JP2675538B2 - きのこの栽培方法及びこれに用いるきのこの包装容器 - Google Patents

きのこの栽培方法及びこれに用いるきのこの包装容器

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はきのこの栽培および
出荷を効率的に行うことができるきのこの栽培方法及び
これに用いるきのこの包装容器に関する。
【0002】
【従来の技術】栽培瓶を用いたきのこの人工栽培では、
栽培瓶に培養基を充填し、種菌を接種し、菌床面から発
茸させてきのこを収穫する。そして、収穫したきのこは
所定量ずつ計量し、包装袋あるいは包装用のトレイ等を
使用して包装して出荷される。きのこ栽培では種々の機
械化がなされているが、きのこの収穫作業はいまだ人手
にたよる所であり収穫用の器具などが考えられているも
のの、かなり手間がかかる作業となっている。また、き
のこの包装には自動包装機などが用いられ、かなり省力
化が図られているが、包装のための計量やきのこの選別
といった調製作業はどうしても人手によらなければなら
ない。このため、包装前の調製作業に相当の労力が費や
されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】このように、きのこ栽
培ではきのこの収穫作業ときのこの包装のための調製作
業にきわめて人手がかかっている。本発明は、このよう
な従来のきのこ栽培でとくに労力がかかっている収穫作
業を容易にするとともに、収穫したきのこの選別等の調
製作業をまったく不要にして包装作業を容易にかつ効率
化し、これによって効果的に生産コストを引き下げるこ
とができるきのこの栽培方法及びこれに用いるきのこの
包装容器を提供するものである。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明は上記目的を達成
するため次の構成を備える。すなわち、培養基収納体に
培養基を充填し、種菌の接種、培養、生育等の工程を経
てきのこを収穫するきのこの栽培方法において、前記培
養後の発茸処理以降に、前記培養基収納体の発茸面とな
る開口部に、発茸面から生長する子実体を収納して包装
する包装容器をあらかじめ嵌着し、該包装容器内で所定
の大きさに子実体が生長したところで、前記包装容器ご
と子実体を収穫し、前記包装容器を用いて包装すること
を特徴とする。また、前記きのこの栽培方法で使用する
きのこの包装容器であって、発茸面から生長するきのこ
を収納する所定の容積を有するきのこの収納部を設け、
該収納部を前記培養基収納体の開口部に嵌着可能に前記
収納部の底部に嵌合部を設けたことを特徴とする。ま
た、前記嵌合部が前記収納部の底部に開口する嵌合孔の
周縁から前記収納部の内側へ筒状に起立して形成された
ことを特徴とする。また、前記嵌合部が前記収納部の底
部に開口する嵌合孔から外向きに筒状に延出して形成さ
れたことを特徴とする。また、前記嵌合部の上端縁か
ら、培養基収納体に包装容器を嵌着した際に、発茸面側
に延出するロート状のガイド部を延設したことを特徴と
する。また、前記嵌合部または前記きのこの収納部の子
実体が接する内面に突起を設けたことを特徴とする。ま
た、前記収納部および/または嵌合部に通気孔が設けら
れたことを特徴とする。
【0005】
【発明の実施の形態】本発明に係るきのこの栽培方法
は、栽培瓶あるいは袋体といった培養基を充填してきの
こを生長させるための培養基収納体に対し、その発茸面
となる開口部に生長したきのこを収納するためのトレイ
状あるいは筒状等に形成した包装容器を嵌着し、この包
装容器内で所定の大きさまできのこを生長させ、きのこ
を収穫する際には培養基収納体に嵌着したきのこの包装
容器を取り外すことによってきのこを収穫し、収穫後は
その包装容器をそのまま利用して包装出荷する。
