JP2693404B2 - 乗用型苗植機 - Google Patents

乗用型苗植機

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JP2693404B2
JP2693404B2 JP7169924A JP16992495A JP2693404B2 JP 2693404 B2 JP2693404 B2 JP 2693404B2 JP 7169924 A JP7169924 A JP 7169924A JP 16992495 A JP16992495 A JP 16992495A JP 2693404 B2 JP2693404 B2 JP 2693404B2
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弘和 仲
正文 佐伯
喜八郎 長谷
建之 大内
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Iseki and Co Ltd
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Description

【発明の詳細な説明】 【0001】 【産業上の利用分野】この発明は、走行車体に設けたリ
ンク機構の後部に苗植付装置を前後軸芯周りにローリン
グ自在に装着した乗用型苗植機において、苗植付装置の
左右傾斜を修正する構造に関するものである。 【0002】 【従来技術とその課題】この種の従来技術としては、実
開昭58-115916号公報に示す如く、リンク機構の後部に
苗植付装置をローリング自在に装着して、苗植付装置に
設けた傾斜検出機構の検出結果に基づき、苗植付装置の
左右傾斜を修正するものがある。然し乍ら、該乗用型苗
植機においては、ローリング作動機構の出力部材の変位
方向と、ローリング作動機構を苗植付装置に連結させる
引張り作用バネの張設方向が交叉する方向であったか
ら、ローリング作動機構取付部または出力部材に対して
バネを介して苗植付装置をローリングさせる力が変形力
として作用し易く、ローリング動作が不安定になり構造
上及び機能上の問題があった。 【0003】 【課題を解決するための手段】この発明は、従来の課題
を解決するために、走行車体1に設けたリンク機構30
の後部に苗植付装置17をローリング軸芯34周りにロ
ーリング自在に装着し、リンク機構30側に苗植付装置
17をローリング作動するローリング作動機構38を設
けると共に、苗載台19が左右往復動するように苗載台
19の上側を支持する左右一対の支持体28,28を設
けた乗用型苗植機において、ローリング軸芯34の略々
上方に前記ローリング作動機構38の出力部38bを、
左右支持体28,28に一端側を連結させて苗載台19
の左右方向に設けられた左右一対のスプリング39a,
39b他端側に連結させて、苗植付装置17の植付機体
18と前記左右支持体28,28及び左右スプリング3
9a,39bにより正面視四角枠を形成させ、前記出力
部38b及び左右スプリング39a,39bによって形
成する正面視四角枠上辺を左右に移動させて苗植付装置
17のローリング動作を行なうように構成したことを特
徴とする乗用型苗植機としたものである。 【0004】 【発明の作用効果】この発明は、走行車体1に設けたリ
ンク機構30の後部に苗植付装置17をローリング軸芯
34周りにローリング自在に装着し、リンク機構30側
に苗植付装置17をローリング作動するローリング作動
機構38を設けると共に、苗載台19が左右往復動する
ように苗載台19の上側を支持する左右一対の支持体2
8,28を設けた乗用型苗植機において、ローリング軸
芯34の略々上方に前記ローリング作動機構38の出力
部38bを、左右支持体28,28に一端側を連結させ
て苗載台19の左右方向に設けられた左右一対のスプリ
ング39a,39b他端側に連結させて、苗植付装置1
7の植付機体18と前記左右支持体28,28及び左右
スプリング39a,39bにより正面視四角枠を形成さ
せ、前記出力部38b及び左右スプリング39a,39
bによって形成する正面視四角枠上辺を左右に移動させ
て苗植付装置17のローリング動作を行なうように構成
したものであるから、ローリング作動機構38の出力部
38bの変位方向が前記スプリング39a,39bの張
設方向と略同じ方向になり、左右スプリング39a,3
9b力が互に略均等な反力として出力部38b変位方向
に作用し、ローリング作動機構38取付部または出力部
38bに対してスプリング39a,39bを介して変形
力として作用する苗植付装置17荷重を容易に低減で
き、ローリング作動機構38及び出力部38bなどの取
付け構造の簡略化を容易に行なうことができると共に、
