JP2682783B2 - Bi−fetロジック回路 - Google Patents
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- H03K19/08—Logic circuits, i.e. having at least two inputs acting on one output; Inverting circuits using specified components using semiconductor devices
- H03K19/094—Logic circuits, i.e. having at least two inputs acting on one output; Inverting circuits using specified components using semiconductor devices using field-effect transistors
- H03K19/0944—Logic circuits, i.e. having at least two inputs acting on one output; Inverting circuits using specified components using semiconductor devices using field-effect transistors using MOSFET or insulated gate field-effect transistors, i.e. IGFET
- H03K19/09448—Logic circuits, i.e. having at least two inputs acting on one output; Inverting circuits using specified components using semiconductor devices using field-effect transistors using MOSFET or insulated gate field-effect transistors, i.e. IGFET in combination with bipolar transistors [BIMOS]
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- H03K17/00—Electronic switching or gating, i.e. not by contact-making and –breaking
- H03K17/51—Electronic switching or gating, i.e. not by contact-making and –breaking characterised by the components used
- H03K17/56—Electronic switching or gating, i.e. not by contact-making and –breaking characterised by the components used by the use, as active elements, of semiconductor devices
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- H03K17/62—Switching arrangements with several input- output-terminals, e.g. multiplexers, distributors
- H03K17/6257—Switching arrangements with several input- output-terminals, e.g. multiplexers, distributors with several inputs only combined with selecting means
- H03K17/6264—Switching arrangements with several input- output-terminals, e.g. multiplexers, distributors with several inputs only combined with selecting means using current steering means
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- H03K3/00—Circuits for generating electric pulses; Monostable, bistable or multistable circuits
- H03K3/02—Generators characterised by the type of circuit or by the means used for producing pulses
- H03K3/26—Generators characterised by the type of circuit or by the means used for producing pulses by the use, as active elements, of bipolar transistors with internal or external positive feedback
- H03K3/28—Generators characterised by the type of circuit or by the means used for producing pulses by the use, as active elements, of bipolar transistors with internal or external positive feedback using means other than a transformer for feedback
- H03K3/281—Generators characterised by the type of circuit or by the means used for producing pulses by the use, as active elements, of bipolar transistors with internal or external positive feedback using means other than a transformer for feedback using at least two transistors so coupled that the input of one is derived from the output of another, e.g. multivibrator