【0006】栽培瓶等の培養基収納体に嵌着して使用し
たきのこの包装容器は出荷用にそのまま使用するから、
栽培するきのこに応じた形状のものを使用する。たとえ
ば、ぶなしめじの栽培には平箱形のトレイ状に形成した
ものを使用し、えのき茸用には長い筒状に形成したもの
を使用する。また、きのこの包装容器の寸法は栽培瓶等
の培養基収納体の大きさやきのこの収穫量に応じて決め
ればよい。
【0007】きのこの包装容器を栽培瓶等の培養基収納
体に装着する方法もとくに限定されるものではない。た
とえば、トレイ状に形成したきのこの収納部を有するも
のの場合は収納部の底部に栽培瓶の瓶口に嵌合する嵌合
孔を開けておき、嵌合孔に短筒状の嵌合部を設けて瓶口
の外側に嵌着する方法、細長い筒状の収納部を有するも
のの場合は瓶口の外側に嵌着させる方法あるいは、場合
によっては瓶口の内側に嵌着するといったことも可能で
ある。
【0008】なお、培養基収納体が栽培瓶のように所定
形状の瓶口をもっているものの場合は、上記のように瓶
口にきのこの包装容器を嵌着することは容易である。袋
体状の培養基収納体を使用する場合でも、袋体の開口部
に支持用のリングを装着したものの場合はこの支持リン
グに上記のきのこの包装容器を嵌着すればよい。とくに
支持リングを装着したりしない場合でも、発茸面がひと
つの開口部であるような場合は、その開口部の外周に上
記のようなきのこの包装容器を嵌着して、発茸面から生
長する子実体をきのこの包装容器内に伸長させ、包装容
器ごと収穫することができる。
【0009】本発明では、きのこの包装容器ごときのこ
を収穫する。したがって、きのこの包装容器はこのよう
な収穫作業が容易にできるような形態にするのがよい。
ぶなしめじのように子実体が株状に生長するきのこの場
合は、瓶口から外側に子実体が広がって生長するから、
きのこの包装容器ごと栽培瓶等から引き抜くようにする
ことで簡単に収穫できる。これに対し、えのき茸のよう
に発茸面からまっすぐに伸長するようなきのこの場合に
はきのこ包装容器の嵌合部で瓶口の内側に入る部位ある
いは子実体が生長する際に子実体が接する包装容器の内
面等に突起を設けておく。きのこが生長する際にはその
突起を回り込むようにして子実体が生長するから、きの
こを収穫する際に包装容器ごと子実体を引くようにする
と突起がひっかかりとなって容易にきのこを収穫するこ
とができる。
【0010】また、きのこの包装容器は包装容器として
一定の強度および保形性を有する素材を使用して作成す
る必要がある。なお、生育室で子実体を生長させる際に
通気を良好にしなければならない場合には、包装容器に
通気孔を設けて通気性を確保することができる。通気孔
を設けるかわりに通気性のある素材で包装容器を形成し
てもよい。
【0011】きのこの包装容器に通気孔を設ける場合の
通気孔の設置位置、設置数、孔形状等はとくに限定され
ず、きのこの包装容器の底面にのみ通気孔を設けたり、
きのこの包装容器の側面に通気孔を設けたりするといっ
た選択が可能である。通気孔を設けたきのこの包装容器
の場合、包装容器全体を密封用のフィルムで包むことに
よって全体を密封することができ、通気孔部分をシール
する等によって通気孔部分を閉止することができる。ま
た、通気性を有する素材によって包装容器を作成した場
合は、包装容器全体をフィルムで包んで密封することが
できる。
【0012】本発明では栽培瓶等に包装容器を装着した
状態で子実体を生長させる。通常の栽培瓶を用いるきの
こ栽培では、栽培瓶を隣接させて所定本数ずつコンテナ
に収納して棚等に配置するが、きのこの包装容器がきの
こ栽培瓶の外形寸法よりも大きくて栽培瓶よりも外側に
張り出している場合は栽培瓶は所定間隔離して配置する
ことになる。このように栽培瓶を離して生育させると通
