JP2787566B2 - 携帯型帯電除電器 - Google Patents

携帯型帯電除電器

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JP2787566B2
JP2787566B2 JP8126292A JP12629296A JP2787566B2 JP 2787566 B2 JP2787566 B2 JP 2787566B2 JP 8126292 A JP8126292 A JP 8126292A JP 12629296 A JP12629296 A JP 12629296A JP 2787566 B2 JP2787566 B2 JP 2787566B2
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善也 田口
正偕 宮里
勝行 上橋
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、直流高電圧を発生
して対象物を帯電させ、また、帯電している対象物を除
電する携帯型の帯電除電器に関し、詳しくは、繊維片や
毛髪等の微物を静電気により吸着して採取する微物吸着
採取装置等に使用する携帯型帯電除電器に関する。
【0002】
【従来の技術】帯電器を使用した微物吸着採取装置とし
て、特開平4−19539号公報に記載されたものがあ
る。図11はその微物吸着採取装置を示す斜視図であ
る。
【0003】この微物吸着採取装置は、犯罪現場に残さ
れた、肉眼では確認しにくい犯人の足跡や毛髪等を採取
するものであり、高電圧電源等を内蔵した本体1と、全
体が棒状でその軸線方向に所定間隔をおいて多数の放電
針2を配設するとともに、基端部を把持部3として片手
で操作できる帯電電極バー4と、これと上記本体1とを
接続する高圧ケーブル5と、絶縁材よりなる可撓性の吸
着採取シート6とを有している。なお、7は帯電電極バ
ー4を収納して携帯するための収納筒、8はその蓋であ
る。
【0004】この装置は、吸着採取シート6を微物の存
在が予想される面に当てるとともに、放電針2に直流高
電圧を印加し、帯電電極バー4の把持部3を片手で把持
して、これを吸着採取シート6よりやや離した状態で、
該シート面に静電気を誘起させながらその面に沿って動
かすようにして使用する。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、帯電電
極バー4は、多数の放電針2を同方向に指向させて絶縁
基材に一列に植設した長尺なものであるため、広い範囲
を帯電させるには適しているが、狭い範囲を局部的に帯
電させるには不都合であった。また、帯電電極バー4の
製作にあたっては、多数の放電針を、その間隔と高さと
が一定になるように一本ずつ絶縁基材に植設しなければ
ならないため、製造コストが高いという欠点があった。
【0006】さらに、帯電電極バー4自体は片手で持っ
て使用できるものの、高電圧電源を内蔵した本体1とは
分離していて、高圧ケーブル5によって本体1と接続し
て使用するものであるため、帯電電極バー4と本体1と
を同時に携行しなければならず、また、これらの重量や
大きさも携帯性を充分に配慮したものではなく、操作性
や携帯性に改善の余地があった。またさらに、上記帯電
した吸着採取シート6を除電するには、上記装置とは別
に除電装置(図示しない)を用意しなければならない。
【0007】そこで本発明は、携帯に便利なように小型
化するとともに、製造コストを低減し、また、帯電と除
電とを1台の装置で行え、かつ、狭い場所での使用も容
易に行える携帯型帯電除電器の提供を目的としている。
【0008】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の携帯型帯
電除電器の構成は次の通りである。 電池と、それの電圧を印加されて高周波発振する帯
電側高周波発振回路と、その発振により二次側に高電圧
