JP2694366B2 - 非還元性誘電体磁器 - Google Patents

非還元性誘電体磁器

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【発明の詳細な説明】 (発明の利用分野) 本発明は、磁器コンデンサ、特にニッケル等の卑金属
を内部電極とする積層型磁器コンデンサに好適な非還元
性誘電体磁器に関する。
(従来技術) 従来、一般に積層型磁器コンデンサは表面に内部電極
が塗付されたシート状のBaTiO3を主成分とする誘電体を
複数枚積層するとともに各シートの内部電極を交互に並
列に一対の外部接続用電極に接続し、これを焼結一体化
することにより形成されている。このような積層型磁器
コンデンサは近年のエレクトロニクスの進展に伴い電子
部品の小型化が急速に進行し、広範な電子回路に使用さ
れるようになってきている。
しかしながら、通常のBaTiO3を主成分とする誘電体材
料は1250℃〜1350℃の高温で焼成する必要があり、この
材料を積層型磁器コンデンサの誘電体として使用した場
合、内部電極は前記誘電体の焼成温度にて溶解すること
なく、かつ酸化することがない高価な貴金属であるパラ
ジウム(融点1555℃)またはその合金が使用されてい
る。特に静電容量が大きいものでは内部電極枚数が増加
するためコストが高くなるなど、従来の積層型磁器コン
デンサは、誘導特性には優れるものの価格面がその進展
に大きな妨げとなっていた。
そこで、上記従来の積層型磁器コンデンサの高価とな
る欠点を解消するために内部電極として安価な卑金属、
例えばニッケルを使用することが試みられている。しか
しながら、ニッケルなどの卑金属を内部電極として使用
すると、チタン酸バリウム(BaTiO3)等から成る誘電体
と卑金属内部電極とを同時焼結する際、前記卑金属が酸
化することなく金属膜として焼結する条件はNi/NiOの平
衡酸素分圧が1300℃において約3×10-7atmであるか
ら、それ以下の酸素分圧までなければならず、この場合
チタン酸バリウムまたはその固溶体からなる誘電体は、
一般に前記の酸素分圧下では還元されてしまって絶縁性
を失い、その結果積層型磁器コンデンサとしての実用的
な誘電体特性が得られなくなるという欠点を有してい
た。
そこで、従来から非還元性誘電体磁器組成物として各
種の組成物が提案された。例えば、BaTiO3に代表される
ABO3型ペロブスカイト構造の結晶において、Aイオンの
化学量論比より過剰に配合することによって耐還元性を
向上させることが特公昭57−42588号に、また、BaTiO3
に対し添加物としてCaTiO3、SrTiO3等のチタン酸塩、Ba
ZrO3、CaZrO3、MgZrO3等のジルコニウム酸塩の他、Bi2O
3やそれらの化合物、Y2O3、La2O3、Nd2O3等の希土類酸
化物、MnO、MgO、Al2O3等の各種の金属酸化物を組合せ
ることが提案されている。
(発明が解決しようとする問題点) これまで非還元性誘電体磁器組成物は、前述したよう
な添加物の組合せ等による組成物の改良によって、要求
される主特性、即ち高誘電率、高絶縁抵抗、低誘電損
失、並びに誘電率の温度変化率の低減等の特性について
は、ある程度の満足すべきものが得られるようになっ
た。
しかしながら、温度安定型の積層型磁器コンデンサに
おいては、上記の特性の他に直流電界に対する静電容量
の変化率(以下、DCバイアス特性という)が小さいこと
が要求されている。このDCバイアス特性は、印加される
直流電界だけでなく、測定温度や直流電界の印加時間に
も依存する。
従来、このDCバイアス特性に関してはPdやAg−Pdを内
部電極とし、大気中で焼成して製造される積層型磁器コ
ンデンサにおいては、特に大きな問題とはならなかっ
た。ところが、Ni等の卑金属の内部電極として還元雰囲
気で焼成して製造されるタイプの積層型磁器コンデンサ
では、初期特性は満たしながらでも上記DCバイアス特
