JPH053542Y2 - - Google Patents

Info

Publication number
JPH053542Y2
JPH053542Y2 JP2807987U JP2807987U JPH053542Y2 JP H053542 Y2 JPH053542 Y2 JP H053542Y2 JP 2807987 U JP2807987 U JP 2807987U JP 2807987 U JP2807987 U JP 2807987U JP H053542 Y2 JPH053542 Y2 JP H053542Y2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
water intake
water
floating body
arm
pipe
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Lifetime
Application number
JP2807987U
Other languages
English (en)
Other versions
JPS63136023U (ja
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed filed Critical
Priority to JP2807987U priority Critical patent/JPH053542Y2/ja
Publication of JPS63136023U publication Critical patent/JPS63136023U/ja
Application granted granted Critical
Publication of JPH053542Y2 publication Critical patent/JPH053542Y2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Description

【考案の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本考案は取水装置に係り、特に貯水池、ダム、
河川あるいは海に於いて水位変化に追従して、水
面付近或は任意の水深から取水するための取水装
置に関するものである。
[従来の技術] 従来、取水に関しては、第2図及び第3図で示
されるような装置が用いられている。
第2図で示される装置20では、取水口21を
海底面に固定して、この取水口21と、陸上等に
設置された作業所22内に配設したポンプ23と
を取水管24で連結している。
またダム等における取水装置30としては第3
図で示すように、取水塔31を設置して、この取
水塔31の側壁32の上下に複数の取水口33,
33を順に設け、水位に合せて上澄水を採取し
て、一旦取水塔31内に収容し、図示しないポン
プ等によつて取水管34を通して取水している。
[考案が解決しようとする問題点] 上記第2図で示す従来の取水装置20では、取
水口21が水底に設置されているので、水底付近
でしか取水できないため、濁りの少ない上澄水の
みを取るという目的には適さない。また水底付近
に濁りがある場合取水後濁り除去等の問題を生じ
る。
また第3図で示すように取水塔31を設けるこ
とは、大掛りな土木工事が必要であり、特に水位
の上下幅が大きい場合には、取水塔31を水位の
上限までカバーできる大きさにする必要があり、
費用が掛るという問題があつた。
本考案の目的は上記従来技術の欠点をなくし、
水面付近から上澄水を、或は任意の水深から取水
でき、かつ水位の変化の大きい水域でも使用でき
る取水装置を提供することにある。
[問題点を解決するための手段] 上記問題点を解決するために本考案はなされた
ものであり、その基本的構成は、少なくともポン
プと取水口を備えた浮体と、取水管固定装置に固
定された取水管と、取水アームとから成り、前記
浮体と前記取水管とを前記取水アームで連結し、
且つ前記浮体を係留手段で係留した構成とする。
より具体的には、上記取水アームの両端には自在
継手が配設され、該自在継手を介して前記浮体と
取水管の両方が連結されている構成とする。
[作用] 本考案は上述のように構成されており、水面に
浮いている浮体に取水口を形成しているので、上
澄水を常に取水することができる。また実施例で
示すように、取水管固定装置に取水管の先端を固
定して、取水アームで連結し、その取水アームの
両端には自在継手が取り付けられているので、水
位変化並びに風等の外力に対して浮体を、これら
の自在継手によつて取水アームに応力を生じるこ
となく追従させることができる。
また浮体は係留手段によつて係留されているの
で、移動範囲を所定範囲に規制して保持すること
ができる。
このように本考案によれば水位の変化に追従し
て、常に水面付近から上澄水の取水が可能とな
る。また実施例で示すように、取水口から水底に
向けて突出した管体等を配設することによつて、
任意の水深から取水することが可能となる。
[実施例] 以下本考案の一実施例を図面に基づいて説明す
る。なお当然のことであるが、以下の実施例で示
される部材、材質、配置等は本考案を限定するも
のではなく単なる説明例である。
第1図において、符号Sは取水装置であり、取
水装置Sは浮体1、取水管固定装置2、取水アー
ム3、取水管4、係留手段5等から構成されてお
り、浮体1は自在継手6を介して取水アーム3の
一端と連結されて、取水アーム3の他端は自在継
手7を介して、取水管固定装置2に保持された取
水管4の先端4aと、連結されている。そして取
水管4は、第1A図で示すように取水管固定装置
2から水底面に沿つて陸上へ連結されている。こ
のようにしてなる各構成をさらに詳細に説明す
る。
浮体1は基台1aと、該基台1aを覆う蓋体1
bとから構成された箱体として形成され、その内
部には第1D図で示すように取水機構100が複
数(本例では5機構)配設されている。
取水機構100は取水口101、吸込弁10
3、ストレーナ104、ポンプ105、逆止弁1
06、吐出弁107等から構成されている。
取水口101は浮体1の底面両側に開放されて
