JP2690536B2 - 常温架橋型水分散系樹脂組成物 - Google Patents

常温架橋型水分散系樹脂組成物

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JP2690536B2
JP2690536B2 JP33229788A JP33229788A JP2690536B2 JP 2690536 B2 JP2690536 B2 JP 2690536B2 JP 33229788 A JP33229788 A JP 33229788A JP 33229788 A JP33229788 A JP 33229788A JP 2690536 B2 JP2690536 B2 JP 2690536B2
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克秋 遠藤
直行 加藤
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Description

【発明の詳細な説明】 〔発明の目的〕 〔産業上の利用分野〕 本発明は、木工用の接着剤、被覆剤;コンクリート、
織布、紙、木等の水浸透性基質材の接着剤、被覆剤とし
て有用な水分散型樹脂組成物に関するものである。
〔従来の技術〕
ポリ酢酸ビニル水性エマルジョン、クロロプレンゴム
ラテックスより得られる皮膜(接着皮膜や皮覆膜)の耐
水性を改良する方法として、尿素樹脂等の水溶性熱硬化
性樹脂を混入したり、ポリビニールアルコール水溶液を
含む水系樹脂エマルジョンに、イソシアネート化合物を
分散させて使用している。
しかし、これらのものは、使用時に二液を均一に混合
する必要があり、不便であるとともに可使時間が制限さ
れる。
かかる二液型水分散系樹脂組成物の欠点を改良する一
液型水分散系樹脂接着剤として、ヒドラジン誘導体を含
有するカルボニル基が導入された常温架橋型アクリル系
重合体エマルジョンを固形分重量換算値で100部に対し
て、無変性のポリビニルアルコールまたはカルボキシル
基かアミド基が導入された変性ポリビニルアルコールを
固形分重量換算値5〜100部含むことを特徴とする水分
散型接着剤が提案(特公昭62−14191号)された。
このものは、一液型接着剤であり、混合の手間がな
く、かつ、ポットライフの制限もない利点と、前述の二
液型接着剤よりもより耐水接着力が優れる利点を有す
る。
しかしながら、次の二つの欠点がある。
(i)ポリビニルアルコールまたはカルボキシル基(−
COOH)かアミド基(−CONH2)が導入された変性ポリビ
ニルアルコールは水溶性であるので、多量に用いると皮
膜の耐水性が劣る。
(II)耐熱水性が低い。
即ち、この一液型接着剤をベニア合板の接着剤として
用いた場合、スライスされたベニア板を集積するに、一
液接着剤のベニア板への浸透性を容易とするには保水性
の優れるポリビニルアルコールを多量に用いる必要があ
る。
接着剤の水分が飛散して接着皮膜が形成された場合、
この接着皮膜に含有されるポリビニルアルコールは水溶
性であるので、例えばベニア合板がコンクリートパネル
(養生板)として用いられたり、家屋建設中に屋根受板
や壁板として用いられた場合、雨水がベニア板に浸透
し、接着皮膜中のポリビニルアルコールを溶出させ、ベ
ニア板同志の接着力を低下させる。特に、夏場は高温で
ベニア合板に浸透した雨水も高温となり、ポリビニルア
ルコールの溶出が促進されると共に、雨水の蒸散圧力が
ベニア板・ベニア板間に作用し、接着力の低下が著し
く、ベニア板・ベニア板間に剥離が生じやすい。
従って、この特公昭62−14191号公報に開示される一
液型の常温架橋型水分散系樹脂接着剤は屋外用の接着剤
としては不適で、屋内用接着剤としては実用性がある。
〔発明が解決しようとする課題〕
本発明は、耐水性、耐熱水性に優れる皮膜を与える一
液型の常温架橋型水分散系樹脂組成物を提供することを
目的とする。
〔発明の構成〕
〔課題を解決する具体的手段〕 本発明においては、常温架橋型樹脂水性分散液ととも
に、木、紙、布等への浸透性、含浸性に優れる保水剤と
して水溶性であり、ヒドラジン誘導体により水飛散(乾
燥)後は水に不溶の架橋物となる常温架橋性のケト基ま
たはアルデヒド基を有する変性ポリビニールアルコール
を併用することにより目的を達成する。
すなわち、本発明は、 (A).ケト基またはアルデヒド基が導入されたアクリ
ル系共重合体水性エマルジョン 樹脂固型分量で100重量部 (B).ケト基またはアルデヒド基含有ビニル単量体0.
