JP2501166B2 - 発電所のタ―ビン制御装置 - Google Patents
発電所のタ―ビン制御装置Info
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- JP2501166B2 JP2501166B2 JP4247796A JP24779692A JP2501166B2 JP 2501166 B2 JP2501166 B2 JP 2501166B2 JP 4247796 A JP4247796 A JP 4247796A JP 24779692 A JP24779692 A JP 24779692A JP 2501166 B2 JP2501166 B2 JP 2501166B2
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- Japan
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- control
- output
- control device
- regulating valve
- turbine
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- Safety Devices In Control Systems (AREA)
- Feedback Control In General (AREA)
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、多重系制御装置に係
り、特に火力発電所、原子力発電所のタービン制御装置
に関する。
り、特に火力発電所、原子力発電所のタービン制御装置
に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、制御システムの高信頼化を図る手
段として、多重系システムが一般に利用されている。
段として、多重系システムが一般に利用されている。
【0003】例えば、特開昭55−30533 号公報には、負
荷を駆動するためのアクチュエータを3系統設け、それ
ぞれのアクチュエータに対してサーボ弁を配設し、これ
らのサーボ弁をそれぞれに個別に設けられたサーボアン
プを用いて駆動する技術が開示されている。又、特開昭
49−95308 号公報には、3つのアナログ演算器のいずれ
もが最大でもなく最小でもない中間的な出力を出してい
る時は、演算出力信号を平均値演算回路に与え、3つの
演算出力の値の平均値とし、故障した演算器が1つであ
る場合は、故障したアナログ演算回路の出力回路を切り
離し、2つの演算器が故障した時は、3つとも正常とみ
なし、3つの演算出力の値の平均値が最終出力として出
てくるようにした電気車制御方式が開示されている。
又、特開昭47−3374号公報,特開昭47−5174号公報に
は、互いに全く無関係な3条の電気チャンネルを備え、
各チャンネルの出力は相互に無関係に動作する電気機械
式変換器の機械的運動の位置または変位の加算法の形で
加算されるように、すなわち機械的運動を加算リンク仕
掛により各リンク仕掛により生ずる全出力運動の1/3
に等しい利得率を有するように構成するとともに、電気
機械式変換器は、故障を検出するように各変換機構に第
2の位置変換器を設け、故障した電気機械式変換器を切
り離すようにした制御装置が開示されている。
荷を駆動するためのアクチュエータを3系統設け、それ
ぞれのアクチュエータに対してサーボ弁を配設し、これ
らのサーボ弁をそれぞれに個別に設けられたサーボアン
プを用いて駆動する技術が開示されている。又、特開昭
49−95308 号公報には、3つのアナログ演算器のいずれ
もが最大でもなく最小でもない中間的な出力を出してい
る時は、演算出力信号を平均値演算回路に与え、3つの
演算出力の値の平均値とし、故障した演算器が1つであ
る場合は、故障したアナログ演算回路の出力回路を切り
離し、2つの演算器が故障した時は、3つとも正常とみ
なし、3つの演算出力の値の平均値が最終出力として出
てくるようにした電気車制御方式が開示されている。
又、特開昭47−3374号公報,特開昭47−5174号公報に
は、互いに全く無関係な3条の電気チャンネルを備え、
各チャンネルの出力は相互に無関係に動作する電気機械
式変換器の機械的運動の位置または変位の加算法の形で
加算されるように、すなわち機械的運動を加算リンク仕
掛により各リンク仕掛により生ずる全出力運動の1/3
に等しい利得率を有するように構成するとともに、電気
機械式変換器は、故障を検出するように各変換機構に第
2の位置変換器を設け、故障した電気機械式変換器を切
