JP2687071B2 - 原稿搬送装置 - Google Patents

原稿搬送装置

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JP2687071B2
JP2687071B2 JP4319521A JP31952192A JP2687071B2 JP 2687071 B2 JP2687071 B2 JP 2687071B2 JP 4319521 A JP4319521 A JP 4319521A JP 31952192 A JP31952192 A JP 31952192A JP 2687071 B2 JP2687071 B2 JP 2687071B2
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隆志 古谷
泰 亀崎
弘行 長井
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三田工業株式会社
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    • G03GELECTROGRAPHY; ELECTROPHOTOGRAPHY; MAGNETOGRAPHY
    • G03G15/00Apparatus for electrographic processes using a charge pattern
    • G03G15/60Apparatus which relate to the handling of originals
    • G03G15/602Apparatus which relate to the handling of originals for transporting

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  • General Physics & Mathematics (AREA)
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  • Separation, Sorting, Adjustment, Or Bending Of Sheets To Be Conveyed (AREA)
  • Feeding Of Articles By Means Other Than Belts Or Rollers (AREA)
  • Discharge By Other Means (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、原稿載置台手段上に載
置された原稿が原稿搬入路を通して、原稿処理機におけ
る透明板に沿って延在する原稿搬送路に搬入され、そし
て原稿搬送路から原稿搬出路を通して原稿載置台手段上
に搬出される形態、殊に原稿載置台手段上に搬出された
原稿が更に原稿搬入路を通して原稿搬送路に再搬入され
る形態の原稿搬送装置に関する。
【0002】
【従来の技術】静電複写機或いは画像読取機等の原稿処
理機に適用される原稿搬送装置として、従来から循環式
と称される原稿搬送装置が提案され実用に供されてい
る。かかる原稿搬送装置は、原稿処理機における透明板
の上方に位置せしめられる原稿載置台手段と、この原稿
載置台手段と透明板の表面に沿って延在する原稿搬送路
との間に配設された原稿搬入路と、原稿搬送路と原稿載
置台手段との間に配設された原稿搬出路と、原稿載置台
手段上に積層状態で載置された複数枚の原稿を最下位の
原稿から順次に原稿搬入路を通して原稿搬送路に搬入す
るための原稿搬入手段と、原稿搬送路を通して原稿を搬
送するための原稿搬送手段と、原稿搬送路から搬出され
る原稿を原稿搬出路を通して原稿載置台手段上に搬出す
るための原稿搬出手段とを具備している。複写すべき或
いは読み取るべき複数枚の原稿は原稿載置台手段上の所
要位置に積層状態で載置される。そして、積層状態の原
稿における最下位の原稿が原稿搬入路を通して原稿搬送
路に搬入され、原稿搬送路内の所要位置に位置付けられ
る。かかる原稿の画像露光或いは画像読取等の所要処理
が遂行された後に、原稿搬送路から原稿搬出路を通して
原稿載置台上に原稿が搬出される。原稿搬出路から搬出
される原稿は、原稿載置台上に存在する原稿の最上位に
搬出される。かかる原稿は、その下方に位置する原稿が
順次同様に搬送された後に積層状態の最下位になり、そ
して更に原稿搬入路を通して原稿搬送路に搬入される。
【0003】上述した形態の原稿搬送装置においては、
原稿搬出路から原稿載置台手段上に搬出される原稿が、
原稿載置台手段上に既に積層状態で存在している原稿層
中に混入することなく、これらの原稿の最上位に位置せ
しめられることが重要である。原稿搬出路から搬出され
る原稿が原稿載置台手段上に存在する原稿層中に混入さ
れると、原稿積層順序が変更されてしまう。また、原稿
載置台手段上に搬出された原稿を再び原稿搬入路を通し
て搬入するためには、原稿載置台手段上に搬出された原
稿が、原稿載置台手段上の所要位置に充分確実に位置せ
しめられることが重要である。搬送すべき原稿の搬送方
向長さが変動することなく、所定長さの原稿のみが取り
扱われる場合には、原稿搬出路の下流端に配設されてい
る原稿排出口の、原稿載置台手段の表面に対する上下方
向及び搬送方向位置を適宜に設定する等によって上記要
件を比較的容易に充足せしめることができる。しかしな
がら、周知の如く、実際上種々の寸法の原稿が存在し、
殆どの場合に種々の寸法の原稿を取り扱うことが望ま
れ、かかる場合には上記要件を充足することは必ずしも
容易ではない。
【0004】特開昭63−143125号公報、特開昭
63−202556号公報及び特開平3−91768号
公報に開示されている原稿搬送装置においては、上記要
件を充足するために、原稿搬出路の下流端部を原稿載置
台手段の表面の延在方向に伸縮自在に、従って原稿搬出
路の下流端に配設されている原稿排出口を原稿載置台手
段の表面の延在方向に移動自在に配設し、搬送すべき原
稿の搬送方向長さに応じて自動的に或いは手動で原稿排
出口を原稿載置台手段の表面に沿って移動せしめてい
る。
【0005】実開昭60−193336号公報に開示さ
れている原稿搬送装置においては、原稿搬出路の下流部
を原稿載置台手段の上流部の上方に延在せしめ、かかる
原稿搬送路の下流部に搬送方向に間隔をおいて複数個の
原稿排出口を形成すると共に、最下流に位置する原稿排
出口以外の原稿排出口の各々に関連せしめて原稿移動制
御手段を配設している。そして、原稿搬出路を通して原
稿載置台手段上に搬出される原稿を、原稿の搬送方向長
さに応じて選択される所要原稿排出口から排出せしめて
いる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】然るに、原稿排出口を
移動自在に配設した形態の原稿搬送装置においては、原
稿排出口を手動で移動せしめる場合には使用者が原稿の
搬送方向長さの変動に応じて煩雑に原稿排出口を移動せ
しめなければならない、原稿排出口を自動的に移動せし
める場合には相当複雑且つ高価な構成を付設することが
必要である、特に原稿排出口を自動的に移動せしめる場
合には原稿搬送装置の外郭に露呈する移動機構に対する
安全対策を講ずることが必要である、等の問題が存在す
る。
【0007】一方、原稿搬出路の下流部を原稿載置台手
段の上流部の上方に延在せしめて複数個の原稿排出口を
配設した形態の原稿搬送装置においては、搬送方向長さ
が比較的長い原稿を原稿載置台手段上に載置する場合に
は、原稿搬出路の下流部に関連する構成要素を原稿載置
台手段上から移動せしめて原稿載置台手段の下流部を露
呈せしめることが必要であり、従って特に原稿の搬送方
向長さが長い場合に、使用者は煩雑な操作を遂行しなけ
ればならない、等の問題が存在する。
【0008】本発明は上記事実に鑑みてなされたもので
あり、その主たる技術的課題は、使用者が煩雑な操作を
遂行する必要なくして、そしてまた複雑且つ高価な構成
を付設する必要なくして、種々の寸法の原稿に対して上
記要件を充足することができる、新規且つ改良された原
稿搬送装置を提供することである。
【0009】本発明の他の技術的課題は、更に装置を大
型化せしめることなくして、特に装置の上下方向必要寸
法を過大にせしめることなくして、種々の寸法の原稿に
対して上記要件を充足することができる、新規且つ改良
された原稿搬送装置を提供することである。
【0010】本発明の更に他の技術的課題は、装置の上
下方向寸法を過大にせしめることなくして、原稿搬出路
から原稿載置台手段上に搬出された原稿が原稿載置台手
段上の原稿層中に混入されてしまうことを確実に防止す
ることができる、新規且つ改良された原稿搬送装置を提
供することである。かかる技術的課題は、原稿載置台手
段上に搬出された原稿を再び原稿搬入路を通して原稿搬
送路に搬入する循環式原稿搬送装置のみならず、単に原
稿搬出路から原稿載置台手段上に原稿が搬出される形態
(原稿載置台手段が搬出される原稿の単なる受け台とし
て利用される形態)の原稿搬送装置にも共通に存在す
る。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明の一局面によれ
ば、単一の原稿載置台手段に対して、原稿搬出路には、
原稿載置台手段の上流に且つ原稿載置際手段の表面より
も上方に配置された第一の原稿排出口と、この第一の原
稿排出口よりも下流に且つ原稿載置台手段の表面よりも
上方で第一の原稿排出口よりも下方に配置された第二の
原稿排出口と、上記第一の原稿排出口に至る第一の分岐
搬出路と、上記第二の原稿排出口に至る第二の分岐搬出
路とが配設されて、搬送方向長さが比較的長い原稿は第
一の分岐搬出路及び第一の原稿排出口を通して原稿載置
台手段上に搬出され、搬送方向長さが比較的短い原稿は
第二の分岐搬出路及び第二の原稿排出口を通して原稿載
置台手段上に搬出されるように構成される。そして、上
記第一の原稿排出口から原稿載置台手段上に排出された
