JP2693658B2 - 間仕切りパネル - Google Patents

間仕切りパネル

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JP2693658B2
JP2693658B2 JP3163158A JP16315891A JP2693658B2 JP 2693658 B2 JP2693658 B2 JP 2693658B2 JP 3163158 A JP3163158 A JP 3163158A JP 16315891 A JP16315891 A JP 16315891A JP 2693658 B2 JP2693658 B2 JP 2693658B2
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由樹男 鳥居
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Tachikawa Corp
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は多数枚のパネルをハン
ガーレールに沿って引き出して召し合わせることにより
室内空間を適宜な広さに区画する間仕切りパネルに関す
るものである。
【0002】
【従来の技術】多数枚のパネルを天井面等に設けられる
ハンガーレールに沿って壁面間に引き出して召し合わせ
ることにより室内空間を区画する間仕切りパネルでは壁
面に召し合わされるパネルと壁面との間の隙間を塞ぐた
めに、壁面に召し合わされるパネルには同パネルから壁
面に向かって出没する閉塞框が設けられ、その閉塞框を
壁面に当接させることによりパネルと壁面との間の隙間
を塞ぐように構成されたものがある。また、前記閉塞框
と天井面及び床面との間の隙間はそのパネルの接天框及
び接床框を同閉塞框の上部及び下部に延長して同パネル
の接天及び接床操作により塞ぐように構成され、その接
天及び接床操作と閉塞框を操作するための操作孔がパネ
ル面一側にそれぞれ設けられている。そして、その操作
孔に操作ハンドルを挿入して回転させることにより例え
ばウォーム機構等を介して接天及び接床操作と閉塞框の
操作が行われ、先ず閉塞框を壁面に当接させるように操
作した後に接天及び接床操作を行ってパネルと壁面との
隙間を塞ぐと同時に閉塞框の上下両端と天井面及び床面
との間の隙間は閉塞框に連動する接天部材及び接床部材
を接天框及び接床框から引き出して塞ぐようになってい
る。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところが、上記のよう
な間仕切りパネルでは閉塞框を操作するためには閉塞框
近傍のパネル面すなわち壁面近傍のパネル面に設けられ
た操作孔に操作ハンドルを取着して多数回転の回転操作
を行う必要があるため、同操作ハンドルの回転操作の際
に壁面が障害となって操作しづらいという問題点があ
る。
【0004】この発明の目的は、壁面に召し合わせるパ
ネルに設けられた閉塞框の操作を壁面に煩わされること
なく容易に行い得るとともに閉塞框の動作に連動して同
閉塞框と天井面及び床面との隙間を塞ぐことを可能とし
た間仕切りパネルを提供するにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】この発明は上記目的を達
成するために、天井に設けられたハンガーレールに多数
枚のパネルを移動可能に吊下支持するとともにハンガー
レールに沿って各パネルを召し合わせ可能とし、壁面に
隣接するパネルの同壁面に対向する召し合わせ面には同
壁面に向かって開口する溝型の収納框を設け、同収納框
内には同壁面に向かって出没する閉塞框を設け、その収
納框の上下両端部には同閉塞框と天井面及び床面との隙
間を塞ぐ接天部材及び接床部材を出没可能に設けた間仕
切りパネルにおいて、前記閉塞框と接天部材及び接床部
材とを連動して出没させるリンク機構を収納框内に設
け、同リンク機構には前記閉塞框と接天部材及び接床部
材を収納框から突出させる方向に付勢する付勢手段を設
け、前記収納框内には前記付勢手段の付勢力に抗して前
記閉塞框と接天部材及び接床部材を収納框内に位置させ
る保持装置と、その保持装置の動作を解除する解除装置
を設け、収納框の外面には前記保持装置と解除装置を操
作可能とする操作部を設けている。
【0006】
【作用】上記手段により、操作部で解除装置を操作する
ことにより付勢手段の付勢力に基づいて閉塞框と接天部
材及び接床部材が収納框から突出されてパネルと壁面と
の間の隙間が塞がれるとともに閉塞框と天井面及び床面
との間の隙間が塞がれる。つまり、保持装置の動作を解
除すれば、付勢手段の付勢力によって閉塞框と接天部材
