JP2678701B2 - 電気銅めっき液 - Google Patents

電気銅めっき液

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JP2678701B2
JP2678701B2 JP4031932A JP3193292A JP2678701B2 JP 2678701 B2 JP2678701 B2 JP 2678701B2 JP 4031932 A JP4031932 A JP 4031932A JP 3193292 A JP3193292 A JP 3193292A JP 2678701 B2 JP2678701 B2 JP 2678701B2
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copper
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acid
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正記 芳賀
衛 内田
岡田  隆
宏子 内田
秀美 縄舟
省三 水本
Original Assignee
石原薬品 株式会社
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  • Printing Elements For Providing Electric Connections Between Printed Circuits (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、電気銅めっき液に関す
る。
【0002】
【従来の技術及びその課題】鉄や亜鉛等の卑金属材料へ
の銅めっき処理においては、硫酸銅めっき液等の酸性め
っき浴を用いると、直接密着性のよいめっき皮膜を形成
することができず、シアン化銅めっき液を用いて下地め
っきを施した後、硫酸銅めっきを行なうことが一般的で
ある。しかしながら、シアン化銅めっき液は、激しい毒
性を持つために、作業環境、廃水処理などの点で問題が
多く、これに代わるものが望まれている。
【0003】また、被めっき物が、鉛ガラス、亜鉛、タ
ングステン焼結体、セラミックス等の強酸や強塩基に侵
され易い材料を構成成分として有するもの、例えばチッ
プコンデンサー、チップ抵抗、セラミック基板、サーデ
ィップIC等である場合にも、これらの材料を侵すこと
のない銅めっき液が要望されている。
【0004】一方、近年、プリント配線基板の高密度
化、多層化等にともない、板厚が厚く、スルーホールの
穴径の小さい基板、即ち高アスペクト比(板厚/穴径)
のプリント基板が増加しつつあり、スルーホールめっき
用の電気銅めっき液として、均一電着性に優れ、しかも
析出皮膜の物性が良好なめっき液が要望されている。
【0005】従来、スルーホールめっき用の電気銅めっ
き液としては、ピロリン酸銅及びピロリン酸カリを主成
分とするピロリン酸銅めっき液が主として用いられてい
る。しかしながら、ピロリン酸銅めっき液では、多量に
含まれるピロリン酸の加水分解によりオルソリン酸が形
成され、これが電流効率やめっき皮膜の物性に悪影響を
及ぼすために、定期的な液の廃棄が避けられず、コスト
高になることに加えて、廃水処理が煩雑になるという欠
点がある。しかも、析出皮膜は、伸び等の物性が不充分
であり、また均一電着性についても改善の余地がある。
【0006】また、硫酸銅、硫酸等を主成分とする酸性
銅めっき液もプリント基板のスルーホールめっき用とし
て用いられているが、析出皮膜の引張り強度が低く、更
に微量添加剤の管理などにも問題がある。また、この型
のめっき液では、均一電着性を向上させるために、高硫
酸濃度(濃硫酸300g/l)、低硫酸銅濃度(Cuと
して10g/l以下)としためっき液が用いられている
が、作業性が悪く、基板、レジスト皮膜などの耐酸性に
も問題があり、用途が限定されている。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明者は、上記した如
き従来技術の問題点を解消し得る電気銅めっき液を得る
べく鋭意研究を重ねてきた。その結果、特定のキレート
化剤と二価の硫黄含有有機化合物とを含む電気銅めっき
液によれば、広いpH範囲において析出皮膜の光沢性、
密着性、電流効率等が良好となり、また、更にこのめっ
き液に特定の窒素含有化合物を添加することによって、
析出皮膜の延性も良好となることを見出した。また、こ
れらの電気銅めっき液に、更に各種の特定の添加剤を配
合することによって、上記効果に加えて、均一電着性の
向上、ピット防止、陽極スライム防止等の効果が奏され
ることを見出し、ここに本発明を完成するに至った。
【0008】即ち、本発明は、 (I)硫酸銅、塩化銅、炭酸銅、酢酸銅、ピロリン酸銅
及びしゅう酸銅から選ばれた少なくとも一種の銅化合物
0.01〜1モル/l (II)(i)一般式(a)
