JP2002050087A - 光ディスク原盤の製造方法、光ディスク用スタンパ及び光ディスク基板 - Google Patents

光ディスク原盤の製造方法、光ディスク用スタンパ及び光ディスク基板

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JP2002050087A
JP2002050087A JP2001151130A JP2001151130A JP2002050087A JP 2002050087 A JP2002050087 A JP 2002050087A JP 2001151130 A JP2001151130 A JP 2001151130A JP 2001151130 A JP2001151130 A JP 2001151130A JP 2002050087 A JP2002050087 A JP 2002050087A
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Tsutomu Hashiguchi
強 橋口
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 本発明は、簡略な装置を用いて、歩留まりを
下げることなく、小さなプリピットや細い案内溝を均一
にかつ安定して形成することが可能な光ディスク原盤の
製造方法を提供することを目的とする。 【解決手段】 ガラス基板11上に、ケン化度が90m
ol%以上のポリビニルアルコールからなる下層12を
成膜した後、温度160℃〜240℃、30分間のベー
キングを行う。そして、この下層12上に、ポジ型フォ
トレジストからなる上層13を成膜する。続いて、ガス
レーザによる露光、常温のアルカリ現像液による現像、
および40℃の純水による純水洗浄を行い、その現像時
に、上層13に開口部17を形成し、続く純水洗浄時
に、上層13のパターンをマスクとして下層12を選択
的に除去して、サイドエッチングや下層12の剥離を発
生させることなく、小さなプリピットや細い案内溝に対
応する開口幅0.2μmの開口部17aを形成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、光ディスクなどの
製造に使用される光ディスク原盤の製造方法、光ディス
ク用スタンパ及び光ディスク基板に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、光ディスクなどの製造に使用され
る光ディスク原盤の製造方法においては、先ず、精密に
研磨、洗浄(リンス)されたガラス基板上に、フォトレ
ジストを均一に塗布する。続いて、このガラス基板上の
フォトレジストを、所定のフォーマットにしたがって光
変調されたレーザ集光ビームによって露光し、プリピッ
トや案内溝などのパターンの潜像を形成する。
【0003】次いで、この露光されたガラス基板上のフ
ォトレジストを現像処理および洗浄処理して、ガラス基
板上にフォトレジストの凸凹からなるプリピットや案内
溝などのパターンを形成する。こうして、光ディスク原
盤を作製する。
【0004】次いで、この光ディスク原盤に対して、導
電性金属のスパッタ処理を行い、更にメッキ作業を行っ
て、スタンパを作製する。これが、光ディスクのレプリ
カ用の型となる。
【0005】ところで、近年の情報記録媒体の容量の増
加につれて、光ディスクのトラックピッチを狭める必要
があり、それに対応して露光により形成されるプリピッ
トや案内溝などのパターンのスケールを小さくし、小さ
なプリピットや細い案内溝を形成することが要求される
ようになってきた。そして、こうした小さなプリピット
や細い案内溝を形成するためには、露光の際のレーザ集
光ビーム径を細くする技術か、レーザ集光ビーム径以下
のパターンを形成する技術が必要になった。
【0006】前者のレーザ集光ビーム径を細くする技術
としては、レーザ波長の短波長化などが提案されてい
る。また、後者のレーザ集光ビーム径以下のパターンを
形成する技術としては、ガラス基板上に直接フォトレジ
ストを塗布するのではなく、ガラス基板とその上のフォ
トレジストとの間に材質の異なる膜を介在させ、露光お
よび現像により形成されるフォトレジストのパターンを
その下にある材質の異なる膜に転写して、この膜にプリ
ピットや案内溝などのパターンを形成する方法が提案さ
れている(特開平3−108141号公報、特開平9−
106584号公報参照)。
【0007】例えば特開平3−108141号公報に開
示された製造方法においては、先ず、ガラス基板21上
に、Cr(クロム)等からなる下層22を形成し、この
下層22上に、フォトレジストからなる上層23を塗布
する(図11参照)。
【0008】次いで、このフォトレジストからなる上層
23を、所定のフォーマットにしたがって光変調された
レーザ集光ビームにより露光し、プリピットや案内溝の
パターンの潜像を形成した後、この露光されたフォトレ
