JP3845523B2 - タービン制御装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、タービンの制御を行うタービン制御装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
タービン制御装置に用いられる弁開度制御は、コントローラ(マイコンまたはアナログ回路)にて実現されており、コントローラ内部に取り込まれた実弁開度とコントローラ内部で演算された弁開度指令とを比較し、実弁開度と開度指令間との偏差がなくなるようにサーボ電流指令を制御対象弁に与える閉ループ制御を行っている。
【0003】
図18は、上記する従来のバルブ位置制御部の構成を示している。
【0004】
図において、弁位置制御手段1は、速度制御及び負荷制御を行うためにコントローラ15内で演算された弁開度指令信号4と開度検出手段2により検出され、コントローラ内に取り込まれた弁実開度信号5と弁開度指令信号4との偏差を演算し、その偏差信号にゲインを乗算し得られるサーボ電流指令信号6を出力する。制御対象弁3はサーボ電流指令信号6により開度を加減され、常にサーボ電流指令信号6が弁開度指令信号4の値と一致するように制御される。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、従来の図18に示す構成において、コントローラ15の故障等により、制御用サーボ電流指令信号8を正常に出力することができなくなると、制御対象弁3は異常なサーボ電流指令信号6に従い全開または全閉、もしくは制御対象弁3の特性に従い全開または全閉することとなる。タービン制御装置においてこの状態に至るとタービンの制御を正常に行うことができないため、コントローラ15の異常がタービントリップに至るという問題がある。
【0006】
そこで、本発明は、上記のような場合にも、タービンを即にトリップさせることなく、現状状態維持を行い、故障個所の復旧を可能とする機能を有し、また、故障復帰が安全に行うことができる、稼働率の高いタービン制御装置を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】
請求項1の発明は、弁開度指令信号と弁実開度信号との偏差に基づくサーボ電流指令信号によって制御対象弁を開閉制御するタービン制御装置において、弁実開度信号が弁開度指令信号となるように制御用サーボ電流指令信号を演算出力する弁位置制御手段と、開度保持指令信号が入力すると、弁実開度信号を保持して、この保持された弁実開度信号と弁実開度信号との偏差信号を開度保持用サーボ電流指令信号として出力する開度保持用サーボ電流指令手段と、制御用サーボ電流指令信号をサーボ電流指令信号として制御対象弁へ出力する一方、サーボ電流切替指令信号を入力すると、開度保持用サーボ電流指令信号を制御対象弁へ出力するように切替えるサーボ電流指令切替手段と、コントローラ異常信号が入力した場合にサーボ電流切替指令信号をサーボ電流指令切替手段へ出力すると共に、開度保持指令信号を開度保持用サーボ電流指令手段へ出力する切替信号生成手段とを設けるようにしたものである。この手段によれば、コントローラが異常となると、保持開度信号と実弁開度信号との偏差を開度保持用サーボ電流指令信号として、サーボ電流指令切替手段へ出力し、開度保持用サーボ電流指令信号がサーボ電流指令信号とされる。これにより、実弁開度と保持開度信号との偏差が無くなるように演算され、弁実開度はコントローラ故障時の開度に保持される。従って、タービンはコントローラ故障時に直ちにトリップすることがなく、この間にコントローラを復旧し稼働率向上を図ることができる。
【0008】
請求項2の発明は、弁開度指令信号と弁実開度信号との偏差に基づくサーボ電流指令信号によって制御対象弁を開閉制御するタービン制御装置において、弁実開度信号が弁開度指令信号となるように各系のサーボ電流指令信号を演算出力する弁位置制御手段とを有する二重化構成のコントローラと、これらコントローラの弁位置制御手段から出力される各系のサーボ電流指令信号の内で、所定の選択条件によって選択された制御用サーボ電流指令信号を出力する信号選択手段と、開度保持指令信号が入力すると、弁実開度信号を保持して、この保持された弁実開度信号と弁実開度信号との偏差信号を開度保持用サーボ電流指令信号として出力する開度保持用サーボ電流指令手段と、制御用サーボ電流指令信号をサーボ電流指令信号として制御対象弁へ出力する一方、サーボ電流切替指令信号を入力すると、開度保持用サーボ電流指令信号を制御対象弁へ出力するように切替えるサーボ電流指令切替手段と、各コントローラが所定の異常条件の場合に、サーボ電流切替指令信号をサーボ電流指令切替手段へ出力すると共に、開度保持指令信号を開度保持用サーボ電流指令手段へ出力する切替信号生成手段とを設けるようにしたものである。この手段によれば、二重化されているコントローラが正常な動作をしなくなり各コントローラが所定の異常条件の場合、サーボ電流切替指令信号および開度保持指令信号を出力するので、コントローラの故障時に直ちにトリップすることがなく、この間にコントローラを復旧し、稼働率の向上を図ることができる。
【0009】
請求項3の発明は、請求項2記載のタービン制御装置において、切替信号生成手段は、各コントローラの各系のサーボ電流指令信号の偏差が所定値以上の場合、あるいは、各コントローラの双方から異常信号が入力する場合に、サーボ電流切替指令信号をサーボ電流指令切替手段へ出力すると共に、開度保持指令信号を開度保持用サーボ電流指令手段へ出力する切替信号生成手段とを設けるようにしたものである。この手段によれば、二重化されている各系のサーボ電流指令信号の偏差が所定値以上の場合、あるいは、双方のコントローラから故障指令信号が出力されている場合、サーボ電流切替指令信号および開度保持指令信号を出力するので、コントローラの故障時に直ちにトリップすることがなく、この間にコントローラを復旧し、稼働率の向上を図ることができる。
【0010】
請求項4の発明は、弁開度指令信号と弁実開度信号との偏差に基づくサーボ電流指令信号によって制御対象弁を開閉制御するタービン制御装置において、弁実開度信号が弁開度指令信号となるように各サーボ電流指令信号を演算出力する弁位置制御手段を有する三重化構成のコントローラと、これらコントローラの弁位置制御手段から出力される各系のサーボ電流指令信号の内で、所定の選択条件によって選択された制御用サーボ電流指令信号を出力する信号選択手段と、開度保持指令信号が入力すると、弁実開度信号を保持して、この保持された弁実開度信号と弁実開度信号との偏差信号を開度保持用サーボ電流指令信号として出力する開度保持用サーボ電流指令手段と、制御用サーボ電流指令信号をサーボ電流指令信号として制御対象弁へ出力する一方、サーボ電流切替指令信号を入力すると、開度保持用サーボ電流指令信号を制御対象弁へ出力するように切替えるサーボ電流指令切替手段と、所定の異常条件の場合に、サーボ電流切替指令信号をサーボ電流指令切替手段へ出力すると共に、開度保持指令信号を開度保持用サーボ電流指令手段へ出力する切替信号生成手段とを設けるようにしたものである。この手段によれば、三重化されているコントローラが所定の異常条件の場合、サーボ電流切替指令信号および開度保持指令信号を出力するので、コントローラ故障時に直ちにトリップすることはなく、この間にコントローラを復旧し、稼働率の向上を図ることができる。
