止処理を施して使用することがで
きる。
支持体として吸水倍率がCB法で1倍以上である布帛状
の支持体を用いると水走り防止性能が大幅に向上する原
因は、支持体が吸水性でない場合は支持体の中を毛管現
象により水が走るのに対して、支持体が吸水性の場合は
支持体中の繊維が膨潤して毛管現象が起きにくいためと
考えられる。
本発明に用いられるゴム系バインダーは、KIゲル201K
(クラレ社製高吸水ポリマー商品名で20メッシュパス:7
90μm以下)を篩で分球し、70〜150μmの大きさにし
たものを70部、ゴムを30部、オクチルフォスフェートカ
リウム1部、トルエン180部を混合してコーティング液
とし、これをポリエステルフィルムに乾燥後の目付が15
0g/m2になるようにコーティングした。フィルムを水に
浸漬し、60分後の吸水ポリマー粒子の脱落率が50重量%
以上のものが好ましい。この場合の脱落率は、試料1gを
1の市販の精製水に吊るした状態で静置し、60分間浸
漬した後取出し、そのままの状態で乾燥し、残存ポリマ
ー量を測定して求められる。吸水ポリマー粒子の脱落率
が50重量%未満では脱落する吸水ポリマーが少なくなる
ため、水走り防止性が低下する。前記吸水ポリマーの好
ましい脱落率は80重量%である。一例を示せば、KIゲル
201Kを100メッシュの篩を用いて150μm以下にしたもの
を70部、オクチルフォスフェートカリウム0.7部、ゴム
系バインダーを30重量部用い、トルエン、n−ヘキサ
ン、メチルエチルケトン、酢酸エチル等の有機溶剤で希
釈混合したものでポリエステルパンボンドE−5060(旭
化成工業社製商品名、ポリエステルパンボンド)に、高
吸水ポリマーの付着量が100g/m2になるように均一にコ
ーティングし、乾燥して得られたものを1gサンプリング
し、1の市販の精製水に吊るした状態で静置し、60分
間浸漬した後取出し、そのままの状態で乾燥した後重量
を測定し、重量の減少量から計算されるポリマーの脱落
量が50重量%以上のものが好ましい。
このようなゴム系バインダーとしては、例えばトルエ
ン、メチルエチルケトン、酢酸エチル等の有機溶剤に可
溶で、水と接したときに高吸水ポリマー粒子を容易に脱
離し、かつ遮水用材料に可撓性を与え、また腐敗により
水素ガスを発生しないものが好ましい。具体的には、ス
チレンブタジエンゴム、ブタジエンゴム、イソプレンゴ
ム、ハロプレンゴム、イソブチレンゴム、ブチルゴム、
エチレン・プロピレンゴム、クロロスルホン化ポリエチ
レンゴム、シリコンゴム、トリフロロ・クロロエチレン
ゴム、ビニリデン・フロライドゴム、ジヒドロ・パーフ
ロロ・アルキルアクリレートゴム、ポリウレタンゴム、
ビニール系ゴム等が挙げられるが、これらのうちスチレ
ンブタジエンゴムが好ましく用いられる。スチレンブタ
ジエンゴムは支持体への接着力、ケーブル製造時や付設
時のポリマーの保持性、遮水用材料の遮水性能、被覆緩
衝性およびカール防止などの点から、スチレン5重量%
異常、好ましくは10〜40重量%をブロック共重合したも
のが好ましい。また、スチレンブタジエンゴムは不飽和
タイプでも飽和タイプでもよいが、耐久性の面から飽和
タイプのものが好ましい。スチレンブタジエンゴムは単
独でもまた2種以上併用してもよく、またランダム重合
されたスチレンブタジエンゴム、ブタジエンゴムなどを
混合して用いてもよい。
前記ゴム系バインダーは、疎水性であるため水をはじ
いて遮水性能が低下する場合がある。その場合は、アル
キルフォスフェートのアルカリ金属塩等の親水化剤を併
用することにより、遮水性能を向上させることができ
る。
本発明に用いられる布帛状の支持体は、吸水倍率がCB
法で1倍以上で、耐久性があり、特に腐敗して水素ガス
を発生しないものであればよく、例えばアクリル系合成
繊維、ポリエステル系合成繊維、ポリアミド系合成繊
維、ポリプロピレン系合成繊維等の織物、編物、不織
布、メッシュ状織物、メッシュ状編物等を、アクアプレ
