JP2694423B2 - 空き缶ブロックの整理装置 - Google Patents

空き缶ブロックの整理装置

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JP2694423B2 JP19362094A JP19362094A JP2694423B2 JP 2694423 B2 JP2694423 B2 JP 2694423B2 JP 19362094 A JP19362094 A JP 19362094A JP 19362094 A JP19362094 A JP 19362094A JP 2694423 B2 JP2694423 B2 JP 2694423B2
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岡 喜 三 男 平
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、空き缶ブロックの整理
装置に関する。さらに詳しくは、空き缶圧縮機によって
ブロック状にプレスされた、いわゆる空き缶ブロックを
搬送しやすいように積み重ねて整理する空き缶ブロック
の整理装置に関する。
【0002】
【従来の技術】複数の空き缶は、スチール缶毎またはア
ルミ缶毎に空き缶圧縮機内の直方体状のシリンダ室に入
れられ、ピストンの移動によってブロック状にプレスさ
れる。そして、図8に示すように略直方体状の形で空き
缶圧縮機から一定時間T(約60秒)毎に順次押し出さ
れる。押し出された空き缶の塊(空き缶ブロック200
という)は従来、作業者によって台車あるいはトラック
の荷台などに運ばれ次の工程に送られていた。空き缶ブ
ロック200の横及び高さは空き缶圧縮機内のシリンダ
の大きさに対応して一定であるが、縦はピストンの移動
方向となり空き缶固々の姿勢により多少変動する。空き
缶ブロック200の重さは、その大きさが約70〜11
0mm(縦)×460mm(横)×520mm(高さ)の
場合、スチール缶で約22kg,アルミ缶で約8kgで
ある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上述のように空き缶圧
縮機からは一定時間T毎に空き缶ブロック200が順次
押し出されるので、作業者が搬出しないと空き缶圧縮機
の押出口の周りに空き缶ブロック200が無秩序に放置
され、空き缶圧縮機による押し出しを阻害することとな
る場合もある。一方、空き缶ブロック200が無秩序に
放置されることを防止するには常に作業者を拘束する必
要がある。しかも、作業者は手作業で空き缶ブロック2
00を一塊づつ運んでいたため効率が悪いという問題が
従来からあった。
【0004】そこで本発明者は、空き缶圧縮機から押し
出される複数の空き缶ブロック200を回動台に格納
し、90度回動台を回動させてコンベア上に複数の空き
缶ブロック200を積み重ねた後、コンベアを移動して
場所を確保して、再度複数の空き缶ブロック200をそ
の場所に積み重ねていくことにより作業者の手間を省く
ことを考えた。しかし、実験を重ねるに従って空き缶圧
縮機から空き缶ブロック200が押し出される力は20
0kg以上の大きさであるため、回動台のコンベア側端
部に直角に固着された支持板に先頭の空き缶ブロック2
00の先端が当接するまで押して支持された後、回動台
を回動させようとすると、押し出しの大きな力によって
支持板が破損するという問題が発生した。これに対して
は、支持板から先頭の空き缶ブロック200の先端まで
の距離を予め所定間隔離せるように空き缶圧縮機から押
し出される空き缶ブロック200の個数を設定すればよ
いが、上述したように空き缶ブロック200の押し出し
方向の幅(縦)は約70〜110mmと変動するため上
手くいかない。また、押し出された空き缶ブロック20
0を一塊づつ回動台の支持板まで緩やかに運ぶ装置を付