- H03K3/286—Generators characterised by the type of circuit or by the means used for producing pulses by the use, as active elements, of bipolar transistors with internal or external positive feedback using means other than a transformer for feedback using at least two transistors so coupled that the input of one is derived from the output of another, e.g. multivibrator bistable
- H03K3/288—Generators characterised by the type of circuit or by the means used for producing pulses by the use, as active elements, of bipolar transistors with internal or external positive feedback using means other than a transformer for feedback using at least two transistors so coupled that the input of one is derived from the output of another, e.g. multivibrator bistable using additional transistors in the input circuit
- H03K3/2885—Generators characterised by the type of circuit or by the means used for producing pulses by the use, as active elements, of bipolar transistors with internal or external positive feedback using means other than a transformer for feedback using at least two transistors so coupled that the input of one is derived from the output of another, e.g. multivibrator bistable using additional transistors in the input circuit the input circuit having a differential configuration
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Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は高速回路に関し、特にバ
イポーラ・トランジスタと電界効果トランジスタを使用
し、普通BI−FET回路と呼ばれる高速多レベル集積
回路に関する。
イポーラ・トランジスタと電界効果トランジスタを使用
し、普通BI−FET回路と呼ばれる高速多レベル集積
回路に関する。
【0002】
【従来の技術】バイポーラ・トランジスタは少なくとも
1960年代以降はエミッタ結合ロジック(ECL)回
路等の高速集積回路に用いられている。代表的(基本
的)なエミッタ結合ロジック回路は、対になった第1お
よび第2のn−p−nトランジスタで形成され、それら
のコレクタは第1および第2の別々の負荷抵抗器に接続
され、エミッタは共通の抵抗器に接続されるか、または
エミッタが第3の抵抗器に接続された第3のn−p−n
トランジスタのコレクタに結合される。このような回路
の立ち上がり/立ち下がり時間はピコ秒の範囲にもな
る。この回路の問題点は消費電力がある用途に求められ
る値よりも大きいことである。消費電力の問題はn−p
−nトランジスタのエミッタ結合対をそれぞれ積み重ね
てツリー構造を作ることで、部分的には解決される。ト
ランジスタのエミッタ結合対を2段にして、n−p−n
トランジスタのコレクタを次段のエミッタに接続するこ
とは周知のとおりである。これにより、使用できるロジ
ックがかなり多くなる一方、速度と電力は1対のエミッ
タ結合トランジスタで用いられる場合と同じレベルに維
持することができる。このようにして得られるツリー構
造の速度と電力の積は基本的なエミッタ結合構造に比べ
て大幅に改良される。
1960年代以降はエミッタ結合ロジック(ECL)回
路等の高速集積回路に用いられている。代表的(基本
的)なエミッタ結合ロジック回路は、対になった第1お
よび第2のn−p−nトランジスタで形成され、それら
のコレクタは第1および第2の別々の負荷抵抗器に接続
され、エミッタは共通の抵抗器に接続されるか、または
エミッタが第3の抵抗器に接続された第3のn−p−n
トランジスタのコレクタに結合される。このような回路
の立ち上がり/立ち下がり時間はピコ秒の範囲にもな
る。この回路の問題点は消費電力がある用途に求められ
る値よりも大きいことである。消費電力の問題はn−p
−nトランジスタのエミッタ結合対をそれぞれ積み重ね
てツリー構造を作ることで、部分的には解決される。ト
ランジスタのエミッタ結合対を2段にして、n−p−n
トランジスタのコレクタを次段のエミッタに接続するこ
とは周知のとおりである。これにより、使用できるロジ
ックがかなり多くなる一方、速度と電力は1対のエミッ
タ結合トランジスタで用いられる場合と同じレベルに維
持することができる。このようにして得られるツリー構
造の速度と電力の積は基本的なエミッタ結合構造に比べ
て大幅に改良される。
【0003】しかしエミッタ結合ロジック回路のツリー
構造は、非常な高速で動作させるためにはトランジスタ
をリニア・レンジと呼ばれる非飽和状態で動作させなけ
ればならない。そのためには各層のトランジスタのコレ
クタ/エミッタ領域の両端の電圧を約1ボルトにする必
要がある。普通、エミッタ結合回路の出力電圧信号レベ
ルは約0.7ボルトである。また第3トランジスタと第
3抵抗器より成る定電流源の両端の電圧は通常、約2ボ
ルト以上である。したがって適正動作のためには約5ボ
ルトの電源電圧が必要である。電源電圧は大きく下げる
ことはできない。きわめて高速な動作が得られるように
トランジスタを非飽和状態に保つ必要があるからであ
る。そのため消費電力はある用途で求められる場合より
も大きいままである。
構造は、非常な高速で動作させるためにはトランジスタ
をリニア・レンジと呼ばれる非飽和状態で動作させなけ
ればならない。そのためには各層のトランジスタのコレ
クタ/エミッタ領域の両端の電圧を約1ボルトにする必
要がある。普通、エミッタ結合回路の出力電圧信号レベ
ルは約0.7ボルトである。また第3トランジスタと第
3抵抗器より成る定電流源の両端の電圧は通常、約2ボ
ルト以上である。したがって適正動作のためには約5ボ
ルトの電源電圧が必要である。電源電圧は大きく下げる