【0011】
請求項5の発明は、請求項4記載のタービン制御装置において、切替信号生成手段は、三重化された3つのコントローラの3つのサーボ電流指令信号の内で選択された中間値の系のサーボ電流指令信号と残りの他の2つのサーボ電流指令信号との双方の偏差が所定値以上の場合、あるいは、三重化された3つのコントローラの内で2つ以上のコントローラから異常信号が入力した場合に、サーボ電流切替指令信号をサーボ電流指令切替手段へ出力すると共に、開度保持指令信号を開度保持用サーボ電流指令手段へ出力するようにしたものである。この手段によれば、中間値と他の2系のサーボ電流指令信号との双方の偏差が所定値以上の場合、あるいは、3つのコントローラの内で2つ以上のコントローラが異常のある場合にサーボ電流切替指令信号および開度保持指令信号を出力するので、コントローラ故障時に即にトリップすることがなく、この間にコントローラを復旧し、稼働率の向上を図ることができる。
【0012】
請求項6の発明は、請求項3記載のタービン制御装置において、切替信号生成手段は、各コントローラのサーボ電流指令信号の偏差が所定値未満に復帰し、かつ、制御用サーボ電流指令信号と開度保持用サーボ電流指令信号との偏差が所定値未満となった場合、各コントローラが正常復帰したとして、サーボ電流指令切替手段へのサーボ電流切替指令信号及び開度保持用サーボ電流指令手段への開度保持指令信号の各出力を解除するようにしたものである。この手段によれば、双方の系のコントローラが正常復帰し、各系のサーボ電流指令信号が所定値未満の偏差となり、かつ、制御用サーボ電流指令信号と開度保持用サーボ電流指令信号との偏差が所定偏差未満になるとサーボ電流切替指令信号および開度保持指令信号の出力を解除し、制御対象弁の制御を開度保持用サーボ電流指令信号から制御用サーボ電流指令信号に切り替えるので、コントローラの正常な復帰時に安全に制御を復活させることができる。
【0013】
請求項7の発明は、請求項3記載のタービン制御装置において、切替信号生成手段は、各コントローラからの各異常信号の全てが正常に復帰し、かつ、制御用サーボ電流指令信号と開度保持用サーボ電流指令信号との偏差が所定値未満となった場合、各コントローラが正常復帰したとして、サーボ電流指令切替手段へのサーボ電流切替指令信号及び開度保持用サーボ電流指令手段への開度保持指令信号の各出力を解除するようにしたものである。この手段によれば、両系のコントローラが正常復帰し、全コントローラが正常に復帰し、かつ、制御用サーボ電流指令信号と開度保持用サーボ電流指令信号との偏差が所定偏差未満になると、サーボ電流切替指令及び開度保持指令の出力を解除し制御対象弁の制御を開度保持用サーボ電流指令信号から制御用サーボ電流指令信号に切り替えるので、コントローラの正常復帰時に安全に制御を復活させることができる。
【0014】
請求項8の発明は、請求項5記載のタービン制御装置において、切替信号生成手段は、三重化された各コントローラの3系の内で2系以上のサーボ電流指令信号と制御用サーボ電流指令信号との偏差が所定値未満に復帰し、かつ、制御用サーボ電流指令信号と開度保持用サーボ電流指令信号との偏差が所定値未満となった場合、各コントローラが正常復帰したとして、サーボ電流指令切替手段へのサーボ電流切替指令信号及び開度保持用サーボ電流指令手段への開度保持指令信号への各出力を解除するようにしたものである。この手段によれば、3つの系の内で、二系以上のサーボ電流指令信号が、制御用サーボ電流指令信号に対して所定値未満の偏差となり、二系以上が正常であると判断され、かつ、制御用サーボ電流指令信号と開度保持用サーボ電流指令信号との偏差が所定値偏差未満になるとサーボ電流切替指令信号および開度保持指令信号の出力を解除し、制御対象弁の制御を開度保持用サーボ電流指令信号から制御用サーボ電流指令信号に切り替えるので、コントローラ正常復帰時に安全に制御を復活させることができる。
【0015】
請求項9の発明は、請求項1乃至請求項8記載のいずれかのタービン制御装置において、切替信号生成手段は、操作員の切替指令によってサーボ電流切替指令信号をサーボ電流指令切替手段へ出力すると共に、開度保持指令信号を開度保持用サーボ電流指令手段へ各出力し、あるいは、操作員の解除指令によって、各信号の各出力を解除する機能を付加するようにしたものである。この手段によれば、コントローラの出力である制御用サーボ電流指令信号と開度保持用サーボ電流指令信号を監視し、操作員による指令信号にてサーボ電流切替指令信号および開度保持指令信号を解除し、制御対象弁の制御を開度保持用サーボ電流指令信号から制御用サーボ電流指令信号に切り替えるので、コントローラの正常復帰時に柔軟、かつ、高速に制御を復活させることができる。
【0016】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態について図面を参照して説明する。
【0017】
図1は、本発明の第1実施の形態を示すタービン制御装置のブロック構成図であり、従来技術を示す図18と同一符号は、同一部分または相当部分を示している。
【0018】
図1において、弁位置制御手段1は、速度制御及び負荷制御を行うために演算された弁開度指令信号4と開度検出手段2によって検出された弁実開度信号5との偏差を演算し、その偏差信号にゲインを乗算し制御用サーボ電流指令信号8を出力する。サーボ電流指令切替手段7は、サーボ電流切替指令信号9がOFFの場合に制御用サーボ電流指令信号8をサーボ電流指令信号6として出力する一方、サーボ電流切替指令信号9がONの場合には開度保持用サーボ電流指令信号10aをサーボ電流指令信号6として出力する。
【0019】
次に、開度保持用サーボ電流指令手段10は、開度保持指令信号12がOFFの場合に保持開度信号11が弁実開度信号5と一致した値となるように、開度保持用サーボ電流指令信号10aを出力する一方、開度保持指令信号12がONとなると、ONとなった時点での最終の弁実開度信号5の値をONである間保持し続けるように開度保持手段16で演算され、開度保持用サーボ電流指令信号10aを出力する。
【0020】
切替信号生成手段13ではコントローラ異常信号14を監視し、コントローラ15が制御対象弁3の開度制御を正常に行えると判断した場合は、サーボ電流切替指令信号9及び開度保持指令信号12をOFFとし、コントローラが開度制御を正常にできないと判断するとONとする。
【0021】
この図1の構成にて、コントローラが正常な制御を行っている場合は制御用サーボ電流指令信号8により制御対象弁3の開度制御を行い、コントローラが正常に開度制御が行えないと判断されると、開度保持用サーボ電流指令信号10aによりコントローラ正常時の最終弁開度を保持するように制御する。この結果、コントローラ異常が発生した場合にタービンをトリップさせることなく現状維持を実現することができる。
【0022】
このように第1実施の形態によれば、コントローラの異常により、弁位置制御手段が出力するサーボ電流指令信号が正常で無くなった場合に、切替信号生成手段がサーボ電流切替指令信号をサーボ電流指令切替手段へ出力し、開度保持指令信号を開度保持用サーボ電流演算手段へ出力する。
【0023】