加することも考えられるが制御も含め装置全体として複
雑となり高価なものとなる。
【0005】本発明の目的とするところは、空き缶圧縮
機から順次押し出される空き缶ブロックを積み重ね整理
する作業を特に複雑な機構を付加することなく自動化し
て作業効率を向上させる空き缶ブロックの整理装置を提
供することである。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明の空き缶ブロック
の整理装置は、空き缶圧縮機によって略直方体状にプレ
スされ、一定時間T毎に水平に押し出される複数の空き
缶ブロックの押し出し方向に移動するコンベアと、コン
ベアを移動させるコンベア駆動手段と、空き缶圧縮機と
コンベアとの間に介挿され、押し出された複数の空き缶
ブロックを定位置で順次摺動自在に支持しつつ格納する
外枠フレーム,および外枠フレームのコンベア側端部に
直角に固着され、回動するに従って空き缶ブロックを支
持する支持板,を有し、支持板がコンベアの上面より下
にくる位置まで定位置から90度回動してコンベア上に
複数の空き缶ブロックを積み重ねる回動台と、回動台を
正/逆方向に回動駆動する台駆動手段と、回動台に第1
番目に格納された空き缶ブロックの先端と回動台の支持
板との間隔が所定値以下になったことを検出する間隔検
出手段と、回動台が定位置から90度回動したことを検
出する回動検出手段と、回動台が定位置にあることを検
出する定位置検出手段と、間隔検出手段がオンすると、
回動検出手段がオンするまで台駆動手段を介して回動台
を正方向に回動駆動し、回動検出手段がオンすると所定
時間コンベア駆動手段を介してコンベアを移動し、定位
置検出手段がオンするまで台駆動手段を介して回動台を
逆方向に回動駆動する制御手段と、を備え、制御手段
は、回動台の正方向への回動開始から逆方向に回動して
定位置に戻るまでの動作を一定時間T未満の時間内に処
理することを特徴とする(請求項1)。
【0007】また、回動台の側面に取り付けられ空き缶
ブロックを側面から狭持する押え板と、および、空き缶
ブロックを定位置で格納する時に押え板による狭持を許
し、回動台の回動時にその狭持を解放する機構と、を更
に備えた空き缶ブロックの整理装置が好ましい(請求項
2)。
【0008】更に、回動台が所定角度まで回動したこと
を検出する角度検出手段を更に備え、制御手段は、回動
台が所定角度から90度まで回動する速度を、定位置か
ら所定角度まで回動する速度より遅くする空き缶ブロッ
クの整理装置が好ましい(請求項3)。
【0009】また、警報装置を更に備え、制御手段は、
回動台の正方向への回動開始から逆方向に回動して定位
置に戻るまでの動作が一定時間T未満の時間内に終了し
ない場合には装置全体の処理を停止し、警報装置を介し
て報知する空き缶ブロックの整理装置が好ましい(請求
項4)。
【0010】
【作用】本発明の空き缶ブロックの整理装置によれば、
制御手段は、回動台に第1番目に格納された空き缶ブロ
ックの先端と回動台の支持板との間隔が所定値以下にな
ると回動台を正方向に回動駆動するので、空き缶ブロッ
クが支持板に当接して支持板を破損させることを防止で
きる。また、制御手段は、回動台を定位置から回動さ
せ、コンベアに複数の空き缶ブロックを積み重さね、コ
ンベアを移動した後、再度回動台を定位置に戻すことを
自動的に行い、その動作を一定時間、すなわち空き缶圧
縮機から空き缶ブロックが押し出されるT時間内に処理
するので、一回目の回動終了後、次に押し出される空き
缶ブロックは確実に回動台に格納される。更に回動台
は、複数の空き缶ブロックを定位置で順次摺動自在に支
持するので押し出される空き缶ブロックは順次支持板の
方向(前方)に一塊分ほど進む。次に、回動するに従っ
て支持板で空き缶ブロックを支持させるので重力により
空き缶ブロックは緩やかに滑り支持板に当接することに
なる。そして、支持板がコンベアの上面より下にくる位