ことはできない。きわめて高速な動作が得られるように
トランジスタを非飽和状態に保つ必要があるからであ
る。そのため消費電力はある用途で求められる場合より
も大きいままである。
【0004】BI−FETは電界効果トランジスタとバ
イポーラ・トランジスタを組合わせたものである。電界
効果トランジスタの高入力インピーダンス特性は入力デ
バイスとして有用な特性である。バイポーラ・トランジ
スタの低出力インピーダンスは出力デバイスとして有用
な特性である。
イポーラ・トランジスタを組合わせたものである。電界
効果トランジスタの高入力インピーダンス特性は入力デ
バイスとして有用な特性である。バイポーラ・トランジ
スタの低出力インピーダンスは出力デバイスとして有用
な特性である。
【0005】SRAMにはバイポーラ・トランジスタと
電界効果トランジスタを組合わせて用いるものがある。
米国特許第4825413号明細書(H.V.Tran)は、
エミッタ結合n−p−nトランジスタと電界効果トラン
ジスタ(FET)が対になったセンス増幅器を含むバイ
ポーラ−CMOSスタティック・ランダム・アクセス・
メモリを示している。トランジスタのエミッタはFET
のドレインに接続され、FETのソースは基準電位に接
続される。FETはオンの時にトランジスタの電流路を
与えるものとして述べられている。ゲート酸化物の厚み
等のFETの特性の変動や、そのゲートに印加される電
圧レベルの変動は、FETを流れる電流の変動の原因に
なる。そのためこの種の構造は定電流源が求められる用
途では理想的とは言えない。
電界効果トランジスタを組合わせて用いるものがある。
米国特許第4825413号明細書(H.V.Tran)は、
エミッタ結合n−p−nトランジスタと電界効果トラン
ジスタ(FET)が対になったセンス増幅器を含むバイ
ポーラ−CMOSスタティック・ランダム・アクセス・
メモリを示している。トランジスタのエミッタはFET
のドレインに接続され、FETのソースは基準電位に接
続される。FETはオンの時にトランジスタの電流路を
与えるものとして述べられている。ゲート酸化物の厚み
等のFETの特性の変動や、そのゲートに印加される電
圧レベルの変動は、FETを流れる電流の変動の原因に
なる。そのためこの種の構造は定電流源が求められる用
途では理想的とは言えない。
【0006】定電流源を要するロジック用途に入力とし
て複数のロジック・レベル、電圧レベルを要する多段ツ
リー構造を用いるものがある。上記の米国特許第482
5413号明細書の構造はこうした用途には適していな
い。
て複数のロジック・レベル、電圧レベルを要する多段ツ
リー構造を用いるものがある。上記の米国特許第482
5413号明細書の構造はこうした用途には適していな
い。
【0007】標準化されておりマスター・スライス回路
またはライブラリ回路と呼ばれるロジック回路等の用途
では通常、標準的なロジック・レベルしか用いられず、
バイポーラ・トランジスタや電界効果トランジスタに普
通に求められる複数の電圧ロジック・レベルの使用が問
題となる。
またはライブラリ回路と呼ばれるロジック回路等の用途
では通常、標準的なロジック・レベルしか用いられず、
バイポーラ・トランジスタや電界効果トランジスタに普
通に求められる複数の電圧ロジック・レベルの使用が問
題となる。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】動作がきわめて高速で
あり消費電力が従来のECL回路よりも小さいECL型
ロジック回路が求められており、本発明の目的はこのよ
うな要望に応えるロジック回路を提供することである。
あり消費電力が従来のECL回路よりも小さいECL型
ロジック回路が求められており、本発明の目的はこのよ
うな要望に応えるロジック回路を提供することである。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明は、エミッタ結合
バイポーラ・トランジスタ(例えば、図2のT7、T
8、T9)よりなる第1の電流スイッチ段と、第1の電
流スイッチ段の各々のバイポーラ・トランジスタのコレ
クタに接続されたエミッタ結合バイポーラ・トランジス
タ(例えば、図2のT1−T2、T3−T4およびT5
−T6)よりなる第2の電流スイッチ段とを含むツリー
構造のロジック回路であり、ゲートにスイッチ制御信号
(例えば、図2のVck)を受け取り、第1の通電端子
が第1の電流スイッチ段のエミッタ結合点(例えば、図
2の36)に接続され、第2の通電端子が抵抗素子(例
えば、図2の20)を介して基準電位(例えば、図2の
Vss)に結合された電界効果トランジスタ(例えば、
図2の16)を備える。この電界効果トランジスタは、
スイッチ制御信号に応答して導通したとき、前記抵抗素
子との組合せで電流源として機能する。したがって、本
発明のロジック回路は、ツリー構造のBI−FETロジ
ック回路を構成する。既述したように、ツリー構造のエ
ミッタ結合ロジック回路を高速動作させるためには、非
飽和状態でバイポーラ・トランジスタを動作させる必要
があり、そのためにはトランジスタのコレクタ−エミッ
タ両端の電圧を約1ボルトにする必要がある。また、バ
イポーラ・トランジスタと抵抗とよりなる電流源は約2
ボルトの電圧を必要とするため、2段のエミッタ結合電
流スイッチ・ツリーを動作させるためには、5ボルトの
電源電圧が必要になる。本発明に従って、オン/オフ・
スイッチとして用いられる電界効果トランジスタと抵抗
素子との組合せで電流源を構成した場合、電界効果トラ
ンジスタは導通時にドレイン−ソース間に小さなインピ
ーダンスを与え、ドレイン−ソース間の電圧降下が20
ミリボルト程度と小さくなるため、同じ段数の電流スイ
ッチ・ロジック・ツリーを3.6ボルトの電源で動作さ
せることが可能になり、消費電力を約39%だけ減少さ
せることができる。電界効果トランジスタは動作速度が
遅いが、電界効果トランジスタが動作するのは動作サイ
クルの開始時と終了時のみであり、一旦動作を開始すれ
ば、ロジック・ツリー回路のスイッチング速度に影響し
ないから、動作の高速性を実質的に維持することができ
る。
バイポーラ・トランジスタ(例えば、図2のT7、T
8、T9)よりなる第1の電流スイッチ段と、第1の電
流スイッチ段の各々のバイポーラ・トランジスタのコレ
クタに接続されたエミッタ結合バイポーラ・トランジス
タ(例えば、図2のT1−T2、T3−T4およびT5
−T6)よりなる第2の電流スイッチ段とを含むツリー
構造のロジック回路であり、ゲートにスイッチ制御信号
(例えば、図2のVck)を受け取り、第1の通電端子
が第1の電流スイッチ段のエミッタ結合点(例えば、図
2の36)に接続され、第2の通電端子が抵抗素子(例
えば、図2の20)を介して基準電位(例えば、図2の
Vss)に結合された電界効果トランジスタ(例えば、
図2の16)を備える。この電界効果トランジスタは、
スイッチ制御信号に応答して導通したとき、前記抵抗素
子との組合せで電流源として機能する。したがって、本
発明のロジック回路は、ツリー構造のBI−FETロジ
ック回路を構成する。既述したように、ツリー構造のエ
