JP3364341B2 - タービン制御装置 - Google Patents

タービン制御装置

Info

Publication number
JP3364341B2
JP3364341B2 JP29452494A JP29452494A JP3364341B2 JP 3364341 B2 JP3364341 B2 JP 3364341B2 JP 29452494 A JP29452494 A JP 29452494A JP 29452494 A JP29452494 A JP 29452494A JP 3364341 B2 JP3364341 B2 JP 3364341B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
valve
flow rate
opening
signal output
steam
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP29452494A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH08151901A (ja
Inventor
均 中村
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toshiba Corp
Original Assignee
Toshiba Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Toshiba Corp filed Critical Toshiba Corp
Priority to JP29452494A priority Critical patent/JP3364341B2/ja
Publication of JPH08151901A publication Critical patent/JPH08151901A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3364341B2 publication Critical patent/JP3364341B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Control Of Turbines (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、原子力発電所や火力発
電所における蒸気タービンの蒸気流量を制御するタービ
ン制御装置に関する。
【0002】
【従来の技術】火力発電所や原子力発電所における蒸気
タービンを制御するには、蒸気タービンの蒸気供給系に
供給される蒸気量を蒸気流量要求信号に応じて、蒸気タ
ービンの蒸気供給系に並列に設けられた複数の弁を同一
開度で開閉制御することにより行なわれている。
【0003】図5に、火力発電所における蒸気タービン
系統の構成を示す。同図に示すように、蒸気発生器1
が、主蒸気止め弁2、蒸気加減弁(CV)3を介して蒸
気供給配管4によって、高圧タービン5の流入側に接続
されている。
【0004】この高圧タービン5の軸端側には、タービ
ン速度に比例した速度信号S2を検出するための速度検
出器6が設置されている。蒸気加減弁3は、高圧タービ
ン5に対して並列に設けられており、これらの弁を同一
開度で開閉制御することにより、高圧タービン5に流入
する蒸気の蒸気流量を制御するものでる。
【0005】高圧タービン5の流出側には、高圧タービ
ン5で仕事を終えた蒸気に熱を加えるための再熱器7、
再熱器7からの蒸気量を調整するための中間蒸気弁(I
V)8が蒸気供給配管4によって低圧タービン9の流入
側に接続されている。
【0006】低圧タービン9の流出側には、低圧タービ
ン9で仕事を終えた蒸気を復水するための復水器10が
設けられており、この復水器10で復水された水は、復
水回収系にて回収される。
【0007】さらに、低圧タービン9の軸端には、発電
機10が直結されており、この発電機10は、タービン
で得た機械出力を電気エネルギーに変換して負荷11に
供給する。
【0008】次に、蒸気タービン系統の動作について説
明する。蒸気発生器1にて発生した蒸気は、タービン運
転中は全開となっている主蒸気止め弁2を介して、蒸気
加減弁3に入り、この蒸気加減弁3の開度により調整さ
れた蒸気量が高圧タービン4に流入する。
【0009】高圧タービン4で仕事を終えた蒸気は、再
熱器7に入り、熱が加えられた後に、中間蒸気弁8に入
り、この中間蒸気弁8で調整された蒸気量が低圧タービ
ン9に流入する。
【0010】低圧タービン9で仕事を終えた蒸気は、復
水器10に排出されて復水系へ回収される。低圧タービ
ン9の軸端に直結されている発電機10は、低圧タービ
ン9より得た機械力を電気エネルギーに変換して負荷1
1に供給する。
【0011】次に、図6に、上述のタービン系統におけ
る蒸気加減弁制御装置の構成を示す。この蒸気加減弁制
御装置は、図5に示した、高圧タービン5の蒸気供給系
統に並列に設けられた蒸気加減弁を制御するものであ
る。
【0012】同図に示すように、タービン速度検出器6
及びタービン基準速度設定器21の出力側には、タービ
ン基準速度設定器21にて設定されたタービン基準速度
S1からタービン速度検出器6にて検出されたタービン
速度信号S2を差し引いて速度偏差信号S3を出力する
加算器22が設けられている。
【0013】この加算器22の出力側には、速度偏差信
