JP2001199493A - 植物運搬用容器および植物栽培方法 - Google Patents

植物運搬用容器および植物栽培方法

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JP2001199493A
JP2001199493A JP2000009676A JP2000009676A JP2001199493A JP 2001199493 A JP2001199493 A JP 2001199493A JP 2000009676 A JP2000009676 A JP 2000009676A JP 2000009676 A JP2000009676 A JP 2000009676A JP 2001199493 A JP2001199493 A JP 2001199493A
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plant
plants
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container
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Takehisa Akiyama
武久 秋山
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PEACE SANGYO KK
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PEACE SANGYO KK
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  • Cultivation Receptacles Or Flower-Pots, Or Pots For Seedlings (AREA)
  • Packging For Living Organisms, Food Or Medicinal Products That Are Sensitive To Environmental Conditiond (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】生産地において生育させたその生育途中の植物
を、運搬用梱包に使用した容器を利用して、一般家庭等
において引き続きこの植物を栽培して楽しむことができ
る植物運搬用容器および植物栽培方法を提供する。 【解決手段】植物bを収納して包装する箱本体1内へ出
し入れ自在に中箱2を収容して植物bを支承させると共
に、箱本体1の植物bを外被させる透光性の被覆体3を
設ける。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、生産地において生育さ
せたその生育途中の植物を、運搬用梱包に使用した容器
を利用して、一般家庭等において引き続きこの植物を栽
培して楽しむことができる植物運搬用容器に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、家庭等において植物の栽培にあっ
ては、例えば、イチゴ等の果実を育てる場合には、園芸
店で植木鉢に植えられた苗を求めて、室内における比較
的温暖な場所にて生育させていた。
【0003】しかしながら、開花から結実までの生育工
程管理が難しいため、一般的には、園芸店において小さ
な実を付けたある程度生育した苗が提供され、この状態
から育てることが多い。そのため、一般需要者は、園芸
店から家庭までの運搬途中に誤って衝撃等により果実を
落下させたり、苗木を痛めたりすることがあった。
【0004】また、家庭における栽培は、温度や日照設
定が難しく、十分に生育しないまま枯らしてしまうこと
が多かった。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、前記した問
題点を解決するためになされたもので、植物を収納して
包装する箱本体内へ出し入れ自在に中箱を収容して植物
を支承させると共に、箱本体の植物を外被させる透光性
の被覆体を設けることにより、生産地において生育させ
たその生育途中の植物を、運搬用梱包に使用した容器を
利用して、一般家庭等において引き続きこの植物を栽培
して楽しむことができる植物運搬用容器および植物栽培
方法を提供することを目的としている。
