JP2680957B2 - ワイヤリングハーネス保護装置 - Google Patents

ワイヤリングハーネス保護装置

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JP2680957B2
JP2680957B2 JP3325253A JP32525391A JP2680957B2 JP 2680957 B2 JP2680957 B2 JP 2680957B2 JP 3325253 A JP3325253 A JP 3325253A JP 32525391 A JP32525391 A JP 32525391A JP 2680957 B2 JP2680957 B2 JP 2680957B2
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JP
Japan
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wiring harness
protective sheet
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mounting
protective
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一彦 山田
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Tokai Rika Co Ltd
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Tokai Rika Co Ltd
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ワイヤリングハーネス
即ち複数の電線及びコネクタを一体に組付けて成る電線
の束を保護する構成を改良したワイヤリングハーネス保
護装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、ワイヤリングハーネスを保護する
場合、ワイヤリングハーネスの外周にテープを巻回した
り、チューブ内にワイヤリングハーネスを挿入したりし
ていた。上記各構成の場合、テープを巻回する作業が手
作業となり、また、チューブに挿入する作業が手作業と
なるので、作業性が悪く且つ作業の自動化を図ることも
できないという欠点があった。
【0003】このような欠点を解消する構成として、特
開昭62−78026号公報に記載されたものがある。
この構成では、1対の保護シート部である例えば2枚の
熱収縮シートの間にワイヤリングハーネスを挟み、これ
ら熱収縮シート及びワイヤリングハーネスを金型内に収
容して2枚の熱収縮シートの縁部を互いに溶着すること
により、2枚の熱収縮シートによってワイヤリングハー
ネスを覆って保護している。この構成の場合、2枚の熱
収縮シート及びワイヤリングハーネスを金型内に収容し
て溶着する作業を行うだけであるから、作業工数が少な
くなって作業が簡単になると共に、作業を自動化するこ
とも容易である。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来構成では、2枚の熱収縮シート及びワイヤリングハー
ネスを金型内に収容するとき、2枚の熱収縮シートの位
置がずれてしまうことが多々発生し、熱収縮シートの縁
部の溶着が不完全になったり、熱収縮シートによるワイ
ヤリングハーネスの被覆が不十分になったりすることが
あり、不良品が発生することが多かった。
【0005】また、上記従来構成において、熱収縮シー
トで被覆したワイヤリングハーネスを、機器として例え
ば自動車の車体に取付ける場合、上記ワイヤリングハー
ネスは、ほぼT字状の分岐部分を数箇所有しているだけ
で、全体としてほぼ棒状の形状であるから、取付に寄与
する部分が全くないため、取付作業がかなり面倒なもの
であった。
【0006】そこで、本発明の目的は、一対の保護シー
ト部の間にワイヤリングハーネスを挟んで覆うように構
成したものにおいて、不良品の発生を防止できると共
に、保護シート部で被覆したワイヤリングハーネスを機
器に取付ける場合にその取付作業性を向上できるワイヤ
リングハーネス保護装置を提供するにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明のワイヤリングハ
ーネス保護装置は、一対の保護シート部の間にワイヤリ
ングハーネスを挟むと共に、これら保護シート部及び前
記ワイヤリングハーネスを金型内に収容して前記一対の
保護シート部の縁部を互いに接合することにより、前記