号S3に対してCV開度を決定するCV係数器23が接
続されている。このCV係数器23は、速度偏差信号S
3に対してどの程度の割合でCV開度調整するかを設定
するものである。この調整は、CV速度調定率と呼ばれ
ており、一般に速度偏差信号S3が定格タービン速度の
略5%で弁開度を100%変化するように設定する。
【0014】そして、加算器25は、運転員によって出
力設定器24に設定された出力設定値P1とCV係数器
23からの出力信号CV1を加算してCV流量指令CV
2として出力する。
【0015】ここで、CV流量指令CV2は、蒸気加減
弁を流れる蒸気流量指令であり、タービン出力値と比例
した値となっているが、蒸気加減弁開度と蒸気加減弁を
流れる蒸気流量とは、蒸気加減弁の開度特性により比例
していない。
【0016】つまり、タービン出力値及びCV流量指令
と蒸気加減弁の開度とは非線形の関係にある。そこで、
加算器25の出力側には、CV流量指令CV2に比例し
たCV開度指令信号CV3、CV11を出力する流量/
開度変換器26,27がそれぞれ接続されている。
【0017】流量/開度変換器26,27には、CV開
度指令信号CV3、CV11及び弁開度検出器28,2
9にて検出された蒸気加減弁3A,3BのCV実開度信
号CV4、CV12の偏差信号CV5,CV13を出力
する加算器30,31がそれぞれ接続されている。
【0018】加算器30,31の出力側には、偏差信号
CV5,CV13を比例増幅して信号CV6、CV14
としてそれぞれ出力する増幅器32,33がそれぞれ接
続されている。
【0019】増幅器32,33の出力側には、電気信号
であるCV6、CV14を油圧信号CV7、CV15と
して出力する電気/油圧変換器34,35がそれぞれ接
続されている。
【0020】電気/油圧変換器34,35は、電気信号
が正極性の時は弁開に、負極性の時は弁閉に、信号の大
きさに比例して弁の開閉速度を変化させて油圧信号CV
7,CV15を出力するものである。
【0021】電気/油圧変換器34,35の出力側に
は、油圧信号CV7,CV15を機械位置信号CV8,
CV16に変換して弁3A,3Bの開度を操作する弁操
作器36,37がそれぞれ接続されている。
【0022】すなわち、上述の構成は、偏差信号CV
5,CV6或いはCV13、CV14が零となるような
閉ループ制御となっている。また、急閉検出器38,3
9の出力側には、急閉検出器38,39から出力される
急閉検出信号CV9,CV17を油圧急閉検出信号CV
10,CV18に変換して出力する急閉操作器40,4
1がそれぞれ接続されている。
【0023】急閉操作器40,41の出力側には、油圧
急閉検出信号CV10,CV18に基づいて弁3A,3
Bを急閉する弁操作器36、37がそれぞれ接続されて
いる。
【0024】次に、蒸気加減弁制御装置の動作について
説明する。タービン基準速度設定器21にて設定された
タービン基準速度信号S1からタービン速度検出器6に
て検出されたタービン速度信号S2を差し引いて得られ
る速度偏差信号S3は、CV係数器23に入力される。
【0025】CV係数器23は、速度偏差信号S3が定
格タービン速度の略5%で弁開度を100%変化するよ
うに設定して信号CV1を出力する。そして、出力設定
器24からの出力値P1とCV係数器23からの出力信
号CV1は、加算器25で加算されてCV流量指令CV
2として出力される。
【0026】以下、蒸気加減弁3Aの系統についてのみ
説明する。CV流量指令CV2は、流量/開度変換器2
6によって、CV開度指令CV3として出力される。
【0027】CV開度指令CV3及び蒸気加減弁3Aの
弁開度検出器28で検出されたCV実開度CV4は加算
器30に入力され、この両信号の偏差が偏差信号CV5
として出力される。
【0028】この偏差信号CV5は、増幅器32にて比
例増幅された後に、信号CV6として出力され、電気/
油圧変換器34に入力される。電気/油圧変換器34
は、電気信号を油圧信号CV7に変換して出力する。
【0029】この時、電気信号が正極性の時は弁開に、
負極性の時は弁閉に、信号の大きさに比例して弁の開閉
速度を変化させて油圧信号CV7を出力する。この油圧
信号CV7は、弁操作器36により機械位置信号CV8
に変換されて出力され、蒸気加減弁3Aの開度を調整す
る。
【0030】また、蒸気加減弁3Aを高速に全閉させる
必要が生じたときには、急閉検出器38により、急閉電
気信号CV9を出力して、急閉操作器40に内蔵されて
いる電磁弁を励磁することにより蒸気加減弁3Aを急速
に全閉する。
【0031】以上、蒸気加減弁3Aの制御についてのみ
説明したが、通常、蒸気タービン系統においては、出力
容量によっても異なるが、蒸気加減弁を複数備えてお
り、例えば、2弁の場合には、各弁50%程度の流量を
流して残り50%程度を余裕値として持っていて、1弁
全開でも、残りの弁で制御することができるような弁容
量となっており、通常のプラント運転においては、複数
の蒸気加減弁を同時に開閉制御を行ないながら運用して
いくのが一般的である。
【0032】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述の
ように、複数の弁を同時に開閉制御しながらプラントに
要求される所望の出力を得るための運転をしている時
に、蒸気加減弁3A,3B或いは各蒸気加減弁3A,3
Bの制御系に故障が発生した場合、所望の出力を得るこ
とができなくなりプラント運転上支障が生ずる恐れがあ