ジストからなる上層23を現像処理および洗浄処理し
て、開口部24を形成するパターニングを行う(図12
(a)参照)。
【0009】このとき、露光ビームの強度はガウス分布
をなしているため、そのガウス分布を反映して、露光お
よび現像によりフォトレジストからなる上層23に形成
される開口部24は、図12(a)の部分拡大図である
図12(b)に明示されるように、その上部開口幅L1
が下部開口幅L2よりも広がった形状となる。
【0010】次いで、このフォトレジストからなる上層
23に開口部24が形成されているパターンを、Cr等
からなる下層22に転写する。即ち、フォトレジストか
らなる上層23の開口部24が形成されているパターン
をマスクとし、Cr等からなる下層22を選択的にエッ
チング除去して、プリピットや案内溝に対応する開口部
24aを形成するパターニングを行う(図13(a)参
照)。
【0011】このとき、図13(a)の部分拡大図であ
る図13(b)に明示されるように、Cr等からなる下
層22に形成される開口部24aの開口幅L3は、フォ
トレジストからなる上層23に形成される開口部24の
下部開口幅L2に規定されるため、その上部開口幅L1
よりも小さくなる。即ち、フォトレジストからなる上層
23に対する露光ビーム径以下のサイズの開口幅L3の
開口部24aが下層22に形成されることになる。
【0012】次いで、マスクとして用いたフォトレジス
トからなる上層23を剥離する(図14(b)参照)。
こうして、図14(a)の部分拡大図である図14
(b)に明示されるように、ガラス基板21上のCr等
からなる下層22に、フォトレジストからなる上層23
に対する露光ビーム径以下のサイズの開口幅L3をもつ
プリピットや案内溝に対応する開口部24aが形成され
た光ディスク原盤25を作製する。
【0013】また、図示は省略するが、特開平9−10
6584号公報に開示された製造方法においては、先
ず、ガラス基板上に、例えばSi(シリコン)等からな
る下層を形成し、この下層上に、例えばSiO2(酸化
シリコン)等からなる中間層を形成し、この中間層上
に、フォトレジストからなる上層を塗布する。
【0014】次いで、このフォトレジストからなる上層
に対する露光および現像を行い、開口部を形成するが、
このときフォトレジストからなる上層に形成される開口
部は、露光ビーム強度のガウス分布を反映して、その上
部開口幅が下部開口幅よりも広がった形状となる。
【0015】次いで、このフォトレジストからなる上層
に開口部が形成されているパターンをSiO2等からな
る中間層に転写する。即ち、フォトレジストからなる上
層の開口部が形成されているパターンをマスクとして、
SiO2等からなる中間層を選択的にエッチング除去し
て、開口部を形成する。このとき、SiO2等からなる
中間層に形成される開口部における開口幅は、フォトレ
ジストからなる上層に形成される開口部の下部開口幅に
規定されるため、中間層の下部開口幅は 上部開口幅よ
りも更に小さくなる。
【0016】次いで、マスクとして用いたフォトレジス
トからなる上層を剥離した後、このSiO2等からなる
中間層に開口部が形成されているパターンをSi等から
なる下層に転写する。即ち、SiO2等からなる中間層
の開口部が形成されているパターンをマスクとして、S
i等からなる下層を選択的にエッチング除去し、プリピ
ットや案内溝に対応する開口部を形成する。
【0017】このとき、Si等からなる下層に形成され
る開口部における開口幅は、中間層に形成される開口部
の下部開口幅に規定されるため、フォトレジストからな
る上層に形成される開口部の上部開口幅よりも十分に小
さくなる。即ち、フォトレジストからなる上層に対する
露光ビーム径以下のサイズのプリピットや案内溝に対応
する開口部が形成されることになる。
【0018】次いで、マスクとして用いたSiO2等か
らなる中間層を除去する。こうして、ガラス基板上のS
i等からなる下層に、フォトレジストからなる上層に対
する露光ビーム径以下のサイズのプリピットや案内溝に
対応する開口部が形成された光ディスク原盤を作製す
る。
【0019】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来の光ディスク原盤の製造方法においては、幾つかの問
題点がある。例えば上記特開平3−108141号公報
に開示された製造方法においては、ガラス基板21上に
Cr等からなる下層22およびフォトレジストからなる
上層23を順に形成した後、このフォトレジストからな
る上層23に対する露光および現像を行って開口部24
を形成し、このフォトレジストからなる上層23の開口
部24が形成されているパターンをマスクとして、Cr
等からなる下層22を選択的にエッチング除去すること
により、この下層22に形成される開口部24aのサイ
ズを露光ビーム径以下にして、小さなプリピットや細い