を発生する帯電側高周波トランスと、それの二次側に発
生した交流高電圧を整流する帯電側整流回路と、その整
流後の高電圧を印加される帯電電極と、上記電池の電圧
を印加されて高周波発振する除電側高周波発振回路と、
その発振により二次側に高電圧を発生する除電側高周波
トランスと、それの二次側に発生した交流高電圧をプラ
ス及びマイナスの直流にそれぞれ整流するプラス及びマ
イナスの除電側整流回路と、その整流後の高電圧をそれ
ぞれ印加されるプラス及びマイナスの針状除電電極と
を、絶縁性の筒状ケース内に収納している。
【0009】上記筒状ケースの周壁に形成された円形
の除電用孔に上記プラス及びマイナスの針状除電電極を
対向させている。 上記筒状ケースの周壁に帯電用横長孔、筒状ケースの
先端壁に帯電用縦長孔をそれぞれ形成している。 上記帯電電極を、細長方形にした支持片の一側に山形
の複数の放電突起を形成した鋸歯状としている。 上記帯電用横長孔及び帯電用縦長孔のそれぞれに対
し、上記鋸歯状とした帯電電極を配置し、その放電突起
を帯電用横長孔及び帯電用縦長孔にそれぞれ対向させて
いる。
【0010】請求項2記載の携帯型帯電除電器は、請求
項1の除電側整流回路を、マイナス側倍電圧整流回路と
プラス側倍電圧整流回路とを並列接続した構成にすると
ともに、それらの整流回路の出力端にそれぞれプラス及
びマイナスの針状除電電極を接続しているものである。
【0011】請求項3記載の携帯型帯電除電器は、請求
項1又は2の帯電側高周波発振回路と除電側高周波発振
回路とを、帯電・除電切換えスイッチにより、択一的に
切り換えるようにしたものである。
【0012】
【発明の実施の形態】本発明について図面を参照して説
明する。図1は本発明に係る携帯型帯電除電器の一実施
形態を示す外観斜視図、図2はその携帯型帯電除電器の
一部を破断面にした平面図、図3は図1のI−I線に沿
う断面図、図4は図1のII部分の端面図、図5は図1
のIII部分の端面図、図6は図3のIV−IV線に沿
う断面図、図7は図3のV−V線に沿う断面図、図8は
図3のVI−VI線に沿う断面図、図9は筒状ケース内
に収納されている電気系統の回路図である。
【0013】この携帯型帯電除電器は、片手で把持して
容易に操作及び携帯できる大きさと重さを持った単体の
ものであり、先端9aを閉じるとともに基端9bの開口
部9cに蓋部材10を装着した絶縁性の円筒状ケース9
内に、後述する電気回路を搭載した回路基板11と、電
池BTを装填する電池ボックス12を収納したものであ
る(図1〜3)。
【0014】回路基板11上には、図9に回路構成を示
した帯電側高周波発振回路13、同高周波トランス1
4、この高周波トランス14の二次側に接続された帯電
側倍電圧整流回路15、及びその帯電側倍電圧整流回路
15の出力側に接続された鋸歯状帯電電極16,17か
らなる帯電側回路系Aと、除電側高周波発振回路18、
同高周波トランス19、この高周波トランス19の二次
側に接続された除電側倍電圧整流回路20、及びその除
電側倍電圧整流回路20の出力側に接続された針状除電
電極21,22からなる除電側回路系Bとの2系統が搭
載されている。
【0015】また、電池ボックス12と、帯電側,除電
側高周波発振回路13,18との間には、それらの高周
波発振回路13,18を択一的に切り換える帯電・除電
切換えスイッチSW1、電源をオン/オフする電源スイ
ッチSW2及び整流用コンデンサ等により構成した公知
の安定化電源回路23が配置されており、該回路23も
回路基板11上に搭載されている。
【0016】帯電側回路系Aについて説明する。帯電側
高周波発振回路13は、起動用トランジスタTR1、温
度補償用ポジスター24、イオンバランス用高電圧抵抗
R1、帯電側発光ダイオードL1等からなる公知の回路
構成のもので、帯電側高周波トランス14の一次側に接
続されている。そして、帯電・除電切換えスイッチSW
1によって帯電側高周波発振回路13が選択されている
状態で、電源スイッチSW2がオン操作されることによ
