JP2696698B2 - 情報記録媒体の製造方法 - Google Patents

情報記録媒体の製造方法

Info

Publication number
JP2696698B2
JP2696698B2 JP62223148A JP22314887A JP2696698B2 JP 2696698 B2 JP2696698 B2 JP 2696698B2 JP 62223148 A JP62223148 A JP 62223148A JP 22314887 A JP22314887 A JP 22314887A JP 2696698 B2 JP2696698 B2 JP 2696698B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
recording layer
substrate
tracking signal
recording medium
information recording
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP62223148A
Other languages
English (en)
Other versions
JPS6467735A (en
Inventor
美津穂 平岡
寛之 今滝
知之 田村
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Canon Inc
Original Assignee
Canon Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Canon Inc filed Critical Canon Inc
Priority to JP62223148A priority Critical patent/JP2696698B2/ja
Publication of JPS6467735A publication Critical patent/JPS6467735A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP2696698B2 publication Critical patent/JP2696698B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Manufacturing Optical Record Carriers (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は情報記録媒体の製造方法に関する。 [従来の技術] 従来、トラッキング信号溝をもつ基板に記録層を設け
る方法としては、基板上に射出成形法、注型成形法もし
くは他の方法により、トラッキング信号溝を形成し、該
トラッキング信号溝の上に記録層を形成する方法が一般
に行なわれていた。 [発明が解決しようとする問題点] しかしながら、上記従来例では、たとえばポリカーボ
ネート樹脂基板を射出成形で得る場合、該ポリカーボネ
ート樹脂自身は機械的特性が良好であるが、複屈折が多
く、またその複屈折性を避けるためには、樹脂のグレー
ド成形条件等の狭い条件下で成形しなければならず、ま
たその条件を見出すためにかなりの時間を費やしてい
た。 また、成形後に成形物を型からとり出し易くするため
には、離型処理を行なわなければならず、さらに、その
後に、得られた射出成形物の信号面に記録層を形成する
という複雑な工程を要するものであった。 他方、ポリメチルメタクリレート樹脂基板を注型成形
法で得る場合、ポリメチルメタクリレート樹脂には複屈
折性はないが、機械的特性が悪く、また金属の蒸着物と
相溶性が悪く、染料の塗布の際、溶媒によりクラックが
生じる等の問題があった。 本発明は、この様な従来技術の問題を解決するために
なされたものであり、注型成形法による厳しくない成形
条件下において、注型成形用型に記録層を形成せしめた
後、基板となる樹脂を用いて注型成形することにより、
複屈折が小さく、熱ひずみ等の変形がない情報記録媒体
を簡単な工程で生産性よく製造する方法を提供すること
を目的とするものである。 [問題点を解決するための手段] すなわち、本発明は、表面にトラッキング信号溝を有
する基板および記録層を具備し、該記録層は一方の表面
が該基板表面に接している情報記録媒体の製造方法にお
いて、トラッキング信号溝に対応する凹凸パターンがキ
ヤビテイに面するように配置され、該凹凸パターン形成
