JP2673886B2 - 4輪駆動車の操作装置 - Google Patents

4輪駆動車の操作装置

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JP2673886B2
JP2673886B2 JP62159265A JP15926587A JP2673886B2 JP 2673886 B2 JP2673886 B2 JP 2673886B2 JP 62159265 A JP62159265 A JP 62159265A JP 15926587 A JP15926587 A JP 15926587A JP 2673886 B2 JP2673886 B2 JP 2673886B2
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Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は4輪駆動車、特に副変速機と、センタデフ
と、該センタデフのロック機構及び2輪駆動−4輪駆動
切換機構(以下、2−4切換機構という)とが備えられ
た4輪駆動車の操作装置に関する。 (従来の技術) エンジンないし変速機の出力を分割して前輪及び後輪
に伝達するようにした4輪駆動車として、前輪又は後輪
への動力伝達系統の一方を断続する2−4切換機構を備
えて、運転者の操作により、前輪及び後輪を駆動する4
輪駆動状態と、前輪又は後輪のいずれか一方のみを駆動
する2輪駆動状態との切換えを可能としたものである。 一方、この種の4輪駆動車においても、走行状態に応
じて最適の動力性能が得られるように変速段の多段化の
要請があり、これに応ずべく、主変速機の出力を更に高
速段と低速段とに切換える副変速機を備えたものがあ
る。 このように2−4切換機構と副変速機とを備えた4輪
駆動車としては、例えば実公昭61−9791号公報に示され
ている所であるが、この種の4輪駆動車においては、主
変速機の変速段の切換えに加えて、2輪駆動と4輪駆動
の切換えと、副変速機の変速段の切換えとが必要となっ
て、操作が著しく複雑化すると共に、最適な駆動モード
の選択が困難となり、走行状態に適合しないモードで走
行する場合が生じ易い。これに対して、上記公報に示さ
れた4輪駆動車は、2−4切換機構を電気的手段を用い
て操作する操作手段を設け、所定車速以上では駆動モー
ドを自動的に2輪駆動モードに設定すると共に、所定車
速以下では、副変速機を高速段に設定した時には、スイ
ッチ操作で2輪駆動−4輪駆動の切換えを可能とする一
方、副変速機を低速段に切換えた時には、駆動モードを
常に4輪駆動モードに設定するように構成されている。
これによれば、高速走行時、或は例えば急な登板路や悪
路での走行に際して副変速機を低速段に切換えた時に
は、これらの走行状態に適合した駆動モードが自動的に
得られることになって、2−4切換機構の操作が簡素化
されることになる。 (発明が解決しようとする問題点) ところで、4輪駆動車においては、上記の如き2−4
切換機構とは別にセンタデフを備えることがある。この
センタデフは、変速機の出力が入力される入力要素と、
該要素への入力を分割して前輪側及び後輪側に夫々出力
する2つの出力要素とで構成されたもので、4輪駆動走
行でのコーナリング時に、上記2つの出力要素が差動動
作して前輪と後輪との間に生じる回転速度差を吸収する
ことにより、円滑なコーナリングを可能にするものであ
るが、このセンタデフを備えた場合、前輪又は後輪のい
ずれか一方の車輪がスリップした時に、他方の車輪に動
力が伝達されなくなってスリップ状態からの脱出が不能
となり、或は悪路走行時や急な登板路走行時等において
は、前、後輪への動力配分が変動したり不適正となって
良好な走行性が維持できないといった不具合が生じる。
そこで、センタデフを備える場合には、該センタデフの
ロック機構を設け、スリップ時や走行条件の厳しい時に
センタデフをロックし、スリップ状態からの脱出を可能
とし、或は悪路や急な登板路でも良好な走行性が得られ