前記植付機体18及び左右支持体28,28及び左右ス
プリング39a,39bを正面視四角枠に連結させるか
ら、正面視四角枠の下辺を形成する植付機体18の左右
幅略中央にローリング軸芯34を配置させ、かつ正面視
四角枠の上辺を形成する左右スプリング39a,39b
の略中間に出力部38bを配置でき、出力部38b操作
によって前記の正面視四角枠を左右に傾けて苗植付装置
17ローリング制御が行われることにより、ローリング
作動機構38の小型化並びにローリング制御精度の向上
などを容易に行なうことができる。 【0005】 【実施例】この発明の一実施例である乗用型田植機を図
面に基づき詳細に説明する。1は走行車体で、メインの
ミッションケースであるフロントミッションケース2の
左右中心下部後方にフロントアクスルケース3を左右回
動自在に包囲して支持する支持枠4を介して筒型フレー
ム5を後方へ延長し、その後端にリヤーミッションケー
ス6を固着してその両側にリヤーアクスルケース7、7
を一体的に張り出させ、その各先端に後輪8、8を伝動
回転するように軸承する車輪伝動ケース9、9を取り付
け、前記フロントアクスルケース3の左右両端には操向
可能に回動できる前輪伝動ケース10、10を設けて前
輪11、11を軸承し、フレーム5の前後中間部の上部
にエンジン12を搭載し、これらの走行車体上にエンジ
ンとフロントミッションケースの上部とが覆われるよう
に膨出部を形成したステップフロア13を設け、この膨
出部の上部に操縦ハンドル14、操縦席15を設けてい
る。16は前記リヤーミッションケース6の上部に立設
した支柱である。 【0006】17は苗植付装置で、前側左右中央に植付
部の主体伝動機構を内装する主ケース18aとこのケー
ス18aから左右に張り出す筒ケース18b,18bと
主ケース18aと筒ケース18b、18bの先端側から
後方に延ばした副ケース18c,18d,18dとから
なる植付機体18の上部に、底板と側板と、底板の一部
が切欠がれてそこに移送ベルトを張設された苗載台19
を前側が上位になるように適宜傾斜した形態で左右に往
復移動自在に支持し、前記副ケース18c,18d,1
8dの後側側面に、移植具20、20が首振り状態に取
り付けられた回転ケース21を軸承し、植付機体18の
下側と下側の左右両側に水田表土面に接当する接地体と
しての整地フロート22a,22b,22cが、後部揺
動調節リンク23と前部拡縮リンク24とによって植付
機体18側に取付けられ、後部揺動調節リンク23によ
って各フロートの上下基準高さが調節可能で植付深さが
調節でき、各フロートの前側は自由に上下動できるよう
に構成されている。図中記号25は、苗載台19の下端
裏面を支持して移動自在に案内する下部レールであっ
て、前記副ケース18c,18d,18dにとりつけら
れている。26は前記下部レール25と一体に設けられ
た苗受体で、苗の底面と下端面とを受けることができる
ように略L形状に構成され、前記苗載台19下端側に設
けら、これに前記移植具20の移植爪が通過する苗分割
口が形成されている。27は上部レールで、前記筒ケー
ス18b,18bの先端部に基部が固着されて前方上方
に伸ばした左右支持体28、28の先端側を互いに連結
する連結杆29に取付けられている。 【0007】30はリンク機構で、前記走行車体1側の
支柱に16に基部側が枢着された上リンク31a、下リ
ンク31bおよびこの両リンク31a,31bの後端を
枢結する後リンク31cの内、上リンク31aが前記リ
ヤーミッションケース6側に基部が枢着された油圧シリ
ンダー装置32に連結されて昇降回動されるように構成
されている。33はローリングメタルで、前記後リンク
31cと一体に設けられ、このメタル31cに前記苗植
付装置17の植付機体18に一体の突起軸34を回動自
在に挿通支持させている。即ち、苗植付装置17の左右
中心前部がリンク機構30の後リンク31cにローリン
グ軸芯としての突起軸34周りに回動自在に取付けられ
ている。 【0008】35は油圧切換バルブで、前記油圧シリン
ダー装置32と油圧ポンプとの配管途中に設けられ、前
記操縦座席15近傍の操作レバー36で切換られてリン
ク機構30を任意に昇降操作可能に構成すると共に、前
記中央の整地フロート22a側からリンク機構30の枢
支軸を利用して組まれた連動リンク機構37を介して切
換可能に設けられ、該フロート22aの前部が所定の高
さから外れて上動すると油圧シリンダー装置32のピス
トンが突出してリンク機構30を上動させて苗植付装置
17を吊上げ、逆に所定の高さから外れて下動すると油
圧シリンダー装置32のピストンが引き込んでリンク機
構30を下動させて苗植付装置17を降ろし、常に、苗
植付装置17が植付に適正な水田表面からの高さに制御
