JP2691705B2 - 携帯型帯電除電器 - Google Patents
携帯型帯電除電器Info
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Description
して対象物を帯電させ、また、帯電している対象物を除
電する携帯型の帯電除電器に関する。詳しくは、繊維片
や毛髪等の微物を静電気により吸着して採取する微物吸
着採取装置等に使用する携帯型帯電除電器に関する。
て特開平4−19539号公報に記載されたものがあ
る。図7はその微物吸着採取装置を示す斜視図である。
た犯人が残した肉眼では確認しにくい足跡や毛髪等を採
取するもので、高電圧電源等を内蔵した本体1と、全体
棒状でその軸線方向に所定間隔をおいて複数本の放電針
2を配設するとともに、基端部を把持部3として片手で
操作できる帯電電極バー4と、これと上記本体1とを接
続する高圧ケーブル6と、絶縁材よりなる可撓性の吸着
採取シート7とを有している。なお、8は帯電電極バー
4を収納して携帯するための収納筒、9はその蓋であ
る。
在が予想される面に当てるとともに、放電針2に直流高
電圧を印加し、帯電電極バー4の把持部3を片手で把持
して、これを吸着採取シート7よりやや離した状態で、
該シート面に静電気を誘起させながらその面に沿って動
かすようにして使用する。
極バー4は、多数の放電針2を同方向に指向させて一列
に配設した長尺なものであるため、広い範囲を帯電させ
るには適しているが、狭い範囲を局部的に帯電させるに
は不都合であった。
使用できるものの、高電圧電源を内蔵した本体1とは分
離していて、高圧ケーブル6によって本体1と接続して
使用するものであるため、帯電電極バー4と本体1とを
同時に携行しなければならず、また、これらの重量や大
きさも携帯性を充分に配慮したものではなく、操作性や
携帯性に改善の余地があった。さらに、上記帯電した吸
着採取シート7を除電するには、上記装置とは別に除電
装置(図示しない)を用意しなければならない。
化するとともに、帯電と除電とを1台の装置で行え、か
つ、狭い場所での使用も容易に行える携帯型帯電除電器
の提供を目的としている。
器は、先端が閉じた絶縁性の筒状のケース10及びこれ
の基端の開口部10aに装着される把持部11からなる
外装体A内に、電池13と、この電圧を印加されて高周
波発振する高周波発振回路15と、その発振により二次
側に高電圧を発生する高周波トランス17と、その交流
高電圧を整流する整流回路18と、その整流高電圧を印
加される複数の帯電用針21a,21bと、上記高周波
トランス17の交流高電圧を印加される複数の除電用針
19a,19bと、上記電池13の電圧の印加によって
駆動する送風ファン16とが収納されている。
の空気取入れ孔10hと、各帯電用針21a,21bに
対応する帯電用孔10c,10fと、それら各除電用針
19a,19bに対応する除電用孔10d,10gとが
形成されている。
る帯電用針21a,21bと除電用針19a,19bと
を択一的に切り換えるスイッチSW2を設けたものがよ
い。
を参照して説明する。図1は本発明の一実施例としての
携帯型帯電除電器の外観斜視図、図2は図1に示すI−
I線での断面図、図3は外装体内に収納されている電気
回路を示す回路図である。
易に操作及び携帯できる大きさと重さを持った単体で、
先端が閉じた絶縁性の円筒状のケース10の基端の開口
部10aに、基端が閉じた円筒状の把持部11を装着し
て、これらで外装体Aとし、この外装体A内に、電源を
含む後述する電気回路をその回路基板12とともに収納
したものである(図2)。
く、その後端部12aが把持部11内に挿入されてい
る。回路基板12上には、電池13を装填する電池ボッ
クス14、高周波発振回路15、送風ファン16、高周
波トランス17、この高周波トランス17の二次側に接
続された倍電圧整流回路18、それぞれ所要本数の除電
用針19a,19bからなる除電用針群19、過電流が
流れたことを報知する警報回路20、それぞれ所要本数
の帯電用針21a,21bからなる帯電用針群21が搭
載されている。帯電用針群21は、回路基板12上で倍
電圧回路18の出力側に接続されている。
間には電源をオン/オフするスイッチSW1と、上記高
周波発振回路15の発振に従って点滅する発光ダイオー
ドLと、上記帯電用針群21と除電用針群19とに、高
周波トランス17の出力電圧を択一的に印加するように
切り換える切換えスイッチSW2とが配置され、これら
も回路基板12上に搭載されている。
2、起動用トランジスタ23、温度保償用ポジスター1