原稿を原稿載置台手段の表面上を下流方向に移送せしめ
るための第一の原稿移送手段と、上記第二の原稿排出口
から原稿載置台手段上に排出された原稿を原稿載置台手
段の表面上を下流方向に移送せしめるための第二の原稿
移送手段とが配設される。
【0012】
【0013】本発明の他の局面によれば、第二の原稿排
出口から下流に向かって所定長さまでの範囲において、
原稿載置台手段は下流端を旋回中心として旋回自在に装
着された旋回板によって規定される。そして、搬送方向
長さが比較的長い原稿が第一の分岐搬出路及び第一の原
稿排出口を通して原稿載置台手段上に搬出される場合に
は、旋回板はその上流端が第二の原稿排出口よりも上方
に位置する上昇位置に位置せしめられ、搬送方向長さが
比較的短い原稿が第二の分岐搬出路及び第二の原稿排出
口を通して原稿載置台手段上に搬出される場合には、旋
回板はその上流端が第二の原稿排出口よりも下方に位置
する下降位置に位置せしめられる。上昇位置に位置せし
められると旋回板は下流に向かって下方に傾斜して延
び、下降位置に位置せしめられると旋回板は下流に向か
って上方に傾斜して延びるのが好適である。
【0014】本発明の更に他の局面によれば、原稿載置
台手段の表面又はその上に位置する原稿の表面に当接す
る下降位置と原稿載置台手段の表面から上方に離隔する
上昇位置との間を移動せしめられると共に、原稿載置台
手段の表面に沿って原稿搬送方向に往復動せしめられる
原稿前端規制部材が配設される。この原稿前端規制部材
には電磁ソレノイドが付設されており、電磁ソレノイド
が除勢されている時には原稿前端規制部材が下降位置に
弾性的に偏倚され、電磁ソレノイドが付勢されると原稿
前端規制部材が上昇位置に位置せしめられるのが好適で
ある。
【0015】本発明の更に他の局面によれば、第一の原
稿排出口に関連して配設される第一の原稿移送機構は第
一の原稿排出口の上流に位置する後退位置とこの後退位
置から所定長さ下流に移動せしめられた最前進位置との
間を往復自在で、且つ原稿載置台手段の表面を越えて上
方に突出せしめられている突出部材を含み、第二の原稿
排出口に関連して配設される第二の原稿移送機構は第二
の原稿排出口の上流に位置する後退位置とこの後退位置
から所定長さ下流に移動せしめられた最前進位置との間
を往復自在で、且つ原稿載置台手段の表面を越えて上方
に突出せしめられている突出部材を含む。突出部材は、
原稿載置台手段上に積層された複数枚の原稿のうちの最
初の原稿が原稿搬送路に搬入され始める前に、原稿載置
台手段上に複数枚の原稿の後端に当接乃至近接する位置
まで前進せしめられ、該最初の原稿が原稿搬送路(第一
の分岐搬出路又は第二の分岐搬出路)を通して原稿載置
台手段上に搬出された後に、後退位置に後退せしめら
れ、そして原稿載置台上に積層された原稿のうちの最後
の原稿が原稿搬送路(第一の分岐搬出路又は第二の分岐
搬出路)を通して原稿載置台上に搬出された後に、前進
せしめられる。第一の原稿移送機構の突出部材及び第二
の原稿移送機構の突出部材の各々は、比較的緩やかな傾
斜角度で下流に向かって上方に傾斜する上流側上面を有
するのが好適である。
【0016】単に原稿搬出路から原稿載置台手段上に原
稿が搬出される形態(原稿載置台手段が搬出される原稿
の単なる受け台として利用される形態)の原稿搬送装置
においても、原稿載置台手段には、その表面を越えて上
方に突出する突出部材を形成し、原稿搬入路を通して原
稿搬送路に搬入される原稿は突出部材の下流側にて原稿
載置台手段上に載置され、原稿搬送路から原稿搬出路を
通して搬出される原稿の前端部は該突出部材を乗り越え
て、突出部材の下流側に位置する原稿の上方に進行せし
められるように構成する。この場合においても、突出部
材は、原稿載置台手段上に積層された複数枚の原稿のう
ちの最初の原稿が原稿搬送路に搬入され始める前に、原
稿載置台手段上の複数枚の原稿の後端に当接乃至近接す
る位置まで前進せしめられ、該最初の原稿が原稿搬送路
(第一の分岐搬出路又は第二の分岐搬出路)を通して原
稿載置台手段上に搬出された後に、後退位置に後退せし
められ、そして原稿載置台上に積層された原稿のうちの
最後の原稿が原稿搬送路(第一の分岐搬出路又は第二の
分岐搬出路)を通して原稿載置台上に搬出された後に、
前進せしめられる。突出部材は比較的緩やかな傾斜角度
で下流に向かって上方に傾斜する上流側上面を有するの
が好適である。
【0017】
【作用】本発明に従って構成された原稿搬送装置におい
ては、搬送方向長さが比較的長い原稿は原稿搬出路にお
ける第一の分岐搬出路及び第一の原稿排出口を通して原
稿載置台手段上に搬出される。そして、かかる原稿を再
び原稿搬入路を通して原稿搬送路に搬入する場合には、
第一の原稿移送手段の作用によって原稿載置台手段上の
所要位置まで原稿が前進せしめられる。搬送方向長さが
比較的短い原稿は原稿搬出路における第二の分岐搬出路
及び第二の原稿排出口を通して原稿載置台手段上に搬出
される。そして、かかる原稿を再び原稿搬入路を通して
原稿搬送路に搬入する場合には、第二の原稿移送手段の
作用によって原稿載置台手段上の所要位置まで原稿が前
進せしめられる。搬送方向長さが比較的長い原稿を原稿
載置台手段上に載置する場合、特別な手動操作等を必要
とすることなく第一の原稿排出口よりも下流に配設され
ている第二の原稿排出口の前後部分をも原稿載置領域と
して利用することができる。
【0018】第一の原稿排出口は第二の原稿排出口より
も下流において第二の原稿排出口よりも上方に配設する
ことによって、第二の原稿排出口から排出される原稿が
第一の原稿排出口及びこれに関連する構成によって阻害
されることを回避することができると共に、第一の原稿
排出口から排出される原稿の搬出が第二の原稿排出口及
びこれに関連する構成によって阻害されることも回避す
ることができる。第二の原稿排出口から下流に向かって
所定長さまでの範囲において、原稿載置台手段の表面を
下流に向かって上方に傾斜せしめることによって、第一
の原稿排出口及び第二の原稿排出口の配設に起因する装
置の上下方向寸法の増大を最小限度抑制することがで
きる。また、第二の原稿排出口から下流に向かって所定
長さまでの範囲において、原稿載置台手段を下流端を旋
回中心として旋回自在に装着された旋回板によって規定
し、搬送方向長さが比較的長い原稿が第一の分岐搬出路
及び第一の原稿排出口を通して原稿載置台手段上に搬出
される場合には、旋回板をその上流端が第二の原稿排出
口よりも上方に位置する上昇位置に位置せしめ、搬送方
向長さが比較的短い原稿が第二の分岐搬出路及び第二の
原稿排出口を通して原稿載置台手段上に搬出される場合
には、旋回板をその上流端が第二の原稿排出口よりも下
方に位置する下降位置に位置せしめることによって、第
二の原稿排出口の前後部分をも原稿載置領域として利用
して搬送方向長さが比較的長い原稿を原稿載置台手段上
に載置する場合でも、第二の原稿排出口前後において原
稿載置状態に不都合が生成されることがなく、そしてま
た第二の原稿排出口前後においてもそこを延在する原稿
を反射型光学的検出器等の適宜の検出器によって適切に
検出することができる。
【0019】原稿載置台手段上に積層状態の原稿を載置
する時には、原稿前端規制部材を原稿載置台手段の上流
端部における所定位置に位置せしめると共に原稿載置台
手段の表面に当接する下降位置に位置せしめ、かかる原
稿前端規制部材に積層状態の原稿の前端を当接せしめる
ことによって、原稿載置台手段上の所要位置に充分容易
に原稿を載置することができる。原稿搬入路を通して原
稿を順次に原稿搬送路に搬入する際には、原稿前端規制
部材は上昇位置に上昇せしめられ、従って原稿前端規制
部材によって原稿の搬入が阻害されることはない。原稿
前端規制部材は上昇位置に上昇せしめられた後に、原稿
の搬送方向長さに対応した所要位置まで上流方向に移動
せしめられ、しかる後に下降位置に下降せしめられて原
稿載置台手段の表面又はその上に載置されている原稿の
表面に当接せしめられる。原稿搬出路から原稿載置台手
段上に順次搬出される原稿は、その前端が原稿前端規制
部材に当接せしめられることによって、原稿載置台手段
上の所要位置に適切に揃えられて順次積層される。
【0020】原稿載置台手段にはその表面を越えて上方
に突出せしめられている突出部材が配設されており、積
層状態の原稿は突出部材の下流側において原稿載置台手
段上に載置され、その最上位の原稿の表面は突出部材の
上端よりも下方に位置せしめられる。原稿搬出路から搬
出される最初の原稿は、原稿載置台手段上の原稿の後端
に当接乃至近接して位置せしめられている突出部材を乗
り越えて原稿載置台手段上を前進せしめられ、従って
かる原稿が原稿載置台手段上に存在している原稿層中に
混入することは確実に防止される。突出部材を搬送方向
に適宜に移動せしめることによって、原稿搬出路から搬
出された原稿を前方に移動せしめるための原稿移送手段
としても機能せしめることができる。
【0021】
【実施例】以下、本発明に従って構成された循環式原稿
搬送装置の好適実施例について、添付図面を参照して詳
細に説明する。
【0022】全体的構成の概要:図1及び図2には、静
電複写機2の上端部とこれに装備された原稿搬送装置4
とが図示されている。静電複写機2はハウジング6を有
し、このハウジング6の上面にはガラス板でよい透明板
8(図2)が配設されている。この透明板8の片側(図
2において左側)には原稿規制部材10が配設され、他
側(図2において右側)には静止取付け部材12が配設
されている。原稿規制部材10は図2に実線で示す作用
位置と図2に二点鎖線で示す降下位置との間を旋回自在
に装着されている。原稿規制部材10が作用位置に位置
せしめられている時には、その先端(図2において右端
縁)は透明板8の上面よりの若干上方に突出せしめられ
ている。原稿規制部材10が降下位置にせしめられる
と、その先端は透明板8の上面よりも下降せしめられ
る。原稿規制部材10には電磁ソレノイドSL1が付設
されており、電磁ソレノイドSL1が除勢されている時