った。
【0033】本発明は、上記実情に鑑みてなされたもの
であり、蒸気加減弁或いは各蒸気加減弁の系統に故障が
発生した場合であっても、故障した系統の弁を除外し
て、残りの弁にて除外した弁の開度補償を行なうことが
できるタービン制御装置を提供することを目的とする。
【0034】
【課題を解決するための手段】従って、まず、上記目的
を達成するために請求項1に係る発明によれば、タービ
ンの蒸気流入側に並列に設けられた各弁をそれぞれ同一
開度で制御して前記タービンに供給される蒸気の蒸気流
量を制御する制御系にそれぞれ設けられ、前記タービン
に流れるべき蒸気流量を指令する蒸気流量要求信号に基
づいて前記弁の開度指令信号を出力する開度指令信号出
力手段と、前記各弁の制御系にそれぞれ設けられ、前記
弁の実際の開度を検出して開度信号を出力する開度信号
出力手段と、前記各弁の制御系にそれぞれ設けられ、前
記開度指令信号出力手段から出力された開度指令信号及
び前記開度信号出力手段から出力された開度信号に基づ
いて前記弁の開閉操作を行なう弁開閉操作手段とを備え
たタービン制御装置において、前記各弁の制御系にそれ
ぞれ設けられ、前記開度信号出力手段から出力された開
度信号及び前記開度指令信号出力手段から出力された開
度指令信号を基に、前記弁又は前記弁の制御系の異常を
検出すると、異常検出信号を他の正常な制御系に設けら
れた前記開度指令信号出力手段に入力する異常検出手段
と、前記各弁の制御系にそれぞれ設けられ、前記異常検
出手段から出力された異常検出信号に基づいて前記弁を
急閉する弁急閉手段とを設け、前記開度指令信号出力手
段は前記異常検出手段からの異常検出信号に基づいて、
異常が検出された弁の蒸気流量を補償するように前記開
度指令信号を出力することを特徴とする。
【0035】また、請求項2に係る発明によれば、ター
ビンの蒸気流入側に並列に設けられた各弁をそれぞれ同
一開度で制御して前記タービンに供給される蒸気の蒸気
流量を制御する制御系にそれぞれ設けられ、前記タービ
ンに流れるべき蒸気流量を指令する蒸気流量要求信号に
基づいて前記弁の開度指令信号を出力する開度指令信号
出力手段と、前記各弁の制御系にそれぞれ設けられ、前
記弁の実際の開度を示す開度信号を出力する開度信号出
力手段と、前記各弁の制御系にそれぞれ設けられ、前記
開度指令信号出力手段から出力された開度指令信号及び
前記開度信号出力手段から出力された開度信号に基づい
て前記弁の開閉操作を行なう弁開閉操作手段とを備えた
タービン制御装置において、前記各弁の制御系にそれぞ
れ設けられ、前記開度信号出力手段から出力された開度
信号及び前記開度指令信号出力手段から出力された開度
指令信号を基に、前記弁又は前記弁の制御系の異常を検
出すると、異常検出信号を出力する異常検出手段と、前
記各弁の制御系にそれぞれ設けられ、前記異常検出手段
から出力される異常検出信号に基づいて前記弁を急閉す
る弁急閉手段と、前記各弁の制御系にそれぞれ設けら
れ、前記蒸気流量要求信号に基づいて、異常が検出され
た制御系の弁に流れる蒸気流量を補償するような蒸気流
量補償信号を出力する蒸気流量補償信号出力手段と、前
記各弁の制御系にそれぞれ設けられ、前記蒸気流量要求
信号及び前記蒸気流量補償信号出力手段から入力される
前記蒸気流量補償信号を加算して前記蒸気流量要求信号
として前記開度指令信号出力手段に出力する加算手段と
を設け、前記蒸気流量補償信号出力手段は、異常が検出
された制御系の前記異常検出手段から正常な制御系の前
記蒸気流量補償信号出力手段に異常検出信号が入力され
たことを条件に前記加算手段に前記蒸気流量補償信号を
入力するようにしたことを特徴とする。
【0036】さらに、請求項3に係る発明によれば、タ
ービンの蒸気流入側に並列に設けられた各弁をそれぞれ
同一開度で制御して前記タービンに供給される蒸気の蒸
気流量を制御する制御系にそれぞれ設けられ、前記ター
ビンに流れるべき蒸気流量を指令する蒸気流量要求信号
に基づいて前記弁の開度指令信号を出力する開度指令信
号出力手段と、前記各弁の制御系にそれぞれ設けられ、
前記弁の実際の開度を検出して開度信号を出力する開度
信号出力手段と、前記各弁の制御系にそれぞれ設けら
れ、前記開度指令信号出力手段から出力された開度指令
信号及び前記開度信号出力手段から出力された開度信号
に基づいて前記弁の開閉操作を行なう弁開閉操作手段と
を備えたタービン制御装置において、前記各弁の制御系
にそれぞれ設けられ、前記開度信号出力手段から出力さ
れた開度信号及び前記開度指令信号出力手段から出力さ
れた開度指令信号を基に、前記弁又は前記弁の制御系の
異常を検出すると、異常検出信号を出力する異常検出手
段と、前記各弁の制御系にそれぞれ設けられ、前記異常
検出手段から出力された異常検出信号に基づいて前記弁
を急閉する弁急閉手段と、前記各弁の制御系にそれぞれ
設けられ、前記蒸気流量要求信号に基づいて、異常が検
出された制御系の弁に流れる蒸気流量を補償するよう増
幅した増幅蒸気流量要求信号或いは前記蒸気流量要求信
号を前記開度指令信号出力手段に出力する増幅蒸気流量
要求信号出力手段とを設け、前記増幅蒸気流量要求信号
出力手段は、異常が検出された制御系に設けられた前記
異常検出手段から正常な制御系に設けられた前記増幅蒸
気流量要求信号出力手段に異常検出信号が入力された場
合には、前記増幅蒸気流量要求信号を出力し、それ以外
の場合には、前記蒸気流量要求信号を出力することを特
徴とする。
【0037】
【作用】請求項1に係る発明によれば、各弁に設けられ