るようにするのが通例である。 しかし、上記の如き2−4切換機構と副変速機とが備
えられた4輪駆動車に、更にセンタデフとそのロック機
構を備えた場合、駆動モードの選択、切換操作が一層複
雑化することになり、上記公報に示されているように、
副変速機を低速段に切換えた時に、自動的に4輪駆動モ
ードに設定されるようにしても、センタデフの操作は別
途必要となる。そのため、例えば平坦路での通常走行状
態から急な登坂路走行や悪路走行等への移行時或は車輪
のスリップ時等に、最適な駆動モードへの切換えを迅速
に行えないことになる。 本発明は4輪駆動車の操作に関する上記のような実情
に対処するもので、副変速機と、2−4切換機構と、セ
ンタデフと、該センタデフのロック機構とが備えられて
いる場合に、通常走行状態から車輪のスリップ状態や悪
路走行状態もしくは登坂路走行状態等への移行に際し
て、副変速機を低速段に切換えた時に、駆動モードを上
記の如き状態に最も適合したモードに自動的に設定する
設定手段を設け、このような場合における走行性の向上
を図ることを目的とする。 (問題点を解決するための手段) 即ち、本発明に係る4輪駆動車の操作装置は、変速機
出力を高速段と低速段とに切換える副変速機と、該副変
速機の出力が入力される入力要素と該要素への入力を分
割して前輪側及び後輪側へ夫々出力する2つの出力要素
とを有するセンタデフと、該センタデフの少なくとも2
つの要素を結合することによりセンタデフの全体を一体
回転させるセンタデフロック機構と、センタデフから前
輪又は後輪のいずれか一方への動力の伝達を遮断する2
−4切換機構とが備えられた構成において、上記センタ
デフロック機構及び2−4切換機構を運転者の操作に応
じて作動させて、駆動モードを2輪駆動モード、センタ
デフフリーの4輪駆動モード又はセンタデフロックの4
輪駆動モードのいずれかに切換える駆動モード切換手段
と、上記副変速機が高速段に切換えられた際には、上記
駆動モード切換手段により駆動モードを上記複数のモー
ドのうちの運転者の操作に応じたモードに設定すると共
に、副変速機が低速段に切換えられた際には、駆動モー
ドを上記複数のモードのうちのセンタデフロックの4輪
駆動モードに設定する設定手段とを備えたことを特徴と
する。 (作用) 上記の構成によれば、通常の走行時においては、モー
ド切換手段に対する運転者の操作に応じて2−4切換機
構及びセンタデフロック機構が作動させて、2輪駆動モ
ード、センタデフフリーの4輪駆動モード、センタデフ
ロックの4輪駆動モードのうちのいずれかのモードを自
由に選択できると共に、例えば車輪のスリップ状態や悪
路走行状態もしくは登坂路走行状態等への移行に際して
副変速機を低速段に切換えれば、上記2−4切換機構が
4輪駆動側に、センタデフロック機構がロック側に夫々
作動されて、駆動モードが自動的にセンタデフロックの
4輪駆動モードに設定されることになる。このようにし
て、上記の如き状態への移行時に、副変速機の変速段及
び駆動モードが極めて容易且つ迅速に、最適の変速段な
いしモードに設定されることになる。 (実施例) 以下、本発明の実施例について説明する。 先ず、第1図により本実施例に係る4輪駆動車の全体
構成を説明すると、この4輪駆動車は、エンジン1と、
主変速機2と、副変速機2と、トランスファー装置4と
を車体前後方向に一列に連結してなるパワープラント5
を有し、これを車体前部に配置すると共に、左右の前輪
6,6間及び左右の後輪7,7間に夫々前輪差動装置8及び後
輪差動装置9を配置した構成とされている。そして、上
記トランスファー装置4の側部から前方へ延びる第1プ
ロペラシャフト10を前輪差動装置8に、該トランスファ
ー装置4から後方へ延びる第2プロペラシャフト11を後
輪差動装置9に夫々連結すると共に、前り差動装置8か
ら左右に延びる車軸12,12を左右の前輪6,6に、後輪差動
装置9から左右に延びる車輪13,13を左右の後輪7,7に夫
々連結し、これにより上記パワープラント5により前輪
6,6を駆動する前輪駆動系統14と、後輪7,7を駆動する後
輪駆動系統15とが構成されている。尚、この実施例で