開度保持用サーボ電流演算手段は開度保持指令信号を受けていない場合は、内部で常に現在の実弁開度を記憶し続けており、開度保持指令信号を受けると、記憶しつづけていた保持開度信号の更新を停止し、最後に記憶した保持開度信号と実弁開度信号との偏差を演算し続け、開度保持用サーボ電流指令信号として出力する。
【0024】
サーボ電流指令切替手段はサーボ電流切替指令信号を受けていない場合は、制御用サーボ電流指令信号を出力し続けるが、サーボ電流切替指令信号を受け取ると、出力を開度保持用サーボ電流指令信号に切り替える。これによりコントローラ異常が発生すると制御対象弁は開度保持用サーボ電流指令信号を受け取り、この開度保持用サーボ電流指令信号は実弁開度と最後に記憶した保持開度信号との偏差が無くなるような指令として演算され、実弁開度はコントローラ故障時の開度に保持される。従って、タービンはコントローラ故障時に直ちにトリップすることがなく、この間にコントローラを復旧させて、稼働率の向上を図ることができる。
【0025】
図2は、本発明の第2実施の形態を示すタービン制御装置の構成図であって、第1実施の形態を示す図1と同一符号は、同一部分または相当部分を示している。
【0026】
図示するタービン制御装置は二重化されたコントローラA15aとコントローラB15bにて構成されている。
【0027】
図において、弁位置制御手段1は、コントローラA15a内で演算された弁開度指令信号4と開度検出手段2により検出された弁実開度信号5との偏差を演算し、その偏差にゲインを乗算しA系サーボ電流指令信号8aを出力する。コントローラB15bもコントローラA15a同様の演算を行い、B系サーボ電流指令信号8bを出力する。
【0028】
これらのサーボ電流指令信号8a,8bは、信号選択手段22により最適な信号側が選択され制御用サーボ電流指令信号8として出力される。信号選択手段22は、一般に高値選択回路または低値選択回路で実現され、弁がシステムとして安全側に動作するように設計されている。
【0029】
サーボ電流指令切替手段7は、サーボ電流切替指令信号9がOFFの場合に制御用サーボ電流指令信号8をサーボ電流指令信号6として出力し、サーボ電流切替指令信号9がONの場合には開度保持用サーボ電流指令信号10aをサーボ電流指令信号6として出力する。
【0030】
開度保持用サーボ電流指令手段10は、弁実開度信号5と保持開度信号11とが一致するように演算し、開度保持用サーボ電流指令信号として出力する。この場合に、保持開度信号11は、開度保持指令信号12がOFFの場合に弁実開度信号5に一致した値となるように出力し、開度保持指令信号12がONとなるとONとなった時点での最終の弁実開度信号5の値をONである間保持し続けるように開度保持手段16で演算される。
【0031】
切替信号生成手段13はA系サーボ電流指令信号8aとB系サーボ電流指令信号8bとを監視し、コントローラが制御対象弁3の開度制御を正常にできないと判断すると、サーボ電流切替指令信号9及び開度保持指令信号12をONとする。
【0032】
この図2の構成で、コントローラが正常な制御を行っている場合は制御用サーボ電流指令信号8により制御対象弁3の開度制御を行い、コントローラが正常に開度制御が行えないと判断されると開度保持用サーボ電流指令信号10aによりコントローラの正常時の最終弁開度を保持するように制御する。この結果、コントローラ異常が発生した場合にタービンを直ちにトリップさせることなく現状維持を実現することができる。
【0033】
図3は、図2の切替信号生成手段13の詳細を示すものである。
【0034】
図3において、A系サーボ電流指令信号8aとB系サーボ電流指令信号8bの偏差を絶対値変換手段17により絶対値に変換し、その出力と切替設定値20を比較手段18で比較する。比較手段18は絶対値変換手段17の出力が切替設定値20以上の値となった場合に次段のSRフリップフロップ回路19をセットする。切替設定値20はA系サーボ電流指令信号8aとB系サーボ電流指令信号8bの偏差によりコントローラの異常が判断できる値を設定するため、SRフリップフロップ回路19はコントローラ異常により正常な制御が不可能であると判断された時点でセットされてサーボ電流切替指令信号9及び開度保持指令信号12をONとする。また、コントローラの正常復帰等によるリセット指令信号21によりサーボ電流切替指令信号9及び開度保持指令信号12をOFFとする。
【0035】
このように第2実施の形態によれば、コントローラが二重化されている場合に、片系または両系のコントローラが正常な動作をしなくなり各系の出力するA系サーボ電流指令信号、B系サーボ電流指令信号との偏差が設定値以上となると、サーボ電流切替指令信号および開度保持指令信号を出力するので、コントローラ故障時に、直ちに、トリップすることがなく、この間にコントローラを復旧することができ、稼働率の向上を図ることができる。
【0036】
図4は、本発明の第3実施の形態を示すタービン制御装置の構成図であって、第2実施の形態を示す図2と同一符号は、同一部分または相当部分を示している。
【0037】
図示するタービン制御装置は、二重化されたコントローラA15aとコントローラB15bにて構成されている。
【0038】
弁位置制御手段1は、コントローラA15a内で演算された弁開度指令信号4と開度検出手段2にて検出され、弁実開度信号5との偏差を演算し、その偏差にゲインを乗算しA系サーボ電流指令信号8aを出力する。コントローラB15bもコントローラA15aと同様の演算を行い、B系サーボ電流指令信号8bを出力する。
【0039】
これらのサーボ電流指令信号8a,8bは、信号選択手段22により最適な信号側が選択され制御用サーボ電流指令信号8として出力される。信号選択手段22は一般に高値選択回路または低値選択回路で実現され、弁がシステムとして安全側に動作するように設計されている。
【0040】
サーボ電流指令切替手段7は、サーボ電流切替指令信号9がOFFの場合に制御用サーボ電流指令信号8をサーボ電流指令信号6として出力し、サーボ電流切替指令信号9がONの場合には開度保持用サーボ電流指令信号10aをサーボ電流指令信号6として出力する。
【0041】
開度保持用サーボ電流指令信号10は、弁実開度信号5と保持開度信号11とが一致するように演算され、保持開度信号11は開度保持指令信号12がOFFの場合に弁実開度信号5に一致した値となるように出力し、開度保持指令信号12がONとなるとONとなった時点での最終の弁実開度信号5の値をONである間保持し続けるように開度保持手段16で演算される。
【0042】
サーボ電流切替指令信号9及び開度保持指令信号12は、切替信号生成手段13により出力される。切替信号生成手段13は、コントローラA15aが異常時に出力をONとするコントローラA異常信号14aとコントローラB15bが異常時に出力をONとするコントローラB異常信号14bを監視し、コントローラの両系が異常であることを検出すると、サーボ電流切替指令信号9及び開度保持指令信号12をONとする。
【0043】
これにより、図4の構成によってコントローラが正常な制御を行っている場合は制御用サーボ電流指令信号8により制御対象弁3の開度制御を行い、コントローラにより正常に開度制御が行えないと判断されると開度保持用サーボ電流指令10aによりコントローラ正常時の最終弁開度を保持するように制御する。この結果、コントローラ異常が発生した場合にタービンを、直ちに、トリップさせることなく現状維持を実現する。