た異常検出手段によって、各弁の異常が検出されて異常
検出信号が出力されると、弁急閉手段によって異常が検
出された弁が急閉される。また、異常検出信号及び蒸気
流量要求信号に基づいて開度指令信号出力手段が、異常
が検出された弁の蒸気流量を補償するように他の正常な
制御系の弁の開度を指令する開度指令信号を出力し、こ
の開度指令信号に基づいて弁開閉操作手段によって異常
が検出された弁の開度を制御するので、1つの弁に故障
が発生した場合にもタービン出力を変えることなくプラ
ントの運転を継続させることができる。
【0038】請求項2に係る発明によれば、蒸気流量補
償信号出力手段から出力された異常が検出された弁の蒸
気流量を補償する蒸気流量補償信号と蒸気流量要求信号
が加算手段より加算されて蒸気流量要求信号として出力
され、この蒸気流量要求信号に基づいて弁開閉操作手段
により他の正常な制御系の弁の開閉操作を行なうので、
1つの弁に故障が発生した場合にもタービン出力を変え
ることなくプラントの運転を継続させることができる。
【0039】請求項3に係る発明によれば、増幅蒸気流
量要求信号出力手段によって、異常検出手段から異常検
出信号が入力されると、異常が検出された弁の蒸気流量
を補償するよう増幅された増幅蒸気流量要求信号を開度
指令信号出力手段に出力し、開度指令信号出力手段がこ
の増幅蒸気流量要求信号に基づいて弁の開度を制御する
ので、1つの弁に故障が発生した場合にもタービンの出
力を変えることなくプラントの運転を継続させることが
できる。
【0040】
【実施例】以下、図面を参照して本発明の実施例につい
て説明する。図1に、本発明の第1の実施例に係るター
ビン制御装置の構成を示す。なお、図6と同一部分に
は、同一符号を付してその説明を省略する。
【0041】すなわち、本実施例においては、蒸気加減
弁3Aの制御系に、弁開度検出器28より検出された蒸
気加減弁3Aの実際の開度を示す開度信号CV4及び弁
3Aに対する開度指令信号CV3を基に、弁3A又は弁
3Aの制御系に異常を検出すると異常検出信号F1を急
閉検出器102に出力する弁異常検出器101を設け
る。
【0042】同様に、蒸気加減弁3Bの制御系にも、弁
開度検出器29より検出された蒸気加減弁3Bの実際の
開度を示す開度信号CV12及び弁3Bに対する開度指
令信号CV11を基に、蒸気加減弁3B又は蒸気加減弁
3Bの制御系の異常を検出し、異常を検出すると異常検
出信号F2を急閉検出器104に出力する弁異常検出器
103を設ける。
【0043】上記弁異常検出器101,103における
異常の検出は、例えば、蒸気加減弁3Aを例にとれば、
弁3Aの実際の開度を示す開度信号CV4、すなわち、
蒸気加減弁3Aの開度が、蒸気加減弁3Aに対する開度
指令信号CV3に追従して動作しなくなった場合に行な
われる。
【0044】弁異常検出器101,103の出力側に
は、異常検出信号F1,F2に基づいて急閉検出信号C
V9又はCV17を出力する急閉検出器102,104
がそれぞれ接続されている。
【0045】さらに、従来の流量開度変換器に代えて、
蒸気加減弁3Aの制御系には、蒸気加減弁3Bの弁異常
検出器103から出力される異常検出信号F2及び蒸気
流量要求信号CV2に基づいて、異常が検出された蒸気
加減弁3Bの蒸気流量を補償するような蒸気加減弁3A
の開度を指令する開度指令信号CV3を出力する流量/
開度変換器105を設ける。
【0046】同様に、蒸気加減弁3Bの制御系には、蒸
気加減弁3Aの異常検出器101から出力される異常検
出信号F1及び蒸気流量要求信号CV2に基づいて、異
常が検出された蒸気加減弁3Aの蒸気流量を補償するよ
うな蒸気加減弁3Bの開度を指令する開度指令信号CV
11を出力する流量/開度変換器106を設ける。
【0047】図2に、本実施例における流量/開度変換
器のCV開度指令信号の出力特性を示す。同図に示すよ
うに、本実施例の流量/開度変換器105,106は、
異常検出信号F1又はF2が入力されると故障した系の
弁の開度を補償するようなCV開度指令信号を出力する
特性を有している。
【0048】次に、本実施例の蒸気タービン制御装置の
動作について説明する。本実施例の蒸気タービン制御装
置は、通常時においては、蒸気加減弁3A及び蒸気加減
弁3Bの弁開度が同一の弁開度となるように制御されて
いる。
【0049】今、蒸気加減弁3A又は蒸気加減弁3Aを
制御する弁系統に故障が発生した場合、弁異常検出器1
01から異常検出信号F1が出力される。弁異常検出器
101から出力された異常検出信号F1は、急閉検出器
102に入力され、急閉検出器102は急閉検出信号C
V9を急閉操作器40に出力する。急閉操作器40は、
急閉検出信号CV9を油圧急閉検出信号CV10に変換
して弁操作器36に出力する。そして、弁操作器36
は、油圧急閉検出信号CV10に基づいて蒸気加減弁3
Aを全閉する。
【0050】さらに、異常検出信号F1は、蒸気加減弁
3B側の流量/開度変換器106に出力される。流量/
開度変換器106は、図2に示すような特性を持ってお
り、弁異常信号F1が入力されない場合には、通常の弁
特性を補正する出力信号としてCV開度指令CV11を
出力するが、異常検出信号F1が入力された場合には、
通常出力されている自系の開度出力に加えて、他の故障
した系の弁の弁開度も補償する出力信号をCV実開度指
令CV11として出力する。
【0051】これにより、蒸気加減弁3Bは、故障によ
り弁開度が全閉となっている蒸気加減弁3Aの本来必要