は、前輪差動装置8と一方の前輪6との間に、これらの
間を断接するフリーホイール16が備えられている。 次に、第2図により上記副変速機3及びトランスファ
ー装置4の構成を説明すると、副変速機3は、主変速機
2の出力軸20に同心状に連結された入力軸21と、該軸21
の後方に同心状に配置されてトランスファー装置4内へ
延びる中間軸22と、これら両軸21,22間に配置された減
速歯車機構23と、該機構23の動力伝達経路を切換える変
速段切換機構24とを有する。 上記減速歯車機構23は、サンギヤ25と、その周囲に配
置された複数のピニオンギヤ26…26と、これらのピニオ
ンギヤ26…26を回転自在に支持するキャリヤ27と、各ピ
ニオンギヤ26…26の外側に配置されたリングギヤ28とで
なる遊星歯車機構で構成されている。そして、キャリヤ
27が上記中間軸22に結合されていると共に、リングギヤ
28がミッションケース29に固定されている。 また、変速段切換機構24は、上記入力軸21の後端部外
周と、減速歯車機構23におけるサンギヤ25の延長部外周
と、キャリヤ27に結合されたリング部材30の内周とに夫
々スプライン31,32,33を形成すると共に、入力軸外周の
スプライン31にスリーブ34をスライド可能に嵌合した構
成とされている。そして、図に実線で示す位置では、ス
リーブ34の端部外周に設けられたスプラインが上記リン
グ部材30のスプライン33に嵌合して、該スリーブ34及び
リング部材30を介して入力軸21とキャリヤ27とが結合さ
れ、これにより入力軸21の回転がキャリヤ27を介してそ
のまま中間軸22に伝達される高速段が得られるようにな
っている。また、スリーブ34を実線で示す位置から鎖線
で示すように図面上、右側へスライドさせれば、該スリ
ーブ34の内周のスプラインが入力軸21のスプライン31と
サンギヤ25のスプライン32とに跨って嵌合して、該スリ
ーブ34を介して入力軸21とサンギヤ25とが結合され、入
力軸21の回転がサンギヤ25に入力される。この時、減速
歯車機構23においては、リングギヤ28が固定されている
ので、サンギヤ25に入力された回転が減速された上でキ
ャリヤ27から中間軸22に伝達され、これにより低速段が
得られるようになっている。 そして、この変速段切換機構24を介して減速歯車機構
23ないし副変速機3の変速段を切換える操作部材とし
て、第3図に示すような副変速レバー35が当該車両の運
転席近傍に備えられ、該レバー35の操作により、プッシ
ュプルケーブル36、第1シフトロッド37、一対の係合部
材38,39、第2シフトロッド40及びシフトフォーク41を
介して上記スリーブ34がスライドされるようになってい
る。尚、第3図に示すように、上記第1シフトロッド37
の移動により副変速機3の変速段を検出する変速段検出
スイッチ42と、該シフトロッド37を所定の高速段位置及
び低速段位置で位置決めする位置決め機構43とが設けら
れている。 一方、上記トランスファー装置4は、第2図に示すよ
うに、上記副変速機3から延びる中間軸22の後方に同心
状に後輪用出力軸51を、該中間軸22に平行に前輪用出力
軸52を夫々配置し、後輪用出力軸51に上記第2プロペラ
シャフト11を、前輪用出力軸52に上記第1プロペラシャ
フト10を夫々連結すると共に、中間軸22と後輪用出力軸
51との間にセンタデフ53を、中間軸22と前輪用出力軸52
との間に巻掛け伝動機構54を夫々配置し、更に中間軸22
上におけるセンタデフ53と巻掛け伝動機構54との間に駆
動モード切換機構55を配置した構成とされている。 上記センタデフ53は、サンギヤ56と、その周囲に配置
された複数のピニオンギヤ57…57と、これらのピニオン
ギヤ57…57を支持するキャリヤ58と、各ピニオンギヤ57
…57の外側に配置されたリングギヤ59とでなる遊星歯車
機構で構成されている。そして、キャリヤ58が上記中間
軸22に、リングギヤ59が上記後輪用出力軸51に夫々連結
されている。 また、上記巻掛け伝動機構54は、中間軸22上に遊嵌合