されるように構成されている。 【0009】38はローリング作動機構としての電動シ
リンダーで、正逆回転式のモータ38aによってローリ
ング作動の出力部としてのピストン38bが移動するよ
うに構成されていて、この電動シリンダー38を前記後
リンク31cの上部にピストン38bの移動方向が左右
横向きになるように取付け、このピストン38bの先端
側と前記苗載台19の左右の支持体28、28との間に
伸縮可能なスプリング39a、39bを介装している。 【0010】尚、40は電動シリンダー38の支持ベー
スで、前記後リンク31cの上部に一体的に取付けられ
ている。41、41はスプリングで、前記支持ベース4
0と前記苗載台19の左右側の適所とを連結していて、
苗載台19が左右に往復横移動するとき、移動する側を
次第に強く引き上げて横に偏よる荷重のバランスをとる
ように構成するものである。 【0011】42、42はスプリングで、苗植付装置1
7をリンク機構30で昇降作動するとき、上昇時には苗
植付装置17が左右に傾動しないようにリンク側に引き
付け、下降時の植付時には自由にローリングするように
引き付けを解除するよう上部リンクの後端側と苗植付装
置17の植付ギヤーボックス18との間に背面から視る
とハ状になるよう張設されている。 【0012】43は傾斜検出機構の一つである水平検出
センサーで、前記植付ギヤーボックスの上部に取付けら
れていて、苗植付装置17が2〜5度程度左右側に傾く
とその下方に傾く側のスイッチSW1,SW2がONして
前記モータ38aを正、逆回転させるように構成してい
る。44はもう一つの傾斜検出機構の対表土検出センサ
ーで、苗植付装置17が左右に傾いたときに生じる側部
整地フロート22b,22cの上昇で連動杆58a,5
8bを介してスイッチSW3,SW4をON,OFFして
前記モータ38aを正、逆回転させるように構成してい
る。 【0013】第7図は、モータの制御回路を示し、前記
各センサー43、44側からの出力信号を遅延回路4
5、45、発振回路46、増幅回路47を介してモータ
38aを正、逆回転させるリレーL,Rに配線してい
る。そして、第8図のモータ回転回路のリレー接点
1、R1を前記リレーL,Rで閉、開ならしめ該モータ
38aが正、逆転されるように構成している。 【0014】尚、前記発振回路46の発振数は、発振数
変更回路48で変更調節可能にしてあり、これによって
モータ38aの回転数が高低速可能にしてある。また、
手動スイッチSW5によって、モータ38aの正、逆回
転が自由にできるように構成している。その他、図中の
50は電源回路、51、52、53、54、55はリレ
ーコイルを示す。 【0015】スイッチSW6は、自動制御をOFFする
場合のスイッチで、このスイッチSW6をONするとロ
ーリング制御がその時点から効かなくなる。57は手動
スイッチボックスで、操縦席15の近く、あるいはハン
ドル支持パネルに取付けられるものであり、図例では、
操縦席後方のステップフロア13上に取付けている。そ
して、このスイッチボックス57には、自動制御の始動
用のスイッチSW6をON,OFFする押しボタン5
6、手動スイッチSW5を操作するスイッチレバー4
9、発振数変更用の可変レバー48aが取付けられてい
る。 【0016】上例の作用について詳細に説明すると、先
ず乗用型田植機を水田圃場に乗り入れ、各苗載台19に
土付きマット状の苗を載せ、操作レバー36で油圧バル
ブ35を切換え、各整地フロート22a,22b,22
cが水田の表土面に当接するように油圧シリンダー装置
32のピストンを引っ込めてリンク機構30を介し苗植
付装置17を下降する。 【0017】すると、中央の整地フロート22aが表土
面の接当圧で後部を支点に上動回動し、連動機構37を
介し、前記油圧バルブ35が中立に切換られ、この時点
で苗植付装置17の下降が停止される。このとき、整地
フロート22aの接地圧は苗植付け作業に適正な状態に
なる。このようにして、苗植付装置17を下降ならしめ
た状態で、走行車体1を推進させると共に苗植付装置1
7側に動力を伝達して各部を伝動回転する。また、スイ
ッチボックス57の自動制御の始動用のスイッチボタン
56を切換えてローリング自動制御が働く状態に切換え
ておく。 【0018】すると、苗載台19が左右に往復横移動
し、苗が苗受体26の分割口に次々と繰り出され、移植
具20で分離されて下方の表土面に移植される。この苗
移植作業中において、苗載台19の左右往復移動で苗植
付装置17の左右バランスがくずれようとするが、これ
をコイルスプリング41である程度防止する。然し、苗
載台に載せられる苗自体の重量の変動のために苗植付装
置17が左右に傾くことになる。このとき、傾いて低く