案内溝を形成することにしているが、その場合、Cr等
からなる下層22を形成するための例えばスパッタリン
グ装置や、Cr等からなる下層22をエッチングするた
めのエッチング装置が必要となり、光ディスク原盤25
を製造する装置としては大掛かりなものとなってしまう
という問題が生じる。
【0020】同様に、上記特開平9−106584号公
報に開示された製造方法においては、ガラス基板上に、
Si等からなる下層、SiO2等からなる中間層、およ
びフォトレジストからなる上層を順に形成した後、この
フォトレジストからなる上層に対する露光および現像を
行って開口部を形成し、このフォトレジストからなる上
層に開口部が形成されているパターンをマスクとして、
SiO2等からなる中間層を選択的にエッチング除去し
て開口部を形成し、このSiO2等からなる中間層に開
口部が形成されているパターンをマスクとして、Si等
からなる下層を選択的にエッチング除去することによ
り、この下層に形成される開口部を露光ビーム径以下の
サイズにして、小さなプリピットや細い案内溝を形成す
ることにしているが、その場合も、Si等からなる下層
およびSiO2等からなる中間層を形成するための例え
ばCVD(Chemical Vapor Deposition ;化学的気相成
長)装置や、Si等からなる下層およびSiO2 等か
らなる中間層をエッチングするためのエッチング装置が
必要となり、光ディスク原盤を製造する装置としては更
に大掛かりなものとなってしまうという問題が生じる。
【0021】更に、この場合、上記特開平3−1081
41号公報に開示された製造方法と比較すると、SiO
2等からなる中間層を形成する工程やエッチングする工
程が加わり、工程数が増加するため、これら一連の工程
内において発生する欠陥などの数が増大し、歩留まりを
下げることになってしまうという問題も生じる。
【0022】本発明は、以上の問題点に鑑みてなされた
ものであり、その第1の目的は、簡略な装置を用いて、
歩留まりを下げることなく、小さなプリピットや細い案
内溝を均一にかつ安定して形成することが可能な光ディ
スク原盤の製造方法を提供することにある。本発明の第
2の目的は、前記光ディスク原盤の製造方法をもとに作
製された光ディスク用スタンパを提供することであり、
さらに第3の目的は、前記光ディスク用スタンパを用い
て作製された光ディスク基板を提供することである。
【0023】
【課題を解決するための手段】上記課題は、以下の本発
明に係る光ディスク原盤の製造方法によって達成され
る。即ち、請求項1に係る光ディスク原盤の製造方法
は、ガラス基板上に非感光性の水溶性樹脂からなる下層
を形成する第1の工程と、この下層上に感光性樹脂から
なる上層を形成する第2の工程と、この上層に所定のパ
ターンを露光して潜像を形成する第3の工程と、現像お
よび純水洗浄を行い、上層に露光によるパターンを形成
すると共に、この上層のパターンを下層に転写する第4
の工程と、上層を剥離する第5の工程と、を備えた光デ
ィスク原盤の製造方法であって、第1の工程の後に、1
60℃〜240℃の熱処理を施すことを特徴とする。
【0024】このように請求項1に係る光ディスク原盤
の製造方法においては、感光性樹脂からなる上層に所定
のパターンを露光した後、現像および純水洗浄を行っ
て、感光性樹脂からなる上層に露光によるパターンを形
成すると共に、この上層のパターンを下層に転写する、
即ち上層のパターンをマスクとして非感光性の水溶性樹
脂からなる下層を選択的に除去することにより、上層に
形成するパターンの開口部が、露光ビーム強度のガウス
分布を反映してその上部開口幅が下部開口幅よりも広が
った形状となっても、下層に形成するパターンの開口部
における開口幅は、上層に形成される開口部の下部開口
幅に規定されて、上部開口幅よりも小さくなるため、上
層に対する露光ビーム径以下のサイズの小さなプリピッ
トや細い案内溝が形成される。
【0025】また、その際に、現像および純水洗浄の一
連の処理により、感光性樹脂からなる上層および非感光
性の水溶性樹脂からなる下層のパターニングが連続して
行われるため、下層を形成するためのスパッタリング装
置やCVD装置、下層をエッチングするためのエッチン
グ装置等の大掛かりな装置を必要とすることがなく、現
像装置のみという簡略な装置を用いて容易に小さなプリ
ピットや細い案内溝を形成することが可能になり、スル
ープットの向上とコストの低減が実現される。
【0026】そして、ガラス基板上に非感光性の水溶性
樹脂からなる下層を形成する第1の工程の後に、160
℃〜240℃の熱処理を施すことにより、非感光性の水
溶性樹脂からなる下層の膜質が向上し、この下層とガラ
ス基板との密着性の膜質も向上するため、純水洗浄によ
り下層を良好かつ選択的に除去することが可能になると
同時に、下層全体の剥離や下層に形成する開口部のサイ
ドエッチングを防止することが可能になり、小さなプリ
ピットや細い案内溝が均一にかつ安定して形成される。
