JP2689351B2 - 基礎材料の水中打設装置および水中打設方法 - Google Patents

基礎材料の水中打設装置および水中打設方法

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Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 この発明は、水底に岸壁やふ頭あるいはさん橋などの
水中構造物の基礎を作ったり、あるいは埋め立てを行っ
たりするのに利用する基礎材料の水中打設装置および水
中打設方法に関するものである。
〔従来の技術〕
従来から、海や河川に水中構造物の基礎を作る方法と
して、施工区域,対象領域の水底を、鋼矢板またはシー
ト等で囲い、その中にコンクリートや土砂などの基礎材
料を打設することが行われている。また、かかる水中構
造物の基礎を作る他の方法として、予め陸上で構築した
構造物を、水底に敷設したコンクリート板上を移動させ
ながら、目的の施工領域まで曵航する方法や、打設する
基礎材料に特殊増粘剤を加えて分離抵抗性を増大させ、
そのまま水中に打設する方法などが提案されている。
〔発明が解決しようとする課題〕
しかしながら、かかる従来の鋼矢板やシート等で囲う
基礎材料の水中打設方法では、大量の水を汚濁すること
になり、その処理に多額の費用,広大な用地および長時
間作業を要するほか、鋼矢板が船舶航行の障害になると
いう課題があった。また、陸上で構築した構造物を水底
へ曳いて設置する上記方法では、構築に際して広い用地
が必要になるほか、曵行時に他の船舶の航行を止めるな
どの必要があり、さらに特殊増粘剤を用いる上記方法で
は、施工設備が大掛かりになることはないが、この高価
な特殊増粘剤を多量に用いる必要があるため経済的でな
いなどの課題があった。
この発明は上記のような従来の課題に着目してなされ
たものであり、発生する汚濁水を少なく抑えることがで
き、しかも周辺水域を通過する船舶の航行を阻害せず、
さらに高価な特殊増粘剤を必要としないで、効率良くコ
ンクリート等の基礎材料の打設をすることができる基礎
材料の水中打設装置および水中打設方法を提供すること
を目的とする。
〔課題を解決するための手段〕
この発明にかかる基礎材料の水中打設装置は、水底の
施工領域を覆うラバーメンブレンなどの被包部材を有
し、この被包部材には基礎材料を打設するトレミー管の
一端を連結するとともにこの被包部材内に溜る水を回収
する水回収パイプの一端を連結し、上記トレミー管から
の基礎材料を水底に打設中に、上記水回収パイプで回収
した水が汚濁水でない場合には、バルブを作動して、そ
のまま水中に放出し、汚濁水である場合には、上記バル
ブを切り換えて水面上側に回収して処理できるようにし
たものである。
また、この発明の別の発明にかかる基礎材料の水中打
設方法は、水底の施工領域を覆うように被包部材を設置
する被包部材設置工程と、上記被包部材にトレミー管を
連結するトレミー管連結工程及び、上記被包部材の内部
の水を水面上へ回収する水回収パイプの一端を連結する
水回収パイプ連結工程と、上記トレミー管を通じて上記
施工領域内に、プラント船上からのコンクリート,モル
タル,土砂等の基礎材料を打設する基礎材料供給工程
と、この基礎材料の供給工程で上記水回収パイプで回収
される水が、汚濁水であるか否かに応じて送出方向を切
り換える回収水切換工程とを実施する基礎材料の水中打
設方法である。
〔作用〕
この発明における被包部材は基礎材料を打設する地底
の設定領域を覆うため、上記打設中において被包部材内
で生じた汚濁水は、水回収パイプを用いて水中外へ排出
することで、水の汚濁を防止しながらコンクリート打設
作業を実施する。
また、この発明の別の発明における基礎材料供給工程
では、プラント船上からトレミー管を通して水底の被包
部材内に基礎材料を送出するだけで、プラント船を含め
た施工のための占用域を比較的狭く抑え、従って、鋼矢
板による囲い込みの必要をなくし、船舶航行の障害をな
くするようになる。
〔実施例〕