された第1スプロケット60と、前輪用出力軸52に一体形
成された第2スプロケット61と、両スプロケット60,61
間に巻掛けられたチェーン62とで構成されている。 更に、駆動モード切換機構55は、上記センタデフ53の
サンギヤ56と一体回転するクラッチハブ63の両側に、該
センタデフ53におけるリングギヤ59の延長部と、上記第
1スプロケット60の延長部を隣接させると共に、これら
の外周囲に同一諸元のスプライン64,65,66を設け、且つ
これらのスプライン64〜66に跨ってスライド可能にスリ
ーブ67を嵌合させた構成とされている。ここで、クラッ
チハブ63と第1スプロケット60の延長部との間にはスリ
ーブ67の移動に伴ってこれらの回転速度を同期させる同
期装置68が介設されている。 そして、上記スリーブ67を図示のようにクラッチハブ
63のスプライン64とリングギヤ59のスプライン65とに跨
って嵌合させた位置Iでは、該クラッチハブ63とスリー
ブ67を介してセンタデフ53のサンギヤ56とリングギヤ59
とが結合されて、該センタデフ53が一体回転するように
ロックされると共に、該センタデフ53と上記第1スプロ
ケット60との間が切断され、従って中間軸22からセンタ
デフ53のキャリヤ58に入力された回転がリングギヤ59か
ら後輪用出力軸51にそのまま出力される2輪駆動モード
が得られる。また、スリーブ67を図示の位置から図面
上、左側へ中間位置IIまでスライドさせれば、該スリー
ブ67が上記クラッチハブ63のスプライン64及びリングギ
ヤ59のスプライン65に加えて、第1スプロケット60のス
プライン66にも嵌合され、センタデフ53がロックされた
状態で、該センタデフ53と第1スプロケット60とが結合
される。従って、この場合は、中間軸22からセンタデフ
53に入力された回転は後輪用出力軸51に出力される一
方、第1スプロケット60、チェーン62及び第2スプロケ
ット61でなる巻掛け伝動機構54を介して前輪用出力軸52
にも出力され、センタデフ53がロックされた4輪駆動モ
ードが得られる。更に、上記スリーブ67を図面上、左側
へストローク端IIIまでスライドさせれば、該スリーブ6
7がクラッチハブ63のスプライン64と第1スプロケット6
0のスプライン66とにのみ跨って嵌合する状態となっ
て、センタデフ53のサンギヤ56と第1スプロケット60と
が結合される一方、該センタデフ53のサンギヤ56とリン
グギヤ59とが分離される。従って、この場合は、中間軸
22からセンタデフ53のキャリヤ58に入力される回転は、
リングギヤ59から後輪用出力軸51に出力され、且つサン
ギヤ56から第1スプロケット60ないし前輪用出力軸52に
出力されると共に、上記リングギヤ59とサンギヤ56との
差動動作が可能となって、前後軸間の回転速度差が許容
されるセンタデフフリーの4輪駆動モードが得られる。 そして、スリーブ67をスライドさせることにより上記
の如き駆動モードの切換えを行うモータ70が備えられ、
該モータ70によって歯車装置71を介して溝カム72が回転
駆動されることにより、該溝カム72に係合されたフォロ
ワー73、シフトロッド74及びシフトフォーク75を介して
上記スリーブ67がスライドされるようになっている。 また、このモータ70を運転者の操作に応じて作動させ
て駆動モードを切換える操作システムが設けられてい
る。この操作システムは、第4図に示すように、上記モ
ータ70の作動を制御するコントロールユニット80を有
し、該コントロールユニット80に2個の押釦式モード切
換スイッチ、即ち2−4切換スイッチ81及びセンタデフ
ロックフリースイッチ82(以下、センタデフスイッチと
いう)からの信号と、上記副変速機3に備えられた変速
段検出スイッチ42(第3図参照)からの信号とが入力さ
れるようになっている。そして、これらに信号に基づい
て上記モータ70に駆動信号が出力されると共に、上記各
スイッチ81,82,42の作動に応じて低速段ランプ83,4輪駆
動ランプ84、センタデフランプ85及びブザー86が点灯も
しくは吹鳴するようになっている。また、この実施例に
