JP2694074B2 - 田植機 - Google Patents

田植機

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JP2694074B2
JP2694074B2 JP3292604A JP29260491A JP2694074B2 JP 2694074 B2 JP2694074 B2 JP 2694074B2 JP 3292604 A JP3292604 A JP 3292604A JP 29260491 A JP29260491 A JP 29260491A JP 2694074 B2 JP2694074 B2 JP 2694074B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、走行機体の後部にリン
ク機構を介して苗植付装置を昇降自在に連結し、苗植付
装置に対地高さ検出センサを設け、この対地高さ検出セ
ンサの検出結果に基いて、苗植付装置を対地設定高さに
維持する昇降制御手段を備えてある田植機に関する。
【0002】
【従来の技術】上記田植機において、従来では、例えば
特開平2−283206号公報に示されるように、走行
機体のフレームに対して平行四連リンク機構を介して苗
植付装置を水平姿勢を維持しながら昇降自在に連結する
とともに、前記対地高さ検出センサを接地追従型の揺動
アームとその回動角度を検出するポテンショメータとで
構成し、このセンサを苗植付箇所よりも機体前方側の位
置に配設する構成となっていた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところが、上記従来構
造においては、苗植付装置は常に走行機体に対して水平
姿勢を維持するので、例えば走行機体の前輪が凸部に乗
り上げたり、圃場が傾斜しており、機体が前上がり傾斜
姿勢になったような場合、前記対地高さ検出センサの接
地揺動アームの基準姿勢自体が変化し、ポテンショメー
タが設定値を検出する状態でありながら、植付け深さが
設定値と異なる状態が発生することがあった。しかも、
苗植付箇所が検出センサ配設箇所よりも機体後方側に寄
った位置にあるので、上記した苗植付深さの誤差が更に
大きくなる欠点もあった。本発明は上記不具合点を解消
することを目的としている。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明の特徴構成は、冒
頭に記載した田植機において、前記苗植付装置に前後傾
斜角度を検出する傾斜センサを設け、この傾斜センサの
検出結果に基いて前記対地高さ検出センサの検出値ある
いは前記対地設定高さに対応する制御目標値を補正する
補正手段を備えてある点にある。
【0005】
【作用】作業走行中に走行機体が前後に傾斜した場合で
あっても、苗植付装置の前後傾斜角度が傾斜センサによ
り検出され、対地高さ検出センサと苗植付箇所との位置
関係や傾斜に起因する対地高さ検出センサの検出誤差等
は予め機械的に決定できるので、前記傾斜センサの検出
結果によって、対地高さ検出センサの検出値あるいは前
記対地設定高さに対応する制御目標値を適性な値に補正
することができる。
【0006】
【発明の効果】従って、圃場条件に応じて、常に適切な
苗植付装置の昇降制御が行われることとなり、苗植付深
さを所定値に維持することが可能となった。尚、上記傾
斜センサを走行機体側に設けることも考えられるが、こ
のようにすると、走行機体と苗植付装置とを相対昇降自
在に連結するリンク機構の組付け誤差や長期間の使用に
よるガタの発生等で傾斜角検出結果に誤差が発生するお
それがあるが、本発明においては、このような不具合は
生じないのである。
【0007】
【実施例】以下、実施例を図面に基いて説明する。図1
に乗用型田植機を示している。この田植機は、乗用型走
行機体の後部に平行リンク機構1を介して苗植付装置2
を昇降自在並びに前後軸芯周りでローリング自在に連結
してある。苗植付装置2は、苗を載置して一定ピッチで
往復横移動する後下がり傾斜姿勢の苗のせ台3、苗のせ
台3の下端部から苗を一株づつ取り出して圃場面に植付
ける植付機構4等を備えてなり、リフトシリンダ5の駆
動により駆動昇降し、リンク機構1の後部と苗のせ台3
の側部とに亘り架設したローリングシリンダ6により駆
動ローリング自在に構成してある。
【0008】そして、この田植機は、作業走行に伴って
走行機体の姿勢が変化し、苗植付装置2の対泥面姿勢が
変化した場合には、対泥面姿勢を所定状態に維持する制
御手段を備えてある。詳述すると、図2にも示すよう