置まで90度回動させられるので、コンベア上に複数の
空き缶ブロックは緩やかに積み重ねられる。この結果、
複数の空き缶ブロックは整然とコンベア上に積み重ねら
れるので、コンベアの移動により容易に崩れ落ちるよう
なことはない。
【0011】
【実施例】実施例について図面を参照して説明する。図
1および図2は本発明の一実施例である空き缶ブロック
の整理装置の側面図であり、A−A線で前部(図1)と
後部(図2)を結合することにより側面全体が構成され
る。また図3および図4はその平面図であり、B−B線
で前部(図3)と後部(図4)を結合することにより平
面全体が構成される。図3は図1に対応し、図4は図2
に対応している。また図5は図3のII−II線断面図を示
す。
【0012】空き缶ブロックの整理装置は、回動台1
と、台駆動手段として機能する回動台駆動用モータ2
と、チェーンコンベア3などのコンベアと、コンベア駆
動手段として機能するコンベア駆動用モータ4と、制御
手段として機能するCPU5が格納されたコントロール
ボックス6と、各種センサ7a〜7e(間隔検出手段,
角度検出手段,回動検出手段,定位置検出手段)などを
備えており、空き缶圧縮機100の空き缶ブロック20
0の押し出し口101側に設置されている。なお、空き
缶圧縮機100で略直方体状にプレスされた空き缶ブロ
ック200は一定時間T(本実施例では60秒)の間隔
で空き缶圧縮機100の外に押し出される。空き缶圧縮
機100の押し出し用ピストン102が回動台1の外枠
フレーム1Aの先端よりチェーンコンベア3側に少し入
る位置(図1および図3に示す位置)まで回動台1は空
き缶圧縮機100側に接近して設置されている。
【0013】回動台1は、回動台駆動用モータ2の回転
軸2Aに固着され、かつ水平に設置された外枠フレーム
1Aおよび外枠フレーム1Aのチェーンコンベア3側の
端部1Aaに直角に固着された3本の支持板1B,1
C,1Dから構成されている。
【0014】外枠フレーム1Aは空き缶圧縮機100か
ら押し出された空き缶ブロック200をその底面から摺
動自在に支持しながら複数の空き缶ブロック200を格
納するようになっている。また、支持板1B,1C,1
Dは、その支持面(断面がL字状の支持板1B,1Dの
場合L字の一辺が作る面,断面がコ字状の支持板1Cの
場合コ字の真中の辺が作る面)が側面から見たとき一直
線上となるように並設されている。また支持板1Bと支
持板1Cとの間隔および支持板1Cとの支持板1Dとの
間隔は等しく、その間隔は後述するチェーンコンベア3
のチェーン3Aに取り付けられたスラット3Bの横幅よ
り大きくされている。つまり、回動台1が90度回動し
たときに支持板1B,1C,1Dがスラット3Bの上面
より下がることのできるようにされており(図1の2点
鎖線で示す状態)、スラット3Bの上面に直接複数の空
き缶ブロック200を積み重ねられるようになってい
る。また、これに対応して回動台駆動用モータ2の回転
軸2Aの中心もスラット3Bの上面よりやや下側になる
ようにされている。
【0015】チェーンコンベア3は、チェーン3Aが並
列配列された2条式のスライドコンベアのアタチメント
上に鋼板のスラット3Bが複数設けられたスラットコン
ベアである。チェーンコンベア3は、ベルト4Aあるい
はチェーンを介してコンベア駆動用モータ4によって水
平方向に移動させられる。また、チェーン3Aはガイド
3Cおよび支持台3Dによって支持されている。なお、
チェーンコンベア3の長さは自由に設定できるようにな
っている。
【0016】センサ7a(間隔検出手段)は、外枠フレ
ーム1Aの側端部1Abに取り付けられた光電スイッチ
であり外枠フレーム1Aのチェーンコンベア3側の端部
1Aaから空き缶圧縮機100側に所定間隔以内に物
体、すなわち空き缶ブロック200が移動してきたこと
を検出するセンサである。空き缶ブロック200の押し
出し方向の幅(縦)は約70〜110mmと変動するた