おいては、コントロールユニット80により第1図に示す
フリーホイール16の断接用ソレノイド87,88に対する制
御も行われるようになっている。 次に、上記コントロールユニット80の作動を示すフロ
ーチャートに従って、駆動モード切換操作の具体的動作
について説明する。 先ず、副変速機3が副変速レバー35ないし変速段切換
機構24によって高速段に設定されている場合において、
2輪駆動モードにある状態から2−4切換スイッチ81を
押したものとする。この場合は、第5図のフローチャー
トに従って切換動作が行われ、先ずブザー86が一定時間
(例えば0.1秒)吹鳴し且つ4輪駆動ランプ84が点滅す
ると共に、モード切換モータ70が所定方向に回転駆動さ
れ、第2図に示す歯車装置71、溝カム72等を介して、モ
ード切換機構55におけるスリーブ67がセンタデフ53にお
けるサンギヤ56とリングギヤ59とを結合した2輪駆動位
置Iから図面上、左側へスライドされる(ステップA1
A3)。そして、該スリーブ67が上記センタデフ53のサン
ギヤ56及びリングギヤ59と、巻掛け伝動機構54における
第1スプロケット60とを結合するセンタデフロックの4
輪駆動位置IIまでスライドされた時点で一旦モータ70が
停止し、フリーホイール16の接続ソレノイド87が作動さ
れる(ステップA4〜A6)。このフリーホイール16は、第
1図に示すように、前輪差動装置8と一方の前輪6との
間に介設され、2輪駆動時にこれらの間を遮断すること
により、従動輪となる前輪6,6によって前輪差動装置8
が逆駆動されることによる駆動力の損失を防止する。そ
して、4輪駆動時には、上記前輪差動装置8と一方の車
輪6とを接続して、該差動装置8から左右の前輪6,6に
も動力を伝達させるのであるが、その接続時において
は、前輪差動装置8の当該前輪6側への出力部材と該前
輪6との回転速度を一致させておく必要がある。そこ
で、上記のようにモード切換機構55の操作をセンタデフ
53がロックされる4輪駆動装置IIに一旦設定し、上記前
輪差動装置8の当該前輪6側への出力部材と該前輪6と
の回転速度を等しくした上でフリーホイール16を接続さ
せるのである。そして、その後、モータ70を更に回転さ
せて、モード切換機構55におけるスリーブ67をセンタデ
フ53のサンギヤ56のみが第1スプロケット60に結合され
るセンタデフフリーの4輪駆動位置IIIまでスライドさ
せるのである(ステップA7,A8)。これにより、2輪駆
動モードからセンタデフフリーの4輪駆動モードに切換
えられることになる。 また、2輪駆動モードにある状態からセンタデフスイ
ッチ82を押した場合は、第6図のフローチャートに従っ
て動作する。この場合は、4輪駆動ランプ84とセンタデ
フランプ85とが点滅すると共に(ステップB1)、上記の
センタデフフリーの4輪駆動モードへの切換動作におけ
るステップA3〜A6と同様に、モータ70によりモード切換
機構55におけるスリーブ67がセンタデフ53のサンギヤ5
6、リングギヤ59及び第1スプロケット60を結合するセ
ンタデフロックの4輪駆動位置IIまでスライドされ、且
つフリーホイール16の接続ソレノイド87が作動される
(ステップB2〜B5)。これにより、2輪駆動モードから
センタデフロックの4輪駆動モードへ切換えられる。 更に、センタデフフリーの4輪駆動モードにある状態
でセンタデフスイッチ82を押した時は、第7図のフロー
チャートに従って動作し、センタデフスイッチ82を押し
た時は、第7図のフローチャートに従って動作し、セン
タデフランプ85が点滅すると共に、モータ70によりモー
ド切換機構55におけるスリーブ67がセンタデフ53のサン
ギヤ56と第1スプロケット60を結合した位置IIIから、
これらに加えてセンタデフ53のリングギヤ59も結合する
位置IIにスライドされる(ステップC1〜C3)。これによ
り、センタデフフリーの4輪駆動モードからセンタデフ
ロックの4輪駆動モードに切換えられる。また、センタ
デフロックの4輪駆動モードにある状態でセンタデフス