【0044】
図5は、図4の切替信号生成手段13の詳細を示すものである。
【0045】
図において、コントローラA異常信号14aとコントローラB異常信号14bのANDを演算しその結果がONとなった場合に次段のSRフリップフロップ回路19をセットする。このため、SRフリップフロップ回路19はコントローラ両系異常によりセットされてサーボ電流切替指令信号9及び開度保持指令信号12をONとする。また、コントローラ正常復帰等によるリセット指令信号21によりサーボ電流切替指令信号9及び開度保持指令信号12をOFFとする。
【0046】
このように第3実施の形態によれば、コントローラが二重化されている場合に、各コントローラ自身から出力されるA系故障指令信号、B系故障指令信号のANDを演算し、両系の異常が検出されるとサーボ電流切替指令信号および開度保持指令信号を出力する切替信号生成手段を有するので、コントローラの故障時に、直ちに、トリップに至ることがなく、この間にコントローラを復旧し、稼働率の向上を図ることができる。
【0047】
図6は、本発明の第4実施の形態を示すタービン制御装置の構成図であって、第1実施の形態乃至第3実施の形態を示す、図1,図2,図4と同一符号は、同一部分または相当部分を示している。
【0048】
図示するタービン制御装置は三重化されたコントローラA15aとコントローラB15bとコントローラC15cにて構成されている。
【0049】
弁位置制御手段1は、コントローラA15a内で演算された弁開度指令信号4と開度検出手段2によって検出された弁実開度信号5との偏差信号を演算し、その偏差信号にゲインを乗算しA系サーボ電流指令信号8aを出力する。コントローラB15bもコントローラC15cもコントローラA15aと同様の演算を行い、B系サーボ電流指令信号8b及びC系サーボ電流指令信号8cを出力する。これらのサーボ電流指令信号8a,8b,8cは、中間値選択手段23により3つの信号の中から中間の信号が選択され制御用サーボ電流指令信号8として出力される。
【0050】
サーボ電流指令切替手段7は、サーボ電流切替指令信号9がOFFの場合に制御用サーボ電流指令信号8をサーボ電流指令信号6として出力し、サーボ電流切替指令信号9がONの場合には開度保持用サーボ電流指令信号10aをサーボ電流指令信号6として出力する。
【0051】
開度保持用サーボ電流指令信号10aは弁実開度信号5が保持開度信号11の値と一致するように演算されて出力され、保持開度信号11は開度保持指令信号12がOFFの場合に弁実開度信号5に一致した値となるように出力され、開度保持指令信号12がONとなるとONとなった時点での最終の弁実開度信号5の値をONである間保持し続けるように開度保持手段16で演算される。
【0052】
次に、サーボ電流切替指令信号9及び開度保持指令信号12は切替信号生成手段13により出力される。切替信号生成手段13は、A系サーボ電流指令信号8aとB系サーボ電流指令信号8bとC系サーボ電流指令信号8cと制御用サーボ電流指令信号8とを監視し、3つコントローラの内2つが異常であることを検出すると、サーボ電流切替指令信号9及び開度保持指令信号12をONとする。
【0053】
これにより、図6の構成によってコントローラが正常な制御を行っている場合は、制御用サーボ電流指令信号8により制御対象弁3の開度制御を行い、コントローラにより正常に開度制御が行えないと判断されると、開度保持用サーボ電流指令信号10aによりコントローラの正常時の最終弁開度を保持するように制御する。この結果、コントローラの異常が発生した場合にタービンを、直ちに、トリップさせることなく現状維持を実現する。
【0054】
図7は、図6の切替信号生成手段13の詳細を示すものである。
【0055】
A系サーボ電流指令信号8aと制御用サーボ電流指令信号8の偏差を絶対値変換手段17により絶対値に変換し、その出力と切替設定値20を比較手段18で比較する。比較手段18は絶対値変換手段17の出力が切替設定値20以上の値となった場合に次段のSRフリップフロップ回路24をセットする。
【0056】
ここで、切替設定値20は、A系サーボ電流指令信号8aと制御用サーボ電流指令信号8との偏差信号によりコントローラの異常が判断できる値として設定しており、SRフリップフロップ回路24はコントローラA15aにより正常な制御が不可能であると判断された時点でセットされてA系偏差大信号25aを出力する。
【0057】
同様に、B系サーボ電流指令信号8b及びC系サーボ電流指令信号8cからB系偏差大信号25bとC系偏差大信号25cを演算する。A系偏差大信号25aとB系偏差大信号25bとC系偏差大信号25cは、2out of3回路26で2out of3の演算がされ、その結果がONとなった場合に次段のSRフリップフロップ回路19をセットする。
【0058】
この結果、SRフリップフロップ回路19は、コントローラ3つの内2つが異常になると、セットされてサーボ電流切替指令信号9及び開度保持指令信号12をONとする。また、コントローラの正常復帰等によるリセット指令信号21によりサーボ電流切替指令信号9及び開度保持指令信号12をOFFとする。
【0059】
このように第4実施の形態によれば、三重化構成の二台以上のコントローラが正常な動作をしなくなり、各系の出力するA系サーボ電流指令信号、B系サーボ電流指令信号、C系サーボ電流指令信号の内の二系以上のサーボ電流指令信号と、それらの中間値である制御用サーボ電流指令信号との偏差が設定値以上となると、サーボ電流切替指令信号および開度保持指令信号を出力する切替信号生成手段を有するので、コントローラの故障時に、直ちに、トリップすることがなく、この間にコントローラを復旧させ稼働率の向上を図ることができる。
【0060】
図8は、本発明の第5実施の形態を示すタービン制御装置の構成図であって、第1実施の形態乃至第4実施の形態を示す図1,図2,図4,図7と同一符号は、同一部分または相当部分を示している。
【0061】
図示するタービン制御装置は、三重化されたコントローラA15aとコントローラB15bとコントローラC15cによって構成されている。
【0062】
ここで、弁位置制御手段1は、コントローラA15a内で演算された弁開度指令信号4と開度検出手段2により検出された弁実開度信号5との偏差を演算し、その偏差にゲインを乗算しA系サーボ電流指令信号8aを出力する。コントローラB15bもコントローラC15cもコントローラA15a同様の演算を行い、B系サーボ電流指令信号8b及びC系サーボ電流指令信号8cを出力する。
【0063】
これらのサーボ電流指令信号8a,8bは、中間値選択手段23により3つの信号の内から中間の信号が選択され制御用サーボ電流指令信号8として出力される。サーボ電流指令切替手段7は、サーボ電流切替指令信号9がOFFの場合に制御用サーボ電流指令信号8をサーボ電流指令信号6として出力し、サーボ電流切替指令信号9がONの場合には開度保持用サーボ電流指令信号10aをサーボ電流指令信号6として出力する。
【0064】
開度保持用サーボ電流指令信号10aは弁実開度信号5と保持開度信号11との偏差であり、制御対象弁3が保持開度信号の値と一致するように演算される。保持開度信号11は、開度保持指令信号12がOFFの場合に弁実開度信号5と一致した値となるように出力し、開度保持指令信号12がONとなると、ONとなった時点での最終の弁実開度信号5の値をONである間保持し続けるように開度保持手段16で演算される。
