JP2680537B2 - 検出スイッチ - Google Patents
検出スイッチInfo
- Publication number
- JP2680537B2 JP2680537B2 JP6017123A JP1712394A JP2680537B2 JP 2680537 B2 JP2680537 B2 JP 2680537B2 JP 6017123 A JP6017123 A JP 6017123A JP 1712394 A JP1712394 A JP 1712394A JP 2680537 B2 JP2680537 B2 JP 2680537B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- main body
- body case
- cable
- hole
- resin
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Fee Related
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Landscapes
- Switch Cases, Indication, And Locking (AREA)
- Switches Operated By Changes In Physical Conditions (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、本体ケースにカバー部
材を嵌合した状態で金型成形して成る検出スイッチに関
する。
材を嵌合した状態で金型成形して成る検出スイッチに関
する。
【0002】
【従来の技術】従来から、検出スイッチとしての光電ス
イッチ或いは近接スイッチ等においては、例えば食品製
造ラインで使用されることがあり、このような環境で
は、製造ラインの駆動により水が多量にかかったり、或
いは水洗いされることがあるので、高い防水性が要求さ
れている。
イッチ或いは近接スイッチ等においては、例えば食品製
造ラインで使用されることがあり、このような環境で
は、製造ラインの駆動により水が多量にかかったり、或
いは水洗いされることがあるので、高い防水性が要求さ
れている。
【0003】そこで、従来より、以下のようにして検出
スイッチの組立構造を工夫することにより防水性を確保
するようにしている。 検出スイッチの内部にエポキシ樹脂を充填し、内部を
密封構造とする。 検出スイッチ全体を樹脂による金型成形で形成する。
スイッチの組立構造を工夫することにより防水性を確保
するようにしている。 検出スイッチの内部にエポキシ樹脂を充填し、内部を
密封構造とする。 検出スイッチ全体を樹脂による金型成形で形成する。
【0004】ところが、上記のものでは、エポキシ樹
脂を検出スイッチ内の閉鎖空間に充填する必要があるの
で、その充填作業が極めて面倒で作業性が悪いと共に、
エポキシ樹脂の硬化時間が長いので、製作時間が長くな
る。
脂を検出スイッチ内の閉鎖空間に充填する必要があるの
で、その充填作業が極めて面倒で作業性が悪いと共に、
エポキシ樹脂の硬化時間が長いので、製作時間が長くな
る。
【0005】また、上記のものでは、金型成形時に配
線回路基板に高温の樹脂が直接触れるので、配線回路基
板に搭載された電子部品が劣化する虞がある。また、成
形時の成形圧力により配線回路基板及び電子部品に大き
な圧力が印加するので、電子部品の損傷或いは配線パタ
ーンの隔離を生ずる。このことは、成形樹脂の硬化時に
おける熱膨脹、或いは成形後における外部の熱変動によ
る成形樹脂の膨脹収縮による応力によっても生じる。
線回路基板に高温の樹脂が直接触れるので、配線回路基
板に搭載された電子部品が劣化する虞がある。また、成
形時の成形圧力により配線回路基板及び電子部品に大き
な圧力が印加するので、電子部品の損傷或いは配線パタ
ーンの隔離を生ずる。このことは、成形樹脂の硬化時に
おける熱膨脹、或いは成形後における外部の熱変動によ
る成形樹脂の膨脹収縮による応力によっても生じる。
【0006】この場合、配線回路基板に搭載された電子
部品に保護用のオーバーコート樹脂を塗布することによ
り被覆する構成のものも供されているが、斯様な構成の
ものでは、オーバーコート樹脂の塗布作業により作業工
数が増加すると共にオーバーコート樹脂の硬化に時間を
要し、結局、製作時間の長時間を招来する。
部品に保護用のオーバーコート樹脂を塗布することによ
り被覆する構成のものも供されているが、斯様な構成の
ものでは、オーバーコート樹脂の塗布作業により作業工
数が増加すると共にオーバーコート樹脂の硬化に時間を
要し、結局、製作時間の長時間を招来する。
【0007】近年、上記構成の問題点を解決する構成と
して、特開平4−342916号公報のものが供されて
おり、その構成を図20に示す。このものは、基板1が
収納されるようにベース2、左カバー3、右カバー4、
正面カバー5及びレンズ6を組付けた状態で金型内に載
置した後、ベース2と他の部材との接合部位に形成され
た溝7に樹脂を金型成形により埋め、各部品を樹脂8に
より接合して一体化することにより光電スイッチを製造
するようにしている。
して、特開平4−342916号公報のものが供されて
おり、その構成を図20に示す。このものは、基板1が
収納されるようにベース2、左カバー3、右カバー4、
正面カバー5及びレンズ6を組付けた状態で金型内に載
置した後、ベース2と他の部材との接合部位に形成され
た溝7に樹脂を金型成形により埋め、各部品を樹脂8に
より接合して一体化することにより光電スイッチを製造
するようにしている。
【0008】上記構成によれば、光電スイッチを形成す
る部品を樹脂により接合することにより各部品間の防水
構造を実現することができるので、短時間でしかも作業
性良く製作することができると共に、製作時に成形樹脂
が光電スイッチ内の電子部品に直接触れることがないの
で、電子部品が劣化したり損傷したりすることを防止で
きる。
る部品を樹脂により接合することにより各部品間の防水
構造を実現することができるので、短時間でしかも作業
性良く製作することができると共に、製作時に成形樹脂
が光電スイッチ内の電子部品に直接触れることがないの
で、電子部品が劣化したり損傷したりすることを防止で
きる。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記特
開平4−342916号公報のものでは、溝7に金型成
形により注入される樹脂8はベース2と同一材質の硬質
樹脂であるので、溝7と金型との間の狭い間隙に満遍な
く樹脂を注入するには高い成形圧力を要する。このた
め、各部品を接合する樹脂に大きな残留応力が残り、外
部温度の変動による部品間の熱膨張差によって部品同士