とする開度も加えて得ることができる。以上、蒸気加減
弁3A又は蒸気加減弁3Aの弁系統に故障が発生した場
合について説明したが、蒸気加減弁3B又は蒸気加減弁
3Bの弁系統に故障が発生した場合にも同様の動作が行
なわれる。
【0052】したがって、本実施例に係るタービン制御
装置によれば、蒸気加減弁3A,3B或いは各蒸気加減
弁の弁系統に故障が発生した場合であっても、故障した
系統の弁を除外して、残りの弁にて除外した弁の開度補
償を行なうことができるので、タービンの蒸気流量を確
保することができ、その結果、プラント出力を変えるこ
となくプラント運転を継続することができる。
【0053】なお、上述の実施例においては、蒸気加減
弁が2弁の場合を例にとり説明したが、本発明はこれに
限らず任意の複数の蒸気加減弁の場合に適用することが
できる。この場合、流量/開度変換器には、流量/開度
変換器が取り付けられている系以外の系の弁異常検出器
からの異常検出信号が入力されるような構成が採用され
る。
【0054】図3に、本発明の第2の実施例に係るター
ビン制御装置の構成を示す。なお、図6と同一部分に
は、同一符号を付してその説明を省略する。すなわち、
本実施例においても、上述の第1の実施例において説明
した弁異常検出器101,103、急閉検出器102,
104を設ける。
【0055】そして、さらに、弁Aの制御系には、蒸気
流量要求信号CV2に基づいて、異常が検出された弁3
Bの蒸気流量を補償する蒸気流量補償信号CV19Aを
出力する流量補償器111と、弁異常検出器103から
出力される異常検出信号F2が入力された場合に、オン
となる切替器113と、蒸気流量要求信号CV2と流量
補償器111から出力される蒸気流量補償信号CV19
Aを加算して蒸気流量要求信号21Aとして出力する加
算器115を設ける。
【0056】この加算器115の出力側には、加算器1
15から出力された蒸気流量要求信号21Aに基づい
て、異常が検出された蒸気加減弁3Bの蒸気流量を補償
する弁3Aに対する開度指令信号CV3を出力する流量
/開度変換器117が設けられている。
【0057】同様に、弁3Bの制御系には、蒸気流量要
求信号CV2に基づいて、異常が検出された弁3Aの蒸
気流量を補償する蒸気流量補償信号CV19Bを出力す
る流量補償器112と、弁異常検出器101から出力さ
れる異常検出信号F1が入力された場合に、オンとなる
切替器114と、蒸気流量要求信号CV2と流量補償器
112から出力される蒸気流量補償信号CV19Bを加
算して出力する加算器116を設ける。
【0058】この加算器116の出力側には、加算器1
16から出力された信号に基づいて、異常が検出された
蒸気加減弁3Aの蒸気流量を補償する弁3Bの開度指令
信号CV11を出力する流量/開度変換器118が設け
られている。
【0059】次に、本実施例に係るタービン制御装置の
動作について説明する。蒸気加減弁3A又は蒸気加減弁
3Aの弁系統に異常が発生し、急閉検出器102にて蒸
気加減弁3Aを急速に全閉するまでの動作は上述の第1
の実施例の場合と同様である。
【0060】蒸気加減弁3Bを制御する弁系統において
は、通常、CV流量指令CV2のみが加算器116に入
力され、その出力としてCV流量指令CV21Bのみが
流量/開度変換器118へ出力されているが、異常検出
信号F1が検出されると、切替器114が投入され、C
V流量指令CV2を入力とする流量補償器112からの
CV流量補償信号CV19Bが、切替器114を介して
加算器116Bに入力される。
【0061】ここで、流量補償器112の特性を説明す
ると、入力信号であるCV流量指令CV2に対して、出
力信号のCV流量補償信号CV19Bは、 CV19B=CV2/(n−1) …(1) となるような特性を有する。
【0062】なお、式中nは、蒸気加減弁の数を示す。
つまり、異常検出信号F1が発生した場合には、加算器
116の出力信号であるCV流量指令CV21Bは、C
V流量指令CV2の2倍の大きさを持つ信号となり、蒸
気加減弁3Aの蒸気流量を補償することができる。
【0063】したがって、本実施例によっても、蒸気加
減弁3A,3B或いは各蒸気加減弁の系統に故障が発生
した場合であっても、故障した系統の弁を除外して、残
りの弁にて除外した弁の開度補償を行なうことができ、
所望の蒸気流量を確保することが可能となるためタービ
ン出力を変えることなくプラントの運転を継続させるこ
とのできるタービン制御装置を提供することができる。
【0064】なお、上述の説明は蒸気加減弁3A又は蒸
気加減弁3Aの弁系統に異常が発生した場合について説
明したが、蒸気加減弁3A又は蒸気加減弁3Aの弁系統
に異常が発生した場合についても同様の効果を得ること
ができる。
【0065】図4に、本発明の第3の実施例に係るター
ビン制御装置の構成を示す。なお、図6と同一部分に
は、同一符号を付してその説明を省略する。すなわち、
本実施例においても、上述の第1の実施例において説明
した弁異常検出器101,103、急閉検出器102,
104を設ける。
【0066】そして、さらに、弁3Aの制御系に、蒸気
流量要求信号CV2を異常が発生した弁3Bの蒸気流量
を補償するように増幅して増幅蒸気流量要求信号CV2
2Aを出力する増幅器121と、弁異常検出器103か
ら出力された異常検出信号F2に基づいて、蒸気流量要
求信号CV2から増幅器121より出力される増幅蒸気
流量要求信号CV22Aに切り替える切替器123を設
ける。