め所定間隔を115mm(予想される最大幅110mm
に5mmの余裕を加えたもの)に設定して空き缶ブロッ
ク200の格納時、その先頭が支持板1B,1C,1D
に当接することを防止するために使用される。例えば、
最大幅110mmの場合には回動台1の回動開始時、そ
の間隔は5mmあるので空き缶ブロック200の先頭が
支持板1B,1C,1Dに当接し支持板1B,1C,1
Dを破損させることはない。
【0017】センサ7b(角度検出手段)は、回動台駆
動用モータ2のフレームに取り付けられた光電スイッチ
であり支持板1Bが垂直の方向から60度以上チェーン
コンベア3側に傾いたことを検出するセンサである。す
なわち、回動台1が60度以上傾斜したことを検出す
る。
【0018】センサ7c(回動検出手段)は、回動によ
り回動台1の支持板1Bがチェーンコンベア3のガイド
3Cと交わる位置で、かつガイド3Cの下端に取り付け
られた光電スイッチであり支持板1Bが垂直の方向から
90度以上チェーンコンベア3側に傾いたことを検出す
るセンサである。すなわち、回動台1が90度以上傾斜
し、空き缶ブロック200がチェーンコンベア3上に載
ったことを検出する。
【0019】センサ7d(定位置検出手段)は、回動台
駆動用モータ2のフレームに取り付けられた光電スイッ
チであり外枠フレーム1Aの側端部1Abが定位置、つ
まり水平位置にあることを検出するセンサである。すな
わち、回動台1が水平状態であることを検出する。
【0020】センサ7eは、チェーンコンベア3のガイ
ド3Cの下流側終端で、かつガイド3Cの上端に取り付
けられた光電スイッチであり積み重ねられた空き缶ブロ
ック200の列の先頭を検出するセンサである。すなわ
ち、これ以上チェーンコンベア3に空き缶ブロック20
0の列を載せる場所がないことを検出する。
【0021】回動台1の両側面には、空き缶ブロック2
00の格納時に空き缶ブロック200が転倒することを
防止するブロック転倒防止装置20,21がそれぞれ取
り付けられている。図5を参照してブロック転倒防止装
置20について説明する。なおブロック転倒防止装置2
1も同様な構成である。
【0022】回動台1の外枠フレーム1Aの側端部1A
bに取付金具22A,22Bがボルトで固着されてい
る。取付金具22A,22Bは空き缶ブロック200の
押し出し方向に延びる軸24A,24Bを支持し、軸2
4A,24Bに直角に延びる移動バー26A,26Bが
枢着されている。移動バー26A,26Bの上部には、
空き缶ブロック200の押し出し方向に延びる押え板2
8が固着されたロッド30A,30Bがコイルスプリン
グ32A,32Bを介して移動バー26A,26Bの延
びる方向および押え板28の延びる方向に直角な方向に
貫通している。ロッド30A,30Bの外側(図5の右
側)先端部にはストッパ34A,34Bが取り付けられ
ている。したがって押え板28は押し出された空き缶ブ
ロック200を側面から弾力性をもちながら狭持して空
き缶ブロック200の転倒を防止する。
【0023】取付金具22A,22Bには軸24A,2
4Bの上部で移動バー26A,26Bを外側(図5の右
側)に押すコイルスプリング36A,36Bや板ばねな
どのばね部材が取り付けられている。これにより回動台
1の回動時には移動バー26A,26Bは軸24A,2
4Bの周りに回動して傾き図5の2点鎖線の状態となる
ので押え板28による空き缶ブロック200の狭持は解
放される機構となっている。したがって押え板28は、
回動時重力により空き缶ブロック200が滑り落ちるこ
とを妨げるものとならない。また、移動バー26A,2
6Bの下部にはベアリング38A,38Bがブラケット
40A,40Bにより回転自在に支持されている。この
ベアリング38A,38Bの取付位置は、回動台1の回
動にともない移動バー26A,26Bが下がることによ
り移動バー26A,26Bの先端に形成されたテーパ面