の継目部に大きな力が作用したときに樹脂による接合部
にクラックが発生することがあり、そのクラックから水
が光電スイッチ内に侵入して防水性を維持することがで
きない虞がある。
開平4−342916号公報のものでは、溝7に金型成
形により注入される樹脂8はベース2と同一材質の硬質
樹脂であるので、溝7と金型との間の狭い間隙に満遍な
く樹脂を注入するには高い成形圧力を要する。このた
め、各部品を接合する樹脂に大きな残留応力が残り、外
部温度の変動による部品間の熱膨張差によって部品同士
の継目部に大きな力が作用したときに樹脂による接合部
にクラックが発生することがあり、そのクラックから水
が光電スイッチ内に侵入して防水性を維持することがで
きない虞がある。
【0010】また、外部温度の変動によって光電スイッ
チ内部の空気が膨脹収縮したときは、その膨脹収縮によ
り部品同士の継目部に大きな力が作用するので、この場
合も、樹脂による接合部にクラックが発生し易く、光電
スイッチの防水性が確保できない。
チ内部の空気が膨脹収縮したときは、その膨脹収縮によ
り部品同士の継目部に大きな力が作用するので、この場
合も、樹脂による接合部にクラックが発生し易く、光電
スイッチの防水性が確保できない。
【0011】さらに、光電スイッチを取付ける際に、大
きな取付力でもって光電スイッチを取付けた場合にも、
樹脂により接合された各部品の継目部に大きな変形力が
作用するので、上記の場合と同様に、光電スイッチの防
水性を確保することができない。
きな取付力でもって光電スイッチを取付けた場合にも、
樹脂により接合された各部品の継目部に大きな変形力が
作用するので、上記の場合と同様に、光電スイッチの防
水性を確保することができない。
【0012】加えて、光電スイッチの筐体を構成する各
部品は単に組合わされた状態で樹脂により一体化されて
いるので、樹脂で接合されているといってもケース強度
は低く、特にベース2の開口部に大きな力が作用した場
合には、開口部が大きく変形して上記問題点を招来し易
いという事情がある。
部品は単に組合わされた状態で樹脂により一体化されて
いるので、樹脂で接合されているといってもケース強度
は低く、特にベース2の開口部に大きな力が作用した場
合には、開口部が大きく変形して上記問題点を招来し易
いという事情がある。
【0013】本発明は上記事情に鑑みてなされたもの
で、その目的は、樹脂による金型成形により本体ケース
とカバー部材とを接合する構成において、本体ケースに
大きな力が作用するにしても防水性を確実に維持するこ
とができると共にケース強度を高めることができる検出
スイッチを提供することにある。
で、その目的は、樹脂による金型成形により本体ケース
とカバー部材とを接合する構成において、本体ケースに
大きな力が作用するにしても防水性を確実に維持するこ
とができると共にケース強度を高めることができる検出
スイッチを提供することにある。
【0014】
【課題を解決するための手段】本発明の光電スイッチ
は、開口部を有する本体ケースを設け、前記本体ケース
と嵌合されて前記開口部を閉塞するカバー部材を設け、
前記本体ケースと前記カバー部材との嵌合状態でこれら
の継目部が底面に位置するように形成される接合用溝部
を設け、この接合用溝部を埋めるように弾性樹脂が金型
成形され前記本体ケース及び前記カバー部材に接合する
弾性接合部を設けたものである。
は、開口部を有する本体ケースを設け、前記本体ケース
と嵌合されて前記開口部を閉塞するカバー部材を設け、
前記本体ケースと前記カバー部材との嵌合状態でこれら
の継目部が底面に位置するように形成される接合用溝部
を設け、この接合用溝部を埋めるように弾性樹脂が金型
成形され前記本体ケース及び前記カバー部材に接合する
弾性接合部を設けたものである。
【0015】上記構成において、前記本体ケースに形成
されたケーブル導出部を設け、このケーブル導出部から
導出されたケーブルを水密に被覆するように弾性樹脂が
金型成形により形成され前記本体ケースと接合するケー
ブルブッシュ部を設けるようにしてもよい。
されたケーブル導出部を設け、このケーブル導出部から
導出されたケーブルを水密に被覆するように弾性樹脂が
金型成形により形成され前記本体ケースと接合するケー
ブルブッシュ部を設けるようにしてもよい。
【0016】また、前記本体ケースに形成され当該本体
ケース内に連通する貫通孔を設け、弾性樹脂が前記本体
ケース若しくは前記弾性接合部との連結状態で金型成形
され前記貫通孔を水密に閉塞可能な形状に形成されて成
るシール部を設けるようにしてもよい。
ケース内に連通する貫通孔を設け、弾性樹脂が前記本体
ケース若しくは前記弾性接合部との連結状態で金型成形
され前記貫通孔を水密に閉塞可能な形状に形成されて成
るシール部を設けるようにしてもよい。
【0017】また、前記本体ケースに形成され当該本体
ケース内と連通する貫通孔を設け、前記本体ケースに弾
性樹脂が金型成形により形成され前記貫通孔を囲繞する
パッキン部を設け、前記本体ケースに装着可能に設けら
れその装着状態で前記パッキン部を水密に押圧する装着
カバーを設けるようにしてもよい。
ケース内と連通する貫通孔を設け、前記本体ケースに弾
性樹脂が金型成形により形成され前記貫通孔を囲繞する
パッキン部を設け、前記本体ケースに装着可能に設けら
れその装着状態で前記パッキン部を水密に押圧する装着
カバーを設けるようにしてもよい。
【0018】
【作用】請求項1記載の検出スイッチの場合、カバー部
材を本体ケースに嵌合すると、本体ケースの開口部はカ
バー部材により閉塞されると共に、本体ケースとカバー
部材との継目部が底面に位置するように接合用溝部が形
成される。そして、接合用溝部を埋めように弾性樹脂が
金型成形されると弾性接合部が本体ケース及びカバー部
材と接合して形成され、その弾性接合部により本体ケー
スとカバー部材との間は防水される。
材を本体ケースに嵌合すると、本体ケースの開口部はカ
バー部材により閉塞されると共に、本体ケースとカバー
部材との継目部が底面に位置するように接合用溝部が形
成される。そして、接合用溝部を埋めように弾性樹脂が
金型成形されると弾性接合部が本体ケース及びカバー部
材と接合して形成され、その弾性接合部により本体ケー
スとカバー部材との間は防水される。
【0019】さて、外部の熱変動等により本体ケースと
カバー部材との継目部に大きな力が作用した場合、その
力は弾性接合部により吸収されてしまうので、弾性接合
部が破壊されてその防水機能が失われてしまうことはな
い。また、斯様に本体ケースとカバー部材とが弾性接合
部により弾性的に接合されるにしても、本体ケースとカ
バー部材とは嵌合により一体化されているので、本体ケ
ースの強度が低下してしまうことはない。