【0067】また、切替器123には、切替器123か
ら出力される増幅蒸気流量要求信号CV22Aに基づい
て、蒸気加減弁3Aに対して、異常が検出された蒸気加
減弁3Bの蒸気流量を補償する開度指令信号CV3を出
力する流量/開度変換器125を接続する。
【0068】同様に、弁3Bの制御系にも、同様に、蒸
気流量要求信号CV2を異常が発生した弁3Aの蒸気流
量を補償するように増幅して増幅蒸気流量要求信号CV
22Bを出力する増幅器122と、弁異常検出器101
から出力された異常検出信号F1に基づいて、蒸気流量
要求信号CV2から増幅器122より出力される増幅蒸
気流量要求信号CV22Bに切り替える切替器124を
設ける。
【0069】また、切替器124に、切替器124から
出力される増幅蒸気流量要求信号CV22Bに基づい
て、蒸気加減弁3Bに対して、異常が検出された蒸気加
減弁3Aの蒸気流量を補償する開度指令信号CV11を
出力する流量/開度変換器126を接続する。
【0070】次に、上述のように構成した本実施例の動
作について説明する。今、蒸気加減弁3A又は蒸気加減
弁3Aの弁系統に故障が発生し、急閉操作器40にて蒸
気加減弁3Aを急速に全閉するまでの作用は、上述の場
合と同様である。
【0071】蒸気加減弁3Bを制御する弁系統において
は、通常、CV流量指令CV2が、切替器124を介し
て流量/開度変換器126に入力されているが、蒸気加
減弁3Aに設けられた弁異常検出器101から異常検出
信号F1が切替器124に入力されると、切替器124
は、CV流量指令CV2から増幅器122からの出力信
号CV22Bに切り替えて流量/開度変換器126へ出
力する。
【0072】ここで、増幅器122の特性は、入力信号
のCV流量指令CV2に対して、出力信号のCV22B
は、 CV22B=n・CV2/(n−1) …(2) となるような特性を有する。
【0073】なお、式中nは蒸気加減弁の数を示す。つ
まり、異常検出信号F1が発生した場合には、増幅器1
22の出力信号がCV流量指令CV2の2倍の大きさの
信号となり、これにより、故障により全閉となった蒸気
加減弁3Aの蒸気流量が補償される。
【0074】以上、蒸気加減弁3A又は蒸気加減弁3A
の弁系統に故障が発生した場合について説明したが、蒸
気加減弁3B又は蒸気加減弁3Bの弁系統に故障が発生
した場合についても同様の作用となる。
【0075】従って、本実施例によれば、蒸気加減弁3
A,3B或いは各蒸気加減弁の系統に故障が発生した場
合であっても、故障した系統の弁を除外して、残りの弁
にて除外した弁の開度補償を行なうことができるタービ
ン制御装置を提供することができる。
【0076】また、本実施例によれば、一般的に使用さ
れている増幅器、切替器を用いることができるので、汎
用性の高いタービン制御装置を提供することができる。
さらに、本実施例では、火力発電所におけるタービン系
統で説明しているが、原子力発電所を含めた気力タービ
ンであれば同様に実施することができる。さらに、蒸気
加減弁で説明しているが、複数の弁を同一開度にて開閉
する弁であれば同様に実施することができる。なお、上
述の実施例においては、蒸気加減弁が2つの場合につい
て説明しているが、任意の複数の蒸気加減弁に適用する
ことができることは言うまでもない。
【0077】
【発明の効果】請求項1に係る発明によれば、開度指令
信号出力手段により、異常が検出された弁の蒸気流量を
補償するように弁の開度を指令する開度指令信号を出力
し、弁開閉操作手段が、この開度指令信号に基づいて他
の正常な制御系の弁を開くので、1つの弁に故障が発生
した場合にもタービン出力を変えることなくプラントの
運転を継続させることができる。
【0078】請求項2に係る発明によれば、加算手段に
より、蒸気流量補償信号出力手段から出力された異常が
検出された弁の蒸気流量を補償する蒸気流量補償信号と
蒸気流量要求信号加算されて出力され、この加算手段よ
り出力された信号に基づいて弁開閉操作手段により他の
正常な制御系の弁の開閉操作を行なうので、1つの弁に
故障が発生した場合にもタービン出力を変えることなく
プラントの運転を継続させることができる。
【0079】請求項3に係る発明によれば、増幅蒸気流
量要求信号出力手段から出力された増幅蒸気流量要求信
号に基づいて、開度指令信号出力手段が異常が検出され
た弁の蒸気流量を補償する開度指令信号を出力するの
で、1つの弁に故障が発生した場合にもタービン出力を
変えることなくプラントの運転を継続させることができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例に係るタービン制御装置
の構成を示す図。
【図2】同第1の実施例における流量/開度変換器のC
V開度指令信号の出力特性を示す図。
【図3】本発明の第2の実施例に係るタービン制御装置
の構成を示す図。
【図4】本発明の第3の実施例に係るタービン制御装置
の構成を示す図。
【図5】従来の火力発電所における蒸気タービン系統の
構成を示す図。
【図6】従来の蒸気加減弁制御装置の構成を示す図。
【符号の説明】
1…蒸気発生器、2…主蒸気止め弁、3…蒸気加減弁、
4…蒸気供給配管、5…高圧タービン、6…速度検出
器、7…再熱器、8…中間蒸気弁、9…低圧タービン、
10…復水器、11…負荷、21…タービン基準速度設
定器、22…加算器、23…CV係数器、24…出力設
定器、25…加算器、26,27…流量/開度変換器、
28,29…弁開度検出器、30,31…加算器、3