ンL−710(明成化学工業社製商品名)、またはイソバ
ン18(クラレ社製商品名)等の溶液タイプ高吸水剤で処
理したもの、特開昭62−188109号公報に記載されている
高吸水不織布等があげられる。
本発明の水走り防止材(以下、遮水用材料ともいう)
は、例えば有機溶剤に溶解したゴム系バインダー中に、
高吸水ポリマー粒子を均一に分散させて得られるコーテ
ィング液を、上記支持体の少なくとも一面にコーティン
グし、次に前記溶剤を蒸発させ、熱固着する方法等によ
り得られる。
上記コーティング処理に際しては、コーティング量が
多いと遮水用材料の厚みが大きくなり、実用上問題とな
るため、高圧カレンダープレスなどによって遮水用材料
の厚みをコントロールすることが好ましい。
遮水用材料中の高吸水ポリマーの混率は、水走り防止
性の点から10重量%以上であることが好ましい。
本発明においてケーブルの水走り防止効果は、水の浸
入とともに水走り防止材全体が速やかに吸水膨潤し、水
がそれ以上浸入するのを防止することによって得られる
ため、高吸水ポリマーの吸水倍率(水膨潤度)、高吸水
ポリマーの混率、ケーブルへの遮水テープの詰込密度な
どに影響される。高吸水ポリマーの吸水倍率Aおよび高
吸水ポリマーの混率Bが高いほど水走り防止効果が向上
する。前記吸水倍率A(cc/g)と混率B(重量%)との
積(A×B)は150以上であることが好ましく、より好
ましくは200以上である。
本発明における遮水用材料は、水と接触しない限り高
吸水ポリマーが外に出ないよう支持体に保持されるが、
脱水用材料の滑り性をよくし、取扱いを容易にするた
め、該遮水用材料の表面は、吸水膨潤時に膨潤したポリ
マーが通過できる程度の粗い、低目付の不織布で覆われ
ている。
第1図は、本発明の一実施例による遮水テープを用い
たスロットタイプの水走り防止型光ファイバーケーブル
の拡大断面図である。ケーブルは、最中心部に設けられ
たコアとしてのテンションメンバー7と、その周りに設
けられスロットを有するスロット型スペーサー3と、ス
ロット内に設置される光ファイバー心線テープ1と、該
光ファイバー心線テープ1内におさめられた光ファイバ
ー2と、前記スロット型スペーサー3の周りに設けられ
る遮水テープを用いた押さえ巻きテープ6と、外被4と
からなる。
このような構成の光ファイバーケーブルは、外被4に
クラックが生じて水が浸入すると、浸入してきた水によ
り遮蔽テープ6に保持された高吸水ポリマー粒子が水を
吸収して速やかに吸水膨潤し、スロット内に脱落して広
がる。したがって、水の浸入を長時間にわたって防ぐこ
ができる。
本発明の遮水テープを用いることにより、ほとんどの
タイプの光ファイバーケーブルの水走り防止が、第1図
に示した遮水テープを用いた押さえ巻きテープ6だけで
可能となる。
〔実施例〕
以下、本発明を実施例により具体的に説明する。な
お、実施例中の%および部は重量%および重量部を意味
する。
また実施例中の吸水性、腐敗テスト、水走り防止性は
下記の測定方法で行った。
(1)吸水性 (イ)TB法: ポリエステルネットに入れた試料を20℃の水中に一定
時間浸漬し、空中に10分間吊るした後、試料をネットか
ら取出して重量を測定する。このときの重量をAとして
次式により吸水倍率を求める。ただし、式中のCは80℃
に調整した熱風乾燥器中で、重量変化のなくなるまで乾
燥した後の試料の重量を示す。
(ロ)CB法: TB法で重量を測定し試料を再度ポリエステルネットに
戻し、遠心脱水機で100Gの力で1分間脱水を行った後、
試料をネットから取出して重量を測定する。このときの
重量をBとして次式により吸水倍率を求める。
(2)腐敗テスト 第2図に示すガラス製三角フラスコ10にテストサンプ
ル12を4g入れ、下記に述べる土壌抽出液11を200cc入れ
て混合し、30℃で日陰に保存し、30日経過後に容器のコ
ック9を開き、空気の部分から2〜4ccの空気を抜き取