カバー部材との継目部に大きな力が作用した場合、その
力は弾性接合部により吸収されてしまうので、弾性接合
部が破壊されてその防水機能が失われてしまうことはな
い。また、斯様に本体ケースとカバー部材とが弾性接合
部により弾性的に接合されるにしても、本体ケースとカ
バー部材とは嵌合により一体化されているので、本体ケ
ースの強度が低下してしまうことはない。
【0020】請求項2記載の検出スイッチの場合、ケー
ブル導出部から導出されたケーブルには弾性樹脂が金型
成形により水密に被覆されて本体ケースと接合すること
によりケーブルブッシュ部が形成されているので、ケー
ブルを防水するための特別なケーブルブッシュを削減し
ながら、製造工数が増加することはない。
ブル導出部から導出されたケーブルには弾性樹脂が金型
成形により水密に被覆されて本体ケースと接合すること
によりケーブルブッシュ部が形成されているので、ケー
ブルを防水するための特別なケーブルブッシュを削減し
ながら、製造工数が増加することはない。
【0021】請求項3記載の検出スイッチの場合、本体
ケース若しくは弾性接合部と連結するように形成された
パッキン部を本体ケースの貫通孔に装着することにより
貫通孔を水密に閉鎖することができる。これにより、貫
通孔を防水するための特別なシール部材を削減しなが
ら、製造工数が増加することもないと共に、パッキン部
を誤って紛失してしまうこともない。
ケース若しくは弾性接合部と連結するように形成された
パッキン部を本体ケースの貫通孔に装着することにより
貫通孔を水密に閉鎖することができる。これにより、貫
通孔を防水するための特別なシール部材を削減しなが
ら、製造工数が増加することもないと共に、パッキン部
を誤って紛失してしまうこともない。
【0022】請求項4記載の検出スイッチの場合、装着
カバーを本体ケースに装着すると、装着カバーは本体ケ
ースに形成された貫通孔を囲繞するように金型成形され
たパッキン部を水密に押圧する。これにより、貫通孔を
防止するための特別なパッキンを消滅しながら、製造工
数が増加することがないと共に、パッキンを誤って紛失
してしまうこともない。
カバーを本体ケースに装着すると、装着カバーは本体ケ
ースに形成された貫通孔を囲繞するように金型成形され
たパッキン部を水密に押圧する。これにより、貫通孔を
防止するための特別なパッキンを消滅しながら、製造工
数が増加することがないと共に、パッキンを誤って紛失
してしまうこともない。
【0023】
【実施例】以下、本発明を検出スイッチとしての光電ス
イッチに適用した第1実施例を図1乃至図13を参照し
て説明する。図7は樹脂成形前の光電スイッチの縦断面
を示し、図8乃至図11は樹脂成形前の光電スイッチの
側面図、正面図、背面図、平面図を夫々示している。こ
れらの図7乃至図11において、本体ケース11の内部
には、FRPによる配線回路基板12が収納されてお
り、その配線回路基板12に、主回路用の半導体13に
加えて投光素子としてのLED14、受光素子としての
フォトダイオード15、感度調整ボリューム16、出力
モード切換ボリューム17、表示用素子18、ケーブル
19が接続されている。
イッチに適用した第1実施例を図1乃至図13を参照し
て説明する。図7は樹脂成形前の光電スイッチの縦断面
を示し、図8乃至図11は樹脂成形前の光電スイッチの
側面図、正面図、背面図、平面図を夫々示している。こ
れらの図7乃至図11において、本体ケース11の内部
には、FRPによる配線回路基板12が収納されてお
り、その配線回路基板12に、主回路用の半導体13に
加えて投光素子としてのLED14、受光素子としての
フォトダイオード15、感度調整ボリューム16、出力
モード切換ボリューム17、表示用素子18、ケーブル
19が接続されている。
【0024】本体ケース11は前面開口部20を有する
容器状を成しており、その前面開口部20にカバー部材
としての素子ブロック21が嵌合している。つまり、素
子ブロック21の側面には係合爪22が形成されてお
り、その係合爪22が本体ケース11に形成された係合
孔23に係合することにより素子ブロック21が本体ケ
ース11と嵌合状態で一体化されている(図8参照)。
この素子ブロック21は、LED14に対応した形状の
取付穴24とフォトダイオード15に対応した取付穴2
5を有し、それらの取付穴24にLED14が嵌合して
いると共に、取付穴25にシールドキャップ26が装着
されたフォトダイオード15が嵌合している。
容器状を成しており、その前面開口部20にカバー部材
としての素子ブロック21が嵌合している。つまり、素
子ブロック21の側面には係合爪22が形成されてお
り、その係合爪22が本体ケース11に形成された係合
孔23に係合することにより素子ブロック21が本体ケ
ース11と嵌合状態で一体化されている(図8参照)。
この素子ブロック21は、LED14に対応した形状の
取付穴24とフォトダイオード15に対応した取付穴2
5を有し、それらの取付穴24にLED14が嵌合して
いると共に、取付穴25にシールドキャップ26が装着
されたフォトダイオード15が嵌合している。
【0025】素子ブロック21には腕部27が一体に形
成されており、その腕部27が本体ケース11の内面に
形成された溝部28に嵌合した状態で感度調整ボリュー
ム16及び出力モード切換ボリューム17を下方から支
持している。素子ブロック21と本体ケース11との間
には通過孔29が形成されており、その通過孔29を通
じて配線回路基板12に搭載された表示用素子18が本
体ケース11の上部に形成された傾斜状の素子支持部3
0に載置状態で位置している。
成されており、その腕部27が本体ケース11の内面に
形成された溝部28に嵌合した状態で感度調整ボリュー
ム16及び出力モード切換ボリューム17を下方から支
持している。素子ブロック21と本体ケース11との間
には通過孔29が形成されており、その通過孔29を通
じて配線回路基板12に搭載された表示用素子18が本
体ケース11の上部に形成された傾斜状の素子支持部3
0に載置状態で位置している。
【0026】素子ブロック21には取付穴24,25に
連通した光通過路31,32が形成されていると共に、
その光通過路31,32の周縁部に段部33,34が形
成されており、その段部33,34にフレネルレンズか
ら成る投光レンズ35及び受光レンズ36が夫々嵌合し
ている。素子ブロック21の両端部には一対の取付孔3
7が形成されている。
連通した光通過路31,32が形成されていると共に、
その光通過路31,32の周縁部に段部33,34が形
成されており、その段部33,34にフレネルレンズか
ら成る投光レンズ35及び受光レンズ36が夫々嵌合し
ている。素子ブロック21の両端部には一対の取付孔3