なる側の整地フロート22b又は22cが接地圧で上方
へ押し上げられ、連動杆58a,58bを介してスイッ
チSW3又はSW4がONされることになる。具体的に説
明すると、進行方向に向かって左側が下方へ回動すると
き、左整地フロート22bの前部が水田表土で押し上げ
られるから、対表土検出センサー44のスイッチSW3
がONされ、モータ38aが正転してそのピストン38
bを矢印(イ)方向に引っ込める。したがって、左側の
スプリング39aが強く張られ逆に右側のスプリング3
9bの張りが緩くなり、苗植付装置17の左側が強制的
に引き上げられる。そして、次第に左側の整地フロート
22bの接地圧が減少して機枠に対して下動しスイッチ
SW3がOFFになるとこの時点でモータ38aの回転
が停止される。 【0019】逆に右側が下方に回動する場合は、右側整
地フロート22cでスイッチSW4がONされてモータ
38aが逆転し、ピストン38bが反矢印(イ)方向に
突出して右側のスプリング39bが強く張られ逆に左側
のスプリング39aの張りが緩くなり、苗植付装置17
の右側が強制的に引き上げられる。そして、次第に右側
の整地フロート22cの接地圧が減少して機枠に対して
下動しスイッチSW4がOFFになるとこの時点でモー
タ38aの回転が停止される。 【0020】このようにして、自動的に対表土検出セン
サー44の働きによってローリング制御用のモータ38
aが制御されて左右の苗植付け深さが一定範囲に収めら
れるように働く。ところが、水田表土面が非常に柔らか
い場合や圃場の土質が火山灰土のような場合には、整地
フロート22a,22bが表土面下に相当沈下して、上
記の対表土検出センサー44による整地フロート22
a,22b側からの制御信号では正確なローリング制御
ができない事態が発生する。このような場合には、水平
検出センサー43側からの信号によってローリング制御
が行なわれる。 【0021】即ち、苗植付装置17が左に傾き、左側の
整地フロート22bが表土によってある程度押し上げら
れて前記の作用で対表土検出センサー44側からのロー
リング制御が行なわれるが、該整地フロート22bが表
土面下に沈下していて、途中まで苗植付装置17の左側
が持ち上げられず、水平状態に戻らないような場合に、
水平検出センサー43側のスイッチSW1がONしてい
るためにモータ38aは正転してピストン38bを矢印
(イ)方向に引っ込め、スプリング39aの張力が強く
なって苗植付装置17を水平状態に戻す。苗植付装置1
7が右に傾く場合には、スイッチSW2がONしてモー
タ38aが逆転してピストン38bが反矢印(イ)方向
に突出してスプリング39bが強く引っ張られて苗植付
装置17を水平状態に戻す。 【0022】尚、水平検出センサー43側だけで、ロー
リング制御を行なう場合、このセンサーは高感度にすれ
ばするほどローリングのハンチングが生じ易く、左右に
振動が起るから、鈍感なセンサーにならざるを得ない。
したがって、この水平検出センサー43だけでは正確な
ローリング制御をさせることが困難であり、しかも、畦
際等では、畦畔側の水田表土が高くなっているような場
合が多いから、苗植付装置17を単に水平制御するだけ
では苗植付け深さを左右側で一定状態にすることは困難
である。 【0023】したがって、水平検出センサー43と対表
土検出センサー44との両者によってローリング制御を
行なわなければならないのである。そして、特に、走行
車体1に設けたリンク機構30の後部に苗植付装置17
をローリング軸芯34周りにローリング自在に装着し、
リンク機構30側に苗植付装置17をローリング作動す
るローリング作動機構38を設けると共に、苗載台19
が左右往復動するように苗載台19の上側を支持する左
右一対の支持体28,28を設けた乗用型苗植機におい
て、ローリング軸芯34の略々上方に前記ローリング作
動機構38の出力部38bを、左右支持体28,28に
一端側を連結させて苗載台19の左右方向に設けられた
左右一対のスプリング39a,39b他端側に連結させ
て、苗植付装置17の植付機体18と前記左右支持体2
8,28及び左右スプリング39a,39bにより正面
視四角枠を形成させ、前記出力部38b及び左右スプリ
ング39a,39bによって形成する正面視四角枠上辺
を左右に移動させて苗植付装置17のローリング動作を
行なうように構成したものであるから、ローリング作動
機構38の出力部38bの変位方向が前記スプリング3
9a,39bの張設方向と略同じ方向になり、左右スプ
リング39a,39b力が互に略均等な反力として出力
部38b変位方向に作用し、ローリング作動機構38取
付部または出力部38bに対してスプリング39a,3
9bを介して変形力として作用する苗植付装置17荷重