【0065】
サーボ電流切替指令信号9及び開度保持指令信号12は切替信号生成手段13により出力される。切替信号生成手段13は、コントローラA15aの出力であるコントローラA異常信号14aとコントローラB15bの出力であるコントローラB異常信号14bとコントローラC15cの出力であるコントローラC異常信号14c監視し、3つコントローラの内で2つが異常であることを検出するとサーボ電流切替指令信号9及び開度保持指令信号12をONとする。
【0066】
これにより、図8の構成によりコントローラが正常な制御を行っている場合は制御用サーボ電流指令信号8により制御対象弁3の開度制御を行い、コントローラにより正常に開度制御が行えないと判断されると、開度保持用サーボ電流指令手段10によりコントローラ正常時の最終弁開度を保持するように制御する。従って、コントローラ異常が発生した場合にタービンを、直ちに、トリップさせることなく現状維持を実現する。
【0067】
図9は、図8の切替信号生成手段13の詳細を示すものである。
【0068】
図において、コントローラA異常信号14aとコントローラB異常信号14bとコントローラC異常信号14cとを入力する2out of3回路26によって2out of3の演算がされ、その結果がONとなった場合に次段のSRフリップフロップ回路19をセットする。このため、SRフリップフロップ回路19は、コントローラ3つの内で、2つが異常になるとセットされてサーボ電流切替指令信号9及び開度保持指令信号12をONとする。また、コントローラ正常復帰等によるリセット指令信号21によりサーボ電流切替指令信号9及び開度保持指令信号12をOFFとする。
【0069】
このように第5実施の形態によれば、コントローラが三重化されている場合に、各コントローラ自身から出力されるA系故障指令信号、B系故障指令信号、C系故障指令信号の2out of3を演算し、両系異常が検出されるとサーボ電流切替指令信号および開度保持指令信号を出力する切替信号生成手段を有するので、コントローラの故障時に、直ちに、トリップすることがなく、この間にコントローラを復旧させ、稼働率の向上を図ることができる。
【0070】
図10は、本発明の第6実施の形態を示すタービン制御装置の構成図であって、第1実施の形態乃至第5実施の形態を示す図1乃至図9と同一符号は、同一部分または相当部分を示している。
【0071】
図示するタービン制御装置は、二重化されたコントローラA15aとコントローラB15bにより構成されている。
【0072】
ここで、弁位置制御手段1は、コントローラA15a内で演算された弁開度指令信号4と開度検出手段2により検出された弁実開度信号5との偏差を演算し、その偏差にゲインを乗算しA系サーボ電流指令信号8aを出力する。コントローラB15bもコントローラA15a同様の演算を行い、B系サーボ電流指令信号8bを出力する。
【0073】
これらのサーボ電流指令信号8a,8bは、信号選択手段22により最適な信号側が選択され制御用サーボ電流指令信号8として出力される。信号選択手段22は、一般に高値選択回路または低値選択回路で実現され、弁がシステムとして安全側に動作するように設計されている。
【0074】
サーボ電流指令切替手段7は、サーボ電流切替指令信号9がOFFの場合に制御用サーボ電流指令信号8をサーボ電流指令信号6として出力し、サーボ電流切替指令信号9がONの場合には開度保持用サーボ電流指令信号10aをサーボ電流指令信号6として出力する。
【0075】
開度保持用サーボ電流指令信号10aは弁実開度信号5と保持開度信号11との偏差であり、制御対象弁3が保持開度信号の値と一致するように演算される。保持開度信号11は開度保持指令信号12がOFFの場合に弁実開度信号5に一致した値となるように出力し、開度保持指令信号12がONとなるとONとなった時点での最終の弁実開度信号5の値をONである間保持し続けるように開度保持手段16で演算される。
【0076】
サーボ電流切替指令信号9及び開度保持指令信号12は切替信号生成手段13により出力される。切替信号生成手段13は、コントローラA15aの出力であるA系サーボ電流指令信号8aとコントローラB15bの出力であるB系サーボ電流指令信号8bと開度保持用サーボ電流指令手段10と制御用サーボ電流指令信号8を監視し、A系サーボ電流指令信号8aとB系サーボ電流指令信号8bの偏差がある設定値未満であり、かつ、開度保持用サーボ電流指令手段10と制御用サーボ電流指令信号8の偏差がある設定値未満であることを検出するとサーボ電流切替指令信号9及び開度保持指令信号12をOFFとする。
【0077】
これにより、図10の構成にてコントローラが異常な場合は開度保持用サーボ電流指令信号10aにより制御対象弁3の開度制御を行い、コントローラが正常に開度制御が行えるようになり、かつ、バンプレスに信号が切り替えることができるようになると制御用サーボ電流指令信号8により制御する。この結果、コントローラが正常復帰した場合に安全に制御を復活させることができる。
【0078】
図11は、図10の切替信号生成手段13の詳細を示すものである。
【0079】
A系サーボ電流指令信号8aとB系サーボ電流指令信号8bの偏差を絶対値変換手段17により絶対値に変換し、その出力と切替設定値20を比較手段18で比較する。比較手段18は絶対値変換手段17の出力が切替設定値20未満の値となった場合にOFFとなり、そのNOT信号がONとなり、かつ、制御用サーボ電流指令信号8と開度保持用サーボ電流指令手段10の偏差を絶対値変換手段17により絶対値に変換し、その出力と切替設定値20を比較手段18で比較する。
【0080】
比較手段18は絶対値変換手段17の出力が切替設定値20未満の値となった場合にOFFとなり、そのNOT信号がONとなると、次段のSRフリップフロップ回路19をリセットする。このため、SRフリップフロップ回路19はコントローラの両系が正常になり、かつ、バンプレスに信号が切り替えることができるようになるとリセットされてサーボ電流切替指令信号9及び開度保持指令信号12をOFFとする。また、制御不可能等によるセット指令信号27によりサーボ電流切替指令信号9及び開度保持指令信号12をONとする。
【0081】
このように第6実施の形態によれば、両系のコントローラが正常復帰し、各系の出力するA系サーボ電流指令信号、B系サーボ電流指令信号が設定値未満の偏差となり、かつ、各コントローラのサーボ電流信号の高値選択値(システムによっては低値選択値)である制御用サーボ電流指令信号と開度保持用サーボ電流指令信号との偏差が所定の偏差未満になるとサーボ電流切替指令信号および開度保持指令信号をOFFする。これによって、制御対象弁の制御を開度保持用サーボ電流指令信号から制御用サーボ電流指令信号に切り替える。従って、コントローラの正常復帰時に安全に制御を復帰させることができる。
【0082】
図12は、本発明の第7実施の形態を示すタービン制御装置の構成図であって、第1実施の形態乃至第7実施の形態を示す図1乃至図11と同一符号は、同一部分または相当部分を示している。
【0083】
図示するタービン制御装置は、二重化されたコントローラA15aとコントローラB15bによって構成されている。