2,33…増幅器、34,35…電気/油圧変換器、3
6,37…弁操作器、38,39…急閉検出器、40,
41…急閉操作器、101,103…弁異常検出器、1
02,104…弁異常検出器、105,106…流量/
開度変換器、111,112…流量補償器、113,1
14…切替器、115,116…加算器、117,11
8…流量/開度変換器、121,122…増幅器、12
3,124…切替器、125,126…流量/開度変換
器。
フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) F01D 21/00 F01D 17/00 F01D 17/10 F01D 17/24

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 タービンの蒸気流入側に設けられた弁を
    制御して前記タービンに供給される蒸気の蒸気流量を制
    御する制御系にそれぞれ設けられ、前記タービンに流れ
    るべき蒸気流量を指令する蒸気流量要求信号に基づいて
    前記弁の開度指令信号を出力する開度指令信号出力手段
    と、前記各弁の制御系にそれぞれ設けられ、前記弁の実
    際の開度を検出して開度信号を出力する開度信号出力手
    段と、前記各弁の制御系にそれぞれ設けられ、前記開度
    指令信号出力手段から出力された開度指令信号及び前記
    開度信号出力手段から出力された開度信号に基づいて前
    記弁の開閉操作を行なう弁開閉操作手段とを備えたター
    ビン制御装置において、 前記各弁の制御系にそれぞれ設けられ、前記開度信号出
    力手段から出力された開度信号及び前記開度指令信号出
    力手段から出力された開度指令信号を基に、前記弁又は
    前記弁の制御系の異常を検出すると、異常検出信号を他
    の正常な制御系に設けられた前記開度指令信号出力手段
    に入力する異常検出手段と、前記各弁の制御系にそれぞ
    れ設けられ、前記異常検出手段から出力された異常検出
    信号に基づいて前記弁を急閉する弁急閉手段とを設け、 前記開度指令信号出力手段は前記異常検出手段からの異
    常検出信号に基づいて、異常が検出された弁の蒸気流量
    を補償するように前記開度指令信号を出力することを特
    徴とするタービン制御装置。
  2. 【請求項2】 タービンの蒸気流入側に設けられた弁を
    制御して前記タービンに供給される蒸気の蒸気流量を制
    御する制御系にそれぞれ設けられ、前記タービンに流れ
    るべき蒸気流量を指令する蒸気流量要求信号に基づいて
    前記弁の開度指令信号を出力する開度指令信号出力手段
    と、前記各弁の制御系にそれぞれ設けられ、前記弁の実
    際の開度を検出して開度信号を出力する開度信号出力手
    段と、前記各弁の制御系にそれぞれ設けられ、前記開度
    指令信号出力手段から出力された開度指令信号及び前記
    開度信号出力手段から出力された開度信号に基づいて前
    記弁の開閉操作を行なう弁開閉操作手段とを備えたター
    ビン制御装置において、 前記各弁の制御系にそれぞれ設けられ、前記開度信号出
    力手段から出力された開度信号及び前記開度指令信号出
    力手段から出力された開度指令信号を基に、前記弁又は
    前記弁の制御系の異常を検出すると、異常検出信号を出
    力する異常検出手段と、前記各弁の制御系にそれぞれ設
    けられ、前記異常検出手段から出力される異常検出信号
    に基づいて前記弁を急閉する弁急閉手段と、前記各弁の
    制御系にそれぞれ設けられ、前記蒸気流量要求信号に基
    づいて、異常が検出された制御系の弁に流れる蒸気流量
    を補償するような蒸気流量補償信号を出力する蒸気流量
    補償信号出力手段と、前記各弁の制御系にそれぞれ設け
    られ、前記蒸気流量要求信号及び前記蒸気流量補償信号
    出力手段から入力される前記蒸気流量補償信号を加算し
    て前記蒸気流量要求信号として前記開度指令信号出力手
    段に出力する加算手段とを設け、 前記蒸気流量補償信号出力手段は、異常が検出された制
    御系の前記異常検出手段から正常な制御系の前記蒸気流
    量補償信号出力手段に異常検出信号が入力されたことを
    条件に前記加算手段に前記蒸気流量補償信号を入力する
    ようにしたことを特徴とするタービン制御装置。
  3. 【請求項3】 タービンの蒸気流入側に設けられた弁を
    制御して前記タービンに供給される蒸気の蒸気流量を制
    御する制御系にそれぞれ設けられ、前記タービンに流れ
    るべき蒸気流量を指令する蒸気流量要求信号に基づいて
    前記弁の開度指令信号を出力する開度指令信号出力手段
    と、前記各弁の制御系にそれぞれ設けられ、前記弁の実
    際の開度を検出して開度信号を出力する開度信号出力手
    段と、前記各弁の制御系にそれぞれ設けられ、前記開度
    指令信号出力手段から出力された開度指令信号及び前記
    開度信号出力手段から出力された開度信号に基づいて前
    記弁の開閉操作を行なう弁開閉操作手段とを備えたター
    ビン制御装置において、 前記各弁の制御系にそれぞれ設けられ、前記開度信号出
    力手段から出力された開度信号及び前記開度指令信号出
    力手段から出力された開度指令信号を基に、前記弁又は
