JP2005502490A - ダストボックスを備えた手持ち式工作機械 - Google Patents
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Abstract
Description
背景技術
本発明は、請求項1の上位概念部に記載した形式の手持ち式工作機械から出発する。
【0002】
イギリス国特許出願公開第2343393号明細書に基づき公知の手持ち式工作機械は、ダストボックスを備えている。このダストボックスによって、高い効率でのダスト吸取りと同時に最小限の微細ダストエミッションとが可能となる。
【0003】
公知の手持ち式工作機械の吸取り装置は、手持ち式工作機械の駆動モータと一緒に回転するベンチレータによって作業する。このベンチレータの吸取り性能は制限されている。
【0004】
吸取り性能を高めるためには、手持ち式工作機械のダスト流出管がダストクリーナの吸取りチューブに連結可能である。これによって、連結されたダストクリーナの運転と同時の研削時に吸取り作用および研削性能が著しく増大されている。
【0005】
手持ち式工作機械に関して極端な事例がある場合に、適切なダストクリーナを常に手で持っていることは比較的面倒である。
【0006】
発明の利点
請求項1の特徴を備えた本発明による手持ち式工作機械は、手持ち式工作機械を保管するための工具ケースによって常にダストクリーナが携行され、このダストクリーナが、外部のまたは内部の電圧源に接続可能であり、手持ち式工作機械の吸取り性能ひいてはその効率を改善しているという利点を有している。
【0007】
ダスト吸取りユニットが、特に保持リブによって係止可能に工具ケース内に固定可能であることによって、ダスト吸取りユニットが、簡単に取外し可能となると共にダスト廃棄処理可能となり、(吸取りチューブなしに)直接手持ち式工作機械に連結可能となる。
【0008】
ダストボックスが、空気透過性ではあるもののダスト不透過性の、マイクロフィルタを備えた外壁を有していることによって、ダスト吸取り装置の効率は高くなり、微細ダストエミッションは少なくなる。
【0009】
ダストボックスが空気密なカバーを有していることによって、研削ダストが確実に捕集可能となり、容易に廃棄処理可能となる。
【0010】
工具ケースが、吸取りチューブを巻き取ることができる手段を有していることによって、比較的長いダスト吸取りチューブを、スペースを節約してかつ容易に接近できるように保管して携行することができる。
【0011】
モータの出力と、ベンチレータの寸法と、吸取りチューブの寸法とが、工具ケース内に保管するために設けられた手持ち式工作機械に調和されていることによって、吸取りユニットを高い効率に基づき極めてコンパクトにかつ簡単に形成することができる。
【0012】
工具ケースが、自体巻取り可能な電気的な接続ケーブルを有していることによって、手持ち式工作機械を、ソケットがはるか遠くに位置している場合でも容易に運転することができる。
【0013】
ダスト吸取りユニットと、工具ケース内に組み込まれたソケットとが互いに無関係に別個のスイッチにより電源から分離可能であることによって、手持ち式工作機械とダスト吸取りユニットとが、迅速にかつ確実に電源から分離可能となる。
【0014】
ダスト吸取りユニットのダスト捕集室が、別個に取外し可能な容器として形成されていることによって、発生した研削ダストを容易に廃棄処理するとができる。
【0015】
取外し可能なダストボックスが、特に手持ち式工作機械のダスト流出管にも直接連結可能であることによって、発生した研削ダストは、吸取りチューブの使用が妨害される恐れがある作業事例が存在する場合でも確実に捕集される。
【0016】
工具ケースが、組み込まれた充電装置を有していることによって、蓄電池運転式の手持ち式工作機械もしくはスペア蓄電池を工具ケース内で快適に携行することもできるし、使用することもできる。
【0017】
工具ケースが、この工具ケースを天井もしくは壁に懸吊することができる手段を有していることによって、工具ケースを床に置きたくないかまたは置くことができない作業事例でも、工具ケースを規定通りに使用することができる。