【0009】
【化8】
【0010】(式中、X1 、X2 及びX3は各々同一又
は異なって、−CH2CO2M、−CH 2 PO 3 MM’、−
CH(CH3)CO2M又は−CH2CH2CO2Mを示
し、X4は−CH2CO2M、−CH 2 PO 3 MM’、−C
2CH2OH、−CH(CH3)CO2M又は−CH2
2CO2Mを示し、X5はH、−CH2CO2M、−CH 2
PO 3 MM’、−CH(CH3)CO2M又は−CH2CH
2CO2Mを示す。上記において、M及びM’は、同一又
は異なって、各々H、K、Na又はNH4を示し、nは
0〜2の整数を示す)で表わされる化合物、 (ii)一般式(b)
【0011】
【化9】
【0012】(式中、X6 及びX7は、同一又は異なっ
て、各々H、C1-5アルキル、アラルキル、アラルケニ
ル、アリール、−CH2CO2M、−CH(CH3)CO2
M、−CH2CH2CO2M、−CH 2 PO 3 MM’又は−
CH2CH2OHを示し、X8は、H、C1-5アルキル、ア
ラルキル、アリール、−CH2CO2M、−CH(C
3)CO2M、−CH2CH2CO2M、−CH 2 PO 3
M’、−CH2CH2OH、−(CH2p−NH2又は−
〔(CH2q−NH〕r−Hを示す。上記において、M
及びM’は前記に同じ、は0〜10の整数、qは1〜
3の整数、rは1〜10の整数を示す)で表わされる化
合物、及び (iii) 一般式(c)
【0013】
【化10】
【0014】(式中、X9はH、−CH2CO2M又は
PO 3 MM’を示し、X10はC1-5アルキル、−CO2
又は−CH2CO2Mを示し、X11は−CO2M、−CH2
CO2M、−PO 3 MM’又は−CH(OH)CO2Mを
示し、X12はH又はOHを示す。上記において、M及び
M’は前記に同じ)で表わされる化合物の少なくとも1
種からなるキレート化剤0.01〜2モル/l、並びに (III)メルカプタン類、スルフィド類、ジスルフィド
類、チアゾール類、
【化24】 及び
【化25】 から選ばれた少なくとも1種の二価の硫黄を含有する有
機化合物0.1〜500mg/lを含有する水溶液から
なる電気銅めっき液を提供するものである。
【0015】本発明めっき液では、銅化合物としては、
硫酸銅、塩化銅炭酸銅、酢酸銅、ピロリン酸銅、及び
しゅう酸銅から選ばれた少なくとも1種の銅化合物を用
る。銅化合物の水溶液中での濃度は、0.01〜1モ
ル/l程度、好ましくは0.05〜0.5モル/l程度
とする。0.01モル/lを下回る濃度では、めっき皮
膜の析出速度が遅くなるので実用的ではなく、一方、1
モル/lを上回る濃度では、析出速度がより向上するこ
とはなく、しかもめっき皮膜の安定性が阻害されること
があるので好ましくない。
【0016】本発明電気銅めっき液において、銅錯体を
形成するために用いるキレート化剤としては、前記一般
式(a)〜(c)で表わされる化合物の少なくとも一種
を用いる。
【0017】一般式(b)及び(c)において示される
アルキル基としては、好ましくは、炭素数1〜5のも
の、具体的には、メチル、エチル、プロピル、イソプロ
ピル、シクロプロピル、n−ブチル、t−ブチル、n−
ペンチル、イソアミル、ネオペンチル等を示すことがで
きる。一般式(b)において示されるアラルキル基又は
アラルケニル基としては、ベンジル、フェネチル、フェ
ニルプロピル、シンナミル、フルフリル、ナフチルメチ
ル、ナフチルエチル、ピリジルメチル、ピリジルエチ
ル、キノリルメチル等を示すことができる。一般式
(b)において示されるアリール基としては、フェニ
ル、トリル、メシチル、1−ナフチル、2−ナフチル、
ピリジル、キノリル、キノキサリル、アントラキノリ
ル、チアゾリル、フリル等を示すことができる。
【0018】一般式(a)〜(c)で表される化合物の
具体例としては、次の化合物を例示できる。
【0019】(i)一般式(a)の化合物;エチレンジ
アミン四酢酸(EDTA)、エチレンジアミン四酢酸ニ
ナトリウム塩(EDTA.2Na)、ヒドロキシエチル
エチレンジアミン三酢酸(HEDTA)、ジエチレント
リアミン五酢酸(DTPA)、トリエチレンテトラミン
六酢酸(TTHA)、エチレンジアミンテトラプロピオ
ン酸、エチレンジアミンテトラメチレンホスホン酸、ジ
エチレントリアミンペンタメチレンホスホン酸等。
【0020】(ii)一般式(b)の化合物;ニトリロ三
酢酸(NTA)、イミノジ酢酸(IDA)、イミノジプ
ロピオン酸(IDP)、アミノトリメチレンホスホン
酸、アミノトリメチレンホスホン酸五ナトリウム塩、メ
チルアミン、エチルアミン、プロピルアミン、ジメチル
アミン、トリメチルアミン、ジメチルエチルアミン、ベ
ンジルアミン、2−ナフチルアミン、イソブチルアミ
ン、イソアミルアミン、メチレンジアミン、エチレンジ
アミン、テトラメチレンジアミン、ペンタメチレンジア
ミン、ヘキサメチレンジアミン、ジエチレントリアミ
ン、テトラエチレンペンタミン、ペンタエチレンヘキサ