5a、イオンバランス用高電圧抵抗R1とから構成され
ており、スイッチSW1がオン操作されると、電池13
によって電解コンデンサ22が蓄電され、その蓄電され
た電圧が当該回路15に印加される。
次側に接続されており、電解コンデンサ22による電圧
の印加により起動用トランジスタ23がオンになると自
励発振し、これにより高周波トランス16の二次側に高
周波の交流電圧が得られる。なお、24で示すような、
交流電源から直流に変換して電池13と同じ電圧を供給
するACアダプタ(図示しない)を接続する接続ジャッ
クを設けてもよい。
ンデンサCを直列に数段(図では5段)接続して、高周
波トランス17の二次電圧を数段階に整流して増幅する
公知の構成のものであり、この回路18の出力端が帯電
用針群21の各帯電用針21a,21bと接続されてい
る。
スイッチSW2、除電用高電圧コンデンサC1とイオン
バランス用高電圧抵抗R2の並列回路を介して、除電用
針群19の各除電用針19a,19bが接続されてい
る。
の放電電圧で高周波発振回路15が発振して高周波出力
を生ずると、これが高周波トランス17によって昇圧さ
れる。そして、この高周波トランス17の出力が除電用
針群19に印加されるとともに、倍電圧整流回路18に
より整流及び増幅された出力が、帯電用針群21に印加
される。
基板12の先端部12bに長手方向で互いに平行に配置
されており、また帯電用針21bは、回路基板12の先
端部12b下面に、ほぼ三角形の頂点をなす位置に垂下
して配置されている。
基板12の先端部12b上側に長手方向で互いに平行に
配置されており、また除電用針19bは、回路基板12
の先端部12b上面に起立して配列されている。
針21aと除電用針19aにそれぞれ対応するほぼ円形
の帯電用孔10c,除電用孔10dが形成されている。
また、除電用孔10dには、これに対応している除電用
針19aとの間でコロナ放電を行わせるアースリング2
5が嵌合されている。アースリング25は、除電用孔1
0dに嵌合する筒状部と、この一端に形成された円形の
鍔部とを有するものである。
は、帯電用針21bに対応するほぼ円形の帯電用孔10
fが形成されている。また、該周壁10eには、除電用
針19bに対応する除電用孔10gと、送風ファン16
用のスリット状の空気取入れ孔10hが形成されてい
る。なお、除電用孔10gにもアースリング25が嵌合
されている。なお、帯電用針21a,21bや除電用針
19a,19bの各先端は、これらに対応する帯電用
孔、除電用孔から突出することなく、その至近距離に留
まっている。
ら取り入れた空気を、ケース10の先端壁10bに向け
て送風して、主に除電用孔10d,10gから外部に空
気を吐出させるものであり、ファンと、これを回転駆動
するモータ(いずれも図示しない)とを内蔵している。
L及び切換えスイッチSW2に対向するケース10の周
壁10eには、それらを外部に突出させるスイッチ用孔
10i・10j・ダイオード用孔10kが形成されてい
る。
W2は、不用意に操作されないように、周壁10eより
も突出しないようにしておくのがよい。
のねじ部材26が嵌合されており、この内面に、把持部
11と螺合する雌ねじ部26a(図2)が螺設されてい
る。
れの開口縁部の外周面には、上記ねじ部材26に螺合す
る雄ねじ部11aが螺設されている。また、この把持部
11の先端壁11bの中心には、アース接続用の接続ジ
ャック27が取り付けられている。
とともに、当該把持部11を比重の大きい金属で形成し
ているので、本帯電器の重心が当該把持部11付近に位
置し、操作性を向上させている。
ついて、主として図6を参照して説明する。まず、吸着
採取シート7を微物の存在が予想される面(たとえば床
面)に当てておく。
SW2を帯電用針群21側に切り換えるとともにスイッ
チSW1をオン操作すると、高周波発振回路15が発振
し、これに伴って発光ダイオードLが点灯する。また、
高周波トランス17、倍電圧整流回路18を介して、帯
電用針群21に直流高電圧が印加される。各帯電用針2
1a,21bからの放電は、ケース10の外部に向かっ
て各帯電用孔10c,10fを通じて行われるので、放
電の集中性と指向性を与えることかできる。
の側壁10eに形成した帯電用孔10fを吸着採取シー
ト7に向けた水平姿勢(図6に2点鎖線で示す)に保
ち、これを吸着採取シート7よりやや離した状態で、該
シート面に静電気を誘起させながらその面に沿って走査
する。その誘起された静電気により微物が吸着される。
7が壁際等の場合には、本帯電除電器を水平姿勢にした
ままでは帯電させられない部分が生ずるので、この場合
