JP2678243B2 - 高速時間分解写真撮影装置 - Google Patents

高速時間分解写真撮影装置

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JP2678243B2 JP3263647A JP26364791A JP2678243B2 JP 2678243 B2 JP2678243 B2 JP 2678243B2 JP 3263647 A JP3263647 A JP 3263647A JP 26364791 A JP26364791 A JP 26364791A JP 2678243 B2 JP2678243 B2 JP 2678243B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、雷の発光現象やその他
高速で変化する現象について高速で時間分解した写真
得られる高速時間分解写真撮影装置に係り、特に、運搬
に便利でしかも基本的には外部電源を必要としない高速
時間分解写真撮影装置に関する。
【0002】
【従来の技術】偶発現象である雷を研究するために、
の発光現象を撮影することが一般に行われている。雷の
発光現象は、1mS以内で終了する短時間型から100
mSを越える長時間型まで、非常に多様であり、現在ま
でのところ、約500mS以内に終了し、その中でも細
かな時間的変化を伴うことが明らかになっている。
【0003】このように多様な雷を撮影するために、従
来、雷の撮影を目的とする特殊な制御装置と、この制御
装置により制御されるカメラとを組み合わせた撮影装置
が使用されてきた。この撮影装置を使用して雷を撮影す
る場合、従来は、雷の全体像の撮影を当面の目標として
いたことから、静止カメラを使用したときには、シャッ
ター速度を250mS程度に設定することにより、雷の
発光現象を撮影していた。また、上記制御装置は、上記
カメラのシャッターを開閉制御するほか、フィルムの巻
上げを制御し、雷光検出時刻などのデータを生成してカ
メラに与えるとともに、雷の事前検出もしていた。
【0004】しかし、上記撮影装置では、発光現象全体
の撮影を目的としていることから、細かな時間的変化を
伴う発光現象は撮影できなかった。すなわち、撮影され
像が明瞭で高速のコマ撮りができしかも安価な雷撮影
装置は、未だ開発されていない。
【0005】コマ撮りが可能な撮影装置としては、ビデ
オカメラおよびビデオ記録再生装置からなるビデオ装置
と、8ミリカメラが考えられる。しかし、ビデオカメ
ラや8ミリカメラでは、タイミングが一定時間(1フレ
ームの時間)に設定されているため、当該時間内での細
かな時間変化を伴う発光現象を撮影できない。また、ビ
デオカメラは、商用電源または大容量のバッテリーが必
要であるため、設置場所が限定される。8ミリカメラ
は、電源にほとんど制限はないものの、画質が不十分で
あるという不都合があった。したがって、このような撮
影装置は、複数箇所に設置して長期間無人観測する用途
には適せず、あまり普及していない。
【0006】一方、フィルムを使った流しカメラは、雷
の発光現象の時間変化の観測に威力を発揮しているが、
原理的に像が重なるため、明瞭な雷の発光現象の変化像
を撮影することは不可能であり、使用目的が限定される
ことになる。
【0007】このほか、静止カメラを複数台同一方向に
向けて設置し、それらのシャッターを高速で連続して
閉し、高速分解写真を撮影する方式が考案されている。
この方式で雷の発光現象を撮影することは、静止カメラ
の技術を応用できるために、容易にかつ安価に実現でき
るうえ、写真の分解能が高く、しかもバッテリー駆動が
可能なことから、多くのカメラを設置する必要ある送
電線雷撃の観測には最適である。
【0008】しかし、1コマ撮影するごとにフィルムを