イッチ82を押した時は第8図のフローチャートに従って
動作し、センタデフランプ85が点滅すると共に、モード
切換機構55におけるスリーブ67が上記の場合とは逆に、
位置IIから位置IIIへスライドされ(ステップD1
D3)、センタデフフリーの4輪駆動モードが得られる。
尚、この場合におけるステップD1によるセンタデフラン
プ85の点滅は、第6,7図のステップB1,C1におけるセンタ
デフ53がロックされることを示す点滅とは異なり、セン
タデフ53がフリーにされることを示すものであって、点
滅周期によって区別されるようになっている。 また、センタデフフリーの4輪駆動モードにある状態
で2−4切換スイッチ81を操作した時は、第9図のフロ
ーチャートに従って動作する。つまり、この場合は、先
ずブザー86が一定時間吹鳴し且つ4輪駆動ランプ84が点
滅すると共に(ステップE1,E2)、モータ70が回転し
て、モード切換機構55におけるスリーブ67がセンタデフ
53のサンギヤ56と第1スプロケット60とを結合した位置
IIIから、該センタデフ53のサンギヤ56とリングギヤ59
とを結合して第1スプロケット60を分離する位置Iにス
ライドされる(ステップE3,E4)。これにより、2輪駆
動モードに切換えられることになり、また、この場合は
フリーホイール切断ソレノイド88が作動されてフリーホ
イール16が切断される(ステップE5,E6)。 尚、センタデフロックの4輪駆動モードからは、2−
4切換スイッチ81を押しても2輪駆動モードへの切換え
は行われず、この場合、一旦センタデフフリーの4輪駆
動モードに切換えた後、2輪駆動モードへの切換えを行
うことになる。 次に、副変速機3が高速段に設定されている状態にお
いて、副変速レバー35を低速段側に操作した場合につい
て説明する。この場合、上記レバー35の操作により、副
変速機3における変速段切換機構24のスリーブ34が第2
図に実線で示す位置から鎖線で示す位置にスライドし
て、該副変速機3の変速段が低速段に切換えられると共
に、トランスファー装置4における駆動モードが第10〜
12図に示すフローチャートに従って切換えられる。 先ず、2輪駆動モードにある状態で副変速機3の変速
段を高速段から低速段に切換えた場合は、第10図のフロ
ーチャートに従って動作し、4輪駆動ランプ84、センタ
デフランプ85が点滅すると共に、低速段ランプ83が点灯
する(ステップF1)。そして、モータ70が回転してモー
ド切換機構55のスリーブ67が2輪駆動位置Iからセンタ
デフ53のサンギヤ56、リングギヤ59及び第1スプロケッ
ト60を結合する位置IIにスライドされ(ステップF2,
F3)、且つフリーホイール接続ソレノイド87が作動し
て、フリーホイール16が接続される(ステップF4,
F5)。これにより、センタデフロックの4輪駆動モード
に切換えられる。 また、センタデフフリーの4輪駆動モードにある状態
で副変速機3を低速段に切換えた時は、第11図のフロー
チャートに従って動作し、センタデフランプ85が点滅す
ると共に、低速段ランプ83が点灯する(ステップG1)。
そして、モータ70が回転してモード切換機構55のスリー
ブ67が位置IIIから位置IIにスライドされ(ステップG2,
G3)、この場合もセンタデフロックの4輪駆動モードに
切換えられる。 更に、センタデフロックの4輪駆動モードにある状態
で副変速機3を低速段に切換えた時は、第12図に示すフ
ローチャートに従って動作して、低速段ランプ83が点灯
される(ステップH1)。そして、この場合はモータ70に
よる駆動モードの切換えは行われず、センタデフロック
の4輪駆動モードが維持される。 このように、当初の駆動モードがいずれのモードにあ
る場合も、副変速レバー35により副変速機3の変速段を
高速段から低速段へ切換えた時は、トランスファー装置
4はセンタデフロックの4輪駆動モードに切換、設定さ
れることになる。つまり、副変速機3を低速段に切換え
る場合とは、前輪又は後輪の一方がスリップ状態に陥っ
た場合や、急な登坂路走行状態或は悪路走行状態に移行
