JPH0531437B2 - - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 （産業上の利用分野） 本発明は回転ドラムの外周曲面に衣類投入口を
設けた衣類乾燥機に係り、特にそのドラムの定位
置停止方法に関するものである。

（従来の技術） 一般に、この種の衣類乾燥機にあつては、回転
ドラムの前端面に衣類投入口を設け、前面より衣
類の出し入れを行なうようになつているが、これ
では床置タイプとした場合に衣類投入口の位置が
非常に低くなり、衣類の出入れを楽な姿勢で容易
に行なうことができず、特に上面出し入れの洗濯
機に並設して使用する場合には洗濯機から衣類乾
燥機への移し替えがきわめて面倒で作業性の悪い
ものになつている。

然るに最近においては、乾燥機外枠の上面に開
口部を設けるとともに、この開口部を開閉する上
蓋を設け、上記乾燥機外枠に回転自在に内装した
回転ドラムの外周曲面に衣類投入口を設けるとと
もに、この衣類投入口を開閉する開閉蓋を設け、
上記回転ドラムが定位置で上記開口部と上記衣類
投入口が対向位置に位置している時に、乾燥機の
上面から開口部、衣類投入口を介して回転ドラム
内への衣類の出し入れを行なうようにする衣類乾
燥機が提案されている。

（発明が解決しようとする問題点） ところで、このような衣類乾燥機の実用化にあ
たつては、回転ドラム内への衣類の出し入れを乾
燥機上面の開口部、回転ドラムの外周曲面の衣類
投入口を介して乾燥機の上面より行うため、衣類
投入口と開口部が対向位置に位置するように回転
ドラムを定位置に正確に停止させることが必要不
可欠であり、その為に回転ドラムを定位置に正確
に停止できる装置、方法が要求されているもので
ある。

本発明はかかる点に鑑みなされたもので、衣類
の出し入れを乾燥機上面の開口部、回転ドラムの
外周曲面の衣類投入口を介して乾燥機の上面から
行い得るように、回転ドラムの停止位置を確実に
定位置に停止させる衣類乾燥機のドラム定位置停
止方法を提供し、この種衣類乾燥機の実用化を容
易に計れるようにしたものである。

（問題点を解決するための手段） 本発明の内容は、乾燥機外枠の上面に開口部を
設けるとともに、この開口部を開閉する上蓋を設
け、上記乾燥機外枠に回転自在に内装した回転ド
ラムの外周曲面に衣類投入口を設けるとともに、
この衣類投入口を開閉する開閉蓋を設け、上記回
転ドラムが定位置で上記開口部と上記衣類投入口
が対向位置に位置している時に、乾燥機の上面か
ら開口部、衣類投入口を介して回転ドラム内への
衣類の出し入れを行い、上記回転ドラムをモータ
により回転させて衣類を撹拌しながら熱風を以つ
て乾燥する衣類乾燥機において、回転ドラムの衣
類投入口が定位置に達したことを検知する位置検
知器を設け、停止信号に伴い上記モータを位置検
知器の出力信号に基づき制御してモータに対する
電磁制動とモータの反転駆動を繰り返し行なわせ
ることにより、最終的に回転ドラムを定位置に停
止するよう制御するものである。

（作用） 乾燥動作中において、乾燥の終了或いは一時停
止時により停止信号があると、回転ドラムが定位
置に達するまで待ち、位置検知器の出力信号によ
り定位置に達したことを検知した時点でモータに
電磁制動をかける。すると、回転ドラムは慣性回
転により定位置から正方向にある程度ずれて停止
する。以後、モータの反転駆動による回転ドラム
の逆方向への回転、モータに対する電磁制動、モ
ータの反転駆動による回転ドラムの正方向への回
転を適宜繰り返すことにより、回転ドラムを最終
的に定位置に停止する。

（実施例） 以下図面に示した本発明の実施例について詳細
に説明する。

先ず、第２図において、１は上面に開口部２を
有しこの開口部２を開閉する上蓋３を備えた乾燥
機外枠、４は外枠１に回転自在に内装した回転ド
ラムで、外周曲面に衣類投入口を設け、この衣類
投入口に開閉蓋５を備える。６は回転ドラム４と
の間にアイドラー７を介してベルト８を掛け該ベ
ルト８を介して回転ドラム４を回転させるモー
タ、９は回転ドラム４の衣類投入口（即ち開閉蓋
５）が定位置即ち乾燥機外枠１の開口部２との対
向位置に達したことを検知する位置検知器で、例
えばリードスイツチの如きセンサー９ａとマグネ
ツト９ｂの組み合わせよりなり、上記センサー９
ａは外枠１の内面側に、マグネツト９ｂは回転ド
ラム４の外周曲面に夫々配設する。而して、上記
マグネツト９ｂは回転ドラム４の衣類投入口が定
位置に達した時にセンサー９ａをONさせるもの
である。１０は上蓋３の開閉を検知する蓋スイツ
チである。