り自励発振し、これにより帯電側高周波トランス14の
二次側に高周波の交流電圧が得られるとともに、発光ダ
イオードL1も発光して、当該回路13が発振している
ことが判別できるようになる。
【0017】帯電側倍電圧整流回路15は、帯電側高周
波トランス14の二次電圧の倍数の直流高電圧を得られ
るようにしたコッククロフト・ウォルトン回路であり、
該帯電側高周波トランス14の二次電圧を4段階にマイ
ナス整流して増幅すべく、ダイオードDとコンデンサC
を直列に4段接続した構成となっており、それの出力端
に鋸歯状帯電電極16,17を接続している。
【0018】以上の回路構成では、帯電側高周波発振回
路13が発振して高周波出力を生ずると、これが帯電側
高周波トランス14によって昇圧され、その昇圧された
出力が、帯電側倍電圧整流回路15により整流及び増幅
された後、2個の鋸歯状帯電電極16,17に印加され
る。
【0019】鋸歯状帯電電極16,17は、それぞれを
金属板から一体形成したものであり、側面山形にした放
電突起16a,17aを、細長方形の支持片16b,1
7bの一側に所要の間隔で形成している。
【0020】図3に示すように、鋸歯状帯電電極16,
17のうち、鋸歯状帯電電極17は、それの放電突起1
7aを円筒状ケース9の先端壁9dに向けた起立姿勢
で、該回路基板11の先端部11aに取り付けられてい
る。また、鋸歯状帯電電極16は、それの放電突起16
aを円筒状ケース9の周壁9e下部に向けた横臥姿勢
で、該回路基板11の先端部11aに取り付けられてい
る。
【0021】次に、除電側回路系Bについて説明する。
除電側高周波発振回路18は、起動用トランジスタTR
2、温度補償用ポジスター25、イオンバランス用高電
圧抵抗R2、除電側発光ダイオードL2等からなる公知
の回路構成のもので、除電側高周波トランス19の一次
側に接続されている。そして、帯電・除電切換えスイッ
チSW1によって除電側高周波発振回路18が選択され
ている状態で、電源スイッチSW2がオン操作されるこ
とにより自励発振し、これにより除電側高周波トランス
19の二次側に高周波の交流電圧が得られるとともに、
発光ダイオードL2も発光して、当該回路18が発振し
ていることが判別できるようになる。
【0022】除電側倍電圧整流回路20は、プラス側倍
電圧整流回路20Aとマイナス側倍電圧整流回路20B
とを並列接続することにより構成されている。
【0023】プラス側倍電圧整流回路20Aは、除電側
高周波トランス19の二次電圧を4段階にプラス整流し
て増幅すべく、ダイオードDとコンデンサCを直列に4
段接続して構成され、また、マイナス側倍電圧整流回路
20Bは、除電側高周波トランス19の二次電圧を3段
階にマイナス整流して増幅すべく、ダイオードDとコン
デンサCを直列に3段接続して構成されている。
【0024】針状除電電極21,22は、それらのうち
の針状除電電極22がプラス側倍電圧整流回路20Aの
出力端に接続され、針状除電電極21がマイナス側倍電
圧整流回路20Bの出力端に接続されているとともに、
それらの先端を、円筒状ケース9の周壁9e下部に向け
た姿勢で、回路基板11の中間部下面に垂設されてい
る。
【0025】以上の回路構成では、除電側高周波発振回
路18が発振して高周波出力を生ずると、除電側高周波
トランス19の二次側に交流電圧が生じ、その交流電圧
がプラス側倍電圧整流回路20Aでは4段に整流及び増
幅され、またマイナス側倍電圧整流回路20Bでは3段
に整流及び増幅された後、針状除電電極21,22にプ
ラス・マイナス別々に印加される。ここで、プラス側の
増幅段数をマイナス側の増幅段数よりも多くしたのは、
プラスイオンとマイナスイオンとを等量に発生させる
(イオンバランス)ためである。
【0026】円筒状ケース9の先端壁9dには、鋸歯状
帯電電極17に対向する位置に、それの放電突起17a
を外部に臨ませる帯電用縦長孔26が形成されている。
