JP2000133413A - イオン生成装置 - Google Patents
イオン生成装置Info
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Abstract
ができる小型で軽量のイオン生成装置を提供することを
目的とする。 【解決手段】放電電極1、1、‥と、放電電極1、1、
‥に近接して設けられ導電性材料からなる接地電極2
と、両電極1、2間に交流高電圧を印加してコロナ放電
を発生させる交流高電圧電源3とを備える。交流高電圧
電源3は高周波交流を出力する発振回路11と、発振回
路11からの出力を昇圧して交流高電圧を出力する昇圧
トランス13とを備える。また、接地電極2を絶縁パイ
プ(絶縁体)7で被覆する。
Description
極との間に交流高電圧を印加してコロナ放電を発生させ
正負の空気イオンを大気中に生成するイオン生成装置に
関する。
接地電極との間に高電圧が印加されることで発生するコ
ロナ放電により空気をイオン化して空気イオンを生成す
るイオン生成装置が知られている。この種のイオン生成
装置は空気イオンを生成・放出することにより帯電体の
電荷を中和できるので、帯電体を除電する除電装置とし
て使用されている。
電源により正極性の直流高電圧が印加される正の放電電
極と、負極性の直流高電圧が印加される負の放電電極と
を備えたものが知られている。正、負の放電電極からは
それぞれ正、負の空気イオンが生成されるが、正負の空
気イオンの生成バランスが崩れると、帯電体を除電する
ことができず却って帯電を助長する場合がある。
波数(50/60Hz)の交流高電圧を印加して正負の
空気イオンを交互に生成するイオン生成装置が知られて
いる。このイオン生成装置によれば例えば正の空気イオ
ンが過剰に生成された場合にも直後に生じる負の空気イ
オンにより中和される。このため直流高電圧電源を備え
た前記構成のイオン生成装置と比較して正負の空気イオ
ンの生成バランスを正確に制御することなく帯電体を除
電することができる。しかし、商用周波数の交流高電圧
電源が直流高電圧電源よりも大型で重量が大きいため、
イオン生成装置全体も大型で重量が大きくなり取り扱い
にくいという不都合がある。
鑑みて、正負の空気イオンをバランス良く生成すること
ができる小型で軽量のイオン生成装置を提供することを
目的とする。
の本発明のイオン生成装置は、放電電極と、該放電電極
に近接して設けられ導電性材料からなる接地電極と、両
電極間に交流高電圧を印加してコロナ放電を発生させる
交流高電圧電源とを備え、該コロナ放電により正負の空
気イオンを大気中に生成するイオン生成装置において、
前記交流高電圧電源は高周波交流を出力する発振回路
と、該発振回路からの出力を昇圧して前記交流高電圧を
出力する昇圧トランスとを備え、前記接地電極は絶縁体
で被覆されたことを特徴とする。また、前記交流高電圧
電源は高周波交流を出力する発振回路と、該発振回路の
出力を受けて機械的に振動する圧電素子により前記交流
高電圧を出力する圧電トランスとを備えていても良い。
することで従来の商用周波数の交流高電圧電源と比較し
て小型で軽量となるため、前記イオン生成装置も全体と
して小型で軽量となり取り扱いが容易になる。また、放
電電極と接地電極とを接近させ過ぎると火花放電が発生
し易くなって正負の空気イオンの生成が不安定となるの
でその間隔を一定距離以上とする必要がある。しかるに
前記イオン生成装置では接地電極を絶縁体で被覆したこ
とにより火花放電の発生を抑えつつ放電電極との間隔を
短縮することができ、その分装置全体を小型化すること
ができる。
電源から交流電力が供給されるが、交流周波数が高いと
ケーブル中での交流電力の損失が大きくなる。そこで、
本発明のイオン生成装置は前記交流高電圧電源を前記放
電電極に近接させて設ける構成とするのが好適である。
これによりケーブルの長さを抑えてかかる交流電力の損
失を最小限に抑えることができる。
体を除電するのに長時間を要したり、部分的にしか除電
できない場合がある。そこで、本発明のイオン生成装置
は、略柱状の本体部にその両端に延びるリード線と、該
リード線から分岐する分岐リード線を介して該リード線
に接続された前記交流高電圧電源と、該本体部の長手方
向に沿った前記放電電極と、該放電電極に対向する側に
間隔を存して該本体部に並列の前記接地電極とが設けら
れ、前記リード線の一端には凸状のリード線コネクタ