【0027】因みに、ガラス基板上に非感光性の水溶性
樹脂からなる下層を形成した後の熱処理の温度を160
℃よりも低く設定すると、純水洗浄の際に下層の剥離が
生じたり、上層の剥離の際に下層に形成する開口部のサ
イドエッチングが発生したりする。また、熱処理の温度
を240℃よりも高く設定すると、純水洗浄の際に上層
をマスクとした下層の良好かつ選択的な除去が不可能に
なり、下層に所望の形状のプリピットや案内溝のパター
ンを形成することができなくなる。
【0028】また、請求項2に係る光ディスク原盤の製
造方法は、上記の請求項1記載の光ディスク原盤の製造
方法において、下層の材料としてポリビニルアルコール
を用い、このポリビニルアルコールのケン化度を90m
ol%以上とすることを特徴とする。
【0029】このように請求項2に係る光ディスク原盤
の製造方法においては、非感光性の水溶性樹脂からなる
下層の材料として、そのケン化度によって薄膜形成時の
純水および有機溶媒への溶解度が異なるという性質を有
するポリビニルアルコールを用いる場合に、このポリビ
ニルアルコールのケン化度を90mol%以上とするこ
とにより、現像および純水洗浄によって上層および下層
に開口部を形成する際に、開口部のパターンずれや下層
の全面的な剥離又は部分的な剥離が生じることを防止す
ることが可能になり、小さなプリピットや細い案内溝が
均一にかつ安定して形成される。
【0030】因みに、下層の材料としてのポリビニルア
ルコールのケン化度が90mol%よりも低い場合に
は、現像および純水洗浄により上層および下層に開口部
を形成する際に、開口部のパターンずれや下層の全面的
な剥離又は部分的な剥離が生じる恐れがでてくる。
【0031】また、請求項3に係る光ディスク原盤の製
造方法は、上記の請求項1又は2に係る光ディスク原盤
の製造方法において、第4の工程における純水洗浄に用
いる純水の温度を、現像に用いる現像液の温度よりも高
くし、下層の全面剥離温度よりも低くすることを特徴と
する。
【0032】このように請求項3に係る光ディスク原盤
の製造方法においては、現像および純水洗浄を行って、
上層に露光によるパターンを形成すると共に、この上層
のパターンを下層に転写する際に、純水洗浄に用いる純
水の温度を現像に用いる現像液の温度よりも高くするこ
とにより、純水洗浄により下層を選択的に除去する際の
速度を高めることが可能になるため、その所要時間が短
縮され、スループットが向上する。但し、純水の温度を
余り高くし過ぎると、下層の全面剥離が生じることにな
るため、この純水の温度上昇は、下層の全面剥離温度を
上限とする必要がある。
【0033】因みに、純水の温度が現像液の温度(通常
の場合、常温である)と等しい場合には、純水洗浄によ
り下層を選択的に除去する際の所要時間が十分に長くな
る。そして、更に常温よりも低い場合には、下層の底面
部まで除去されず、所望の開口部を形成することができ
ないことも生じる。
【0034】請求項4に係る光ディスク用スタンパは、
請求項1〜3のいずれか記載の光ディスク原盤の製造方
法で基板上にパタン形成を行った後、基板表面に導電膜
を形成する工程と、前記導電膜を電極として導電皮膜を
電鋳する工程と、該導電皮膜を基板から剥離し、洗浄、
裏面研磨、内外径加工する工程とによって得られたこと
を特徴とする。
【0035】また請求項5に係る光ディスク基板は、互
いに接合された一対の金型間に形成されたキャビティ内
に、請求項4記載の光ディスク用スタンパを収納し、前
記キャビティ内に溶融した樹脂を射出充填した後、冷却
する工程と、前記一対の金型を離反させて成形品を取り
出す工程とによって得られたことを特徴とする。
【0036】
【発明の実施の形態】以下、添付図面を参照しながら、
本発明の実施の形態を説明する。図1〜図8は、それぞ
れ本発明の一実施形態に係る光ディスク原盤の製造方法
を説明するための工程断面図であり、図9は、図6に示
される工程において下層に形成される開口部にサイドエ
ッチングが発生する場合を示す断面図である。
【0037】先ず、図1に示されるように、表面が精密
に研磨されたガラス基板11を用意し、このガラス基板
11表面の洗浄を行う。続いて、この洗浄されたガラス
基板11をスピンコータに搭載して、スピンコート法に
より、このガラス基板11上に、例えばケン化度が90
mol%以上のポリビニルアルコールを塗布し、膜厚が
約70nmの下層12を成膜する。
【0038】ここで、下層12の材料としてポリビニル
アルコールを用いたのは、ポリビニルアルコールが非感
光性の水溶性樹脂であり、後の工程においてこのポリビ
ニルアルコールからなる下層12上にフォトレジストを
スピンコートする際に、このフォトレジストと上下層で
混合しないという特性を有するからである。従って、こ
のポリビニルアルコールの代わりに、同様の特性を有す
る非感光性の水溶性樹脂、例えばメチルセルロースおよ
びその誘導体などを用いてもよい。