には次のようにして使用する。
の先端壁10bに形成した帯電用孔10cを吸着採取シ
ート7に向けた傾斜姿勢(図6に実線で示す)に保ち、
これを吸着採取シート7よりやや離した状態で、該シー
ト面に静電気を誘起させながらその面に沿って走査す
る。
裏返して、除電用孔10gを吸着採取シート7に向けた
姿勢にする。次に、切換えスイッチSW2を操作して、
帯電用針21の駆動状態から除電用針群19の駆動状態
に切り換える。
と、各除電用針19a,19bとこれに対応する除電用
孔に嵌合されている各アースリング25との間にコロナ
放電が生じる。そして、送風ファン16から送られる空
気が除電用孔10gを通過すると、この通過の際にコロ
ナ放電によって空気がイオン化され、これがイオン風と
なって吸着採取シート7に吹き付けられる。
7に向けた水平姿勢に保ちながら、これを吸着採取シー
ト7よりやや離した状態を保持して、そのシート面に沿
って走査する。これにより、吸着採取シート7の全面が
除電される。
7が壁際等の場合には、本帯電除電器を水平姿勢にした
ままでは除電できない部分が生ずるので、この場合には
次のようにして使用する。
て、ケース10の先端壁10bに形成した除電用孔10
dを吸着採取シート7に向けた傾斜姿勢に保ち、これを
吸着採取シート7よりやや離した状態を保持して、その
シート面に沿って走査する。
ので、電池を交換する場合には、把持部11をケース1
0から外すだけでその交換を容易に行うことができる。
さらに、重心を把持部11付近に位置させることができ
るので、操作性を向上させることができる。
ではなく、その要旨の範囲内で様々に変形実施が可能で
ある。
除電について説明したが、ビニール袋内の帯電・除電、
半導体液晶製造工程等の電子部品の除電、ピンホール検
出器として利用することができる。
よれば、帯電用針と除電用針を高電圧電源とともに1つ
の外装体内に収納した単体となっており、また高電圧電
源は、電池の電圧を高周波に変換して昇圧してから、再
び整流する。
波トランスと整流回路とによって充分な高電圧を得られ
るので、内蔵する部品自体が小型になることから、小型
化,軽量化を図ることができる。そして、これらを1つ
の外装体内に収納することにより、携帯性,操作性を向
上させられる。
用針には整流回路を介した直流高電圧を印加することが
でき、除電用針には該高電圧電源から出力される交流高
電圧を印加することができる。すなわち、除電用針には
交流高電圧を印加できるので、吸着採取シートの帯電状
態に拘らず除電を行うことができる。
ファンによってイオン風を外部に送出しているので、除
電領域に指向性を持たせることができるとともに、効率
良く除電できる。
まれているので、使用の度ごとに配線を行う必要がなく
取り扱いが至便である。さらに、帯電用針や除電用針が
電源とともにケース内に収納されているので、携帯のた
めの収納筒内等は不要である。
あるいは傾斜姿勢に保った状態で使用できるため、使用
する場所を限定されることがない。
外観斜視図である。
図である。
である。
Claims (2)
- 【請求項1】 先端が閉じた絶縁性の筒状のケース及び
これの基端に装着される把持部からなる外装体内に、電
池と、その電圧を印加されて高周波発振する高周波発振
回路と、その発振により二次側に高電圧を発生する高周
波トランスと、その交流高電圧を整流する整流回路と、
その整流高電圧を印加される複数の帯電用針と、上記高
周波トランスの交流高電圧を印加される複数の除電用針
と、上記電池の電圧を印加されて駆動する送風ファンと
が収納されていること、上記ケースには、送風ファン用
の空気取入れ孔と、各帯電用針に対応する帯電用孔と、
各除電用針に対応する除電用孔とが形成されていること
を特徴とする携帯型帯電除電器。 - 【請求項2】 高周波トランスの二次側電圧を印加する
帯電用針と除電用針とを択一的に切り換えるスイッチを
設けた請求項1記載の携帯型帯電除電器。
Priority Applications (1)
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Publications (2)
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1995
- 1995-09-11 JP JP25720595A patent/JP2691705B2/ja not_active Expired - Fee Related
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