保護シート部によって前記ワイヤリングハーネスを覆う
ように構成して成るワイヤリングハーネス保護装置にお
いて、前記金型に前記保護シート部を位置決めすると共
に前記ワイヤリングハーネスを位置決めするための凸部
を設け、前記保護シート部における接合部分の内側に位
置して前記金型の凸部を嵌合させる位置決め孔を設け、
前記保護シート部に前記ワイヤリングハーネスを機器に
取付けるための取付孔を設けたところに特徴を有する。
【0008】
【作用】上記手段によれば、保護シート部及びワイヤリ
ングハーネスを金型内に収容するとき、保護シート部の
位置決め孔を金型の位置決め用の凸部に嵌合させれば、
保護シート部が位置決めされて正しい位置にセットさ
、これと共に、ワイヤリングハーネスが金型の位置決
め用の凸部により正しい位置に位置決めされる。これに
より、一対の保護シート部の位置がずれることを確実に
防止できる。特に、ワイヤリングハーネスが一対の保護
シート部の内部で移動して保護シート部の接合部分に挟
まれてしまうことを確実に防止できる。従って、不良品
の発生を確実に防止できる。また、保護シート部で被覆
したワイヤリングハーネスを実際の機器に取付ける場
合、保護シート部に設けられた取付孔を利用することが
できるから、取付作業を簡単に行うことができる。
【0009】
【実施例】以下、本発明を自動車の車体等に取付けるた
めのワイヤリングハーネスに適用した第1の実施例につ
いて図面を参照しながら説明する。まず、全体の構成を
示す図1及び図2において、ワイヤリングハーネス1
は、全体としてほぼ「Π」字状を成しており、複数の電
線2を束ねて成る電線束3とこの電線束3の各端部に取
付けられた4個のコネクタ4とから構成されている。
【0010】上記ワイヤリングハーネス1の電線束3
は、一対の保護シート部である例えば2枚の保護シート
5及び6により覆われている。具体的には、上記保護シ
ート5及び6は、例えばプラスチック製のシート材から
構成されており、シート材をプレス等で打ち抜くことに
より、図3に示すような形状即ち電線束3にほぼ対応す
る形状になるように形成されている。この場合、保護シ
ート5及び6は同一形状に構成されている。
【0011】そして、図2に示すように、保護シート5
と保護シート6との間に電線束3が挟まれていると共
に、保護シート5及び6の縁部5a及び6aが互いに溶
着されて接合されている。これにより、2枚の保護シー
ト5及び6がワイヤリングハーネス1から外れないよう
になっている。
【0012】ここで、保護シート5及び6には、図1な
いし図3に示すように、位置決め孔5b,6bが電線束
3の外形に沿うように形成されている。具体的には、電
線束3の各端部側において、各端部の両側に位置して各
2個の位置決め孔5b,6bが設けられている。そし
て、ほぼT字状をなす電線束3の分岐部分3aにおい
て、各分岐部分3aを三方から挟むように位置して各3
個の位置決め孔5b,6bが設けられている。
【0013】また、保護シート5及び6の図1及び図3
中上辺部には、2個の取付片部5c(保護シート5のみ
図示する)が電線束3の2個の分岐部分3aに対応して
突設されている。これら2個の取付片部5cに、ワイヤ
リングハーネス1を取付けるための取付孔5dがそれぞ
れ形成されている。
【0014】次に、2枚の保護シート5及び6によりワ
イヤリングハーネス1を被覆する作業について、図4及
び図5も参照して説明する。まず、2枚の保護シート5
及び6の間にワイヤリングハーネス1の電線束3を挟む
と共に、これら保護シート5及び6並びにワイヤリング
ハーネス1を図5に示す上型7及び下型8からなる金型
9内に収容する。
【0015】具体的には、図4に示す下型8の上に、下
側の保護シート6、ワイヤリングハーネス1、上側の保
護シート5を順に重ねて載置する。ここで、下型8の上
面には、ワイヤリングハーネス1の電線束3の下側部分
を収納するための収納凹部10が形成されている。そし
て、下型8の上面における収納凹部10の開口縁部に
は、保護シート5,6の各位置決め孔5bに対応して、
保護シート部位置決め用の凸部として位置決めピン11
が上方に向けて突設されている。また、下型8の上面に
おける収納凹部10の外周縁部には、それぞれ突条をな
す超音波溶着用の電極部12,13,14及び15が上
方に向けて突設されている。
【0016】さて、上記下型8の上に下側の保護シート
6を載せる場合、保護シート6の各位置決め孔6bを下
型8の位置決めピン11に嵌合させながら載せる。これ
により、保護シート6が位置決めされて下型8の正しい
位置にセットされる。続いて、保護シート6の上にワイ
ヤリングハーネス1を載置し、更にその上に、上側の保