【0039】また、下層12の材料としてポリビニルア
ルコールを用いる場合に、そのケン化度を90mol%
以上としたのは、ポリビニルアルコールがその薄膜形成
時にケン化度によって水溶性、耐溶剤性などが異なると
いう特性を有しており、均一にかつ安定したプリピット
や案内溝のパターンを形成するには、このような90m
ol%以上の範囲のケン化度であることが必要だからで
ある。
【0040】続いて、このケン化度が90mol%以上
のポリビニルアルコールからなる下層12を形成したガ
ラス基板11をオーブン内に入れて、温度160℃〜2
40℃、30分間のベーキングを行う。ここで、ベーキ
ング温度を160℃〜240℃に設定したのは、後の工
程においてガラス基板11上の下層12にプリピットや
案内溝に対応する開口部を形成する際に、純水洗浄によ
る下層12の良好かつ選択的な除去を可能にすると同時
に、下層12が全体的に又は部分的に剥離したり、下層
12に形成する開口部にサイドエッチングが発生したり
することを防止するためである。
【0041】次いで、図2に示されるように、ガラス基
板11をオーブンから取出し、室温にまで冷却した後、
ガラス基板11をスピンコータに搭載して、スピンコー
ト法により、下層12上にi線系のポジ型フォトレジス
トを塗布して、膜厚が約160nmのポジ型フォトレジ
ストからなる上層13を成膜する。続いて、この下層1
2上にポジ型フォトレジストからなる上層13を形成し
たガラス基板11を再びオーブン内に入れて、温度10
0℃、30分間のベーキングを行った後、オーブンから
取出して、室温にまで冷却する。
【0042】次いで、図3に示されるように、下層12
および上層13が形成されているガラス基板11を露光
機のターンテーブル上に搭載して、波長400〜420
nmのガスレーザによるレーザビーム14を対物レンズ
15によってポジ型フォトレジストからなる上層13表
面に集光させ、露光を行う。この露光は、ターンテーブ
ルの回転数を制御して、線速度が約7m/sで一定とな
るようにし、所定のフォーマットにしたがってスパイラ
ル状に行う。このようにして、ガラス基板11上のポジ
型フォトレジストからなる上層13に所定のパターンの
潜像16を形成する。
【0043】次いで、ガラス基板11をスピナーに搭載
して、低速回転しつつ、現像および純水洗浄を行った
後、スピナーを高速回転させて乾燥する。このとき、本
実施形態においては、図4に示されるように、この現像
時に、常温のアルカリ現像液によってポジ型フォトレジ
ストからなる上層13の潜像16部分を選択的に除去
し、開口部17を形成する。そして、図5に示されるよ
うに、続く純水洗浄時に、ポジ型フォトレジストからな
る上層13に開口部17が形成されているパターンを下
地の水溶性樹脂であるポリビニルアルコールからなる下
層12に転写する。即ち、ポジ型フォトレジストからな
る上層13の開口部17が形成されているパターンをマ
スクとして、ポリビニルアルコールからなる下層12を
選択的に除去し、開口部17aを形成する。
【0044】このような露光、現像、および純水洗浄に
より、ポジ型フォトレジストからなる上層13およびポ
リビニルアルコールからなる下層12を選択的に除去し
て開口部17aを形成する場合にも、上記図12(b)
および図13(b)を用いて説明した場合と同様にし
て、下層12に形成される開口部17aは露光ビーム径
以下のサイズ、例えば開口幅0.2μmになる。
【0045】即ち、ガウス分布をなす露光ビームの強度
に対応して、ポジ型フォトレジストからなる上層13に
形成される開口部17はその上部開口幅が下部開口幅よ
りも広がった形状となるものの、このポジ型フォトレジ
ストからなる上層13の開口部17が形成されているパ
ターンをマスクとしてポリビニルアルコールからなる下
層12を選択的に除去して開口部17aを形成する際、
下層12に形成される開口部17aの開口幅は、ポジ型
フォトレジストからなる上層13に形成される開口部1
7の下部開口幅に規定されるため、その上部開口幅より
も小さくなる。こうして、ポジ型フォトレジストからな
る上層13に対する露光ビーム径以下の開口幅0.2μ
mをもつ開口部17aが下層12に形成されることにな
る。
【0046】そして、このことは、ポジ型フォトレジス
トからなる上層13に照射する露光パワーを調整するこ
とにより、その上層13に形成される開口部17の上部
開口幅および下部開口幅を制御し、更には下層12に形
成される開口部17aの開口幅を制御し、延いてはこの
開口部17aに対応するプリピットや案内溝の形状を制
御することが可能であることを意味する。
【0047】また、上述したように、下層12の材料と
してポリビニルアルコールのケン化度を90mol%以
上とし、その形成後に温度160℃〜240℃の範囲に
おけるベーキングを行っていることにより、現像および
純水洗浄の際に、下層12に形成される開口部17aに