ミッタ結合ロジック回路を高速動作させるためには、非
飽和状態でバイポーラ・トランジスタを動作させる必要
があり、そのためにはトランジスタのコレクタ−エミッ
タ両端の電圧を約1ボルトにする必要がある。また、バ
イポーラ・トランジスタと抵抗とよりなる電流源は約2
ボルトの電圧を必要とするため、2段のエミッタ結合電
流スイッチ・ツリーを動作させるためには、5ボルトの
電源電圧が必要になる。本発明に従って、オン/オフ・
スイッチとして用いられる電界効果トランジスタと抵抗
素子との組合せで電流源を構成した場合、電界効果トラ
ンジスタは導通時にドレイン−ソース間に小さなインピ
ーダンスを与え、ドレイン−ソース間の電圧降下が20
ミリボルト程度と小さくなるため、同じ段数の電流スイ
ッチ・ロジック・ツリーを3.6ボルトの電源で動作さ
せることが可能になり、消費電力を約39%だけ減少さ
せることができる。電界効果トランジスタは動作速度が
遅いが、電界効果トランジスタが動作するのは動作サイ
クルの開始時と終了時のみであり、一旦動作を開始すれ
ば、ロジック・ツリー回路のスイッチング速度に影響し
ないから、動作の高速性を実質的に維持することができ
る。
【0010】本発明は、一態様では、処理/保持システ
ムとして実施することができ、このシステムは第1電界
効果トランジスタによってオンとオフに切り替えられる
ツリー構造のバイポーラ・ロジック部と、第2電界効果
トランジスタによってオンとオフに切り替えられるバイ
ポーラ・ラッチ部を含む。高速動作を実現するためにロ
ジック部とラッチ部の両方にエミッタ結合ロジックが用
いられる。第1および第2の電界効果トランジスタは各
々、導通時にドレインとソース間のインピーダンスが小
さいオン/オフ・スイッチとして用いられ、抵抗との組
合せで電流源として機能する。ロジック部の出力はラッ
チ部の入力に接続される。一時にロジック部とラッチ部
のいずれか一方が活動状態となるように、第1、第2電
界効果トランジスタを制御するのに相補クロック信号が
用いられる。ロジック部はロジック機能を拡張するため
に2段のエミッタ結合ツリー構造をとる。電界効果トラ
ンジスタを用いることで電圧レベルが+3.6ボルトの
電源を使用しやすくなる。これは従来のエミッタ結合ツ
リー構造に用いられる通常+5ボルトの電源と対照的で
ある。すなわち本発明の処理/保持システムを採用する
ことで高速化と低消費電力が実現される。
ムとして実施することができ、このシステムは第1電界
効果トランジスタによってオンとオフに切り替えられる
ツリー構造のバイポーラ・ロジック部と、第2電界効果
トランジスタによってオンとオフに切り替えられるバイ
ポーラ・ラッチ部を含む。高速動作を実現するためにロ
ジック部とラッチ部の両方にエミッタ結合ロジックが用
いられる。第1および第2の電界効果トランジスタは各
々、導通時にドレインとソース間のインピーダンスが小
さいオン/オフ・スイッチとして用いられ、抵抗との組
合せで電流源として機能する。ロジック部の出力はラッ
チ部の入力に接続される。一時にロジック部とラッチ部
のいずれか一方が活動状態となるように、第1、第2電
界効果トランジスタを制御するのに相補クロック信号が
用いられる。ロジック部はロジック機能を拡張するため
に2段のエミッタ結合ツリー構造をとる。電界効果トラ
ンジスタを用いることで電圧レベルが+3.6ボルトの
電源を使用しやすくなる。これは従来のエミッタ結合ツ
リー構造に用いられる通常+5ボルトの電源と対照的で
ある。すなわち本発明の処理/保持システムを採用する
ことで高速化と低消費電力が実現される。
【0011】
【0012】
【実施例】図1を参照する。これは本発明に従った処理
/保持システム(回路)10を示す。システム10はバ
イポーラ・ロジック部12、バイポーラ・ラッチ部1
4、nチャネル電界効果トランジスタ16、18、及び
抵抗器(抵抗素子)20を含む。バイポーラ・ロジック
部12の入力端子Vin1、Vin2、...Vinx
はバイポーラ・ロジック部12で処理されるデータ入力
信号を受信するように形成される。バイポーラ・ロジッ
ク部12の入力端子Vsel1、Vsel2、...V
selxは所定時間にVin1、Vin2、...Vi
nxのどの入力データ信号がバイポーラ・ロジック部1
2によって処理されるかを決定する選択入力信号を受信
するように形成される。バイポーラ・ロジック部12の
出力はバイポーラ・ラッチ部14の入力端子32、34
に接続される。バイポーラ・ラッチ部14の出力Vou
t、Vouti(Voutの反転出力)はシステム10
の出力となる。相補クロック信号Vck、Vckiは各
々トランジスタ16、18のゲートに接続される。トラ
ンジスタ16がそのゲートのHIGH信号 "1" によっ
て活動状態("ON")になった時、バイポーラ・ロジッ
ク部12は入力端子Vin1、Vin2、...Vin
xのいずれか1端子で受信された信号を処理し、その端
子32、34に出力信号を生成することができる。トラ
ンジスタ16が活動状態になった時、トランジスタ18
はそのゲートのLOW信号"0"によって非活動状態("
OFF")となり、バイポーラ・ラッチ部14は非活動
状態となる。VckとVckiが各々"1"、"0"から"
0"、"1"に切り替わるとバイポーラ・ロジック部12
は非活動状態になり、バイポーラ・ラッチ部14は活動
状態となって、入力データ端子Vin1、Vin
2、...Vinxのうち選択された端子に印加された
ものと同じロジック・レベルである出力Voutで信号
を生成し保持するようにラッチ・アップする。
/保持システム(回路)10を示す。システム10はバ
イポーラ・ロジック部12、バイポーラ・ラッチ部1
4、nチャネル電界効果トランジスタ16、18、及び
抵抗器(抵抗素子)20を含む。バイポーラ・ロジック
部12の入力端子Vin1、Vin2、...Vinx
はバイポーラ・ロジック部12で処理されるデータ入力
信号を受信するように形成される。バイポーラ・ロジッ
ク部12の入力端子Vsel1、Vsel2、...V
selxは所定時間にVin1、Vin2、...Vi
nxのどの入力データ信号がバイポーラ・ロジック部1
2によって処理されるかを決定する選択入力信号を受信
するように形成される。バイポーラ・ロジック部12の
出力はバイポーラ・ラッチ部14の入力端子32、34
に接続される。バイポーラ・ラッチ部14の出力Vou
t、Vouti(Voutの反転出力)はシステム10
の出力となる。相補クロック信号Vck、Vckiは各
々トランジスタ16、18のゲートに接続される。トラ
ンジスタ16がそのゲートのHIGH信号 "1" によっ
て活動状態("ON")になった時、バイポーラ・ロジッ
ク部12は入力端子Vin1、Vin2、...Vin
xのいずれか1端子で受信された信号を処理し、その端
子32、34に出力信号を生成することができる。トラ
ンジスタ16が活動状態になった時、トランジスタ18
はそのゲートのLOW信号"0"によって非活動状態("
OFF")となり、バイポーラ・ラッチ部14は非活動
状態となる。VckとVckiが各々"1"、"0"から"