護シート5を重ねて載置する。
【0017】ここで、保護シート6の上にワイヤリング
ハーネス1を載置する際には、ワイヤリングハーネス1
の電線束3が下型8の位置決めピン11によって案内さ
れて位置決めされると共に、下型8の収納凹部10内に
保護シート6を介して収容される。また、ワイヤリング
ハーネス1の上に、上側の保護シート5を載置する際に
は、保護シート5の各位置決め孔5bを下型8の位置決
めピン11に嵌合させながら載せる。これにより、保護
シート5が位置決めされて下型8の正しい位置にセット
される。
【0018】この後、図5に示すように、下型8の上に
上型7を載せて型合せを行う。ここで、上型7の下面に
は、ワイヤリングハーネス1の電線束3の上側部分を収
納するための収納凹部16が形成されている。そして、
上型7の下面における収納凹部16の開口縁部には、下
型8の各位置決めピン11に対応してこれらピン11が
嵌合する嵌合孔17が形成されている。また、上型7の
下面における収納凹部16の外周縁部には、下型8の各
電極部12〜15に対応して超音波溶着用の電極部18
及び19(2個のみ図示する)が下方に向けて突設され
ている。
【0019】しかして、下型8と上型7とを型合せした
後、各電極部12〜15,18,19に通電して超音波
溶着する。これにより、2枚の保護シート5,6の縁部
5a,6a、特には図1に2点鎖線で示す部分が互いに
溶着されて接合される。この結果、保護シート5,6に
よってワイヤリングハーネス1が被覆される。
【0020】このような構成の本実施例によれば、保護
シート5,6及びワイヤリングハーネス1を金型9内に
収容する際、保護シート5,6の位置決め孔5b,6b
を金型9の下型8の位置決めピン11に嵌合させるよう
に構成したので、2枚の保護シート5,6が位置決めさ
れて正しい位置にセットされる。従って、2枚の保護シ
ート5,6の位置がずれることを防止できるから、従来
構成とは異なり、不良品の発生を確実に防止できる。
【0021】また、本実施例では、保護シート5,6で
被覆したワイヤリングハーネス1を実際の機器に取付け
る場合、図6に示すように、機器側の取付板20に取付
用ピン21,21を配設しておけば、この取付用ピン2
1にワイヤリングハーネス1の保護シート5,6の取付
孔5dを引っ掛けるだけで、ワイヤリングハーネス1を
簡単に取付けることができる。また、図7に示すよう
に、固定用のリベット22をワイヤリングハーネス1の
保護シート5,6の取付孔5d及び機器側の取付板23
の取付孔23a通して抜止めするだけで、ワイヤリング
ハーネス1を簡単に取付けることができる。
【0022】即ち、保護シート5,6に設けられた取付
孔5dを取付けに利用することができるから、ワイヤリ
ングハーネス1を取付板20,23に取付ける作業を簡
単に行うことができる。
【0023】そして、本実施例では、2枚の保護シート
5,6及びワイヤリングハーネス1を金型9内に収容し
て溶着する作業を行うだけであるから、テープを巻回し
たり、チューブに挿入したりする従来構成に比べて、作
業工数が少なくなって作業が簡単になると共に、作業を
自動化することも容易となる。
【0024】図8は本発明の第2の実施例を示すもの
で、第1の実施例と異なるところを説明する。この図8
において、保護シート24は、2枚の保護シート5,6
を一体化したものである。上記保護シート24は、破線
25を挟んで線対称な形状に構成されており、破線25
の上側が保護シート5に対応する保護シート部26とな
ると共に、破線25の下側が保護シート6に対応する保
護シート部27となっている。上記一対の保護シート部
26,27には、位置決め孔26a,27aが形成され
ていると共に、取付片部26b,27bが形成されてお
り、これら取付片部26b,27bに取付孔26c,2
7cが形成されている。
【0025】上記第2の実施例では、保護シート24を
破線25で折り曲げることにより、一対の保護シート部
26,27間にワイヤリングハーネス1の電線束3を挟
むようにする。従って、この第2の実施例においても、
第1の実施例とほぼ同様な作用効果を得ることができ
る。
【0026】図9は本発明の第3の実施例を示すもの
で、第1の実施例と異なるところを説明する。図9
(a)において、取付片部28は、取付片部5bに変わ
るもので、基部28a及び折曲げ部28bを有してい
る。これら基部28a及び折曲げ部28bには、取付孔
28c及び取付孔28dがそれぞれ形成されている。こ
の場合、取付片部28を破線29で折り曲げて、基部2
8aと折曲げ部28bとを重ねると、図9(b)に示す
ように、上記取付孔28cと取付孔28dとが合うよう