り離すようにした制御装置が開示されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、特開昭
55−30533 号公報記載の構成においては、3系統以上の
アクチュエータを用い、それらにそれぞれ個別に対応す
るようにサーボ弁、及びサーボアンプを設け、アクチュ
エータを機械的に連結して負荷を作動させている、特開
昭47−3374号公報,特開昭47−5174号公報記載の構成に
おいても3系統以上の電気機械式変換器及び機械的運動
を加算リンク仕掛等を用いて加算させているため、構成
が複雑化し、また、コストが高くなるという問題が生ず
る。又、特開昭49−95308 号公報記載の構成において
は、故障判定に誤りがあった場合のことについては配慮
されておらず、タービンへの蒸気圧力を制御することに
より発電機の回転数を制御することにおいては、配慮さ
れていないものであった。
55−30533 号公報記載の構成においては、3系統以上の
アクチュエータを用い、それらにそれぞれ個別に対応す
るようにサーボ弁、及びサーボアンプを設け、アクチュ
エータを機械的に連結して負荷を作動させている、特開
昭47−3374号公報,特開昭47−5174号公報記載の構成に
おいても3系統以上の電気機械式変換器及び機械的運動
を加算リンク仕掛等を用いて加算させているため、構成
が複雑化し、また、コストが高くなるという問題が生ず
る。又、特開昭49−95308 号公報記載の構成において
は、故障判定に誤りがあった場合のことについては配慮
されておらず、タービンへの蒸気圧力を制御することに
より発電機の回転数を制御することにおいては、配慮さ
れていないものであった。
【0005】本発明の目的は、上記問題点を解決し、構
成の簡単化,コストの低減を図り、しかも信頼性の高い
発電所のタービン制御装置を提供することにある。
成の簡単化,コストの低減を図り、しかも信頼性の高い
発電所のタービン制御装置を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、本発明の発電所のタービン制御装置は、ボイラと、
該ボイラに調圧弁を介して接続され前記ボイラで発生さ
れた蒸気により駆動されるタービンと、該タービンに接
続された発電機と、前記調圧弁を制御する調整弁制御装
置と、前記発電機の回転数を検出する回転数検出手段
と、該回転数検出手段の出力を入力し前記調整弁制御装
置を制御する電気信号を独立に出力するものであって、
かつ自系の出力された電気信号及び他系の出力された電
気信号を検出する手段、自系の電気信号と他系の電気信
号を比較判定する手段、該比較判定する手段により自系
の電気信号が許容値を超えていると判断された場合は自
系の電気信号を無効として切り離すための判定切り離し
手段、他系の故障判定を監視する手段、該監視手段によ
り故障あると判断された場合は報知する手段を含む少な
くとも3つの制御装置を備え、前記少なくとも3つの制
御装置からそれぞれ出力された電気信号の和で前記調圧
弁制御装置により前記発電機の回転数が設定された回転
数となるように前記調圧弁を制御することを特徴とする
ものである。
に、本発明の発電所のタービン制御装置は、ボイラと、
該ボイラに調圧弁を介して接続され前記ボイラで発生さ
れた蒸気により駆動されるタービンと、該タービンに接
続された発電機と、前記調圧弁を制御する調整弁制御装
置と、前記発電機の回転数を検出する回転数検出手段
と、該回転数検出手段の出力を入力し前記調整弁制御装
置を制御する電気信号を独立に出力するものであって、
かつ自系の出力された電気信号及び他系の出力された電
気信号を検出する手段、自系の電気信号と他系の電気信
号を比較判定する手段、該比較判定する手段により自系
の電気信号が許容値を超えていると判断された場合は自
系の電気信号を無効として切り離すための判定切り離し
手段、他系の故障判定を監視する手段、該監視手段によ
り故障あると判断された場合は報知する手段を含む少な
くとも3つの制御装置を備え、前記少なくとも3つの制
御装置からそれぞれ出力された電気信号の和で前記調圧
弁制御装置により前記発電機の回転数が設定された回転
数となるように前記調圧弁を制御することを特徴とする
ものである。
【0007】
【作用】上記のように構成しているので、本発明の発電
所のタービン制御装置によれば、少なくとも3つの制御
装置から少なくとも3つの電気信号をそれぞれ他と独立
に、1つの調整弁制御装置に入力し、電気信号の和で1
つの調整弁制御装置を作動させて調整弁を制御するよう
にしているので、簡単な構成で、コストを低減でき、し
