JP2688362B2 - 電子スチルカメラ - Google Patents
電子スチルカメラInfo
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Description
【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明はフレーム撮像方式の電子スチルカメラに関す
るものである。
るものである。
静止画像の映像信号を記録し、あるいは外部機器に出
力するために電子スチルカメラが使用されている。この
ような電子スチルカメラには、CCDイメージセンサが内
蔵されている。このCCDイメージセンサは、マトリクス
状に多数配列された多数の受光部（各々電荷蓄積部も併
設されている）と、これらの受光部に光が入射すること
によって蓄積された電荷を、電荷転送用のパルスにより
順次に転送する転送路とを備えており、光学画像を電気
信号に変換して出力するものである。
力するために電子スチルカメラが使用されている。この
ような電子スチルカメラには、CCDイメージセンサが内
蔵されている。このCCDイメージセンサは、マトリクス
状に多数配列された多数の受光部（各々電荷蓄積部も併
設されている）と、これらの受光部に光が入射すること
によって蓄積された電荷を、電荷転送用のパルスにより
順次に転送する転送路とを備えており、光学画像を電気
信号に変換して出力するものである。
ところで、CCDイメージセンサを撮像デバイスとして
用いた場合、スミアによるノイズが映像信号に重畳され
ることが知られている。スミアによるノイズは受光部に
光が入射したときに、特にその赤外領域の光が、CCDイ
メージセンサの基板部分等、受光部以外の部分に不要な
電荷を誘起させ、こうして発生した電荷が転送路に混入
してくることによって引き起こされる。
用いた場合、スミアによるノイズが映像信号に重畳され
ることが知られている。スミアによるノイズは受光部に
光が入射したときに、特にその赤外領域の光が、CCDイ
メージセンサの基板部分等、受光部以外の部分に不要な
電荷を誘起させ、こうして発生した電荷が転送路に混入
してくることによって引き起こされる。
スミアによるノイズを除去するためには、露光完了後
に転送路を一旦クリアして余分な電荷を転送路から排除
し、しかる後に受光部に蓄積されていた電荷を転送路に
送出して信号読み出しを行うことが有効な手段となる。
に転送路を一旦クリアして余分な電荷を転送路から排除
し、しかる後に受光部に蓄積されていた電荷を転送路に
送出して信号読み出しを行うことが有効な手段となる。
また、CCDイメージセンサからの信号出力には、上述
したスミアノイズだけでなく暗電流によるノイズも混入
してくることが知られている。この暗電流ノイズは、受
光部に光が照射されていない状態も含め、受光部に定常
的に生じている電荷が蓄積されることによって現れる。
しかし、この暗電流によるノイズは、シャッタを開放し
て露光が開始される瞬間に、それまで受光部に蓄積され
ていた電荷を転送路に一旦掃き出すことで解消すること
ができるため、多数の受光部から同じタイミングで電荷
を読み出すフィールド撮像方式では問題となることはな
かった。
したスミアノイズだけでなく暗電流によるノイズも混入
してくることが知られている。この暗電流ノイズは、受
光部に光が照射されていない状態も含め、受光部に定常
的に生じている電荷が蓄積されることによって現れる。
しかし、この暗電流によるノイズは、シャッタを開放し
て露光が開始される瞬間に、それまで受光部に蓄積され
ていた電荷を転送路に一旦掃き出すことで解消すること
ができるため、多数の受光部から同じタイミングで電荷
を読み出すフィールド撮像方式では問題となることはな
かった。
しかしながら、電子スチルカメラの画像品位を向上さ
せるためにフレーム撮像方式でCCDイメージセンサを駆
動する場合には、暗電流ノイズが問題となる。周知のよ
うにフレーム撮像方式においては、例えば多数の受光部
を１列おきに第１フィールドと第２フィールドとにグル
ープ化し、各々のフィールドに属する受光部からの電荷
読み出しタイミングが垂直走査期間の１周期分だけずら
して行われる。したがって、垂直走査期間の１周期分だ
け暗電流による電荷蓄積時間が異なり、各々のフィール
ド画面間で明るさが異なってくるという現象が現れる。
そして再生時には、このようにして得られた各フィール
ド画面が通常1/60秒ごとに交互にCRT表示されるため、
再生画面にはいわゆるフリッカが伴い、画質を損なう大
きな原因となっていた。
せるためにフレーム撮像方式でCCDイメージセンサを駆
動する場合には、暗電流ノイズが問題となる。周知のよ
うにフレーム撮像方式においては、例えば多数の受光部
を１列おきに第１フィールドと第２フィールドとにグル