【0084】
ここで、弁位置制御手段1は、コントローラA15a内で演算された弁開度指令信号4と開度検出手段2にて検出された弁実開度信号5との偏差を演算し、その偏差にゲインを乗算しA系サーボ電流指令信号8aを出力する。コントローラB15bもコントローラA15a同様の演算を行い、B系サーボ電流指令信号8bを出力する。
【0085】
これらのサーボ電流指令信号8a,8bは、信号選択手段22により最適な信号側が選択され制御用サーボ電流指令信号8として出力される。信号選択手段22は一般に高値選択回路または低値選択回路で実現され、弁がシステムとして安全側に動作するように設計されている。
【0086】
サーボ電流指令切替手段7は、サーボ電流切替指令信号9がOFFの場合に制御用サーボ電流指令信号8をサーボ電流指令信号6として出力し、サーボ電流切替指令信号9がONの場合には開度保持用サーボ電流指令手段10をサーボ電流指令信号6として出力する。
【0087】
開度保持用サーボ電流指令信号10aは弁実開度信号5と保持開度信号11との偏差であり、制御対象弁3が保持開度信号の値と一致するように演算される。保持開度信号11は開度保持指令信号12がOFFの場合に弁実開度信号5に一致した値となるように出力し、開度保持指令信号12がONとなるとONとなった時点での最終の弁実開度信号5の値をONである間保持し続けるように開度保持手段16で演算される。
【0088】
サーボ電流切替指令信号9及び開度保持指令信号12は切替信号生成手段13により出力される。切替信号生成手段13は、コントローラA15aが異常時に出力をONとするコントローラA異常信号14aとコントローラB15bが異常時に出力をONとするコントローラB異常信号14bと開度保持用サーボ電流指令信号10aと制御用サーボ電流指令信号8を監視し、コントローラの両系が正常復帰し、開度保持用サーボ電流指令信号10aと制御用サーボ電流指令信号8との偏差が所定の設定値未満であることを検出するとサーボ電流切替指令信号9及び開度保持指令信号12をOFFとする。
【0089】
これによって、図12の構成にてコントローラが異常な場合は開度保持用サーボ電流指令信号10aにより制御対象弁3の開度制御を行い、コントローラが正常に開度制御が行えるようになり、かつ、バンプレスに信号が切り替えることができるようになると制御用サーボ電流指令信号8により制御する、この結果、コントローラが正常に復帰した場合に安全に制御を復活させることができる。
【0090】
図13は、図12の切替信号生成手段13の詳細を示すものである。
【0091】
図において、コントローラA異常信号14aとコントローラB異常信号14bのANDを演算しその結果がOFFとなり、かつ、制御用サーボ電流指令信号8と開度保持用サーボ電流指令信号10aの偏差を絶対値変換手段17により絶対値に変換し、その出力と切替設定値20とを比較手段18で比較する。
【0092】
比較手段18は絶対値変換手段17の出力が切替設定値20未満の値となった場合にOFFとなりそのNOT信号がONとなると、次段のSRフリップフロップ回路19をリセットする。
【0093】
この結果、SRフリップフロップ回路19は、コントローラの両系が正常になり、かつ、バンプレスに信号が切り替えることができるようになるとリセットされてサーボ電流切替指令信号9及び開度保持指令信号12をOFFとする。また、制御不可能等によるセット指令信号27によりサーボ電流切替指令信号9及び開度保持指令信号12をONとする。
【0094】
このように第7実施の形態によれば、コントローラが二重化されている場合に、両系のコントローラが正常復帰し、各コントローラ自身から出力されるA系故障指令信号、B系故障指令信号のANDがOFFとなり、両系正常が検出され、かつ、各コントローラのサーボ電流信号の高値選択値(システムによっては低値選択値)である制御用サーボ電流指令信号と開度保持用サーボ電流指令信号との偏差が所定の偏差未満になると、サーボ電流切替指令信号および開度保持指令信号をOFFとし、制御対象弁の制御を開度保持用サーボ電流指令信号から制御用サーボ電流指令信号に切り替える切替信号生成手段を有するので、コントローラの正常な復帰時に安全に制御を復活させることができる。
【0095】
図14は、本発明の第8実施の形態を示すタービン制御装置の構成図であって、第1実施の形態乃至第7実施の形態を示す図1乃至図13と同一符号は、同一部分または相当部分を示している。
【0096】
図示するタービン制御装置は、三重化されたコントローラA15aとコントローラB15bとコントローラC15cによって構成されている。
【0097】
ここで、弁位置制御手段1は、コントローラA15a内で演算された弁開度指令信号4と開度検出手段2にて検出された弁実開度信号5との偏差を演算し、その偏差にゲインを乗算しA系サーボ電流指令信号8aを出力する。コントローラB15bもコントローラC15cもコントローラA15a同様の演算を行い、B系サーボ電流指令信号8b及びC系サーボ電流指令信号8cを出力する。
【0098】
これらのサーボ電流指令信号8a,8b,8cは、中間値選択手段23により3つの信号の中から中間の信号が選択され制御用サーボ電流指令信号8として出力される。
【0099】
コントローラが異常な場合は、開度保持用サーボ電流指令信号10aにより制御対象弁3の開度制御を行い、コントローラが正常に開度制御が行えるようになり、かつ、バンプレスに信号が切り替えることができるようになると制御用サーボ電流指令信号8により制御する。これにより、コントローラが正常に復帰した場合に安全に制御を復活させることができる。
【0100】
図15は、図14の切替信号生成手段13の詳細を示すものである。
【0101】
図において、A系サーボ電流指令信号8aと制御用サーボ電流指令信号8の偏差を絶対値変換手段17により絶対値に変換し、その出力と切替設定値20を比較手段18で比較する。比較手段18は絶対値変換手段17の出力が切替設定値20未満の値となった場合にOFFとなり、その信号のNOT信号を次段の2out of3回路28の入力とする。
【0102】
同様に、B系サーボ電流指令信号8bとC系サーボ電流指令信号8cに関しても同様の偏差比較を行い、それらの結果のNOTを2out of3回路28の入力とし2out of3の演算を行う。この結果、2out of3回路28からの出力は各サーボ電流と制御用サーボ電流指令信号8間の偏差が2つ以上切替設定値20未満になるとONする。
【0103】
また、制御用サーボ電流指令信号8と開度保持用サーボ電流指令信号10aの偏差を絶対値変換手段17により絶対値に変換し、その出力と切替設定値20を比較手段18で比較する。比較手段18は絶対値変換手段17の出力が切替設定値20未満の値となった場合にOFFとなり、そのNOT信号がONとなる。この信号と、前述の2out of3回路28の出力のAND信号にてSRフリップフロップ回路19をリセットする。
【0104】
このため、SRフリップフロップ回路19は、3つのコントローラの内で2つが正常になり、かつ、バンプレスに信号が切り替えることができるようになるとリセットされてサーボ電流切替指令信号9及び開度保持指令信号12をOFFとする。また、制御不可能等によるセット指令信号27によりサーボ電流切替指令信号9及び開度保持指令信号12をONとする。