    前記弁の制御系の異常を検出すると、異常検出信号を出
    力する異常検出手段と、前記各弁の制御系にそれぞれ設
    けられ、前記異常検出手段から出力された異常検出信号
    に基づいて前記弁を急閉する弁急閉手段と、前記各弁の
    制御系にそれぞれ設けられ、前記蒸気流量要求信号に基
    づいて、異常が検出された制御系の弁に流れる蒸気流量
    を補償するよう増幅した増幅蒸気流量要求信号或いは前
    記蒸気流量要求信号を前記開度指令信号出力手段に出力
    する増幅蒸気流量要求信号出力手段とを設け、 前記増幅蒸気流量要求信号出力手段は、異常が検出され
    た制御系に設けられた前記異常検出手段から正常な制御
    系に設けられた前記増幅蒸気流量要求信号出力手段に異
    常検出信号が入力された場合には、前記増幅蒸気流量要
    求信号を出力し、それ以外の場合には、前記蒸気流量要
    求信号を出力することを特徴とするタービン制御装置。
JP29452494A 1994-11-29 1994-11-29 タービン制御装置 Expired - Fee Related JP3364341B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP29452494A JP3364341B2 (ja) 1994-11-29 1994-11-29 タービン制御装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP29452494A JP3364341B2 (ja) 1994-11-29 1994-11-29 タービン制御装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH08151901A JPH08151901A (ja) 1996-06-11
JP3364341B2 true JP3364341B2 (ja) 2003-01-08

Family

ID=17808904

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP29452494A Expired - Fee Related JP3364341B2 (ja) 1994-11-29 1994-11-29 タービン制御装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3364341B2 (ja)

Families Citing this family (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP6320063B2 (ja) * 2014-02-03 2018-05-09 三菱日立パワーシステムズ株式会社 ガスタービン、ガスタービンの制御装置、ガスタービンの冷却方法
JP6557618B2 (ja) * 2016-03-02 2019-08-07 アズビル株式会社 流量制御装置

Also Published As

Publication number Publication date
JPH08151901A (ja) 1996-06-11

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US4253308A (en) Turbine control system for sliding or constant pressure boilers
US4007595A (en) Dual turbine power plant and a reheat steam bypass flow control system for use therein
JP3364341B2 (ja) タービン制御装置
JP5143098B2 (ja) 蒸気タービン制御装置および蒸気タービン制御方法
JP2001289989A (ja) 原子力発電プラントの蒸気タービン制御装置
JP4225641B2 (ja) タービン制御装置
JP2823347B2 (ja) タービン制御装置
JPH0849505A (ja) 蒸気弁試験装置
JP3468854B2 (ja) タービン制御装置
JP2509612B2 (ja) バイパス制御装置
JP3519179B2 (ja) 原子炉圧力制御装置
JP3324899B2 (ja) タービングランド蒸気圧力制御装置
JPS63302107A (ja) 蒸気タ−ビン制御装置
JPH07305605A (ja) タービンバイパス蒸気減圧減温制御装置
JPS6291605A (ja) 蒸気タ−ビンの制御装置
JPS59185808A (ja) 発電プラントの主蒸気圧制御装置
JP3132792B2 (ja) 蒸気弁制御装置
JPH0688504A (ja) タービン高速バルブ制御装置
JPH09287407A (ja) 蒸気弁制御装置
JPH0245601A (ja) タービン制御装置
JP2003138907A (ja) 蒸気タービンの制御装置
JPH02240599A (ja) 原子炉の圧力制御装置
JPS62297602A (ja) 主蒸気圧力制御装置
JPH01206296A (ja) 原子炉給水ポンプ流量制御装置
JPH03229199A (ja) 原子力発電プラント制御装置

Legal Events

Date Code Title Description
LAPS Cancellation because of no payment of annual fees