3〜10重量%と酢酸ビニル99.7〜55重量%を含有するビ
ニル単量体の混合物を共重合して得た共重合体またはこ
の共重合体を加水分解した水溶性共重合体 樹脂固形分量で3〜150重量部 (C).ヒドラジン誘導体 (A)成分と(B)成分のケト基およびアルデヒド基
の和1当量に対し、(C)成分のヒドラジン残基(−NH
・NH2)が0.05〜5モル当量となる量 上記、(A)、(B)および(C)成分を含有する常
温架橋型水分散系樹脂組成物を提供するものである。
(A成分の常温架橋型アクリル系共重合体樹脂水性分散
液) (A)成分の水性分散液は、ケト基またはアルデヒド
基を有するビニル単量体0.5〜60重量%と、他のアクリ
ル系ビニル単量体とを水性分散液中で乳化重合すること
により製造されるもので、その製造法は特開昭54−1102
48号、同54−144432号、同55−147562号、同57−3857
号、62−72742号公報等に記載されている。
例えば、特開昭57−3850号公報には(a)メタクリル
酸メチル、アクリル酸第3級ブチル、ビニル芳香族化合
物、ハロゲン化ビニル、エチレン、アクリロニトリル、
メタクリルニトリルより選ばれた単量体10〜75重量%
と、(b)2〜8個の炭素原子を有するアルコールのア
クリル酸またはメタクリル酸にエステル、アクリル酸メ
チル、ビニルエステル、1・3−ジエンより選ばれた単
量体90〜25重量%と、(c)少なくとも分子中に1個の
アルド基またはケト基と1個の重合可能な二重結合を有
するカロボニル基含有単量体0〜20重量%と、(d)3
〜5個の炭素原子を有するモノまたは/およびジカルボ
ン酸または/および窒素原子において1〜4個の炭素原
子を有するアルキル基または/およびアルキロール基に
より置換されたこれらの酸のアミド0.5〜10重量%とを
乳化重合して得られる共重合物〔I〕100重量部を核と
し、これに、更に上記(a)乃至(d)の単量体を、次
の割合で混合した単量体5〜250重量部を加え乳化重合
して前記核の外側に共重合体の殻を形成させた複層構造
のカルボニル基含有共重合物〔II〕粒子の水性分散液が
開示されている。(a)の単量体10〜75重量%、(b)
の単量体90〜25重量%、(c)の単量体0.1〜20重量
%、(d)の単量体0.5〜10重量%。
また、特開昭62−72742号公報には、 (a).メタクリル酸メチル、ビニル芳香族化合物、ア
クリル酸第三級ブチル、メタクリル酸第三級ブチル、ハ
ロゲン化ビニル、エチレンより選ばれた単量体0〜75重
量%、好ましくは20〜70重量% (b).2〜8個の炭素原子を有するアルカノールのアク
リル酸またはメタクリル酸のエステル、ビニルエステル
類、アクリル酸メチル、1,3−ジエンより選ばれた単量
体25〜99.5重量%、好ましくは30〜80重量% (c).少なくとも分子中に1個のアルデヒド基または
ケト基と1個の重合可能な二重結合を有するカルボニル
基含有単量体0.5〜60重量%、好ましくは1〜20重量% (d).3〜5個の炭素原子を有するモノまたは/および
ジカルボン酸または/および窒素原子において1〜4個
の炭素原子を有するアルキル基または/およびアルキロ
ール基により置換されたこれら酸のアミド0〜10重量
%、好ましくは0.5〜5重量%。
必要によりこれら(a)乃至(d)のビニル単量体の
他にアクリロニトリル、メタクリルニトリルを0〜40重
量%または/およびモノオレフイン性不飽和スルホン酸
を10重量%以下の量追加し、乳化重合して得られる共重
合体水性分散液が開示されている。
このケト基またはアルデヒド基を有するアクリル系共
重合体水分散液の樹脂粒子径は、0.01〜3ミクロンで、
分散液の造膜温度は60℃以下、好ましくは−40℃〜+30
℃である。