【0105】
サーボ電流指令切替手段7は、サーボ電流切替指令信号9がOFFの場合に制御用サーボ電流指令信号8をサーボ電流指令信号6として出力し、サーボ電流切替指令信号9がONの場合には開度保持用サーボ電流指令信号10aをサーボ電流指令信号6として出力する。開度保持用サーボ電流指令信号10aは弁実開度信号5と保持開度信号11との偏差であり制御対象弁3が保持開度信号の値と一致するように演算される。
【0106】
保持開度信号11は、開度保持指令信号12がOFFの場合に弁実開度信号5に一致した値となるように出力し、開度保持指令信号12がONとなると、ONとなった時点での最終の弁実開度信号5の値をONである間保持し続けるように開度保持手段16で演算される。
【0107】
サーボ電流切替指令信号9及び開度保持指令信号12は切替信号生成手段13により出力される。切替信号生成手段13は、コントローラA15aの出力であるA系サーボ電流指令信号8aとB系サーボ電流指令信号8bとC系サーボ電流指令信号8cと制御用サーボ電流指令信号8と開度保持用サーボ電流指令信号10aを監視し、3つコントローラのサーボ電流指令信号とそれらの中間値である制御用サーボ電流指令信号8との偏差がある設定値未満内に2つ以上となり、かつ、開度保持用サーボ電流指令信号10aと制御用サーボ電流指令信号8の偏差がある設定値未満であることを検出すると、サーボ電流切替指令信号9及び開度保持指令信号12をOFFとする。
【0108】
このように第8実施の形態によれば、コントローラが三重化されている場合に、各系の出力するA系サーボ電流指令信号、B系サーボ電流指令信号、C系サーボ電流指令信号の内で二系以上のサーボ電流と、それらの中間値である制御用サーボ電流指令信号との偏差が所定値未満となり、二系以上が正常であると判断され、かつ、それらの中間値である制御用サーボ電流指令信号と開度保持用サーボ電流指令信号との偏差が所定偏差未満になるとサーボ電流切替指令信号および開度保持指令信号をOFFとする。そして、制御対象弁の制御を開度保持用サーボ電流指令信号から制御用サーボ電流指令信号に切り替える切替信号生成手段を有し、コントローラの正常復帰時に安全に制御を復活させることができる。
【0109】
図16は、本発明の第9実施の形態を示すタービン制御装置の構成図であって、第1実施の形態乃至第8実施の形態を示す図1乃至図15と同一符号は、同一部分または相当部分を示している。
【0110】
図示するタービン制御装置の弁位置制御手段1は、コントローラ15内で演算された弁開度指令信号4と開度検出手段2にて検出された弁実開度信号5との偏差を演算し、その偏差にゲインを乗算し制御用サーボ電流指令信号8を出力する。
【0111】
サーボ電流指令切替手段7は、サーボ電流切替指令信号9がOFFの場合に制御用サーボ電流指令信号8をサーボ電流指令信号6として出力し、サーボ電流切替指令信号9がONの場合には開度保持用サーボ電流指令手段10をサーボ電流指令信号6として出力する。
【0112】
開度保持用サーボ電流指令信号10aは弁実開度信号5と保持開度信号11との偏差であり、制御対象弁3が保持開度信号の値と一致するように演算される。保持開度信号11は開度保持指令信号12がOFFの場合に弁実開度信号5に一致した値となるように出力し、開度保持指令信号12がONとなるとONとなった時点での最終の弁実開度信号5の値をONである間保持し続けるように開度保持手段16で演算される。
【0113】
サーボ電流切替指令信号9及び開度保持指令信号12は切替信号生成手段13により出力される。切替信号生成手段13は、監視する操作員によって指令信号29をONとすると、サーボ電流切替指令信号9及び開度保持指令信号12をOFFとする。
【0114】
このため、図16の構成にてコントローラが異常な場合は開度保持用サーボ電流指令信号10aにより制御対象弁3の開度制御を行い、コントローラが正常に開度制御が行えるようになったことを操作員が判断すると、制御用サーボ電流指令信号8により制御する。これにより、コントローラが正常復帰した場合に安全に制御を復帰させることができる。
【0115】
図17は、図16の切替信号生成手段13の詳細を示すものである。
【0116】
操作員による指令信号29がONとなると、SRフリップフロップ回路19はリセットされてサーボ電流切替指令信号9及び開度保持指令信号12をOFFとする。また、制御不可能等によるセット指令信号27によりサーボ電流切替指令信号9及び開度保持指令信号12をONとする。
【0117】
このように第9実施の形態によれば、コントローラの出力である制御用サーボ電流指令信号と開度保持用サーボ電流指令信号を監視し、人間の操作による操作員による指令信号にてサーボ電流切替指令信号および開度保持指令信号をOFFとし、制御対象弁の制御を開度保持用サーボ電流指令信号から制御用サーボ電流指令信号に切り替える切替信号生成手段を有し、コントローラの正常復帰時に柔軟、かつ、高速に制御を復活させることができる。
【0118】
【発明の効果】
以上説明したように本発明によれば、コントローラの故障等により、制御用サーボ電流指令信号を正常に出力することができなくなっても、タービンを直ちにトリップさせることなく、現状状態維持を行い、故障個所の復旧を可能とし、また、故障復帰が安全に行える稼働率の高いタービン制御を行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施の形態を示すタービン制御装置の構成図である。
【図2】本発明の第2実施の形態を示すタービン制御装置の構成図である。
【図3】本発明の第2実施の形態の切替信号生成手段を示す構成図である。
【図4】本発明の第3実施の形態を示すタービン制御装置の構成図である。
【図5】本発明の第3実施の形態の切替信号生成手段を示す構成図である。
【図6】本発明の第4実施の形態を示すタービン制御装置の構成図である。
【図7】本発明の第4実施の形態の切替信号生成手段を示す構成図である。
【図8】本発明の第5実施の形態を示すタービン制御装置の構成図である。
【図9】本発明の第5実施の形態の切替信号生成手段を示す構成図である。
【図10】本発明の第6実施の形態を示すタービン制御装置の構成図である。
【図11】本発明の第6実施の形態の切替信号生成手段を示す構成図である。
【図12】本発明の第7実施の形態を示すタービン制御装置の構成図である。
【図13】本発明の第7実施の形態の切替信号生成手段を示す構成図である。
【図14】本発明の第8実施の形態を示すタービン制御装置の構成図である。
【図15】本発明の第8実施の形態の切替信号生成手段を示す構成図である。
【図16】本発明の第9実施の形態を示すタービン制御装置の構成図である。
【図17】本発明の第9実施の形態の切替信号生成手段を示す構成図である。
【図18】従来のタービン制御装置の構成図である。
【符号の説明】
1 弁位置制御手段
2 開度検出手段
3 制御対象弁
4 弁開度指令信号
5 弁実開度信号
6 サーボ電流指令信号
7 サーボ電流指令切替手段
8 制御用サーボ電流指令信号
8a A系サーボ電流指令信号
8b B系サーボ電流指令信号
8c C系サーボ電流指令信号
9 サーボ電流切替指令信号
10 開度保持用サーボ電流指令手段
10a 開度保持用サーボ電流指令信号