0"、"1"に切り替わるとバイポーラ・ロジック部12
は非活動状態になり、バイポーラ・ラッチ部14は活動
状態となって、入力データ端子Vin1、Vin
2、...Vinxのうち選択された端子に印加された
ものと同じロジック・レベルである出力Voutで信号
を生成し保持するようにラッチ・アップする。
【0013】トランジスタ16のドレインはバイポーラ
・ロジック部12に端子36で接続される。トランジス
タ18のドレインはバイポーラ・ラッチ部14に端子3
8で接続される。トランジスタ16、18のソースは抵
抗器20の第1端子30に接続される。
・ロジック部12に端子36で接続される。トランジス
タ18のドレインはバイポーラ・ラッチ部14に端子3
8で接続される。トランジスタ16、18のソースは抵
抗器20の第1端子30に接続される。
【0014】バイポーラ・ロジック部12とバイポーラ
・ラッチ部14は両方とも電圧Vccの正電源が印加さ
れる端子22に接続される。抵抗器20の第2端子24
は電圧Vssの第1基準電源に接続される。バイポーラ
・ロジック部12はまた端子26及び電圧Vrefの基
準電源に接続される。バイポーラ・ラッチ部14はまた
端子28及び電圧Veeの正電源にも接続される。
・ラッチ部14は両方とも電圧Vccの正電源が印加さ
れる端子22に接続される。抵抗器20の第2端子24
は電圧Vssの第1基準電源に接続される。バイポーラ
・ロジック部12はまた端子26及び電圧Vrefの基
準電源に接続される。バイポーラ・ラッチ部14はまた
端子28及び電圧Veeの正電源にも接続される。
【0015】図2は図1のバイポーラ・ロジック部12
の実施例(破線内)と図1のトランジスタ16及び抵抗
器20を示す。
の実施例(破線内)と図1のトランジスタ16及び抵抗
器20を示す。
【0016】バイポーラ・ロジック回路12の実施例は
エミッタ結合n−p−nトランジスタT1、T2の第1
対、エミッタ結合n−p−nトランジスタT3、T4の
第2対、エミッタ結合n−p−nトランジスタT5、T
6の第3対、n−p−nトランジスタT7、T8、T9
及び抵抗器(抵抗素子)50、52を含む。
エミッタ結合n−p−nトランジスタT1、T2の第1
対、エミッタ結合n−p−nトランジスタT3、T4の
第2対、エミッタ結合n−p−nトランジスタT5、T
6の第3対、n−p−nトランジスタT7、T8、T9
及び抵抗器(抵抗素子)50、52を含む。
【0017】T1、T4、T5のコレクタは抵抗器50
の第1端子及び端子32に接続される。T2、T3、T
6のコレクタは抵抗器52の第1端子及び端子34に接
続される。抵抗器50、52の第2端子は端子22及び
Vccに接続される。T1、T2のエミッタはT7のコ
レクタ及び端子54に接続される。T3、T4のエミッ
タはT8のコレクタ及び端子56に接続される。T5、
T6のエミッタはT9のコレクタ及び端子58に接続さ
れる。T7、T8、T9のエミッタはすべてトランジス
タ16のドレイン及び端子36に接続される。T1、T
4、T5のベースはVin1、Vin2、Vinxにそ
れぞれ接続される。T2、T3、T6のベースは端子2
6及びVrefに接続される。T7、T8、T9のベー
スはVsel1、Vsel2、Vselxにそれぞれ接
続される。
の第1端子及び端子32に接続される。T2、T3、T
6のコレクタは抵抗器52の第1端子及び端子34に接
続される。抵抗器50、52の第2端子は端子22及び
Vccに接続される。T1、T2のエミッタはT7のコ
レクタ及び端子54に接続される。T3、T4のエミッ
タはT8のコレクタ及び端子56に接続される。T5、
T6のエミッタはT9のコレクタ及び端子58に接続さ
れる。T7、T8、T9のエミッタはすべてトランジス
タ16のドレイン及び端子36に接続される。T1、T
4、T5のベースはVin1、Vin2、Vinxにそ
れぞれ接続される。T2、T3、T6のベースは端子2
6及びVrefに接続される。T7、T8、T9のベー
スはVsel1、Vsel2、Vselxにそれぞれ接
続される。
【0018】図の実施例で、Vcc=+3.6ボルト、
Vref=+2.35ボルト、Vss=0ボルト、Vi
n1、Vin2、...Vinxの"1"レベル=+2.
6ボルト、Vin1、Vin2、...Vinxの"0"
レベル=+2.1ボルト、Vsel1、Vsel
2、...Vselxの"1"レベル=+1.75ボル
ト、Vsel1、Vsel2、...Vselxの"0"
レベル=+1.45ボルト、Vckの"1"レベル=+
3.0ボルト、Vckの"0"レベル=0ボルト、抵抗器
50、52、20はそれぞれ1140、1140、21
30オームである。これらの値を用いて測定したステー
ジ遅延は62−73ピコ秒の範囲であった。
Vref=+2.35ボルト、Vss=0ボルト、Vi
n1、Vin2、...Vinxの"1"レベル=+2.
6ボルト、Vin1、Vin2、...Vinxの"0"
レベル=+2.1ボルト、Vsel1、Vsel
2、...Vselxの"1"レベル=+1.75ボル
ト、Vsel1、Vsel2、...Vselxの"0"
レベル=+1.45ボルト、Vckの"1"レベル=+
3.0ボルト、Vckの"0"レベル=0ボルト、抵抗器
50、52、20はそれぞれ1140、1140、21
30オームである。これらの値を用いて測定したステー
ジ遅延は62−73ピコ秒の範囲であった。
【0019】バイポーラ・ロジック部12はVckが"
1"の時に活動状態となり、Vckが"0"の時に非活動
状態となる。トランジスタ16はそのゲートに印加され
た"1"によって活動状態となった時に、端子36、30
間の低インピーダンスの短絡路として働くスイッチであ
る。図の実施例のトランジスタ16は0.8ミクロンの
nチャネル・エンハンスメント絶縁ゲート電界効果トラ
ンジスタで、ドレイン/ソース間電圧(すなわち端子3
4、30間電圧)はバイポーラ・ロジック部12が活動
状態の時に約20ミリボルトである。
1"の時に活動状態となり、Vckが"0"の時に非活動
状態となる。トランジスタ16はそのゲートに印加され
た"1"によって活動状態となった時に、端子36、30
間の低インピーダンスの短絡路として働くスイッチであ
る。図の実施例のトランジスタ16は0.8ミクロンの
nチャネル・エンハンスメント絶縁ゲート電界効果トラ
ンジスタで、ドレイン/ソース間電圧(すなわち端子3
4、30間電圧)はバイポーラ・ロジック部12が活動
状態の時に約20ミリボルトである。
【0020】バイポーラ・ロジック部12は次のように
動作する。まずVckによってトランジスタ16のゲー
トに"1"が印加された時、バイポーラ・ロジック部12
は活動状態となり、電流がVccから抵抗器50または
52に、次にトランジスタT1、T2、T3、T4、T
5、T6のいずれかを通り、次にトランジスタT7、T
8、T9のいずれかを通り、さらにトランジスタ16と
抵抗器20を通り、Vssに流れる。この電流の実際の
経路はT1、T4、T6、T7、T8、T9のベースに
印加されるロジック・レベルによって決まる。T7、T