上記(c)成分のケト基またはアルデヒド基含有単量
体としては、分子中に少なくとも1個のアルデヒド基又
はケト基と1個の重合可能な二重結合を有する単量体、
すなわち特に重合可能なモトオレフイン性不飽和のアル
デヒド化合物及びケト化合物であって、エステル基(−
COO−)、カルボキシル基(−COOH)のみを有する化合
物は除かれる。具体的にはアクロレイン、ジアセトンア
クリルアミド、ホルミルスチロール、好ましくは4〜7
個の炭素原子を有するビニルアルキルケトンたとえば特
にビニルメチルケトン、ビニルエチルケトン及びビニル
イソブチルケトン及び/又は次式 (式中R1はH又はCH3、R2はH又は1〜3個の炭素原子
を有するアルキル基、R3は1〜3の炭素原子を有するア
ルキル基、そしてR4は1〜4個の炭素原子を有するアル
キル基を意味する)で表わされるアクリル(メタクリ
ル)オキシアルキルプロパナール、ジアセトンアクリレ
ート、アセトニルアクリレート、ジアセトンメタクリレ
ート、アセトニトリルメタクリレート、2−ヒドロキシ
プロピルアクリレート−アセチルアセテート及びブタン
ジオール−1,4−アクリレート−アセチルアセテートが
用いられる。
これらの中でもアクロレイン、ジアセトンアクリルア
ミド、及びビニルメチルケトンが好ましい。
この共重合体の水性分散液は普通の手段で普通の乳化
剤及び分散助剤を用いて単量体を水性乳濁液中で共重合
させることにより製造可能であり、そして多くの場合40
〜60重量%の共重合物の濃度を有する。乳化剤及び分散
助剤としては、共重合体の量に対し多くの場合0.2〜3
重量%のアニオン性及び/又は非イオン性の乳化剤が含
有される。その例は下記のものである。ジアルキルスル
ホンこはく酸ナトリウム、硫酸化油のナトリウム塩、ア
ルキルスルホン酸のナトリウム塩、カリウム塩及びアン
モニウムアルキルサルフエート、スルホン酸のアルカリ
金属塩、オキシアルキル化されたC12〜C24−脂肪族アル
コールの硫酸半エステルアルカリ金属塩及びオキシアル
キル化されたアルキルフエノールの硫酸半エステルアル
カリ金属塩、ならびに他のオキシエチル化された脂肪
酸、脂肪族アルコール及び/又は脂肪族アミド、オキシ
エチル化されたアルキルフエノール、さらに脂肪酸のナ
トリウム塩たとえばステアリン酸ナトリウム及びオレイ
ン酸ナトリウム。
(B成分の水溶性共重合体) (B)成分の常温架橋性の水溶性共重合体は、前記
(c)成分のケト基またはアルデヒド基含有ビニル単量
体0.3〜10重量%と酢酸ビニル99.7〜55重量%と、他の
ビニル単量体0〜44.7重量%とのビニル単量体の混合物
をアルコール溶媒中で重合開始剤の存在下に共重合して
得た共重合体であるか、またはこの共重合体を常法に従
って加水分解することにより得られるケト基またはアル
デヒド基を有する部分けん化または完全けん化された水
溶性の共重合体である。
他のビニル単量体としてはN−ビニルピロリドン、N
−メチル−3−メチレン−2−ピロリドン、スチレン、
(メタ)アクリル酸低級アルキルエステル(アルキル基
の炭素数は1〜8)、(メタ)アクリルアミド、(メ
タ)アクリル酸、無水マレイン酸、イタコン酸等が挙げ
られ、これらの中でもN−ビニルピロリドン、N−メチ
ル−3−メチレン−2−ピロリドン、N−ビニルピペリ
ドンが共重合体水溶液の木、布等への浸透性(保水性)
の面から好ましい。
アルコールとしてはメタノール、エタノール、プロパ
ノール等の低級アルコールが普通用いられる。これらの
アルコール類は少量の水を含んでいても差し支えない。
重合開始剤としてはアゾビスイソブチロニトリル、過
酸化アセチル、過酸化ベンゾイル、過酸化ラウロイル等
の公知のラジカル重合触媒が用いられる。重合温度は通
常50℃〜沸点程度が望ましい。