26Aa,26Baがベアリング38A,38Bに当接
して移動バー26A,26Bが傾いた状態から直立し図
5の実線の状態にさせる位置にある。これにより回動台
1の定位置で押し出された空き缶ブロック200が回動
台1に格納される時には空き缶ブロック200は押え板
28によって狭持される機構となっている。したがって
回動台1の横幅方向に空き缶ブロック200がずれて格
納されることは防止される。
【0024】なお押え板28の表面にはゴム板が張られ
ており、空き缶ブロック200の支持の際の滑り止めが
施されている。また押え板28の先端28aおよび後端
28bは外側に曲げられ空き缶ブロック200の格納時
に空き缶ブロック200が押え板28の端部に係止され
ることがないようにされている。
【0025】コントロールボックス6は、回動台駆動用
モータ2の横に設けられている。また、コントロールボ
ックス6に並設して電源スイッチ,スタートスイッチな
どを有する操作表示部8が備わっている。
【0026】図6を参照して制御系の構成概要を示す。
制御系は、装置全体の制御を行うCPU5,各種センサ
7a〜7e,操作表示部8,ROMやRAMからなる記
憶部9,各種タイマ10,回動台駆動用モータ2用のド
ライバ12,コンベア駆動用モータ4用のドライバ1
3,警報ブザー(警報装置)14,その他の入力,出力
から構成されている。ここで、ドライバ12にはインバ
ータドライバが使用されており、回動台駆動用モータ2
の減速や正転/逆転の切り換えが容易に行われるように
なっている。CPU5と空き缶圧縮機100とはインタ
フェース15を介して制御信号が入出力されている。な
お、各種回路には電源回路16から電源が供給されてい
る。
【0027】次に図7を参照してCPU5の処理内容に
ついて説明する。電源がオンされると、装置全体の初期
化が行われる(ステップ1,以下「ステップ」という語
を省略する)。次に、CPU5は入力を読み込む
(2)。
【0028】操作表示部8上のスタートスイッチがオン
されると、CPU5はセンサ7aがオンするまでステッ
プ2の処理を行う(3)。このとき、空き缶圧縮機10
0の押し出し用ピストン102によって押し出し口10
1から空き缶ブロック200が一定時間T(本実施例で
は60秒)の間隔で一塊づつ押し出される。第1番目
(先頭)の空き缶ブロック200aが押し出されると空
き缶ブロック200aは回動台1の外枠フレーム1A上
を摺動する。なお空き缶ブロック200aは押え板2
8,29によって転倒しないように狭持されている。次
に第2番目の空き缶ブロック200bが押し出される
と、空き缶ブロック200bは前方の第1番目の空き缶
ブロック200aに当接して空き缶ブロック200aを
前に空き缶ブロック200一塊分押し出す。次に第3番
目の空き缶ブロック200cが押し出されると、空き缶
ブロック200cは前方の第2番目の空き缶ブロック2
00bに当接し第1番目および第2番目の空き缶ブロッ
ク200a,200bを順次前に空き缶ブロック200
一塊分押し出す。以下、第4番目,第5番目・・・と押
し出されるとその前に既に押し出された空き缶ブロック
200a,200b,200c・・・を順次前に空き缶
ブロック200一塊分押し出す。
【0029】センサ7aがオンすると(3)、すなわち
第1番目(先頭)の空き缶ブロック200aが回動台1
の支持板1B,1C,1Dから所定間隔(115mm)
以内まで入るとCPU5は3秒遅延処理を行う(4)。
これは、空き缶圧縮機100の押し出し用ピストン10
2が押し出された後、空き缶圧縮機100の内部に戻る
時間を想定したものであり、回動時、回動台1が押し出
し用ピストン102に接触することを防止している。本
実施例では図1および図3に示すように9個の空き缶ブ
ロック200a〜200iが回動台1に格納されてい
る。
【0030】次に、CPU5はタイマT(タイマの時間