ミン、ヘキサエチレンヘプタミン、ジンナミルアミン、
p−メトキシシンナミルアミン、アンモニア等。
【0021】(iii) 一般式(c)の化合物;1−ヒドロ
キシエチリデン−1,1−ジホスホン酸、1−ヒドロキ
シエチリデン−1,1−ジホスホン酸三ナトリウム塩、
クエン酸、酒石酸、リンゴ酸、マロン酸等。
【0022】本発明のめっき液では、上記した様なキレ
ート化剤を添加することによって、銅化合物は銅錯体と
してめっき液中に安定に存在することができ、良好なめ
っき皮膜を形成し得るものとなる。
【0023】キレート化剤の添加量は、0.01〜2モ
ル/l程度、好ましくは0.05〜1モル/l程度とす
る。0.01モル/lを下回る濃度では、めっき液の安
定性が不充分であり、一方2モル/lを上回る濃度とし
ても液の安定性がより向上することはないので不経済で
ある。
【0024】本発明めっき浴では、更に広いpH範囲で
良好な光沢性、密着性、電流効率等を維持するために二
価の硫黄を含有する有機化合物を添加する。二価の硫黄
を含有する有機化合物としては、下記の化合物の少なく
とも一種を用いる。
【0025】
【化11】
【0026】これらの硫黄含有有機化合物は単独又は適
宜組み合わせて使用できる。硫黄含有有機化合物の添加
量は、0.1〜500mg/l程度とし、好ましくは
0.5〜100mg/l程度とする。0.1mg/lを
下回る添加量では、広いpH範囲で良好な光沢性、密着
性、電流効率等を維持することができず、一方、500
mg/lを上回る添加量では電流効率が悪くなるので好
ましくない。
【0027】本発明の電気銅めっき液は、上記した銅化
合物、キレート化剤及び二価の硫黄を含有する有機化合
物を必須成分とするものであるが、更に必要に応じて、
析出皮膜の延性(伸び)向上のために、(i)一般式
(d)
【0028】
【化12】
【0029】(式中、Z1、Z2、Z3及びZ4は同一又は
異なって、各々H、CH3、CONH2又は−C(N
2)=NHを示す。上記においてMはH、K、Na
又はNH4を示し、mは1〜15の整数を示す。)で表
わされる化合物、 (ii)一般式(e)
【0030】
【化13】
【0031】(式中、AはH、−OH、−SH、NH2
CO−、−COOM、アミノ基、−NHC(NH2)=
NH、−ONH2、−CH(NH2)CO2H、RS−、
NH2CONH−、
【0032】
【化14】
【0033】又は
【0034】
【化15】
【0035】を示し、Z5、Z6及びZ7は同一又は異な
って各々H、CH3又はC25を示し、Z8はNH2又は
OHを示す。上記において、Mは前記に同じ、RはC
1-5アルキルを示し、lは0〜4の整数、kは0又は1
を示す。)で表わされる化合物、 (iii) 一般式(d)の化合物及び/又は一般式(e)の
化合物が縮合したジペプチド又はトリペプチド化合物、
並びに (iv)イミダゾリン、2,4,5−トリフェニル−2−イ
ミダゾリン、2,2′−ビス(2−イミダゾリン)、ピ
リジン、モルホリン、ビピリジル、ピラゾール及びトリ
アジンの少なくとも1種からなる環状窒素化合物から選
ばれた少なくとも一種の窒素含有化合物を添加すること
ができる。
【0036】一般式(e)において示されるアルキル基
としては、好ましくは、炭素数1〜5のもの、具体的に
は、メチル、エチル、プロピル、イソプロピル、シクロ
プロピル、n−ブチル、t−ブチル、n−ペンチル、イ
ソアミル、ネオペンチル等を示すことができる。
【0037】上記した窒素含有化合物の具体例として
は、以下のものを例示できる。
【0038】(i)一般式(d)の化合物;グリシン、
アラニン、N−メチルグリシン、グリコシアミン、ジメ
チルグリシン、ヒダントイン酸、アミノ吉草酸、β−ア
ラニン等。
【0039】(ii) 一般式(e)の化合物;バリン、ノ
ルバリン、ロイシン、ノルロイシン、イソロイシン、セ
リン、システイン、アスパラギン、アスパラギン酸、グ
ルタミン酸、オルニチン、リジン、アルギニン、グルタ
ミン、ジアミノプロピオン酸、シトルリン、ヒドロキシ
−L−リジン、ジアミノ酪酸、アミノアジピン酸、カナ
リン、キヌレニン、ジアミノピメリン酸、ホモシステイ
ン、ヒスチジン、メチオニン等。
【0040】(iii)一般式(d)の化合物及び/又は一
般式(e)の化合物が縮合したジペプチド又はトリペプ
チド化合物;アスパルチル−ヒスチジン、アラニル−ア
ラニン、アラニル−β−アラニン、β−アラニル−β−
アラニン、グリシル−リジン、アラニル−オルニチン、
リジル−リジン、オルニチル−オルニチン、グリシル−
オルニチン、β−アラニル−リジル−リジン、オルニチ
ル−リジル−リジン、グリシル−オルニチル−オルニチ
ン等。
【0041】(iv) 環状窒素化合物;イミダゾリン、
2,4,5−トリフェニル−2−イミダゾリン、2,
2′−ビス(2−イミダゾリン)、ピリジン、モルホリ
ン、ビピリジル、ピラゾール、及びトリアジン
【0042】上記した窒素含有化合物の添加量は、0.