加水分解(けん化)に当たっては該共重合体をアルコ
ール又は含水アルコールに溶解し酸又はアルカリでけん
化が行われる。アルコールとしてはメタノール、エタノ
ール、プロパノール等が挙げられるが、メタノールが好
適に使用される。アルコール中の共重合体の濃度は通常
20〜70重量%の範囲から選ばれる。けん化触媒としては
水酸化カリウム、水酸化ナトリウム、ナトリウムメチラ
ート、ナトリウムエチラート、カリウムメチラート等の
アルカリ金属の水酸化物やアルコラートの如きアルカリ
触媒あるいは、硫酸、塩酸等の酸触媒が用いられる。か
かる触媒の使用量は通常酢酸ビニルに対して0.1〜5.0モ
ル%が適当である。けん化反応時の温度は特に制限はな
いが普通10〜50℃好ましくは20〜40℃の範囲から選ばれ
る。けん化反応は0.1〜5時間にわたって行われる。
けん化度は10〜100モル%、好ましくは60〜95モル
%、けん化共重合体の20℃における4%濃度水溶液が5
センチポイズ以上、好ましくは10センチポイズのけん化
共重合体がよい。
(C成分のヒドラジン誘導体) (C)成分のヒドラジン誘導体は、(A)成分および
(B)成分と架橋反応して耐水性の架橋物を与える分子
中に2個以上の−NH・NH2基を有する化合物で、特開昭5
4−110248号、同54−144432号、同58−104902号、同62
−62853号公報に開示される多塩基酸のジヒドラジド、
例えば蓚酸ジヒドラジド、マロン酸ジヒドラジド、こは
く酸ジヒドラジド、グルタル酸ジヒドラジド、アジピン
酸ジヒドラジド、セバシン酸ジヒドラジド、マレイン酸
ジヒドラジド、フマル酸ジヒドラジド及び/又はイタコ
ン酸ジヒドラジド等;2〜4個の炭素原子を有する脂肪族
の水溶性ジヒドラジン、たとえばエチレン−1,2−ジヒ
ドラジン、プロピレン−1,3−ジヒドラジン及びブチレ
ン−1,4−ジヒドラジン等;ポリアクリルアミドとヒド
ラジンヒドラートを反応させて得た水溶性ポリマー等、
特開昭62−72742号公報に記載されるアミド基および/
またはエステル基を有するアクリル系共重合体の水分散
液と、ヒドラジンヒドラートとを70〜130℃で反応させ
るとにより得られる、ヒドラジン残基を2個以上有する
アクリル系共重合体の水性分散液等が使用できる。
(任意成分) 本発明の組成物に更に他の樹脂の水性分散液、無機充
填剤、顔料、セメント、アルコール等の溶剤、粘度調節
剤、等を配合してもよい。
(組成比) (A)成分の常温架橋性アクリル系共重合体水性エマ
ルジョン(水分散液)の固型分量100重量部に対し、
(B)成分の常温架橋性保水剤である水溶性共重合体は
固型分量で3〜150重量部、好ましくは20〜50重量部用
いる。(B)成分が3重量%未満では基材(布、木、
紙、コンクリート、皮等)への浸透性が悪い。150重量
部を超えては接着力が乏しい。
(C)成分の架橋剤のヒドラジン誘導体は、(A)成
分および(B)成分のケト基およびアルデヒド基の和1
当量に対し、(C)成分のヒドラジン誘導体の−NH・NH
2基が0.05〜5モル当量、好ましくは0.1〜2モル当量と
なるように用いる。
(作 用) 常温架橋型水分散系樹脂組成物の水の乾燥により次の
架橋反応が起り、強靭で、耐水性、耐熱水性に優れる皮
膜が得られる。
以下、本発明を実施例により更に詳細に説明する。な
お、例中の部および%は特に例記しない限り重量基準で
ある。
水性分散液(A)の製造例 例1 温度調節器、いかり形撹拌器、還流冷却器、供給溶
器、温度計及び窒素導入管を備えた反応容器内に、下記
の原料を装入した。
水 180部 エチレンオキシド20モルと反応させたp−ノニルフエ
ノールの硫酸半エステルのナトリウム塩(アニオン性乳
化剤)の35%水溶液 5部 エチレンオキシド25モルと反応させたp−ノニルフエ