送らないと次の撮影ができないために、カメラ自体につ
いては、フィルム送りに要する時間が高速化の妨げにな
る。また、この方式では、カメラ設置スペースの問題か
らカメラ台数に制限がある。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】ビデオ装置により雷の
発光現象を撮影すると、コマ撮りは可能となるものの、
消費電力が大きいため、商用電源または大容量のバッテ
リーが必要であるほか、画質が受光素子の画素数で決ま
ため、精細度に限度があり、加えてコマ撮り速度に限
界があるほか、各コマにおけるタイミングおよび露出時
間が一定であるなどの欠点があった。したがって、この
ビデオ装置による撮影装置では、多様に発光強度が変化
する雷光の様相に対応した撮影ができないほか、複数箇
所に設置して長時間無人観測する用途には適さないとい
う問題があった。
【0010】また、8ミリカメラにより雷の発光現象を
撮影することは、コマ撮りが可能であって、しかも電源
も静止型カメラと同程度でよいため、僻地での長時間無
人観測に適用されているものの、フィルムの実画面の面
積が小さいので、画質が良くないほか、コマ撮り速度が
一定であるため、ビデオ装置と同様に多様に発光強度が
変化する雷光の様相に対応した撮影ができない上、1〜
10mS程度の高速時間分解写真の撮影はできないとい
う欠点があった。
【0011】さらに、流しカメラにより雷の発光現象を
撮影することは、フィルムを流しながら撮影するため、
発光の時間変化に関する情報を得ることができるもの
の、原理的に像が重なるために、雷の発光現象の明瞭な
撮影ができず、発光する放電路の形状を正確に把握でき
ないという欠点があった。
【0012】加えて、静止カメラを複数台使用すること
により雷の発光現象を撮影することは、1コマ撮影する
ごとにフィルムを送っているため、コマ撮り速度がフィ
ルム送り速度で制限され、撮影終了後に巻いてあるフィ
ルムを解くときに静電気が放電してフィルム感光面を傷
つけ、画質の低下を招き、コマ撮り速度を高速化でき
ず、カメラ設置空間の問題からカメラの設置台数に制限
があるという欠点があった。
【0013】雷の発光現象は、上記の通り、雷により1
mS〜500mS程度の範囲で時間変化するので、その
撮影には、種々の雷光の様相に応じてタイミングおよび
露出時間をきめ細かく設定制御できる撮影装置が望まれ
ていた。
【0014】本発明の目的は、静止カメラ程度の消費電
力であって、しかも非常に短時間の現象変化も高速分解
写真として明瞭に撮影できる新規の高速時間分解写真撮
影装置を提供することである。
【0015】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記目的を達
成するために、複数のレンズ系、各レンズ系に設けられ
外部からの開閉指令信号で開閉するシャッター、各レン
ズ系および各シャッターをそれぞれ通って結ばれる各像
を写し撮るフィルム、撮影時刻を各レンズ系ごとにフィ
ルムに写し込むデータ写込器、および外部からの巻上指
令でフィルムを巻き上るフィルム巻上機構を内蔵するカ
メラと、各シャッターを連続的または断続的に開閉させ
る開閉指令を生成するとともに、フィルム巻上指令を生
成し、これらの指令信号よりシャッターおよびフィルム
巻上機構を駆動制御するカメラ制御装置とを備え、カメ
ラ制御装置が、雷光の発光強度を設定時間ごとにサンプ
リングし、雷光の様相に対応して各シャッターを各々所
定時間ずらしたタイミングおよび所定の露出時間で開閉
する指令を発し、各シャッターがそれぞれ開閉した後に
フィルム巻上指令を発する制御手段である高速時間分解
写真撮影装置を提案する。
【0016】本発明は、また、上記目的を達成するため
に、複数のレンズ系、各レンズ系に設けられ外部からの
開閉指令信号で開閉するシャッター、各レンズ系および