7が形成されている。
【0027】素子ブロック21の前面には透明樹脂から
成る前面カバー38が装着されている。つまり、前面カ
バー38の側面には係合孔39が形成されており、その
係合孔39が素子ブロック21に形成された係合爪40
に係合することにより前面カバー38が素子ブロック2
1に装着されている(図8参照)。
成る前面カバー38が装着されている。つまり、前面カ
バー38の側面には係合孔39が形成されており、その
係合孔39が素子ブロック21に形成された係合爪40
に係合することにより前面カバー38が素子ブロック2
1に装着されている(図8参照)。
【0028】本体ケース11の上面には開口部としての
一対の操作孔41が形成されており、それらの操作孔4
1が本体ケース11内に位置する感度調整ボリューム1
6及び出力モード切換ボリューム17と対向している。
ここで、操作孔41には操作ビット42が貫通状態で装
着されており、その装着状態で操作ビット42の先端が
感度調整ボリューム16及び出力モード切換ボリューム
17と係合している。本体ケース11の上面には透明樹
脂から成るカバー部材としての表示カバー43が装着さ
れている。つまり、表示カバー43には係合孔44が形
成されており、その係合孔44が本体ケース11に形成
された係合爪45に係合することにより表示カバー43
が本体ケース11に装着されている(図8参照)。
一対の操作孔41が形成されており、それらの操作孔4
1が本体ケース11内に位置する感度調整ボリューム1
6及び出力モード切換ボリューム17と対向している。
ここで、操作孔41には操作ビット42が貫通状態で装
着されており、その装着状態で操作ビット42の先端が
感度調整ボリューム16及び出力モード切換ボリューム
17と係合している。本体ケース11の上面には透明樹
脂から成るカバー部材としての表示カバー43が装着さ
れている。つまり、表示カバー43には係合孔44が形
成されており、その係合孔44が本体ケース11に形成
された係合爪45に係合することにより表示カバー43
が本体ケース11に装着されている(図8参照)。
【0029】表示カバー43には一対の操作孔45が形
成されており、それらの操作孔45に操作ビット42が
抜止め状態で挿入されている。この場合、操作ビット4
2において表示カバー43の操作孔45に位置する部位
には環状の弾性リング46が装着されており、その弾性
リング46により操作ビット42は操作孔45に水密で
且つ回転可能に挿入されている。また、表示カバー43
の前端部には膨出部47が形成されており、その膨出部
47内に素子支持部30に支持された表示用素子18が
位置している。
成されており、それらの操作孔45に操作ビット42が
抜止め状態で挿入されている。この場合、操作ビット4
2において表示カバー43の操作孔45に位置する部位
には環状の弾性リング46が装着されており、その弾性
リング46により操作ビット42は操作孔45に水密で
且つ回転可能に挿入されている。また、表示カバー43
の前端部には膨出部47が形成されており、その膨出部
47内に素子支持部30に支持された表示用素子18が
位置している。
【0030】本体ケース11の隅部にはケーブル導出部
としてのケーブル挿通孔48が形成されており、そのケ
ーブル挿通孔48にケーブル19が挿入されている。こ
の場合、本体ケース11の外面においてケーブル挿通孔
48に対応して筒状のケーブル支持部49が一体に形成
されており、そのケーブル支持部49を通じてケーブル
19が外部に導出されている。このケーブル支持部49
の外周面には環状溝部50が形成されていると共に、そ
の環状溝部50と連通するようにケーブル支持部49の
内部に通じる接着剤案内手段としての案内孔51が形成
されている(図8参照)。本体ケース11にはケーブル
支持部49の案内孔51と直線上に連通する案内溝部5
2が形成されている(図10参照)。
としてのケーブル挿通孔48が形成されており、そのケ
ーブル挿通孔48にケーブル19が挿入されている。こ
の場合、本体ケース11の外面においてケーブル挿通孔
48に対応して筒状のケーブル支持部49が一体に形成
されており、そのケーブル支持部49を通じてケーブル
19が外部に導出されている。このケーブル支持部49
の外周面には環状溝部50が形成されていると共に、そ
の環状溝部50と連通するようにケーブル支持部49の
内部に通じる接着剤案内手段としての案内孔51が形成
されている(図8参照)。本体ケース11にはケーブル
支持部49の案内孔51と直線上に連通する案内溝部5
2が形成されている(図10参照)。
【0031】さて、上述のようにして一体化された本体
ケース11、素子ブロック21、前面カバー38及び表
示カバー43には各部品の継目部53が存在しており、
本実施例では、その継目部53に各部品の一体化状態で
底面に位置する接合用溝部54(図8中に二点鎖線で示
す領域)が形成されるように各部品の形状が設計されて
いる。
ケース11、素子ブロック21、前面カバー38及び表
示カバー43には各部品の継目部53が存在しており、
本実施例では、その継目部53に各部品の一体化状態で
底面に位置する接合用溝部54(図8中に二点鎖線で示
す領域)が形成されるように各部品の形状が設計されて
いる。
【0032】ここで、図1乃至図6は上述のように一体
化した部品により形成された接合用溝部54に弾性樹脂
(エラストマー)を埋めるように金型成形して光電スイ
ッチを完成した状態を示している。即ち、図1乃至図5
中にドット領域で示すように、接合用溝部54には弾性
樹脂から成る弾性接合部55が形成されており、斯様な
構成の結果、上記継目部53が弾性接合部55により被
覆されている。また、本体ケース11においてケーブル
支持部49は弾性樹脂により被覆されており、その被覆
によりケーブルブッシュ部56が形成されて本体ケース
11から導出されたケーブル19を水密に被覆してい
る。
化した部品により形成された接合用溝部54に弾性樹脂
(エラストマー)を埋めるように金型成形して光電スイ
ッチを完成した状態を示している。即ち、図1乃至図5
中にドット領域で示すように、接合用溝部54には弾性
樹脂から成る弾性接合部55が形成されており、斯様な
構成の結果、上記継目部53が弾性接合部55により被
覆されている。また、本体ケース11においてケーブル
支持部49は弾性樹脂により被覆されており、その被覆
によりケーブルブッシュ部56が形成されて本体ケース
11から導出されたケーブル19を水密に被覆してい
る。
【0033】次に上記構成の組立順序を図12を参照し
て説明する。まず、素子ブロック21の取付穴24にL
ED14を圧入すると共に、取付穴25にシールドキャ
ップ26及びフォトダイオード15を圧入して固着す