は空き缶ブロック200の押し出し間隔の時間と同じで
あり60秒である)をスタートし(5)、回動台駆動用
モータ2をセンサ7bがオンするまで、正転駆動する
(6,7)。これにより、回動台1は起立する方向(ス
ラットコンベア3側)に回動する。センサ7bがオンす
ると、すなわち回動台1が60度回動するとインバータ
ドライバ12を介して回動台駆動用モータ2の回転速度
を1/2に減速して、回動台1が90度回動したことを
示すセンサ7cがオンするまで正転駆動する(8,
9)。本実施例では、最初の60度までの回動を7秒,
次の90度までの30度の回動を7秒とした。回動時、
押え板28,29の支持は解止されるので空き缶ブロッ
ク200a〜200iは重力によりチェーンコンベア3
側に滑らかにすべり落ち予め設けられていた第1番目
(先頭)の空き缶ブロック200aと支持板1B,1
C,1Dまでの所定間隔をなくしていき最終的に空き缶
ブロック200a〜200iは支持板1B,1C,1D
の上に積み重ねられる。特に、回動台1が直立するまで
の30度の間は空き缶ブロック200a〜200iがす
べり落ちる量が多いので整然と積み重ねられるように回
動の速度を緩やかにしたものである。
【0031】センサ7cがオンすると(9)、CPU5
は回動台駆動用モータ2を停止し(10)、3秒遅延処
理を行う(11)。このとき、支持板1B,1C,1D
はチェーンコンベア3のスラット3Bの上面より下がる
ので整然と積み重ねられた空き缶ブロック200a〜2
00iは支持板1B,1C,1Dからの支持を離れてス
ラット3Bの上面に載せられる(図1の2点鎖線で示す
状態)。なお3秒遅延するのは積み重ねられた空き缶ブ
ロック200a〜200iを安定させるためである。
【0032】次に、CPU5はタイマT1(タイマの時
間は20秒である)をスタートし(12)、コンベア駆
動用モータ4をオンし(13)、チェーンコンベア3を
1時間(20秒)駆動した後(13,14)、コンベ
ア駆動用モータ4を停止する(15)。これにより積み
重ねられた空き缶ブロック200a〜200iは回動台
1の回動範囲外に移動させられる。なおタイマT1がオ
ーバしていないとセンサ7eがオンか否かをチェックす
るが(22)、最初は空き缶ブロック200a〜200
iを載せる場所がまだ十分あるのでオフの状態である。
【0033】次に、CPU5はセンサ7dがオンするま
で回動台駆動用モータ2を逆転駆動する(16,1
7)。センサ7dがオンすると、すなわち押し出された
空き缶ブロック200を格納する元の状態に回動台1が
戻ると回動台駆動用モータ2を停止する(18)。なお
逆転駆動の時間は10秒とした。
【0034】次に、CPU5はタイマTがオーバしてい
るか否かをチェックし(19)、オーバしていないとス
テップ2に戻り、ステップ2〜19〜2の処理を繰し返
す。しかしタイマTがオーバすると、すなわち第9番目
の空き缶ブロック200iが押し出された時から次に空
き缶ブロック200が押し出されるまでの時間T内に回
動台1の回動が終了せず空き缶ブロック200を格納す
る元の位置に戻っていないと、押し出される空き缶ブロ
ック200が格納されないばかりか回動台1を破損させ
るおそれがあるので装置全体の停止を指示し、警報ブザ
ー14を鳴らす(20,21)。これにより安全性を高
めている。
【0035】CPU5は、ステップ2〜19〜2の処理
を繰し返して空き缶ブロック200の列を次々と築く
が、ステップ22でセンサ7eがオンするとこれ以上チ
ェーンコンベア3に空き缶ブロック200の列を載せる
場所がないのでコンベア駆動用モータ4を停止し(1
3)、装置全体の停止を指示し、警報ブザー14を鳴ら
す(20,21)。
【0036】チェーンコンベア3の移動速度を35mm
/min,長さを5025mmとしたところスチール缶
で9個積み重ねられた空き缶ブロック200の列を7
列,アルミ缶で13個積み重ねられた空き缶ブロック2