各シャッターをそれぞれ通って結ばれる各像を写し撮る
フィルム、撮影時刻を各レンズ系ごとにフィルムに写し
込むデータ写込器、外部からの巻上指令でフィルムを巻
き上るフィルム巻上機構を内蔵するカメラを複数台重ね
合わせて構成した撮像手段と、撮像手段の各カメラの各
シャッターを連続的または断続的に開閉させる開閉指令
を生成するとともに、各カメラごとにフィルム巻上指令
を生成し、これらの指令信号より各シャッターおよび各
フィルム巻上機構を駆動制御するカメラ制御装置とを備
え、カメラ制御装置が、雷光の発光強度を設定時間ごと
にサンプリングし、雷光の様相に対応して、一つのカメ
ラにおける各シャッターを各々所 定時間ずらしたタイミ
ングおよび所定の露出時間で開閉する指令を発し、その
後、開閉指令を発したカメラ以外の他のカメラにおける
少なくとも1台のカメラにおける各シャッターを各々所
定時間ずらしたタイミングおよび所定の露出時間で開閉
する指令を発し、各シャッターがそれぞれ開閉した後に
当該カメラにフィルム巻上指令を発する制御手段である
高速時間分解写真撮影装置を提案する。
【0017】
【作用】本発明においては、カメラ制御装置から制御信
号により、複数のシャッターのタイミングおよび露出時
間をそれぞれ独立に制御できるため、受光した雷光の様
相に応じて設定したタイミングおよび露出時間で順に連
続して複数のシャッターを開閉すると、フィルム送りせ
ずに、シャッター個数分のコマの雷光のコマ撮り写真を
撮影できることになる。
【0018】カメラの重ね数とレンズ系,シャッター,
データ写込器の数とを調整すると、各カメラのフィルム
巻き上げ時間を実質的に無視できるようになり、撮影休
止期間を小さくまたは無くすることができ、雷光の様相
に応じて、連続撮影に近くまたは連続撮影が可能にな
る。
【0019】
【実施例】次に、図1〜図6を参照して、本発明による
高速時間分解写真撮影装置の実施例を説明する。
【0020】図3は、3組のレンズ系を備えた本発明に
よる高速時間分解写真撮影装置の一実施例の外観の概要
を示す斜視図である。高速時間分解写真撮影装置は、雷
の発光現象を撮影するカメラ1と、このカメラ1を撮影
制御するカメラ制御装置3とからなり、カメラ1とカメ
ラ制御装置3とを制御線5で接続してある。カメラ1
は、薄型の直方体であり、その正面にはレンズ系11
a,11b,11cを設けてある。カメラ1の左側面に
は、モータドライブを備えたフィルム巻上機構12
けてあり、カメラ1の右側面には、未撮影のフィルムが
収納されいてる収納部13設けてある。
【0021】図1は、本発明による高速時間分解写真撮
影装置の一実施例の系統構成を示すブロック図である。
カメラ1の各レンズ系11a,11b,11cのカメラ
内部側には、外部からの開閉指令信号で開閉するシャッ
ター14a,14b,14cをそれぞれ設けてある。各
レンズ系11a,11b,11cを通してフィルム15
上に結ばれる像の一部に撮影時刻などの撮影時データを
写し込むため、フィルム15の当該像部分の所定の位置
であってフィルム15の裏側にデータ写込器16a,1
6b,16cをそれぞれ配設してある。フィルム15
は、フィルム巻上機構12のモータドライブ17で収納
部13からフィルム巻上機構12に巻き上げられるよう
になっている。
【0022】カメラ制御装置3は、シャッター制御部3
0と、フィルム送り用のモータードライブ制御部31
と、データ写込器制御部32と、これらを統括制御する
中央処理装置33とからなる。シャッター制御部30
は、各シャッター14a,14b,14cを連続的に開
閉させる開閉指令を生成し、制御線51a,51b,5
1cをそれぞれ介してこれら開閉指令を各シャッター1
4a,14b,14cに与え、シャッター14a,14
b,14cの開閉を制御する。フィルム送り用のモータ