る。続いて、素子ブロック21の前面側の段部33,3
4に投光レンズ35及び受光レンズ36を夫々嵌め込む
と共に、前面カバー38を素子ブロック21に装着す
る。
て説明する。まず、素子ブロック21の取付穴24にL
ED14を圧入すると共に、取付穴25にシールドキャ
ップ26及びフォトダイオード15を圧入して固着す
る。続いて、素子ブロック21の前面側の段部33,3
4に投光レンズ35及び受光レンズ36を夫々嵌め込む
と共に、前面カバー38を素子ブロック21に装着す
る。
【0034】そして、各部品が搭載された配線回路基板
12にLED14及びフォトダイオード15のリード線
を半田付けすると共に、本体ケース11のケーブル挿通
孔48を通じて導出されたケーブル19を配線回路基板
12に半田付けする。続いて、本体ケース11の前面開
口部20から素子ブロック21及びケーブル19と一体
化された配線回路基板12を収納しながら素子ブロック
21を押し込むことにより当該素子ブロック21を本体
ケース11に嵌合して組付ける。このとき、配線回路基
板12に搭載された表示用素子18を素子支持部30に
載置状態で位置する。
12にLED14及びフォトダイオード15のリード線
を半田付けすると共に、本体ケース11のケーブル挿通
孔48を通じて導出されたケーブル19を配線回路基板
12に半田付けする。続いて、本体ケース11の前面開
口部20から素子ブロック21及びケーブル19と一体
化された配線回路基板12を収納しながら素子ブロック
21を押し込むことにより当該素子ブロック21を本体
ケース11に嵌合して組付ける。このとき、配線回路基
板12に搭載された表示用素子18を素子支持部30に
載置状態で位置する。
【0035】また、本体ケース11から導出されたケー
ブル19を支持するケーブル支持部49に形成された案
内溝部52に瞬間接着剤を滴下する。すると、その案内
溝部52及びケーブル支持部49に形成された案内孔5
1を通じて瞬間接着剤がケーブル支持部49内に浸透し
てケーブル19の外周面とケーブル挿通孔48の内壁面
とを水密に接合する。
ブル19を支持するケーブル支持部49に形成された案
内溝部52に瞬間接着剤を滴下する。すると、その案内
溝部52及びケーブル支持部49に形成された案内孔5
1を通じて瞬間接着剤がケーブル支持部49内に浸透し
てケーブル19の外周面とケーブル挿通孔48の内壁面
とを水密に接合する。
【0036】以上の組立により、図13に示すように本
体ケース11に素子ブロック21及び前面カバー38が
一体化され、本体ケース11の操作孔41から感度調整
ボリューム16及び出力モード切換ボリューム17が上
方を臨むと共に、ケーブル19が本体ケース11に仮固
着される。
体ケース11に素子ブロック21及び前面カバー38が
一体化され、本体ケース11の操作孔41から感度調整
ボリューム16及び出力モード切換ボリューム17が上
方を臨むと共に、ケーブル19が本体ケース11に仮固
着される。
【0037】続いて、本体ケース11の操作孔41に弾
性リング46が装着された操作ビット42を挿入してそ
の先端を各ボリューム16,17に係合してから、表示
カバー43を本体ケース11に装着する。以上の組立に
より、図7に示すように表示カバー43の操作孔41か
ら操作ビット42の頭部が露出するので、操作ビット4
2による各ボリューム16,17に対する操作が可能と
なる。
性リング46が装着された操作ビット42を挿入してそ
の先端を各ボリューム16,17に係合してから、表示
カバー43を本体ケース11に装着する。以上の組立に
より、図7に示すように表示カバー43の操作孔41か
ら操作ビット42の頭部が露出するので、操作ビット4
2による各ボリューム16,17に対する操作が可能と
なる。
【0038】さて、上述のような組付けにより一体化さ
れた本体ケース11、素子ブロック21、前面カバー3
8及び表示カバー43を図示しない金型内に位置決めす
る。このとき、各部品と金型内との間には接合用溝部5
4に対応する幅狭な空間部が形成されるので、その空間
部に弾性樹脂を高い成形圧力を印加しながら注入して金
型成形する。すると、接合用溝部54に対応する空間部
に弾性樹脂が満遍なく回り込んだ状態で硬化し、最終的
に、図1に示すように弾性樹脂が接合用溝部54を埋め
ることにより本体ケース11、素子ブロック21、前面
カバー38及び表示カバー43が弾性接合部55により
接合されて一体化される。この接合状態では、各部品の
継目部53は完全に弾性接合部55に水密に被覆される
ので、光電スイッチの防水が図られるようになる。
れた本体ケース11、素子ブロック21、前面カバー3
8及び表示カバー43を図示しない金型内に位置決めす
る。このとき、各部品と金型内との間には接合用溝部5
4に対応する幅狭な空間部が形成されるので、その空間
部に弾性樹脂を高い成形圧力を印加しながら注入して金
型成形する。すると、接合用溝部54に対応する空間部
に弾性樹脂が満遍なく回り込んだ状態で硬化し、最終的
に、図1に示すように弾性樹脂が接合用溝部54を埋め
ることにより本体ケース11、素子ブロック21、前面
カバー38及び表示カバー43が弾性接合部55により
接合されて一体化される。この接合状態では、各部品の
継目部53は完全に弾性接合部55に水密に被覆される
ので、光電スイッチの防水が図られるようになる。
【0039】また、上述のように弾性樹脂を金型成形す
る際に、図6に示すようにケーブル支持部49を被覆す
るように弾性樹脂によりケーブルブッシュ部56が同時
に形成される。
る際に、図6に示すようにケーブル支持部49を被覆す
るように弾性樹脂によりケーブルブッシュ部56が同時
に形成される。
【0040】上記構成の光電スイッチによれば、本体ケ
ース11、素子ブロック21、前面カバー38及び表示
カバー43を嵌合して一体化すると共に、その一体化状
態で各部品の継目部53が底面に位置する接合用溝部5
4を形成し、その接合用溝部54に弾性樹脂を金型成形
により埋めて形成される弾性接合部55により各部品を
一体化するようにしたので、高い成形圧力で弾性樹脂を
金型内に注入するにしても、弾性樹脂の性質として残留
応力が残ることはない。これにより、外部温度の変動に
伴う各部品間の熱膨張差により応力が弾性接合部55に
作用した場合であっても、残留応力によりクラックが発
生してしまうことがないと共に、斯様な応力は弾性接合
部55により吸収されてしまう。従って、各部品の接合
用の樹脂が本体ケースと同一の硬質樹脂である従来例の
ものと違って、光電スイッチの防水性が低下してしまう
ことはない。
ース11、素子ブロック21、前面カバー38及び表示
カバー43を嵌合して一体化すると共に、その一体化状
態で各部品の継目部53が底面に位置する接合用溝部5