006〜1モル/l程度、好ましくは0.03〜0.5
モル/l程度とする。0.006モル/lを下回る添加
量では、延性向上に十分に寄与せず、一方、1モル/l
を上回る量を添加しても延性がより向上することはなく
不経済である。
【0043】本発明めっき液では、更に、アルカリ金属
のハロゲン化物又は硫酸塩、アルカリ土類金属のハロゲ
ン化物又は硫酸塩、及びアンモニウムのハロゲン化物又
は硫酸塩の少なくとも1種を添加することによって、均
一電着性を向上させることができる。これらの添加剤に
おいて、アルカリ金属としては、カリウム、ナトリウム
等を例示でき、アルカリ土類金属としては、カルシウ
ム、マグネシウム等を例示でき、ハロゲンとしては、塩
素、ヨウ素、シュウ素等を例示できる。好ましい化合物
の具体例としては、塩化カリウム、塩化マグネシウム、
塩化カルシウム、塩化アンモニウム、ヨウ化カリウム、
シュウ化カリウム、硫酸カリウム、硫酸ナトリウム、硫
酸アンモニウム等を例示できる。これらの化合物の添加
量は、0.01〜3モル/l程度、好ましくは0.05
〜2モル/lと程度とする。0.01モル/lを下回る
添加量では、均一電着性向上の効果は充分には発揮され
ず、一方3モル/lを上回る添加量としても均一電着性
がより向上することはなく、しかもめっき液中に完全に
溶解しない場合があるので好ましくない。
【0044】本発明のめっき液では、更にピット防止の
ために界面活性剤を添加することができる。界面活性剤
としては、非イオン性、カチオン性、アニオン性及び両
性界面活性剤の少なくとも1種を使用すればよい。
【0045】本発明において、使用し得る非イオン性界
面活性剤としてはC1-20アルカノール、フェノール、ナ
フトール、ビスフェノール類、C1-25アルキルフェノー
ル、アリールアルキルフェノール、C1-25アルキルナフ
トール、C1-25アルコキシル化リン酸(塩)、ソルビタ
ンエステル、スチレン化フェノール、ポリアルキレング
リコール、C1-22脂肪族アミン、C1-22脂肪族アミド等
に、エチレンオキサイド(EO)及び/又はプロピレン
オキサイド(PO)を2−300モル付加縮合させたも
のや、C1-25アルコキシル化リン酸(塩)等が挙げられ
る。
【0046】エチレンオキサイド(EO)及び/又はプ
ロピレンオキサイド(PO)を付加縮合させるC1-20
ルカノールとしては、オクタノール、デカノール、ラウ
リルアルコール、テトラデカノール、ヘキサデカノー
ル、ステアリルアルコール、エイコサノール、セチルア
ルコール、オレイルアルコール、ドコサノール等が挙げ
られる。ビスフェノール類としてはビスフェノールA、
ビスフェノールB等が挙げられる。C1-25アルキルフェ
ノールとしては、モノ、ジもしくはトリアルキル置換フ
ェノール、例えば、p−ブチルフェノール、p−イソオ
クチルフェノール、p−ノニルフェノール、p−ヘキシ
ルフェノール、2,4−ジブチルフェノール、2,4,
6−トリブチルフェノール、p−ドデシルフェノール、
p−ラウリルフェノール、p−ステアリルフェノール等
が挙げられる。アリールアルキルフェノールとしては、
2−フェニルイソプロピルフェノール等が挙げられる。
1-25アルキルナフトールのアルキル基としては、メチ
ル、エチル、プロピル、ブチル、ヘキシル、オクチル、
デシル、ドデシル、オクタデシル等が挙げられ、ナフタ
レン核の任意の位置にあってよい。C1-25アルコキシル
化リン酸は、式
【0047】
【化16】
【0048】〔Ra及びRbは同一又は異なってC1-25
アルキル;但し、一方がHであってよい。MはH又はア
ルカリ金属を示す〕等にて表わされるものである。ソル
ビタンエステルとしては、モノ、ジまたはトリエステル
化した1,4−、1,5−または3,6−ソルビタン、
例えば、ソルビタンモノラウレート、ソルビタンモノパ
ルミテート、ソルビタンモノステアレート、ソルビタン
ジパルミテート、ソルビタンジステアレート、ソルビタ
ンジオレエート、ソルビタン混合脂肪酸エステル等が挙
げられる。C1-22脂肪族アミンとしては、プロピルアミ
ン、ブチルアミン、ヘキシルアミン、オクチルアミン、
デシルアミン、ラウリルアミン、ステアリルアミン、エ
チレンジアミン、プロピレンジアミン等の飽和及び不飽
和脂肪族アミンが挙げられる。C1-22脂肪族アミドとし
ては、プロピオン酸、酪酸、カプリル酸、カプリン酸、
ラウリン酸、ミリスチン酸、パルミチン酸、ステアリン
酸、ベヘン酸等のアミドが挙げられる。
【0049】更に、非イオン性界面活性剤として、式:
RN(R′)2→O〔RはC5-25アルキル又はRCON
HR″(R″はC1-6のアルキレンを示す)、R′は同
一又は異なってC1-6のアルキルを示す〕等にて示され
るアミンオキサイドも用いることができる。
【0050】カチオン性界面活性剤としては、式
【0051】
【化17】
【0052】〔式中、Xはハロゲン、ヒドロキシ、C
1-5アルカンスルホン酸又は硫酸を示し、R12及びR3
は同一又は異なってC1-20アルキルを示し、R4はC
1-10のアルキル又はベンジルを示す〕にて表わされる第
4級アンモニウム塩、式、
【0053】
【化18】
【0054】〔式中、Xはハロゲン、ヒドロキシ、C
1-5アルカンスルホン酸又は硫酸を示し、R5はC1-20
ルキルを示し、R6はH又はC1-10アルキルを示す〕に
て表わされるピリジニウム塩等が挙げられる。
【0055】塩の形態のカチオン性界面活性剤の例とし
ては、ラウリルトリメチルアンモニウム塩、ステアリル
トリメチルアンモニウム塩、ラウリルジメチルエチルア
ンモニウム塩、オクタデシルジメチルエチルアンモニウ