ノール(非イオン性乳化剤)の20%溶液 20部 供給物Iとして下記の混合物を用いた。
水 200部 前記アニオン性乳化剤の35%溶液 25部 スチレン 242部 アクリル酸n−ブチル 215部 アクリル酸 10部 アクロレイン 11部 アクリルアミド 10部 供給物IIとして、水85部中の過硫酸カリウム2.5部の
溶液を調製した。
反応器内を窒素ガスで置換したのち、装入物に供給物
Iの10%を加え、混合物を90℃に加熱した。次いで供給
物IIの10%を反応器に注入し、次いで一様に並行して3
ないし3.5時間かけて残りの供給物I及びIIを反応器に
供給した。供給後なお1.5時間90℃に保持して乳化重合
を行なった後、アンモニア水(28%)を加えてPHを8に
調整し共重合体の水分散液を得た。
例2 共重合させるビニル単量体混合物として、 スチレン 140部 アクリル酸 10部 2−エチルヘキシルアクリレート 220部 メタクリル酸メチル 100部 ジアセトンアクリルアミド 15部 の混合物を用いる他は例1と同様にして共重合体の水分
散液を得た(固形分量約50%)。
例3 まず、温度調節器、いかり形撹拌機、還流冷却器、供
給容器、温度計及び窒素導入管を備えた反応容器内を窒
素置換したのち、これに水150部及び過硫酸カリウム0.3
部を装入した。
別に、供給物I〜IIIとしてそれぞれ下記の組成物を
用意した。
供給物I 水 100部 アクリル酸 15部 メタクリル酸 15部 アクリルアミド 40部 ジアセトンアクリルアミド 30部 供給物II 水 50部 過硫酸カリウム 1部 供給物III 水 6部 メタ重亜硫酸ソーダ 0.5部 次いで、反応容器内を80℃に加熱して撹拌しながら、
これに供給物Iを少量ずつ4時間かけて連続的に供給
し、かつ供給物Iの供給を開始してから2時間後より、
供給物II及び供給物IIIを少量ずつ約3時間かけて連続
的に供給した。供給物II及び供給物IIIの供給を終了し
た後に、反応容器内を85℃に昇温させて2時間保ち重合
を終了させた。重合生成物を室温に冷却して表1に示す
カルボニル基含有共重合体の水溶液、すなわち分散剤水
溶液を得た。
次に、温度調節器、いかり形撹拌機、還流冷却器、供
給容器、温度計及び窒素導入管を備えた反応容器内を窒
素置換したのち、これに水200部及び前述の分散剤共重
合体水溶液(濃度25%)30部を装入した。
別に、供給物I及び供給物IIとして、それぞれ下記の
組成物を用意した。
供給物I 水 100部 上記製造例1で得られた分散剤水溶液(濃度25%) 20部 p−ノニエルフエノール/エチレンオキサイド20モル
付加物の硫酸半エステルナトリウム塩水溶液(濃度35
%) 5部 メタクリル酸メチル 220部 アクリル酸−2−エチルヘキシル 168部 アクリル酸 8部 アクリルアミド 4部 ジアセトンアクリルアミド 13部 供給物II 水 85部 過硫酸カリウム 2.5部 次いで、反応容器内を85℃に保持しながら、これに供
給物IIの10%量を装入してから、供給物I及び供給物II
の残りを少量ずつ3.5時間かけて連続的に供給した。そ
の供給終了後、さらに2時間同温度を保持して重合を完
了させた。重合生成物を冷却して共重合体分散液を得
た。
得られた共重合体分散液にアンモニア水を加えてPHを
7〜8に調整した。
保水剤(B)の製造例 例1 還流冷却器、滴下漏斗、温度計、撹拌器を備えた重合
缶に酢酸ビニル834部、メタノール158部を仕込み撹拌し
ながら温度を上昇させ60℃においてアゾビスイソブチロ
ニトリル0.30部をメタノール50部に溶解した溶液を投入
して重合を開始した。重合開始時点より、ジアセトンア
クリルアミド46部を溶解した23%メタノール溶液196部
