JP2696927B2 - 熱収縮性複合延伸フイルム - Google Patents

熱収縮性複合延伸フイルム

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JP2696927B2
JP2696927B2 JP63128072A JP12807288A JP2696927B2 JP 2696927 B2 JP2696927 B2 JP 2696927B2 JP 63128072 A JP63128072 A JP 63128072A JP 12807288 A JP12807288 A JP 12807288A JP 2696927 B2 JP2696927 B2 JP 2696927B2
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Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は、生肉類の真空包装に好適に使用できる、低
温収縮性及び包装仕上り外観に優れた熱収縮性複合延伸
フイルムに関する。
(従来の技術及びその課題) チルド肉等の生肉類の真空収縮包装用フイルムとし
て、ポリ塩化ビニリデン樹脂を使用した熱収縮性フイル
ムや6ナイロン等のポリアミド樹脂を中間層とし、内外
層を種々の樹脂で積層後、延伸された複合延伸フイルム
が使用されている。上記ポリアミド樹脂を中間層とした
フイルムは強度的に優れているが、生肉類を真空包装し
た後、フイルムを熱収縮させてもフイルム自体に細かな
しわが入り生肉類表面との密着性に劣ることがあり、こ
のためにしわの部分に生肉類の肉汁(ドリップ)の移動
が見られ、包装物の外観や保存上問題があった。
特に近年、細菌の増殖を抑制すること及びエネルギー
の削減等を目的として、真空収縮包装時の加熱温度を低
温側に設定することがなされ、例えば75℃程度の低温で
の収縮率が小さいポリアミド樹脂系フイルムでは上記の
問題が発生しやすかった。
本発明は低温での収縮特性に優れた熱収縮性複合延伸
フイルムを提供することを目的としている。
(課題を解決するための手段) 上記目的を達成するために、本発明の複合延伸フイル
ムでは、特定の組成からなるポリアミド樹脂を使用した
ものであり、その要旨とするところは、 外層及び内層をポリオレフィン層とし、両層の中間に
ポリアミド樹脂層を設けた複合延伸フイルムにおいて、
上記ポリアミド樹脂層が、6ナイロンと66ナイロンの共
重合ポリアミド樹脂(6/66ナイロン)と、ヘキサメチレ
ンジアミンとテレフタ酸及び/又はイソフタル酸を重縮
合してなるポリアミド樹脂(6T/6Iナイロン)との混合
物からなり、上記ポリアミド樹脂の混合率が、 (6/66ナイロン):(6T/6Iナイロン)=70〜95重量%:
30〜5重量%範囲であるとともに、75℃の温水中、1分
間浸漬での収縮率がフイルムの縦、横方向とも30%以上
であることを特徴とする熱収縮性複合延伸フイルムに存
する 本発明複合延伸フイルムの中間層に使用するポリアミ
ド樹脂は、6ナイロンと66ナイロンの共重合ポリアミド
樹脂(6/66ナイロン)を主体とし、他成分をヘキサメチ
レンジアミンとテレフタル酸及び/又はイソフタル酸を
重縮合してなるポリアミド樹脂(6T/6Iナイロン)とし
たものである。
上記6ナイロン66ナイロンは、6ナイロンを主体と
し、66ナイロンの含有率が10〜25重量%の程度のものが
好適に使用できる。また、6Tナイロン6Iナイロンとして
は、ヘキサメチレンジアミンとテレフタル酸を重縮合し
たもの(6T)や、酸成分としてイソフタル酸を使用した
もの(6I)、さらには上記酸成分を併用したものも使用
できる。
上記ポリアミド樹脂の混合比率は、6/66ナイロン70〜
95重量%に対し、他成分の6T/6Iナイロンを5〜30重量
%の範囲とする必要があり、6T/6Iナイロンが5重量%
未満では低温での収縮性が向上出来ず、また30重量%を
越すものについては、延伸工程でフイルムが破断しやす
いという問題がある。
このポリアミド樹脂層の厚みは、5〜20μ、好ましく
は、10〜15μの範囲とすればよく、5μ未満では製膜時
の延伸時に劣り、20μを越えるとフイルムの柔軟性が失
なわて不都合である。
また中間層は、ガスバリアー性を向上するために上記
ポリアミド層とエチレン−酢酸ビニルけん化物層との組
合せも可能であり、エチレン−酢酸ビニルけん化物とし
ては、エチレン含有率30〜60モル%で、かつけん化度が
95モル%以上のもので、層厚みが3〜7μの範囲で好適
に使用できる。さらに中間層には他のガスバリアー樹脂
や他の特性を有する樹脂と組合わせて使用することもで
きる。
外層及び内層に使用されるポリオレフィンとしては、
アイオノマー樹脂、ポリエチレン、エチレンと他の成分
との共重合体、例えばエチレン−酢酸ビニル共重合体、
