JP2696699B2 - 情報記録媒体の製造方法 - Google Patents

情報記録媒体の製造方法

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【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は情報記録媒体の製造方法に関する。 [従来の技術] 従来、トラッキング信号溝(以下、信号溝と記す)お
よび/または記録信号ピットをもつ基板に反射層を設け
る方法としては、基板上に射出成形法、注型成形法もし
くは他の方法により、信号溝および/または記録信号ピ
ットを形成し、該信号溝および記録信号ピットの上に金
属を蒸着する方法が一般に行なわれていた。 また、CD(コンパクトディスク)の様なROM型媒体
は、ROM情報を形成した型を用いて射出成形法により樹
脂を成形し、さらに、その後に、得られた樹脂基板の記
録信号の形成された凹凸面側にAlを蒸着してなるもので
あつた。 [発明が解決しようとする問題点] しかしながら、上記のROM型媒体を始めとする従来例
では、たとえばポリカーボネート樹脂基板を射出成形で
得る場合、該ポリカーボネート樹脂自身は機械的特性が
良好であるが、複屈折が多く、またその複屈折性を避け
るためには、樹脂のグレード成形条件等の狭い条件下で
成形しなければならず、またその条件を見出すためにか
なりの時間を費やしていた。 また、成形後に成形物を型からとり出し易くするため
には、離型処理を行なわなければならず、さらに、その
後に、得られた射出成形物の記録信号の形成された凹凸
面にAl等の金属を蒸着し反射層を形成するという複雑な
工程を要するものであった。 他方、ポリメチルメタクリレート樹脂基板を注型成形
法で得る場合、ポリメチルメタクリレート樹脂には複屈
折性はないが、機械的特性が悪く、また耐熱特性が悪く
Al等の金属の蒸着には不向きであるという問題があっ
た。 本発明は、この様な従来技術の問題を解決するために
なされたものであり、注型成形法による厳しくない成形
条件下において、信号溝および/または記録信号ピット
を形成した注型成形用型に反射層となる金属を適当な密
着性で蒸着した後、基板となる樹脂を用いて注型成形す
ることにより、複屈折が小さく、熱ひずみ等の変形がな
く、特にROM型媒体として好適な情報記録媒体を簡単な
工程で生産性よく製造する方法を提供することを目的と
するものである。 [問題点を解決するための手段] すなわち、本発明は、表面にトラッキング信号溝およ
び/または記録信号ピットを有する基板および反射層を
具備し、該反射層は一方の表面が該基板表面に接してい
る情報記録媒体の製造方法において、トラッキング信号
溝および/または記録信号ピットに対応する凹凸パター
ンがキヤビテイに面するように配置され、該凹凸パター
ン形成面に該凹凸に沿うように反射層が形成されてなる
注型成形用型を用意する工程、及び該反射層の形成され
たキヤビテイに、樹脂モノマーを含む液体樹脂組成物を
導入して該液体樹脂組成物を該キヤビテイ内で重合せし
めて基板を成形すると共に該基板に反射層を転写する工
程を有することを特徴とする情報記録媒体の製造方法で
ある。 以下、本発明を詳細に説明する。 第1図は本発明の方法により製造された情報記録媒体
の一例を示す断面図である。同第1図において、本発明
は信号溝および/または記録信号ピットを形成した注型
成形用型に、金属を蒸着した後、樹脂を注型成形するこ
とにより、前記信号溝および/または記録信号ピットを
有する基板1上に、反射層2を同時に設けた情報記録媒
体を製造する方法である。 本発明は、情報記録媒体の中で、特にROM型媒体の製
造に適するものである。 本発明において、注型成形に用いる注型成形用型に信
号溝および/または記録信号ピットを形成する方法は、
例えば金属板あるいはガラス板にフォトレジストの薄膜
を形成したのち、所定の仕様の信号記録溝のレザーカッ
ティングを行なう。 使用するフォトレジストは、通常光ディスクのマスタ
ー原盤に用いられるものであれば特に限定しない。通常
のポジ型ホトレジストで良い。 フォトレジストの薄膜の形成方法は、特に限定しない
が、スピニング法による塗布法が望ましい。 フォトレジストの厚さは500〜1500Åが望ましい。500
Å以下の厚みでは、スピニング法等により均一な厚みの