には原稿規制部材10は上記作用位置に位置せしめられ
ているが、電磁ソレノイドSL1が付勢されると原稿規
制部材10は上記降下位置にせしめられる。本発明に従
って構成された原稿搬送装置4は、静電複写機2のハウ
ジング6の上面に、透明板8の後側縁に沿って延びる旋
回軸線を中心として図1に実線で示す閉位置と二点鎖線
で示す開位置との間を旋回自在に装着されている。静電
複写機2の透明板8上に手動で原稿を載置する場合に
は、原稿搬送装置4を開位置にせしめて透明板8を露呈
せしめ、透明板8上の所要位置に原稿を載置し、そして
原稿搬送装置4を閉位置にせしめて透明板8及びその上
に載置された透明板8を覆う。透明板8上に原稿を載置
する際には、原稿の片縁を作用位置に位置せしめられて
いる原稿規制部材10の先端縁に当接せしめて、原稿を
所要位置に位置付けることができる。原稿搬送装置4を
使用して透明板8上に原稿を自動的に搬入し、そして透
明板8上から自動的に搬出する場合には、原稿搬送装置
4は閉位置に位置せしめられる。
【0023】図1を参照して説明を続けると、図示の原
稿搬送装置4は前後方向(図2において紙面に垂直な方
向)に間隔をおいて配設された前側カバー14及び後側
カバー16を含んでいる。前カバー14の前面には、原
稿搬送装置4を開閉動せしめる際に指を挿入することが
できる凹部17が形成されている。前側カバー14及び
後側カバー16は適宜の合成樹脂から形成することがで
きる。後側カバー16内には後側支持基板(図示してい
ない)が配設されており、かかる後側支持基板がそれ自
体は周知の形態でよい装着機構(図示していない)を介
して、静電複写機2のハウジング6の上面に旋回自在に
装着されている。原稿搬送装置4の種々の構成要素は直
接的に或いは間接的に上記後側支持基板に支持されてい
る。前側カバー14と後側カバー16との間には原稿載
置台手段18が配設されている。この原稿載置台手段1
8の下流半部(図2において左半部)は、実質上水平に
延在する合成樹脂製静止板20によって規定されてい
る。原稿載置台手段18の上流半部の構成については後
に言及する。前側カバー14と後側カバー16との左端
部間には左端部カバー22が配設されており、右端部間
には右端部カバー24が配設されている。左端部カバー
22は原稿搬送装置4の左端面を覆う左端壁部26と共
に原稿載置台手段18の下流部の上方を延びる上面壁部
28を有する。右端部カバー24は原稿搬送装置4の右
端面を覆う右端壁部30とこの右端壁部30の上端から
左方に延びる天面壁部32を有する。
【0024】図1及び図2を参照して説明を続けると、
上記原稿載置台手段18の静止板20には、幅方向に移
動自在に一対の幅規制部材34が装着されている。かか
る一対の幅規制部材34は静止板20の下方においてそ
れ自体は周知のラック及びピニオン機構(図示していな
い)を介して相互に連結されており、相互に連動して相
互に接近する方向及び相互に離隔する方向に移動せしめ
られる。所望ならば、一対の幅方向規制部材34の各々
の幅方向内側には幅方向に移動自在なそれ自体は周知の
幅揃え片(図示していない)を配設し、後述する如くし
て原稿載置台手段18上に搬出された原稿が一対の幅規
制部材34間に進入せしめられた後に、電磁ソレノイド
(図示していない)の如き適宜の作動手段によって幅揃
え片を幅方向に移動せしめて原稿の幅方向位置を充分精
密に揃えるようになすことができる。一対の幅規制部材
34の下流側において静止板20には幅方向に整列せし
めて一対の開口が形成されており、回転自在に配設され
た一対の送給ローラ36が上記開口から上方に突出せし
められている。図2に図示する如く、送給ローラ36に
関連せしめて、静止板20の上方には押圧部材38が装
着されている。この押圧部材38には電磁ソレノイドS
L2が付設されており、かかる電磁ソレノイドSL2が
除勢されている時には押圧部材38は図2に示す上昇位
置に位置せしめられているが、電磁ソレノイドSL2が
付勢されると、押圧部材38は図2において反時計方向
に弾性的に偏倚され、静止板20上に載置されている原
稿を送給ローラ36に押圧する。静止板20の上方には
一対の原稿前端規制部材40も配設されている(かかる
原稿前端規制部材40については後に更に詳述する)。
上記送給ローラ36の下流側には原稿分離手段42が配
設されている。この原稿分離手段42は静止板20に形
成されている切欠を通して上方に突出せしめられている
分離ローラ44とこの分離ローラ44に対向してその上
方に配設された分離ベルト機構46とから構成されてい
る。分離ローラ44は図2において反時計方向に回転駆
動せしめられ、分離ベルト機構46は一方向回転クラッ
チ(図示していない)を介して図2において時計方向
に回転駆動せしめられる。かかる原稿分離手段42は原
稿載置台手段18上に載置されている原稿層から2枚以
上の原稿が送給されるのを防止して、最下位の原稿のみ
が搬送されるようにせしめる。
【0025】図2を参照して説明を続けると、原稿載置
台手段18の下方には搬送ベルト機構48が配設されて
いる。搬送手段を構成する搬送ベルト機構48は搬送方
向(図2において左右方向)に間隔をおいて配設された
被駆動ローラ50及び従動ローラ52とこれらに巻き掛
けられた無端ベルト54とを含んでいる。無端ベルト5
4の下方走行部は静電複写機2の透明板8に沿って延在
せしめられており、両者間に原稿搬送路56が規定され
ている。かかる原稿搬送路56と上記原稿載置台手段1
8との間には原稿搬入路58が形成されている。この原
稿搬入路58は内側案内板57と外側案内板59及び6
1との間に規定されている。原稿搬入路58には搬入ロ
ーラ対66が配設されている。かかる搬入ローラ対66
は上記送給ローラ36及び原稿分離手段42と共に、原
稿載置台手段18上の原稿を原稿搬入路58を通して原
稿搬送路56に搬入する原稿搬入手段を構成する。図示
の実施例においては、原稿搬送路56に搬入された原稿
の表裏を反転せしめるための原稿反転路60が原稿搬入
路58の左側に配設されている。この原稿反転路60
は、図2において時計方向に回転駆動せしめられる反転
ローラ62及び内側案内板64と外側案内板68、70
及び72との間に規定されている。
【0026】原稿搬送路56の右側には原稿搬出路74
が配設されている。この原稿搬出路74は共通上流部7
6とこの共通上流部76から2つに分岐して延びる第一
の分岐搬出路78及び第二の分岐搬出路80とを含んで
いる。共通上流部76は、図2において反時計方向に回
転駆動せしめられる搬出ローラ82と外側案内板84の
上流部との間に規定されている。第一の分岐搬出路78
は内側案内板86と上記外側案内板84の下流部との間
に規定されている。第二の分岐搬出路80は上記搬出ロ
ーラ82及び内側案内板90と従動ローラ92及び外側
案内板94との間に規定されている。第一の分岐搬出路
78と第二の分岐搬出路80との分岐点には搬出制御板
94が配設されている。この搬出制御板94には電磁ソ
レノイドSL3が付設されており、電磁ソレノイドSL
3が除勢されている時には搬出制御板94は図2に実線
で示す短原稿排出位置に位置せしめられ、電磁ソレノイ
ドSL3が付勢されると搬出制御板94は図2に二点鎖
線で示す長原稿搬出位置に旋回移動せしめられる。搬出
制御板94が短原稿搬出位置に位置せしめられている場
合には、原稿搬出路74を通して移動せしめられる原稿
は共通上流部76から第二の分岐搬出路80に進入せし
められ、かかる第二の分岐搬出路80から原稿載置台手
段18上に搬出される。搬出制御板94が長原稿搬出位
置に位置せしめられている場合には、原稿搬出路74を
通して移動せしめられる原稿は共通上流部76から第一
の分岐搬出路78に進入せしめられ、かかる第一の分岐
搬出路78から原稿載置台手段18上に搬出される。第
一の原稿搬出路78の下流端には第一の原稿排出口96
が形成されており、この第一の原稿排出口96の直ぐ上
流側には第一の原稿排出ローラ対98が配設されてい
る。同様に、第二の原稿搬出路80の下流端には第二の
原稿排出口100が形成されており、この第二の原稿排
出口100の直ぐ上流側には第二の原稿排出ローラ対1
02が配設されている。
【0027】第一及び第二原稿排出口の配置:図1及び
図2を参照して説明を続けると、本発明に従って構成さ
れた原稿搬送装置4においては、第二の原稿排出口10
0は第一の原稿排出口96よりも所要距離だけ下流側
(図2において左側)に配置されることが重要である。
そしてまた、第一の原稿排出口96は原稿載置台手段1
8の表面よりも上方に配置され、第二の原稿排出口10
0は原稿載置台手段18の表面よりも上方であるが第一
の原稿排出口96よりも下方に配置される。かくして、
第一の原稿排出口96と第二の原稿排出口100との間
には原稿搬送方向においてL1の間隔が存在し、上下方
向においてH1の間隔が存在する。例えば、搬送方向長
さが最短で182mm(JIS規格B5横配列)最長で
17inch(約432mm)までの原稿に適用される
場合、上記L1は約150mm程度で上記H1は60m
m程度でよい。第一の原稿排出口96から第二の原稿排
出口100までの領域において、原稿載置台手段18は
静止板104の搬送方向に延在する主部によって規定さ
れている。静止板104の主部表面は実質上水平に延在
せしめることもできるが、図示の実施例の如く下流に向
かって10度程度でよい若干の角度αだけ下方に傾斜し
て延びているのが好都合である。
【0028】第二の原稿排出口の下流側における原稿載
置台手段:図1及び図2を参照して説明すると、上記第
二の原稿排出口100から下流に向かって所定長さL2
までの範囲において、原稿載置台手段18は旋回板10
6によって規定されている。上記長さL2は150mm
程度でよい。旋回板106はその下流端を中心として図
1及び図2に実線で示す上昇位置と図2に二点鎖線で示
す下降位置との間を旋回自在に装着されている。旋回板
106には電磁ソレノイドSL4が付設されており、電
磁ソレノイドSL4が除勢されている時には旋回板10
