JP2679811B2 - ガス検出装置 - Google Patents

ガス検出装置

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JP2679811B2
JP2679811B2 JP63169534A JP16953488A JP2679811B2 JP 2679811 B2 JP2679811 B2 JP 2679811B2 JP 63169534 A JP63169534 A JP 63169534A JP 16953488 A JP16953488 A JP 16953488A JP 2679811 B2 JP2679811 B2 JP 2679811B2
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Description

【発明の詳細な説明】 [技術分野] 本発明は雰囲気中にガスが存在することを検知するガ
スセンサに関するものであり、詳しくは、LPガスや都市
ガスなどのガス漏れ警報器として使用するのに適したガ
スセンサに関する。
[従来技術] ガス感応物質として金属酸化物半導体を用い、その内
部に電極と、電極を兼ねたヒータコイルを内蔵し、ヒー
タコイルにより加熱した金属酸化物半導体の抵抗値が表
面でのガス吸着によって下がることを利用したガス検出
装置は知られているが、この種のものは消費電力が大き
く乾電池駆動には適さないという問題点を有している。
この点を解消したものとして特開昭61-191953号公報
には、シリコン基板上に金属酸化物半導体膜(ガス感応
膜)を所定の形状に形成させ、その金属酸化物半導体膜
の少なくとも一部が露出するように、シリコン基板上に
RFスパッタリングによりSiO2膜を形成し、さらに、金属
酸化物半導体膜に接合する少なくとも一対の検出リー
ド、少なくとも一つのヒータリード及びボンディング電
極をSiO2膜上に配設し、ボンディング領域を外いたとこ
ろに耐熱性絶縁膜を形成したガス検出装置が開示されて
いる。
このガス検出装置によれば、検出用リードとヒータリ
ードとを同一のパターニング工程で形成することが可能
であり、構成が簡素化されるとともに製造が容易であ
り、加えて、検出用リード及びヒータリードは耐熱性絶
縁層で別々に被覆されており、従って、リード間の濡れ
電流は最小でリードの特性は安定化されているといった
効果がもたらされる。
この特開昭61-191953号公報記載のガス検出装置にお
いては、架橋又は片持ち梁を支えているのはSiO2であ
り、これは前記のようにRFスパッタリングによって成膜
された0.3〜2μm程度の膜厚である。だが、SiO2はス
パッタリングレイトが小さく、Ar圧力0.01〜0.1Torr、
投入電力密度1〜10W/cm2、基板温度350〜400℃のRFス
パッタリング条件では、SiO2の膜厚を約1μm形成する
には1〜3時間という長時間を要し、量産性の効率とし
て良好とは言いがたい。
もっとも、このSiO2膜の形成にはシリコン基板を1000
〜1200℃という高温で熱酸化する一般的手段が採用され
れば量産に有効であると考えられるが、高温で形成され
た(熱酸化により製膜された)SiO2膜は膜が徴密でピン
ホールも少なく絶縁性にすぐれているものの常温で歪が
大きく、従って、これで架橋構造をつくると亀裂が生じ
やすいといった欠陥がある。
[目的] 本発明は上記のごとき問題点を解消するとともに、セ
ンサ出力が安定しており信頼性にすぐれたガスセンサを
提供するものである。
[構成] 本発明は、シリコン基板上に金属酸化物半導体膜が所
定の形状に形成され、その金属酸化物半導体膜の少なく
とも一部を露出してシリコン基板上にシリコン酸化膜が
形成され、かつ、該金属酸化物半導体膜に接合する少な
くとも一対の検出リード、少なくとも一つのヒータリー
ド及びボンディング電極が該シリコン酸化膜上に配設さ
れ、更にその上に、ボンディング領域を除いて耐熱性絶
縁膜が形成されたガス検出装置において、該シリコン酸
化膜は該シリコン基板の熱酸化により絶縁性を有する程
度に成長せしめられた薄膜(実用上支障を生じさせない
程度に形成された絶縁性酸化シリコン薄膜)であること
を特徴としている。
ちなみに、本発明者らは、熱酸化によりSiO2膜を形成
して絶縁性基板とし、この上に各種配線等を施こした
後、耐熱性絶縁膜をスパッタリング、CVD、その他の方
法により形成せしめるようにすれば、先にあげたごとき
問題点を一挙に解決しうることを確めた。特に耐熱性絶
縁膜で架橋構造や片持ち梁構造をつくるには好適であ
る。本発明はこれに基づいてなされたものである。
以下に、本発明を添付の図面に従がいながらさらに詳
細に説明する。
なお、本発明は、端的にいえば、本発明者のうちの一
人が先に提案した前記特開昭61-191953号公報記載のガ
スセンサの改良であるが、そこにみられる張り出し部の
形成されたものに限られることはない。
第1図(ニ)及び第2図は本発明センサの主要部の二
例の概略断面を示しており、これら図面において、1は
シリコン基板、2は金属酸化物半導体膜(ガス感応
膜)、31はSiO2膜(シリコン基板1の熱酸化による
膜)、32は耐熱性絶縁膜(スパッタリングによるSiO
2膜)、4はヒータリード、5は検出リードを示してお
り、Bはボンディングパッド部、Oは基板1に設けられ
た空洞部を表わしている。
第1図(ニ)のタイプのガスセンサをその製造過程を
追いながら説明を進めることとする。
先ず、シリコン基板1を用意する[第1図(イ)]。
このシリコン基板1上に金属酸化物半導体膜(ガス感応
膜=ガス検出層)2をSnO2、Fe2O3、ZnOなどでCVD、イ
オンプレーティング、蒸着、スパッタリング等によって
製膜する。膜厚は0.05〜0.3μm好ましくは0.1〜0.2μ
m程度である。この製膜に際してのパターニングにおい
ては、ガス感応膜2のエッジにテーパーが形成されるよ
うになされるのが望ましい[第1図(ロ)]。
これは、ガス感応膜2のエッジが切立っていると、第
3図にみられるように、次いで行なわれるシリコン基板
1の熱酸化で成長・形成されるSiO2によって、ガス感応
膜2とSiO2膜31との段差が大きくなり、勢い、ガス感応
膜2のエッジの歪が大きくなるため、そこから亀裂
(l)が発生するようになる。
前記(ロ)に続いて、シリコン基板1を熱酸化する。
ここでの熱酸化は、歪低減のためできるだけ低い温度即
ち600〜1000℃好ましくは700〜900℃で行なう。この熱
酸化で形成されるSiO2膜31の厚さはSiO2膜31がセンサの
実施に際して絶縁機能に支障をきたさない程度の厚さで
あればよく、従って、0.05〜0.3μm好ましくは0.1〜0.
2μmくらいが適当である[第1図(ハ)]。
シリコン基板1上にガス感応膜2のエッジがテーパに
なって形成されているもの[第1図(ロ)]にこの
(ハ)の熱酸化を施した場合、第1図(ハ)にみられる
ように、ガス感応膜2のエッジ下部にSiO2膜31がもぐり
込んだ形態となって形成されるため表面の段差は少なく
なり、従って、この表面に後に設けられる各種配線等に
不都合を生じさせることがない。
次いで、この(ハ)の状態のものにヒータリード4、
検出リード5及びボンディング電極(図示せず、但しこ
の電極は別個の検出用電極、ヒータ用電極を意味する)
の各パターンをPt、NiCr、Ir、PtRhなどの単層膜或いは
Pt/Cr、Pt/Ni、Pt/Tiなどの二層膜等によって構成し、
更に、これらをボンディング領域を除いて耐熱性絶縁膜
32で被覆する。ここでの耐熱性絶縁膜32はSiO2、Ta
2O5、Al2O3、Si3N4、MgOなどがスパッタリング、CVD、
イオンプレーティング、蒸着などにより0.2〜2.0μm厚
好ましくは0.1〜0.8μm厚くらいに形成されているが、
この耐熱性絶縁膜32はボンディング領域(B)及び少な
くともガス感応膜2の一部が露出されるようにフォトエ
ッチング法によって除去されている[第1図(ニ)]。
なお、これら図面からは判りづらいが、一対の検出リ
ード5は検出領域(ガス感応膜5)において所定距離隔
離して設けられており、ヒータリード4は検出リード5
と並置して設けられており、更に、ヒータリード4はヒ
ータ用電極、検出リード5は検出用電極にそれぞれ連絡
している。
第2図に示した他の例のガス検出装置は、シリコン基
板1に空洞部Oをアンダーカットエッチングにより形成
させた片持ち梁構造からなる例であり、ガス感応膜2は
空洞部Oに露出している。従って、この例では、ガス感
応膜2上に耐熱性絶縁膜32が形成されていること以外は
第1図の例と異なっていない。
本発明ガスセンサは、マイクロヒータ構造を有するタ
イプのものに好適に使用でき、また、第2図に示したよ
うなシリコン基板1に空洞部Oを形成したセンサにあっ
ては、片持ち梁構造に限らず架橋構造を呈したものであ
ってもかまわない。
本発明の技術思想は湿度、温度、赤外線などのセンサ
の製造にも応用しうるものである。
[効果] 本発明ガスセンサは、シリコン基板1上のSiO2膜はシ
リコン基板1の熱酸化により絶縁性が得られる程度に薄
く形成され、更に、この薄い熱酸化膜(SiO2膜)上に耐
熱性絶縁膜がスパッタリング、その他の手段により形成
されているため、常温での歪は著しく小さなものとな
り、絶縁性は高いものとなっている。加えて、製造時基
板上のSiO2及び表面耐熱性絶縁膜の成膜に要する時間も
大幅に短縮できる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明に係るガス検出装置を製造過程に従って
説明するための図である。第2図は他の例のガス検出装
置の概略断面図である。 第3図は前記製造過程における欠陥を説明するための図
である。 1……シリコン基板 2……ガス感応膜(金属酸化物半導体膜) 4……ヒータリード、5……検出リード 31……SiO2膜、32……耐熱性絶縁膜 B……ボンディングパッド部 O……空洞部