形成されている。該取水口101には管体102
の端部が連通されており、管体102は吸込弁1
03、除塵等のためのストレーナ104を介して
駆動装置105aを備えたポンプ105と連結さ
れ、さらに逆止弁106及び吐出弁107を介し
て管体108と連結されて、該管体108は取水
アーム3へ連結されている。
なお管体108と蓋体1b等とは溶接等によつ
て水密が保持されている。また浮体1には上記の
外に種々の必要機器を搭載することができる。本
例では浮体1を平面視矩形にした例を示している
が、浮体1の平面形状は円形、三角形、多角形そ
の他の形状であつても良い。また第1D図の鎖線
で示すように、予め管体108の先端を長尺にし
て垂下させることによつて、所望の水深から取水
することが可能となる。この場合に管体108に
フランジを形成して別の管体(図示せず)を着脱
可能に構成すれば、使用水域に応じて取水する水
深を選定することができる。さらに本例では、取
水口101を浮体1の底両側に形成したが、浮体
1の側壁部に形成しても良い。また前記弁10
3,106,107等は電磁弁或は油圧、空気圧
その他の手段により開閉されるものである。その
制御は後述する電力ケーブル8と共に配設された
制御用ケーブル(図示せず)を用いたり、或は無
線等によつて遠隔制御されるものである。
取水アーム3は鋼管、ERP等の剛性を備えた
材質による管体から成り、取水アーム3の一方の
端部は、自在継手6を介して上記管体108と連
結されている。また取水アーム3の他端は自在継
手7を介して取水管4の先端4aと連結されてい
る。このように取水アーム3は水底に設置された
取水管4の先端部4aと浮体1とを連結する管路
としての機能及びこれらの連結機能を果たすもの
である。また本例のように取水アーム3に鋼管等
の重量のあるものを用いた場合、あるいは取水ア
ーム3が長くなる場合には補強を兼ねた浮力タン
ク(図示せず)等を付設することによつて、取水
アーム3全体の水中重量を調整することができ
る。
なお取水アームとしては上記材質に限定される
ものではなく、ゴム等の可撓性を有する筒体を用
いて形成することもできる。このように可撓性を
有する材質で取水アームを形成した場合には、自
在継手等を用いずに形成することもできる。
また自在継手6,7としては、スイベルジヨイ
ント、ボールジヨイント、その他公知周知の流体
用継手を用いることができる。第1図で示す実施
例では取水アーム3の両端にある自在継手6,7
を各一つだけ図示しているが、所望により必要数
用いることができるものである。このように自在
継手6,7は取水管4の端部4aに対し、浮体1
が相対変位したときに、取水アーム3に応力が生
じないようにすることができるものである。
さらに自在継手6,7としては、上記実施例の外
にゴム等の可撓性を有する材料からなる管体又は
蛇腹状の筒体を単独で、或は補強用に他の継手と
共に用いることができる。
取水管固定装置2は、取水アーム3が水位、風
力その他の外力によつて上下左右する際に生じる
軸力を受け、また取水管4の先端4aを保持し、
さらに取水管路の固定をするものであり、所定の
重量を備えたものを用いる。例えば重量のあるも
のとしてコンクリートを挙げることができる。ま
た、水底土質にもよるが杭等によつて構成するこ
ともできる。
取水管4は、鋼管、コンクリート管、FRPそ
の他剛性を有するものから成り、一端側を上記取
水管固定装置2に固定し、他端側を陸上の所定施
設(図示せず)に連結するものである。陸上から
取水管固定装置2までの敷設方法としては、ユニ
ツト管を継いだり、一本の長尺管を用いたり、
種々公知技術を用いることができる。また取水管
4の固定方法としては、水底土質にもよるが、ア
ンカー固定、埋設固定等の公知周知の固定技術を
用いることができる。
係留手段5としては、ワイヤー、チエーン等の
索条5aの一端を所定箇所に係合し、索条5aの
他端をアンカー、シンカー等の錘5bに係合して
係留する。本例では浮体1の両サイド側に係留し
た2点係留の例を示しているが、水底地形等によ
つては、浮体1の延長線に1点係留をしたり、3
点以上で係留することもできる。このように係留
手段5は浮体1の移動範囲を規制するために設け
られるものである。
本例では浮体1に搭載されたポンプ105及び
モーター105aを稼動させるための電源を、取
水管4、取水アーム3、浮体1というように電力
ケーブル8を配設して、該電力ケーブル8によつ
て陸上から供給する構成を示している。
なお浮体に発電機を配設して、該発電機を作動
させてポンプ及びモータを駆動させることもでき
る。このとき発電機の作動は無線等の遠隔制御に
よつてスイツチング回路をON−OFF制御させて
バツテリー(いずれも図示せず)から初期起動を
させる等種々の公知技術を用いることができる。
このように浮体に発電機を載置することもでき、
この場合には電力ケーブルの配設を省略すること
ができる。
また上記実施例では取水管固定装置2を水底に
固定した例を示したが、水底から一定の高さに基
台等を用いて配設することもできる。
[効果] 本考案は、水面に浮いている浮体が常に水位変
化に追従しており、この浮体から取水するため、
常に上澄水を採取することができる。また実施例
で示したように浮体から取水用管体を所望水深に
垂下させることによつて、所望の水深位置の取水
が可能となる。しかも水位の上下幅が大きな箇所
にも、取水アームを延長することで対応すること
ができるため、従来のように大掛りな取水塔等の
土木構造物にすることを要しない。また土木建造
物としないので、費用において有利である。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案の一実施例を示すもので、第1
A図は側面視の概略説明図、第1B図は第1A図
の平面視の概略説明図、第1C図は浮体の配置の
一例を示す概略説明図、第1D図は第1C図の
−線からみた概略説明図、第2図及び第3図は
従来例を示す概略図である。 1……浮体1、2……取水管固定装置、3……
取水アーム、4……取水管、5……係留手段、
6,7……自在継手、S……取水装置。