かも信頼性の高いタービンの制御を行うことが可能とな
る。ここで、自系の出力された電気信号及び他系の出力
された電気信号を検出する手段と、自系の電気信号と他
系の電気信号を比較判定する手段と、該比較判定する手
段により自系の電気信号が許容値を超えていると判断さ
れた場合は自系の電気信号を無効として切り離すための
判定切り離し手段とにより、故障した制御装置は切り離
されるので、残りの制御装置により正しい実効制御量で
正常な制御が実行され、発電機の回転数が設定された回
転数となるように制御される。 又、他系の故障判定を監
視する手段と、該監視手段により故障あると判断された
場合は報知する手段により、ある故障を有する系の故障
判定に誤りがあった場合でも、その旨を報知できるの
で、その故障のある系を確実に切り離すことができ、調
圧弁の正常な制御が行え、信頼性がさらに向上する。
所のタービン制御装置によれば、少なくとも3つの制御
装置から少なくとも3つの電気信号をそれぞれ他と独立
に、1つの調整弁制御装置に入力し、電気信号の和で1
つの調整弁制御装置を作動させて調整弁を制御するよう
にしているので、簡単な構成で、コストを低減でき、し
かも信頼性の高いタービンの制御を行うことが可能とな
る。ここで、自系の出力された電気信号及び他系の出力
された電気信号を検出する手段と、自系の電気信号と他
系の電気信号を比較判定する手段と、該比較判定する手
段により自系の電気信号が許容値を超えていると判断さ
れた場合は自系の電気信号を無効として切り離すための
判定切り離し手段とにより、故障した制御装置は切り離
されるので、残りの制御装置により正しい実効制御量で
正常な制御が実行され、発電機の回転数が設定された回
転数となるように制御される。 又、他系の故障判定を監
視する手段と、該監視手段により故障あると判断された
場合は報知する手段により、ある故障を有する系の故障
判定に誤りがあった場合でも、その旨を報知できるの
で、その故障のある系を確実に切り離すことができ、調
圧弁の正常な制御が行え、信頼性がさらに向上する。
【0008】
【実施例】以下、実施例により本発明を詳細に説明す
る。
る。
【0009】図1は、タービン発電機の回転数制御を例
とした3重系制御システムの構成図である。
とした3重系制御システムの構成図である。
【0010】図1において、1はボイラ、2は調圧弁、
3は調整弁制御アクチュエータ、4はタービン、5は発
電機、6a,6b,6cは制御装置,7は発電機出力検
出用トランスである。
3は調整弁制御アクチュエータ、4はタービン、5は発
電機、6a,6b,6cは制御装置,7は発電機出力検
出用トランスである。
【0011】また、31a〜31cは各制御装置の出力
に対応したアクチュエータ制御コイル、61a〜61c
は各制御装置の本体、62a〜62cは制御装置内の比
較選択論理回路、63a〜63cは各制御装置自身の制
御電流検出器、64a〜64c及び65a〜65cは他
系の制御装置の出力電流を検出する電流検出器、66a
〜66cは各制御装置の出力切り替えスイッチ、67a
〜67cは各制御装置の出力切離し時のダミー抵抗器で
ある。この場合、各制御装置61a〜61cの出力は対
応するアクチュエータ制御コイル31a〜31cに電流
を流し、アクチュエータを駆動し、各制御装置内の比較
選択論理回路62a〜62cは自系の制御装置と他系の
制御装置の制御電流を比較し比較した結果によって自系
の対応する切り替えスイッチ66a〜66cを制御する
ものである。
に対応したアクチュエータ制御コイル、61a〜61c
は各制御装置の本体、62a〜62cは制御装置内の比
較選択論理回路、63a〜63cは各制御装置自身の制
御電流検出器、64a〜64c及び65a〜65cは他
系の制御装置の出力電流を検出する電流検出器、66a
〜66cは各制御装置の出力切り替えスイッチ、67a
〜67cは各制御装置の出力切離し時のダミー抵抗器で
ある。この場合、各制御装置61a〜61cの出力は対
応するアクチュエータ制御コイル31a〜31cに電流
を流し、アクチュエータを駆動し、各制御装置内の比較
選択論理回路62a〜62cは自系の制御装置と他系の
制御装置の制御電流を比較し比較した結果によって自系
の対応する切り替えスイッチ66a〜66cを制御する
ものである。
【0012】以上の構成において制御装置6a,6b,
6cは、発電機の回転数を、トランス7を介して得られ
る発電機5の周波数より検出し、設定された周波数とな
るようアクチュエータ3を介し調圧弁2を制御し、ター
ビン4への蒸気の圧力を制御することにより周波数を一
定に保つ。
6cは、発電機の回転数を、トランス7を介して得られ