ム塩、ジメチルベンジルラウリルアンモニウム塩、セチ
ルジメチルベンジルアンモニウム塩、オクタデシルジメ
チルベンジルアンモニウム塩、トリメチルベンジルアン
モニウム塩、トリエチルベンジルアンモニウム塩、ヘキ
サデシルピリジニウム塩、ラウリルピリジニウム塩、ド
デシルピコリニウム塩、ステアリルアミンアセテート、
ラウリルアミンアセテート、オクタデシルアミンアセテ
ート等が挙げられる。
【0056】両性界面活性剤としては、ベタイン、スル
ホベタイン、アミノカルボン酸等が挙げられ、またエチ
レンオキサイド及び/又はプロピレンオキサイドとアル
キルアミン又はジアミンとの縮合生成物の硫酸化又はス
ルホン酸化付加物も使用できる。
【0057】ベタインは式:
【0058】
【化19】
【0059】〔式中、R7はC1-20アルキルを示し、R8
及びR9は同一又は異なってC1-5アルキルを示し、nは
1〜3の整数を示す〕、式:
【0060】
【化20】
【0061】〔式中、R10はC1-20アルキルを示し、R
11は(CH2)mOH又は(CH2)mOCH2COO-
示し、R12は(CH2)nCO2 -、(CH2)nSO3 -
CH(OH)CH2SO3 -を示し、m及びnは1〜4の
整数を示す〕等にて表わされるものである。
【0062】代表的なベタインは、ラウリルジメチルア
ンモニウムベタイン、ステアリルジメチルアンモニウム
ベタイン、2−ウンデシル−1−カルボキシメチル−1
−ヒドロキシエチルイミダゾリニウムベタイン、2−オ
クチル−1−カルボキシメチル−1−カルボキシオキシ
エチルイミダゾリニウムベタイン等が挙げられ、硫酸化
及びスルホン酸化付加物としてはエトキシル化アルキル
アミンの硫酸付加物、スルホン酸化ラウリン酸誘導体ナ
トリウム塩等が挙げられる。
【0063】スルホベタインとしては、ヤシ油脂肪酸ア
ミドプロピルジメチルアンモニウム−2−ヒドロキシプ
ロパンスルホン酸、N−ココイルメチルタウリンナトリ
ウム、N−パルミトイルメチルタウリンナトリウム等が
挙げられる。
【0064】アミノカルボン酸としては、ジオクチルア
ミノエチルグリシン、N−ラウリルアミノプロピオン
酸、オクチルジ(アミノエチル)グリシンナトリウム塩
等が挙げられる。
【0065】アニオン性界面活性剤の例としてはアルキ
ル硫酸塩、ポリオキシエチレンアルキルエーテル硫酸
塩、ポリオキシエチレンアルキルフェニルエーテル硫酸
塩、アルキルベンゼンスルホン酸塩等が挙げられる。ア
ルキル硫酸塩としては、ラウリル硫酸ナトリウム、オレ
イル硫酸ナトリウム等が挙げられる。ポリオキシエチレ
ンアルキルエーテル硫酸塩としては、ポリオキシエチレ
ン(EO12)ノニルエーテル硫酸ナトリウム、ポリオ
キシエチレン(EO15)ドデシルエーテル硫酸ナトリ
ウム等が挙げられる。
【0066】ポリオキシエチレンアルキルフェニルエー
テル硫酸塩としては、ポリオキシエチレン(EO15)
ノニルフェニルエーテル硫酸塩等が挙げられる。
【0067】アルキルベンゼンスルホン酸塩としては、
ドデシルベンゼンスルホン酸ナトリウム等が挙げられ
る。
【0068】界面活性剤の配合量は、0.01〜50g
/l程度、好ましくは0.1〜10g/l程度とする。
配合量が少なすぎる場合には、ピット防止効果は不充分
であり、配合量を多くし過ぎてもピット防止効果がより
向上することはなく、かえってメッキ液の発泡性が高く
なるので好ましくない。
【0069】本発明のめっき液では、更に、陽極スライ
ム防止のためにポリアクリルアミドを添加することがで
きる。ポリアクリルアミドとしては、重量平均分子量
(Mw)=100〜10000000程度の広い範囲の
分子量のものを用いることができ、異なる分子量のもの
を組み合わせて用いてもよい。ポリアクリルアミドの添
加量は0.005〜10g/l程度、好ましくは0.0
2〜5g/l程度とする。添加量が少なすぎる場合に
は、スライム防止効果は不充分であり、添加量を多くし
過ぎてもスライム防止効果がより向上することはなく不
経済である。
【0070】本発明のめっき液では、延性向上のための
窒素含有化合物、均一電着性向上のためのハロゲン化物
又は硫酸塩、ピット防止のための界面活性剤及びスライ
ム防止のためのポリアクリルアミドは、必要に応じて、
単独、又は任意の組み合わせで、銅化合物、キレート化
剤及び二価の硫黄を含有する有機化合物を必須成分とす
る基本めっき液に添加することができる。
【0071】本発明めっき液は、めっき時のpH値は特
に限定されず、いかなるpH領域においても良好なめっ
き皮膜を形成することが可能であり、使用する素材の種
類や要求される析出皮膜の物性に応じてpH値を適宜設
定すればよい。例えば、pH5程度以上で用いることに
よって、鉄素材上へ直接密着性よくめっき皮膜を形成す
ることができる。また、pH6〜8程度に調整すること
によって強酸や強塩基に侵され易い材料をも侵すことな
くめっき皮膜を形成することができる。
【0072】更にスルーホールめっき用として用いる場
合には、pH4〜10程度の範囲内で用いることによっ
て、均一電着性、引張り強さ、伸び率等の全てに優れた
めっき皮膜を得ることができる。
【0073】めっき液のpH調整には、塩酸、硫酸等の
酸類や水酸化ナトリウム、水酸化カリウム、アンモニア
等のアルカリ性化合物を適宜用いることができる。
【0074】本発明めっき液は、浴温10〜90℃程度
で使用することができるが、作業性や析出皮膜の物性の
点から、20〜60℃程度で用いることが好ましい。
【0075】陰極電流密度は、めっき液の液温や流動状
態により広い範囲で選択することができるが、通常0.