り、ガスクロマトグラフで発生ガスを分析するととも
に、肉眼で溶液の色や状態を調べる。土壌抽出液の作成
は以下のように行う。
土壌は落ち葉などがある草のはえているところから
採取する。
500gの土を2000ccの純水に混ぜて攪拌する。
12時間放置後、上澄み液を濾過し、濾過液50ccに純
水150cc、リン酸1アンモニウム0.4ccを加え土壌抽出液
とする。
土および土壌抽出液は試験のバッチごとに新しく採
取、抽出する。
(3)水走り防止性 L字法 直径1.5cmのポリエチレン製の円柱状の棒に、長さ方
向に沿って幅2.0mm、深さ2.0mmの溝(スロット)を掘
る。このスロット棒の溝にまず厚さ400μm、幅1.6mmの
光ファイバー心線テープを4枚入れる。全体を遮水テー
プで覆い、さらにその上をビニールテープで覆う。両端
をオープンにして水平に置き、その先を垂直に立てた内
径10mmのガラス管にゴム管でつなぎ、該ガラス管に前記
水平に置いたスロット棒から1mのところまで水を満た
し、24時間後に水平に置いたスロット棒の遮水テープへ
の水の浸入長さ(水走り長さ)を測定する。該水の浸入
長さが短いものが良好である。
T字法 L字法と同じようにセットしたスロット棒の真ん中部
分のビニールテープ16を第3図に示すように遮水テープ
6を傷つけないように幅約1cm剥がす。次に、T字ガラ
ス管15を第3図に示すようにビニールテープを剥がした
部分まで通し、次にジョイント用ビニールテープ17でス
ロット棒とT字ガラス管15の隙間を塞ぐ。T字ガラス管
15の上に出た部分を垂直に立てた内径10mmのガラス管13
にゴム管14でつなぎ、該ガラス管13に前記水平に置いた
スロット棒から1mのところまで水を見たし、24時間後に
水平に置いたスロット棒の遮水テープへの水の浸入長さ
(水走り長さ)を測定する。該水の浸入長さが短いもの
が良好である。
実施例1および比較例1 ポリエステルパンボンドE−5060(旭化成工業社製ポ
リエステルスパンボンド商品名)に、イソバン18(クラ
レ社製商品名:イソブチレンと無水マレイン酸との共重
合体による溶液システム)をナイフアコーティング方式
で乾燥付着量で30g/m2になるように塗布し、人工海水
(アクアマリン:八州薬品社製商品名)CB法での吸水倍
率が2.1倍のスパンボンドAを得た。
次に、タフデン1000(旭化成工業社製スチレンブタジ
エン系ゴム商品名)を15部、タフプレンA(旭化成工業
社製スチレンブタジエン系ゴム商品名)を15部、高吸水
ポリマーとしてKIゲル201K(クラレ社製商品名:20メッ
シュパス:790μm以下)を100メッシュの篩を用いて150
μm以下にしたものを70部、オクチルフォスフェートカ
リウムを0.7部、希釈液としてトルエン90部を混合し、
均一溶液としたものを用い、前述のスパンボンドAに高
吸水ポリマーの付着量が100g/m2になるようにコーティ
ングし、乾燥して得られたものを10g/m2のポリエステル
パンボンドの間に挟み、50℃に調節した線圧70kg/cmの
高圧カレンダーで処理した。得られた布帛を2.5cm幅に
スリットし、本発明の遮水テープaを作成した。
また、比較としてスチレンブタジエンゴムの代わり
に、セメンダイン198L(酢酸ビニール系バインダー:セ
メンダイン社製商品名)を用いて、そのほかは実施例1
と同様にして遮水テープbを作成した。
このようにして得られた遮水テープの人工海水(アク
アマリン:八州薬品社製商品名)における水走り防止性
を次表1に示す。
またこの遮水テープは、ケーブルコネクト作業性、被
覆緩衝性ともに良好である。なお、この遮水テープは腐
敗テストによる水素ガスの発生は認められなかった。
実施例2〜3 実施例2として、バインダーとしてタフデン1000の代
わりにタフデン2100R(旭化成工業社製スチレンブタジ
エン系ゴム商品名)を、タフプレンAの代わりにソルプ
レンT411(旭化成工業社製スチレンブタジエン系ゴム商