6は上記上昇位置に位置せしめられ、電磁ソレノイドS
L4が付勢されると旋回板106は上記下降位置に位置
せしめられる。上昇位置においては旋回板106の上流
端は第二の原稿排出口100よりも上方に位置し、かか
る上流端から下流に向かって10度程度でよい傾斜角度
βで下方に傾斜して延び、その上流側に配置されている
静止板104の表面をその下流側に配置されている静止
板20の表面に滑らかに接続する。従って、静止板2
0、旋回板106及び静止板104の表面によって規定
される原稿載置台手段18の表面全体が急激な段差を存
在せしめることなく滑らかに連続して延在し、原稿載置
台手段18の表面全体を利用して搬送方向長さが長い原
稿を載置することができる。また、後述する如く反射型
光学的原稿検出器を旋回板106に配設した場合におい
ても、旋回板106の表面から静止板104の表面に延
在する原稿をかかる検出器によって充分確実に検出する
ことができる(旋回板106が上記下降位置に固定され
ている場合には、搬送方向長さが長い原稿は旋回板10
6から上方に離隔して延在するする故に、かかる原稿を
適切に検出することが困難である)。旋回板106が下
降位置に位置せしめられると、その上流端は第二の原稿
排出口100よりも下方に位置し、かかる上流端から下
流に向かって15度程度でよい傾斜角度γで上方に傾斜
して延びる。下降位置における旋回板106を下流に向
かって上方に傾斜せしめて延在せしめることによって、
第二の原稿排出口100の、その直ぐ下流における原稿
載置台手段18の表面(即ち旋回板106の上流端の表
面)に対する高さH2を所要高さに維持しながら、原稿
搬送装置4の全高が過大になるのを回避することができ
る。上記高さH2は40mm程度でよい。
【0029】第一及び第二の原稿移送機構: 本発明に従って構成された原稿搬送装置4においては、
上記第一の原稿排出口96と上記第二の原稿排出口10
0との各々に関連せしめて、夫々、第一の原稿移送機構
108と第二の原稿移送機構110とが配設されてい
る。第一の原稿移送機構108は第一の原稿排出口96
及びその下流側に配設されている静止板104の下方に
配設され、第二の原稿移送機構110は第二の原稿排出
口100及びその下流側に配設されている旋回板106
の下方に配設されている。図1及び図2と共に図3を参
照して説明を続けると、第一の原稿移送機構108は原
稿搬送方向に間隔をおいて回転自在に装着された被駆動
軸112及び従動軸114を含んでいる。被駆動軸11
2にはその軸線方向に適宜の間隔をおいて4個のプーリ
116が固定され、同様に従動軸114にもその軸線方
向に適宜の間隔をおいて4個のプーリ118が固定され
ている。そして、対をなすプーリ116と118とには
無端ベルト120が巻き掛けられている。無端ベルト1
20の各々の上方走行部には突出部材122が固定され
ている。突出部材122の各々は無端ベルト120に固
定された基部124とこの基部124から上方に突出し
た突出主部126とを有する。突出部材122の各々の
突出主部126の上流側上面(図2において左側上面)
128は、例えば45度程度でよい比較的緩やかな傾斜
角度で下流に向かって上方に傾斜せしめられているのが
好適である。一方、突出部材122の各々の突出主部1
26の下流側(図2において左側)には実質上鉛直でよ
い切り立った面130が形成されているのが好適であ
る。被駆動軸112は適宜の伝動手段(図示していな
い)を介して電動モータでよい回転駆動源132に駆動
連結されており、被駆動軸112を正転方向及び逆転方
向に適宜に回転駆動せしめて無端ベルト120を駆動せ
しめることによって、突出部材122は図2及び図3に
実線で示す後退位置と図2及び図3に二点鎖線で示す最
前進位置との間を適宜往復移動せしめられる。図1及
び図2を参照することによって理解される如く、静止板
104には幅方向(図2において紙面に垂直な方向)に
間隔をおいて搬送方向に延びる4本のスリット134が
形成されている。突出部材122は上記後退位置におい
ては第一の原稿排出口の上流側に位置する。かかる後退
位置から下流に向けて突出部材122が前進せしめられ
る際には、突出部材122の突出主部126は静止板1
04に形成されている上記スリット134を通って上方
に突出し、かかる状態で前進せしめられる。かくして、
第一の原稿排出口96から搬出されて積層され静止板1
04上に後端縁が位置している原稿層の後端縁に、突出
部材122の突出主部126が作用して原稿層を下流に
前進せしめる。一方、後に更に言及する如く、原稿載置
台手段18上に搬送方向長さが比較的長い原稿が積層状
態で載置され、かかる原稿層中の最下位の原稿が原稿搬
送路56から原稿搬出路74を通して搬出されて原稿載
置台手段18上に排出される時には、突出部材122の
突出主部126は積層状態で載置された原稿層の後端に
当接せしめて或いは近接せしめて位置せしめられ、排出
原稿は突出部材122の突出主部126を乗り越えて前
進せしめられて原稿層の上方に前進する。積層状態で原
稿載置台手段18上に載置される原稿層の厚さは突出部
材122の突出主部126の突出高さ、即ち静止板10
4の表面を越えて上方に突出している突出量以下に制限
され、それ故に第一の原稿排出口96から排出される原
稿が突出部材122の突出主部126を乗り越えて前進
せしめられることによって、かかる排出原稿が原稿載置
台手段18上に載置されている原稿層の最上位ではなく
て層中に混入してしまうことが確実に防止される。突出
部材122の突出主部126が奏するかような作用効果
は、原稿載置台手段18上に搬出された原稿が再度原稿
搬入路58を通して原稿搬送路56に搬入される形態の
循環式原稿搬送装置のみならず、原稿載置台手段18上
に搬出された原稿が再度原稿搬入路58を通して原稿搬
送路56に搬入されることはなく、原稿載置台手段18
が単に原稿受け台としても利用される形態の原稿搬送装
置においても享受され得るものである。
【0030】第二の原稿移送機構110自体の構成は上
記第一の原稿移送機構108と実質上同一であり、図2
に図示する如く原稿搬送方向に間隔をおいて回転自在に
装着された被駆動軸136及び従動軸138を含んでい
る。被駆動軸136にはその軸線方向に適宜の間隔をお
いて4個のプーリ140が固定され、同様に従動軸13
8にもその軸線方向に適宜の間隔をおいて4個のプーリ
142が固定されている。そして、対をなすプーリ14
0と142とには無端ベルト144が巻き掛けられてい
る。無端ベルト144の各々の上方走行部には突出部材
146が固定されている。突出部材146の各々は無端
ベルト144に固定された基部(図示していない)とこ
の基部から上方に突出した突出主部148とを有する。
突出部材146の各々の突出主部148の上流側上面
(図2において左側上面)150は、例えば45度程度
でよい比較的緩やかな傾斜角度で下流に向かって上方に
傾斜せしめられているのが好適である。一方、突出部材
146の各々の突出主部148の下流側(図2において
左側)には実質上鉛直でよい切り立った面152が形成
されているのが好適である。被駆動軸136は適宜の伝
動手段(図示していない)を介して電動モータでよい回
転駆動源154に駆動連結されており、被駆動軸136
を正転方向及び逆転方向に適宜に回転駆動せしめて無端
ベルト144を駆動せしめることによって、突出部材1
46は図2に実線で示す後退位置と図2に二点鎖線で示
す最前進位置との間を適宜往復移動せしめられる。図
1及び図2を参照することによって理解される如く、旋
回板106には幅方向(図2において紙面に垂直な方
向)に間隔をおいて搬送方向に延びる4本のスリット1
56が形成されている。突出部材146は上記後退位置
においては第二の原稿排出口の上流側に位置する。かか
る後退位置から下流に向けて突出部材146が前進せし
められる際には、旋回板106は二点鎖線で示す下降位
置に位置せしめられており、突出部材146の突出主部
148は旋回板106に形成されている上記スリット1
56を通って上方に突出し、かかる状態で前進せしめら
れる。かくして、第二の原稿排出口100から搬出され
て積層され、下降位置に位置せしめられている旋回板1
06上に後端縁が位置している原稿層の後端縁に、突出
部材146の突出主部148が作用して原稿層を下流に
前進せしめる。一方、後に更に言及する如く、原稿載置
台手段18上に搬送方向長さが比較的短い原稿が積層状
態で載置され、かかる原稿層中の最下位の原稿が原稿搬
送路56から原稿搬出路74を通して搬出されて原稿載
置台手段18上に排出される時には、突出部材146の
突出主部148は積層状態で載置された原稿層の後端に
当接せしめて或いは近接せしめて位置せしめられ、排出
原稿は突出部材146の突出主部148を乗り越えて前
進せしめられて原稿層の上方に前進する。積層状態で原
稿載置台手段18上に載置される原稿層の厚さは突出部
材146の突出主部148の突出高さ、即ち旋回板10
6の表面を越えて上方に突出している突出量以下に制限
され、それ故に第二の原稿排出口100から排出される
原稿が突出部材122の突出主部126を乗り越えて前
進せしめられることによって、かかる排出原稿が原稿載
置台手段18上に載置されている原稿層の最上位ではな
くて層中に混入してしまうことが確実に防止される。
【0031】原稿前端規制部材:図2と共に図4を参照
して説明すると、上記後側カバー16(図1)内には実
質上水平に延びる案内レール機構158(商品名「アキ
ュライド」として市販されている案内レール機構が好都
合に使用され得る)が配設されており、かかる案内レー
ル機構158にブラケット160が滑動自在に装着され
ている。このブラケット160は実質上水平に延在する
水平部162とこの水平部162の前端から上方に延び
る直立部164と直立部164の上端部両側から後方に
突出した一対の支持アーム166を有する。支持アーム
166には幅方向に実質上水平に延びる支持軸168が