1〜10A/dm2 程度、好ましくは0.5〜5A/d
2程度とすればよい。
【0076】
【発明の効果】本発明めっき液は、以下に示すような優
れた特徴を有するものである。
【0077】1.広いpH範囲において析出皮膜の光沢
性、密着性、電流効率等が良好であり、例えばpH5程
度以上で用いることによって、鉄素地上に直接密着性よ
く銅めっき皮膜を形成することができる。また、被めっ
き物が鉛ガラス、亜鉛、タングステン焼結体、セラミッ
クス等の強酸や強塩基に侵され易い材料を構成成分とし
て有するもの、例えばチップコンデンサー、チップ抵
抗、セラミック基板、サーディップIC等である場合に
も、めっき液のpHを適宜調節することによって、これ
らの材料を侵すことなく銅めっきを施すことが可能とな
る。
【0078】2.特定の窒素含有化合物を添加すること
によって、析出皮膜の引張り強度、伸び率等を改善で
き、また、特定のハロゲン化物又は硫酸塩を配合するこ
とによって、均一電着性が良好となるので、プリント基
板のスルーホールめっき用めっき液として好適である。
【0079】3.配合する化合物の選定によっては、N
+ ,K+ ,Cl- フリー浴が可能である。
【0080】4.めっき液の維持管理が容易であり、ま
た、析出皮膜に悪影響を及ぼすような不純物の生成が少
ないので、長期間安定に使用できる。
【0081】5.毒性の少ないめっき液である。
【0082】
【実施例】以下実施例を挙げて本発明を更に詳細に説明
する。
【0083】
【実施例1】下記表1に示す組成の銅めっき液を調整し
た。
【0084】
【表1】
【0085】上記各めっき液について、光沢性、密着性
及び電流効率を調べた結果を下記表2に示す。試験方法
は次の通りである。
【0086】光沢性 ハルセル試験(液量250ml,2A,720クーロ
ン,陰極Fe板、陽極含リンCu,空気撹拌)を行なっ
た後、次の基準で評価した。。
【0087】 ◎ 光沢面積 95%以上 ○ 〃 80%〃 △ 〃 50%〃 × 〃 50%以下密着性 めっき試験(液量1リットル,3A/dm2 ,10μ
m,陰極50×50×0.3mmのFe板,陽極含リン
Cu,空気撹拌)を行ない、得られた試料についてペン
チで90°折り曲げを4回行なった後、次の基準で評価
した。
【0088】◎ クラック,ハガレなし ○ クラック小 △ クラック大 × ハガレあり電流効率 めっき試験(液量1リットル,3A/dm2 ,720ク
ーロン,陰極50×50×0.3mmCu板,陽極含リ
ンCu,空気撹拌)を行ないめっき前後の重量差から算
出した。
【0089】 ◎ 電流効率 95%以上 ○ 〃 90%〃 △ 〃 80%〃 × 〃 80%以下
【0090】
【表2】
【0091】以上の結果から判るように、チオジグリコ
ール酸を添加しためっき浴は、いずれも光沢性、密着
性、電流効率が良好であった。
【0092】
【実施例2】下記表3に示す組成のめっき液を調製し、
伸び率、引張り強さ及び均一電着性を測定した。測定方
法は次の通りである。
【0093】伸び率,引張り強さ 陰極電流密度2A/dm2 の条件で60×100mmの
チタン板上に30μm厚のめっきを施し、その後めっき
皮膜を剥離した。得られためっき皮膜から、測定部の幅
が4.2mmのダンベル状の試料を打ち抜き、引張り試
験を行なって、ストレス−ストレイン曲線を求めること
により、引張り強さ及び伸び率を求めた。
【0094】均一密着性 陰極電流密度2A/dm2 の条件で、60×100mm
の板厚2mm,アスペクト比5のプリント基板上に、3
0μm厚のめっき皮膜を形成した。その後プリント基板
のラウンド部とスルホール部のめっき膜厚を測定し、両
者の比から均一電着性を求めた。
【0095】測定結果を表3に併せて示す。
【0096】
【表3】
【0097】以上の結果から判るように、グリシンの添
加によりめっき皮膜の伸び率が大幅に向上し、硫酸銅め
っきと比較した場合には、伸び率が同程度で、引張り強
さが大きくなった。また、硫酸アンモニウムの添加によ
り、均一電着性が大幅に向上し、硫酸銅めっきと比較し
て、10〜20%程度均一電着性が大きくなった。ま
た、本発明めっき液は、幅広いpHで使用可能であっ
た。
【0098】
【実施例3】下記組成のめっき液を調製した。
【0099】 硫酸銅 0.25モル/l エチレンジアミン 0.6 モル/l チオジグリコール酸 1 mg/l 界面活性剤* 0.5 g/l pH 8 浴温 50 ℃ *界面活性剤としては、ラウリルアルコール(EO10
モル付加物)、ノニルフェノール(EO30モル付加
物)、ポリエチレングリコール(EO100モル付加
物)、ラウリルジメチルエチルアンモニウムクロライ
ド、ラウリルジメチルアンモニウムベタイン及びオレイ
ル硫酸ナトリウムのそれぞれを用いた。
【0100】得られためっき液を用いて、めっき試験
(液量1リットル,陰極電流密度1,3,5,7,10
A/dm2 ,めっき厚10μm,陰極50×50×0.