ープ化し、各々のフィールドに属する受光部からの電荷
読み出しタイミングが垂直走査期間の１周期分だけずら
して行われる。したがって、垂直走査期間の１周期分だ
け暗電流による電荷蓄積時間が異なり、各々のフィール
ド画面間で明るさが異なってくるという現象が現れる。
そして再生時には、このようにして得られた各フィール
ド画面が通常1/60秒ごとに交互にCRT表示されるため、
再生画面にはいわゆるフリッカが伴い、画質を損なう大
きな原因となっていた。
本発明はこのような従来技術の問題点を解決するため
になされたもので、フレーム撮像方式でCCDイメージセ
ンサを駆動する場合でも、画像再生時に暗電流ノイズに
よるフリッカが生じることがなく、しかもシャッタレリ
ーズ操作のタイミングと実際の露光開始タイミングとが
大幅にずれたり、不規則に変わったりすることがないよ
うにした電子スチルカメラを提供することを目的とす
る。
になされたもので、フレーム撮像方式でCCDイメージセ
ンサを駆動する場合でも、画像再生時に暗電流ノイズに
よるフリッカが生じることがなく、しかもシャッタレリ
ーズ操作のタイミングと実際の露光開始タイミングとが
大幅にずれたり、不規則に変わったりすることがないよ
うにした電子スチルカメラを提供することを目的とす
る。
本発明は上記目的を達成するにあたり、撮像光路を開
閉するシャッタによってイメージセンサへの露光時間を
調節し、露光完了後にイメージセンサに各々半周期ずれ
た第1,第の読み出し信号を供給してフィールドごとの映
像信号を順次に読み出すフレーム撮像方式の電子スチル
カメラにおいて、前記第1,第２の読み出し信号をシャッ
タレリーズ操作に応答して交互に発生させ、２番目に発
生された一方の読み出し信号に同期してシャッタを開放
し、シャッタレリーズ操作のタイミングとシャッタの開
き動作のタイミングとのずれが１フィールド（1V）期間
に固定されるようにしてある。そして、シャッタの開放
期間中に発生される第1,第２の読み出し信号を無効化
し、さらにシャッタ閉止による露光完了の直後に最初に
供給される第１あるいは第２の読み出し信号の一方また
は両方を無効化し、最後に無効化された読み出し信号か
ら半周期遅れて供給される読み出し信号と、さらに半周
期遅れて供給される読み出し信号とを用いて各フィール
ドの映像信号を順次に読み出す構成にしてある。
閉するシャッタによってイメージセンサへの露光時間を
調節し、露光完了後にイメージセンサに各々半周期ずれ
た第1,第の読み出し信号を供給してフィールドごとの映
像信号を順次に読み出すフレーム撮像方式の電子スチル
カメラにおいて、前記第1,第２の読み出し信号をシャッ
タレリーズ操作に応答して交互に発生させ、２番目に発
生された一方の読み出し信号に同期してシャッタを開放
し、シャッタレリーズ操作のタイミングとシャッタの開
き動作のタイミングとのずれが１フィールド（1V）期間
に固定されるようにしてある。そして、シャッタの開放
期間中に発生される第1,第２の読み出し信号を無効化
し、さらにシャッタ閉止による露光完了の直後に最初に
供給される第１あるいは第２の読み出し信号の一方また
は両方を無効化し、最後に無効化された読み出し信号か
ら半周期遅れて供給される読み出し信号と、さらに半周
期遅れて供給される読み出し信号とを用いて各フィール
ドの映像信号を順次に読み出す構成にしてある。
また、露光時間が1V期間内で調節される場合において
は、上記のようにシャッタレリーズ操作に応答して順次
に読み出し信号を発生させ、その２番目の読み出し信号
に同期してシャッタを開放し、そしてシャッタの閉止に
よる露光完了直後に供給される第1,第２の読み出し信号
を各々無効化した後に引き続き順次に供給される各々の
読み出し信号に同期してイメージセンサから各々のフィ
ールドの映像信号を読み出すように構成される。
は、上記のようにシャッタレリーズ操作に応答して順次
に読み出し信号を発生させ、その２番目の読み出し信号
に同期してシャッタを開放し、そしてシャッタの閉止に
よる露光完了直後に供給される第1,第２の読み出し信号
を各々無効化した後に引き続き順次に供給される各々の
読み出し信号に同期してイメージセンサから各々のフィ
ールドの映像信号を読み出すように構成される。
上記によれば、シャッタが開閉された後、各々のフィ
ールドの映像信号を順次に読み出すまでの期間が等しく
なり、その期間内に暗電流の影響により定常的に生じる
電荷の蓄積期間が一致することになる。したがって、各
フィールドの映像信号には暗電流によるノイズが等しく
影響するようになり、再生時のフリッカを互いに相殺し
て良好な画像表示を行うことができる。
ールドの映像信号を順次に読み出すまでの期間が等しく
なり、その期間内に暗電流の影響により定常的に生じる
電荷の蓄積期間が一致することになる。したがって、各