ードライブ制御部31は、フィルム巻上指令を生成し、
制御線50を介してこの巻上指令をフィルム巻上機構1
2のモータドライブ17に与え、モータドライブ17を
回転駆動する。データ写込器制御部32は、撮影時刻
の撮影時データを生成し、制御線52a,52b,5
2cをそれぞれ介してこれらデータをデータ写込器16
a,16b,16cに与える。また、中央処理装置33
は、上記各制御部30,31,32を統括制御するとと
もに、雷の発生を事前に検出した際の各動作をそれぞれ
制御する。
【0023】図2は、図1の実施例の撮影時の動作を
明するための各部のシーケンス図である。図2におい
て、(a)はシャッター14a,14b,14cの開閉動
作を示し、♯1がシャッター14aの開閉動作を、♯2
はシャッター14bの開閉動作を、♯3はシャッター1
4cの開閉動作をそれぞれ示している。また、(b)はフ
ィルム15の巻き上げ動作を示し、(c)は撮影時間を
している。図2により、図1の実施例の動作を説明す
る。
【0024】カメラ制御装置3の雷光受信部が雷光を受
信すると、中央処理装置33は、雷光の様相に対応し、
シャッター制御部30を作動させて、3組のシャッター
14a,14b,14cに対して撮影時間(時刻t1〜t
4、時間T)の内で、まずシャッター14aを開閉し(時
刻t1〜t2、時間T1)、ついでシャッター14bを開閉
し(時刻t2〜t3、時間T2)、最後にシャッター14c
を開閉する(時刻t3〜t4、時間T3)。すなわち、シャ
ッターの開閉は、1組目のシャッター14aを開いて
(時刻t1)、一組目のレンズ系11aの撮影を行い(時間
1)、ついで1組目のシャッター14aを閉じるのと同
時に2組目のシャッター14bを開き(時刻t2)、2組
目のレンズ系11bによる撮影を行い(時間T2)、さら
に2組目のシャッター14bを閉じるのと同時に3組目
のシャッター14cを開き(時刻t3)、3組目のレンズ
系11cによる撮影を行い(時間T3)、3組目のシャッ
ター14cを閉じることにより(時刻t4)、すべての動
作を終了する。
【0025】上記撮影時間(時間T)の中で、各シャッタ
ー14a,14b,14cの開く時間(時間T1,T2
3)と同時に、データ写込器制御部32からデータ写込
器16a,16b,16cに雷光検出時刻などのデータ
を与える。これにより、フィルム15のコマの所定の位
置に雷光検出時刻などのデータの写し込みがなされる。
この撮影時間(時間T)が経過した後に、中央処理装置3
3は、フィルム送り用のモータードライブ制御部31を
作動させることにより、フィルム送り用のモータードラ
イブ制御部31はモータドライブ17を動作させる(時
刻t4〜t5、時間TW)。これにより、フィルム15は一
定距離だけ巻き上げられる)上記と同様の動作が時刻t5
以降に実行されることになる。
【0026】以上のような構成と制御により、3台のカ
メラによる雷のコマ撮り撮影と同様の撮影が可能にな
る。コマ撮りの時間分解能は、3組のシャッター14
a,14b,14cの開放時間で自在に設定が可能であ
る。ちなみに、最高時間分解能は使用するシャッター性
能にもよるが約1mSまで可能である。また、シャッタ
ーの開放時間をTとすると、一回の撮影動作における撮
影時間はシャッター組数に比例し、この実施例では3T
となる。したがって、一回のフィルム送りで3コマのコ
マ撮りが行われることになる。3台のカメラによるコマ
撮りと比較し、フィルム送り時間は3分の1に短縮され
ることになるため、全体として高速化が図れることにな
る。
【0027】さらに、シャッター時間を長くすると、撮
影時間が長くなり、長時間撮影が可能になる。
【0028】加えて、撮影時間はレンズ系の数に比例す
るので、レンズ系の数を増やすと、撮影時間を延長でき
る。