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】シリコン基板上に金属酸化物半導体膜が所
    定の形状に形成され、該金属酸化物半導体膜の少なくと
    も一部が露出されてシリコン基板上にシリコン酸化膜が
    形成され、かつ、該金属酸化物半導体膜に接合する少な
    くとも一対の検出リードと、少なくとも一つのヒータリ
    ード及びボンディング電極とが該シリコン酸化膜上に配
    設され、更にその上に、ボンディグ領域と金属酸化物半
    導体膜の一部を除いて耐熱性絶縁膜が形成され、あるい
    は、ボンディグ領域を除くが、金属酸化物半導体膜上を
    含み耐熱性絶縁膜が形成された場合は、該金属酸化物半
    導体膜下のシリコン基板の一部がエッチング除去され
    て、該金属酸化物半導体膜の一部が露出された構造のガ
    ス検知装置において、該シリコン酸化膜は該シリコン基
    板の熱酸化により絶縁性を有する程度に成長せしめられ
    た薄膜であることを特徴とするガス検出装置。
JP63169534A 1987-12-23 1988-07-06 ガス検出装置 Expired - Lifetime JP2679811B2 (ja)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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CN103412008A (zh) * 2013-08-21 2013-11-27 东北大学 用于低温检测H2的Pd掺杂SnO2纳米线气体传感器及制备方法

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