8、T9のベースのうち1つだけが"1"を受取る。ベー
スが"1"を受取るトランジスタはVccからの電流が通
過できるトランジスタである。Vck="1"、Vsel
="1"、Vsel2、...Vselx="0"、及びV
in1="1"とする。この条件下で電流はVccから抵
抗器50、T1、T7、トランジスタ16、抵抗器20
及びVssへ流れる。これによる抵抗器50両端の電圧
低下のため、端子32の出力電圧は"0"になる。抵抗器
52には電流が流れないため端子34はVccすなわ
ち"1"にとどまる。
動作する。まずVckによってトランジスタ16のゲー
トに"1"が印加された時、バイポーラ・ロジック部12
は活動状態となり、電流がVccから抵抗器50または
52に、次にトランジスタT1、T2、T3、T4、T
5、T6のいずれかを通り、次にトランジスタT7、T
8、T9のいずれかを通り、さらにトランジスタ16と
抵抗器20を通り、Vssに流れる。この電流の実際の
経路はT1、T4、T6、T7、T8、T9のベースに
印加されるロジック・レベルによって決まる。T7、T
8、T9のベースのうち1つだけが"1"を受取る。ベー
スが"1"を受取るトランジスタはVccからの電流が通
過できるトランジスタである。Vck="1"、Vsel
="1"、Vsel2、...Vselx="0"、及びV
in1="1"とする。この条件下で電流はVccから抵
抗器50、T1、T7、トランジスタ16、抵抗器20
及びVssへ流れる。これによる抵抗器50両端の電圧
低下のため、端子32の出力電圧は"0"になる。抵抗器
52には電流が流れないため端子34はVccすなわ
ち"1"にとどまる。
【0021】ここでVck="1"、Vsel1=Vse
lx="0"、Vsel2="1"、及びVin2="0"と
する。この条件下で電流はVccから抵抗器52、T
3、T8、トランジスタ16、抵抗器20及びVssへ
流れる。これにより抵抗器52両端の電圧が低下し、端
子34の出力電圧が"0"になる。抵抗器50には電流が
流れないため端子34はVccすなわち"1"にとどま
る。
lx="0"、Vsel2="1"、及びVin2="0"と
する。この条件下で電流はVccから抵抗器52、T
3、T8、トランジスタ16、抵抗器20及びVssへ
流れる。これにより抵抗器52両端の電圧が低下し、端
子34の出力電圧が"0"になる。抵抗器50には電流が
流れないため端子34はVccすなわち"1"にとどま
る。
【0022】ここでVck="1"、Vsel1=Vse
l2="0"、Vselx="1"、及びVinx="1"と
する。この条件下で電流はVccから抵抗器50、T
5、T9、トランジスタ16、抵抗器20、及びVss
へ流れる。これにより抵抗器50両端の電圧が低下し、
端子32の出力電圧が"0"になる。抵抗器52には電流
が流れないため端子32はVccすなわち"1"にとどま
る。
l2="0"、Vselx="1"、及びVinx="1"と
する。この条件下で電流はVccから抵抗器50、T
5、T9、トランジスタ16、抵抗器20、及びVss
へ流れる。これにより抵抗器50両端の電圧が低下し、
端子32の出力電圧が"0"になる。抵抗器52には電流
が流れないため端子32はVccすなわち"1"にとどま
る。
【0023】トランジスタ16が"ON"(活動状態)の
とき、比較的一定の電流がロジック部12を流れること
に注意されたい。これはVsel1、Vsel2、Vs
elxのいずれかに印加されるHIGHレベルが同じで
T7、T8、T9のエミッタ/ベース間電圧も同じだか
らである。このようにT7、T8、T9の1つが"ON"
のとき、T7、T8、またはT9のいずれかのエミッタ
/ベースのHIGH電圧レベルより低い端子36の電圧
は一定である。この電圧をトランジスタ16の抵抗と抵
抗器20の抵抗との和で割った値がロジック部12に流
れる電流を決定する。
とき、比較的一定の電流がロジック部12を流れること
に注意されたい。これはVsel1、Vsel2、Vs
elxのいずれかに印加されるHIGHレベルが同じで
T7、T8、T9のエミッタ/ベース間電圧も同じだか
らである。このようにT7、T8、T9の1つが"ON"
のとき、T7、T8、またはT9のいずれかのエミッタ
/ベースのHIGH電圧レベルより低い端子36の電圧
は一定である。この電圧をトランジスタ16の抵抗と抵
抗器20の抵抗との和で割った値がロジック部12に流
れる電流を決定する。
【0024】端子32、34の出力信号を図2のバイポ
ーラ・ラッチ部14に転送する場合、Vckは"0"に切
り替えられ、Vcki(図1)は"0"から"1"に切り替
わる。これによりバイポーラ・ロジック部12は非活動
状態、バイポーラ・ラッチ部14は活動状態となる。
ーラ・ラッチ部14に転送する場合、Vckは"0"に切
り替えられ、Vcki(図1)は"0"から"1"に切り替
わる。これによりバイポーラ・ロジック部12は非活動
状態、バイポーラ・ラッチ部14は活動状態となる。
【0025】電界効果トランジスタ16が活動化され導
通状態となると、バイポーラ・ロジック部12のスイッ
チング速度はエミッタ結合トランジスタT1−T9の反
応時間(通常はビコ秒の範囲)によって決定される。T
1−T9の制御に用いられる電圧ロジック・レベルは従
来のツリー構造に用いられる標準のエミッタ結合ロジッ
ク・レベルである。電界効果の電圧ロジック・レベルは
バイポーラ・ロジック部12の動作サイクルの初めと終
わりにのみ必要である。電界効果トランジスタ12はそ
の特性上、バイポーラ・トランジスタT1−T9よりも
反応の遅いトランジスタであるが、バイポーラ・ロジッ
ク部12のスイッチング速度はT1−T9の反応時間に
対応しており、電界効果トランジスタ16のスイッチン
グ時間によって制限されない。
通状態となると、バイポーラ・ロジック部12のスイッ
チング速度はエミッタ結合トランジスタT1−T9の反
応時間(通常はビコ秒の範囲)によって決定される。T
1−T9の制御に用いられる電圧ロジック・レベルは従
来のツリー構造に用いられる標準のエミッタ結合ロジッ
ク・レベルである。電界効果の電圧ロジック・レベルは
バイポーラ・ロジック部12の動作サイクルの初めと終
わりにのみ必要である。電界効果トランジスタ12はそ
の特性上、バイポーラ・トランジスタT1−T9よりも
反応の遅いトランジスタであるが、バイポーラ・ロジッ
ク部12のスイッチング速度はT1−T9の反応時間に
対応しており、電界効果トランジスタ16のスイッチン
グ時間によって制限されない。
【0026】トランジスタ16のドレイン/ソース間電
圧は数十ミリボルト(20ミリボルト等)になるため、
Vccは(従来のエミッタ結合ツリー構造に用いられる
+5ボルトに対して)+3.6にすることができるほ
か、バイポーラ・トランジスタの入力を同じロジック・
レベルとすることが可能であり、それでもピコ秒単位の
反応時間を達成することができる。これにより消費電力
は約39%低下する。一方、図1、図2のバイポーラ・
ロジック部と比べた場合、従来のエミッタ結合ツリー構
造を用いるためには基準の3.6ボルトのほかに1.4