フィールドの映像信号には暗電流によるノイズが等しく
影響するようになり、再生時のフリッカを互いに相殺し
て良好な画像表示を行うことができる。
しかも、本発明においては、シャッタレリーズ操作に
応答して上記第1,第２の読み出し信号を発生させ、２番
目に発生された読み出し信号に同期してシャッタを開放
するために、シャッタレリーズ操作のタイミングと実際
の露光が開始されるタイミングとが不規則に変わったり
することがない。
応答して上記第1,第２の読み出し信号を発生させ、２番
目に発生された読み出し信号に同期してシャッタを開放
するために、シャッタレリーズ操作のタイミングと実際
の露光が開始されるタイミングとが不規則に変わったり
することがない。
以下、図面にしたがって本発明の一実施例について説
明する。
明する。
第１図に概略的に示したように、本発明を用いた電子
スチルカメラは撮像デバイスとしてCCDイメージセンサ
５が用いられている。このCCDイメージセンサ５は、シ
ャッタ６が開閉する間に撮影レンズ7,絞り8,ビームスプ
リッタ９を通ってきた被写体光を受け、光学画像を電気
信号に変換して映像信号処理回路10に出力する。
スチルカメラは撮像デバイスとしてCCDイメージセンサ
５が用いられている。このCCDイメージセンサ５は、シ
ャッタ６が開閉する間に撮影レンズ7,絞り8,ビームスプ
リッタ９を通ってきた被写体光を受け、光学画像を電気
信号に変換して映像信号処理回路10に出力する。
前記シャッタ６及び絞り８は、CCDイメージセンサ５
への露光量を調節するために撮影レンズ７以降の撮像光
路内に設けられている。この露光量を決めるために、ビ
ームスプリッタ９によって取り出された被写体光の一部
は受光素子11に導かれ、受光素子11からの出力は露光制
御回路12に入力される。露光制御回路12は、受光素子11
からの信号出力に基づき、被写体輝度に対応した絞り値
とシャッタ秒時を演算し、絞り８とシャッタ６の駆動を
制御する。なお、露光制御回路12の作動はマイクロコン
ピュータで構成されたシステムコントローラ14によって
管制される。また、この電子スチルカメラにはクイック
リターンミラーやペンタプリズムからなるファインダー
光学系も組み込まれるが、図面の煩雑化を避けるために
これらの図示は省略してある。
への露光量を調節するために撮影レンズ７以降の撮像光
路内に設けられている。この露光量を決めるために、ビ
ームスプリッタ９によって取り出された被写体光の一部
は受光素子11に導かれ、受光素子11からの出力は露光制
御回路12に入力される。露光制御回路12は、受光素子11
からの信号出力に基づき、被写体輝度に対応した絞り値
とシャッタ秒時を演算し、絞り８とシャッタ６の駆動を
制御する。なお、露光制御回路12の作動はマイクロコン
ピュータで構成されたシステムコントローラ14によって
管制される。また、この電子スチルカメラにはクイック
リターンミラーやペンタプリズムからなるファインダー
光学系も組み込まれるが、図面の煩雑化を避けるために
これらの図示は省略してある。
システムコントローラ14は露光制御装置12の他に、CC
D駆動回路15,映像信号処理回路10,記録制御回路16の作
動を制御する。すなわち、レリーズボタン18aの半押し
信号がレリーズ操作検出回路18からシステムコントロー
ラ14に供給されたとき、システムコントローラ14は露光
制御回路12に測光タイミング信号を出力する。これによ
り露光制御回路12は受光素子11から被写体輝度情報を取
り込み、絞り値，シャッタ秒時を算出する。
D駆動回路15,映像信号処理回路10,記録制御回路16の作
動を制御する。すなわち、レリーズボタン18aの半押し
信号がレリーズ操作検出回路18からシステムコントロー
ラ14に供給されたとき、システムコントローラ14は露光
制御回路12に測光タイミング信号を出力する。これによ
り露光制御回路12は受光素子11から被写体輝度情報を取
り込み、絞り値，シャッタ秒時を算出する。
さらにレリーズボタン18aが押圧された信号がレリー
ズ操作検出回路18からシステムコントローラ14に入力さ
れると、露光制御回路12で算出された絞り値，シャッタ
秒時にしたがって絞り8,シャッタ６が駆動され、CCDイ
メージセンサ５には適正な露光量で被写体光が照射され
るようになる。
ズ操作検出回路18からシステムコントローラ14に入力さ
れると、露光制御回路12で算出された絞り値，シャッタ
秒時にしたがって絞り8,シャッタ６が駆動され、CCDイ
メージセンサ５には適正な露光量で被写体光が照射され
るようになる。
CCD駆動回路15はシステムコントローラ14からのタイ
ミングクロックTPに同期してCCDイメージセンサ５を駆
動する。このタイミングクロックは1/60秒、すなわち標
準テレビジョン方式における１垂直走査期間（１フィー