【0029】また、個々のシャッターのタイミングおよ
び露出時間を自由自在に変更できるので、カメラ制御装
置3の雷光受信部により、被写体(雷光)の発光強度の
間変化を設定時間ごとにサンプリングしながら、当該雷
光の様相に対応したタイミングおよび露出時間を選択し
撮影することも可能である。例えば、雷の発光現象
は、雷により1mS〜500mS程度の範囲で複雑に時
間変化するため、孤立した発光のパルス列または連続し
た発光に変化が重畳するなどの様相を示す発光の場合、
各々の孤立したパルスや連続した発光中の変化の部分に
対応してタイミングおよび露出時間を設定しながら撮影
することが可能である。
【0030】なお、上記実施例では、3組のデータ写込
器16a,16b,16cにより、雷光検出時刻,レン
ズ系番号,撮影番号などを写し込むようにしておくと、
フィルム現像後の写真およびデータを迅速かつ正確に整
理し分析できる。
【0031】図4ないし図6は本発明による高速時間分
解写真撮影装置の他の実施例を示す図であり、図4は、
1台の一体型カメラに5組のレンズ系などを内蔵した実
施例 を示す図であり、図5は、図4の一体型カメラを3
台重ねた実施例を示す図であり、図6は、図5の実施例
の動作を説明するシーケンス図である。
【0032】図4に示すカメラ1は、5組のレンズ系1
1a〜11eと、5組のシャッター14a〜14eと、
5組のデータ写込器16a〜16eを備え、フィルム
巻上機構12と、収納部13と、フィルム15と、モー
タドライブ17とを備えている。なお、このカメラ1
も、図示はしていないが、制御線5によりカメラ制御装
3′に接続されており、カメラ制御装置3′に制御さ
れて撮影を実行する。
【0033】図5は、カメラ1を3台上下に重ね合わせ
て1台の撮像装置7を構成した例である。カメラ1A,
1B,1Cは、シャッター開閉時間フィルム巻き上げ速
度などすべて同じ設定とする。したがって、カメラ1A
について、5組のレンズ系11Aa〜11Ae、5組の
シャッター14Aa〜14Ae、5組のデータ写込器1
6Aa〜16Aeとし、フィルム巻上機構12A、収納
部13A、フィルム15A、モータドライブ17Aとす
る。カメラ1Bについても、5組のレンズ系11Ba〜
11Be、5組のシャッター14Ba〜14Be、5組
のデータ写込器16Ba〜16Beとし、フィルム巻上
機構12B、収納部13B、フィルム15B、モータド
ライブ17Bとする。同様に、カメラ1Cについても、
5組のレンズ系11Ca〜11Ce、5組のシャッター
14Ca〜14Ce、5組のデータ写込器16Ca〜1
6Ceとし、フィルム巻上機構12C、収納部13C、
フィルム15C、モータドライブ17Cとする。また、
カメラ制御装置3′は、撮像装置7の各シャッター14
Aa〜14Ceを連続的に開閉させる開閉指令を生成す
るとともに、最終シャッター14Ae,14Be,また
は14Ceの閉指令に応じて、フィルム巻上指令を生成
し、これらに信号よりシャッター14Aa〜14Be
よびフィルム巻上機構12A,12B,12Cを駆動制
御する。
【0034】次に、図6により、上記他の実施例の動作
を説明する。図6に示すようにカメラ1A,1B,1C
の各1台1台の巻き上げ時間はTWであるとする。
【0035】まず、例えばカメラ1A,1Bを2台重ね
て撮像装置7′を構成した実施例から動作を説明する。
このようなカメラ1A,1Bは、カメラ制御装置3′の
制御下に、シャッター14Aa〜14Aeの順で順次開
閉し(時刻t11〜t12)、ついでシャッター14Ba〜1
4Beの順で順次開閉する(時刻t12〜t13)。この間、
カメラ1Aのフィルム巻上機構12Aは、時刻t12から
時間TWをかけて、フィルム15Aを巻き上げ、次に、
カメラ1Bのフィルム巻上機構12Bは、時刻t13から
時間TWをかけて、フィルム15Bを巻き上げる。これ