また、該円筒状ケース9の周壁9e下部には、鋸歯状帯
電電極16に対向する位置に、それの放電突起16aを
外部に臨ませる帯電用横長孔27が形成されているとと
もに、針状除電電極21,22に対向する位置には、そ
れぞれ円形の除電用孔28,29が形成されている。
【0027】なお、鋸歯状帯電電極16,17の放電突
起16a,17a及び針状除電電極21,22は、それ
ぞれ帯電用縦孔26,帯電用横長孔27及び除電用孔2
8,29から突出することなく、その至近距離に留まっ
ている。
【0028】円筒状ケース9の周壁9e上部には、前述
した2個のスイッチSW1,SW2、2個の発光ダイオ
ードL1,L2にそれぞれ対向する位置に、それらを外
部に突出させるスイッチ用孔30,31、ダイオード用
孔32,33が形成されている(図3)。
【0029】電池ボックス12は、円筒状ケース9の基
端9b側の所定位置に嵌挿した状態で、該ケース9の基
端開口部9cから挿入した電池BTを装填する装填部1
2aと、回路基板11の後端11bを支持する基板支持
部12bとを、それぞれ基端側と先端側に形成したほぼ
円筒形のものであり、さらに、装填部12aの中心に、
アース用軸34の基端部を固定した構成のものである。
【0030】アース用軸34は、電池ボックス12を円
筒状ケース9内の所定位置に嵌挿した状態で、開口部9
cに装着した蓋部材10の底壁10aに形成したアース
軸用孔10bから外部に臨む長さに形成されており、そ
の先端には、アース線34cを接続するアース端子34
bがねじ止めされるようになっている。
【0031】蓋部材10は、円筒状ケース9とほぼ同外
径にした有底円筒形のものであり、それの開口部10c
の縁部には、円筒状ケース9の開口部9cに形成した係
止用凹部9f,9fに係止する係止用凸部10d,10
dが形成されている。それらの係止用凸部10d,10
dを係止用凹部9f,9fに係合させることで、当該蓋
部材10を円筒状ケース9に装着する。
【0032】蓋部材10の周壁外面10eと円筒状ケー
ス9の基端部側周壁外面には、導電性塗料を所要の領域
に塗布してなる把持部35が形成されており、その把持
部35は、導電性ねじ36を介して、円筒状ケース9に
固定したアース用軸34に導通している。
【0033】上記構成からなる携帯型帯電除電器の使用
例について、主として図10を参照して説明する。ま
ず、前述した吸着採取シート6を微物の存在が予想され
る面(たとえば床面)に当てておく。
【0034】<広い場所での帯電動作> 帯電・除電切換えスイッチSW1を帯電側高周波発振回
路13側に切り換えるとともに電源スイッチSW2をオ
ン操作すると、該回路13が発振し、これに伴って発光
ダイオードL1が発光する。また、帯電側高周波トラン
ス14、帯電側倍電圧整流回路15を介して、鋸歯状帯
電電極16,17にマイナスの直流高電圧が印加され
る。
【0035】各鋸歯状帯電電極16,17からの放電
は、円筒状ケース9の外部に向かって各帯電用縦横孔2
6,27を通じて行われるので、放電の集中性と指向性
を与えることができる。
【0036】把持部35を片手で把持して、円筒状ケー
ス9の周壁9eに形成した帯電用横孔27を吸着採取シ
ート6に向けた水平姿勢(図10に2点鎖線で示す)に
保ち、これを吸着採取シート6よりやや離した状態で、
該シート面に静電気を誘起させながらその面に沿って走
査する。その誘起された静電気により微物が吸着され
る。
【0037】<狭い場所での帯電動作> 吸着採取シート6が壁際等の場合には、本帯電除電器を
水平姿勢にしたままでは帯電させられない部分が生ずる
ので、この場合には次のようにして使用する。
【0038】把持部35を片手で把持して、円筒状ケー
ス9の先端壁9dに形成した帯電用縦孔26を吸着採取
シート6に向けた傾斜姿勢(図10に実線で示す)に保
ち、これを吸着採取シート6よりやや離した状態で、該
シート面に静電気を誘起させながらその面に沿って走査
する。