ルド期間:1V）に等しい周期を有している。
ミングクロックTPに同期してCCDイメージセンサ５を駆
動する。このタイミングクロックは1/60秒、すなわち標
準テレビジョン方式における１垂直走査期間（１フィー
ルド期間:1V）に等しい周期を有している。
詳しくは後述するように、この電子スチルカメラはフ
レーム撮像方式で映像信号を取り込むために、CCD駆動
回路15はCCDイメージセンサ５に対してフィールドパル
スＦSA,FSB，垂直転送パルスφV，水平転送パルスφHを
供給する。そして、フィールドパルスＦSA,FSBの各々
は、前記タイミングクロックTPの２倍の周期に等しく、
互いに位相が半周期ずれている。また、垂直転送パルス
φV，水平転送パルスφHの各々は、タイミングクロック
TPの１周期（1V）の間に、CCDイメージセンサ５から各
フィールドごとの映像信号を送り出す。
レーム撮像方式で映像信号を取り込むために、CCD駆動
回路15はCCDイメージセンサ５に対してフィールドパル
スＦSA,FSB，垂直転送パルスφV，水平転送パルスφHを
供給する。そして、フィールドパルスＦSA,FSBの各々
は、前記タイミングクロックTPの２倍の周期に等しく、
互いに位相が半周期ずれている。また、垂直転送パルス
φV，水平転送パルスφHの各々は、タイミングクロック
TPの１周期（1V）の間に、CCDイメージセンサ５から各
フィールドごとの映像信号を送り出す。
映像信号処理回路10は、CCDイメージセンサ５からシ
リアルに出力されてくる映像信号を、例えばNTSC方式に
準拠した出力信号に変換する。こうして得られた出力信
号は、記録制御回路16によって制御されるバッファ回路
20を介して記録装置21に供給される。記録装置21には、
例えばバッファ回路20から供給されてくる出力信号をデ
ジタル変換した後、カード型の半導体メモリに書き込む
装置からなり、これにより静止画像の映像データを記録
しておくことができるようになる。なお上記記録装置21
として、スチルビデオフロッピーに前記出力信号を磁気
記録するディスク装置を用いてもよい。
リアルに出力されてくる映像信号を、例えばNTSC方式に
準拠した出力信号に変換する。こうして得られた出力信
号は、記録制御回路16によって制御されるバッファ回路
20を介して記録装置21に供給される。記録装置21には、
例えばバッファ回路20から供給されてくる出力信号をデ
ジタル変換した後、カード型の半導体メモリに書き込む
装置からなり、これにより静止画像の映像データを記録
しておくことができるようになる。なお上記記録装置21
として、スチルビデオフロッピーに前記出力信号を磁気
記録するディスク装置を用いてもよい。
CCDイメージセンサ５の構造を概念的に示した第２図
において、基板25には電荷蓄積部を備えた多数の受光部
26がマトリクス状に配列されている。これらの受光部26
は入射した光強度に応じて発生した電荷を蓄積する。受
光部26は、横一列おきに第１受光部26a,第２受光部26b
にグループ化されており、それぞれCCD駆動回路15から
フィールドシフトパルスＦSA,FSBが供給されたときに、
蓄積されていた電荷を垂直転送路28に送出する。
において、基板25には電荷蓄積部を備えた多数の受光部
26がマトリクス状に配列されている。これらの受光部26
は入射した光強度に応じて発生した電荷を蓄積する。受
光部26は、横一列おきに第１受光部26a,第２受光部26b
にグループ化されており、それぞれCCD駆動回路15から
フィールドシフトパルスＦSA,FSBが供給されたときに、
蓄積されていた電荷を垂直転送路28に送出する。
垂直転送路28に送出された電荷は、垂直転送パルスφ
Vの供給によって順次に水平転送路29に送られ、さらに
水平転送パルスφHの供給によって、映像信号を順次に
アンプ30から取り出すことができる。このような電荷転
送処理は、最初に第１受光部26aからの電荷について行
われ、次に第２受光部26bからの電荷について行われ
る。すなわち、第１受光部26aによる第１フィールドの
映像信号と、受光部26aによる第２フィールドの映像信
号とが順に取り出され、これらの各フィールドの映像信
号から１フレームの画面が構成されるようになる。
Vの供給によって順次に水平転送路29に送られ、さらに
水平転送パルスφHの供給によって、映像信号を順次に
アンプ30から取り出すことができる。このような電荷転
送処理は、最初に第１受光部26aからの電荷について行
われ、次に第２受光部26bからの電荷について行われ
る。すなわち、第１受光部26aによる第１フィールドの
映像信号と、受光部26aによる第２フィールドの映像信
号とが順に取り出され、これらの各フィールドの映像信
号から１フレームの画面が構成されるようになる。