面に該凹凸に沿うように記録層が形成されてなる注型成
形用型を用意する工程、及び該記録層の形成されたキヤ
ビテイに、樹脂モノマーを含む液体樹脂組成物を導入し
て該液体樹脂組成物を該キヤビテイ内で重合せしめて基
板を成形すると共に該基板に記録層を転写する工程を有
することを特徴とする情報記録媒体の製造方法である。 以下、本発明を詳細に説明する。 第1図は本発明の方法により製造された情報記録媒体
の一例を示す断面図である。同第1図において、本発明
はトラッキング信号溝を形成した注型成形用型に、記録
層を形成せしめた後、樹脂を注型成形することにより、
前記トラッキング信号溝を有する基板1上に、記録層2
を設けた情報記録媒体を製造する方法である。 本発明において、注型成形に用いる注型成形用型にト
ラッキング信号溝を形成する方法は、例えば金属板ある
いはガラス板にフォトレジストの薄膜を形成したのち、
所定の仕様の信号記録溝のレザーカッティングを行な
う。 使用するフォトレジストは、通常光ディスクのマスタ
ー原盤に用いられるものであれば特に限定しない。通常
のポジ型ホトレジストで良い。 フォトレジストの薄膜の形成方法は、特に限定しない
が、スピニング法による塗布法が望ましい。 フォトレジストの厚さは500〜1500Åが望ましい。500
Å以下の厚みでは、スピニング法等により均一な厚みの
塗膜を形成しにくく、ピンホール等の欠陥を生じ易くな
る。 トラッキング信号溝の形状に露出した下地をエツチン
グする場合には酸を用いる。酸としては特に限定しない
が、金属板の場合、濃硝酸、濃硫酸などの酸化性の酸は
金属不動態を形成する場合が多いので好ましくなく、希
塩酸、希硝酸、希硫酸が望ましく、特に2〜6規定塩酸
が望ましい。ガラス板の場合、フッ酸による処理が望ま
しい。エッチング後は、金属板の場合、充分に水洗、乾
燥した後、ガラス板の場合は充分に排気した後、酸素プ
ラズマ灰化装置により残存するレジストを灰化除去して
トラッキング信号溝付き金属板あるいはガラス板を得
る。 記録層としては、低融点金属、染料、顔料、有機薄膜
等が適している。たとえば、低融点金属ではTe,Bi,Sn,P
b,Inおよびその合金が、染料ではシアニン系,アゾ系,
金属ジチオラート系など、顔料ではカーボンブラック,
フタロシアニン系,アントラキノン系などが適してい
る。 記録層の形成方法は、一般に行なわれている方法でよ
く、トラッキング信号溝を形成した注型成形用型上に、
蒸着,塗布、ディッピングする等如何なる方法でもよ
い。 記録層の膜厚は、脱型時の膜厚を考慮して形成するこ
とが望ましく、一般的に20〜3000Åが好ましい。また、
型に対する密着性は注型成形時に記録層が型から離れ成
形樹脂表面に移る必要がある。 また、注型成形により情報記録媒体の基板を形成する
ために用いる樹脂は、未硬化または未重合時に液状であ
ればよく、例えばエポキシ樹脂、メチルメタクリレート
樹脂、ジエチレングリコールビスアリルカーボネート樹
脂、不飽和ポリエステル樹脂等の情報記録媒体用基板と
して使用される樹脂であればどれでも用いることが可能
である。 上記の様にしてトラッキング信号溝を形成した注型成
形用型に、記録層を形成した後、樹脂を注型成形用型に
注入して注型成形し、硬化もしくは重合した樹脂を注型
成形用型から離型すると、トラッキング信号溝を有する
基板の上に記録層を有する情報記録媒体を得ることがで
きる。 また、記録層の形成前に、注型成形用型にジメチルシ
リコーンオイル、アルキル変性シリコーンオイル等を塗
布して離型処理を行なってもよく、この様な処理を行な
うと離型性が一層向上すると共に注型成形用型の耐久性
も向上する。 第2図および第3図は、各々本発明の情報記録媒体の
製造方法に使用する注型成形用型の一例を示し、第2図
(a)および第3図(a)はその平面図、第2図(b)
はAA線断面図および第3図(b)はBB線断面図を示す。
同図において、3はトラッキング信号溝つき金属板また
はガラス板、4は鏡面を有する金属板またはガラス板、
5はスペーサー、6はキャビティ、7は樹脂注入口を示
す。なお、第2図および第3図においては、トラッキン
グ信号溝上に形成した記録層は省略してある。 [作用] 本発明は、トラッキング信号溝を有する基板上に記録
層が設けられた情報記録媒体の製造方法において、トラ
ッキング信号溝を形成した注型成形用型に、記録層を形
成した後、基板となる樹脂を注入し注型成形を行なうの
で、基板に形成されたトラッキング信号溝の上に記録層
を、注型成形用型からの離型性よく、簡単な工程で形成