【0039】<除電動作> 本帯電除電器を水平姿勢にして、円筒状ケース9の周壁
9eに形成した除電用孔28,29を吸着採取シート6
に向ける。
【0040】次に、帯電・除電切換えスイッチSW1を
除電側高周波発振回路18側に切り換えるとともに電源
スイッチSW2をオン操作すると、除電側高周波発振回
路18が発振し、これに伴って発光ダイオードL2が発
光する。また、除電側高周波トランス19、除電側倍電
圧整流回路20を介して、針状除電電極21にはマイナ
スの直流高電圧が印加されるとともに、針状除電電極2
2にはプラスの直流高電圧が印加される。
【0041】そして、除電用孔28,29を吸着採取シ
ート6に向けた水平姿勢に保ちながら、これを吸着採取
シート6よりやや離した状態を保持して、そのシート面
に沿って走査する。これにより、吸着採取シート6の全
面が除電される。
【0042】なお、本発明は前述した実施形態に限るも
のではなく、その要旨の範囲内で様々に変形実施が可能
である。
【0043】上記の実施形態では、吸着採取シート6の
帯電,除電について説明したが、ビニール袋内の帯電・
除電、半導体液晶製造工程等の電子部品の除電、ピンホ
ール検出器として利用することができる。
【0044】電池BTを交換する場合には、蓋部材10
を円筒状ケース9から外すだけでその交換を容易に行う
ことができる。さらに、重心を把持部35付近に位置さ
せることができるので、操作性を向上させることができ
る。
【0045】
【発明の効果】請求項1〜3記載の携帯型帯電除電器に
よれば、次の効果を得ることができる。鋸歯状とした帯
電電極と針状除電電極を電池とともに1つの筒状ケース
内に収納した単体とするとともに、高電圧電源を、電池
の電圧を高周波に変換して昇圧してから再び整流してい
るので、電池を使用しても小型の高周波トランスと整流
回路とによって充分な高電圧を得られる。また、整流し
たプラス,マイナスの直流高電圧を、プラス,マイナス
それぞれの針状除電電極に印加することにより、除電の
ためのプラス,マイナスのイオンを別々に発生させるこ
とができる。
【0046】このため、内蔵する部品自体が小型になる
ことから、小型化,軽量化を図ることができるととも
に、それらを1つの筒状ケース内に収納することによ
り、携帯性,操作性が向上し、しかも、局部的に帯電,
除電するにも便利である。
【0047】従来の微物吸着採取装置では、多数の放電
針を、それらの間隔と高さとが一定になるように一本ず
つ絶縁基材に植設しなければならないために、製造コス
トが高くなっていたが、本発明では、上記多数の放電針
に相当する放電突起を鋸歯状にして一体的に形成してい
るため、それの製造コストを低減させることができる。
【0048】筒状ケース内に電池を含む全ての回路が組
み込まれているので、使用の度ごとに配線を行う必要が
なく取り扱いが至便である。さらに、鋸歯状にした帯電
電極や針状除電電極が電源とともにケース内に収納され
ているので、携帯のための収納筒等は不要である。
【0049】筒状ケースの先端壁に形成した帯電用縦長
孔と、該筒状ケースの周壁に形成した帯電用横長孔のそ
れぞれに鋸歯状にした帯電電極の放電突起を対向させて
いるので、使用する場所の広狭等に応じて、筒状ケース
を水平姿勢あるいは傾斜姿勢に保った状態で使用できる
とともに、使用する場所を限定されることがない。
【0050】上記請求項1〜3記載の携帯型帯電除電器
による共通の効果の他、請求項2,3に記載した携帯型
帯電除電器によれば、次の効果を得ることができる。
【0051】請求項2記載の携帯型帯電除電器によれ
ば、除電側整流回路を、マイナス側倍電圧整流回路とプ
ラス側倍電圧整流回路とを並列接続して構成しているの
で、マイナスイオンとプラスイオンを同時に発生させる
ことができる。また、プラス側倍電圧整流回路の増幅段
数をマイナス側倍電圧整流回路のそれよりも多くするこ
とができ、プラス側の針状除電電極に印加される直流電
圧をマイナス側の方よりも高くして、プラス側とマイナ