ボルトが必要になる。
圧は数十ミリボルト(20ミリボルト等)になるため、
Vccは(従来のエミッタ結合ツリー構造に用いられる
+5ボルトに対して)+3.6にすることができるほ
か、バイポーラ・トランジスタの入力を同じロジック・
レベルとすることが可能であり、それでもピコ秒単位の
反応時間を達成することができる。これにより消費電力
は約39%低下する。一方、図1、図2のバイポーラ・
ロジック部と比べた場合、従来のエミッタ結合ツリー構
造を用いるためには基準の3.6ボルトのほかに1.4
ボルトが必要になる。
【0027】図3は破線14a内に図1のバイポーラ・
ラッチ部14の実施例を示す。バイポーラ・ラッチ部1
4の実施例はn−p−nトランジスタT10、T11、
T12、T13、及び抵抗器(抵抗素子)80、82を
含む。抵抗器20、50、52は図2と同じである。こ
れらはラッチ部14の実施例14aの動作に必要ではあ
るがロジック部12と共用してもよい。T10、T11
のコレクタは端子22及びVccに接続される。抵抗器
80、82の第1端子は端子28及び電圧Veeの電源
に接続される。Vcki="1"のとき、トランジスタ1
8とラッチ部14は活動状態になり、図1、図2のロジ
ック部10の端子32、34の出力信号によりラッチ部
14がラッチ・アップする。つまり出力端子Voutが
図1、図2のロジック部12のデータ入力端子Vin
1、Vin2、またはVinxと同じロジック・レベル
に近づく。これに対し出力端子VoutiはVin1、
Vin2、またはVinxの補数となる。
ラッチ部14の実施例を示す。バイポーラ・ラッチ部1
4の実施例はn−p−nトランジスタT10、T11、
T12、T13、及び抵抗器(抵抗素子)80、82を
含む。抵抗器20、50、52は図2と同じである。こ
れらはラッチ部14の実施例14aの動作に必要ではあ
るがロジック部12と共用してもよい。T10、T11
のコレクタは端子22及びVccに接続される。抵抗器
80、82の第1端子は端子28及び電圧Veeの電源
に接続される。Vcki="1"のとき、トランジスタ1
8とラッチ部14は活動状態になり、図1、図2のロジ
ック部10の端子32、34の出力信号によりラッチ部
14がラッチ・アップする。つまり出力端子Voutが
図1、図2のロジック部12のデータ入力端子Vin
1、Vin2、またはVinxと同じロジック・レベル
に近づく。これに対し出力端子VoutiはVin1、
Vin2、またはVinxの補数となる。
【0028】バイポーラ・ラッチ部14の動作は次のと
おりである。Vckiが"0"から"1"へ、Vckが"1"
から"0"へ切り替わる時点で出力端子32、34は各
々"1"、"0"になるものとする。これによりT11のベ
ースは"1"にT10のベースは"0"となる。T10、T
11は両方ともエミッタ・フォロワとして機能するた
め、そのエミッタは、そのベース電圧よりも1Vbe
(ベース/エミッタ)だけ低い電位にセットされる。よ
って、T13のベース(T11のエミッタに接続され
る)は、T10のエミッタに接続されたT12のベース
よりも電圧が高くなる。これにより電流がVccから抵
抗器52、T13、トランジスタ18、抵抗器20、及
びVssに流れる。そのため端子34の電圧は図1、図
2のロジック部10がこの時点で非活動状態になって端
子34を"0"に保つことがなくても、"0"に保たれる。
このようにT10のベースが"0"になることで、T10
のエミッタ、したがってT12のベースはT13のベー
スよりも低い正電圧に保たれる。これによってT13は
活動/導通状態に保たれるため、T12のベースの電圧
はT13のベースよりも低く維持される結果になる。V
outの出力電圧レベルは能動的に"0"レベルに保たれ
る。よってHIGHレベルまたはT11のベースはT1
1のVbeによって下方へシフトし"1"レベルに維持さ
れる。
おりである。Vckiが"0"から"1"へ、Vckが"1"
から"0"へ切り替わる時点で出力端子32、34は各
々"1"、"0"になるものとする。これによりT11のベ
ースは"1"にT10のベースは"0"となる。T10、T
11は両方ともエミッタ・フォロワとして機能するた
め、そのエミッタは、そのベース電圧よりも1Vbe
(ベース/エミッタ)だけ低い電位にセットされる。よ
って、T13のベース(T11のエミッタに接続され
る)は、T10のエミッタに接続されたT12のベース
よりも電圧が高くなる。これにより電流がVccから抵
抗器52、T13、トランジスタ18、抵抗器20、及
びVssに流れる。そのため端子34の電圧は図1、図
2のロジック部10がこの時点で非活動状態になって端
子34を"0"に保つことがなくても、"0"に保たれる。
このようにT10のベースが"0"になることで、T10
のエミッタ、したがってT12のベースはT13のベー
スよりも低い正電圧に保たれる。これによってT13は
活動/導通状態に保たれるため、T12のベースの電圧
はT13のベースよりも低く維持される結果になる。V
outの出力電圧レベルは能動的に"0"レベルに保たれ
る。よってHIGHレベルまたはT11のベースはT1
1のVbeによって下方へシフトし"1"レベルに維持さ
れる。
【0029】端子32、34の電圧が各々"0"、"1"で
あれば、Vout="1"、Vouti="0"である。
あれば、Vout="1"、Vouti="0"である。
【0030】新しいデータがロジック部12に入力され
るようにする場合はVckiが"1"から"0"へ、Vck
が"0"から"1"へ切り替えられる。Vckiが"1"か
ら"0"へ切り替えられる時、Vckは"0"から"1"へ切
り替えられる。これらの条件によりロジック部12は活
動状態、ラッチ部14は非活動状態となる。通常、Vc
kが"1"となる時点よりも少なくとも遅くならない時点
で、新しいデータ入力信号が図1、図2のVin1、V
in2、...Vinxに印加され、新しい選択入力信
号がVsel1、Vsel2、...Vselxに印加
される。
るようにする場合はVckiが"1"から"0"へ、Vck
が"0"から"1"へ切り替えられる。Vckiが"1"か
ら"0"へ切り替えられる時、Vckは"0"から"1"へ切
り替えられる。これらの条件によりロジック部12は活
動状態、ラッチ部14は非活動状態となる。通常、Vc
kが"1"となる時点よりも少なくとも遅くならない時点
で、新しいデータ入力信号が図1、図2のVin1、V
in2、...Vinxに印加され、新しい選択入力信
号がVsel1、Vsel2、...Vselxに印加
される。
【0031】図の実施例ではVcc=+3.6ボルト、
Vss=0ボルト、Vee=+1.1ボルト、及び抵抗
器50、52、80、82、20=1140、114
0、1000、1000、2130オームである。
Vss=0ボルト、Vee=+1.1ボルト、及び抵抗
器50、52、80、82、20=1140、114
0、1000、1000、2130オームである。
【0032】電界効果トランジスタ18は"ON"(活動
状態)に切り替わってラッチ部14の動作サイクルを起