及び接床部材とは収納框から自然に突出される。従っ
て、閉塞框と接天部材及び接床部材の突出動作が簡単な
操作で容易に行われる。 又、操作部で保持装置を操作す
ることにより付勢手段の付勢力に抗して前記閉塞框と接
天部材及び接床部材が収納框内に保持される。
【0007】
【実施例】以下、この発明を具体化した一実施例を図1
〜図7に従って説明する。図1に示すように、間仕切り
パネルは複数枚のパネル1が天井面2に埋設されたハン
ガーレールにランナー(図示しない)を介して移動可能
に吊下支持され、各パネル1を召し合わせた状態でパネ
ル面に設けられた操作孔3,4に操作ハンドル19の先
端部を挿入してパネル1に内蔵された接天及び接床装置
を作動させることにより接天框5を天井面2に圧接する
とともに接床框6を床面7に圧接して各パネル1を天井
面2と床面7との間に固定するようになっている。な
お、操作孔3,4には常にはカバーが取着されてパネル
面への露出が防止されている。
【0008】壁面8に召し合わされるパネル1の一側に
は収納框9が設けられ、その収納框9内には同パネル1
と壁面との隙間を塞ぐための閉塞框10と同閉塞框10
の上下両端と天井面2及び床面7との間の隙間を塞ぐた
めの後記接天部材11及び接床部材12とが連動可能に
設けられ、それらを操作するための操作つまみ13及び
操作孔14が収納框9外側面に露出され、その操作孔1
4には前記操作ハンドル19を嵌合して回転操作可能と
なっている。なお、操作孔14には常には操作孔カバー
14aで覆われてパネル1の美観を向上させている。
【0009】図3に示すように、収納框9内には前記閉
塞框10と接天部材11及び接床部材12とを連動させ
るためのリンク機構15が設けられている。そのリンク
機構15は収納框9の下部に収納される下部リンク16
と収納框9の上部において同下部リンク16に対し線対
称状に設けられる上部リンク(図示しない)とが連接リ
ンク17a,17b及び後記回動アーム39で連結され
た構造であり、下部リンク16においてのみその構造を
説明する。
【0010】図5に示すように、下部リンク16は収納
框9に対し上下動可能に支持された第一の作動杆18
と、基端が軸ピン20で収納框9に回動可能に支持され
た第二の作動杆21と、基端が軸ピン22で第一の作動
杆18に形成された長孔23内の範囲で移動可能に支持
された第三の作動杆24とから構成され、第二の作動杆
21の先端部は軸ピン25で第三の作動杆24の中間部
に回動可能に支持され、第三の作動杆24の先端部には
ブラケット26が軸ピン27で回動可能に支持され、そ
のブラケット26に前記閉塞框10が固定されている。
【0011】第二の作動杆21の先端部近傍と第三の作
動杆24の基端部近傍とはコイルスプリング28で連結
されて常に第三の作動杆24の基端部近傍が第二の作動
杆21に向かって引き付けられるように付勢され、第二
の作動杆21と第三の作動杆24の中間部との間には捩
じりコイルスプリング29が配設されて、常に第二の作
動杆21と第三の作動杆24の成す角度を大きくする方
向に付勢されている。また、第一の作動杆18の基端部
と収納框9から突出された支持片30との間にはコイル
スプリング31が配設されて第一の作動杆18の基端部
を支持片30に向かって付勢している。従って、このよ
うな付勢手段28,29,31の付勢力により第一の作
動杆18には図3及び図5に示す矢印A方向の付勢力が
作用し、その付勢力により第一の作動杆18が同方向へ
移動すると図6に示すように第二及び第三の作動杆2
1,24が第一の作動杆18から起き上がって閉塞框1
0が収納框9から突出されるようになっている。
【0012】第一の作動杆18の先端にはスライド部材
32が固定され、そのスライド部材32にはスライド軸
33がその長孔33aに沿って上下方向に移動可能に支
持され、そのスライド軸33の下端には取り付け部材3
4が固定され、その取り付け部材34に前記接床部材1
2が前記閉塞框10とともに移動可能に支持されてい
る。そして、スライド軸33の基端とスライド部材32
とがコイルスプリング36で連結され、常にはスライド
軸33の基端をスライド部材32に近づけようとする同
コイルスプリング36の付勢力により取り付け部材34
はスライド部材32に対する移動範囲内で最も離れた状
態で保持される。
【0013】前記第一の作動杆18の基端には前記連接
リンク17aと前記下部リンク16及び上部リンクのリ
セット操作を行うためのリセットリンク37の一端が回
動可能に連結され、図4に示すように連接リンク17a
の他端は回動アーム39の一端に回動可能に支持され、
その回動アーム39は軸ピン38でその中間部が収納框
9に回動可能に支持されている。また、回動アーム39