ところでこの電子スチルカメラでは、スミアノイズの
除去のために、例えば第３図に示したように、第２のフ
ィールドシフトパルスに同期してシャッタ６を時点ｔ1
で開放した後、シャッタ６がｔ2の時点で閉じた露光が
完了した以降、ｔ3の時点で最初に供給されるべき第１
のフィールドシフトパルス（破線で示した）をマスキン
グして無効化し、これがCCDイメージセンサ５に供給さ
れないようになっている。そして、その後の1V期間中に
供給される垂直及び水平転送パルスφV，φHによってス
ミアノイズの原因となる不要電荷を垂直及び水平転送路
28,29から除去している。なお、露光時間Ｔ0が1V期間以
上に及ぶ場合には、第４図に示したように、ｔ3の時点
で発生される第２のフィールドシフトパルスをマスキン
グし、その直後の1V期間で垂直及び水平転送パルス
φV，φHによりスミアノイズの排除が行われる。
除去のために、例えば第３図に示したように、第２のフ
ィールドシフトパルスに同期してシャッタ６を時点ｔ1
で開放した後、シャッタ６がｔ2の時点で閉じた露光が
完了した以降、ｔ3の時点で最初に供給されるべき第１
のフィールドシフトパルス（破線で示した）をマスキン
グして無効化し、これがCCDイメージセンサ５に供給さ
れないようになっている。そして、その後の1V期間中に
供給される垂直及び水平転送パルスφV，φHによってス
ミアノイズの原因となる不要電荷を垂直及び水平転送路
28,29から除去している。なお、露光時間Ｔ0が1V期間以
上に及ぶ場合には、第４図に示したように、ｔ3の時点
で発生される第２のフィールドシフトパルスをマスキン
グし、その直後の1V期間で垂直及び水平転送パルス
φV，φHによりスミアノイズの排除が行われる。
さらに、この電子スチルカメラでは、各々のフィール
ドの映像信号とに含まれてくる暗電流に差がでないよう
にするために、シャッタ６の開閉による露光時間Ｔ0に
応じて、第１受光部26aの電荷を垂直転送路28に読み出
すタイミングをずらすようにしている。すなわち、スミ
アノイズ除去のためにマスキングされた第１フィールド
シフトパルスＦSAあるいは第２フィールドシフトパルス
ＦSBの発生されるべき時点ｔ3から、1Vもしくは2V期間
経過の後に映像信号の読み出しを行うようにしている。
ドの映像信号とに含まれてくる暗電流に差がでないよう
にするために、シャッタ６の開閉による露光時間Ｔ0に
応じて、第１受光部26aの電荷を垂直転送路28に読み出
すタイミングをずらすようにしている。すなわち、スミ
アノイズ除去のためにマスキングされた第１フィールド
シフトパルスＦSAあるいは第２フィールドシフトパルス
ＦSBの発生されるべき時点ｔ3から、1Vもしくは2V期間
経過の後に映像信号の読み出しを行うようにしている。
この映像信号の読み出しタイミングのずらし期間は、
一般的に露光時間Ｔ0と垂直走査期間Ｖとの関係におい
て、 Ｔ0≦1V、もしくは 2nV＜Ｔ0≦（2n＋１）Ｖ であるときには第３図のようにｔ3の時点から2Vに設定
され、 （2n−１）Ｖ≦Ｔ0≦2nV であるときには第４図のようにｔ3時点から1Vに設定さ
れる。
一般的に露光時間Ｔ0と垂直走査期間Ｖとの関係におい
て、 Ｔ0≦1V、もしくは 2nV＜Ｔ0≦（2n＋１）Ｖ であるときには第３図のようにｔ3の時点から2Vに設定
され、 （2n−１）Ｖ≦Ｔ0≦2nV であるときには第４図のようにｔ3時点から1Vに設定さ
れる。
このように構成された電子スチルカメラの作用につい
て以下に説明する。
て以下に説明する。
レリーズボタン18aが半押しされると、レリーズ操作
検出回路18からの半押し信号によってシステムコントロ
ーラ14は露光制御回路12を作動させ、測光を行う。この
測光値に基づいて露光制御回路12は被写体輝度に対応し
た絞り値，シャッタ秒時（露光時間）を算出する。引続
きレリーズボタン18aが全押しされると、この信号を受
けてシステムコントローラ14はCCD駆動回路15にタイミ
ングクロックTPを供給し、CCDイメージセンサ５の駆動
が開始される。
検出回路18からの半押し信号によってシステムコントロ
ーラ14は露光制御回路12を作動させ、測光を行う。この
測光値に基づいて露光制御回路12は被写体輝度に対応し
た絞り値，シャッタ秒時（露光時間）を算出する。引続
きレリーズボタン18aが全押しされると、この信号を受
けてシステムコントローラ14はCCD駆動回路15にタイミ
ングクロックTPを供給し、CCDイメージセンサ５の駆動
が開始される。
第３図に示したように、CCDイメージセンサ５が駆動
を開始した後、システムコントローラ14からのタイミン
グクロックTPに同期して、露光制御回路12での演算値に
応じて絞り８が所定の絞り値まで絞られ、またシャッタ
６が適正な露光時間Ｔ0で開閉し露光が行われる。露光
が開始される時点ｔ1までの間にも、フィールドシフト