気が良好になり、品質の良いきのこを生産することがで
きる。
【0013】本発明できのこの包装容器を栽培瓶等の培
養基収納体に装着する時期は一般には培養工程が終了
し、発茸処理をした後である。発茸処理としては菌掻き
操作や、温度、湿度、照射光といった環境条件を変化さ
せること、菌床面を外気に暴露させること等があるが、
ふつうは発茸処理後に栽培瓶であれば瓶口にきのこ包装
容器を嵌着し、発芽生育工程に進む。もちろん、発茸処
理後、発茸面から発茸しても子実体が短く、きのこの包
装容器を装着するのに支障がなければ包装容器を装着す
る時期はとくに問わない。また、発茸処理以前であって
も培養基収納体に包装容器を嵌着することができ、包装
容器を栽培瓶等に装着する時期はとくに限定されない。
【0014】
【実施例】
(第1実施例)図1、2は本発明に係るきのこの栽培方
法に用いるきのこの包装容器の実施例を示す斜視図、図
2はきのこの包装容器10の使用状態を示す説明図であ
る。本実施例のきのこの包装容器10はきのこを収納す
る収納部10aを従来のぶなしめじ等の包装容器に使用
されているものと略同形状のトレイ状にしたものであ
る。このきのこの包装容器10は栽培瓶の瓶口に装着す
るため収納部10aの底部12のほぼ中央部に瓶口を嵌
入させる嵌合孔14を設けている。
【0015】嵌合孔14は栽培瓶の瓶口のサイズに合わ
せて径サイズを決めるが、本実施例では底部12から内
側に向けて上部が縮径する短筒状の嵌合部16を起立さ
せ、図2に示すように嵌合部16が栽培瓶20の瓶口1
8の外周面に嵌着できるようにした。嵌合部16には一
定の弾性をもたせておき、瓶口16を弾性的に押接して
装着可能とした。なお、嵌合部16の周縁部16aに瓶
口18の周縁部18aに当接するストッパ部16aを設
けておき、きのこの包装容器10の嵌合部16を瓶口1
8にクリック的に嵌合できるようにしてもよい。
【0016】図2は栽培瓶20にきのこの包装容器10
を取り付けてぶなしめじを生長させた状態を示す。ぶな
しめじは株状に生長するから、菌床面から子実体が伸長
し図のように子実体がきのこの包装容器10の全体にひ
ろがって生長する。図示した状態はほぼ収穫時期で、こ
の状態からきのこの包装容器10ごときのこを収穫す
る。きのこが株状に広がっているからきのこの包装容器
10を持ち上げるようにして簡単に収穫できる。収穫時
にきのこの根に培養基が付いてきて外にはみ出したよう
な場合には収納部10aの底の高さに合わせてかき落と
せばよい。
【0017】図3は収穫したきのこを包装した状態を示
す。嵌合部16の外に培養基22が付いている状態を示
す。収穫したきのこは計量や選別、揃えといった調製作
業をせず、きのこの包装容器10を出荷用の包装容器と
してそのまま包装する。きのこの包装容器10の底の培
養基22は底部12の外面に封をして移送時に培養基2
2が落ちたりしないようにする。
【0018】包装容器10の包装方法は適宜方法が選択
でき、たとえば、底部を不透明のフィルムで封をして根
側が見えないようにするといったこともできる。ぶなし
めじ等の包装ではトレイの上部開口面をラッピングフィ
ルムで密封包装する。この実施例の場合は従来のトレイ
と略同形状であるから同様な方式で包装容器10の開口
部をシールして包装することが可能である。包装後の形
態も従来とほとんど同じであり包装後の取扱いも従来と
同様に行うことができる。
【0019】このようなきのこの包装容器10を用いる
包装方法は、きのこを収穫したまま、調製作業なしで包
装へ進めるから包装作業がきわめて容易になるという大
きな利点がある。また、商品的に見た場合は、収穫時お
よび包装時にきのこに直接触れずに作業できるから、き
のこが新鮮なまま維持されるという利点がある。
【0020】また、きのこの包装容器10を栽培瓶等に
装着してきのこを生長させるから、きのこはきのこの包