塗膜を形成しにくく、ピンホール等の欠陥を生じ易くな
る。 信号溝の形状に露出した下地をエッチングする場合に
は酸を用いる。酸としては特に限定しないが、金属板の
場合、濃硝酸、濃硫酸などの酸化性の酸は金属不動態を
形成する場合が多いので好ましくなく、希塩酸、希硝
酸、希硫酸が望ましく、特に2〜6規定塩酸が望まし
い。ガラスの板の場合、フッ酸による処理が望ましい。
エッチング後は、金属板の場合、充分に水洗、乾燥した
後、ガラス板の場合は充分に排気した後、酸素プラズマ
灰化装置により残存するレジストを灰化除去して信号溝
付き金属板あるいはガラス板を得る。 上記のようにして得られた注型成形用型に反射層とな
る金属を蒸着する方法は、通常の蒸着方法により行なう
ことができるが、その密着性は注型成形時に金属層が型
から離型し成形樹脂表面に移ることが必要である。 反射層に用いる金属としては、金,銀,アルミニウ
ム,銅等の反射性の高いものが好ましい。その反射層の
膜厚は、光照射によって変形しない程度の膜厚が好まし
く、金属の種類によって異なるが、おおよそ100〜5000
Åが望ましい。 また、注型成形により情報記録媒体の基板を形成する
ために用いる樹脂は、未硬化または未重合時に液状で、
且つ透明な樹脂であればよく、例えばエポキシ樹脂、メ
チルメタクリレート樹脂、ジエチレングリコールビスア
リルカーボネート樹脂、不飽和ポリエステル樹脂等の情
報記録媒体用基板として使用される樹脂であればどれで
も用いることが可能である。 上記の様にして信号溝および/または記録信号ピット
を形成した注型成形用型に、金属を蒸着した後、樹脂を
注型成形用型に注入して注型成形し、硬化した樹脂を注
型成形用型から離型すると、信号溝および/または記録
信号ピットを有する基板の上に金属膜からなる反射層を
有する情報記録媒体を得ることができる。 また、金属の蒸着前に、注型成形用型にジメチルシリ
コーンオイル、アルキル変性シリコーンオイル等を塗布
して離型処理を行なってもよく、この様な処理を行なう
と離型性が一層向上すると共に注型成形用型の耐久性も
向上する。 第2図および第3図は、各々本発明の情報記録媒体の
製造方法に使用する注型成形用型の一例を示し、第2図
(a)および第3図(a)はその平面図、第2図(b)
はAA線断面図および第3図(b)はBB線断面図を示す。
同図において、3は信号溝および/または記録信号ピッ
トつき金属板またはガラス板、4は鏡面を有する金属板
またはガラス板、5はスペーサー、6はキャビティ、7
は樹脂注入口を示す。なお、第2図および第3図におい
ては、信号溝および/または記録信号ピット上に蒸着し
た金属蒸着膜は省略してある。 [作用] 本発明は、信号溝および/または記録信号ピットを有
する基板上に反射層が設けられた情報記録媒体の製造方
法において、信号溝および/または記録信号ピットを形
成した注型成形用型に、反射層となる金属を蒸着した
後、基板となる樹脂を注入し注型成形を行なうので、基
板に形成された信号溝および/または記録信号ピットの
上に反射層を、注型成形用型からの離型性よく、簡単な
工程で形成することができ、また厳しくない成形条件下
において注型成形が行なわれるので、複屈折が小さく、
熱によるひずみ等の変形のない、特にROM型媒体として
好適な情報記録媒体を得ることができる。 [実施例] 以下、実施例を示し本発明をさらに具体的に説明す
る。 実施例1 鏡面を有する厚み8mmのニッケル板にポジ型レジスト
[10%濃度のAZ−1350(米国シプレイ社製)]をスピン
コート法により厚み1000Åになるように塗布した。 次に、信号記録用案内溝巾(0.8μ)と同じ巾がフォ
トレジスト下面のニッケル綱面を露出できる様に、レザ
ーカッティング装置により露光した後、現像を行なっ
た。 信号記録用案内溝面が露出したニッケル板を、6規定
塩酸で溝の深さが700Åになるまでエッチング溶解した
後、充分に純水で洗浄したのち乾燥した。 次に、残存フォトレジストを酸素プラズマ灰化法によ
り灰化除去して信号記録用案内溝を形成したニッケル板
を得た。 該信号記録用案内溝を形成したニッケル板にAuを蒸着
して、1000Åの厚さに成膜した。このニッケル板と同じ
大きさの鏡面を有する厚み8mmのニッケル板を用意し
た。 これらのニッケル板を用いて、100mm×100mm、ニッケ
ル板間0.4mmの第2図(a),(b)に示した注型成形