以下、この発明の一実施例を図に基づいて説明する。
第1図において、1は海などの水面に浮かべたプラント
船であり、これには例えばコンクリートミキサ(図示し
ない)などが搭載されている。2は水底(海底など)の
施工領域を覆うように設置された被包部材としてのラバ
ーメンブレンで、これの周辺にはアンカ3や重錘が取り
付けられて、その周辺ができるだけ水底面に沿うように
してある。4はこのラバーメンブレン2に一端を結合し
たトレミー管であり、この結合部では相互にシール材に
よって密封結着されている。なお、このトレミー管4の
上端はプラント船1のコンクリートポンプに連結される
か水面の上方に開口し、必要に応じこの上端にホッパな
どが取り付けられる。また、このホッパには上記コンク
リートミキサからのコンクリートが投入され、これがト
レミー管4を通じて、上記施工領域内の水底上に打設さ
れる。5は上記ラバーメンブレン2に一端を結合した水
回収パイプで、これからラバーメンブレン2内の水面上
へ回収するように作用する。つまり、この水回収パイプ
5内はコンクリート等の打設中においては、図示しない
ポンプなどにより常時負圧側に引かれるようになってい
る。また、この水回収パイプ5の上端は2分岐され、一
方は水面上に臨み、他方は汚濁水の回収,処理部へ導出
されるようになっている。さらに、この水回収パイプ5
の2分岐端にはバルブ6,7がそれぞれ取り付けられ、下
端にはバルブ8が取り付けられている。また、9は水面
に浮かべられて、上記水回収パイプ5を倒れないように
支承する浮体である。また、12は水回収パイプ5内に設
置した濁度センサである。
次に作用を、コンクリートを水中打設する場合を例と
して説明する。
まず、コンクリートミキサを搭載したプラント船を、
施工現場であるコンクリート打設の施工領域へ航行させ
て待機し、この施工領域内の水中にラバーメンブレン2
を落し込み、これを水中作業によって水底10上に拡げ
る。このとき、このラバーメンブレン2内にコンクリー
ト打設量を考慮した所定空間11を形成するように中央部
を膨らまし、周辺部はアンカ3を用いて水底10面に沿わ
せ、水の上記空間11の内外部への流通を阻止するように
する。このとき空間11にはなるべく空気が入らないよう
にする。
次に、このラバーメンブレン2にはプラント船から降
ろしたトレミー管4の下端を水密的に連結して空間11に
連通し、これの上端は水面上に開口し、図示しない上記
ホッパが取り付けられるようにする。また、水面上には
浮体9により支持させた水回収パイプ5を設置し、この
水回収パイプ5の下端をラバーメンブレン2に水密的に
結合して空間11と連通させ、これの上端は水面上におい
て2分岐して、一方は水面上にそのまま臨ませ、他方は
汚濁水回収処理部(図示しない)側に連通する。
次に、上記水回収パイプ5におけるバルブ7を閉じバ
ルブ6およびバルブ8を開いて、上記プラント船1上の
ミキサからコンクリート(あるいはソイルセメント)を
ホッパを介してトレミー管4内に注入する。このため、
コンクリートはこのトレミー管4からラバーメンブレン
2内の水底に順次厚く打設していく。
そして、かかる打設によってラバーメンブレン2にて
覆われた空間11内の水は水回収パイプ5中を上昇する。
この上昇は空間11内の水圧上昇によって自動的になされ
るが、ポンプを用いることによっても迅速かつ確実とな
る。この場合において、水回収パイプ5内の濁度センサ
12は、上昇する水の濁度を検出しており、その水が汚濁
してない場合には、上記開いたバルブ6を通じて海面上
へ戻すように放出する。一方、濁度センサ12が水の汚濁
を検出すると、バルブ6を閉じてバルブ7を開く。この
ため、汚濁水は汚濁水回収処理手段へ送られて浄化処理
され、再び海中へ放出する。このようにして、コンクリ
ート打設の作業が終了すると、上記バルブ8を閉じ、コ
ンクリートが硬化した後に水回収パイプ5およびトレミ
ー管4をラバーメンブレン2とともに回収して、次の施
工領域に再配置されて、コンクリート打設作業に供する
ことになる。
なお、上記実施例では被包部材としてラバーメンブレ