る発電機5の周波数より検出し、設定された周波数とな
るようアクチュエータ3を介し調圧弁2を制御し、ター
ビン4への蒸気の圧力を制御することにより周波数を一
定に保つ。
【0013】ただし、本実施例は他の発電機とは接続さ
れていないが、一般には接続され、同期化現象により、
引き込まれるが、本発明の本質ではないので以下図1の
構成において説明する。
れていないが、一般には接続され、同期化現象により、
引き込まれるが、本発明の本質ではないので以下図1の
構成において説明する。
【0014】以上の構成および制御において、各系制御
装置6a,6b,6cはそれぞれ回転数を検出して、ア
クチュエータ3の制御コイル31a,31b,31cに
電流を流し、調圧弁2を制御する。
装置6a,6b,6cはそれぞれ回転数を検出して、ア
クチュエータ3の制御コイル31a,31b,31cに
電流を流し、調圧弁2を制御する。
【0015】この場合アクチュエータ3はそれぞれの制
御装置の制御量出力である電流の和で動作し、その積分
で調圧弁2が開閉するものと仮定する。
御装置の制御量出力である電流の和で動作し、その積分
で調圧弁2が開閉するものと仮定する。
【0016】今仮に各制御装置6a,6b,6cが正常
であった場合、各制御装置からの制御量は多少の差はあ
るが図2に示すように許容誤差内で一致し、その和すな
わち約3倍の制御量としてアクチュエータ3を作動させ
る。
であった場合、各制御装置からの制御量は多少の差はあ
るが図2に示すように許容誤差内で一致し、その和すな
わち約3倍の制御量としてアクチュエータ3を作動させ
る。
【0017】尚、図2及び図3に示す平均値は、各制御
装置の制御量とアクチュエータを作動させる実際の制御
量である実効制御量との対比を明確にするために実効制
御量の3分の1すなわち各制御量の平均値を示したもの
である。従って、図2及び図3では理想的には目標値と
制御量の平均値の関係は45度の傾きの線になるもの
で、平均値が目標値とほぼ等しい関係が保たれている状
態では正常な制御が可能なことを示すものである。
装置の制御量とアクチュエータを作動させる実際の制御
量である実効制御量との対比を明確にするために実効制
御量の3分の1すなわち各制御量の平均値を示したもの
である。従って、図2及び図3では理想的には目標値と
制御量の平均値の関係は45度の傾きの線になるもの
で、平均値が目標値とほぼ等しい関係が保たれている状
態では正常な制御が可能なことを示すものである。
【0018】一方、制御装置の一部たとえば6cに故障
が発生した場合、図3に示すように、制御装置6cは正
常な場合の平均値からはずれた許容幅を超す異常幅の制
御量を出力する。
が発生した場合、図3に示すように、制御装置6cは正
常な場合の平均値からはずれた許容幅を超す異常幅の制
御量を出力する。
【0019】その結果他の制御装置6a,6bは目標と
する制御を行うために、6cの動きを打ち消すように制
御量を出力し、その結果制御量の平均値(正しくはその
3倍の実効制御量)が意図した制御量である目標値に近
づくように動作する。
する制御を行うために、6cの動きを打ち消すように制
御量を出力し、その結果制御量の平均値(正しくはその
3倍の実効制御量)が意図した制御量である目標値に近
づくように動作する。
【0020】この時、6a,6bの制御量は正常であれ
ば許容誤差内(図2、図3に示す許容幅)で一致し、
又、正常、異常が2対1であるので仮に6cが制御量の
上下限一杯の異常値を出力しても、6a,6bが6cに
打ち勝って、図3に示す平均値(正しく平均値の3倍)
が実効制御量となり正常な制御が続行される。
ば許容誤差内(図2、図3に示す許容幅)で一致し、
又、正常、異常が2対1であるので仮に6cが制御量の
上下限一杯の異常値を出力しても、6a,6bが6cに
打ち勝って、図3に示す平均値(正しく平均値の3倍)
が実効制御量となり正常な制御が続行される。
【0021】以上のような状態において、各制御装置内
の比較選択論理回路62a,62b,62cは、自系
(例えば、6a)の制御量と、他系の制御量とを比較
し、自系の制御量のみが許容誤差を越えていた場合、切
替スイッチ66cをオフにして自系の制御出力を切り離
す。
の比較選択論理回路62a,62b,62cは、自系
(例えば、6a)の制御量と、他系の制御量とを比較
し、自系の制御量のみが許容誤差を越えていた場合、切
替スイッチ66cをオフにして自系の制御出力を切り離
す。
【0022】一方、他の正常な系(例えば、6bと6
c)は互いに許容誤差内であるので、自身の系を正常と
見なし、切り離さず、以後正常な運転が続行される。
