JP2684866B2 - サーボ弁の制御方法 - Google Patents

サーボ弁の制御方法

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JP2684866B2 JP3119892A JP11989291A JP2684866B2 JP 2684866 B2 JP2684866 B2 JP 2684866B2 JP 3119892 A JP3119892 A JP 3119892A JP 11989291 A JP11989291 A JP 11989291A JP 2684866 B2 JP2684866 B2 JP 2684866B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はサーボ弁の制御方法に
り、特に制御対象である3コイルサーボ弁の制御装置と
して3重化コントローラを用い、火力発電所,原子力発
電所等のタービン制御装置に好適なサーボ弁の制御方
関する。
【0002】
【従来の技術】従来の3コイルサーボ弁の制御方法につ
いては、“The SPEEDTRONIC MARKIVContorol(tm),a dis
tributed fault tolerant gas turbinecontorol syste
m.";ASME 83-GT-106に記載のように、コイル,サーボ
アンプ,コントローラの各コンポ−ネントからなる制御
系を3重化したものが知られている。
【0003】この3コイルサーボ弁の制御系は、各コン
トローラの出力をサーボアンプを通して各コイルに出力
し、コイルのアンペアターンの合計で3コイルサーボ弁
を制御していた。従って、1系異常時は、残りの2系で
異常の生じた1系を補償して継続運転を行なっていた。
しかし、2系異常時には、トリップとしていた。
【0004】同様の文献として、“Turbine Digital Co
ntorol and Monitoring(DCM)System";ASME 88-JPGC/Pwr
-33がある。
【0005】また、2 out of 3 logicとしては、“DIGI
TAL 2-OF-3 SELECTION AND OUTPUTCIRCUIT";US Patent
Number 4,857,762 がある。これには、2 out of 3 logi
cのoptcouplerを用いた回路のRelay駆動方法、すなわ
ち、デジタルの2 out of3 logic が記載されているが、
調整制御信号については何の記載もない。または、2系
異常時には故障信号が選択されるようになっている。
【0006】つぎに、3コイルサーボ弁そのものについ
ては、“TRIPLEREDUNDUNTELECTROMECHANICAL LINEAR AC
TUATOR AND METHOD";US Patent Number 4,521,707に、A
ctuatorが3重系となっている3コイルサーボ弁が記載
されている。
【0007】コントローラを3重化したサーボ弁制御シ
ステムとして、“多重系統制御装置”;特開昭59−8550
1 号がある。これは、コントローラを3重化し、2系異
常時においてもサーボ弁の制御を可能としているが、こ
の時は、アクティブ系の代わりに予め設置してあるスタ
ンバイ系を選択するものである。
【0008】“原子力タービン用ディジタル電気油圧制
御装置”;火力原子力発電1985年8月Vol.36
第347号には、3コイルサーボ弁制御方法で2コイル
が断となったときに残る1コイルで運転を継続すること
が開示されている。しかし、その具体的手段は開示され
ていない。また、サーボアンプ,コントローラ等の異常
時、またはこれらの組合わせによる系の異常時の動作に
ついては何の記載もない。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】上記従来技術によれ
ば、コントローラ,サーボアンプ,コイルの各コンポー
ネントを有する制御系を3重化した3コイルサーボ弁の
制御装置において、これらの制御系のうちの2系が異常
で、残る1系が正常である場合、または異常系のうち一
部に正常なコンポーネントが残っている場合においても
プラントを停止していた。
【0010】本来、3コイルサーボ弁を用いる対象は、
信頼性を高める必要のあるプラントの中枢制御弁である