サイドエッチングが発生したり、下層12が全体的に又
は部分的に剥離されたりすることを防止している。
【0048】また、純水洗浄の際の水温を、現像の際に
用いる現像液の温度、即ち常温よりも高くして、例えば
40℃に設定することにより、下層12を選択的に除去
する速度、即ち除去レートを上げ、例えば常温の純水を
用いた場合の除去レートの約2倍にすることができた。
但し、純水の温度を高くする際には、上限があり、下層
12全体が剥離してしまう温度、即ち下層の全面剥離温
度よりも低く温度に保持しておく必要がある。
【0049】次いで、図6に示されるように、ポジ型フ
ォトレジストからなる上層13の剥離を行い、ガラス基
板11上の下層12にプリピットや案内溝に対応する開
口幅0.2μmの開口部17aが形成された光ディスク
原盤18を作製する。
【0050】なお、このとき、もしも下層12に形成さ
れる開口部17aにサイドエッチングが発生すると、例
えば図9に示されるように、下層12の開口部17aの
特に上部開口幅が広がってしまう。そして、このように
下層12の開口部17aの上部開口幅が広がると、狭ト
ラックピッチ化した際に、隣接するトラックからのクロ
ストークが大きくなり、信号のSN比などが低下してし
まうという問題が生じる。
【0051】このため、このポジ型フォトレジストから
なる上層13の剥離に使用する溶液としては、一般的な
有機溶媒を使用することも可能であるが、下層12に形
成される開口部17aにサイドエッチングが発生するこ
とを防止する観点からは、例えば乳酸エチル、プロピレ
ングリコールモノメチルエーテル、酢酸ブチルなどを使
用することが好適である。
【0052】即ち、この場合の剥離溶剤に対して求めら
れる性質は、ポジ型フォトレジストからなる上層13を
剥離することが可能であり、かつ、その際にポリビニル
アルコールからなる下層12に影響を与えず、選択的な
除去によって下層12に形成された開口部17aを有す
るパターンをそのまま残存させることである。従って、
本実施形態においては、ポジ型フォトレジストからなる
上層13の剥離溶剤として、乳酸エチルを用いることと
した。
【0053】次いで、図7に示されるように、以上の工
程を経てガラス基板11上の下層12にプリピットや案
内溝に対応する開口幅0.2μmの開口部17aが形成
された光ディスク原盤18表面に、例えばスパッタリン
グ法により、導電膜としてのNi(ニッケル)薄膜(図
示せず)を約50nmの厚さに成膜する。続いて、この
Ni薄膜を電極として、厚さ約300μmになるまでN
iの電鋳を行い、Ni板19を形成する。こうして、光
ディスク原盤18上にNi薄膜を介してNi板19を形
成し、このNi板19底面に光ディスク原盤18の下層
12に形成された開口幅0.2μmの開口部17aのパ
ターンを転写する。
【0054】次いで、図8に示されるように、このNi
板19から光ディスク原盤18、即ちガラス基板11お
よび下層12を剥離する。更に、このガラス基板11等
の剥離後、Ni板19底面に残留した下層12のポリビ
ニルアルコールを純水によって洗浄除去する。なお、こ
のとき、純水の温度を常温以上にすると、Ni板19底
面に残留したポリビニルアルコールの溶解度が上がり、
除去し易くなる。その後、Ni板19の裏面研磨、内外
径加工を行って、光ディスク基盤を作製する型となるN
iスタンパ19aのマスターを完成させる。
【0055】その後、図10に示す成形金型に光ディス
ク用スタンパ42をセットし、光ディスク基板を射出成
形により作製する。この場合、成形金型を構成する固定
金型41と可動金型43の接合部に形成されるキャビテ
ィ45内に、光ディスク用スタンパを固定する。そし
て、キャビティ45内に、可動金型43に設けられたノ
ズル44から溶融樹脂を射出充填し、固定金型41と可
動金型43の間で圧縮し、成形金型を冷却し、固定金型
41と可動金型43を分離した後、成形品を取り出すこ
とによって光ディスク基板46が得られる。
【0056】以上のように本実施形態によれば、次のよ
うな効果が発揮される。即ち、通常の場合は、露光およ
び現像によってポジ型フォトレジストからなる上層13
のパターンを形成し、このポジ型フォトレジストからな
る上層13のパターンをマスクとして、純水洗浄によっ
て水溶性樹脂であるポリビニルアルコールからなる下層
12を選択的に除去し開口部17aを形成する際に、現
像および純水洗浄の工程や上層13の剥離の工程におい
て、下層12に形成される開口部17aにサイドエッチ
ングが発生してその上部開口幅が広がってしまったり、
下層12の全体的な剥離や部分的な剥離が発生したりす
る。
【0057】これに対して、本実施形態によれば、下層
12の材料としてポリビニルアルコールのケン化度を9
0mol%以上とし、その形成後に温度160℃〜24
0℃の範囲におけるベーキングを行うことにより、現像
および純水洗浄の工程や上層13の剥離の工程において