することができ、また厳しくない成形条件下において注
型成形が行なわれるので、複屈折が小さく、熱によるひ
ずみ等の変形のない情報記録媒体を得ることができる。 [実施例] 以下、実施例を示し本発明をさらに具体的に説明す
る。 実施例1 鏡面を有する厚み8mmのニッケル板にポジ型レジスト
[10%濃度のAZ−1350(米国シプレイ社製)]をスピン
コート法により厚み1000Åになるように塗布した。 次に、トラッキング信号溝巾(0.8μ)と同じ巾がフ
ォトレジスト下面のニッケル鋼面を露出できる様に、レ
ーザーカッティング装置により露光した後、現像を行な
った。 トラッキング信号溝面が露出したニッケル板を、6規
定塩酸で溝の深さが700Åになるまでエッチング溶解し
た後、充分に純水で洗浄したのち乾燥した。 次に、残存フォトレジストを酸素プラズマ灰化法によ
り灰化除去してトラッキング信号溝を形成したニッケル
板を得た。 該トラッキング信号溝を形成したニッケル板にSnを蒸
着して、300Åの厚さに成膜した。このニッケル板と同
じ大きさの鏡面を有する厚み8mmのニッケル板を用意し
た。 これらのニッケル板を用いて、100mm×100mm、ニッケ
ル板間0.4mmの第2図(a),(b)に示した注型成形
用のキャビティを作製した。 該キャビティに以下の配合組成の液状アリルカーボネ
ート樹脂を注入し、100℃、10時間硬化させた。 [配合組成] ジエチレングリコールビスアリルカーボネートモノマ
ー 97重量部 紫外線吸収剤 0.03重量部 重合開始剤 …ジ−イソプロピルパーオキシジカーボネート 3重量部 次いで、注型成形用型から脱型した後、樹脂注入口の
突起をサンダーで削りとり信号記録用案内溝が転写され
た透明アリルカーボネート樹脂組成物の光カード基板を
得た。 尚、成形方法が注型成形であるために成形歪による複
屈折が小さく、100×100mmの基板内の位相差は1〜6nm
(ダブルパス)であった。 実施例2 鏡面を有する厚み8mmのガラス板に、高周波スパッタ
リング法により、厚み1000Åのクロム層を形成した後、
10%濃度のAZ−1350(米国シプレイ社製、ポジ型フォト
レジスト)をスピンコート法により厚み1000Åになるよ
うに塗布した。 次に、トラッキング信号溝巾(0.8μ)と同じ巾がフ
ォトレジスト下面のクロム鋼下地が露光できる様に、レ
ザーカッティング装置により露光した後、現像を行なっ
た。 次に、トラッキング信号溝面が露出したクロム層をCF
4ガスで溝の深さが700Åになるまでクロム面をエッチン
グした後、充分に排気し、その後残存フォトレジストを
酸素プラズマ灰化法により除去してガラス板上にクロム
層を形成し、該クロム層上にトラッキング信号溝を付与
したガラス板を得た。 次に、トラッキング信号溝付きガラス板と、該ガラス
板と同じ大きさの鏡面を有する厚み10mmのガラス板の表
面に、それぞれ離型膜処理を行ない、該トラッキング信
号溝付きガラス板上にSbを蒸着して、500Åの厚さに成
膜した。 これらを用いて、100×100mm、ガラス板間が0.4mmの
第3図(a),(b)に示した注型成形用のキャビティ
を作製した。 該キャビティにより、以下の配合組成の樹脂を注入
し、重合、脱型後光カード基板を得た。複屈折は位相差
0.1〜3nmであった。 [配合組成] メタクリル酸メチル 70重量部 メタクリル酸ターシャブチル 25重量部 ポリエチレングリコールジメタクリレート (分子量620) 5重量部 [発明の効果] 以上説明した様に、本発明によれば、記録層を基板の
トラッキング信号溝上にもつ情報記録媒体を簡単な工程
で作成することができる。しかも、注型成形法によるた
め複屈折が非常に小さく、成形条件も、例えば、ポリカ
ーボネート樹脂の成形に用いる射出成形のように厳しく
ないために生産性が非常によい。 また、従来の様に、基板を構成する樹脂に直接記録層
を形成しないので、樹脂が加熱されず、熱によるひず
み、記録部材の膜うき等の熱変形がない情報記録媒体を
得ることができる。
【図面の簡単な説明】 第1図は本発明の方法により製造された情報記録媒体の
一例を示す断面図、第2図および第3図は各々本発明の
情報記録媒体の製造方法に使用する注型成形用型の一例
を示し、第2図(a)および第3図(a)はその平面
図、第2図(b)はAA線断面図および第3図(b)はBB
線断面図を示す。 1……基板 2……記録層 3……トラッキング信号溝つき金属板またはガラス板 4……鏡面を有する金属板またはガラス板 5……スペーサー 6……キャビティ 7……樹脂注入口