c)は互いに許容誤差内であるので、自身の系を正常と
見なし、切り離さず、以後正常な運転が続行される。
【0023】即ち、自系と他の2系の制御量とを相互に
比較し、自系の制御量が他の2系とも許容誤差内で一致
しなければ自系が異常と判断し、少なくとも他の1系と
自系の制御量が一致していれば自系を含めて当該2系は
正常とみなし自系は正常と判断し、その条件に応じて自
系の切り替えスイッチを正常時オン、異常時オフとする
ものである。
比較し、自系の制御量が他の2系とも許容誤差内で一致
しなければ自系が異常と判断し、少なくとも他の1系と
自系の制御量が一致していれば自系を含めて当該2系は
正常とみなし自系は正常と判断し、その条件に応じて自
系の切り替えスイッチを正常時オン、異常時オフとする
ものである。
【0024】この場合、ある系の故障判定に誤りがあっ
た場合には、故障系を切り離せなくなる可能性があるの
で、ある系が他系の異常を発見した場合、その旨を報知
することで操作員等によって切離しを図る。異常の発生
した系自身においても、故障を発見した場合は同様に報
知し、保守を行う。
た場合には、故障系を切り離せなくなる可能性があるの
で、ある系が他系の異常を発見した場合、その旨を報知
することで操作員等によって切離しを図る。異常の発生
した系自身においても、故障を発見した場合は同様に報
知し、保守を行う。
【0025】本実施例によれば、3つの制御装置からそ
れぞれ出力された3つの電気信号を1つのアクチュエー
タに入力し、3つの電気信号の和でアクチュエータを作
動させるようにしているので、簡単な構成で、コストを
低減でき、しかも信頼性を向上させることが可能とな
る。
れぞれ出力された3つの電気信号を1つのアクチュエー
タに入力し、3つの電気信号の和でアクチュエータを作
動させるようにしているので、簡単な構成で、コストを
低減でき、しかも信頼性を向上させることが可能とな
る。
【0026】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の発電所の
タービン制御装置によれば、少なくとも3つの制御装置
は、それぞれ独立に自,他系の出力信号の故障を判定で
き、かつ他系の故障判定を監視しているので、故障した
制御装置を確実に切り離すことができ、それぞれ独立に
出力された電気信号を1つの調整弁制御装置に入力し、
電気信号の和で調整弁制御装置を作動させるようにして
いるので、簡単な構成で、コストを低減でき、ある故障
を有する系の故障判定に誤りがあった場合でも、発電機
の回転数が設定された回転数となるように信頼性の高い
タービンの制御を行うことができる。
タービン制御装置によれば、少なくとも3つの制御装置
は、それぞれ独立に自,他系の出力信号の故障を判定で
き、かつ他系の故障判定を監視しているので、故障した
制御装置を確実に切り離すことができ、それぞれ独立に
出力された電気信号を1つの調整弁制御装置に入力し、
電気信号の和で調整弁制御装置を作動させるようにして
いるので、簡単な構成で、コストを低減でき、ある故障
を有する系の故障判定に誤りがあった場合でも、発電機
の回転数が設定された回転数となるように信頼性の高い
タービンの制御を行うことができる。
【図1】本発明の装置全体の構成図(3重系制御装置の
構成とそれによって制御されるタービン発電機との接続
関係を示した図)。
構成とそれによって制御されるタービン発電機との接続
関係を示した図)。
【図2】本発明の制御説明図(正常時の各系の制御量出
力の関係を示した図)。
力の関係を示した図)。
【図3】本発明の制御説明図(C系が異常時の各系の制
御量出力の関係を示した図)。
御量出力の関係を示した図)。
1…ボイラ、2…調圧弁、3…調圧弁アクチュエータ、
31…アクチュエータ制御コイル、4…タービン、5…
発電機、6a〜6c…各系の制御装置、61a〜61c
…各系の制御装置基本部、62a〜62c…各系の比較
選択論理回路、63a〜63c,64a〜64c,65
a〜65c…制御量電流検出器、66a〜66c…切り
替えスイッチ、67a〜67c…ダミー抵抗器、7…ト
ランス。
31…アクチュエータ制御コイル、4…タービン、5…
発電機、6a〜6c…各系の制御装置、61a〜61c
…各系の制御装置基本部、62a〜62c…各系の比較
選択論理回路、63a〜63c,64a〜64c,65
a〜65c…制御量電流検出器、66a〜66c…切り
替えスイッチ、67a〜67c…ダミー抵抗器、7…ト