11 保持開度信号
12 開度保持指令信号
13 切替信号生成手段
14 コントローラ異常信号
14a コントローラA異常信号
14b コントローラB異常信号
14c コントローラC異常信号
15 コントローラ
15a コントローラA
15b コントローラB
15c コントローラC
16 開度保持手段
17 絶対値変換手段
18 比較手段
19,24 SRフリップフロップ回路
20 切替設定値
21 リセット指令信号
22 信号選択手段
23 中間値選択手段
25a A系偏差大信号
25b B系偏差大信号
25c C系偏差大信号
26,28 2out of3回路
27 セット指令信号
29 指令信号

Claims (9)

  1. 弁開度指令信号と弁実開度信号との偏差に基づくサーボ電流指令信号によって制御対象弁を開閉制御するタービン制御装置において、
    前記弁実開度信号が前記弁開度指令信号となるように制御用サーボ電流指令信号を演算出力する弁位置制御手段と、
    開度保持指令信号が入力すると、弁実開度信号を保持して、この保持された弁実開度信号と弁実開度信号との偏差信号を開度保持用サーボ電流指令信号として出力する開度保持用サーボ電流指令手段と、
    前記制御用サーボ電流指令信号を前記サーボ電流指令信号として制御対象弁へ出力する一方、サーボ電流切替指令信号を入力すると、前記開度保持用サーボ電流指令信号を制御対象弁へ出力するように切替えるサーボ電流指令切替手段と、
    コントローラ異常信号が入力した場合に前記サーボ電流切替指令信号を前記サーボ電流指令切替手段へ出力すると共に、前記開度保持指令信号を前記開度保持用サーボ電流指令手段へ出力する切替信号生成手段とを備えることを特徴とするタービン制御装置。
  2. 弁開度指令信号と弁実開度信号との偏差に基づくサーボ電流指令信号によって制御対象弁を開閉制御するタービン制御装置において、
    前記弁実開度信号が前記弁開度指令信号となるように各系のサーボ電流指令信号を演算出力する弁位置制御手段とを有する二重化構成のコントローラと、
    これらコントローラの弁位置制御手段から出力される各系のサーボ電流指令信号の内で、所定の選択条件によって選択された制御用サーボ電流指令信号を出力する信号選択手段と、
    開度保持指令信号が入力すると、弁実開度信号を保持して、この保持された弁実開度信号と弁実開度信号との偏差信号を開度保持用サーボ電流指令信号として出力する開度保持用サーボ電流指令手段と、
    前記制御用サーボ電流指令信号を前記サーボ電流指令信号として制御対象弁へ出力する一方、サーボ電流切替指令信号を入力すると、前記開度保持用サーボ電流指令信号を制御対象弁へ出力するように切替えるサーボ電流指令切替手段と、
    前記各コントローラが所定の異常条件の場合に、前記サーボ電流切替指令信号を前記サーボ電流指令切替手段へ出力すると共に、前記開度保持指令信号を前記開度保持用サーボ電流指令手段へ出力する切替信号生成手段とを備えることを特徴とするタービン制御装置。
  3. 前記切替信号生成手段は、前記各コントローラの各系のサーボ電流指令信号の偏差が所定値以上の場合、あるいは、前記各コントローラの双方から異常信号が入力する場合に、前記サーボ電流切替指令信号を前記サーボ電流指令切替手段へ出力すると共に、前記開度保持指令信号を前記開度保持用サーボ電流指令手段へ出力する切替信号生成手段とを備えることを特徴とする請求項2記載のタービン制御装置。
  4. 弁開度指令信号と弁実開度信号との偏差に基づくサーボ電流指令信号によって制御対象弁を開閉制御するタービン制御装置において、
    前記弁実開度信号が前記弁開度指令信号となるように各サーボ電流指令信号を演算出力する弁位置制御手段を有する三重化構成のコントローラと、
    これらコントローラの弁位置制御手段から出力される各系のサーボ電流指令信号の内で、所定の選択条件によって選択された制御用サーボ電流指令信号を出力する信号選択手段と、
    開度保持指令信号が入力すると、弁実開度信号を保持して、この保持された弁実開度信号と弁実開度信号との偏差信号を開度保持用サーボ電流指令信号として出力する開度保持用サーボ電流指令手段と、
    前記制御用サーボ電流指令信号を前記サーボ電流指令信号として制御対象弁へ出力する一方、サーボ電流切替指令信号を入力すると、前記開度保持用サーボ電流指令信号を制御対象弁へ出力するように切替えるサーボ電流指令切替手段と、
    所定の異常条件の場合に、前記サーボ電流切替指令信号を前記サーボ電流指令切替手段へ出力すると共に、前記開度保持指令信号を前記開度保持用サーボ電流指令手段へ出力する切替信号生成手段とを備えることを特徴とするタービン制御装置。
  5. 前記切替信号生成手段は、前記三重化された3つのコントローラの3つのサーボ電流指令信号の内で選択された中間値の系のサーボ電流指令信号と残りの他の2つのサーボ電流指令信号との双方の偏差が所定値以上の場合、あるいは、前記三重化された3つのコントローラの内で2つ以上のコントローラから異常信号が入力した場合に、前記サーボ電流切替指令信号を前記サーボ電流指令切替手段へ出力すると共に、前記開度保持指令信号を前記開度保持用サーボ電流指令手段へ出力することを特徴とする請求項4記載のタービン制御装置。
  6. 前記切替信号生成手段は、前記各コントローラのサーボ電流指令信号の偏差が所定値未満に復帰し、かつ、前記制御用サーボ電流指令信号と前記開度保持用サーボ電流指令信号との偏差が所定値未満となった場合、前記各コントローラが正常復帰したとして、前記サーボ電流指令切替手段への前記サーボ電流切替指令信号及び前記開度保持用サーボ電流指令手段への前記開度保持指令信号の各出力を解除することを特徴とする請求項3記載のタービン制御装置。
  7. 前記切替信号生成手段は、前記各コントローラからの各異常信号の全てが正常に復帰し、かつ、前記制御用サーボ電流指令信号と前記開度保持用サーボ電流指令信号との偏差が所定値未満となった場合、前記各コントローラが正常復帰したとして、前記サーボ電流指令切替手段への前記サーボ電流切替指令信号及び前記開度保持用サーボ電流指令手段への前記開度保持指令信号の各出力を解除することを特徴とする請求項3記載のタービン制御装置。
  8. 前記切替信号生成手段は、前記三重化された各コントローラの3系の内で2系以上のサーボ電流指令信号と前記制御用サーボ電流指令信号との偏差が所定値未満に復帰し、かつ、前記制御用サーボ電流指令信号と前記開度保持用サーボ電流指令信号との偏差が所定値未満となった場合、前記各コントローラが正常復帰したとして、前記サーボ電流指令切替手段への前記サーボ電流切替指令信号及び前記開度保持用サーボ電流指令手段への前記開度保持指令信号への各出力を解除することを特徴とする請求項5記載のタービン制御装置。
  9. 前記切替信号生成手段は、操作員の切替指令によって前記サーボ電流切替指令信号をサーボ電流指令切替手段へ出力すると共に、前記開度保持指令信号を前記開度保持用サーボ電流指令手段へ各出力し、あるいは、操作員の解除指令によって、前記各信号の各出力を解除する機能を付加することを特徴とする請求項1乃至請求項8記載のいずれかのタービン制御装置。
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