回転自在に装着されている。支持軸168は後側カバー
16を越えて静止板20の上方に延出せしめられてお
り、支持軸168のかかる延出部に上記一対の原稿前端
規制部材40が固定されている。支持軸168の後端部
には下方に延びるレバー170が固定されている。一
方、ブラケット160の水平部162上には電磁ソレノ
イドSL5が装着されており、かかる電磁ソレノイドS
L5の出力ロッドがレバー170に旋回自在に連結され
ている。電磁ソレノイドSL5が除勢されている時に
は、原稿前端規制部材40は電磁ソレノイドSL5に付
設されているばね部材(図示していない)によって図2
において時計方向に弾性的に偏倚せしめられて下降位置
に位置せしめられ、その下端が静止板20の表面或いは
その上に位置する原稿の表面に弾性的に当接せしめられ
る。電磁ソレノイドSL5が付勢されると、原稿前端規
制部材40は図2において反時計方向に旋回せしめられ
て、図2に二点鎖線で示す上昇位置に位置せしめられ、
その下端が静止板20の表面或いはその上に位置する原
稿の表面から上方に離隔せしめられる。上記案内レール
機構158の後方には、原稿搬送方向(図2において左
右方向)に間隔をおいて被駆動軸172及び従動軸17
4が回転自在に装着されている。被駆動軸172及び従
動軸174には夫々プーリ176及び178が固定され
ており、かかるプーリ176及び178に無端ベルト1
80が巻き掛けられている。上記ブラケット160の水
平部162には後方に突出する突出部182が形成され
ており、かかる突出部182が無端ベルト180の下方
走行部に連結されている。上記被駆動軸172は適宜の
伝動手段(図示していない)を介して電動モータでよい
回転駆動源184に連結されている。回転駆動源184
を正転及び逆転せしめることによって、原稿前端規制部
材40は図2に実線で示す前進位置と図2に二点鎖線で
示す最後退位置との間を原稿搬送方向に移動せしめられ
る。
【0032】作動手順:次に上述したとおりの原稿搬送
装置2の作動手順を、図2及び図5と共に図6乃至図1
1に示すフローチャートを参照して説明する。図6乃至
図11は、原稿載置台手段18上に積層状態で載置され
る複数枚の原稿の両面を複写するように設定された(か
かる設定は静電複写機2のハウジング6の上面に配設さ
れている操作パネル中の所要キーを操作することによっ
て遂行され、かかる設定状態を示す信号が静電複写機2
における制御手段186から原稿搬送装置4の制御手段
188に送信される)場合の作動手順を示している。ス
テップN−1においては、原稿載置台手段18上に複数
枚の原稿が積層状態で載置され、かかる原稿が反射型光
学的検出器でよい検出器S13によって検出される。こ
の際には、原稿層の前端が図2に実線で示す前進位置に
位置せしめられている原稿前端規制部材40に当接せし
められ、かくして原稿の前端位置が所要位置に規制され
る。ステップN−2においては、原稿載置台手段18上
に載置された原稿の寸法が検出される。この原稿寸法検
出は、原稿の幅方向寸法に応じて所要位置に手動で移動
される一対の幅規制部材34の幅方向位置を複数個の検
出手段(図示していない)で検出すると共に、旋回板1
06の表面に露呈している原稿検出器S1と静止板10
4の表面に露呈している原稿検出器S2が原稿を検出す
るか否かによって原稿の搬送方向長さを検出することに
よって遂行される。原稿検出器S1及びS2は反射型光
学検出器から構成することができる。ステップN−3に
おいては、静電複写機2の操作パネルに配設されている
複写開始キーが閉成される。ステップN−4において
は、原稿前端規制部材40に付設されている電磁ソレノ
イドSL5が付勢され、これによって原稿前端規制部材
40が図2に二点鎖線で示す上昇位置に旋回せしめら
れ、原稿の搬入が許容される。ステップN−5において
は、原稿前端規制部材40を原稿搬送方向に移動せしめ
るための回転駆動源184が正転され、これによって原
稿前端規制部材40が上流側に移動され始める。次い
で、ステップN−6において、原稿前端規制部材40が
載置された原稿の搬送方向長さに応じた所要位置まで上
流に移動せしめられたか否が判断される。原稿前端規制
部材40が所要位置まで移動せしめられると、ステップ
N−7に進行して回転駆動源184が停止せしめられ
る。しかる後に、ステップN−8において電磁ソレノイ
ドSL5が除勢されて原稿前端規制部材40が下降位置
にせしめられ、原稿載置台手段18上に載置されている
原稿層の最上位の原稿の表面に原稿前端規制部材40の
下端が弾性的に当接せしめられる。ステップN−9にお
いては原稿載置台手段18上に載置された原稿の搬送方
向長さが比較的長いか否かが判断される。例えば、JI
S規格B5、A5横配列、A5、A4、A4横配列、欧
米で使用されている8.5×11inch、5.5×
8.5inch、8.5×11inch横配列の原稿の
搬送方向長さは比較的短いと判断され、一方JIS規格
B4及びA3並びに欧米で使用されている定型寸法であ
るFolio、CF、8.5×14inch、及び11
×17inchの原稿の搬送方向長さは比較的長いと判
断される。語句「横配列」は通常の配列に対して90度
回転せしめて原稿の長手方向が原稿載置台手段18上を
幅方向に延在するように配置した状態を意味する。原稿
の搬送方向長さが比較的短い場合にはステップN−10
に進行し、旋回板106に付設されている電磁ソレノイ
ドSL4が付勢されて旋回板106が図2に二点鎖線で
示す下降位置に位置せしめられる。次いで、ステップN
−11において第二の原稿移送機構110の回転駆動源
154が正転され、第二の原稿移送機構110における
突出部材146が図2に実線で示す後退位置から前進せ
しめられる。ステップN−12においては、第二の原稿
移送機構110の突出部材144が所要位置、即ち突出
部材146の突出主部148が原稿載置台手段18上に
載置されている原稿の後端に当接乃至近接する位置まで
前進せしめられたか否かが判断される。そして、突出部
材146が所要位置まで前進せしめられると、ステップ
N−13において回転駆動源154が停止せしめられ
る。上記ステップN−9において原稿の搬送方向長さが
比較的長いと判断された場合にはステップN−14に進
行し、第一の原稿移送機構108の回転駆動源132が
正転され、第一の原稿移送機構108における突出部材
122が図2に実線で示す後退位置から前進せしめられ
る。ステップN−15においては、第一の原稿移送機構
108の突出部材122が所要位置、即ち突出部材12
2の突出主部126が原稿載置台手段18上に載置され
ている原稿の後端に当接乃至近接する位置まで前進せし
められたか否かが判断される。そして、突出部材122
が所要位置まで前進せしめられると、ステップN−16
において回転駆動源132が停止せしめられる。かくし
て、初期状態設定手順が終了し、ステップN−17に進
行する。
【0033】ステップN−17においては、押圧部材3
8に付設されている電磁ソレノイドSL2が付勢され、
押圧部材38が下降せしめられて原稿載置台手段18上
の原稿を供給ローラ36に押圧する。ステップN−18
においては、電動モータでよい搬入駆動源190(図
5)が付勢されて供給ローラ36と共に原稿分離手段4
2が作動せしめられる。かくして、原稿載置台手段18
上に載置された原稿層中の最下位の原稿が原稿搬入路5
8に搬入され始める。次いで、ステップN−19におい
て、搬入ローラ対66の上流側において原稿を検出する
検出器S3が原稿を検出したか否かが判断される。検出
器S3は反射型光学的検出器から構成することができ
る。検出器S3が原稿を検出するとステップN−20に
進行し、搬入された原稿の前端が非作動状態にある搬入
ローラ対66のニップ部位に当接せしめられ、これによ
って原稿の前部が湾曲せしめられると原稿を検出する検
出器S4が原稿を検出したか否かが判断される。検出器
S4は透過型光学的検出器から構成することができる。
検出器S4が原稿を検出すると、ステップN−21に進
行して電磁ソレノイドSL2が除勢され、押圧部材38
が図2に実線で示す上昇位置に戻される。次いで、ステ
ップN−22において搬入駆動源190が除勢され、供
給ローラ36及び原稿分離手段42が非作動状態に戻さ
れる。
【0034】ステップN−23においては、電動モータ
でよい搬送駆動源192(図5)が正転駆動されて搬送
ベルト機構48が図2において反時計方向に回転され始
める。ステップN−24においては、電動モータでよい
搬入及び反転駆動源194(図5)が付勢されて搬入ロ
ーラ対66が作動せしめられると共に反転ローラ62が
作動せしめられる。かくして、搬入ローラ対66まで搬
入されていた原稿が更に前進せしめられて原稿搬送路5
6に搬入される。ステップN−25においては、搬入ロ
ーラ対66の下流において原稿を検出する検出器S5が
原稿を検出したか否かが判断される。反射型光学的検出
器でよい検出器S5が原稿を検出すると、ステップN−
26に進行し、原稿規制部材10に付設されている電磁
ソレノイドSL1が付勢され、原稿規制部材10が図2
に二点鎖線で示す降下位置に降下せしめられる。次い
で、ステップN−27において、検出器S5を原稿の後
端が通過して検出器S5が原稿を検出しなくなったか否
かが判断される。そして、検出器S5が原稿を検出しな
くなると、ステップN−28に進行して所定時間(原稿
の後端が原稿規制部材10を通過するのに要する時間)
遅延後搬送駆動源192が逆転駆動に切り換えられ、搬
送ベルト機構48が図2において時計方向に回転駆動さ
れ始める。かくして、一旦原稿搬送路56に搬入された
原稿が原稿搬送路56から戻されて原稿反転路60に搬
入される。ステップN−29においては、原稿搬送路5
6に搬入された原稿の搬送方向長さに対応した時間(更
に詳しくは原稿搬送路56に一旦搬入された原稿の後端
が原稿規制部材10の先端を逆方向に通過するのに要す
る時間)遅延後搬送駆動源192が再び正転駆動に切り
換えられる。ステップN−30においては電磁ソレノイ