が、他端には凹状のリード線コネクタがそれぞれ設けら
れ、前記接地電極の一端には凸状の設置電極コネクタ
が、他端には凹状の接地電極コネクタがそれぞれ設けら
れた複数のイオン生成部と、前記リード線コネクタに接
続される直流電源と、前記接地電極コネクタに接続され
る接地線とを備え、前記イオン生成部の凸状のリード線
コネクタは他のイオン生成部の凹状のリード線コネクタ
に接続され、凸状の接地電極コネクタは他のイオン生成
部の凹状の接地電極コネクタに接続されることで各イオ
ン生成部が相互に連結可能な構成とするのが好適であ
る。
圧電源を上述の構成として小型で軽量にすることで各イ
オン生成部の大きさや重量に影響を与えることなく本体
部に設けることができる。これにより交流高電圧電源
と、同じくイオン生成部に設けられた放電電極との間隔
を短縮して交流電力の損失を最大限防止することができ
る。また、接地電極を絶縁体で被覆したことで火花放電
の発生を防止しつつ放電電極との間隔を短縮することが
できるため、その分イオン生成部を小型化することがで
きる。さらに、各イオン生成部は相互に連結可能である
ためイオン生成装置を帯電体の大きさに応じて延長する
ことができ、大きい帯電体であっても迅速かつ確実に除
電することができる。なお、各イオン生成部はそのリー
ド線の一端を直流電源に接続し、接地電極を接地するこ
とで単独でも使用可能という融通性を有する。
電電極と、前記接地電極と、前記交流高電圧電源とを収
納するとともに空気吸入口及び空気放出口を有する筐体
を設け、該空気吸入口から該空気放出口に向かって送風
して両電極間のコロナ放電により生成された正負の空気
イオンを該筐体外に放出させるファンを該筐体内に設け
る構成としてもよい。前記構成のイオン生成装置によれ
ば、交流高電圧電源を上述の構成として小型で軽量と
し、かつ、接地電極を絶縁体で被覆することで火花放電
の発生を防止しつつ放電電極との間隔を抑えることがで
きる。このため交流高電圧電源を放電電極、接地電極及
びファンとともに筐体内に収納して小型かつ軽量で使い
勝手のよいイオン生成装置を実現することができる。ま
た、放電電極及び交流高電圧電源をともに筐体内に収納
することで両者の間隔を最小限に抑えて接続することが
でき、高周波数の交流電力の損失を最大限抑えることが
できる。
態について図面を用いて説明する。図1は第1実施形態
のイオン生成装置の一部を切り欠いて示した説明的構成
図であり、図2は図1のII−II線断面図であり、図
3は交流高電圧電源の説明的構成図であり、図4は第2
実施形態のイオン生成装置を構成するイオン生成部の説
明的構成図であり、図5は図4のV−V線断面図であ
り、図6、図7はそれぞれ第2、第3実施形態のイオン
生成装置の説明的構成図である。
示すように複数の針状の放電電極1、1、‥と、複数の
放電電極1、1、‥の配列方向に平行な軸を有する円柱
状の金属導体よりなる接地電極2と、放電電極1と接地
電極2との間に交流高電圧を印加する交流高電圧電源3
とを備えている。放電電極1はその後端が金属芯線4に
接触するとともに、先端が金属芯線4を被覆する絶縁チ
ューブ5の側壁から下に突出している。接地電極2は径
3mmで接地線6を介して接地され、かつ、厚さ0.5
mmの塩化ビニルの絶縁パイプ(絶縁体)7により被覆
されている。交流高電圧電源3は、高圧ケーブル8と金
属芯線4とを順に介して放電電極1に交流電力を供給す
る。また、図2に示すように1対の接地電極2、2は、
放電電極1の先端から延びる直線に対して対称に設けら
れている。
る直流電源回路10から直流電圧が供給されて高周波交
流(68kHz)を出力する発振回路11と、発振回路
11からの出力を昇圧して高周波の高電圧として出力端
子12から出力する昇圧トランス13とを備えている。
出力端子12は高圧ケーブル8に接続される。なお、交
流高電圧電源3として図3に示すように商用電源14を
電源とする直流電源回路15から直流電圧の供給を受け
て高周波交流(68kHz)を出力する発振回路16
と、発振回路16からの出力を受けて機械的に振動する
圧電素子17により高周波の高電圧を出力端子18から
出力する圧電トランス19とを備えたものを使用しても
よい。この場合も出力端子18は図1に示した高圧ケー
ブル8に接続される。図1又は図3に示した交流高電圧
電源3は従来の商用周波数の交流高電圧電源と比較して
小型で軽量であるため、イオン生成装置も全体として小
型で軽量になり取り扱いが容易になる。また、接地電極