の他端には下部リンクに接続される連接リンク17bの
一端が回動可能に連結され、その連接リンク17bに前
記下部リンク16と線対称状の上部リンクが接続されて
いる。そして、連接リンク17aには前記付勢手段2
8,29,31により図3に示す矢印B方向に付勢さ
れ、連接リンク17bは上部リンクに同様に設けられる
付勢手段により矢印C方向に付勢され、それらの付勢力
により回動アーム39には矢印D方向の回転力が作用す
る。
【0014】前記リセットリンク37の他端にはリセッ
トレバー40の先端部が回動可能に支持され、図4に示
すようにそのリセットレバー40の基端部は収納框9に
固定されたケース41に対し回動可能に支持されてい
る。リセットレバー40基端部の回動軸心には前記操作
孔14が形成され、その操作孔14に前記操作ハンドル
19の先端部を嵌合可能となっている。従って、前記操
作ハンドル19を1/4回転程度回転することによりリ
セットレバー40の先端部を回動操作可能となってい
る。リセットレバー40の先端には嘴状の係止片40a
が形成されている。
【0015】前記ケース41には前記リセットレバー4
0の上方においてストッパ43の基端が回動可能に支持
され、そのストッパ43の先端にはリセットレバー40
側に向かって嘴状に突出する係止片43aが形成され、
図4に示すように同係止片43aと前記リセットレバー
40の係止片40aとは互いに係合可能となっている。
そして、この状態では連接リンク17aに作用する付勢
力に基づくリセットレバー40の回動が阻止され、前記
付勢手段28,29,31の付勢力に抗して下部リンク
16は図5に示す畳み込まれた状態となり、上部リンク
も同様な状態となる。また、ストッパ43の基端部近傍
はケース41にコイルスプリング44で連結され、その
コイルスプリング44の付勢力によりストッパ43の先
端部はリセットレバー40側に付勢され、同リセットレ
バー40とストッパ43の係止片40a,43aの係合
状態が安定して保持されるようになっている。
【0016】前記ケース41には前記リセットレバー4
0の上方において同リセットレバー40とストッパ43
との係合状態を解除するための解除レバー45が左右方
向に移動可能に支持され、図7に示すようにその先端部
はストッパ43の中間部を挟むように形成され、基端部
には前記操作つまみ13が取着されている。そして、図
2に示すように収納框9に設けられた操作孔46内で操
作つまみ13を左方に位置させた状態から右方に移動す
ると、解除レバー45がコイルスプリング44の付勢力
に抗して図4に示す矢印E方向に回動されてリセットレ
バー40とストッパ43との係合が外れ、回動アーム3
9が前記付勢手段28,29,31の付勢力に基づいて
図3に示す矢印D方向に回動されるようになっている。
【0017】次に、上記のように構成された間仕切りパ
ネルの作用を説明する。さて、多数枚のパネル1をハン
ガーレールに沿って引き出して召し合わせ、壁面8に隣
接するパネル1を同壁面8に召し合わせるには、まず同
パネル1の操作孔3,4に操作ハンドル19を挿入して
回転操作することにより接天框5を天井面2に当接さ
せ、接床框6を床面7に圧接してパネル1を天井面2と
床面7との間に固定する。なお、上記のようなパネル1
の搬送及び召し合わせ操作時には図4に示すように収納
框9内においてリセットレバー40とストッパ43とを
係合させた状態とし、この状態では閉塞框10、接天部
材11及び接床部材12は収納框9に没した状態とな
る。
【0018】この状態で操作つまみ13を図2において
右方へ移動させると、図4において解除レバー45が右
方へ移動され、その解除レバー45の移動によりストッ
パ43が矢印E方向へ回動されて同ストッパ43とリセ
ットレバー40の係合が解除される。すると、下部リン
ク16に設けられた付勢手段28,29,31の付勢力
及び上部リンクに設けられた付勢手段の付勢力によりリ
セットレバー40が回動されて連接リンク17a,17
bが図3に示す矢印B,C方向へそれぞれ移動され、こ
れにともなって下部リンク16では第一の作動杆18が
下方へ移動する。そして、図6に示すように付勢手段2
8,29,31の付勢力に基づいて第二及び第三の作動
杆21,24が起き上がって閉塞框10が壁面8に圧接
され、接床部材12が閉塞框10にともなって移動す
る。
【0019】これと同時に第一の作動杆18の移動にと
もなってスライド部材32及びスライド軸33が下方へ
移動され、接床部材12が床面7に当接した後はスライ
ド部材32だけが下方へ移動されて図6に示すようにコ
イルスプリング36が引き伸ばされ、そのコイルスプリ
ング36の付勢力により接床部材12が床面7に圧接さ
れる。また、連接リンク17bの移動により上部リンク