パルスＦSA,FSB、さらに垂直，水平転送パルスφV，φH
はCCDイメージセンサ５に供給される。したがって、そ
れまで第１受光部26a,第２受光部26bに蓄積されていた
不要電荷は、その時点で掃き出されるようになる。
を開始した後、システムコントローラ14からのタイミン
グクロックTPに同期して、露光制御回路12での演算値に
応じて絞り８が所定の絞り値まで絞られ、またシャッタ
６が適正な露光時間Ｔ0で開閉し露光が行われる。露光
が開始される時点ｔ1までの間にも、フィールドシフト
パルスＦSA,FSB、さらに垂直，水平転送パルスφV，φH
はCCDイメージセンサ５に供給される。したがって、そ
れまで第１受光部26a,第２受光部26bに蓄積されていた
不要電荷は、その時点で掃き出されるようになる。
しかしながら、第３図から明らかなように、第１のフ
ィールドシフトパルスによって第１受光部26aから掃き
出されるタイミングは、第２受光部26bよりも1V期間だ
け先行している。したがって、この間の暗電流による蓄
積電荷は第２受光部26bよりも必ず多くなる。これを考
慮して、露光完了後のスミアノイズ除去のためにｔ3の
時点で第１のフィールドシフトパルスをマスキングした
後、さらに第２のフィールドシフトパルスもマスキング
により無効化し、ｔ3の時点から2V期間だけ遅延してか
ら、すなわち最後に無効化された第２のフィールドシフ
トパルスＦSBの発生時点から半周期（1V）遅れて供給さ
れる第１のフィールドシフトパルスＦSAと、引続き半周
期遅れて供給される第２のフィールドシフトパルスＦSB
によって第１のフィールドの映像信号の読み出しと第２
のフィールドの映像信号の読み出しとを順次に行ってこ
れらを記録装置21により記録するようにしている。
ィールドシフトパルスによって第１受光部26aから掃き
出されるタイミングは、第２受光部26bよりも1V期間だ
け先行している。したがって、この間の暗電流による蓄
積電荷は第２受光部26bよりも必ず多くなる。これを考
慮して、露光完了後のスミアノイズ除去のためにｔ3の
時点で第１のフィールドシフトパルスをマスキングした
後、さらに第２のフィールドシフトパルスもマスキング
により無効化し、ｔ3の時点から2V期間だけ遅延してか
ら、すなわち最後に無効化された第２のフィールドシフ
トパルスＦSBの発生時点から半周期（1V）遅れて供給さ
れる第１のフィールドシフトパルスＦSAと、引続き半周
期遅れて供給される第２のフィールドシフトパルスＦSB
によって第１のフィールドの映像信号の読み出しと第２
のフィールドの映像信号の読み出しとを順次に行ってこ
れらを記録装置21により記録するようにしている。
これによれば、第１受光部26aに暗電流による電荷蓄
積期間は4V期間となり、また第２の受光部26bでの暗電
流による電荷蓄積時間も4V期間となり各々一致する。し
たがって映像信号読み出し時においては、第１のフィー
ルドの映像信号と第２のフィールドの映像信号の両者に
は、暗電流による電荷が同じように重畳されるようにな
るため、これらの映像信号を記録した後に再生したとき
には、両フィールド間で画像の明るさに差がでなくな
り、フリッカによる画像の劣化を防ぐことができるよう
になる。
積期間は4V期間となり、また第２の受光部26bでの暗電
流による電荷蓄積時間も4V期間となり各々一致する。し
たがって映像信号読み出し時においては、第１のフィー
ルドの映像信号と第２のフィールドの映像信号の両者に
は、暗電流による電荷が同じように重畳されるようにな
るため、これらの映像信号を記録した後に再生したとき
には、両フィールド間で画像の明るさに差がでなくな
り、フリッカによる画像の劣化を防ぐことができるよう
になる。
また、露光時間Ｔ0が（2n−１）Ｖ＜Ｔ0≦2nVとなる
場合においては、第４図に示したように、スミアノイズ
の除去が行われるｔ3の時点から1V期間だけ遅延した後
に、順次に第１のフィールド，第２のフィールドの映像
信号の読み出しを行えば、やはり暗電流による電荷蓄積
期間が第1,第２受光部26a,26bとも4V期間で一致し、再
生画像にフリッカが生じなくなるものである。
場合においては、第４図に示したように、スミアノイズ
の除去が行われるｔ3の時点から1V期間だけ遅延した後
に、順次に第１のフィールド，第２のフィールドの映像
信号の読み出しを行えば、やはり暗電流による電荷蓄積
期間が第1,第２受光部26a,26bとも4V期間で一致し、再
生画像にフリッカが生じなくなるものである。
なお、露光時間Ｔ0を1V＜Ｔ0≦2V（1/30秒）以内に制
限するようにした場合には、シャッタ６の開放時点ｔ1
から3V期間経過後に供給される第１のフィールドシフト
パルスから第１のフィールドの映像信号を読み出し、引
き続く第２のフィールドシフトパルスにより第２のフィ