ドSL1が除勢され、原稿規制部材10が作用位置に戻
される。ステップN−31においては、原稿反転路60
を移動せしめられている原稿を検出する検出器S6が原
稿の後端を検出してか否か、即ち一旦原稿を検出した後
再び原稿を検出しなくなったか否かが判断される。検出
器S6はマイクロスイッチから構成することができる。
検出器S6が原稿の後端を検出すると、ステップN−3
2に進行し、電磁ソレノイドSL1が付勢され、原稿規
制部材10が再び下降位置にせしめられる。次いで、ス
テップN−33に進行して、原稿反転路60を通して移
動されて表裏が反転された原稿の後端を検出器S5が検
出したか否か、即ち一旦原稿を検出した後に再び原稿を
検出しなくなったか否かが判断される。検出器S5が原
稿の後端を検出すると、ステップN−34に進行して反
転駆動源194が除勢され、搬入ローラ対66が非作動
状態にせしめられると共に反転ローラ62が非作動状態
にせしめられる。ステップN−35においては、所定時
間(原稿の後端が原稿規制部材10を通過するのに要す
る時間)遅延後搬送駆動源192が除勢され、搬送ベル
ト機構48が非作動状態にせしめられる。かくして、表
裏を反転せしめられた原稿が静電複写機2の透明板8上
の所定位置(その片縁が原稿規制部材10の先端に当接
乃至近接した位置)に位置付けられる。そして、ステッ
プN−36において、静電複写機2の制御手段186に
複写工程開始信号が送信され、静電複写機2において複
写工程が開始される。
【0035】ステップN−37においては、静電複写機
2における複写工程が終了したか否か(静電複写機2の
制御手段186が原稿交換信号を生成したか否か)が判
断される。静電複写機2における複写工程が終了する
と、ステップN−38に進行して搬送駆動源192の逆
転駆動が開始されて、搬送ベルト機構48が図2におい
て時計方向に回転駆動され始める。ステップN−39に
おいては、搬入及び反転駆動源194が付勢されて搬入
ローラ対66及び反転ローラ62が作動せしめられる。
かくして、透明板8上の原稿が原稿搬送路56から原稿
反転路60に戻される。ステップN−40においては、
原稿搬送路56に搬入された原稿の搬送方向長さに対応
した時間遅延後搬送駆動源192が正転駆動に切り換え
られる。ステップN−41においては電磁ソレノイドS
L1が除勢され、原稿規制部材10が作用位置に戻され
る。ステップN−42においては、原稿反転路60を移
動せしめられている原稿を検出する検出器S6が原稿の
後端を検出してか否かが判断される。検出器S6が原稿
の後端を検出すると、ステップN−43に進行し、電磁
ソレノイドSL1が付勢され、原稿規制部材10が再び
下降位置にせしめられる。次いで、ステップN−44に
進行して、原稿反転路60を通して移動されて表裏が再
反転された原稿の後端を検出器S5が検出したか否かが
判断される。検出器S5が原稿の後端を検出すると、ス
テップN−45に進行して搬入及び反転駆動源194が
除勢され、搬入ローラ対66及び反転ローラ62が非作
動状態にせしめられる。ステップN−46においては、
所定時間(原稿の後端が原稿規制部材10を通過するの
に要する時間)遅延後搬送駆動源192が除勢され、搬
送ベルト機構48が非作動状態にせしめられる。かくし
て、表裏が再反転せしめられた原稿が静電複写機2の透
明板8上の所定位置に位置付けられる。そして、かかる
原稿に付いて静電複写機2において複写工程が開始され
る。ステップN−47においては、電磁ソレノイドSL
1が除勢され、原稿規制部材10が作用位置に戻され
る。ステップN−48においては、原稿載置台手段18
上に引き続いて搬入すべき原稿が存在するか否かが判断
される。引き続いて搬入すべき原稿が存在する場合には
ステップN−49に進行し、電磁ソレノイドSL2が付
勢され、押圧部材38が下降せしめられて原稿載置台手
段18上の原稿を供給ローラ36に押圧する。ステップ
N−50においては、搬入駆動源190が付勢されて供
給ローラ36と共に原稿分離手段42が作動せしめられ
る。かくして、次の原稿、即ち原稿載置台手段18上に
存在する原稿層中の最下位の原稿が原稿搬入路58に搬
入され始める。次いで、ステップN−51において、検
出器S3が原稿を検出したか否かが判断される。検出器
S3が原稿を検出するとステップN−52に進行し、検
出器S4が原稿を検出したか否かが判断される。検出器
S4が原稿を検出すると、ステップN−53に進行して
電磁ソレノイドSL2が除勢され、押圧部材38が図2
に実線で示す上昇位置に戻される。次いで、ステップN
−54において搬入駆動源190が除勢され、供給ロー
ラ36及び原稿分離手段42が非作動状態に戻される。
そしてステップN−55に進行する。上記ステップN−
48において原稿載置台手段18上に引き続いて搬入す
べき原稿が存在しない時は、直接的にステップN−55
に進行する。ステップN−55においては、静電複写機
2の制御手段186に複写工程開始信号が送信され、静
電複写機2において複写工程が開始される。
【0036】ステップN−56においては、静電複写機
2における複写工程が終了したか否かが判断される。静
電複写機2における複写工程が終了するとステップN−
57に進行し、搬送駆動源192が正転駆動されて搬送
ベルト機構48が図2において反時計方向に回転駆動せ
しめられる。ステップN−58においては電動モータで
よい搬出駆動源196(図5)が付勢されて搬出ローラ
82が図2において反時計方向に回転駆動せしめられ
る。かくして、透明板8上の原稿が原稿搬送路56から
原稿搬出路74に搬送され、原稿搬出路74を通して原
稿載置台手段18上に搬出され始める。ステップN−5
9においては、原稿搬出路74の上流端部において原稿
を検出する検出器S7が原稿を検出したか否かが判断さ
れる。検出器S7はマイクロスイッチから構成すること
ができる。検出器S7が原稿を検出するとステップN−
60に進行し、原稿の搬送方向長さが比較的長いか否か
が判断される。原稿の搬送方向長さが比較的長い場合に
はステップN−61に進行し、搬出制御板94に付設さ
れている電磁ソレノイドSL3が付勢され、搬出制御板
94が図2に二点鎖線で示す長原稿搬出位置に位置付け
られる。次いで、ステップN−62において第一の分岐
搬出路78の下流端部において原稿を検出する検出器S
8が原稿の後端を検出したか否か、即ち一旦原稿を検出
した後に再び原稿を検出しなくなったか否かが判断され
る。検出器S8は反射片光学的検出器でよい。検出器S
8が原稿の後端を検出するとステップN−63に進行
し、電磁ソレノイドSL3が除勢されて搬出制御板94
が図2に実線で示す短原稿搬出位置に戻される。上記ス
テップN−60において原稿の搬送方向長さが比較的短
い場合にはステップN−64に進行し、第二の分岐搬出
路80の下流端部において原稿を検出する検出器S9が
原稿の後端を検出したか否か、即ち一旦原稿を検出した
後に再び原稿を検出しなくなったか否かが判断される。
【0037】ステップN−65においては、搬送駆動源
192が除勢されて搬送ベルト機構48が非作動状態に
せしめられる。ステップN−66においては、所定時間
(原稿の後端が検出器S8又はS9によって検出された
後から第一の原稿排出口96或いは第二の原稿排出口1
00を通過して原稿載置台手段18上に搬出されるのに
要する時間)遅延後反転駆動源196が除勢されて搬出
ローラ82が停止せしめられる。ステップN−67にお
いては、搬出された原稿が1枚目の原稿か否が判断され
る。そして、搬出された原稿が1枚目の原稿である場合
にはステップN−68に進行し、原稿の搬出方向長さが
比較的長いか否が判断される。原稿の搬送方向長さが比
較的長い場合にはステップN−69に進行し、第一の原
稿移送機構108の回転駆動源132が逆転駆動され
て、第一の原稿移送機構108における突出部材122
が図2において右方に後退せしめられる。ステップN−
70においては、突出部材122が図2に実線で示す後
退位置になったことを検出器S10が検出したか否かが
判断される。透過型光学的検出器でよい検出器S10が
突出部材122が後退位置になったことを検出すると、
ステップN−71に進行して回転駆動源132が除勢さ
れ、突出部材122が後退位置に停止せしめられる。上
記ステップN−68において原稿の搬送方向長さが比較
的短い場合にはステップN−72に進行し、第二の原稿
移送機構110の回転駆動源154が逆転駆動されて、
第二の原稿移送機構110における突出部材146が図
2において右方に後退せしめられる。ステップN−73
においては、突出部材146が図2に実線で示す後退位
置になったことを検出器S11が検出したか否かが判断
される。透過型光学的検出器でよい検出器S11が突出
部材146が後退位置になったことを検出すると、ステ
ップN−74に進行して回転駆動源154が除勢され、
突出部材146が後退位置に停止せしめられる。しかる
後にステップN−75に進行し、原稿搬入路58内に待
機原稿が存在しているか否かが判断される。原稿搬入路
58内に待機原稿が存在している場合には上記ステップ
N−23に戻る。
【0038】上記ステップN−75において原稿搬入路
58内に待機原稿が存在しない場合にはステップN−7
6に進行し、原稿搬出路74を通して原稿載置台手段1
8上に搬出された原稿を再循環するか否か、即ち再び原
稿搬入路58を通して原稿搬送路56に搬入するか否か
が判断される。搬出された原稿を再循環する場合にはス
テップN−77に進行し、電磁ソレノイドSL5が付勢
されて原稿前端規制部材40が上昇位置に旋回せしめら
れる(この時点まで原稿前端規制部材40は前進位置か
ら原稿の搬送方向長さに応じた長さだけ上流に移動せし
められた位置において、その下方に存在する原稿或いは
静止板20の表面に当接せしめられており、原稿搬出路
74から搬出された原稿はその前端が原稿前端規制部材
40に当接せしめられることによって原稿載置台手段1
8上の長手方向所要位置に規制される)。ステップN−
78においては、原稿の搬送方向長さが比較的長いか否