【0006】
【課題を解決するための手段】前記した目的を達成する
ための本発明の手段は、植物を収納して包装する箱本体
と、該箱本体内へ出し入れ自在に収容して前記植物を支
承させる中箱と、前記箱本体の植物を外被させる透光性
の被覆体とを備えさせた植物運搬用容器の構成にある。
【0007】また、植物を出し入れ自在に収納して包装
する箱本体と、該箱本体内の植物を外被させる透光性の
被覆体とを備えさせ、前記箱本体は、上部に開閉自在の
蓋体を設けて該蓋体を開放させたとき、箱本体上部に開
口部を形成させ、前記植物を前記開口部より露出させ
て、前記被覆体により前記植物と共に前記開口部を覆っ
た植物運搬用容器の構成にある。
【0008】更に、植物は栽培土を入れた植木鉢内に植
えられ、被覆体は該植木鉢の上部において前記植物の成
長空間を形成させて設ける。
【0009】そして、植物を出し入れ自在に収納して包
装する箱本体と、該箱本体内の植物を外被させる透光性
の被覆体とを備えさせた植物運搬用容器にあって、前記
箱本体内の植物の運搬時は、該箱本体内の上部に設けた
蓋体を閉塞させて包装し、前記植物の育成時は、前記蓋
体を開放させて、前記植物を前記蓋体の開口部より露出
させて、前記被覆体により前記植物を覆って温室となる
空間部を形成させた植物栽培方法にある。
【0010】
【実施例】次に、本発明に関する植物運搬用容器および
植物栽培方法の実施の一例を図面に基づいて説明する。
図1および図2においてAは第一の実施例を示す植物運
搬用容器で、生産地等において植木鉢cで所定に生育さ
せた任意の苗木bを安定的に収納して、流通過程等に出
荷するものであって、箱本体1と、中箱2と、被覆体3
とにより基本的に構成される。なお、苗木bは、すでに
植木鉢c内に詰めた栽培土dに植えられている。
【0011】そして、前記した箱本体1は、植物bを収
納して包装するもので、段ボールや厚紙等の組み立て自
在のものにより成形されていて、少なくとも上部は折り
込み等の蓋体4により開閉自在となり、該蓋体4を開放
したとき、大きな開口部5が形成されるように構成され
ている。更に、上部には、運搬を容易にさせる取っ手6
を一体的に形成させてある。
【0012】前記した中箱2は、箱本体1内へ出し入れ
自在に収容して植木鉢c入りの植物bを支承させるもの
で、段ボールや厚紙等により成形してあり、植木鉢cの
外周部等が嵌合し得る受孔7を設けてあるものであっ
て、箱本体1の内部における底部に設置される。これに
より、植木鉢cは、植物運搬用容器Aの運搬中であって
も、転倒や飛び出し等を生ずることなく安定的に支持さ
れる。
【0013】前記した被覆体3は、箱本体1の植物bを
外被させるもので、透明や半透明等の透光性を有するプ
ラスチックフィルムやシートにより成形してある。これ
により、運搬中の植物bの安定を図ると共に、害虫等の
異物の侵入を防止する。更には、植物bの栽培にあっ
て、植物b全体を包被することで、成長空間20が形成
され、この成長空間20の内部において温室効果を発揮
させる。
【0014】なお、植物bは、被覆体3により覆う際
に、可撓性を有する棒状の支柱8により骨枠を形成させ
ることで、該被覆体3の外形状が安定するもので、一本
または複数本により構成される。この支柱8の支持は、
図2,図4に示すように、植木鉢cの栽培土dへ差し込
んだり、図3に示すように、中箱2の適所へ差し込んだ
りすることができるもので、この取付位置は他にも任意
の箇所が選定し得る。
【0015】前記のように構成される本発明実施例の植
物運搬用容器Aおよび植物栽培方法は、以下に述べる作
用を奏するもので、便宜上、使用する植物bはイチゴを
例に説明する。生産地において、植物であるイチゴの苗
bをあらかじめ花芽が付く前後まで生育させておき、こ
の苗bを植木鉢cに植え替える。なお、この場合、生産
地における生育用のポットを植木鉢cに代用してもよ
い。
【0016】この苗b入りの植木鉢cを、中箱2の受孔
7へ挿嵌して、支柱8により苗bの上方をアーチ型の骨
枠を形成させて、この支柱8へ被覆体3を被せて、その
下部端末を容易に移動しないように止着すると、苗b
は、該被覆体3により覆われて妄動が防止されると共
に、害虫等の侵入が妨げられ、植木鉢cと共に苗bを被
覆すれば、該植木鉢c内の水や栽培土dが箱本体1に漏
出することが防止する。
【0017】次に、植木鉢cが保持された中箱2を、図