により、順次連続して撮影がされてゆくことになる。こ
のとき、1回の撮影時間Tは、1組のシャッター14の
開放時間をTsとすると、図6(c)の(A+B)から分か
るように、T=Ts×5×2台となる。このため、カメ
ラ1Aの撮影が終了し、フィルム15Aの巻き上げ時間
TWを経て、次の撮影状態に入るまでの期間において(時
刻t12〜t14)、時刻t12からカメラ1Bによる撮影が
されているので(時刻t12〜t13)、1台のカメラ1Aの
みで撮影した場合の休止時間(巻き上げ時間TW)と比較
し、カメラ1A,1Bの撮影により、撮影休止時間を
さくできる。
【0036】次に、カメラ1A,1B,1Cを3台重ね
合わせたについて説明する。このようなカメラ1A,1
B,1Cは、カメラ制御装置3′の制御下に、シャッタ
ー14Aa,14Ab,…,14Aeの順で順次開閉し
(時刻t11〜t12)、ついでシャッター14Ba,14B
b,…,14Beの順で順次開閉し(時刻t12〜t13)、
最後にシャッター14Ca,14Cb,…,14Ceの
順で順次開閉する(時刻t13〜t14)。この間、カメラ1
Aのフィルム巻上機構12Aは、時刻t12から時間TW
かけて、フィルム15Aを巻き上げ、次にカメラ1B
のフィルム巻上機構12Bは、時刻t13から時間TWを
かけて、フィルム15Bを巻き上げ、最後にカメラ1C
のフィルム巻上機構12Cは、時刻t14から時間TWを
かけて、フィルム15Cを巻き上げる。これにより、各
カメラ1A,1B,1Cの一回の撮影サイクルが終了
し、次の撮影サイクルに入ることになり、順次これを繰
り返すことになる。
【0037】このように動作した場合、連続撮影時間T
は、図6(c)の(A+B+C)から分かるように、T=T
s×5×3台となり、カメラ1が1台または2台のとき
のようなフィルム巻き上げによる休止時間が全く無くな
り、連続撮影が可能となることが分かる。
【0038】個々のシヤッター14の開放時間を短くす
ると、コマ撮り速度が上昇し、高速分解写真の撮影が可
能になる反面、連続撮影を行わせるにはフィルム巻き上
げ速度を上げなければならないが、上記カメラ1を複数
台重ねることによって、高速分解写真の連続撮影が可能
になる。また、一体型カメラ1台に内蔵させるレンズ
系,シャッター,データ写込器の数を増やしても、高速
分解能力を上げることができる。
【0039】上記各実施例は、従来の静止カメラの技術
の多くをそのまま適用できるため、安価かつ容易に実現
が可能である。また、上記各実施例では、バッテリー駆
動であるため、商用電源が不要であり、しかも、フィル
を使用するため、解像度が高い、装置全体が小型であ
るなどの静止カメラの長所をそのまま生かすことがで
き、多くの箇所に多数のカメラを設置しなければならな
い送電線への雷撃の撮影には最適である。
【0040】なお、上記各実施例では、雷の発光現象を
撮影する場合を説明したが、本発明は、他の高速発光現
や高速移動物体の撮影にも使用できる。
【0041】
【発明の効果】本発明によれば、レンズ系,シャッタ
ー,データ写込器を複数組内蔵した一体型カメラと、
央処理装置を内蔵した制御装置とを組み合わせ、複数の
シャッターを連続的に制御でき、雷光の様相に応じて任
意のタイミングおよび露出時間のコマ撮り撮影が可能に
なる。
【0042】また、シャッターの露出時間を1〜数10
mSに設定できるので、雷の発光現象の高速時間分解写
真の撮影ができる。
【0043】さらに、バッテリー駆動であるため、商用
電源が不要となり、しかもフィルムを使用するため、解
像度が高く、しかも、装置全体を小型化できる。
【0044】加えて、各カメラのフィルム巻き上げ時間
を実質的に無視でき、撮影休止期間を小さく、または、
無くすることが可能となり、準連続撮影または連続撮影