を滴下しながら、重合を継続した。5時間後、重合を停
止した。共重合溶液を常法に従って精製し、ジアセトン
アクリルアミド/酢酸ビニル共重合体を得た。
該共重合体の30%メタノール溶液を調製し、40℃で酢
酸ビニル基に対して20ミリモルの水酸化ナトリウムのメ
タノール溶液を添加してけん化反応を行った。生成した
変性PVAを濾別、洗浄後、乾燥してけん化度が約95%の
水溶液共重合体を得た。
例2 例1において、酢酸ビニル834部、ジアセトンアクリ
ルアミド46部の代りに、酢酸ビニル800部、N−ビニル
ピロリドン32部およびアクロレイン48部を用いる他は同
様にして部分けん化されたアルデヒド基含有水溶性変性
ポリビニルアルコールを得た。
例3 市販のけん化度95.6%のポリビニルアルコール(重合
度1700)を用いた。
例4 例1において、加水分解しないジアセトンアクリルア
ミド/酢酸ビニル共重合体を用いた。
架橋剤(C)の製造例 例1 (A)成分の製造例1で得た共重合体の水分散液1,00
0部に、ヒドラジンヒドラート(100%)を15部加え、90
℃で5時間撹拌反応させてヒドラジンで変性した共重合
体の水分散液を得た。なお、ガスクロマトグラフ分析に
よりヒドラジンがほぼ完全に反応していることを確認し
た。
例2 アジピン酸ジヒドラジドADHを用いた。
実施例1〜2 製造例3で得た常温架橋型アクリル系共重合体の水分
散液100重量部に、保水剤の製造例1または2で得た常
温架橋型保水剤の20%水溶液80部および、架橋剤の製造
例1で得たヒドラジン誘導体を配合して常温架橋型水分
散系樹脂組成物を得た。
比較例1 保水剤として、けん化度が95.6%、重合度が1700のポ
リビニルアルコールを用いる他は実施例1と同様にして
接着剤を調整した。
実施例3〜7、比較例2 各成分の組成を表1に示すように配合して常温架橋型
水分散系樹脂組成物を調整した。
これら組成物を次の方法で評価した。
厚さ10m/m、巾25m/mのカバ柾目材からなる被着体に、
上記各接着材を塗付量200g/m2、圧締温度25℃圧締圧力1
0kg/m2、圧締時間24時間、養生時間20℃で2日間の条件
で接着し、JIS K−6852に準じて試験片を作成して圧縮
せん断接着力を測定した結果を第1表に示す。
なお、表中の耐温水とは60℃の温水中に3時間浸漬後
のぬれた状態での接着力を、煮沸繰り返し試験は、試験
片を沸騰水中に4時間浸せきした後、60±30℃の空気中
で20時間乾燥し、再び沸騰水中に4時間浸せきする。こ
の処理後、室温の水中に冷めるまで浸し、ぬれたままの
状態での接着力を示す。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 C08L 31/04 C08L 31/04 A

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】(A).ケト基またはアルデヒド基が導入
    されたアクリル系共重合体水性エマルジョン 樹脂固型分量で100重量部 (B).ケト基またはアルデヒド基含有ビニル単量体0.
    3〜10重量%と酢酸ビニル99.7〜55重量%を含有するビ
    ニル単量体の混合物を共重合して得た共重合体またはそ
    れを加水分解した水溶性共重合体 樹脂固形分量で3〜150重量部 (C).ヒドラジン誘導体 (A)成分と(B)成分のケト基およびアルデヒド基の
    和1当量に対し、(C)成分のヒドラジン残基(−NH・
    NH2)が0.05〜5モル当量となる量 上記、(A),(B)および(C)成分を含有する常温
    架橋型水分散系樹脂組成物。
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