1,図2に示すように形成される段ボール製の箱本体1
内へ、上部の開口部5から収容して、蓋体4を締める
と、同図に示すように、苗bが入った運搬可能な容器が
構成される。運搬に際しては、植木鉢cに入った苗b
は、中箱2により前後左右および上下方向の移動が規制
されて、箱本体1内部で妄動することなく安定的に支承
されるため運搬による損傷がない。
【0018】この状態で、例えば、一般家庭等において
イチゴを栽培するときは、箱本体1の蓋体4をあけて、
図3に示すように、その開口部5から中箱2ごと植木鉢
cに入った苗bを取り出す。必要に応じて、中箱2の下
側に排水等のための受け皿9を設けることもある。
【0019】前記した被覆体3内の土や水分とを取り除
いた後、取り出した植木鉢cに入った苗bへ支柱8の上
から該被覆体3を被せれば、図3に示すように、成長空
間20が形成され、この被覆体3内が温室状態となって
イチゴの苗bの生育に適した温度および日照環境が形成
される。したがって、このものを陽当たりの良好な室内
における窓際などに載置すればそのままイチゴの栽培と
鑑賞とが楽しめる。
【0020】なお、苗bへ被せた被覆体3の深さは、該
苗bを載置した室内の温度や陽当たり具合に応じて、適
宜、調整される。
【0021】こうして、適度の太陽の照度と時間的経過
の後、栽培土dの乾燥具合に応じて給水すれば、次第に
実が生長し、赤く色づいて食べ頃となったとき、該実を
摘んで収穫することができる。
【0022】図4は、植物運搬用容器Aおよびその栽培
方法に係る第二の実施例を示すもので、この例は、第一
実施例における箱本体1と、中箱2と、被覆体3とによ
る基本構成にあって、苗bの栽培時において、箱本体1
の開口部5における外周部へ被覆体3を被せて、該被覆
体3内の温室効果を得るものである。なお、この例にあ
っては、中箱2は必ずしも必要としない。前記した箱本
体1と、中箱2と、被覆体3の構成は第一実施例と同様
に構成されるため同一符号を付して詳細な説明は省略す
る。
【0023】この第二実施例によれば、図1および図2
に示すような、植物運搬用容器Aを家庭等へ運搬した
後、例えば、イチゴを栽培するときは、箱本体1の蓋体
4をあけて、該箱本体1の開口部5を開き、苗bをこの
開口部5に露出させる。
【0024】そして、被覆体3を、この内部の土や水分
とを取り除いた後、苗bへ支柱8の上から該被覆体3を
被せれば、図4に示すように、成長空間20が形成さ
れ、この被覆体3内が温室状態となってイチゴの苗bの
生育に適した温度環境が形成される。
【0025】この被覆体3は、図4に示すように、箱本
体1の開口部5における外側部に取り付けたり、図示し
てないが、箱本体1内の適所に設けるあるいは係止させ
るものである。
【0026】この例は、第一実施例が、外観的にシンプ
ルになって載置場所をとらない効果に対して、箱本体1
の蓋体4を開けるだけでそのまま栽培容器となるため、
作業性が良好となる。
【0027】なお、植木鉢cの苗bに被せる被覆体3
は、図5(a)に示すように、透光性を有する合成樹脂
製の円筒体を用いることができるもので、この場合、植
木鉢cは該円筒体と一体成形することもできる。
【0028】更に、この被覆体3は透光性を有する合成
樹脂により、図5(b)に示すように、台形状に成形し
たり、図5(c),(d)に示すように、卵形状に成形
したりすることができるもので、図5(d)に示すよう
に、植木鉢cを土壌に埋めたとき、該土壌において分解
して土に戻る素材により成形することで、ゴミ等の環境
問題にも対応できる。
【0029】また、この被覆体3は、図6(a)に示す
ように、箱本体1における上部位置に内張りし、該箱本
体1の蓋体4となる上部を、同図に示すように切り取る
ことにより、開口部5に被覆体3により覆われた苗bが
露出して、箱本体1内が温室となる。図6(b)にあっ
ては、箱本体1内にこの箱本体1と略相似形の二重箱体
となる透光性を有する被覆体3を形成し、同図に示すよ
うに、箱本体1全体を取り除くことにより、該被覆体3
により覆われた植木鉢c入りの苗bが露出して、成長空
間20が形成され、被覆体3内が温室となる。
【0030】更に、また、この被覆体3は、図7(a)
に示すように、透光性を有する袋状に形成して、その開
口に閉塞用のファスナー10を設けることで、成長空間
20が形成され簡単に温室が形成できる。図7(b)に
あっては、上部を閉塞した透光性を有する蛇腹式の被覆