も、下層12に形成される開口部17aにサイドエッチ
ングが発生したり、下層12の全体的な剥離や部分的な
剥離が発生したりすることを防止することができる。こ
のため、ガラス基板11上の下層12に小さなプリピッ
トや細い案内溝に対応する開口幅0.2μmの開口部1
7aを均一にかつ安定して形成することができる。
【0058】また、純水洗浄により水溶性樹脂であるポ
リビニルアルコールからなる下層12を選択的に除去し
て開口部17aを形成する際の純水の水温を、現像で用
いている現像液の温度、即ち常温よりも高く、且つ下層
12の全面剥離温度よりも低くして、例えば40℃に設
定することにより、下層12を選択的に除去する速度、
即ち除去レートを上げ、例えば常温の純水を用いた場合
の除去レートの約2倍にすることができる。
【0059】
【発明の効果】以上詳細に説明したように、本発明に係
る光ディスク原盤の製造方法および製造装置によれば、
以下のような効果を奏することができる。即ち、請求項
1に係る光ディスク原盤の製造方法によれば、感光性樹
脂からなる上層に所定のパターンを露光した後、現像お
よび純水洗浄を行って、感光性樹脂からなる上層に露光
によるパターンを形成すると共に、この上層のパターン
を下層に転写する、即ち上層のパターンをマスクとして
非感光性の水溶性樹脂からなる下層を選択的に除去する
ことにより、上層に形成するパターンの開口部が、露光
ビーム強度のガウス分布を反映してその上部開口幅が下
部開口幅よりも広がった形状となっても、下層に形成す
るパターンの開口部における開口幅は、上層に形成され
る開口部の下部開口幅に規定されて上部開口幅よりも小
さくなるため、上層に対する露光ビーム径以下のサイズ
の小さなプリピットや細い案内溝を形成することができ
る。
【0060】また、その際に、現像および純水洗浄の一
連の処理により、感光性樹脂からなる上層および非感光
性の水溶性樹脂からなる下層のパターニングが連続して
行われるため、下層を形成するためのスパッタリング装
置やCVD装置、下層をエッチングするためのエッチン
グ装置等の大掛かりな装置を必要とすることがなく、現
像装置のみという簡略な装置を用いて容易に小さなプリ
ピットや細い案内溝を形成することが可能になり、スル
ープットの向上とコストの低減を実現することができ
る。
【0061】そして、ガラス基板上に非感光性の水溶性
樹脂からなる下層を形成する第1の工程の後に、160
℃〜240℃の熱処理を施すことにより、非感光性の水
溶性樹脂からなる下層の膜質が向上し、この下層とガラ
ス基板との密着性の膜質も向上するため、純水洗浄によ
り下層を良好かつ選択的に除去することが可能になると
同時に、下層の剥離や下層に形成する開口部のサイドエ
ッチングの発生を防止することが可能になり、小さなプ
リピットや細い案内溝を均一にかつ安定して形成するこ
とができる。
【0062】また、請求項2に係る光ディスク原盤の製
造方法によれば、非感光性の水溶性樹脂からなる下層の
材料として、そのケン化度によって薄膜形成時の純水お
よび有機溶媒への溶解度が異なるという性質を有するポ
リビニルアルコールを用いる場合に、このポリビニルア
ルコールのケン化度を90mol%以上とすることによ
り、現像および純水洗浄によって上層および下層に開口
部を形成する際に、開口部のパターンずれや下層の剥離
が生じることを防止することが可能になり、小さなプリ
ピットや細い案内溝を均一にかつ安定して形成すること
ができる。
【0063】また、請求項3に係る光ディスク原盤の製
造方法によれば、現像および純水洗浄を行って、上層に
露光によるパターンを形成すると共に、この上層のパタ
ーンを下層に転写する際に、下層の全面剥離温度を上限
として、純水洗浄に用いる純水の温度を現像に用いる現
像液の温度よりも高くすることにより、純水洗浄により
下層を選択的に除去する際の速度を高めることが可能に
なるため、その所要時間を短縮して、スループットの向
上を実現することができる。
【0064】また、請求項4に係る光ディスク用スタン
パは、請求項1〜3のいずれか記載の光ディスク原盤製
造方法で基板上にパタン形成を行った後、所定の工程を
経て得られたものであるから、この光ディスク用スタン
パによれば、現状の露光装置に変更を加えることなく、
露光波長の回折限界以下の微細なパタンを有する高品質
な光ディスク基板を容易に提供することができる。
【0065】また、請求項5に係る光ディスク基板は、
請求項4の光ディスク用スタンパを用いて射出成形され
ているから、露光波長の回折限界以下の微細なパタンを
有する高品質な光ディスクを容易に作製することができ
るものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態に係る光ディスク原盤の製
造方法を説明するための工程断面図(その1)である。
【図2】本発明の一実施形態に係る光ディスク原盤の製
造方法を説明するための工程断面図(その2)である。