【0018】
実施例の説明
以下に、本発明の実施例を図面につき詳しく説明する。
【0019】
図1に示した手持ち式工作機械10は、ランダムサンダとして形成されている。このランダムサンダはハウジング12を備えている。このハウジング12は、観察方向で見て左側にハンドグリップ14を有している。このハンドグリップ14はその自由端部に電気接続線路15を有していて、観察方向で見て下側にオン/オフスイッチ(説明せず)のボタン16を有している。
【0020】
ハウジング12の内部にはモータ18が設けられている。このモータ18は、モータ軸20を備えている。このモータ軸20はその下側の自由端部に吸取りベンチレータ22を支持していて、回転連行するように研削ディスク24に結合されている。
【0021】
研削ディスク24は吸取り孔26によって貫通されている。この吸取り孔26によって、ワーク(図示せず)の、発生した研削ダストが吸取り可能となり、次いで、吸取りベンチレータ22の空気流によってダスト導出管28を通って搬出可能となる。このダスト導出管28は吸取りチューブ30に連結可能である。この吸取りチューブ30は外部のダスト吸取りユニット31に接続可能である。
【0022】
図2には、工具ケース50の部分図が示してある。この工具ケース50内には手持ち式工作機械10が搬送に関して安全に支承されている。手持ち式工作機械10の詳細に関しては、図1で既に詳しく説明したので、ここでは再度説明しないことにする。
【0023】
工具ケース50の、観察方向で見て左下の角隅には、外部のダスト吸取りユニット31が、紛失しないようにリブ(図示せず)によって係止可能にかつ取外し可能に配置されている。ダスト吸取りユニット31は、送風機ボックス36を備えたダストボックス32を有している。このダストボックス32は、観察方向で見て右方に向けられた吹込み管片34を支持している。この吹込み管片34は、吸取りチューブ30の端部に連結可能であるだけでなく、直接手持ち式工作機械10のダスト導出管28にも連結可能である。
【0024】
ダストボックス32は上側に、取外し可能でダスト密なカバー33を支持していて、送風機ボックス36に移行している。この送風機ボックス36は、穿孔されたモータカバー37によって上側で閉鎖可能である。このモータカバー37は、予めダストボックス32のカバー33が取り外された場合に初めて取外し可能となる。モータカバー37は、鉛直下向きに折り曲げられた、ダストボックス32の後壁を形成している面に、マイクロフィルタ35を支持している。このマイクロフィルタ35は空気透過性ではあるもののダスト密に形成されていて、折り曲げられた面の貫通孔を覆っているかもしくは閉鎖している。
【0025】
観察方向で見て上向きにダスト吸取りユニット31に隣接してソケット38が配置されている。このソケット38は、電気的な接続線路42を介して電圧源(図示せず)に接続可能である。
【0026】
ソケット38はその上面にスイッチングボタン41を支持している。このスイッチングボタン41によって、ソケット38から送風機ボックス36に通じる電気接続部を遮断する(開く)ことができるかもしくは閉じることができる。
【0027】
ダスト吸取りユニット31は係止可能に工具ケース50内に保持されていて、手持ち式工作機械10のダスト導出管28に直接連結するために、工具ケース50から取外し可能である。
【0028】
ダスト吸取りユニット31が吸取りチューブ30を介して手持ち式工作機械10のダスト導出管28に連結されていて、研削時にスイッチオンされている場合には、ダスト搬出性能ひいては手持ち式工作機械10の研削性能も著しく増大される。
【0029】
図3には、工具ケース50の全体図が示してある。この工具ケース50は、上側の領域に配置された携帯用グリップ52と、ケーブルロール420とを備えている。このケーブルロール420は電気的な延長ケーブル42を容易に巻取り可能にかつ繰出し可能に、迅速に使用可能となるように保持している。
【0030】