ールドの映像信号を読み出すようにすればよい。また、
本発明はフィールド撮像方式とフレーム撮像方式とを選
択できるようにした電子スチルカメラにも適用すること
ができ、この場合にはフレーム撮像方式にモード変更し
たときに上記の処理が行われるようにすればよい。
限するようにした場合には、シャッタ６の開放時点ｔ1
から3V期間経過後に供給される第１のフィールドシフト
パルスから第１のフィールドの映像信号を読み出し、引
き続く第２のフィールドシフトパルスにより第２のフィ
ールドの映像信号を読み出すようにすればよい。また、
本発明はフィールド撮像方式とフレーム撮像方式とを選
択できるようにした電子スチルカメラにも適用すること
ができ、この場合にはフレーム撮像方式にモード変更し
たときに上記の処理が行われるようにすればよい。
以上のように、本発明の電子スチルカメラによれば、
シャッタの開閉による露光終了直後に発生される第１の
読み出し信号もしくは第２の読み出し信号のいずれかを
無効化し、しかる後に第１フィールドの映像信号から順
に読み出すようにしている。そして、このように第１あ
るいは第２読み出し信号を無効化する間には、第1,第２
のフィールドの映像信号に対し、暗電流によって重畳さ
れる電荷の蓄積期間が揃えられ、かかる電荷の影響を互
いに相殺することができる。したがって、このような処
理を行って記録した映像信号を再生するときには、フィ
ールドごとに輝度が変化するいわゆるフリッカ現象がな
くなり、非常に画質のよいフレーム画像を得ることがで
きるようになる。
シャッタの開閉による露光終了直後に発生される第１の
読み出し信号もしくは第２の読み出し信号のいずれかを
無効化し、しかる後に第１フィールドの映像信号から順
に読み出すようにしている。そして、このように第１あ
るいは第２読み出し信号を無効化する間には、第1,第２
のフィールドの映像信号に対し、暗電流によって重畳さ
れる電荷の蓄積期間が揃えられ、かかる電荷の影響を互
いに相殺することができる。したがって、このような処
理を行って記録した映像信号を再生するときには、フィ
ールドごとに輝度が変化するいわゆるフリッカ現象がな
くなり、非常に画質のよいフレーム画像を得ることがで
きるようになる。
しかも、上記の処理によってシャッタレリーズ操作の
タイミングと実際の露光開始のタイミングとが不規則に
変化したりすることなく、レリーズ操作の後には常に1V
期間の後に露光開始が行われるため、電子スチルカメラ
として操作性も何ら損なうことがない。
タイミングと実際の露光開始のタイミングとが不規則に
変化したりすることなく、レリーズ操作の後には常に1V
期間の後に露光開始が行われるため、電子スチルカメラ
として操作性も何ら損なうことがない。
第１図は本発明の電子スチルカメラの構成を示す概略図
である。 第２図は本発明の電子スチルカメラに用いられるCCDイ
メージセンサの構成を示す概略図である。 第３図は露光時間が1V期間以内の場合のタイミングチャ
ート図である。 第４図は露光時間が1V期間以上で2V期間以内の場合のタ
イミングチャート図である。 ５……CCDイメージセンサ ６……シャッタ ８……絞り 26a……第１受光部 26b……第２受光部 28……垂直転送路 29……水平転送路 ＦSA……第１フィールドシフトパルス ＦSB……第２フィールドシフトパルス φV……垂直転送パルス φH……水平転送パルス。
である。 第２図は本発明の電子スチルカメラに用いられるCCDイ
メージセンサの構成を示す概略図である。 第３図は露光時間が1V期間以内の場合のタイミングチャ
ート図である。 第４図は露光時間が1V期間以上で2V期間以内の場合のタ
イミングチャート図である。 ５……CCDイメージセンサ ６……シャッタ ８……絞り 26a……第１受光部 26b……第２受光部 28……垂直転送路 29……水平転送路 ＦSA……第１フィールドシフトパルス ＦSB……第２フィールドシフトパルス φV……垂直転送パルス φH……水平転送パルス。
Claims (2)
- 【請求項１】撮像光路を開閉してイメージセンサへの露
光時間を調節するシャッタを備え、互いに半周期ずらし
て前記イメージセンサに各々交互に供給される第１の読
み出し信号と第２の読み出し信号により第１のフィール
ドの映像信号と第２のフィールドの映像信号とを順次に
読み出すようにしたフレーム撮像方式の電子スチルカメ
ラにおいて、 シャッタレリーズ操作に応答して前記第１及び第２の読
み出し信号を交互に発生させ、２番目に発生された一方
の読み出し信号に同期してシャッタを開放し、シャッタ
の開放中に供給される読み出し信号と、シャッタ閉止に
よる露光完了直後に最初に供給される読み出し信号の一
方もしくは両方を無効化してイメージセンサからの映像
信号の読み出しを禁止するとともに、最後に無効化され