可能になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による高速時間分解写真撮影装置の一実
施例の系統構成を示すブロック図である。
【図2】図1の実施例の撮影時の動作を説明するための
各部のシーケンス図である。
【図3】本発明による高速時間分解写真撮影装置の一実
施例の外観の概要を示す斜視図である。
【図4】本発明による高速時間分解写真撮影装置の他の
実施例のカメラ部分の概略構成を示す平面図である。
【図5】図4のカメラを3台上下に重合わせて1台の撮
像装置を構成した実施例を示す正面図である。
【図6】図4の実施例の撮影時の動作を説明するための
各部のシーケンス図である。
【符号の説明】
1 カメラ 3 カメラ制御装置 3′ カメラ制御装置 11 レンズ系 14 シャッター 15 フィルム 16 データ写込器 30 シャッター制御部 31 モータードライブ制御部 32 データ写込器制御部 33 中央処理装置

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数のレンズ系、前記各レンズ系に設け
    られ外部からの開閉指令信号で開閉するシャッター、前
    記各レンズ系および各シャッターをそれぞれ通って結ば
    れる各像を写し撮るフィルム、撮影時刻を前記各レンズ
    ごとに前記フィルムに写し込むデータ写込器、外部か
    らの巻上指令で前記フィルムを巻き上るフィルム巻上機
    構を内蔵するカメラと、前記各シャッターを連続的また
    断続的に開閉させる開閉指令を生成するとともに、フ
    ィルム巻上指令を生成し、これらの指令信号より前記シ
    ャッターおよびフィルム巻上機構を駆動制御するカメラ
    制御装置とを備え、 前記カメラ制御装置が、雷光の発光強度を設定時間ごと
    にサンプリングし、雷光の様相に対応して前記各シャッ
    ターを各々所定時間ずらしたタイミングおよび所定の露
    出時間で開閉する指令を発し、前記各シャッターがそれ
    ぞれ開閉した後にフィルム巻上指令を発する制御手段で
    あることを特徴とする高速時間分解写真撮影装置。
  2. 【請求項2】 複数のレンズ系、前記各レンズ系に設け
    られ外部からの開閉指令信号で開閉するシャッター、前
    記各レンズ系および各シャッターをそれぞれ通って結ば
    れる各像を写し撮るフィルム、撮影時刻を前記各レンズ
    系ごとに前記フィルムに写し込むデータ写込器、および
    外部からの巻上指令で前記フィルムを巻き上るフィルム
    巻上機構を内蔵するカメラを複数台重ね合わせて構成し
    た撮像手段と、前記撮像手段の前記各カメラの各シャッ
    ターを連続的または断続的に開閉させる開閉指令を生成
    するとともに、前記各カメラごとにフィルム巻上指令を
    生成し、これらの指令信号より前記各シャッターおよび
    各フィルム巻上機構を駆動制御するカメラ制御装置とを
    備え、 前記カメラ制御装置が、雷光の発光強度を設定時間ごと
    にサンプリングし、雷光の様相に対応して、一つの前記
    カメラにおける各シャッターを各々所定時間ずらしたタ
    イミングおよび所定の露出時間で開閉する指令を発し、
    その後、前記開閉指令を発したカメラ以外の他のカメラ
    における少なくとも1台のカメラにおける各シャッター
    を各々所定時間ずらしたタイミングおよび所定の露出時
    間で開閉する指令を発し、前記各シャッターがそれぞれ
    開閉した後に当該カメラにフィルム巻上指令を発する
    御手段であることを特徴とする高速時間分解写真撮影装
    置。
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