4を形成し、その接合用溝部54に弾性樹脂を金型成形
により埋めて形成される弾性接合部55により各部品を
一体化するようにしたので、高い成形圧力で弾性樹脂を
金型内に注入するにしても、弾性樹脂の性質として残留
応力が残ることはない。これにより、外部温度の変動に
伴う各部品間の熱膨張差により応力が弾性接合部55に
作用した場合であっても、残留応力によりクラックが発
生してしまうことがないと共に、斯様な応力は弾性接合
部55により吸収されてしまう。従って、各部品の接合
用の樹脂が本体ケースと同一の硬質樹脂である従来例の
ものと違って、光電スイッチの防水性が低下してしまう
ことはない。
【0041】また、外部温度の変動によって光電スイッ
チ内の空気が膨脹収縮することにより弾性接合部55で
接合された各部品に大きな力が作用するにしても、その
力は弾性接合部55で吸収されてしまうので、弾性接合
部55でクラックが発生してしまうことはない。
チ内の空気が膨脹収縮することにより弾性接合部55で
接合された各部品に大きな力が作用するにしても、その
力は弾性接合部55で吸収されてしまうので、弾性接合
部55でクラックが発生してしまうことはない。
【0042】さらに、光電スイッチが取付用ネジにより
素子ブロック21に形成された取付孔27を介して取付
固定する際に、取付用ネジを強く締め過ぎることにより
素子ブロック21に大きな力が作用して変形するにして
も、その変形力は弾性接合部55により吸収されてしま
うので、上述の場合と同様に、弾性接合部55にクラッ
クが発生して防水機能が低下してしまうことはない。
素子ブロック21に形成された取付孔27を介して取付
固定する際に、取付用ネジを強く締め過ぎることにより
素子ブロック21に大きな力が作用して変形するにして
も、その変形力は弾性接合部55により吸収されてしま
うので、上述の場合と同様に、弾性接合部55にクラッ
クが発生して防水機能が低下してしまうことはない。
【0043】加えて、弾性樹脂により金型成形の際に、
本体ケース11から導出されたケーブル19を水密に被
覆するケーブルブッシュ56を一体に形成するようにし
たので、特別なケーブルブッシュを削減しながら製造工
数が増加することもない。
本体ケース11から導出されたケーブル19を水密に被
覆するケーブルブッシュ56を一体に形成するようにし
たので、特別なケーブルブッシュを削減しながら製造工
数が増加することもない。
【0044】この場合、ケーブル支持部49の案内孔5
1を通じて瞬間接着剤をケーブル挿通孔48に導くこと
によりケーブル19とケーブル挿通孔48との間の間隙
を水密にした状態で弾性樹脂を金型成形するようにした
ので、弾性樹脂を高い成形圧力で金型内に注入するにし
ても、弾性樹脂がケーブル19とケーブル挿通孔48と
の間隙から本体ケース11内に流入してしまうことを確
実に防止できる。
1を通じて瞬間接着剤をケーブル挿通孔48に導くこと
によりケーブル19とケーブル挿通孔48との間の間隙
を水密にした状態で弾性樹脂を金型成形するようにした
ので、弾性樹脂を高い成形圧力で金型内に注入するにし
ても、弾性樹脂がケーブル19とケーブル挿通孔48と
の間隙から本体ケース11内に流入してしまうことを確
実に防止できる。
【0045】ところで、本体ケース11と素子ブロック
21とを弾性接合部55により単に接合して一体化した
構成では、ケース強度の低下が懸念されるが、本実施例
では、本体ケース11の開口部に素子ブロック21を嵌
合により一体化した状態で弾性接合部55により接合す
るようにしたので、ケース強度は極めて高く、外部から
の圧力によるケース変形を生じることはない。
21とを弾性接合部55により単に接合して一体化した
構成では、ケース強度の低下が懸念されるが、本実施例
では、本体ケース11の開口部に素子ブロック21を嵌
合により一体化した状態で弾性接合部55により接合す
るようにしたので、ケース強度は極めて高く、外部から
の圧力によるケース変形を生じることはない。
【0046】図14乃至図16は本発明の第2実施例を
示しており、第1実施例と同一部分には同一符号を付し
て説明を省略し、異なる部分に符号を付して説明する。
即ち、弾性接合部55にはシール部57が金型成形によ
り連結されている。このシール部57は本体ケース11
の貫通孔としての操作孔41に対応した形状の凸部58
が一体に形成されており、その凸部を図16に示すよう
に操作孔41に嵌合することにより操作孔41を水密に
閉塞して防水を図ることができる。
示しており、第1実施例と同一部分には同一符号を付し
て説明を省略し、異なる部分に符号を付して説明する。
即ち、弾性接合部55にはシール部57が金型成形によ
り連結されている。このシール部57は本体ケース11
の貫通孔としての操作孔41に対応した形状の凸部58
が一体に形成されており、その凸部を図16に示すよう
に操作孔41に嵌合することにより操作孔41を水密に
閉塞して防水を図ることができる。
【0047】この第2実施例によれば、第1実施例と同
様な作用効果を奏しながら、第1実施例で用いられてい
た操作ビット42及び弾性リング46を省略して部品点
数を削減することができる。しかも、シール部57は弾
性樹脂を金型成形する際に同時に形成することができる
ので、製造工数が増加することはない。また、シール部
57は光電スイッチと一体に設けられているので、シー
ル部57を誤って紛失してしまうことを確実に防止する
ことができる。
様な作用効果を奏しながら、第1実施例で用いられてい
た操作ビット42及び弾性リング46を省略して部品点
数を削減することができる。しかも、シール部57は弾
性樹脂を金型成形する際に同時に形成することができる
ので、製造工数が増加することはない。また、シール部
57は光電スイッチと一体に設けられているので、シー
ル部57を誤って紛失してしまうことを確実に防止する
ことができる。
【0048】図17乃至図19は本発明の第3実施例を
示している。即ち、この第3実施例では、本体ケース1
1、素子ブロック21及び前面カバー38のみが弾性接
合部55により接合されて一体化されている。また、図
17に示すように本体ケース11の上面において操作孔
45を囲繞する段部59の上面は水平面状に形成されて
おり、その段部59の上面に操作孔41を囲繞するよう
に環状の溝部60が形成されている。そして、溝部60
には弾性樹脂が金型成形時に埋められて環状のパッキン
部61が形成されており、その上面は段部59の上面か
ら所定寸法だけ上方に突出するように設定されている。
示している。即ち、この第3実施例では、本体ケース1
1、素子ブロック21及び前面カバー38のみが弾性接
合部55により接合されて一体化されている。また、図