ので、この3コイルサーボ弁のトリップはプラントの停
止に到る場合が多い。しかしながら、近年、プラントの
運転停止は社会的影響が大きいので、避ける傾向にあ
る。
【0011】
【0012】本発明の目的は、制御系が2つ異常の場合
においても、残る正常なコンポーネントを組み合わせ
て、3コイルサーボ弁を駆動し、プラントの運転継続を
可能とすることにある。
【0013】
【0014】
【0015】
【課題を解決するための手段】本発明のサーボ弁の制御
方法は、プラントの状態量を制御する制御指令信号を出
力するコントローラと、前記制御指令信号をサーボ弁を
駆動できるように増幅するサーボアンプと、前記増幅さ
れた制御指令信号に応じた弁開度になるようサーボ弁を
駆動するコイルとを有する制御系を3重化してなる制御
装置を用いて行われる。そして、前記3つの制御系のう
ち2つの制御系が異常のとき、前記異常の制御系に含ま
れる少なくとも1つのコントローラ、少なくとも1つの
サーボアンプ、及び少なくとも1つのコイルが正常なら
ば、前記正常な1つのコントローラ、1つのサーボアン
プ及び1つのコイルを組み合わせて、1つの健全な制御
系を形成することにより、前記サーボ弁を駆動すること
を特徴とする。
【0016】また、本発明のサーボ弁の制御方法は、前
制御装置に加え、前記コントローラの出力を補正する
補正回路と、前記補正回路と前記制御系との接続切り換
えを行う切換回路とを有する補正手段を用いて行われ
る。そして、前記3つの制御系のうち2つの制御系が異
常のとき、前記異常の制御系に含まれる少なくとも1つ
のコイルが正常ならば、前記正常な制御系に含まれるコ
ントローラ、前記補正手段及び前記異常な制御系に含ま
れる前記正常な1つのコイルを組み合わせて、1つの健
全な制御系を形成することにより、前記サーボ弁を駆動
することを特徴とする。
【0017】
【0018】
【0019】
【0020】
【0021】
【0022】
【0023】
【実施例】以下、本発明の実施例を詳細に説明する。
【0024】まず、ガスタービンシステム100のサ−
ボ弁制御装置200の構成例を図1に示す。
【0025】ガスタービンシステムは、燃料移送ポンプ
1により外部から送られてきた燃料と、圧縮機2にて圧
縮された高圧の空気を燃焼器3で燃焼し、高温高圧のガ
スを発生させ、そのエネルギーでタービン4を高速で回
転させ、タービン4と連結された発電機5を駆動し、電
気エネルギーを供給するシステムである。ガスタービン
の出力エネルギーは、燃料流量によって決まり、燃料流
量は燃料流量バイパス制御3コイルサーボ弁6を制御す
ることにより決まる。
【0026】燃料流量バイパス制御3コイルサーボ弁6
の制御は、A系コントローラ7,B系コントローラ8,
C系コントローラ9の3重系制御システムによりなさ
れ、各々のコントローラは同一の演算を行ない、それら
の結果を合成してサーボ弁6の駆動が制御される。
【0027】ここで、各コントローラは、ガスタービン
本体に取り付けられた速度センサ10及び排気温度セン
サ11の信号を入力し、それぞれの速度設定値及び排気
温度設定値と比較し、設定値となるように制御する速度
・負荷制御系14及び排気温度制御系15を有してい
る。また各コントローラにおいて、起動,停止,保安時
の重要信号がシーケンス制御系17に入力され、起動制
御系18からの制御信号と合わせて、制御信号選択部1
9に入力される。制御信号選択部19によって、最も小
さい信号が選択されそれに基づいて、制御指令値演算部
45で制御指令値20が作成される。ここで、選択され
なかった信号は、制御指令値20に対するバックアップ
信号となる。
【0028】次に、制御信号選択部19で制御指令値2
0が選択されるフローチャートを図2に示す。
【0029】ガスタービンは、起動指令により起動さ
れ、自力で回転できるまでは、起動制御を制御指令値2
0とする。この時、速度は設定値まで達していないた
め、速度/負荷制御は、起動制御より大きい値となる。
また同様に、排気温度も設定値まで達していないので、
排気温度制御は速度/負荷制御と起動制御より大きい値
となっている。このため、最小の信号を選択する制御信
号選択部19では、起動制御の制御指令値20が選択さ
れる。
【0030】次に、ガスタービンが自力回転数まで達す
ると、設定速度となったため速度/負荷制御を選択す
る。この時の起動制御は、速度/負荷制御値よりも高い