エチレン−プロピレン共重合体等を使用できる。内層の
厚みは、25μ以上が好ましく、25μ未満では、生肉類の
表面に残存している小骨や軟骨によってフイルムが突破
れやすいという欠点がある。
本発明のフイルムの製造方法は共押出し法により積層
した後、インフレーション法により延伸して製膜する方
法が一般的である。延伸倍率は、縦方向(フイルムの引
取り方向)、横方向(上記方向と直角方向)ともに2.0
〜3.5倍の範囲で延伸するのがよく、延伸倍率が2.0倍未
満であると、収縮率が低く、密着性に劣り、3.5倍を越
えると、製膜時にフイルムが破断しやすく不適当であ
る。延伸温度は、80〜110℃の範囲で好適に行なえる。
本発明のフイルムは、この範囲内の延伸条件を適宜選
択して、75℃における収縮率が縦、横方向とも30%以上
という、従来のポリアミド系複合フイルムでは達成困難
であった高い収縮性を得ることができる。
以下、本発明を実施例によって説明する。
(実 施 例) 実施例 外層及び内層に酢酸ビニルを含有率5モル%のエチレ
ン−酢酸ビニル共重合体(6μ)、中間層を、エチレン
含有率45モル%、けん化度99モル%のエチレン−酢酸ビ
ニル共重合体けん化物層(4μ)及び表−1に示す内容
のポリアミド樹脂層(12μ)とし、共押出し環状口金内
(設定温度240℃)で積層した後インフレーション法に
よって延伸し製膜した。延伸倍率は表−1に示す倍率と
し、延伸温度を各フイルムの最適延伸温度条件(NO1〜
4及び7では90℃、NO5及び6では130℃)として折径50
cmのチューブを得た。
得られたチューブをボトムシールとして、折径50cm×
長さ60cmの袋とし、この袋中にチルドビーフ約7kgを充
填した後開口部をインパルスシールし、ムルチバック社
製真空包装機を用いて真空包装を行なった。つぎに各包
装体を75℃の温水シャワーで熱収縮させた。
上記各フイルムの「収縮率」及「外観性」の評価結果
を表−1に示した。
「収縮率」は、製膜後、30℃で20日保管後のフイルムを
用い、フイルムの収縮前の長さをLとし75℃又は85℃に
温調した温水バス中にフイルムを1分間浸漬して、フイ
ルムの収縮後の長さを測定し、(L−/L)×100に
より計算した数値。
「外観性」は、上記の各包装体を5℃で4週間保存した
後包装体の発生を外観を観察した。ドリップやしわ入り
が認められず見ばえが良く、外観良好なものは(○)、
ドリップやしわ入りが認められ見ばえが悪いものは
(△)とした。
表−1から、本発明の複合フイルムである試料NO1、
2は75℃での収縮率が30%以上と低温収縮性に優れ、外
観性に優れていることが判る。これに対して、6T/6Iナ
イロンの混合比率が大きすぎるNO3は延伸性が悪く、逆
に6T/6Iナイロンの比率が小さすぎるNO4では低温収縮性
に劣ることが判る。また使用するポリアミド樹脂の種類
が異なるNO5,6,7についてはいずれも低温収縮性、外観
性に劣ることが判る。
(発明の効果) 以上、説明したように、本発明の熱収縮性複合延伸フ
イルムは、低温での収縮性に優れ、外観が良好なことに
より、生肉類の真空包装分野での利用性が大である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 B29K 77:00 105:02 B29L 9:00 (72)発明者 百々 一雄 滋賀県長浜市三ツ矢町5番8号 三菱樹 脂株式会社長浜工場内 (56)参考文献 特開 昭61−188142(JP,A) 特開 昭54−86579(JP,A) 特開 昭60−232947(JP,A) 特開 昭59−174350(JP,A)

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】外層及び内層をポリオレフィン層とし、両
    層の中間にポリアミド樹脂層を設けた複合延伸フイルム
    において、上記ポリアミド樹脂層が、6ナイロンと66ナ
    イロンの共重合ポリアミド樹脂(6/66ナイロン)と、ヘ
    キサメチレンジアミンとテレフタル酸及び/又はイソフ
    タル酸を重縮合してなるポリアミド樹脂(6T/6Iナイロ
    ン)との混合物からなり、上記ポリアミド樹脂の混合率
    が、 (6/66ナイロン):(6T/6Iナイロン)=70〜90重量%:
    30〜5重量%範囲であるとともに、75℃の温水中、1分
    間浸漬での収縮率がフイルムの縦、横方向とも30%以上
    であることを特徴とする熱収縮性複合延伸フイルム。
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WO2016143661A1 (ja) * 2015-03-09 2016-09-15 株式会社クレハ 食品包装体およびその製造方法
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