に、苗植付装置2におけるフレーム兼用の植付伝動ケー
ス7の植付機構4よりも前方側箇所に、対泥面高さを検
出する高さ検出センサ8R,8Lを左右一対配設し、こ
の検出センサ8R,8Lの検出結果に基いて苗植付装置
2の対泥面姿勢を制御する制御装置9を設けてある。こ
の制御装置9は、リフトシリンダ5の電磁式油圧制御弁
V1及びローリングシリンダ6の電磁式油圧制御弁V2
を、以下に説明するように夫々駆動制御する。又、前記
苗のせ台3の裏面側には、苗植付装置2の前後傾斜角度
を検出する傾斜センサ10を設け、この傾斜センサ10
の検出結果も制御装置9に与えるよう構成してある。前
記各検出センサ8R,8Lは、泥面上に接地追従しなが
ら横軸芯周りで上下揺動する揺動アーム11とこの揺動
アーム11の揺動角度を検出するポテンショメータPM
とで構成してあり、ポテンショメータPMの出力が制御
装置9に与えられるよう構成してある。
【0009】そして、前記制御装置9は以下のように制
御を実行する。図3に示すように、左右各高さ検出セン
サ8R,8Lの検出値a1,a2を読み込み(ステップ
1)、各高さ検出センサ8R,8Lの検出値a1,a2
の差の絶対値が所定のレベル域を外れているときは、苗
植付装置2の対泥面姿勢が左右に傾いていると判断し、
前記差が所定レベル域内に収まるようローリングシリン
ダ6を駆動制御する(ステップ2、3)。次に、左右各
高さ検出センサ8R,8Lの検出値a1,a2の平均値
を演算するとともに(ステップ4)、前記傾斜センサ1
0の検出値Kを読み込む(ステップ5)。そして、検出
された傾斜角度Kに基いて、前後傾斜に起因する高さ検
出センサ8R,8Lの配設箇所における対地高さと植付
機構4における苗植付箇所における対地高さの相対誤差
を機械的特性から演算して、各ポテンショメータPMの
検出値の前記平均値に対して補正を加える(ステップ
6)。このようにして補正された補正平均値が予め設定
される所定レベル域を外れると、苗植付装置2の対泥面
高さが設定高さから異なったと判断して、前記レベル内
に収まるようリフトシリンダ5を駆動制御する(ステッ
プ7、8)。このようにして、走行機体の左右傾斜ある
いは前後傾斜にかかわらず、苗植付装置2の対泥面姿勢
を設定状態に維持できるものとなる。前記ステップ6に
より補正手段Aを構成する。
【0010】〔別実施例〕前記ステップ6における傾斜
角度に基く補正の対象は、対地高さ検出センサ8R,8
Lの検出結果に限らず、制御目標である前記ステップ7
における所定レベルを予め設定した値から変更するよう
にしてもよい。
【0011】尚、特許請求の範囲の項に図面との対照を
容易にするために符号を記すが、該記入により本発明は
添付図面の構成に限定されるものではない。
【図面の簡単な説明】
【図1】田植機の側面図
【図2】制御ブロック図
【図3】制御フローチャート
【符号の説明】 1 リンク機構 2 苗植付装置 8R,8L 対地高さ検出センサ 10 傾斜センサ A 補正手段

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 走行機体の後部にリンク機構(1)を介
    して苗植付装置(2)を昇降自在に連結し、苗植付装置
    (2)に対地高さ検出センサ(8R),(8L)を設
    け、この対地高さ検出センサ(8R),(8L)の検出
    結果に基いて、苗植付装置(2)を対地設定高さに維持
    する昇降制御手段を備えてある田植機であって、前記苗
    植付装置(2)に前後傾斜角度を検出する傾斜センサ
    (10)を設け、この傾斜センサ(10)の検出結果に
    基いて前記対地高さ検出センサ(8R),(8L)の検
    出値あるいは前記対地設定高さに対応する制御目標値を
    補正する補正手段(A)を備えてある田植機。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JPH0634648B2 (ja) * 1987-08-07 1994-05-11 株式会社クボタ 水田作業機
JPH0255513U (ja) * 1988-10-13 1990-04-23
JPH03203617A (ja) * 1989-12-29 1991-09-05 Alps Electric Co Ltd 2色成形用金型
JP3061812U (ja) * 1999-03-03 1999-09-24 株式会社微研 システムキッチン組み込み式生ごみ消化分解装置

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