値に設定されるので、最小値である速度/負荷制御指令
値が選択されるのである。
【0031】更に、排気温度が設定値よりも高くなる
と、制御指令値は、排気温度制御を選択する。この時、
起動制御及び速度/負荷制御は、バックアップとして機
能するのである。
【0032】これらの判定は、図2のフローチャートに
従いコントローラの制御信号選択部19によって、ソフ
トウエアによって実行される。
【0033】次に、各コントローラからの制御指令値2
0は、各系のサーボアンプに入力される。各サーボアン
プでは、3コイルサーボ弁6のアクチュエーターの制御
量をフィードバックするサーボ弁位置検出器25からの
フィードバック信号25と制御指令値20との偏差を各
系ごとに入力し、コイルを駆動できる信号に増幅して、
それぞれのサーボコイル26,27,28に出力する。
3コイルサーボ弁6は、各サーボコイル26,27,2
8より発生する駆動トルクの合計でトルクモーター29
を駆動し、シリンダ30を駆動することでアクチュエー
ター24を制御している。
【0034】また、各コントローラは、異常検出機能3
1を有している。異常検出機能31は、コントローラ異
常検出機能32と、サーボコイル電流のフィードバック
値の診断機能33と、サーボ位置のフィードバック値診
断機能34とから構成されている。
【0035】コントローラ異常検出機能32は、コント
ローラ自体の異常を検出するCPUの異常診断機能であ
る。
【0036】サーボコイル電流のフィードバック値の診
断機能33は、コントローラの制御指令値20とサーボ
コイル電流のフィードバック値を比較して、サーボコイ
ルまたはサーボアンプの異常を診断するものである。サ
ーボコイル異常とは、例えば、サーボコイルが断線した
ときであり、この時のコイル電流のフィードバック値は
0となる。また、サーボアンプの故障時は、コイル電流
フィードバック値は、飽和電流値となるのである。
【0037】サーボ位置のフィードバック値診断機能3
4は、コントローラの制御指令値20とサーボ位置検出
器のフィードバック値を比較して、サーボ位置検出器の
異常を診断するものである。すなわち、異常の時は、制
御指令値20とフィードバック値は異なった値となる。
【0038】この異常検出機能31により、各コントロ
ーラによって、制御系内の各コンポーネントの異常、例
えば、コントローラ異常,サーボアンプ異常,サーボコ
イル異常,サーボ位置検出器異常が診断される。
【0039】図3に異常診断の手段と異常診断の内容を
まとめたものを示す。
【0040】次に、従来方式の3コイルサーボの特性を
図4に示し、これを用いて従来例の問題点を説明する。
【0041】図4の縦軸は、A,B,C系のコントロー
ラの制御指令値20とサーボ位置46及び3系のサーボ
コイル電流値及びガスタービン排気温度を示している。
横軸は、時間であり、t1の時A系サ−ボアンプが飽和
し、t2の時A系サーボアンプの電源が切れ、t3の時
B系のサーボアンプが飽和することを表わしている。ま
た、ここでいうサーボアンプの飽和は、サーボアンプの
異常状態の一例である。
【0042】まず、Aサーボアンプが飽和した時(即ち
1 )、Bサーボアンプ出力及びCサーボアンプの出力
は、Aサーボアンプの飽和電流を補償するようにマイナ
スの値を示すか、あるいは図示していないが、サーボシ
リンダ30等の機械的遅れにより制御指令値20を上廻
る偏差量が生じる。そのため、サーボ位置は、制御指令
値20より高くなるので、燃料流量バイパス制御3コイ
ルサーボ6は、制御指令値20が示す開度より大きくな
り、ガスタービンの燃料流量が増加し、ガスタービンの
排気温度は過渡的に高くなる。
【0043】しかし、排気温度制御15の設定値13よ
り排気温度11が高くなると排気温度制御15は、減少
信号を出すため制御信号選択19によって最小の信号で
ある排気温度制御15の信号か選択され、制御指令値2
0は、小さくなり、燃料流量バイパス制御3コイルサー
ボ6は閉方向となる。このため排気温度は小さくなると
いう制御を行う。
【0044】従って、過渡的には排気温度は高くなる
が、その値はガスタービンのサーマルストレスに深刻な
影響を与えるトリップ値までは達しないため運転上支障
はない。
【0045】次に、コントローラの異常検出31により
オペレータは不具合を知り、飽和しているAサーボアン
プの電源を切る。即ち、各コンポーネントはt2 時点の
