JP2686586B2 - クリ−ム - Google Patents

クリ−ム

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JP2686586B2
JP2686586B2 JP5141383A JP14138393A JP2686586B2 JP 2686586 B2 JP2686586 B2 JP 2686586B2 JP 5141383 A JP5141383 A JP 5141383A JP 14138393 A JP14138393 A JP 14138393A JP 2686586 B2 JP2686586 B2 JP 2686586B2
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cream
chamomile
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Inventor
俊雄 山田
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相互印刷工芸株式会社
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、肌を柔軟且つ滑らかに
すると同時に、肌の表面に薄い油分の被膜を作り、外気
や日光の肌に及ぼす影響を減少させる栄養クリ−ムや、
ヒビ、あか切れ等の皮膚疾患用の薬用クリ−ム等として
利用し得るクリ−ムに関するものである。
【0002】
【従来の技術】栄養クリ−ムは一般に、油性成分と界面
活性剤を混合加熱し、溶解したものに水を注入して乳化
機で乳化し、これを冷却して製造される。その油性成分
の種類を変えたり、各種添加薬剤を配合したりすること
により、独得の使用感や効能を持たせた栄養クリ−ムが
種々提唱されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】これら栄養クリ−ムの
主な目的は、肌に潤いや瑞々しさを与えることであり、
そのためには皮膚に適当な油分を与え、且つ、正常な水
分調節能を与えることが必要である。従って、油性成分
は人体に抵抗なく親和するものであることが必要である
が、従来用いられている油性成分は、この点において必
ずしも理想的なものということはできない。皮膚疾患用
の薬用クリ−ムについても、皮膚との親和性が最も重要
なポイントとなる。そこで本発明は、人体に全く抵抗が
なく、皮膚に自然に溶け込む油性成分を含む栄養クリ−
ム、薬用クリ−ム等のクリ−ムを提供することを課題と
する。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明は、乾燥させたカ
ミツレを水・アルコ−ル混合溶媒に入れて抽出されるカ
ミツレエキスと、さなぎを粉砕してアルコ−ル漬けした
ものを濾過して作られるさなぎオイルと、まゆ殻を煮出
して濃縮して作られるまゆエキスとから製造されること
を特徴とするクリ−ム、を以て上記課題を解決した。
【0005】
【作 用】油性成分として人体の油性成分に近くて人体
に全く抵抗がなく、カミツレエキスの粒子を溶出させる
ことなく保持し得るさなぎオイルが用いられるため、荒
れた肌にもしっくりとなじみ、肌に潤いと瑞々しさとを
与える。
【0006】
【実施例】本発明の好ましい実施例につき説明する。本
発明に係る栄養クリ−ムは、カミツレエキス、さなぎオ
イル及びまゆエキスを以て原料液として製造される。そ
れらの配合比率は、例えば次の通りである。 カミツレエキス 97%(1940ml) さなぎオイル 1.5%(30ml) まゆエキス 1.5%(30ml)
【0007】カミツレエキスの原料であるカミツレは、
通例開花期に取り、その花頭から根までを天日で淡褐色
になるまで乾燥させた物(水分含量13〜20%程度)
を利用することが好ましい。また、抽出に用いる水・ア
ルコ−ル混合溶媒は、通例水とアルコ−ルの比が70:
30〜4:96程度とし、その使用量は原料カミツレに
対し、約10重量倍(対乾燥重量)程度とする。
【0008】抽出操作は、従来からの方法に拠った場合