00の列を7列,無人運転にてチェーンコンベア3に載
せることができた。なお空き缶ブロック200の大きさ
は図8に示すように約70〜110mm(縦)×460
mm(横)×520mm(高さ)で、その重さは、スチー
ル缶で約22kg,アルミ缶で約8kgである。これに
より時間にしてスチール缶で約63(=9×7)分,ア
ルミ缶で約91(=13×7)分,自動化が図れた。な
お、空き缶ブロック200の列がセンサ7eで検出され
る前に空き缶ブロック200の列を吊り具などで吊り上
げ、台車あるいはトラックの荷台などに移動させること
により自動化の時間をより長くすることができる。
【0037】本実施例ではセンサ7a〜7eとして光電
スイッチを使用したが、物体を検出できればよく、例え
ばリミットスイッチや近接スイッチ(高周波発振形)で
もよい。またコンベアとしてチェーンコンベア3を使用
し、2条のチェーンの間に支持板1Cを入れられるよう
にしたが、これにかえて例えばベルトコンベアやローラ
コンベアを使用し、支持板1Cを取り去るかわりに支持
板1B,1Dの横幅を広げ支持板1B,1Dだけで空き
缶ブロックを支持できるようにしてもよい。更に回動6
0度〜90度までの回動台1の回動速度を0度〜60度
までの1/2としたが90度に近づくに従って徐々に緩
やかになるように制御してもよい。
【0038】
【発明の効果】以上のとおり本発明の空き缶ブロックの
整理装置によれば、回動台への格納時空き缶ブロックが
回動台の支持板に当接することを防止できるので当接に
より支持板が破損することはない。また、制御手段は、
回動台を定位置から回動させ、コンベアに複数の空き缶
ブロックを積み重さね、コンベアを移動した後、再度回
動台を定位置に戻すことを自動的に行い、その動作を空
き缶圧縮機から空き缶ブロックが押し出されるT時間内
に処理するので、一回目の回動終了後、次に押し出され
る空き缶ブロックは確実に回動台に格納される。よって
無人運転でコンベア上に空き缶ブロックの列を次々と載
せてストックすることができるので従来のように無秩序
に空き缶ブロックが放置されることはなく作業効率が向
上する。更に、回動するに従って回動台の支持板で空き
缶ブロックは支持され、その上支持板がコンベアの上面
より下にくる位置まで90度回動させられるので、重力
により空き缶ブロックは緩やかに滑り支持板に当接し、
コンベア上に直接複数の空き缶ブロックが緩やかに積み
重ねられる。この結果、複数の空き缶ブロックは特に複
雑な機構を付加することなく整然とコンベア上に積み重
ねられるので、コンベアの移動により容易に崩れ落ちる
ようなことはない。
【0039】また、好ましい態様によれば回動台の側面
に取り付けられ空き缶ブロックを側面から狭持する押え
板と、および、空き缶ブロックを定位置で格納する時に
押え板による狭持を許し、回動台の回動時にその狭持を
解放する機構と、を更に備えるので格納時空き缶ブロッ
クが回動台の横幅方向にずれることは防止される。また
回動時重力により空き缶ブロックが滑り落ちることを妨
げるものとならない。
【0040】更に、好ましい態様によれば回動台が所定
角度まで回動したことを検出する角度検出手段を更に備
え、制御手段は、回動台が所定角度から90度まで回動
する速度を、定位置から所定角度まで回動する速度より
遅くするので空き缶ブロックは整然と積み重ねられる。
例えば、所定角度を60度とすると空き缶ブロックが重
力により滑り落ちようとする力が大きくなるので有効で
ある。
【0041】また、好ましい態様によれば警報装置を更
に備え、制御手段は、回動台の正方向への回動開始から
逆方向に回動して定位置に戻るまでの動作が一定時間T
未満の時間内に終了しない場合には装置全体の処理を停
止し、警報装置を介して報知するので回動台に無理な力
が加わって破損するようなことはなく安全性が図られ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例である空き缶ブロックの整理