になっている。
【0027】しかして、上記構成では、取付片部28を
破線29で折り曲げて基部28aと折曲げ部28bとを
重ねると共に、重ねた部分を溶着することにより両者を
接合する。これにより、第3の実施例においても、第1
の実施例とほぼ同様な作用効果を得ることができるが、
特に、取付片部28が2枚重ね状態になるから、取付孔
28c及び28dの破壊強度を大きくすることができ
る。
【0028】尚、上記各実施例では、保護シート5,
6,24に位置決め孔5b,6b,26a,27aと取
付孔5d,6d,26c,27cとを別々に設けるよう
に構成たが、両孔を兼用させるように構成しても良い。
【0029】
【発明の効果】本発明は以上の説明から明らかなよう
に、金型に保護シート部を位置決めすると共にワイヤリ
ングハーネスを位置決めするための凸部を設け、保護シ
ート部における接合部分の内側に位置して金型の凸部を
嵌合させる位置決め孔を設け、保護シート部にワイヤリ
ングハーネスを機器に取付けるための取付孔を設ける構
成としたので、一対の保護シート部の間にワイヤリング
ハーネスを挟んで覆うように構成したものにおいて、不
良品の発生を防止できると共に、保護シート部で被覆し
たワイヤリングハーネスを機器に取付ける場合にその取
付作業性を向上できるという優れた効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例を示すもので、ワイヤリング
ハーネスを保護シートで被覆した状態を示す平面図
【図2】図1中II−II線に沿う縦断面図
【図3】保護シートの平面図
【図4】下型の斜視図
【図5】金型の部分縦断面図
【図6】ワイヤリングハーネスの取付状態を示す斜視図
【図7】異なるワイヤリングハーネスの取付状態を示す
縦断面図
【図8】本発明の第2の実施例を示す保護シートの平面
【図9】(a)は取付片部を折曲げる前の状態を示す平
面図、(b)は取付片部を折曲げた状態を示す平面図
【符号の説明】
1はワイヤリングハーネス、3は電線束、4はコネク
タ、5,6は保護シート(保護シート部)、5a,6a
は縁部、5b,6bは位置決め孔、5cは取付片部、5
dは取付孔、7は上型、8は下型、9は金型、11は位
置決めピン(凸部)、20は取付板、21は取付用ピ
ン、22はリベット、23は取付板、24は保護シー
ト、25は破線、26,27は保護シート部、26a,
27aは位置決め孔、26b,27bは取付片部、26
c,27cは取付孔、28は取付片部、28c,28d
は取付孔を示す。

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 一対の保護シート部の間にワイヤリング
    ハーネスを挟むと共に、これら保護シート部及び前記ワ
    イヤリングハーネスを金型内に収容して前記一対の保護
    シート部の縁部を互いに接合することにより、前記保護
    シート部によって前記ワイヤリングハーネスを覆うよう
    に構成して成るワイヤリングハーネス保護装置におい
    て、前記金型に、前記保護シート部を位置決めすると共に前
    記ワイヤリングハーネスを位置決めするための凸部を設
    け、 前記保護シート部における接合部分の内側に位置して、
    前記金型の凸部を嵌合させる位置決め孔を設け、 前記保護シート部に、前記ワイヤリングハーネスを機器
    に取付けるための取付孔を設けた ことを特徴とするワイ
    ヤリングハーネス保護装置。
JP3325253A 1991-11-13 1991-11-13 ワイヤリングハーネス保護装置 Expired - Lifetime JP2680957B2 (ja)

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JPH05139413A JPH05139413A (ja) 1993-06-08
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS6278026A (ja) * 1985-09-26 1987-04-10 住友電装株式会社 ワイヤハ−ネス結束方法
JPH03170299A (ja) * 1989-11-28 1991-07-23 Dainippon Printing Co Ltd エンボス部およびパンチ孔成形方法

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JPH05139413A (ja) 1993-06-08

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