工具ケース50の、図平面に対して平行な底部51は貫通孔39を有している。この貫通孔39は、吸取りチューブ30の、外部に向けられた膝状に折り曲げられた貫通部のために設けられている。
【0031】
図4には、図3に示した工具ケース50を左側から見た図が示してある。この場合、ケース底部51によって支持された、軸方向で間隔を置いて配置された平行な巻取りプレート48を見ることができる。この巻取りプレート48は中央の巻取りハブ46を介してケース底部51に結合されている。
【0032】
巻取りプレート48とケース底部51との間の中間室には、吸取りチューブ30を容易にかつスペースを節約して、迅速に使用可能となるように巻き取って保管することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】
吸取りチューブを備えた手持ち式工作機械の縦断面図である。
【図2】
手持ち式工作機械とダスト吸取りユニットとを備えた開放されたケースの平面図(部分図)である。
【図3】
手持ち式工作機械と、ダスト吸取りユニットと、ケーブルロールとを備えた開放された工具ケースの完全図である。
【図4】
工具ケースを狭幅側から見た、手前のチューブ巻取りユニットを示す図である。
Claims (10)
- ワークを加工するための手持ち式工作機械(10)であって、ハウジング(12)が設けられており、該ハウジング(12)が、吸取りチューブ(30)および/またはダストボックス(32)に連結可能であり、さらに、対応可能な工具ケース(50)が設けられている形式のものにおいて、工具ケース(50)が、ダスト吸取りユニット(31)を有しており、該ダスト吸取りユニット(31)が、吸取りベンチレータ(56)を備えた吸取りモータ(54)と、ダスト捕集室とを有しており、ダスト吸取りユニット(31)が、スペースを節約して工具ケース(50)の内側輪郭内に組み込まれていることを特徴とする、ダストボックスを備えた手持ち式工作機械。
- 工具ケース(50)が、組み込まれたソケット(38)と、特にケーブルロールの形の電源接続ケーブル(42)とを有している、請求項1記載の手持ち式工作機械。
- ダスト吸取りユニット(31)が、紛失しないように取外し可能に工具ケース(50)に配置されている、請求項1記載の手持ち式工作機械。
- ダスト吸取りユニット(31)が、カバー(37)によって閉鎖可能であり、該カバー(37)が、マイクロフィルタ(35)を支持している、請求項2記載の手持ち式工作機械。
- 工具ケース(50)が、吸取りチューブ(30)をリールに巻取り可能に支持しており、該吸取りチューブ(30)が、工具ケース(50)の内部で、取外し可能にダスト吸取りユニット(31)に連結可能である、請求項3記載の手持ち式工作機械。
- 吸取りモータ(54)の出力と、ベンチレータ(56)の寸法と、吸取りチューブ(30)の寸法とが、工具ケース(50)内に保管するために設けられた当該手持ち式工作機械(10)に調和されている、請求項1から5までのいずれか1項記載の手持ち式工作機械。
- ダスト吸取りユニット(31)と当該手持ち式工作機械(10)とに電流を供給するための電気的な接続ケーブル(15)が、ケーブルロール(42)によって支持されるようになっており、該ケーブルロール(42)が、工具ケース(50)の、組み込まれた部材である、請求項1から6までのいずれか1項記載の手持ち式工作機械。
- ダスト吸取りユニット(31)とソケット(38)とが、電気的なスイッチの一部としてのスイッチングボタン(41)を介して、電源から分離可能である、請求項1から7までのいずれか1項記載の手持ち式工作機械。
- 工具ケース(50)が、組み込まれた蓄電池充電装置と、少なくとも1つの蓄電池を収容するための積込み室とを有している、請求項1から8までのいずれか1項記載の手持ち式工作機械。
- 工具ケース(50)が、該工具ケース(50)を特に天井または壁に懸吊することができる手段を有している、請求項1から9までのいずれか1項記載の手持ち式工作機械。
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