3mmのFe板,陽極含リンCu,空気撹拌)を行なっ
たところ、いずれの陰極電流密度でめっきを行なった場
合にもピットは生じなかった。一方、上記しためっき液
組成において、界面活性剤無添加の場合には、陰極電流
密度7A/dm2 以上でピットが発生した。
【0101】
【実施例4】下記組成のめっき液を調製した。
【0102】 硫酸銅 0.25モル/l エチレンジアミン 0.6 モル/l チオジグリコール酸 1 mg/l ポリアクリルアミド* 0.5 g/l pH 8 浴温 50 ℃ *ポリアクリルアミドとしては、重量平均分子量1,0
00、70,000、500,000及び1,000,
000のものをそれぞれ用いた。
【0103】得られためっき液を用いて、めっき試験
(液量1リットル,陽極電流密度0.5,1,2,3,
5A/dm2 ,10000クーロン,陰極電流密度3A
/dm2 ,陰極50×50×0.3mmのFe板,陽極
含リンCu,空気撹拌)を行なったところ、いずれの陽
極電流密度においても陽極スライムは発生しなかった。
一方、上記しためっき液組成において、ポリアクリルア
ミド無添加の場合には、陽極電流密度2A/dm2 以上
でスライムが発生した。
【0104】
【実施例5】下記組成のめっき液を調製した。
【0105】 硫酸銅 0.25モル/l キレート化剤* 0.6 モル/l チオジグリコール酸 1 mg/l pH 5,8,10 浴温 50 ℃ *キレート化剤としては、ヒドロキシエチルエチレンジ
アミン三酢酸、エチレンジアミンテトラプロピオン酸、
ニトリロ三酢酸、エチレンジアミン、ジエチレントリア
ミン、1−ヒドロキシエチリデン−1,1−ジホスホン
酸及びクエン酸のそれぞれを用いた。
【0106】得られためっき液を用いて、上記した方法
と同様にして光沢性、密着性及び電流効率の試験をした
ところ、いずれの場合にも◎であった。
【0107】
【実施例6】下記組成のめっき液を調製した。
【0108】 硫酸銅 0.25モル/l エチレンジアミン 0.6 モル/l 硫黄含有有機化合物* 1 mg/l pH 5,8,10 浴温 50 ℃ *硫黄含有有機化合物としては、下記の化合物のそれぞ
れを用いた。
【0109】
【化21】
【0110】得られためっき液を用いて、上記した方法
と同様にして光沢性、密着性及び電流効率の試験をした
ところ、いずれの場合にも◎であった。
【0111】
【実施例7】下記組成のめっき液を調製した。
【0112】 硫酸銅 0.25モル/l エチレンジアミン 0.6 モル/l チオジグリコール酸 1 mg/l 添加剤* 0.1 モル/l pH 4,7,10 浴温 50 ℃ *添加剤としては、グリシン、アラニン、バリン、ロイ
シン、リジン、グルタミン酸、グリシル−リジン及びイ
ミダゾリンのそれぞれを用いた。
【0113】得られためっき液を用いて、上記した方法
と同様にして伸び率及び引張り強さを測定したところ、
伸び率7〜9%、引張り強さ35〜50kg/mm2
良好な結果が得られた。
【0114】
【実施例8】下記組成のめっき液を調製した。
【0115】 硫酸銅 0.25モル/l エチレンジアミン 0.6 モル/l チオジグリコール酸 1 mg/l 添加剤* 1.5 モル/l pH 4,7,10 浴温 50 ℃ *添加剤としては、塩化カリウム、塩化アンモニウム、
硫酸カリウム及び硫酸アンモニウムのそれぞれを用い
た。
【0116】得られためっき液を用いて、上記した方法
と同様にして均一電着性を測定したところ、いずれの場
合にも90%以上の良好な結果が得られた。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 内田 宏子 兵庫県明石市太寺3丁目5の50 (72)発明者 縄舟 秀美 大阪府高槻市真上町5丁目38−34 (72)発明者 水本 省三 兵庫県神戸市灘区大土平町2丁目4−9 (56)参考文献 特開 平1−219187(JP,A) 特公 昭53−4499(JP,B2) 特公 昭57−52960(JP,B2) 特公 昭63−57510(JP,B2) 実公 昭41−13126(JP,Y1) 実公 平3−17914(JP,Y2)

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】(I)硫酸銅、塩化銅、炭酸銅、酢酸銅、
    ピロリン酸銅及びしゅう酸銅から選ばれた少なくとも一
    種の銅化合物 0.01〜1モル/l (II)(i)一般式(a) 【化1】 (式中、X1 、X2 及びX3は各々同一又は異なって、