状態になって、以後、継続して運転を続ける。
【0046】しかしながら、この状態でさらにBサーボ
アンプが飽和になると2つの系が異常となることにな
る。即ち、t3 の時点で示されるようになり、残るCサ
ーボアンプだけの補償では、1系異常時に比べて約2倍
の時間的遅れが生じる。その間に生じた制御指令値20
と実際の開度との偏差量によって、燃料流量バイパス制
御弁6は開くので燃料流量が増加する。そのため、ガス
タービンの排気温度は、トリップ値を超えることにな
り、制御系が2系異常の場合の運転継続は不可能であっ
た。
【0047】本実施例では、コントローラ異常,サーボ
アンプ異常,サーボコイル断線異常及びサーボ位置検出
器異常を、各コントローラの異常検出31で検出し、異
常の生じたコンポーネントをプラント制御からはずすた
めのサーボアンプ出力切離しスイッチ35,36,37
を設け、正常系を有効に作用させるために、補助アンプ
入力選択スイッチ38,補助アンプ39,補助アンプ出
力選択スイッチ40より成る補正手段を有している。
【0048】次に本実施例の異常診断方法及びサーボア
ンプ出力切離しについて図5により説明する。異常診断
は、まずコントローラが正常か異常かをコントローラ異
常検出32で判定し、異常であれば、異常系のサーボア
ンプの出力を切離すスイッチ35,36,37のうち当
該異常系に連なるスイッチにより切離す。
【0049】また、コントローラが正常な時には、制御
指令値20と、サーボ位置検出フィードバック値診断異
常検出31でサーボ位置検出器の異常/正常を判定し、
異常であれば該当系のサーボ位置フィードバックが異常
であると判定する。
【0050】また、サーボ位置フィードバック値が正常
な時には、制御指令値20と、コイル電流フィードバッ
ク値38が等しいかどうかを、サーボ電流フィードバッ
ク診断異常検出33で判定する。制御指令値20が変化
しているにも拘らず、コイル電流フィードバック値38
が常に“0”であれば、該当系のコイルの断線異常であ
ると判定し、コイル電流フィードバック値38または制
御指令値20が変化しているにも拘らずコイル電流フィ
ードバック値38と制御指令値20の偏差が飽和電流値
を示していれば、当該系のサーボアンプが異常であると
判定する。そして、同時に異常系のサーボアンプの出力
を切離す切離しスイッチ35,36,37を作動させる
ことによって、異常系のサーボアンプの出力を切離す。
【0051】これらの判定は、図5のフローチャートに
従いコントローラの異常検出部31によって、ソフトウ
エアによって実行される。
【0052】次に、補助アンプ入出力選択フローを図6
により説明する。まずA系が正常(A系コントローラ,
A系サーポアンプ,A系サーボ位置検出器、A系コイル
の全てが正常)か異常かを判定し、1つでも異常があれ
ば、次にB系が正常かどうかを判定する。B系も異常で
あれば、A,Bの両系か異常と成り、残る正常系である
C系の出力を選択するように補助アンプ入力選択スイッ
チ38を切替る。従って補助アンプの入力は、A,B,
C系の内2系故障で、1系のみ正常時に入力を選択する
ことになる。これより、補助アンプ39の入力は、常に
正常値を入力することになり、補助アンプ39の出力
は、正常値を示すことになる。次に補助アンプ39の出
力は、アンプ出力選択スイッチ40により選択され、出
力は、コイル正常系を選択し出力する。この時、A系の
み正常な時には、コイル正常系は、B,Cの順に選択さ
れ、正常なA系と、補助アンプ39を介した正常な出力
がサーボコイルB又はCへ出力され、B,C系が異常に
も拘らずあたかも正常系Aと、出力されたB又はC系の
サーボコイルで、3コイルの内2コイル正常動作と全く
同様の働きを行い、プラントの運転継続が可能となる。
【0053】この時、B及びCのコイル断線が発生した
場合は、補助アンプ出力選択スイッチ40は、残る正常
コイルAを選択する。正常コイルAには、正常系Aより
のサーボコイル出力と、補助アンプ出力選択スイッチ4
0で選択された補助アンプからの出力か加算され、通常
のトルクの2倍となり、A系サーボコイルの応答は、1
本で2コイル分の作用と同一となる。従ってこの時は、
B及びC系のコイル断線にも拘らず、あたかも正常A系
コイルのみで、3コイルの内2コイル正常動作と全く同
様の働きを行い、プラントの運転継続が可能となる。