を容易に低減でき、ローリング作動機構38及び出力部
38bなどの取付け構造の簡略化を容易に行なうことが
できると共に、前記植付機体18及び左右支持体28,
28及び左右スプリング39a,39bを正面視四角枠
に連結させるから、正面視四角枠の下辺を形成する植付
機体18の左右幅略中央にローリング軸芯34を配置さ
せ、かつ正面視四角枠の上辺を形成する左右スプリング
39a,39bの略中間に出力部38bを配置でき、出
力部38b操作によって前記の正面視四角枠を左右に傾
けて苗植付装置17ローリング制御が行われることによ
り、ローリング作動機構38の小型化並びにローリング
制御精度の向上などを容易に行なうことができて、良好
なる苗植付作業が行なえる。 【0024】ところで、上記の実施例では、水平検出セ
ンサー43側の信号は鈍感なセンサーで構成されている
ために、実質的には、対表土検出センサー44側からの
信号が優先して制御され、希に正反対の信号がモータ3
8aに送られることがあるが、このような場合には、前
記実施例では、モータ38aは停止状態になり、制御が
行なわれない。 【0025】尚、制御回路第7図を第9図のように変更
して、対表土検出センサー44側からの信号を、水平検
出センサー43側の信号に対して優先させる優先回路A
を設けておくと、水平検出センサー43側を鈍感なもの
にする必要がなく、このセンサー43側の信号を遅延さ
せておくだけで対応でき、より正確な制御をさせること
ができる。 【0026】また、遅延回路45、45中の抵抗を第9
図のように可変抵抗にして任意に変更する構成にする
と、遅延時間を変更できて、制御感度を変えることがで
きる。更に、発振数変更回路48の抵抗を調節すること
によって、モータ38aの回転速度をパルスの変更で調
節でき、制御の鋭敏度が変更調節でき、耕盤の凹凸の激
しい水田圃場のような場合に制御を敏速化できて高精度
なローリング制御を行なうことができる。
【図面の簡単な説明】 【図1】乗用型田植機の全体側面図 【図2】乗用型田植機の全体平面図 【図3】要部の斜視図 【図4】要部の平面図 【図5】要部の斜視図 【図6】油圧回路図 【図7】電気回路図 【図8】電動モータの電気回路図 【図9】別例の電気回路図 【図10】ローリング制御のブロック回路図 【図11】ローリング制御のフローチャート図 【符号の説明】 1 走行車体 17 苗植付装
置 18 植付機体 19 苗載台 28 左右支持体 30 リンク
機構 34 ローリング軸芯 38 ローリ
ング作動機構 38b 出力部 39a 左ス
プリング 39b 右スプリング 41 左右
スプリング 43 水平検出センサー 44 対表土
検出センサー
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き 合議体 審判長 酒井 雅英 審判官 木原 裕 審判官 田中 久直 (56)参考文献 実開 昭58−115916(JP,U)

Claims (1)

  1. (57)【特許請求の範囲】 1.走行車体1に設けたリンク機構30の後部に苗植付
    装置17をローリング軸芯34周りにローリング自在に
    装着し、リンク機構30側に苗植付装置17をローリン
    グ作動するローリング作動機構38を設けると共に、苗
    載台19が左右往復動するように苗載台19の上側を支
    持する左右一対の支持体28,28を設けた乗用型苗植
    機において、ローリング軸芯34の略々上方に前記ロー
    リング作動機構38の出力部38bを、左右支持体2
    8,28に一端側を連結させて苗載台19の左右方向に
    設けられた左右一対のスプリング39a,39b他端側
    に連結させて、苗植付装置17の植付機体18と前記左
    右支持体28,28及び左右スプリング39a,39b
    により正面視四角枠を形成させ、前記出力部38b及び
    左右スプリング39a,39bによって形成する正面視
    四角枠上辺を左右に移動させて苗植付装置17のローリ
    ング動作を行なうように構成したことを特徴とする乗用
    型苗植機。
JP7169924A 1995-07-05 1995-07-05 乗用型苗植機 Expired - Lifetime JP2693404B2 (ja)

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JP9155287A Division JPS63254908A (ja) 1987-04-13 1987-04-13 水田用農作業機の傾き制御装置

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