装容器10によって保持された状態で生長し、きのこが
形よく生長するとともに、従来のように隣接する栽培瓶
から株状に大きく生長したきのこが交差して収穫時に傘
が破れたりすることがなく、きのこの見栄えがよくなる
という利点もある。
【0021】なお、きのこの包装容器10の通気性を向
上させるため、収納部10aの底部12や側面に通気孔
をあけた容器を使用した場合は、容器を包装する際に通
気孔を密封して包装すればよい。包装容器全体をフィル
ムで覆って密封してもよいし通気孔部分をシールして密
封してもよい。たとえば、底部12のみに通気孔がある
ような場合は底部12のみにシールを貼って密封するこ
とができる。
【0022】(第2実施例)図4はトレイ状に形成した
きのこの包装容器の他の実施例を示す。本実施例のきの
この包装容器10は第1実施例で短筒状に形成した嵌合
部16の上端縁から内側にロート状のガイド部16bを
延設し、瓶口18に嵌合部16を嵌着した際に、ガイド
部16bが瓶口18内に進入するように構成したことを
特徴とする。ガイド部16bはきのこが株状に伸長する
際に、きのこの根元部分がまとまるように作用する。
【0023】22aは栽培瓶20に充填した培養基22
の菌床面である。実施例ではガイド部16bに沿って子
実体が伸長するようにするため、瓶口18に嵌合部16
を装着した際に、ガイド部16bの下端縁が菌床面22
aの上面に接するようにした。ガイド部16bの下端の
高さがきのこの包装容器10の底部よりも上にあるか
ら、きのこを収穫した際に培養基22がきのこの根に付
着しても培養基22を取り除いて包装容器10の底部1
2からはみ出ないようにすることができる。
【0024】(第3実施例)図5はきのこの包装容器の
他の実施例を示す。この実施例のきのこの包装容器10
はきのこの収納部10aの底部12から筒部28を外に
延設したことを特徴とする。このきのこの包装容器10
を栽培瓶20に装着する場合は、図のように瓶口18の
外に筒部28を嵌着して装着する。きのこを生長させた
後は、上記実施例と同様にきのこの包装容器10ととも
にきのこを抜くようにして収穫する。なお、きのこの包
装容器10を瓶口に装着する際に瓶口の内側に筒部28
を挿入して嵌着することも可能である。
【0025】この実施例のきのこの包装容器10の場合
は容器の底部12から筒部28が延出しているから、き
のこを収穫した後の包装は、筒部28の開口部ときのこ
の収納部10aの開口部をフィルム等で密封して包装す
ることになる。包装容器として容器の底面を平らにする
必要がある場合、あるいは筒部28の延出長さを短くす
る場合は、底部12から延出する筒部28を切り落とし
てから包装してもよい。また、筒部28の開口面をフィ
ルム等で密封するかわりに筒部28にキャップを嵌着し
て筒部28を密封してもよい。キャップの外形形状をき
のこの収納部10aの外形に合わせて形成しておき、キ
ャップを装着することで包装容器10の底面を平らにし
て包装容器全体を箱体状にすることもできる。
【0026】(第4実施例)図6はきのこの包装容器の
さらに他の実施例を示す。この実施例のきのこの包装容
器10は容器の底部12から栽培瓶20の瓶口18に嵌
合する筒部28を延設するとともに、容器の側面と同形
状の突縁30を容器の底部12から突出させて周設した
ことを特徴とする。このきのこの包装容器10を装着す
る場合は、第3実施例と同様に筒部28を栽培瓶20の
瓶口18の外周面に嵌着して装着する。なお、瓶口の内
側に装着してもよい。
【0027】突縁30は筒部28の下端が突縁30の下
端よりも突出しないように延出長をを設定し、包装時に
突縁30の開口面をシールして全体が箱体状になるよう
にする。突縁30の開口面をシールするかわりに筒部2
8をキャップで閉止してもよい。きのこの子実体は図5