性、特に直流電界の印加時間に対する静電容量の変化が
大きいという致命的欠点を有していた。
上記の特性に対し、従来から添加物に対し検討を加え
られているものの、良好で安定な特性を有する非還元性
誘電体磁器は未だ得られておらず、そのためにこの種の
積層型磁器コンデンサの実用化を遅延させているのが現
状であった。
(問題点を解決するための手段) 本発明者等は、この非還元性誘電体磁器と上記DCバイ
アス特性との関係について研究を重ねた結果、上記特性
が磁器中の酸素欠陥量に大きく依存することを見出し、
さらにその好ましい欠陥量について検討を重ねたとこ
ろ、還元雰囲気で焼成して得られた磁器を1000℃の空気
中で熱処理した際の処理前後の重量差によって算出され
る磁器中の酸素欠陥量を1017〜1019個/cm3の範囲に設定
することによって、優れたDCバイアス特性が得られるこ
とを知見した。
以下、本発明を詳述する。
通常、Ni内部電極の積層型磁器コンデンサに用いられ
る非還元性誘電体、例えばチタン酸バリウム(BaTiO3
を主成分とする磁器は還元雰囲気で焼成されると雰囲気
の還元作用により次式(1) 00→1/2O2+V+2e′…(1) により自由電子(e′)と酸素欠陥(Vo)が生成される
ことから絶縁抵抗が低下する傾向にある。そこで、この
絶縁抵抗の低下を抑制するためにBaTiO3に対しアクセプ
ター型と呼ばれる低原子価元素、例えばMnOを固溶さ
せ、次式(2) により、多量の酸素欠陥(V)とVBa″、MnTi″等の
陽イオンサイト欠陥を生成させる。絶縁抵抗はMnのTiサ
イトへの固溶量並びに酸素欠陥濃度が高くなるに従い大
きくなることから、MnO等のアクセプター型添加物を多
量配合し、酸素欠陥量を大きくしようとする試みが従来
から行われており、その欠陥量は本発明者の測定によれ
ば1020個/cm3程度であった。
これに対し、本発明は上記のような従来の考え方とは
まったく逆行するもので、磁器中の酸素欠陥量を低減さ
せることにより、DCバイアス特性を改善しようとするも
のである。これは式(2)によって形成される多量の酸
素欠陥或いはVBa、MnTiなどの陽イオンサイト欠陥が対
をつくり分極能を持つが、その分極は局所バイアスとし
て働き、結果として磁器の誘導的性質、即ち、電圧特性
が劣化し易くなるという考えに基づく。
このことは磁器中の酸素欠陥量と経時変化に伴う静電
容量変化率との関係を示した第1図より明らかにされ
る。即ち、第1図によれば酸素欠陥量が低減するに従い
変化率が小さくなり、即ち、電圧特性が顕著に改善され
ることが理解される。
本発明の非還元性誘電体磁器は、上記特性と酸素欠陥
量との関連に基づき、酸素欠陥量が1017〜1019個/cm3
特に1017〜1018個/cm3であることが重要であって、酸素
欠陥量が1019個/cm3より多いと、DCバイアス特性の改善
効果が得られず、酸素欠陥量が1017個/cm3の下回る磁器
は焼成時の雰囲気中の酸素濃度をかなり高くする必要性
があることから、Ni内部電極が酸化され望ましくない。
なお、本発明における酸素欠陥量は、熱重量法に基づ
くもので還元雰囲気下で焼成された磁器を1000℃の大気
中で熱処理を行い、その磁器に充分に酸素を供給させて
飽和状態(この時の酸素欠陥濃度をゼロと考える)と
し、熱処理前後の磁器の重量差(Δm)より、酸素欠陥
量(Vo)を次式(3) Vo(個/cm3)=ρ・NA・Δm/m・1/M0 …(3) 式中、ρ:磁器密度(≒6g/cm3) NA:アボガドロ数(≒6.022×1023/mol) M0:酸素の原子量(15.999g/mol) に基づいて算出したものである。
磁器中の酸素欠陥量は、主として磁器の焼成時の酸素
分圧や冷却時の酸素アニール条件等に依存する他、前述
の説明からも明らかなようにアクセプタ型添加物の添加
量にも大きく依存する。その他にBaTiO3原料粉末の粉体
物性によっても変化することから、これらを総合的に制