【図3】本発明の一実施形態に係る光ディスク原盤の製
造方法を説明するための工程断面図(その3)である。
【図4】本発明の一実施形態に係る光ディスク原盤の製
造方法を説明するための工程断面図(その4)である。
【図5】本発明の一実施形態に係る光ディスク原盤の製
造方法を説明するための工程断面図(その5)である。
【図6】本発明の一実施形態に係る光ディスク原盤の製
造方法を説明するための工程断面図(その6)である。
【図7】本発明の一実施形態に係る光ディスク原盤の製
造方法を説明するための工程断面図(その7)である。
【図8】本発明の一実施形態に係る光ディスク原盤の製
造方法を説明するための工程断面図(その8)である。
【図9】図6に示される工程において、下層に形成され
る開口部にサイドエッチングが発生する場合を示す断面
図である。
【図10】本発明の一実施形態に係る光ディスク原盤か
ら得られた光ディスク用スタンパを用いて行う、光ディ
スク基板の射出成形方法を示す説明図である。
【図11】従来の光ディスク原盤の製造方法を説明する
ための工程断面図(その1)である。
【図12】(a)は従来の光ディスク原盤の製造方法を
説明するための工程断面図(その2)であり、(b)は
その部分拡大図である。
【図13】(a)は従来の光ディスク原盤の製造方法を
説明するための工程断面図(その3)であり、(b)は
その部分拡大図である。
【図14】(a)は従来の光ディスク原盤の製造方法を
説明するための工程断面図(その4)であり、(b)は
その部分拡大図である。
【符号の説明】
11 ガラス基板 12 ポリビニルアルコールからなる下層 13 ポジ型フォトレジストからなる上層 14 レーザビーム 15 対物レンズ 16 潜像 17 開口部 17a 開口部 18 光ディスク原盤 19 Ni板 19a Niスタンパ 21 ガラス基板 22 Cr等からなる下層 23 フォトレジストからなる上層 24 開口部 24a 開口部 25 光ディスク原盤 41 固定金型 42 光ディスク用スタンパ 43 可動金型 44 ノズル 45 キャビティ 46 光ディスク基板

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ガラス基板上に、非感光性の水溶性樹脂
    からなる下層を形成する第1の工程と、前記下層上に、
    感光性樹脂からなる上層を形成する第2の工程と、前記
    上層に所定のパターンを露光して、潜像を形成する第3
    の工程と、現像および純水洗浄を行い、前記上層に露光
    によるパターンを形成すると共に、前記上層のパターン
    を前記下層に転写する第4の工程と、前記上層を剥離す
    る第5の工程と、を備えた光ディスク原盤の製造方法で
    あって、 前記第1の工程の後に、160℃乃至240℃の熱処理
    を施すことを特徴とする光ディスク原盤の製造方法。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の光ディスク原盤の製造方
    法において、 前記下層の材料としてポリビニルアルコールを用い、前
    記ポリビニルアルコールのケン化度を90mol%以上
    とすることを特徴とする光ディスク原盤の製造方法。
  3. 【請求項3】 請求項1又は2記載の光ディスク原盤の
    製造方法において、 前記第4の工程における純水洗浄に用いる純水の温度
    を、現像に用いる現像液の温度よりも高くし、前記下層
    の全面剥離温度よりも低くすることを特徴とする光ディ
    スク原盤の製造方法。
  4. 【請求項4】 請求項1〜3のいずれか記載の光ディス
    ク原盤の製造方法で基板上にパタン形成を行った後、基
    板表面に導電膜を形成する工程と、前記導電膜を電極と
    して導電皮膜を電鋳する工程と、該導電皮膜を基板から
    剥離し、洗浄、裏面研磨、内外径加工する工程とによっ
    て得られたことを特徴とする光ディスク用スタンパ。
  5. 【請求項5】 互いに接合された一対の金型間に形成さ
    れたキャビティ内に、請求項4記載の光ディスク用スタ
    ンパを収納し、前記キャビティ内に溶融した樹脂を射出
    充填した後、冷却する工程と、前記一対の金型を離反さ
    せて成形品を取り出す工程とによって得られたことを特
    徴とする光ディスク基板。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2003046904A1 (fr) * 2001-11-30 2003-06-05 Tdk Corporation Procede et dispositif de matriçage et de pressage de supports d'information
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