室温ではカミツレからの有効成分の抽出効率が悪く、ま
た、加温した場合に有効成分が分解する虞れがあるの
で、次に示す本発明者の開発した方法に従い、室温で実
施することが好ましい。先ず、抽出装置として、ミキサ
−羽根を有し、加圧、減圧ができる密閉容器を用意し、
この抽出装置内に原料のカミツレと水・アルコ−ル混合
溶媒を入れ、初めに常圧で攪拌抽出した後加圧下にて攪
拌抽出し、更に減圧下にて攪拌抽出した後、常圧に戻し
て抽出を行なう。
【0009】上記の加圧・減圧抽出サイクルを1ないし
数回行った後、抽出混合物を別の密閉容器に移し、数日
ないし30日程度静置する。次いで、抽出混合物を濾過
や遠心分離に付すことにより、目的とするカミツレ抽出
物を得ることができる。この方法においては加熱するこ
となくカミツレ成分を抽出するので、抽出された成分中
には、熱に弱い藍精油等の有効成分も含まれる。
【0010】さなぎオイルは次のようにして製造する。
なお、原料として、さなぎ入りまゆ10kgとアルコ−
ル2.2リットルを用意する。 まゆからさなぎを取り出してまゆ殻とさなぎを分け
る。 さなぎをミキサ−、ボ−ルミ−ル等の粉砕機で粉砕
し、これにアルコ−ルを半分程注入する。 の液を濾布(例えば、ガ−ゼ3枚を重ねて使用す
る)を用いて濾過する。 の濾液に残りのアルコ−ルを加え、そのまましばら
く静置した後、ロ−タリ−エバポレ−タによってアルコ
−ルを採取する。 防腐剤としてメチルパラベンを2%、プロピルパラベ
ンを0.2%添加する。
【0011】また、まゆエキスは、上記で分けたまゆ
殻100gを水1リットルに入れて煮出し、約半量にな
るまで濃縮して作る。
【0012】カミツレには発汗、消炎、強壮、神経安定
等の諸作用があるが、これを一般のオイルに溶かし込ん
だ場合、カミツレ粒子が固まって溶出してしまう。しか
し、カミツレエキスを上記さなぎオイルに溶かし込んだ
場合は、カミツレ粒子の溶解状態が維持される。この違
いは、顕微鏡で見ることにより、直ちに判明する。この
ように、カミツレエキスはさなぎオイルに良好に溶解す
るので、油性成分としてさなぎオイルを用いることによ
り、カミツレの持つ有効成分を十分に活用し得るクリ−
ムを製造することができる。
【0013】また、本発明において用いられるさなぎオ
イルが人体の油性成分に近く、皮膚に対し良好な親和性
を有することは、次の実験から確認することができた。
即ち、肝障害のある人の血液に油分を加えると油分が凝
固するのが一般であるが、さなぎオイルを加えたとこ
ろ、さなぎオイルは凝固することなく溶け込んでしまっ
た。この実験結果からして、さなぎ油が人体に全く抵抗
がなく、これを用いて製造したクリ−ムが皮膚に対し良
好な親和性を示すであろうことは、容易に推測し得ると
ころである。
【0014】実際に、本発明に係るクリ−ムと他のクリ
−ムをそれぞれ肌にすり込み、ル−ペを通して内眼で見
ることにより浸透状況を比較してみた。その結果、本発
明に係るクリ−ムは直ちに溶け込み、皮膚表面に油分が
残らなかったが、他のクリ−ムの場合は中々溶け込ま
ず、いつまでも皮膚表面に油分が残っていた。このこと
から、本発明に係るクリ−ムが皮膚に対し良好な親和性
を有し、迅速に作用することが明確に確認された。
【0015】
【発明の効果】本発明は上述した通りであって、本発明
に係るクリ−ムにおいては、油性成分として人体に抵抗
なく受け入れられるさなぎオイルが用いられるため、肌
に良好に親和し、肌を保護して十分な潤いと瑞々しさと
を与え得る理想的な栄養クリ−ムや薬用クリ−ムが得ら
れる効果がある。

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 乾燥させたカミツレを水・アルコ−ル混
    合溶媒に入れて抽出されるカミツレエキスと、さなぎを
    粉砕してアルコ−ル漬けしたものを濾過して作られるさ
    なぎオイルと、まゆ殻を煮出して濃縮して作られるまゆ
    エキスとから製造されることを特徴とするクリ−ム。
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