ン2を用いた場合を示したが、プラスチックシートや布
などを用いることも可能である。また、上記では上記バ
ルブ6,7,8の切り換えを、濁度センサ12の検出データに
よって行う場合を示したが、その一部を手動で切り換え
を行うようにしてもよい。
〔発明の効果〕
以上のように、この発明によれば水底の施工領域を覆
うラバーメンブレンなどの被包部材を有し、この被包部
材には基礎材料を打設するトレミー管の一端を連結する
とともに、この被包部材内に溜る水を回収する水回収パ
イプの一端を連結し、上記トレミー管からの基礎材料を
水底に打設するようにしているので、上記打設中におい
てパイプで回収した水が汚濁水でない場合はそのまま水
中に放出し、汚濁水は、水回収パイプを用いて水中外へ
排出することで、水の汚濁を防止しながらコンクリート
打設などの作業を実施できるという効果が得られる。
また、この発明の別の発明によれば水底の施工領域を
覆うように被包部材を設置し、この被包部材にトレミー
管と水回収パイプの各一端を連結し、このトレミー管を
通して上記施工領域内の水底にコンクリートなどの基礎
材料を打設するとともに、この打設中に被包部材内に溜
った水を、これが汚濁水であるか否かによって、水中へ
または汚濁除去処理側へ選択的に切換送出するようにし
たので、プラント船上からトレミー管を通して水底の被
包部材内に基礎材料を送出するだけで、プラント船を含
めた施工のための占用域を比較的狭く抑えた領域内で、
水底へのコンクリート打設を行うことができ、従って、
トレミー管の移動,除去が容易なことと合わせて、鋼矢
板による囲い込みの必要がなくなり、船舶航行の障害に
なるのを効果的に防止することができるという利点が得
られる。
【図面の簡単な説明】
第1図およびこの発明にかかる基礎材料の水中打設装置
および水中打設方法の一実施例を示す構成図である。 1……プラント船、2……被包部材、3……アンカ、4
……トレミー管、5……水回収パイプ、6,7,8……バル
ブ、9……浮体、10……水底。

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】水底の施工領域を覆うように設置される被
    包部材と、この被包部材に一端が連結されて、他端の水
    面上より上記施工領域内の水底にコンクリート,モルタ
    ル,土砂等の基礎材料を打設するトレミー管と、上記被
    包部材に一端が連結されて、上記基礎材料の打設に伴っ
    て被包部材内の水を水面上へ回収する水回収パイプと、
    この水回収パイプで回収した水が汚濁水であるか否かに
    応じて、その水の送出方向を切り換えるバルブとを備え
    た基礎材料の水中打設装置。
  2. 【請求項2】前記被包部材の周辺に、この周辺を水底面
    に沿わせる重錘またはアンカを取り付け、かつ前記水回
    収パイプの上端部を浮体に支持するようにしたことを特
    徴とする請求項1記載の基礎材料の水中打設装置。
  3. 【請求項3】水底の施工領域を覆うように被包部材を設
    置する被包部材設置工程と、上記被包部材にトレミー管
    を連結するトレミー管連結工程及び、上記被包部材の内
    部の水を水面上へ回収する水回収パイプの一端を連結す
    る水回収パイプ連結工程と、上記トレミー管を通じて上
    記施工領域内に、プラント船上からのコンクリート,モ
    ルタル,土砂等の基礎材料を打設する基礎材料供給工程
    と、この基礎材料の供給工程で上記水回収パイプで回収
    される水が、汚濁水であるか否かに応じて送出方向を切
    り換える回収水切換工程とを実施する基礎材料の水中打
    設方法。
  4. 【請求項4】水回収パイプで回収する水が汚濁水でない
    場合には付近の水中に戻し、汚濁水である場合には水面
    上へ回収して処理する請求項4記載の基礎材料の水中打
    設方法。
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