2を絶縁パイプ7で被覆したことで火花放電の発生を防
止しつつ放電電極1との間隔を短縮することができ、こ
の分装置を小型化することができる。
図5に示すイオン生成部20を複数備えている。各イオ
ン生成部20の本体部21は略直方体状の絶縁体よりな
り、本体部21の上部側壁には長手方向に延びる凹部2
2が形成され、本体部21の下部側壁にはその長手方向
に沿って延びる樋部23が形成されている。また、本体
部21の樋部23を除く外周部分を本体部21からその
先端部が突出した状態で覆う枠部24が設けられてい
る。凹部22内には交流高電圧電源25が設置されてい
る。針状の複数の放電電極26、26、‥がその先端を
樋部23の中央から突出させて設けられている。樋部2
3の側部には本体部21と平行の柱状の接地電極27が
放電電極26、26、‥に対向して設けられている。交
流高電圧電源25は図1又は図3に示した構成を有して
いる。交流高電圧電源25は本体部21の両端に延びる
リード線28から分岐する分岐リード線29に接続さ
れ、その出力端子は各放電電極26の後端に接続された
金属芯線30に接続されている。金属芯線30の両端は
絶縁部材31、31により絶縁されている。リード線2
8の後端には凸状、先端には凹状のリード線コネクタ3
2、33がそれぞれ設けられ、接地電極27の後端には
凸状、先端には凹状の接地電極コネクタ34、35がそ
れぞれ設けられている。
体的構成について図6を用いて説明する。図6では各イ
オン生成部20及びその構成部分に対応させて右から順
にa、b、cの添字を用いることとし、イオン生成部2
0及びその構成部分をまとめて指すときはこれらの添字
を外すこととする。まず、イオン生成部20aの凸状の
リード線コネクタ32aをリード線36を介して直流電
源37に接続し、凸状の接地電極コネクタ34aを接地
線38を介して接地する。そして、イオン生成部20a
の凹状のリード線コネクタ33a、凹状の接地電極コネ
クタ35aに、他のイオン生成部20bの凸状のリード
線コネクタ32b、凸状の接地電極コネクタ34bをそ
れぞれ嵌める。すると、イオン生成部20aの枠部24
aの先端がイオン生成部20bの本体部21bの後端部
を保持した状態で両イオン生成部20a、20bが連結
される。同様にしてさらに他のイオン生成部20cをイ
オン生成部20bに連結することができる。
交流高電圧電源25は小型で軽量であるためイオン生成
部20の大きさや重さに影響することなく本体部21に
設けることができる。これにより交流高電圧電源25と
放電電極26との間隔を短縮して高周波数の交流電力の
損失を最大限防止することができる。また、接地電極2
7が本体部(絶縁体)21に被覆されているので火花放
電の発生を防止しつつ放電電極26との間隔を短縮する
ことができ、この分イオン生成部20を小型化すること
ができる。さらに、イオン生成部20は相互に連結可能
であるためイオン生成装置を帯電体(図示せず)の大き
さに応じて延長することができ、大きい帯電体であって
も迅速かつ確実に除電することができる。なお、各イオ
ン生成部20はそのリード線28の一端を直流電源37
に接続し、接地電極27を接地することで単独でも使用
可能であるという融通性を有する。
に示すように環状芯線39からその中心に向けて設けら
れた複数の針状の放電電極40と、各放電電極40の先
端に対向して環状芯線39と同心に設けられ絶縁体41
に被覆された環状の接地電極42と、リード線43を介
して環状芯線39に接続された交流高電圧電源44とを
収納した筐体45が設けられている。筐体45内には環
状芯線39と略同径で同心回りに回転するファン46が
設けられている。筐体45にはファン46側に空気吸入
口47が、両電極40、42側には空気放出口48がそ
れぞれ設けられている。交流高電圧電源44は図1又は
図3に示した構成を有する。
ァン46により空気吸入口47から筐体45内に吸入さ
れた空気が両電極40、42間のコロナ放電によりイオ
ン化される。こうして生成された正負の空気イオンはフ
ァン46により空気放出口48から筐体45外に放出さ
れ、図示しない帯電体を除電することができる。上述の
ように図1又は図3に示した構成の交流高電圧電源44
は小型で軽量であり、また、接地電極42を絶縁体41
で被覆したことで火花放電の発生を防止しつつ放電電極
40との間隔を短縮することができる。このため交流高
電圧電源44を放電電極40、接地電極42及びファン