装置の前部を示す側面図である。
【図2】空き缶ブロックの整理装置の後部を示す側面図
である。
【図3】空き缶ブロックの整理装置の前部を示す平面図
である。
【図4】空き缶ブロックの整理装置の後部を示す平面図
である。
【図5】図3のII−II線断面図である。
【図6】制御系の構成概要を示すブロック図である。
【図7】図6に示すCPU5の処理内容を示すフローチ
ャートである。
【図8】空き缶ブロック200を示す斜視図である。
【符号の説明】
1 回動台 1A 外枠フレーム 1B,1C,1D 支持板 2 回動台駆動用モータ 3 チェーンコンベア 4 コンベア駆動用モータ 5 CPU 7a〜7e センサ 14 警報装置 28,29 押え板 100 空き缶圧縮機 200 空き缶ブロック

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】空き缶圧縮機によって略直方体状にプレス
    され、一定時間T毎に水平に押し出される複数の空き缶
    ブロックの押し出し方向に移動するコンベアと、 コンベアを移動させるコンベア駆動手段と、 空き缶圧縮機とコンベアとの間に介挿され、押し出され
    た複数の空き缶ブロックを定位置で順次摺動自在に支持
    しつつ格納する外枠フレーム,および外枠フレームのコ
    ンベア側端部に直角に固着され、回動するに従って空き
    缶ブロックを支持する支持板,を有し、支持板がコンベ
    アの上面より下にくる位置まで定位置から90度回動し
    てコンベア上に複数の空き缶ブロックを積み重ねる回動
    台と、 回動台を正/逆方向に回動駆動する台駆動手段と、 回動台に第1番目に格納された空き缶ブロックの先端と
    回動台の支持板との間隔が所定値以下になったことを検
    出する間隔検出手段と、 回動台が前記定位置から90度回動したことを検出する
    回動検出手段と、 回動台が前記定位置にあることを検出する定位置検出手
    段と、 間隔検出手段がオンすると、回動検出手段がオンするま
    で台駆動手段を介して回動台を正方向に回動駆動し、回
    動検出手段がオンすると所定時間コンベア駆動手段を介
    してコンベアを移動し、定位置検出手段がオンするまで
    台駆動手段を介して回動台を逆方向に回動駆動する制御
    手段と、を備え、制御手段は、回動台の正方向への回動
    開始から逆方向に回動して前記定位置に戻るまでの動作
    を一定時間T未満の時間内に処理することを特徴とする
    空き缶ブロックの整理装置。
  2. 【請求項2】回動台の側面に取り付けられ空き缶ブロッ
    クを側面から狭持する押え板と、および、空き缶ブロッ
    クを定位置で格納する時に押え板による狭持を許し、回
    動台の回動時にその狭持を解放する機構と、を更に備え
    たことを特徴とする請求項1記載の空き缶ブロックの整
    理装置。
  3. 【請求項3】回動台が所定角度まで回動したことを検出
    する角度検出手段を更に備え、制御手段は、回動台が所
    定角度から90度まで回動する速度を、前記定位置から
    所定角度まで回動する速度より遅くすることを特徴とす
    る請求項1または請求項2記載の空き缶ブロックの整理
    装置。
  4. 【請求項4】警報装置を更に備え、制御手段は、回動台
    の正方向への回動開始から逆方向に回動して前記定位置
    に戻るまでの動作が一定時間T未満の時間内に終了しな
    い場合には装置全体の処理を停止し、警報装置を介して
    報知することを特徴とする請求項1乃至請求項3記載の
    いずれかに記載の空き缶ブロックの整理装置。
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