た読み出し信号から半周期遅れて供給される読み出し信
号と引続き半周期遅れて供給される読み出し信号に同期
してイメージセンサから前記各々のフィールドの映像信
号を順次に読み出すようにしたことを特徴とする電子ス
チルカメラ。 - 【請求項２】撮像光路を開閉してイメージセンサへの露
光時間を調節するシャッタを備え、互いに半周期ずらし
て前記イメージセンサに各々交互に供給される第１の読
み出し信号と第２の読み出し信号により第１のフィール
ドの映像信号と第２のフィールドの映像信号とを順次に
読み出すようにしたフレーム撮像方式の電子スチルカメ
ラにおいて、 シャッタレリーズ操作に応答して前記第１及び第２の読
み出し信号を交互に発生させ、２番目に発生された一方
の読み出し信号に同期してシャッタを開放し、シャッタ
の閉止による露光完了直後に供給される第１及び第２の
読み出し信号を各々無効化してイメージセンサからの映
像信号の読み出しを禁止するとともに、引続き供給され
る各々の読み出し信号に同期してイメージセンサから前
記各々のフィールドの映像信号を順次に読み出すように
したことを特徴とする電子スチルカメラ。
Priority Applications (3)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP63234353A JP2688362B2 (ja) | 1988-09-19 | 1988-09-19 | 電子スチルカメラ |
| US07/363,865 US4972267A (en) | 1988-06-14 | 1989-06-09 | Still-video camera for eliminating dark current differences |
| DE3919457A DE3919457C2 (de) | 1988-06-14 | 1989-06-14 | Standbild-Videokamera |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP63234353A JP2688362B2 (ja) | 1988-09-19 | 1988-09-19 | 電子スチルカメラ |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH0282771A JPH0282771A (ja) | 1990-03-23 |
| JP2688362B2 true JP2688362B2 (ja) | 1997-12-10 |
Family
ID=16969672
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP63234353A Expired - Fee Related JP2688362B2 (ja) | 1988-06-14 | 1988-09-19 | 電子スチルカメラ |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2688362B2 (ja) |
Families Citing this family (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| US5151303A (en) * | 1990-08-07 | 1992-09-29 | Iit Research Institute | Method and apparatus for using evacuated, detachable web containers with high vacuum treating means |
| CN102495043B (zh) * | 2011-12-14 | 2013-10-30 | 中国科学院苏州纳米技术与纳米仿生研究所 | 半导体材料表面缺陷测量装置及表面缺陷测量方法 |
Family Cites Families (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPS62137980A (ja) * | 1985-12-12 | 1987-06-20 | Sony Corp | シヤツタ−制御回路 |
-
1988
- 1988-09-19 JP JP63234353A patent/JP2688362B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPH0282771A (ja) | 1990-03-23 |
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Legal Events
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