かが判断される。原稿の搬送方向長さが比較的長い場合
にはステップN−79に進行し、第一の原稿移送機構1
08の回転駆動源132が正転駆動される。かくして、
原稿載置台手段18上に搬出された原稿の後方に位置せ
しめられている第一の原稿移送機構108の突出部材1
22が前進せしめられ、これによって原稿載置台手段1
8上に搬出された原稿が前進せしめられる。ステップN
−80においては、第一の原稿移送機構108によって
原稿が所要位置、即ち供給ローラ36等の作用によって
再び原稿搬入路58を通して原稿搬送路56に搬入する
のに適した位置まで前進せしめられたか否かが判断され
る。原稿が所定位置まで前進せしめられると、ステップ
N−81に進行して第一の原稿移送機構108の回転駆
動源132が除勢される。上記ステップN−78におい
て原稿の搬送方向長さが比較的短い場合にはステップN
−82に進行し、第二の原稿移送機構110の回転駆動
源154が正転駆動される。かくして、原稿載置台手段
18上に搬出された原稿の後方に位置せしめられている
第二の原稿移送機構110の突出部材146が前進せし
められ、これによって原稿載置台手段18上に搬出され
た原稿が前進せしめられる。ステップN−83において
は、第二の原稿移送機構110によって原稿が所要位
置、即ち供給ローラ36等の作用によって再び原稿搬入
路58を通して原稿搬送路56に搬入するのに適した位
置まで前進せしめられたか否かが判断される。原稿が所
定位置まで前進せしめられると、ステップN−84に進
行して第二の原稿移送機構110の回転駆動源154が
除勢される。ステップN−85においては、電磁ソレノ
イドSL5が除勢されて原稿前端規制部材40が再び下
降位置にせしめられる。しかる後に上記ステップN−1
7に戻り、原稿の再搬入が開始される。
【0039】上記ステップN−76において、搬出され
た原稿を再循環しない場合にはステップN−86に進行
し、電磁ソレノイドSL5が付勢されて原稿前端規制部
材40が上昇位置に旋回せしめられる。ステップN−8
7においては、回転駆動源184が逆転駆動されて原稿
前端規制部材40が下流側に前進せしめられる。ステッ
プN−88においては、原稿前端規制部材40が図2に
実線で示す前進位置に位置せしめられるとこれを検出す
る検出器S12が原稿前端規制部材40を検出している
か否かが判断される。検出器S12は透過型光学的検出
器でよい。検出器S12が原稿前端規制部材40を検出
すると、ステップN−89に進行して回転駆動源184
が除勢される。ステップN−90においては、電磁ソレ
ノイドSL5が除勢されて原稿前端規制部材40が下降
位置にせしめられる。ステップN−91においては原稿
の搬送方向長さが比較的長いか否かが判断される。原稿
の搬送方向長さが比較的長い場合にはステップN−92
に進行し、第一の原稿移送機構108の回転駆動源13
2が正転駆動される。かくして、原稿載置台手段18上
に搬出された原稿の後方に位置せしめられている第一の
原稿移送機構108の突出部材122が前進せしめら
れ、これによって原稿載置台手段18上に搬出された原
稿が前進せしめられる。ステップN−93においては、
第一の原稿移送機構108によって原稿が所要位置まで
前進せしめられたか否かが判断される。原稿が所定位置
まで前進せしめられると、ステップN−94に進行して
第一の原稿移送機構108の回転駆動源132が逆転駆
動せしめられ、第一の原稿移送機構108の突出部材1
22が上流方向に後退せしめられる。ステップN−95
においては、突出部材122が図2に示す後退位置まで
後退せしめられて検出器S10が突出部材122を検出
するか否かが判断される。検出器S10が突出部材12
2を検出するとステップN−96に進行して回転駆動源
132が除勢される。上記ステップN−91において原
稿の搬送方向長さが比較的短い場合にはステップN−9
7に進行し、第二の原稿移送機構110の回転駆動源1
54が正転駆動される。かくして、原稿載置台手段18
上に搬出された原稿の後方に位置せしめられている第二
の原稿移送機構110の突出部材146が前進せしめら
れ、これによって原稿載置台手段18上に搬出された原
稿が前進せしめられる。ステップN−98においては、
第二の原稿移送機構110によって原稿が所要位置まで
前進せしめられたか否かが判断される。原稿が所定位置
まで前進せしめられると、ステップN−99に進行して
第二の原稿移送機構110の回転駆動源154が逆転駆
動せしめられ、第二の原稿移送機構110の突出部材1
46が上流方向に後退せしめられる。ステップN−10
0においては、突出部材146が図2に示す後退位置ま
で後退せしめられて検出器S11が突出部材146を検
出するか否かが判断される。検出器S11が突出部材1
46を検出するとステップN−101に進行して回転駆
動源154が除勢される。ステップN−102において
は原稿の搬送方向長さが比較的長いか否かが判断され
る。そして原稿の搬送方向長さが比較的短い場合には
ステップN−103に進行して、電磁ソレノイドSL4
が除勢されて旋回板106が図2に実線で示す上昇位置
に戻される。
【0040】原稿載置台手段18上に積層状態で載置さ
れる複数枚の原稿の片面(原稿代置台手段18上で上方
に面している面)のみを複写するように設定された場合
には、図6乃至図11に示すフローチャートにおいてス
テップN−28乃至N−43が省略され、ステップN−
27からステップN−44に直接的に進行する。その他
の作動手順は原稿の両面を複写する場合と同様である。
【0041】
【発明の効果】本発明の原稿搬送装置においては、使用
者が煩雑な操作を遂行する必要なくして、そしてまた複
雑且つ高価な構成を付設する必要なくして、種々の寸法
の原稿について、原稿排出路から原稿載置台手段上に搬
出される原稿を、原稿載置台手段上に積層状態で存在す
る原稿層中に混入せしめることなくこれらの原稿の最上
位に位置せしめることができ、そしてまた原稿搬入路を
通して再び原稿搬送路に搬入することが必要な場合に
は、原稿載置台手段上に搬出された原稿を原稿載置台手
段上の原稿搬入のための所要位置まで確実に前進せしめ
ることができる。搬送方向長さが比較的長い原稿のため
の第一の原稿排出口を搬送方向長さが比較的短い原稿の
ための第二の原稿排出口よりも上方に配設した場合にお
いても、原稿搬送装置の必要高さが過大になることが巧
みに回避される。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に従って構成された原稿搬送装置の好適
実施例を静電複写機に装備した状態を示す斜面図。
【図2】図1に示す原稿搬送装置の断面図。
【図3】図1に示す原稿搬送装置における第一の原稿移
送機構を示す部分斜面図。
【図4】図1に示す原稿搬送装置における原稿前端規制
部材及びこれに関連する構成を示す部分斜面図。
【図5】図1に示す原稿搬送装置に配設されている制御
関連構成を示す簡略図。
【図6】図1に示す原稿搬送装置の作動手順の一部を示
すフローチャート。
【図7】図1に示す原稿搬送装置の作動手順の一部を示
すフローチャート。
【図8】図1に示す原稿搬送装置の作動手順の一部を示
すフローチャート。
【図9】図1に示す原稿搬送装置の作動手順の一部を示
すフローチャート。
【図10】図1に示す原稿搬送装置の作動手順の一部を
示すフローチャート。
【図11】図1に示す原稿搬送装置の作動手順の一部を
示すフローチャート。
【符号の説明】
2:静電複写機 4:原稿搬送装置 6:静電複写機のハウジング 8:透明板 18:原稿載置台手段 20:静止板 34:幅規制部材 36:送給ローラ(原稿搬入手段) 38:押圧部材 40:原稿前端規制部材 42:原稿分離手段(原稿搬入手段) 48:搬送ベルト機構(原稿搬送手段) 56:原稿搬送路 58:原稿搬入路 66:搬入ローラ対(原稿搬入手段) 60:原稿反転路 62:反転ローラ 74:原稿搬出路 76:原稿搬出路の共通上流部 78:第一の分岐搬出路 80:第二の分岐搬出路 82:搬出ローラ(原稿搬出手段) 94:搬出制御板 96:第一の原稿排出口 98:第一の原稿排出ローラ対(原稿搬出手段) 100:第二の原稿排出口 102:第二の原稿排出ローラ対(原稿搬出手段) 104:静止板 106:旋回板 108:第一の原稿移送機構 110:第二の原稿移送機構 122:第一の原稿移送機構の突出部材 146:第二の原稿移送機構の突出部材
フロントページの続き (72)発明者 谷先 亨夫 大阪市中央区玉造1丁目2番28号 三田 工業株式会社内 (72)発明者 小熊 宏道 大阪市中央区玉造1丁目2番28号 三田 工業株式会社内 (56)参考文献 特開 平4−64541(JP,A) 特開 平4−3785(JP,A)

Claims (14)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 原稿処理機における透明板の上方に位置
    せしめられる単一の原稿載置台手段と、該原稿載置台手
    段と該透明板の表面に沿って延在する原稿搬送路との間
    に配設された原稿搬入路と、該原稿搬送路と該原稿載置
    台手段との間に配設された原稿搬出路と、該原稿載置台
    手段上に積層状態で載置された複数枚の原稿を最下位の
    原稿から順次に該原稿搬入路を通して該原稿搬送路に搬
    入するための原稿搬入手段と、該原稿搬送路を通して原
    稿を搬送するための原稿搬送手段と、該原稿搬送路から
    搬出される原稿を該原稿搬出路を通して該原稿載置台手
    段上に搬出するための原稿搬出手段とを具備する原稿搬
    送装置において、 該原稿搬出路は、該原稿載置台手段の上流に且つ該原稿
    載置台手段の表面よりも上方に配置された第一の原稿排
    出口と、該第一の原稿排出口よりも下流に且つ該原稿載
    置台手段の表面よりも上方で該第一の原稿排出口よりも
    下方に配置された第二の原稿排出口と、該第一の原稿排