ランス。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 宮本 捷二 神奈川県川崎市麻生区王禅寺1099番地 株式会社日立製作所システム開発研究所 内 (56)参考文献 特開 昭49−95308(JP,A) 特開 昭47−3374(JP,A) 特開 昭47−5174(JP,A)
Claims (2)
- 【請求項1】ボイラと、該ボイラに調圧弁を介して接続
され前記ボイラで発生された蒸気により駆動されるター
ビンと、該タービンに接続された発電機と、前記調圧弁
を制御する調整弁制御装置と、前記発電機の回転数を検
出する回転数検出手段と、該回転数検出手段の出力を入
力し前記調整弁制御装置を制御する電気信号を独立に出
力するものであって、かつ自系の出力された電気信号及
び他系の出力された電気信号を検出する手段、自系の電
気信号と他系の電気信号を比較判定する手段、該比較判
定する手段により自系の電気信号が許容値を超えている
と判断された場合は自系の電気信号を無効として切り離
すための判定切り離し手段、他系の故障判定を監視する
手段、該監視手段により故障あると判断された場合は報
知する手段を含む少なくとも3つの制御装置を備え、前
記少なくとも3つの制御装置からそれぞれ出力された電
気信号の和で前記調圧弁制御装置により前記発電機の回
転数が設定された回転数となるように前記調圧弁を制御
することを特徴とする発電所のタービン制御装置。 - 【請求項2】前記少なくとも3つの制御装置は、切り離
された他の制御装置の出力信号を補い実効制御量となる
ように電気信号を出力することを特徴とする請求項1記
載の発電所のタービン制御装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP4247796A JP2501166B2 (ja) | 1992-09-17 | 1992-09-17 | 発電所のタ―ビン制御装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP4247796A JP2501166B2 (ja) | 1992-09-17 | 1992-09-17 | 発電所のタ―ビン制御装置 |
Related Parent Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP6356285A Division JPS60221802A (ja) | 1985-03-29 | 1985-03-29 | 制御用多重化装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH05241606A JPH05241606A (ja) | 1993-09-21 |
JP2501166B2 true JP2501166B2 (ja) | 1996-05-29 |
Family
ID=17168786
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP4247796A Expired - Lifetime JP2501166B2 (ja) | 1992-09-17 | 1992-09-17 | 発電所のタ―ビン制御装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2501166B2 (ja) |
Families Citing this family (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US7292897B2 (en) | 2000-04-28 | 2007-11-06 | Hitachi, Ltd. | Multiplexing control system and multiplexing method therefor |
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JP4688840B2 (ja) * | 2007-04-18 | 2011-05-25 | 株式会社日立製作所 | 複数コイルサーボ弁の制御装置 |
Family Cites Families (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JPS5249608B2 (ja) * | 1973-01-17 | 1977-12-19 |
-
1992
- 1992-09-17 JP JP4247796A patent/JP2501166B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
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