品名)を用いたほかは、実施例1と同様にして遮水テー
プcを作成した。
また実施例3として、バインダーとしてタフデン1000
の代わりにジエン35R(旭化成工業社製ブタジエン系ゴ
ム商品名)を、タフプレンAの代わりにタフテックH105
2(旭化成工業社製スチレンブタジエン系ゴム商品名)
を用いたほかは、実施例1と同様にして遮水テープdを
作成した。
このようにして得られた遮水テープc、dの人工海水
(アクアマリン:八州薬品社製商品名)における水走り
防止性を次表2に示す。
またこれらの遮水テープは、ケーブルコネクト作業
性、被覆緩衝性とも良好である。なお、この遮水テープ
は腐敗テストによる水素ガスの発生は認められなかっ
た。
比較例2 実施例1において、高吸水ポリマーとしてKIゲルの10
0メッシュの篩で150μm以下にしたものの代わりに、K1
ゲル201K−F2(クラレ社製商品名:20μm以下)を用い
て、他は実施例1と同様にして遮水テープeを得た。
このようにして得られた押さえ巻きテープの人工海水
(アクアマリン:八州薬品社製商品名)における水走り
防止性を次表3に示す。
このように微粒子の高吸水ポリマーを用いると、遮水
性能が低下する。
またこの押さえ巻きテープは、ケーブルコネクト作業
性、被覆緩衝性とも良好である。なお、この押さえ巻き
テープは腐敗テストよる水素ガスの発生は認められなか
った。
〔発明の効果〕
本発明の水走り防止材(または遮水用材料)は、ゴム
系バインダーで高吸水ポリマーを支持体に固定するた
め、ケーブルコネクト時にポリマー粒子が脱落すること
がなく、作業性に優れるとともにケーブルに水が浸入し
ても、この個所のポリマー粒子が速やかに膨潤してバイ
ンダーから脱落し、スロット内に広がることができるた
め、水走り防止性に優れる。また、湿度変化によるカー
ル防止性およびべとつき防止性に優れる。また、非水溶
性で可撓性のあるゴム系バインダーを用いるため、被覆
緩衝性、非腐敗性およびケーブルコネクト作業時やケー
ブル製造時のケーブル成形性に優れる。したがって、本
発明の遮水用材料は、特に光ファイバーケーブルの水走
り防止材として有用である。
【図面の簡単な説明】
第1図は、本発明の一実施例による遮水テープを用いた
スロットタイプの光ファイバーケーブルの拡大断面図、
第2図は、腐敗テスト用装置を示す側面図、第3図は、
T字遮水テストにおけるT字ガラス管部分の模式図であ
る。 1……光ファイバー心線テープ、2……光ファイバー、
3……スロット型スペーサー、4……外被、6……本発
明の遮水テープを用いた押さえ巻きテープ、7……テン
ションメンバー、9……コック、10……ガラス製三角フ
ラスコ、11……土壌抽出液、12……テストサンプル、13
……垂直ガラス管、14……ゴム管、15……T字ガラス
管、16……シール用ビニールテープ、17……ジョイント
用ビニールテープ。

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】吸水倍率がCB法で1倍以上である布帛状の
    支持体に、少なくとも55重量%が50μm以上の粒子径を
    もち、1g当たり10ml以上の水を吸う吸水ポリマー粒子を
    含む、ゴム系バインダーによるコーティング層を形成し
    たものであって、該コーティング層は、前記吸水ポリマ
    ー粒子50〜90重量%と、水に浸漬すると60分後の脱落が
    50重量%以上であるゴム系バインダー10〜50重量%とか
    らなり、該コーティング層の表面が吸水膨潤時に膨潤し
    たポリマーが通過できる低目付の不織布で覆われている
    ことを特徴とする水走り防止材。
  2. 【請求項2】請求項(1)記載の水走り防止材を遮水テ
    ープとして用いた光ファイバーケーブル。
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