17に示すように本体ケース11の上面において操作孔
45を囲繞する段部59の上面は水平面状に形成されて
おり、その段部59の上面に操作孔41を囲繞するよう
に環状の溝部60が形成されている。そして、溝部60
には弾性樹脂が金型成形時に埋められて環状のパッキン
部61が形成されており、その上面は段部59の上面か
ら所定寸法だけ上方に突出するように設定されている。
【0049】そして、図18及び図19に示すように本
体ケース11の上面に透明樹脂から成る装着カバーとし
ての操作カバー62が装着されるようになっている。即
ち、操作カバー62には爪部63及び係合孔64が形成
されており、爪部63を本体ケース11に形成された係
合穴65に差込むと共に係合孔64を本体ケース11に
形成された係合爪66に係合することにより操作カバー
62が本体ケース11に装着されている。この装着状態
では、操作カバー62は本体ケース11に一体化された
パッキン部61を強く押圧しており、これにより操作カ
バー62とパッキン部61との間が水密状態となるの
で、第1実施例と同様に、操作孔41ひいては光電スイ
ッチ全体の防水性を図ることができる。また、第2実施
例と同様に、特別なパッキンを不要としながら、製造工
数が増加することがないと共に、パッキン部61を紛失
してしまうこともない。
体ケース11の上面に透明樹脂から成る装着カバーとし
ての操作カバー62が装着されるようになっている。即
ち、操作カバー62には爪部63及び係合孔64が形成
されており、爪部63を本体ケース11に形成された係
合穴65に差込むと共に係合孔64を本体ケース11に
形成された係合爪66に係合することにより操作カバー
62が本体ケース11に装着されている。この装着状態
では、操作カバー62は本体ケース11に一体化された
パッキン部61を強く押圧しており、これにより操作カ
バー62とパッキン部61との間が水密状態となるの
で、第1実施例と同様に、操作孔41ひいては光電スイ
ッチ全体の防水性を図ることができる。また、第2実施
例と同様に、特別なパッキンを不要としながら、製造工
数が増加することがないと共に、パッキン部61を紛失
してしまうこともない。
【0050】本発明は、上記実施例のみに限定されるも
のではなく、次のように変形または拡張できる。透過形
の光電スイッチに適用できる。弾性樹脂としては、少な
くとも各部品との接着性が良好であればよい。前面カバ
ー38を本体ケース11に直接係合するようにしてもよ
い。検出スイッチとしては、近接スイッチ、静電容量ス
イッチ、タッチスイッチ、リミットスイッチ、マイクロ
スイッチ等に適用できる。
のではなく、次のように変形または拡張できる。透過形
の光電スイッチに適用できる。弾性樹脂としては、少な
くとも各部品との接着性が良好であればよい。前面カバ
ー38を本体ケース11に直接係合するようにしてもよ
い。検出スイッチとしては、近接スイッチ、静電容量ス
イッチ、タッチスイッチ、リミットスイッチ、マイクロ
スイッチ等に適用できる。
【0051】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、本発明
の検出スイッチによれば、以下の効果を奏する。請求項
1記載のものによれば、本体ケースとカバー部材との嵌
合状態でこれらの継目部が底面に位置するように接合用
溝部を形成すると共に、その接合用溝部を埋めるように
弾性樹脂が金型成形されて形成された弾性接合部を本体
ケース及びカバー部材に接合することにより、本体ケー
スに大きな力が作用するにしても、その力を弾性接合部
により吸収するようにしたので、樹脂による金型成形に
より本体ケースとカバー部材とを接合する構成におい
て、本体ケースに大きな力が作用するにしても防水性を
確実に維持することができると共にケース強度を高める
ことができる。
の検出スイッチによれば、以下の効果を奏する。請求項
1記載のものによれば、本体ケースとカバー部材との嵌
合状態でこれらの継目部が底面に位置するように接合用
溝部を形成すると共に、その接合用溝部を埋めるように
弾性樹脂が金型成形されて形成された弾性接合部を本体
ケース及びカバー部材に接合することにより、本体ケー
スに大きな力が作用するにしても、その力を弾性接合部
により吸収するようにしたので、樹脂による金型成形に
より本体ケースとカバー部材とを接合する構成におい
て、本体ケースに大きな力が作用するにしても防水性を
確実に維持することができると共にケース強度を高める
ことができる。
【0052】請求項2記載のものによれば、弾性樹脂の
金型成形時にケーブルブッシュ部も同時に形成するよう
にしたので、ケーブルを防水するための特別なケーブル
ブッシュを削減しながら、製造工数が増加することもな
い。
金型成形時にケーブルブッシュ部も同時に形成するよう
にしたので、ケーブルを防水するための特別なケーブル
ブッシュを削減しながら、製造工数が増加することもな
い。
【0053】請求項3記載のものによれば、弾性樹脂の
金型成形時に本体ケースの貫通孔を水密に閉塞するシー
ル部を同時に形成するようにしたので、貫通孔を防水す
るための特別なシール部材を削減しながら、製造工数が
増加することもないと共に、パッキン部を誤って紛失し
てしまうこともない。
金型成形時に本体ケースの貫通孔を水密に閉塞するシー
ル部を同時に形成するようにしたので、貫通孔を防水す
るための特別なシール部材を削減しながら、製造工数が
増加することもないと共に、パッキン部を誤って紛失し
てしまうこともない。
【0054】請求項4記載のものによれば、弾性樹脂の
金型成形時に本体ケースに貫通孔を囲繞するパッキン部
を同時に形成するようにしたので、装着カバーを本体ケ
ースに水密に装着して貫通孔の防水を図ることができ
る。
金型成形時に本体ケースに貫通孔を囲繞するパッキン部
を同時に形成するようにしたので、装着カバーを本体ケ
ースに水密に装着して貫通孔の防水を図ることができ
る。
【図1】本発明の第1実施例を示す全体の側面図
【図2】正面図
【図3】背面図
【図4】平面図
【図5】底面図
【図6】ケーブルブッシュ部の断面図
【図7】組付状態で示す縦断側面図
【図8】組付状態で示す側面図
【図9】組付状態で示す破断正面図
【図10】組付状態で示す背面図
【図11】組付状態で示す平面図
【図12】全体の分解図
【図13】組立過程を示す図7相当図
【図14】本発明の第2実施例をシール部の非装着状態
で示す図1相当図
で示す図1相当図
【図15】シール部の非装着状態で示す図4相当図
【図16】シール部の装着状態で示す図1相当図
【図17】本発明の第3実施例を操作カバーの取外し状
態で示す図7相当図
態で示す図7相当図
【図18】図7相当図
【図19】縦断正面図
【図20】従来例を示す図7相当図
