JP2682121B2 - 衣類乾燥機の制御装置 - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 本発明はドラムの外周面に衣類の投入口を設けた衣類
乾燥機の制御装置に関するものである。

従来の技術 従来の衣類乾燥機は第４図に示すような構成であっ
た。第４図において、１は本体、２は本体１の前面に設
けられたドアで、衣類の出入を行うものである。３は衣
類を収納するドラムである。しかし、近年、第５図に示
すように、本体１の上部に設けたドア２を開くことによ
り、衣類を出し入れする方式のものもあり、この場合ド
ラム３の円周上の一部に衣類を出入れするドラム蓋４を
設けていた。

発明が解決しようとする課題 このような、第５図に示す構成では、ドラム蓋４を閉
じ忘れて運転を開始した場合、ドラム３の回転によりド
ラム３内の衣類が飛び出してしまい、衣類が本体１とド
ラム３との間にはさみ込まれて、衣類を損傷させたり、
衣類のかみ込みでドラムの回転がロックしてしまうとい
う課題を有していた。

本発明は上記課題を解決するもので、運転開始時にド
ラム蓋の開閉を自動的に確認して、ドラム蓋が開の時に
は運転を停止することを目的とする。

課題を解決するための手段 上記目的を達成するために本発明は、水平方向を中心
に回転するドラムと、このドラムの外周面の一部に設け
られた衣類出力れ用のドラム蓋と、前記ドラム蓋が開の
時に機械的にドラムの回転をロック状態にするドラムロ
ック手段と、入力信号に基づき、モータ，ヒータ，表示
部，ブザーを制御する動作制御部を備え、前記動作制御
部は運転開始時には前記ドラム回転検出手段の信号を入
力し、一定時間、前記入力信号がない時には、モータ，
ヒータへの通電をOFFとし、異常報知を行なう構成とし
ている。

作用 この構成により、ドラム蓋が正常に閉じられた時は運
転が可能だが、ドラム蓋を閉じ忘れた時には、機械的に
ドラムの回転がロックされるため、ドラムが回転しない
と共に一定時間後に異常報知を行なう。

実 施 例 以下、本発明の実施例について、第１図を参照して説
明する。すなわち、３は衣類を収納するドラムで、その
外周の一部に衣類を出入れ用のドラム蓋を有している。
５はドラム３および熱風を循環させるファンを駆動する
モータで、ドラム３はベルト６を介して水平方向を回転
中心として回転する。７はモータ駆動部で、動作制御部
８の出力信号によりモータ５の通電制御を行う。９は動
作制御部８の入力部で、スタートスイッチ等から構成さ
れている。10は表示部で乾燥動作の進行を表示する。11
はブザー、12は熱風を発生させるヒータである。13はド
ラム３の外周に近接して設けた近接スイッチで、ドラム
３の外周に取付けた磁石14が近づくとパルス信号を動作
制御部８に出力する。

次に、第２図において、ドラムロック手段について説
明する。ドラム蓋４が開いた状態では、レバーA16はス
プリング17によりドラム蓋側へ押し出される。レバーA1
6の形状は図示した形状となっており、レバーA16はレバ
ーB15を水平方向に外に押し出す。本体１には、レバー
停止金具19が取り付けられていて、矢視した方向にドラ
ム３が回転するとレバーB15がレバー停止金具19に当た
り、ドラム３の回転は停止する。また、ドラム蓋４が閉
じられた状態では、ドラム蓋４によりレバーA16がドラ
ム回転方向に押し込まれると、スプリング18によりレバ
ーB15はドラム３の内部に里し込まれる。この状態では
ドラム３が回転してもレバーB15とレバー停止金具19は
当たらず正常にドラム３は回転する。

次に動作について第３図のフローチャートにより説明
する。入力部９にあるスタートスイッチを操作すると運
転が開始される（ステップ20）。運転が開始するとモー
タ５、ヒータ12に通電を行ない、モータ５は回転しベル
ト６を介してドラム３に伝達される（ステップ21）。ド
ラム蓋４が正常に閉じている時は、ドラムロック手段は
解除されているために正常にドラム３は回転する。回転
検出手段の近接スイッチ13はドラム３が１回転する毎に
パルス信号を動作制御部へ送る（ステップ22,26）。一
方、ドラム蓋４が開いている時には、ドラムロック手段
が動作、つまりレバーB15がレバー停止金具19とが当た
りドラム３がロックされる。この場合は、ドラム３が回
転しないため回転検出手段の出力信号が発生しない。運
転開始より一定時間（例えば、ドラム３が一回転する時
間が約１秒とすれば、３秒）以上回転検出手段の出力信
号がない時（ステップ22,23）は、モータ５、ヒータ12
への通電をOFF（ステップ24）とし、ブザー11を吹鳴さ
せ、表示部10を点滅させる異常報知（ステップ25）を行
ない使用者に知らせる。

発明の効果 以上の実施例から明らかなように、本発明によれば、
ドラム蓋を閉じ忘れて運転を開始した時には、機械的に
ドラムの回転を一時ロックした後、一定時間後にモー
タ，ヒータへの通電をOFFとし異常の旨を使用者に報知
することにより、使用勝手の向上、および、ドラムから
衣類の飛び出しによる問題を事前に防止することができ
る。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明の一実施例における衣類乾燥機の制御装
置を示すブロック図、第２図は同乾燥機のドラムロック
手段の一実施例を示す断面図、第３図は同動作制御を示
すフローチャート、第４図は従来の衣類乾燥機の斜視
図、第５図は従来の他の衣類乾燥機の斜視図である。 ３……ドラム、４……ドラム蓋、５……モータ、８……
動作制御部、12……近接スイッチ、15……レバーＢ、16
……レバーＡ、17,18……スプリング、19……レバー停
止金具。

Claims (1)

(57)【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】水平方向を中心に回転するドラムと、この
   ドラムの外周面の一部に設けられた衣類出入れ用のドラ
   ム蓋と、前記ドラムの回転を検出するドラム回転検出手
   段と、前記ドラム蓋が開の時に機械的にドラムの回転を
   ロック状態にするドラムロック手段と、入力信号に基づ
   き、モータ，ヒータ，表示部，ブザーを制御する動作制
   御部を備え、前記動作制御部は運転開始時には前記ドラ
   ム回転検出手段の信号を入力し、一定時間、前記入力信
   号がない時には、モータ，ヒータへの通電をOFFとし、
   異常報知を行なう衣類乾燥機の制御装置。