    出口に至る第一の分岐搬出路と、該第二の原稿排出口に
    至る第二の分岐搬出路とを含み、搬送方向長さが比較的
    長い原稿は該第一の分岐搬出路及び該第一の原稿排出口
    を通して該原稿載置台手段上に搬出され、搬送方向長さ
    が比較的短い原稿は該第二の分岐搬出路及び該第二の原
    稿排出口を通して該原稿載置台手段上に搬出され、 該第一の原稿排出口から該原稿載置台手段上に排出され
    た原稿を該原稿載置台手段の表面上を下流方向に移送せ
    しめるための第一の原稿移送手段と、該第二の原稿排出
    口から該原稿載置台手段上に排出された原稿を該原稿載
    置台手段の表面上を下流方向に移送せしめるための第二
    の原稿移送手段とが配設されている、ことを特徴とする
    原稿搬送装置。
  2. 【請求項2】 該第二の原稿排出口から下流に向かって
    所定長さまでの範囲において、該原稿載置台手段の表面
    は下流に向かって上方に傾斜して延びる、請求項記載
    の原稿搬送装置。
  3. 【請求項3】 該第二の原稿排出口から下流に向かって
    所定長さまでの範囲において、該原稿載置台手段は下流
    端を旋回中心として旋回自在に装着された旋回板によっ
    て規定されており、搬送方向長さが比較的長い原稿が該
    第一の分岐搬出路及び該第一の原稿排出口を通して該原
    稿載置台手段上に搬出される場合には、該旋回板はその
    上流端が該第二の原稿排出口よりも上方に位置する上昇
    位置に位置せしめられ、搬送方向長さが比較的短い原稿
    が該第二の分岐搬出路及び該第二の原稿排出口を通して
    該原稿載置台手段上に搬出される場合には、該旋回板は
    その上流端が該第二の原稿排出口よりも下方に位置する
    下降位置に位置せしめられる、請求項1記載の原稿搬送
    装置。
  4. 【請求項4】 該上昇位置に位置せしめられると該旋回
    板は下流に向かって下方に傾斜して延び、該下降位置に
    位置せしめられると該旋回板は下流に向かって上方に傾
    斜して延びる、請求項記載の原稿搬送装置。
  5. 【請求項5】 該原稿載置台手段の表面又はその上に位
    置する原稿の表面に当接する下降位置と該原稿載置台手
    段の表面から上方に離隔する上昇位置との間を移動せし
    められると共に、該原稿載置台手段の表面に沿って原稿
    搬送方向に往復動せしめられる原稿前端規制部材が配設
    されている、請求項1からまでのいずれかに記載の原
    稿搬送装置。
  6. 【請求項6】 該原稿前端規制部材には電磁ソレノイド
    が付設されており、該電磁ソレノイドが除勢されている
    時には該原稿前端規制部材が該下降位置に弾性的に偏倚
    され、該電磁ソレノイドが付勢されると該原稿前端規制
    部材が該上昇位置に位置せしめられる、請求項記載の
    原稿搬送装置。
  7. 【請求項7】 該第一の原稿移送機構は該第一の原稿排
    出口の上流に位置する後退位置と該後退位置から所定長
    さ下流に移動せしめられた最前進位置との間を往復自在
    で、且つ該原稿載置台手段の表面を越えて上方に突出せ
    しめられている突出部材を含み、該第二の原稿移送機構
    は該第二の原稿排出口の上流に位置する後退位置と該後
    退位置から所定長さ下流に移動せしめられた最前進位置
    との間を往復自在で、且つ該原稿載置台手段の表面を越
    えて上方に突出せしめられている突出部材を含む、請求
    項1から6までのいずれかに記載の原稿搬送装置。
  8. 【請求項8】 該第一の原稿移送機構の該突出部材及び
    該第二の原稿移送機構の該突出部材の各々は、比較的緩
    やかな傾斜角度で下流に向かって上方に傾斜する上流側
    上面を有する、請求項記載の原稿搬送装置。
  9. 【請求項9】 原稿処理機における透明板の上方に位置
    せしめられる単一の原稿載置台手段と、該原稿載置台手
    段と該透明板の表面に沿って延在する原稿搬送路との間
    に配設された原稿搬入路と、該原稿搬送路と該原稿載置
    台手段との間に配設された原稿搬出路と、該原稿載置台
    手段上に積層状態で載置された複数枚の原稿を最下位の
    原稿から順次に該原稿搬入路を通して該原稿搬送路に搬
    入するための原稿搬入手段と、該原稿搬送路を通して原
    稿を搬送するための原稿搬送手段と、該原稿搬送路から
    搬出される原稿を該原稿搬出路を通して該原稿載置台手
    段上に搬出するための原稿搬出手段とを具備する原稿搬
    送装置において、 該原稿搬出路は、該原稿載置台手段の上流にて該第一の
    原稿載置台手段の表面よりも上方に配置された第一の原
    稿排出口と、該第一の原稿排出口よりも下流にて該該原
    稿載置台手段の表面よりも上方で該第一の原稿排出口よ
    りも下方に配置された第二の原稿排出口と、該第一の原
    稿排出口に至る第一の分岐搬出路と、該第二の原稿排出
    口に至る第二の分岐搬出路とを含み、搬送方向長さが比
    較的長い原稿は該第一の分岐搬出路及び該第一の原稿排
    出口を通して該原稿載置台手段上に搬出され、搬送方向
    長さが比較的短い原稿は該第二の分岐搬出路及び該第二
    の原稿排出口を通して該原稿載置台手段上に搬出され、 該第二の原稿排出口から下流に向かって所定長さまでの
    範囲において、該原稿載置台手段は下流端を旋回中心と
    して旋回自在に装着された旋回板によって規定されてお
    り、搬送方向長さが比較的長い原稿が該第一の分岐搬出
    路及び該第一の原稿排出口を通して該原稿載置台手段上
    に搬出される場合には、該旋回板はその下流端が該第二
    の原稿排出口よりも上方に位置する上昇位置に位置せし
    められ、搬送方向長さが比較的短い原稿が該第二の分岐
    搬出路及び該第二の原稿排出口を通して該原稿載置台手
    段上に搬出される場合には、該旋回板はその下流端が該
    第二の原稿排出口よりも下方に位置する下降位置に位置
    せしめられる、ことを特徴とする原稿搬送装置。
  10. 【請求項10】 該上昇位置に位置せしめられると該旋
    回板は下流に向かって下方に傾斜して延び、該下降位置
    に位置せしめられると該旋回板は下流に向かって上方に
    傾斜して延びる、請求項9記載の原稿搬送装置。
  11. 【請求項11】 原稿処理機における透明板の上方に位
    置せしめられる単一の原稿載置台手段と、該原稿載置台
    手段と該透明板の表面に沿って延在する原稿搬送路との
    間に配設された原稿搬入路と、該原稿搬送路と該原稿載
    置台手段との間に配設された原稿搬出路と、該原稿載置
    台手段上に積層状態で載置された複数枚の原稿を最下位
    の原稿から順次に該原稿搬入路を通して該原稿搬送路に
    搬入するための原稿搬入手段と、該原稿搬送路を通して
    原稿を搬送するための原稿搬送手段と、該原稿搬送路か
    ら搬出される原稿を該原稿搬出路を通して該原稿載置台
    手段上に搬出するための原稿搬出手段とを具備する原稿
    搬送装置において、該原稿載置台手段の表面又はその上
    に位置する原稿の表面に当接する下降位置と該原稿載置
    台手段の表面から上方に離隔する上昇位置との間を移動
    せしめられると共に、該原稿載置台手段の表面に沿って
    原稿搬送方向に往復動せしめられる原稿前端規制部材が
    配設されている、ことを特徴とする原稿搬送装置。
  12. 【請求項12】 該原稿前端規制部材には電磁ソレノイ
    ドが付設されており、該電磁ソレノイドが除勢されてい
    る時には該原稿前端規制部材が該下降位置に弾性的に偏
    倚され、該電磁ソレノイドが付勢されると該原稿前端規
    制部材が該上昇位置に位置せしめられる、請求項11
    載の原稿搬送装置。
  13. 【請求項13】 原稿処理機における透明板の上方に位
    置せしめられる単一の原稿載置台手段と、該原稿載置台
    手段と該透明板の表面に沿って延在する原稿搬送路との
    間に配設された原稿搬入路と、該原稿搬送路と該原稿載
    置台手段との間に配設された原稿搬出路と、該原稿載置
    台手段上に積層状態で載置された複数枚の原稿を最下位
    の原稿から順次に該原稿搬入路を通して該原稿搬送路に
    搬入するための原稿搬入手段と、該原稿搬送路を通して
    原稿を搬送するための原稿搬送手段と、該原稿搬送路か
    ら搬出される原稿を該原稿搬出路を通して該原稿載置台
    手段上に搬出するための原稿搬出手段とを具備する原稿
    搬送装置において、 該原稿搬出路の下流端に配設されている原稿排出口の上
    流に位置する後退位置と該後退位置から所定長さ下流に
    移動せしめられた最前進位置との間を往復自在で、且つ
    該原稿載置台手段の表面を越えて上方に突出せしめられ
    ている突出部材を含む原稿移送機構が配設されており、該突出部材は、該原稿載置台手段上に積層された複数枚
    の原稿のうちの最初の原稿が該原稿搬送路に搬入され始
    める前に、該原稿載置台手段上の複数枚の原稿の後端に
    当接乃至近接する位置まで前進せしめられ、該最初の原
    稿が該原稿搬出路を通して該原稿載置台手段上に搬出さ
    れた後に、該後退位置に後退せしめられ 、そして該原稿
    載置台上に積層された原稿のうちの最後の原稿が該原稿
    搬出路を通して該原稿載置台上に搬出された後に、前進
    せしめられる、 ことを特徴とする原稿搬送装置。
  14. 【請求項14】 該突出部材は比較的緩やかな傾斜角度
    で下流に向かって上方に傾斜する上流側上面を有する、
    請求項13記載の原稿搬送装置。
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