11は本体ケース、12は配線回路基板、14はLE
D、15はフォトダイオード、16は感度調整ボリュー
ム、17は出力モード調整ボリューム、19はケーブ
ル、20は開口部、21は素子ブロック(カバー部
材)、38は前面カバー、41は操作孔(開口部、貫通
孔)、42は操作ビット、43は表示カバー(カバー部
材)、48はケーブル挿通孔(ケーブル導出部)、49
はケーブル支持部、53は継目部、54は接合用溝部、
55は弾性接合部、56はケーブルブッシュ部、57は
シール部、61はパッキン部、62は操作カバー(装着
カバー)である。
D、15はフォトダイオード、16は感度調整ボリュー
ム、17は出力モード調整ボリューム、19はケーブ
ル、20は開口部、21は素子ブロック(カバー部
材)、38は前面カバー、41は操作孔(開口部、貫通
孔)、42は操作ビット、43は表示カバー(カバー部
材)、48はケーブル挿通孔(ケーブル導出部)、49
はケーブル支持部、53は継目部、54は接合用溝部、
55は弾性接合部、56はケーブルブッシュ部、57は
シール部、61はパッキン部、62は操作カバー(装着
カバー)である。
Claims (4)
- 【請求項1】 開口部を有する本体ケースと、 前記本体ケースと嵌合されて前記開口部を閉塞するカバ
ー部材と、 前記本体ケースと前記カバー部材との嵌合状態でこれら
の継目部が底面に位置するように形成される接合用溝部
と、 この接合用溝部を埋めるように弾性樹脂が金型成形され
前記本体ケース及び前記カバー部材に接合する弾性接合
部とを備えたことを特徴とする検出スイッチ。 - 【請求項2】 前記本体ケースに形成されたケーブル導
出部と、 このケーブル導出部から導出されたケーブルを水密に被
覆するように弾性樹脂が金型成形により形成され前記本
体ケースと接合するケーブルブッシュ部とを備えたこと
を特徴とする請求項1記載の検出スイッチ。 - 【請求項3】 前記本体ケースに形成され当該本体ケー
ス内に連通する貫通孔と、 弾性樹脂が前記本体ケース若しくは前記弾性接合部との
連結状態で金型成形され前記貫通孔を水密に閉塞可能な
形状に形成されて成るシール部とを備えたことを特徴と
する請求項1記載の検出スイッチ。 - 【請求項4】 前記本体ケースに形成され当該本体ケー
ス内と連通する貫通孔と、 前記本体ケースに弾性樹脂が金型成形により形成され前
記貫通孔を囲繞するパッキン部と、 前記本体ケースに装着可能に設けられその装着状態で前
記パッキン部を水密に押圧する装着カバーとを備えたこ
とを特徴とする請求項1記載の検出スイッチ。
Priority Applications (3)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP6017123A JP2680537B2 (ja) | 1994-02-14 | 1994-02-14 | 検出スイッチ |
TW083110450A TW351820B (en) | 1994-02-14 | 1994-11-11 | Process for fabricating test switch casing and method thereof |
KR1019950000721A KR0154221B1 (ko) | 1994-02-14 | 1995-01-18 | 검출스위치용 케이스와 그 제조방법 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP6017123A JP2680537B2 (ja) | 1994-02-14 | 1994-02-14 | 検出スイッチ |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH07226135A JPH07226135A (ja) | 1995-08-22 |
JP2680537B2 true JP2680537B2 (ja) | 1997-11-19 |
Family
ID=11935263
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP6017123A Expired - Fee Related JP2680537B2 (ja) | 1994-02-14 | 1994-02-14 | 検出スイッチ |
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---|---|
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KR (1) | KR0154221B1 (ja) |
TW (1) | TW351820B (ja) |
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---|---|---|---|---|
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JP3736536B2 (ja) * | 2003-02-26 | 2006-01-18 | オムロン株式会社 | 光電センサ |
JP2011192794A (ja) * | 2010-03-15 | 2011-09-29 | Yamatake Corp | ケーブル引き出し構造 |
JP5066207B2 (ja) * | 2010-03-16 | 2012-11-07 | 株式会社キーエンス | 光電スイッチ及びそれを用いた物体の検出方法 |
JP2012067455A (ja) * | 2010-09-21 | 2012-04-05 | Aisin Seiki Co Ltd | 人体局部洗浄装置 |
JP2014089805A (ja) * | 2012-10-29 | 2014-05-15 | Omron Corp | 光電センサ |
JP6852477B2 (ja) * | 2017-03-13 | 2021-03-31 | オムロン株式会社 | センサ機器 |
Family Cites Families (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS59115532U (ja) * | 1983-01-24 | 1984-08-04 | オムロン株式会社 | 検出器のフレ−ム構造 |
JPH0337913A (ja) * | 1989-07-04 | 1991-02-19 | Asahi Glass Co Ltd | 酸化物超電導体薄膜材料 |
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1994
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