御することが必要である。例えば、原料粉末においては
その球型度が1に近い原料を用いる程磁器中の酸素欠陥
量は減少する傾向にある。
また、本発明の非還元性誘電体磁器は、BaTiO3を主体
とするものであるが、酸素欠陥量を前述した範囲に設定
することを除き、誘電率や温度特性等の他の誘電特性を
改良することを目的として公知の前述した添加物を添加
しても何ら差し支えないが、BaTiO3単独では絶縁抵抗が
著しく劣化し、好ましくないため、望ましくは全体量に
対し0.1乃至10モル%の割合でMnO、MgO、MgO・ZrO2、Ca
ZrO3、CaTiO3の他に希土類酸化物等を適宜加えるのがよ
い。
以下、本発明を次の例で説明する。
(実施例) BaTiO3原料として球型度が約1の平均1μの結晶性に
優れた粉末を用い、これに添加物としてMgO、MnO、さら
にMgO・ZrO2を用いて第1表の割合で秤量し、これらを
ボールミルにて湿式粉砕、混合し、乾燥後造粒して顆粒
を1ton/cm2の圧力でプレス成形し、12mmφ×1mmtの特性
評価用ダブレット並びに、酸素欠陥量測定用タブレット
を作製した。
これらのタブレットを400℃で脱バイ後、焼成温度並
びに焼成雰囲気中の酸素分圧を第1表に示す条件に設定
して焼成を行った。
得られた磁器に対し、酸素欠陥量を次のようにして測
定した。
まず、得られた磁器の円筒部を研磨し、アセトン中で
超音波洗浄し、150℃で1時間乾燥する。その後の磁器
の重量をマイクロ天秤にて測定する。測定後、磁器を10
00℃の空気中で、時間熱処理後再度、マイクロ天秤にて
重量測定し、熱処理前後の重量差(Δm)を算出し、前
述した式(3)により酸素欠陥量を算出した。
一方、特性評価用磁器に対しては、誘電率、絶縁抵抗
を室温で24時間放置後、周波数1.0KHz、入力信号レベル
1.0Vrms、直流電圧50V印加の条件で、さらに、電圧特性
は1mmあたり1.3KVの電圧を磁器に印加した状態での静電
容量の印加時間による変化をAC=1KHz、2V/mmにて10000
秒まで測定し、1000秒から10000秒までの容量の変化率
を算出した。結果は第1表に示す。
第1表において、酸素欠陥量と電圧特性との関係を第
1図に示した。
第1表によれば、酸素欠陥量が1019個/cm3を超えるN
o.2,3,7の試料はいずれも電圧特性の変化率が大きいこ
とがわかる。また、BaTiO3単味では酸素欠陥量は本発明
の範囲にはあるものの他の絶縁抵抗が低いために、他の
酸化物の添加により改善する必要がある。
これに対し、本発明の試料No.1,4,5,6はいずれも優れ
たDCバイアス特性を示すと同時に誘電率、絶縁抵抗とも
に満足すべき結果を得、特にNo.6の試料は最も優れてい
た。
(発明の効果) 以上詳述した通り、本発明の非還元性誘電体磁器はそ
の酸素欠陥量を特定の範囲に設定することにより、高絶
縁抵抗を有しながらも電圧特性を改善することができる
ことから、温度安定型のニッケル等の卑金属を内部電極
とする積層コンデンサの実用化を大きく推進することが
できる。
【図面の簡単な説明】
第1図は酸素欠陥量と電圧特性との関係を示した図であ
る。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭63−303869(JP,A) 特開 昭63−103861(JP,A) 特開 平1−276506(JP,A)

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】チタン酸バリウムを主成分とし、他に金属
    酸化物を含む非還元性誘電体磁器において、空気中、10
    00℃での熱処理前後の重量差に基づいて算出される磁器
    中の酸素欠陥量が1017〜1019個/cm3であることを特徴と
    する非還元性誘電体磁器。
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