用のキャビティを作製した。 該キャビティに以下の配合組成の液状エポキシ樹脂を
注入し、100℃、10時間硬化させた。 [配合組成] ビスフェノールA型エポキシ樹脂 100重量部 メチルヘキサヒドロフタール酸無水物 88重量部 2−エチル−4−メチルイミダゾール 0.5重量部 2,6−ジ−ターシャリーブチル−p−クレゾール 1.0重量部 次いで、注型成形用型から脱型した後、樹脂注入口の
突起をサンダーで削りとり信号記録用案内溝が転写さ
れ、その面にAuの反射層を有する透明エポキシ樹脂組成
物の光カード基板を得た。 尚、成形方法が注型成形であるために成形歪による複
屈折が小さく、100×100mmの基板内の位相差は0.1〜5nm
(ダブルパス)であった。 実施例2 鏡面を有する厚み8mmのガラス板に、高周波スパッタ
リング法により、厚み1000Åのクロム層を形成した後、
10%濃度のAZ−1350(米国シプレイ社製、ポジ型フォト
レジスト)をスピンコート法により厚み1000Åになるよ
うに塗布した。 次に、信号記録用案内溝巾(0.8μ)と同じ巾がフォ
トレジスト下面のクロム鋼下地が露光できる様に、レザ
ーカッティング装置により露光した後、現像を行なっ
た。 次に、信号記録用案内溝面が露出したクロム面をCF4
ガスで溝の深さが700Åになるまでクロム面をエッチン
グした後、充分に排気し、その後残存フォトレジストを
酸素プラズマ灰化法により除去してガラス板上にクロム
層を形成し、該クロム層上に信号溝を付与したガラス板
を得た。 次に、信号記録用案内溝付きガラス板と、該ガラス板
と同じ大きさの鏡面を有する厚み10mmのガラス板の表面
に、それぞれ離型膜処理を行ない、該信号記録用案内溝
付きガラス板上にAlを蒸着して、750Åの厚さに成膜し
た。 これらを用いて、100×100mm、ガラス板間が0.4mmの
第3図(a),(b)に示した注型成形用のキャビティ
を作製した。 該キャビティにより、以下の配合組成の樹脂を注入し
反射層を有する光カード基板を得た。複屈折は位相差0.
1〜3nmであった。 [配合組成] メタクリル酸メチル 70重量部 メタクリル酸ターシャリブチル 25重量部 ポリエチレングリコールジメタクリレート (分子量620) 5重量部 [発明の効果] 以上説明した様に、本発明によれば、反射層を基板の
信号溝および/または記録信号ピット上にもつ情報記録
媒体を簡単な工程で作成することができる。しかも、注
型成形法によるため複屈折が非常に小さく、成形条件
も、例えば、ポリカーボネート樹脂の成形に用いる射出
成形のように厳しくないために生産性が非常によい。 また、従来の様に、基板を構成する樹脂に直接金属を
蒸着しないので、樹脂が加熱されず、熱によるひずみ、
蒸着物の膜うき等の熱変形がない情報記録媒体を得るこ
とができる。
【図面の簡単な説明】 第1図は本発明の方法により製造された情報記録媒体の
一例を示す断面図、第2図および第3図は各々本発明の
情報記録媒体の製造方法に使用する注型成形用型の一例
を示し、第2図(a)および第3図(a)はその平面
図、第2図(b)はAA線断面図および第3図(b)はBB
線断面図を示す。 1……基板 2……反射層 3……信号溝および/または記録信号ピットつき金属板
またはガラス板 4……鏡面を有する金属板またはガラス板 5……スペーサー 6……キャビティ 7……樹脂注入口

Claims (1)

  1. (57)【特許請求の範囲】 1.表面にトラッキング信号溝および/または記録信号
    ピットを有する基板および反射層を具備し、該反射層は
    一方の表面が該基板表面に接している情報記録媒体の製
    造方法において、トラッキング信号溝および/または記
    録信号ピットに対応する凹凸パターンがキヤビテイに面
    するように配置され、該凹凸パターン形成面に該凹凸に
    沿うように反射層が形成されてなる注型成形用型を用意
    する工程、及び該反射層の形成されたキヤビテイに、樹
    脂モノマーを含む液体樹脂組成物を導入して該液体樹脂
    組成物を該キヤビテイ内で重合せしめて基板を成形する
    と共に該基板に反射層を転写する工程を有することを特
    徴とする情報記録媒体の製造方法。
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