ス側のイオンバランスを良好にできる。
【0052】請求項3記載の携帯型帯電除電器によれ
ば、帯電側高周波発振回路と除電側高周波発振回路とを
択一的に切り換える帯電・除電切換えスイッチを設けて
いるので、該スイッチを切り換えるだけで、帯電と除電
を容易に行えるようになる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る携帯型帯電除電器の一実施形態を
示す外観斜視図である。
【図2】その携帯型帯電除電器の一部を破断面にした平
面図である。
【図3】図1のI−I線に沿う断面図である。
【図4】図1のII部分での端面図である。
【図5】図1のIII部分での端面図である。
【図6】図3のIV−IV線に沿う断面図である。
【図7】図3のV−V線に沿う断面図である。
【図8】図3のVI−VI線に沿う断面図である。
【図9】筒状ケース内に収納されている電気系統の回路
図である。
【図10】本発明の携帯型帯電除電器の使用状態を示す
斜視図である。
【図11】従来の微物吸着採取装置を示す斜視図であ
る。
【符号の説明】
9 筒状ケース 9a 先端 9d 先端壁 9e 周壁 13 帯電側高周波発振回路 14 帯電側高周波トランス 15 帯電側倍圧整流回路 16,17 鋸歯状帯電電極 18 除電側高周波発振回路 19 除電側高周波トランス 20 除電側倍電圧整流回路 20A プラス側倍電圧整流回路 20B マイナス側倍電圧整流回路 21,22 針状除電電極 26 帯電用縦長孔 27 帯電用横長孔 28,29 除電用孔 BT 電池 SW1 帯電・除電切換えスイッチ
フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) H05F 1/00 - 7/00

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 電池と、それの電圧を印加されて高周波
    発振する帯電側高周波発振回路と、その発振により二次
    側に高電圧を発生する帯電側高周波トランスと、それの
    二次側に発生した交流高電圧を整流する帯電側整流回路
    と、その整流後の高電圧を印加される帯電電極と、上記
    電池の電圧を印加されて高周波発振する除電側高周波発
    振回路と、その発振により二次側に高電圧を発生する除
    電側高周波トランスと、それの二次側に発生した交流高
    電圧をプラス及びマイナスの直流にそれぞれ整流するプ
    ラス及びマイナスの除電側整流回路と、その整流後の高
    電圧をそれぞれ印加されるプラス及びマイナスの針状除
    電電極とを、絶縁性の筒状ケース内に収納したこと、 上記筒状ケースの周壁に形成された円形の除電用孔に上
    記プラス及びマイナスの針状除電電極を対向させたこ
    と、 上記筒状ケースの周壁に帯電用横長孔、筒状ケースの先
    端壁に帯電用縦長孔をそれぞれ形成したこと、 上記帯電電極を、細長方形にした支持片の一側に山形の
    複数の放電突起を形成した鋸歯状としたこと、 上記帯電用横長孔及び帯電用縦長孔のそれぞれに対し、
    上記鋸歯状とした帯電電極を配置し、その放電突起を帯
    電用横長孔及び帯電用縦長孔にそれぞれ対向させた こと
    を特徴とする携帯型帯電除電器。
  2. 【請求項2】 除電側整流回路を、マイナス側倍電圧
    流回路とプラス側倍電圧整流回路とを並列接続して構成
    するとともに、それらの整流回路の出力端にそれぞれ
    ラス及びマイナスの針状除電電極を接続している請求項
    1記載の携帯型帯電除電器。
  3. 【請求項3】 帯電側高周波発振回路と除電側高周波発
    振回路とを択一的に切り換える帯電・除電切換えスイッ
    チを設けた請求項1又は2記載の携帯型帯電除電器。
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