Claims (1)

  1. (57)【特許請求の範囲】 1.表面にトラッキング信号溝を有する基板および記録
    層を具備し、該記録層は一方の表面が該基板表面に接し
    ている情報記録媒体の製造方法において、トラッキング
    信号溝に対応する凹凸パターンがキヤビテイに面するよ
    うに配置され、該凹凸パターン形成面に該凹凸に沿うよ
    うに記録層が形成されてなる注型成形用型を用意する工
    程、及び該記録層の形成されたキヤビテイに、樹脂モノ
    マーを含む液体樹脂組成物を導入して該液体樹脂組成物
    を該キヤビテイ内で重合せしめて基板を成形すると共に
    該基板に記録層を転写する工程を有することを特徴とす
    る情報記録媒体の製造方法。
JP62223148A 1987-09-08 1987-09-08 情報記録媒体の製造方法 Expired - Fee Related JP2696698B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP62223148A JP2696698B2 (ja) 1987-09-08 1987-09-08 情報記録媒体の製造方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP62223148A JP2696698B2 (ja) 1987-09-08 1987-09-08 情報記録媒体の製造方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPS6467735A JPS6467735A (en) 1989-03-14
JP2696698B2 true JP2696698B2 (ja) 1998-01-14

Family

ID=16793537

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP62223148A Expired - Fee Related JP2696698B2 (ja) 1987-09-08 1987-09-08 情報記録媒体の製造方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2696698B2 (ja)

Family Cites Families (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS62112248A (ja) * 1985-11-09 1987-05-23 Nissha Printing Co Ltd 光デイスクの製造方法

Also Published As

Publication number Publication date
JPS6467735A (en) 1989-03-14

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US5489082A (en) Reproducible molding die having a removable cleaning layer
US4619804A (en) Fabricating optical record media
CA1039999A (en) Method of creating a replicating matrix and the matrix created thereby
JPH07326077A (ja) マスターによらずに光ディスクを生産するためのマトリックスの製造方法
JPH09106584A (ja) 光ディスク用記録原盤の製造方法
JPH1158401A (ja) 樹脂板製造用鋳型の製造方法および樹脂板の製造方法
JP2696698B2 (ja) 情報記録媒体の製造方法
US5026510A (en) Mold for cast molding substrate having preformat with information pits and method of using same
JP2001234383A (ja) スタンパーの製造方法
JP2696699B2 (ja) 情報記録媒体の製造方法
JPH0361565B2 (ja)
JPH0243380A (ja) 光ディスク基板成形用金型及びその製造方法
EP1496510A1 (en) Stamper original and its manufacturing method, stamper and its manufacturing method, and optical disk
JPS59180801A (ja) スタンパ用のデイスクの製造方法
JPH01316231A (ja) 情報記録媒体用基板の製造方法
JPH0660441A (ja) 光ディスク用スタンパの製造方法
JP2531472B2 (ja) プラスチック成形用鋳型の製造方法
JP3596543B2 (ja) スタンパーとその製造方法及び光ディスク並びにブランクス
JP2515587B2 (ja) 情報記録媒体用基板の注型成形用型、それを用いた情報記録媒体用基板の製造方法及び情報記録媒体の製造方法
JP3136759B2 (ja) スタンパ、その製造方法、及び光記録媒体
JPS63275053A (ja) スタンパ−の製造方法
JP2002050087A (ja) 光ディスク原盤の製造方法、光ディスク用スタンパ及び光ディスク基板
JPH02198808A (ja) 情報記録媒体用基板の製造方法及び情報記録媒体用基板の注型成形装置
JPH0235460Y2 (ja)
JPH01171820A (ja) 注型成形用型の製造方法

Legal Events

Date Code Title Description
LAPS Cancellation because of no payment of annual fees