Claims (1)

  1. 【実用新案登録請求の範囲】 1 少なくともポンプ及び取水口を備えた浮体
    と、取水管固定装置に固定された取水管と、取
    水アームとから成り、前記浮体と前記取水管と
    を前記取水アームで連結し、且つ前記浮体を係
    留手段で係留したことを特徴とする取水装置。 2 前記取水アームの両端には自在継手が配設さ
    れ、該自在継手を介して前記浮体及び取水管と
    がそれぞれ連結されていることを特徴とする実
    用新案登録請求の範囲第1項記載の取水装置。
JP2807987U 1987-02-28 1987-02-28 Expired - Lifetime JPH053542Y2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2807987U JPH053542Y2 (ja) 1987-02-28 1987-02-28

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2807987U JPH053542Y2 (ja) 1987-02-28 1987-02-28

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPS63136023U JPS63136023U (ja) 1988-09-07
JPH053542Y2 true JPH053542Y2 (ja) 1993-01-28

Family

ID=30830710

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2807987U Expired - Lifetime JPH053542Y2 (ja) 1987-02-28 1987-02-28

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH053542Y2 (ja)

Also Published As

Publication number Publication date
JPS63136023U (ja) 1988-09-07

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4528652B2 (ja) 水中構造物の仮締切工法及び仮締切用構造体
CN108884647B (zh) 浅水基部结构以及用于安装浅水基部结构的方法
JPH09268562A (ja) 乾式作業方法及びそれに用いる作業函
JPH053542Y2 (ja)
JP3330018B2 (ja) 乾式作業方法及びそれに用いる作業函
JPS58143023A (ja) 杭支持式防波堤用ケ−ソン
JP2003278137A (ja) 浮体式ゲート装置
JPH11117225A (ja) 浮桟橋の係留杭補強方法及び装置
US4019213A (en) Piping apparatus for a floating or semi-submersible platform
JPS6340024A (ja) 杭式ケ−ソン工法
JPH09242081A (ja) 乾式作業方法及びそれに用いる作業函
JP2000265450A (ja) 通水可能な函体からなる人工地盤とその施工方法
DE10117109A1 (de) Wellschutzring
JP2815492B2 (ja) 水中基礎の構築方法
JP2003119793A (ja) 水面下での作業方法及び作業缶及び作業装置
JP2669317B2 (ja) 重力式海洋構造物の施工方法およびその構造物
JP3039842U (ja) ケーソンの移動に用いる構造体
JPH042181Y2 (ja)
JPH05311627A (ja) 大規模人工島の基礎構造
JP3595906B1 (ja) 浮力調整装置及びその使用方法
KR101900389B1 (ko) 파력에너지를 활용한 에어버블 발생장치
JPS6015781Y2 (ja) 取水設備
JP2001003332A (ja) ケーソン沈設方法とケーソン沈設用フロータ
JP2001214419A (ja) ケーソンによる海洋構造物の設置工法
JPS58113423A (ja) セル型水中構造物の構築方法