【0054】以下同様に、A,B,C系の正常,異常を
判定し、補助アンプ入力選択スイッチ選択スイッチ3
8,補助アンプ出力選択スイッチ40により、補助アン
プ39に対して、正常系の入力を選択し、サーボコイル
正常系へ出力して行く。
【0055】これらの選択は、図6のフローチャートに
従い補助アンプ入力選択スイッチ選択スイッチ38また
は補助アンプ出力選択スイッチ40によって、ソフトウ
エアによって実行される。
【0056】本実施例による3コイルサーボの特性を図
7で説明する。
【0057】Aサーボアンプ飽和時(t1)は、Aコン
トローラの有するサーボコイル電流フィードバック値診
断33より異常検出31で異常が判明し、コントローラ
Aは、出力切離しスイッチ35で、サーボアンプの出力
を即座に切離す(t2)。このため、Aサーボアンプに
よる飽和異常がプラントに与える影響は、従来例を示す
図4に比べ少なくなることが判る。またこの状態でBサ
ーボアンプか飽和した時、即ち、t3 の時、正常な系の
Cコントローラは、自己の出力をコントローラ切替スイ
ッチ38により補助アンプ39に入力し、補助アンプ3
9の出力は、サーボコイル正常系(この時、AまたはB
のいずれでも可であるがこの場合Aに出力したものとす
る)であるAに出力されるため、Bサーボアンプ飽和と
同時にAサーボコイル電流は、Cサーボコイル電流と同
時にBの飽和電流を補償し、安全に運転継続可能とな
る。
【0058】また、2系のサーボコイル断線時は、補助
アンプ出力の選択を残る正常系サーボコイルに出力を
し、1つのサーボコイルで2つのサーボコイルのトルク
と同じトルクを得られる出力とし、運転継続可能とす
る。
【0059】次に先の実施例で述べた補助アンプの代わ
りに、アンプ入力切替スイッチ41にて正常コントロー
ラの制御指令値20を選択し、サーボアンプは通常時の
ゲイン(1コイルゲイン)と、1本のコイルで正常に動
作させるため2本分のコイル電流を与える2コイルゲイ
ンのゲイン切替スイッチ42と、サーボアンプ出力を正
常なコイルへ出力するよう選択するスイッチ43を設置
した実施例を図8により説明する。
【0060】サーボアンプは、A,B,Cの各々に設置
されている。この時の入力選択は、正常コントローラの
入力をアンプ入力切替スイッチ41にて選択する。A系
アンプの入力フローについて図9により説明する。
【0061】A系アンプは、該当A系コントローラか正
常時であれば、A系コントローラを入力する。以下A系
コントローラか異常時においては、B系コントローラ,
C系コントローラの順に正常かどうかを判定し、正常な
コントローラの入力をアンプ入力切替スイッチ41で選
択する。B系アンプにおいては、同様に〈B〉,
〈C〉,〈A〉の順で、またC系アンプにおいては、同
様に〈C〉,〈A〉,〈B〉の順で正常なコントローラ
の制御指令値20を入力する。
【0062】従って切替スイッチ41により各サーボア
ンプの入力は、正常なコントローラの制御指令値20が
入力される。
【0063】これらの選択は、図9のフローチャートに
従い切り換えスイッチ41によって、ソフトウエアで実
行される。
【0064】次にゲイン選択42と、サーボアンプの出
力を選択するアンプ出力切替スイッチ43の作用につい
て図10のA系アンプ出力フローで説明する。
【0065】まずA系アンプ異常時には、その出力は、
出力切離しスイッチ35により、出力を切離す。また、
アンプ正常時には、その出力先を決定するため、A,
B,Cコイルの状態及びアンプの状態により、判定し、
コイルか正常なところへ出力する。ただし、A,B,C
3個のコイルの内2コが異常な場合、残る1コイルに、
2コイル分のトルクを与える必要があるため、その時の
ゲインは2コイルゲインを選択する。また同様にA,
B,Cのアンプの状態により、異常アンプの代わりに正
常アンプを出力させるようアンプ出力切替スイッチ43
は動作する。
【0066】例えば、A系コイルが正常であり、かつB
系及びC系コイルが異常である場合、A系コイル1本で
通常動作をさせるためゲイン選択スイッチ42により2
コイルゲインを選択し、A系アンプの出力切替スイッチ
43によりA系コイルに出力する。
【0067】この時、B,Cコイルの両方又は、いずれ
か一方が正常な場合は、ゲイン選択スイッチ42より、
1コイルゲインを選択しA系コイルにアンプ出力切替ス
イッチ43により出力する。以下同様にB,C系アンプ