体3を被せることもできるもので、苗bの育成に伴って
上下方向へ伸縮させる。図7(c)にあっては、箱本体
1内において植木鉢cの外側に設けた透光性を有する合
成樹脂製の被覆体3を、栽培に際して、同図に示すよう
に、ひっくり返して、植木鉢cに被せることで成長空間
20が形成され温室となる。図7(d)にあっては、上
端部に吊り手11を設けた吊り杆が支柱8の作用を行う
もので、この支柱8に被覆体3を被せることで温室とな
るものであり、前記吊り手11を利用することにより所
定の高所においても取り付けて、栽培と鑑賞を愉しむこ
とができ、室内スペースの有効利用となる。
【0031】
【発明の効果】前述のように構成される本発明は、植物
を収納して包装する箱本体と、該箱本体内へ出し入れ自
在に収容して前記植物を支承させる中箱と、前記箱本体
の植物を外被させる透光性の被覆体とを備えさせること
により、植物の運搬時に生ずる振動や衝撃等から箱本体
1内に収容した植物の損傷を防止することができ、しか
も、箱本体を開けばそのまま温室を構成することができ
るので、栽培が困難とされていた植物の育成を比較的簡
単に行うことができる等の格別な効果を奏するものであ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に関する植物運搬用容器の第一実施例を
示す概略的な斜視図である。
【図2】図1における植物運搬用容器の縦断正面図であ
る。
【図3】図1における植物運搬用容器において、植物を
取り出した状態を示す縦断正面図である。
【図4】本発明に関する植物運搬用容器の第二実施例を
示す縦断側面図である。
【図5】本発明に関する植物運搬用容器に使用する被覆
体と植木鉢の各例を示す斜視図である。
【図6】本発明に関する植物運搬用容器に使用する被覆
体の他の各例を示す説明図である。
【図7】本発明に関する植物運搬用容器に使用する被覆
体の更に他の例を示す説明図である。
【符号の説明】
A 植物運搬用容器 b 植物 c 植木鉢 d 栽培土 1 箱本体 2 中箱 3 被覆体 4 蓋体 5 開口部

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 植物を収納して包装する箱本体と、該箱
    本体内へ出し入れ自在に収容して前記植物を支承させる
    中箱と、前記箱本体の植物を外被させる透光性の被覆体
    とを備えさせたことを特徴とする植物運搬用容器。
  2. 【請求項2】 植物を出し入れ自在に収納して包装する
    箱本体と、該箱本体内の植物を外被させる透光性の被覆
    体とを備えさせ、 前記箱本体は、上部に開閉自在の蓋体を設けて該蓋体を
    開放させたとき、箱本体上部に開口部を形成させ、前記
    植物を前記開口部より露出させて、前記被覆体により前
    記植物と共に前記開口部を覆ったことを特徴とする植物
    運搬用容器。
  3. 【請求項3】 植物は栽培土を入れた植木鉢内に植えら
    れ、被覆体は該植木鉢の上部において前記植物の成長空
    間を形成させて設けたことを特徴とする請求項1または
    2記載の植物運搬用容器。
  4. 【請求項4】 植物を出し入れ自在に収納して包装する
    箱本体と、該箱本体内の植物を外被させる透光性の被覆
    体とを備えさせた植物運搬用容器にあって、 前記箱本体内の植物の運搬時は、該箱本体内の上部に設
    けた蓋体を閉塞させて包装し、前記植物の育成時は、前
    記蓋体を開放させて、前記植物を前記蓋体の開口部より
    露出させて、前記被覆体により前記植物を覆って温室と
    なる空間部を形成させたことを特徴とする植物栽培方
    法。
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Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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KR101774214B1 (ko) * 2016-03-02 2017-09-04 이승호 택배용 포장부재를 이용한 화분 포장방법 및 이에 사용되는 화분 택배용 포장부재
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