動し、"OFF"(非活動状態)に切り替わってラッチ部
14のサイクルを停止する。トランジスタ18が活動状
態にある時間、ラッチ部は"ラッチ・アップ"し、その時
の反応時間はそのバイポーラ・トランジスタによって決
定される。したがって"ラッチ・アップ"時間は、エミッ
タ結合バイポーラ回路に伴う高速度で得られる。これに
よりラッチ部14はピコ秒単位で反応する。
状態)に切り替わってラッチ部14の動作サイクルを起
動し、"OFF"(非活動状態)に切り替わってラッチ部
14のサイクルを停止する。トランジスタ18が活動状
態にある時間、ラッチ部は"ラッチ・アップ"し、その時
の反応時間はそのバイポーラ・トランジスタによって決
定される。したがって"ラッチ・アップ"時間は、エミッ
タ結合バイポーラ回路に伴う高速度で得られる。これに
よりラッチ部14はピコ秒単位で反応する。
【0033】
【発明の効果】本発明の処理/保持システムを採用する
ことで高速化と低消費電力が実現される。
ことで高速化と低消費電力が実現される。
【図1】本発明に従った処理/保持システムの図であ
る。
る。
【図2】図1の処理/保持システムの一部の実施例を示
す図である。
す図である。
【図3】図1の処理/保持システムの一部の実施例を示
す図である。
す図である。
10 処理/保持システム(回路) 12 バイポーラ・ロジック部 14 バイポーラ・ラッチ部 16、18 nチャネル電界効果トランジスタ 20、50、52 抵抗器(抵抗素子)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 ジョン・フランシス・マッケイブ アメリカ合衆国12603、ニューヨーク州 ポキプシ、オーク・ベンド・ロード 10 (72)発明者 ケニー・キーオン・シン アメリカ合衆国78729、テキサス州オー スティン、ナンバー 1716、ハンター ズ・チェイス・ドライブ 12343 (56)参考文献 特開 平2−231817(JP,A) 特開 平2−248115(JP,A)
Claims (1)
- 【請求項1】エミッタ結合バイポーラ・トランジスタよ
りなる第1の電流スイッチ段と、前記第1の電流スイッ
チ段の各々のバイポーラ・トランジスタのコレクタに接
続されたエミッタ結合バイポーラ・トランジスタよりな
る第2の電流スイッチ段とを含むツリー構造のロジック
回路において、 ゲートにスイッチ制御信号を受け取り、第1の通電端子
が前記第1の電流スイッチ段のエミッタ結合点に接続さ
れ、第2の通電端子が抵抗素子を介して基準電位に結合
された電界効果トランジスタを備え、前記電界効果トラ
ンジスタが前記スイッチ制御信号に応答して導通したと
き、前記電界効果トランジスタおよび前記抵抗素子の組
合せが電流源として機能するBI−FETロジック回
路。
Applications Claiming Priority (2)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
US861755 | 1992-04-01 | ||
US07/861,755 US5287016A (en) | 1992-04-01 | 1992-04-01 | High-speed bipolar-field effect transistor (BI-FET) circuit |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0685659A JPH0685659A (ja) | 1994-03-25 |
JP2682783B2 true JP2682783B2 (ja) | 1997-11-26 |
Family
ID=25336670
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP5009721A Expired - Lifetime JP2682783B2 (ja) | 1992-04-01 | 1993-01-25 | Bi−fetロジック回路 |
Country Status (3)
Country | Link |
---|---|
US (1) | US5287016A (ja) |
EP (1) | EP0564390A2 (ja) |
JP (1) | JP2682783B2 (ja) |
Families Citing this family (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2713167B2 (ja) * | 1994-06-14 | 1998-02-16 | 日本電気株式会社 | 比較器 |
FR2724073A1 (fr) * | 1994-08-31 | 1996-03-01 | Sgs Thomson Microelectronics | Circuit logique a etages differentiels |
JPH09153593A (ja) * | 1995-11-30 | 1997-06-10 | Nec Corp | BiMOS論理回路 |
US5748643A (en) * | 1996-07-31 | 1998-05-05 | International Business Machines Corporation | Fast scan GRA cell circuit |
DE10319089B4 (de) | 2003-04-28 | 2008-05-29 | Austriamicrosystems Ag | Flip-Flop-Schaltungsanordnung |
JP2005295006A (ja) * | 2004-03-31 | 2005-10-20 | Matsushita Electric Ind Co Ltd | フリップフロップ回路及びそれを用いた分周期回路 |
Family Cites Families (18)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US3446989A (en) * | 1966-08-15 | 1969-05-27 | Motorola Inc | Multiple level logic circuitry |
US3885169A (en) * | 1971-03-04 | 1975-05-20 | Bell Telephone Labor Inc | Storage-processor element including a bistable circuit and a steering circuit |
US3953746A (en) * | 1974-07-29 | 1976-04-27 | Honeywell Information Systems, Inc. | Selector latch gate |
JPS58209212A (ja) * | 1982-05-31 | 1983-12-06 | Hitachi Ltd | トランジスタ回路 |
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