次に、第３図において、１１は電子制御回路
部、１２はキー入力部、１３は表示部、１４はブ
ザーであり、上記電子制御回路部１１は主にマイ
クロコンピユータにより実現するもので、乾燥動
作の終了或いは一時停止キーのONに伴い第１図
に示すフローチヤートのように制御する。

以下その制御について第１図に従い説明する。
乾燥動作中に停止信号が有ると、マイクロコンピ
ユータは次にセンサー９ａがONするまで待ち、
センサー９ａのON信号の入力に伴いモータ６の
主巻線側をOFFして補巻線に半波導通すること
によりｔ秒間（例えば１秒間）モータ６に電磁制
動をかける。すると、回転ドラム４は慣性回転に
より定位置より矢印方向（正方向）にある程度ず
れた位置で停止する。次に、モータ６の補巻線に
通電して該モータ６を反転駆動し、回転ドラム４
を逆方向（矢印と反対方向）に回転させ、センサ
ー９ａのON信号の入力によりモータ６の補巻線
側をOFFして主巻線に半波導通する。すると、
モータ６の逆方向の回転に対し電磁制動がかか
り、回転ドラム４は慣性回転の後定位置より逆方
向にずれた位置で停止する。しかし、今回の定位
置からのずれは慣性力が小さい為、前回のずれよ
りも極めて小さい。而して、モータ６の主巻線へ
の半波導通をそのまま継続すると、モータ６の逆
方向への回転が停止した後、反転して正方向に微
速度で回転を始めることにより、これに伴つて回
転ドラム４も微速度（ドラム外周において１秒当
り１cm程度）で正方向に回転する。この回転に伴
いセンサー９ａがONした時点でモータ６への通
電（主巻線の半波導通）をOFFすると、回転ド
ラム４は直ちに停止する。この停止位置におい
て、回転ドラム４は衣類投入口を乾燥機外枠１の
開口部２に対向する定位置にあり、従つて衣類の
出し入れを行なえることになる。

尚、上記実施例においては、位置検知器として
リードスイツチとマグネツトの組み合せによるも
のを用いているが、例えば発光素子と受光素子に
遮光板を組も合せるようなものでもよい。

その他、本発明は上記しかつ図面に示す実施例
のみに限定されるものではなく、要旨を逸脱しな
い範囲内で適宜変形して実施できること勿論であ
る。

（発明の効果） 上述の如く本発明によれば、回転ドラムを常に
定位置に確実に停止させ、回転ドラムの外周局面
の衣類投入口と乾燥機上面の開口部を正確に対向
位置に位置させ、回転ドラム内への衣類の出し入
れを乾燥機の上面より確実に行なうことができ、
乾燥機の上面より衣類の出し入れを行なう衣類乾
燥機の実用化を容易に計れ、その作業性を高める
ことができる。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明の実施例における衣類乾燥機の
停止制御フローチヤート、第２図は同乾燥機の概
略断面構成図、第３図は同制御ブロツク図であ
る。 ４……回転ドラム、５……開閉蓋（衣類投入
口）、６……モータ、９……位置検知器、１１…
…電子制御回路部。

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １ 乾燥機外枠の上面に開口部を設けるととも
   に、この開口部を開閉する上蓋を設け、 上記乾燥機外枠に回転自在に内装した回転ドラ
   ムの外周曲面に衣類投入口を設けるとともに、こ
   の衣類投入口を開閉する開閉蓋を設け、 上記回転ドラムが定位置で上記開口部と上記衣
   類投入口が対向位置に位置している時に、乾燥機
   の上面から開口部、衣類投入口を介して回転ドラ
   ム内への衣類の出し入れを行い、上記回転ドラム
   をモータにより回転させて衣類を撹拌しながら熱
   風を以つて乾燥する衣類乾燥機において、 回転ドラムの衣類投入口が定位置に達したこと
   を検知する位置検知器を設け、停止信号に伴い上
   記モータを位置検知器の出力信号に基づき制御し
   てモータに対する電磁制動とモータの反転駆動を
   繰り返し、回転ドラムを定位置に停止するよう制
   御してなる衣類乾燥機のドラム定位置停止方法。