46と一緒に筐体45内に収納することができ、小型か
つ軽量で使い勝手のよいイオン生成装置を実現すること
ができる。また、放電電極40及び交流高電圧電源44
をともに筐体45内に収納することで両者の間隔を最小
限に抑えて接続することができ、高周波数の交流電力の
損失を最大限抑えることができる。
いて示した説明的構成図
の説明的構成図
‥絶縁パイプ(絶縁体) 11‥発振回路、13‥昇圧トランス、16‥発振回
路、17‥圧電素子、19‥圧電トランス、20‥イオ
ン生成部、21‥本体部(絶縁体)、25‥交流高電圧
電源、26‥放電電極、27‥接地電極、28‥リード
線、29‥分岐リード線、32‥凸状のリード線コネク
タ、33‥凹状のリード線コネクタ、34‥凸状の接地
電極コネクタ、35‥凹状の接地電極コネクタ、37‥
直流電源、38‥接地線、40‥放電電極、41‥絶縁
体、42‥接地電極、44‥交流高電圧電源、45‥筐
体、46‥ファン、47‥空気吸入口、48‥空気放出
口
Claims (5)
- 【請求項1】放電電極と、該放電電極に近接して設けら
れ導電性材料からなる接地電極と、両電極間に交流高電
圧を印加してコロナ放電を発生させる交流高電圧電源と
を備え、該コロナ放電により正負の空気イオンを大気中
に生成するイオン生成装置において、前記交流高電圧電
源は高周波交流を出力する発振回路と、該発振回路から
の出力を昇圧して前記交流高電圧を出力する昇圧トラン
スとを備え、前記接地電極は絶縁体で被覆されたことを
特徴とするイオン生成装置。 - 【請求項2】放電電極と、該放電電極に近接して設けら
れ導電性材料からなる接地電極と、両電極間に交流高電
圧を印加してコロナ放電を発生させる交流高電圧電源と
を備え、該コロナ放電により正負の空気イオンを大気中
に生成するイオン生成装置において、前記交流高電圧電
源は高周波交流を出力する発振回路と、該発振回路の出
力を受けて機械的に振動する圧電素子により前記交流高
電圧を出力する圧電トランスとを備え、前記接地電極は
絶縁体で被覆されたことを特徴とするイオン生成装置。 - 【請求項3】前記交流高電圧電源を前記放電電極に近接
させて設けたことを特徴とする請求項1又は請求項2に
記載のイオン生成装置。 - 【請求項4】略柱状の本体部にその両端に延びるリード
線と、該リード線から分岐する分岐リード線を介して該
リード線に接続された前記交流高電圧電源と、該本体部
の長手方向に沿った前記放電電極と、該放電電極に対向
する側に間隔を存して該本体部に並列の前記接地電極と
が設けられ、前記リード線の一端には凸状のリード線コ
ネクタが、他端には凹状のリード線コネクタがそれぞれ
設けられ、前記接地電極の一端には凸状の設置電極コネ
クタが、他端には凹状の接地電極コネクタがそれぞれ設
けられた複数のイオン生成部と、 前記リード線コネクタに接続される直流電源と、前記接
地電極コネクタに接続される接地線とを備え、前記イオ
ン生成部の凸状のリード線コネクタは他のイオン生成部
の凹状のリード線コネクタに接続され、凸状の接地電極
コネクタは他のイオン生成部の凹状の接地電極コネクタ
に接続されることで各イオン生成部が相互に連結可能で
あることを特徴とする請求項1乃至請求項3のいずれか
1つに記載のイオン生成装置。 - 【請求項5】前記放電電極と、前記接地電極と、前記交
流高電圧電源とを収納するとともに空気吸入口及び空気
放出口を有する筐体を設け、該空気吸入口から該空気放
出口に向かって送風して両電極間のコロナ放電により生
成された正負の空気イオンを該筐体外に放出させるファ
ンを該筐体内に設けたことを特徴とする請求項1乃至請
求項3のいずれか1つに記載のイオン生成装置。
Priority Applications (1)
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---|---|---|---|
JP30483798A JP3490911B2 (ja) | 1998-10-27 | 1998-10-27 | イオン生成装置 |
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JP30483798A JP3490911B2 (ja) | 1998-10-27 | 1998-10-27 | イオン生成装置 |
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