に示すように筒部28内から株状に生長するから、生長
後はきのこの包装容器10ごと簡単に収穫することがで
きる。
【0028】(第5実施例)上記各実施例のきのこの包
装容器はきのこの収納部をトレイ状に形成したものであ
るが、図7に示す実施例は容器を栽培瓶の外径と略同寸
法にして、上に長く延ばした形状としたものである。こ
のようなきのこの包装容器はえのき茸のように瓶口から
上にまっすぐに伸長するきのこの栽培に好適に使用する
ことができる。図7に示すようにきのこの包装容器10
の底部12からきのこの収納部10aの内側に向けて嵌
合部16を起立させて設け、嵌合部16を栽培瓶20の
瓶口18に外嵌して装着する。
【0029】図8はきのこの包装容器10を栽培瓶20
に装着した様子を側面方向から見た状態を示す。嵌合部
16を短筒状とし、嵌合部16で瓶口18に弾性的に嵌
合させて装着する。きのこの包装容器10は栽培瓶20
を隣接して配置した際に隣接する包装容器10が干渉し
ない形状およびサイズにする。これによって、きのこの
包装容器10を瓶口18に装着した状態で、従来と同様
にコンテナに栽培瓶20を収納したままの状態で栽培す
ることが可能になる。
【0030】きのこの収穫時にはきのこの包装容器10
ごときのこを瓶口18から引き抜くようにして収穫す
る。収穫したきのこはきのこの包装容器10を使用して
包装する。これは前述した実施例と同様である。包装容
器10は底部12と上部の開口部をシールして密封する
ことができる。底部12をシールするかわりに、底部1
2にキャップを嵌着して閉止してもよい。キャップを底
部12の形状に合わせて形成しておくことにより、底部
12をはみ出さずにキャップで封止することができる。
【0031】きのこは包装容器10に収納された状態で
出荷、流通されるが、収穫時等できのこに直接触れない
ことから鮮度保持性が良好になる。栽培瓶20にきのこ
の包装容器10を装着したことによって、生育時の通気
性が問題になるといった場合は、前述したようにきのこ
の包装容器に通気孔を設けるようにしてもよい。通気孔
の大きさや配置位置、配置密度等はとくに限定されな
い。通気孔を設けるかわりに所要の通気性を有する素材
を用いて包装容器10を形成してもよい。包装容器を密
封する場合には包装時に容器を密封シールしたり、通気
孔をシールして密封するようにすればよい。
【0032】えのき茸のように子実体がまっすぐ伸長す
るきのこの場合に、きのこの包装容器10ごときのこを
抜いて収穫しやすくするため、図8に示すように嵌合部
16の内面に突起16cを設けるようにしてもよい。嵌
合部16は瓶口18に外側から嵌着するが、突起16c
を設ける場合は嵌合部16の9上端縁を内側に折り返
し、内側の折り返し部が瓶口18の内側に入るように形
成しておく。突起18はこの折り返し部の内面に設ける
ものである。突起18を設けることにより、子実体が生
長する際は突起18に沿って回り込むように伸長する。
これにより、収穫時に突起16cが引っ掛かりとなって
包装容器10とともに子実体が容易に引き抜けるように
なる。なお、突起18は嵌合部16に設ける場合に限ら
ず、生長する子実体が接する包装容器10の内面であれ
ば適宜設けることによってきのこの収穫を容易にするこ
とができる。なお、このような突起18は図7、8に示
す包装容器10に限らず、図2〜6に示す包装容器10
に設けてもかまわない。
【0033】また、図7、8で示したきのこの包装容器
10は上部の開口部を矩形状に形成しているが、きのこ
の包装容器10の容器部分の形状は矩形状のものや箱体
状のものに限るものではない。たとえば、容器部分を円
筒状に形成して開口部を円形にしてもよいし、矩形以外
の、六角形、八角形といった形状にすることももちろん
可能である。これらきのこの包装容器10の形状は図1