    −CH2CO2M、−CH 2 PO 3 MM’、−CH(C
    3)CO2M又は−CH2CH2CO2Mを示し、X4
    −CH2CO2M、−CH 2 PO 3 MM’、−CH2CH2
    H、−CH(CH3)CO2M又は−CH2CH2CO2
    を示し、X5はH、−CH2CO2M、−CH 2 PO 3
    M’、−CH(CH3)CO2M又は−CH2CH2CO2
    Mを示す。上記において、M及びM’は、同一又は異な
    って、各々H、K、Na又はNH4を示し、nは0〜2
    の整数を示す)で表わされる化合物、 (ii)一般式(b) 【化2】 (式中、X6 及びX7は、同一又は異なって、各々H、
    1-5アルキル、アラルキル、アラルケニル、アリー
    ル、−CH2CO2M、−CH(CH3)CO2M、−CH
    2CH2CO2M、−CH 2 PO 3 MM’又は−CH2CH2
    OHを示し、X8は、H、C1-5アルキル、アラルキル、
    アリール、−CH2CO2M、−CH(CH3)CO2M、
    −CH2CH2CO2M、−CH 2 PO 3 MM’、−CH2
    2OH、−(CH2p−NH2 又は−〔(CH2q
    NH〕r−Hを示す。上記において、M及びM’は前記
    に同じ、は0〜10の整数、qは1〜3の整数、rは
    1〜10の整数を示す)で表わされる化合物、及び (iii) 一般式(c) 【化3】 (式中、X9はH、−CH2CO2M又は−PO 3 MM’
    示し、X10はC1-5アルキル、−CO2M又は−CH2
    2Mを示し、X11は−CO2M、−CH2CO2M、−P
    3 MM’又は−CH(OH)CO2Mを示し、X12はH
    又はOHを示す。上記において、M及びM’は前記に同
    じ)で表わされる化合物の少なくとも1種からなるキレ
    ート化剤0.01〜2モル/l、並びに (III)メルカプタン類、スルフィド類、ジスルフィド
    類、チアゾール類、 【化22】 及び 【化23】 から選ばれた少なくとも1種の二価の硫黄を含有する有
    機化合物0.1〜500mg/lを含有する水溶液から
    なる電気銅めっき液。
  2. 【請求項2】(i)一般式(d) 【化4】 (式中、Z1、Z2、Z3及びZ4は同一又は異なって、各
    々H、CH3、CONH2又は−C(NH2)=NHを示
    す。上記においてMはH、K、Na又はNH4を示
    し、mは1〜15の整数を示す。)で表わされる化合
    物、 (ii)一般式(e) 【化5】 (式中、AはH、−OH、−SH、NH2CO−、−C
    OOM、アミノ基、−NHC(NH2)=NH、−ON
    2、−CH(NH2)CO2H、RS−、NH2CONH
    −、 【化6】 又は 【化7】 を示し、Z5、Z6及びZ7は同一又は異なって各々H、
    CH3又はC25を示し、Z8はNH2又はOHを示す。
    上記において、Mは前記に同じ、RはC1-5アルキルを
    示し、lは0〜4の整数、kは0又は1を示す。)で表
    わされる化合物、 (iii) 一般式(d)の化合物及び/又は一般式(e)の
    化合物が縮合したジペプチド又はトリペプチド化合物、
    並びに (iv)イミダゾリン、2,4,5−トリフェニル−2−イ
    ミダゾリン、2,2’−ビス(2−イミダゾリン)、ピ
    リジン、モルホリン、ビピリジン、ピラゾール及びトリ
    アジンの少なくとも1種からなる環状窒素化合物から選
    ばれた少なくとも一種の化合物0.006〜1モル/l
    を更に含有する請求項1に記載の電気銅めっき液。
  3. 【請求項3】 アルカリ金属のハロゲン化物又は硫酸
    塩、アルカリ土類金属のハロゲン化物又は硫酸塩、及び
    アンモニウムのハロゲン化物又は硫酸塩の少なくとも1
    種0.01〜3モル/lを更に含有する請求項1又は2
    に記載の電気銅めっき液。
  4. 【請求項4】 界面活性剤0.01〜50g/lを更に
    含有する請求項1〜3のいずれか1項に記載の電気銅め
    っき液。
  5. 【請求項5】 ポリアクリルアミド0.005〜10g
    /lを更に含有する請求項1〜4のいずれか1項に記載
    の電気銅めっき液。
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