も作用する。
【0068】これらの選択は、図10のフローチャート
に従い切り換えスイッチ43によって、ソフトウエアで
実行される。
【0069】尚、これらの実施例では3コイルサーボ弁
の制御について述べたが、4コイル以上のサーボ弁につ
いても補正回路を設けることにより同様の制御が可能で
ある。
【0070】
【発明の効果】上述のとおり本発明によれば、3重化コ
ントローラ及び操作端に3コイルサーボ弁を有する3コ
イルサーボ弁制御方式において、2台コントローラ異常
時又は、2コのサーボコイル異常時等、2つの制御系が
異常になった場合においても、駆動するのに充分なサー
ボコイルの出力を得ることができる。
【0071】
【0072】
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例に係る3コイルサーボ弁制御
装置の構成を示す図である。
【図2】制御指令値の選択フローチャートである。
【図3】異常診断の手段と異常診断の内容を示した図で
ある。
【図4】従来方式の3コイルサーボの特性図である。
【図5】異常診断及びサーボアンプ出力の切離しのフロ
ーチャートである。
【図6】補助サーボアンプの入出力選択のフローチャー
トである。
【図7】本発明による3コイルサーボの特性図である。
【図8】本発明の他の実施例の説明図である。
【図9】A系アンプの入力のフローチャートである。
【図10】A系アンプの出力のフローチャートである。
【符号の説明】
1…燃料移送ポンプ、2…圧縮機、3…燃焼機、4…タ
ービン、5…発電機、6…燃料流量バイパス制御3コイ
ルサーボ弁、7,8,9…コントローラ、100…ガスタ
ービンシステム、200…サーボ弁制御装置。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 河合 巧 茨城県日立市大みか町五丁目2番1号 株式会社 日立製作所 大みか工場内 (72)発明者 飯島 忠彦 茨城県日立市大みか町五丁目2番1号 株式会社 日立製作所 大みか工場内 (56)参考文献 特開 昭59−208601(JP,A) 特開 昭59−47604(JP,A) 特開 平1−258101(JP,A) 実開 昭56−122101(JP,U)

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】プラントの状態量を制御する制御指令信号
    を出力するコントローラと、前記制御指令信号をサーボ
    弁を駆動できるように増幅するサーボアンプと、前記増
    幅された制御指令信号に応じた弁開度になるようサーボ
    弁を駆動するコイルとを有する制御系を3重化してなる
    制御装置を用いたサーボ弁の制御方法において、 前記3つの制御系のうち2つの制御系が異常のとき、前
    記異常の制御系に含まれる少なくとも1つのコントロー
    ラ、少なくとも1つのサーボアンプ、及び少なくとも1
    つのコイルが正常ならば、前記正常な1つのコントロー
    ラ、1つのサーボアンプ及び1つのコイルを組み合わせ
    て、1つの健全な制御系を形成することにより、前記サ
    ーボ弁を駆動することを特徴とするサーボ弁の制御方
    法。
  2. 【請求項2】プラントの状態量を制御する制御指令信号
    を出力するコントローラと、前記制御指令信号をサーボ
    弁を駆動できるように増幅するサーボアンプと、前記増
    幅された制御指令信号に応じた弁開度になるようサーボ
    弁を駆動するコイルとを有する制御系を3重化してなる
    制御装置、及び前記コントローラの出力を補正する補正
    回路と、前記補正回路と前記制御系との接続切り換えを
    行う切換回路とを有する補正手段を用いたサーボ弁の制
    御方法において、 前記3つの制御系のうち2つの制御系が異常のとき、前
    記異常の制御系に含まれる少なくとも1つのコイルが正
    常ならば、前記正常な制御系に含まれるコントローラ、
    前記補正手段及び前記異常な制御系に含まれる前記正常
    な1つのコイルを組み合わせて、1つの健全な制御系を
    形成することにより、前記サーボ弁を駆動することを特
    徴とするサーボ弁の制御方法。
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