に示すようなトレイ状の容器の場合にも同様である。
【0034】
【発明の効果】本発明に係るきのこの栽培方法によれ
ば、上述したように、きのこの収穫作業が容易になると
ともに、きのこに直接触れずに作業できることから、き
のこを新鮮に保持できるという利点がある。また、きの
こを収穫した後の調製作業を省略することにより、収穫
後の包装作業を簡素化でき、きのこ生産での労力の軽減
を効果的に図ることができ生産コストを効果的に引き下
げることができる。また、本発明に係るきのこの包装容
器を用いることで、栽培から出荷までの作業を容易にす
ることができる等の著効を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】きのこの包装容器の実施例を示す斜視図であ
る。
【図2】きのこの包装容器を栽培瓶に装着した状態を示
す説明図である。
【図3】きのこの包装容器を用いて包装した状態を示す
説明図である。
【図4】きのこの包装容器を栽培瓶に装着した状態の説
明図である。
【図5】きのこの包装容器を栽培瓶に装着した状態の説
明図である。
【図6】きのこの包装容器を栽培瓶に装着した状態の説
明図である。
【図7】他の実施例のきのこの包装容器を栽培瓶に装着
した状態の説明図である。
【図8】他の実施例のきのこの包装容器を栽培瓶に装着
した状態を側面方向から見た説明図である。
【符号の説明】
10 包装容器 12 底部 14 嵌合孔 16 嵌合部 16a 周縁部 16b ガイド部 16c 突起 18 瓶口 20 栽培瓶 22 培養基 22a 菌床面 24 シール 26 ラッピングフィルム 28 筒部

Claims (7)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 培養基収納体に培養基を充填し、種菌の
    接種、培養、生育等の工程を経てきのこを収穫するきの
    この栽培方法において、 前記培養基収納体の発茸面となる開口部に、発茸面から
    生長する子実体を収納して包装する包装容器をあらかじ
    め嵌着し、 該包装容器内で所定の大きさに子実体が生長したところ
    で、前記包装容器ごと子実体を収穫し、 前記包装容器を用いて包装することを特徴とするきのこ
    の栽培方法。
  2. 【請求項2】 請求項1記載のきのこの栽培方法で使用
    するきのこの包装容器であって、発茸面から生長するき
    のこを収納する所定の容積を有するきのこの収納部を設
    け、 該収納部を前記培養基収納体の開口部に嵌着可能に前記
    収納部の底部に嵌合部を設けたことを特徴とするきのこ
    の包装容器。
  3. 【請求項3】 嵌合部が前記収納部の底部に開口する嵌
    合孔の周縁から前記収納部の内側へ筒状に起立して形成
    されたことを特徴とする請求項2記載のきのこの包装容
    器。
  4. 【請求項4】 嵌合部が前記収納部の底部に開口する嵌
    合孔から外向きに筒状に延出して形成されたことを特徴
    とする請求項2記載のきのこの包装容器。
  5. 【請求項5】 嵌合部の上端縁から、培養基収納体に包
    装容器を嵌着した際に、発茸面側に延出するロート状の
    ガイド部を延設したことを特徴とする請求項3記載のき
    のこの包装容器。
  6. 【請求項6】 嵌合部または前記きのこの収納部の子実
    体が接する内面に突起を設けたことを特徴とする請求項
    3または4記載のきのこの包装容器。
  7. 【請求項7】 収納部および/または嵌合部に通気孔が
    設けられたことを特徴とする請求項2、3、4、5また
    は6記載のきのこの包装容器。
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