も同様に動作するため、閉塞框10は壁面8に対し平行
な状態で移動して同壁面8に圧接され、これと同時に接
天部材11が天井面2に圧接される。
【0020】一方、閉塞框10と接天部材11及び接床
部材12をリセットして収納框9内に復帰させるには操
作ハンドル19を前記操作孔14に嵌合し、前記付勢手
段28,29,31の付勢力に抗して操作ハンドル14
を1/4回転程度操作してリセットレバー40を図4に
示す矢印F方向へ回動させてリセットレバー40の先端
部がストッパ43の先端部を乗り越えると、リセットレ
バー40の係止片40aがストッパ43の係止片43a
に係合してリセットレバー40がその状態に保持され、
そのリセットレバー40の回動がリセットリンク37、
連接リンク17a,17bを介して下部リンク16及び
上部リンクに伝達されて閉塞框10と接天部材11及び
接床部材12が収納框9内に復帰される。
【0021】以上のようにこの間仕切りパネルでは、操
作つまみ13を操作することにより閉塞框10を壁面8
に圧接することができるとともに、接天部材11及び接
床部材12を天井面2及び床面7に圧接することができ
る。また、操作ハンドル19を1/4回転程度回転操作
することにより閉塞框10と接天部材11及び接床部材
12を収納框9内に復帰させることができる。従って、
操作孔14に対する操作ハンドル19の嵌合角度を適宜
に選択することにより壁面8に煩わされることなく操作
つまみ13と操作ハンドル19により閉塞框10と接天
部材11及び接床部材12を容易に操作することができ
る。
【0022】
【発明の効果】以上詳述したように、この発明は壁面に
召し合わせるパネルに設けられた閉塞框の動作に連動し
て同閉塞框と天井面及び床面との隙間を塞ぐことができ
るとともにそれらの突出動作を簡単な操作で容易に行う
ことができる優れた効果を発揮する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を具体化した一実施例の間仕切りパネル
を示す正面図である。
【図2】一実施例の操作部を示す正面図である。
【図3】一実施例のリンク機構を示す正面図である。
【図4】一実施例の操作部の内部機構を示す正面図であ
る。
【図5】一実施例の下部リンクを示す正面図である。
【図6】一実施例の下部リンクの動作を示す正面図であ
る。
【図7】一実施例の操作部の内部機構を示す平面図であ
る。
【符号の説明】
1 パネル 2 天井面 7 床面 8 壁面 9 収納框 10 閉塞框 11 接天部材 12 接床部材 13 操作つまみ(操作部) 14 操作孔(操作部) 15 リンク機構 40 リセットレバー(保持装置) 43 ストッパ(保持装置) 45 解除レバー(解除装置)

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 天井に設けられたハンガーレールに多数
    枚のパネル(1)を移動可能に吊下支持するとともにハ
    ンガーレールに沿って各パネル(1)を召し合わせ可能
    とし、壁面(8)に隣接するパネル(1)の同壁面
    (8)に対向する召し合わせ面には同壁面(8)に向か
    って開口する溝型の収納框(9)を設け、同収納框
    (9)内には同壁面(8)に向かって出没する閉塞框
    (10)を設け、その収納框(9)の上下両端部には同
    閉塞框(10)と天井面(2)及び床面(7)との隙間
    を塞ぐ接天部材(11)及び接床部材(12)を出没可
    能に設けた間仕切りパネルにおいて、 前記閉塞框(10)と接天部材(11)及び接床部材
    (12)とを連動して出没させるリンク機構(15)を
    収納框(9)内に設け、同リンク機構(15)には前記
    閉塞框(10)と接天部材(11)及び接床部材(1
    2)を収納框(9)から突出させる方向に付勢する付勢
    手段を設け、前記収納框(9)内には前記付勢手段の付
    勢力に抗して前記閉塞框(10)と接天部材(11)及
    び接床部材(12)を収納框(9)内に位置させる保持
    装置(40,43)と、その保持装置(40,43)の
    動作を解除する解除装置(45)を設け、収納框(9)
    の外面には前記保持装置(40,43)と解除装置(4
    5)を操作可能とする操作部(13,14)を設けたこ
    とを特徴とする間仕切りパネル。
JP3163158A 1991-07-03 1991-07-03 間仕切りパネル Expired - Lifetime JP2693658B2 (ja)

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