した場合等であって、このような場合、副変速レバー35
の操作だけで、副変速機が低速段に切換えられると共
に、駆動モードが上記の如き状態に最も適したセンタデ
フロックの4輪駆動モードに自動的に切換えられること
になる。これにより、上記のような場合における駆動モ
ードの切換えが迅速且つ適切に行われることになって、
スリップ状態から直ちに脱出することができ、或は急な
登坂路や悪路での良好な走行性が得られることになる。 尚、副変速レバー35により副変速機3の変速段を低速
段から高速段に切換えた時は、第13図のフローチャート
に示すように、低速段ランプ83が消灯され、駆動モード
の切換えが行われない。つまり、この場合は、駆動モー
ドはセンタデフロックの4輪駆動モードに保持され、変
速段と駆動モードとが同時に切換わることによる走行状
態の急変を回避するように図られている。 次に本発明の他の実施例について説明する。 第14図に示すように、この実施例においては、モード
切換モータ70の制御システムに、前記実施例における2
個の押釦式スイッチ(2−4切換スイッチ、センタデフ
スイッチ)81,82に代えて、1個の回転式スイッチ91が
備えられている。このスイッチ91は、センタデフフリー
の4輪駆動位置と、センタデフロックの4輪駆動位置
と、2輪駆動位置とを有する。そして、その他の構成は
前記実施例と同様とされ、また制御システムにおけるコ
ントローラ80′の動作も前記実施例と略同様とされてい
る。つまり、副変速機3が高速段に設定されている場合
は、回転スイッチ91の操作に応じてセンタデフフリーの
4輪駆動モード、センタデフロックの4輪駆動モード、
2輪駆動モードの切換えが行われると共に、副変速レバ
ー35により副変速機3の変速段を高速段から低速段に切
換えた時は、上記回転スイッチ91の設定位置に拘らず、
駆動モードがセンタデフロックの4輪駆動モードに切
換、設定される。従って、この実施例によっても、前記
実施例と同様に非常時に容易且つ迅速に対応し得ること
になる。 尚、この実施例では副変速機3の変速段を低速段から
高速段に戻した時の動作が前記実施例とは異なり、回転
スイッチィ91に設定されている駆動モードに切換えられ
る。 つまり、回転スイッチ91がセンタデフフリーの4輪駆
動モードに設定されている状態で変速段を高速段に戻し
た時は、第15図のフローチャートに従って動作し、セン
タデフランプ85が点滅し且つ低速段ランプ83が消灯する
と共に(ステップJ1)、モータ70が回転してモード切換
機構55のスリーブ67が位置IIから位置IIIにスライドさ
れる(ステップJ2,J3)。これにより駆動モードがセン
タデフロックの4輪駆動モードからセンタデフフリーの
4輪駆動モードへ切換えられる。また、回転スイッチ91
がセンタデフロックの4輪駆動モードに設定される状態
で変速段を高速段に戻した時は、第16図のフローチャー
トにより低速段ランプ83が消灯されると共に(ステップ
K1)、駆動モードはセンタデフロックの4輪駆動モード
に維持される。更に、回転スイッチ91が2輪駆動モード
に設定されている状態で変速段を高速段に戻した時は、
第17図のフローチャートに従って動作し、4輪駆動ラン
プ84及びセンタデフランプ85が点滅し且つ低速段ランプ
83が消灯すると共に(ステップL1)、モータ70が回転し
てモード切換機構55のスリーブ67が位置IIから位置Iに
スライドされ、駆動モードがセンタデフロックの4輪駆
動モードから2輪駆動モードに切換えられる(ステップ
L2,L3)。そして、この場合はフリーホイール切断ソレ
ノイド88が作動し、フリーホイール16が切断される(ス
テップL4L5)。 (発明の効果) 以上のように本発明によれば、副変速機と、2−4切
換機構と、センタデフ及びそのロック機構とが備えられ
た4輪駆動車において、通常の走行時には運転者の操作
により2輪駆動−4輪駆動の切換及びセンタデフのロッ
クフリーの切換を行うことができて所望の駆動モードが
得られると共に、前輪又は後輪の一方のスリップ時や、
急な登坂路走行或は悪路走行への移行時等には、副変速
機を低速段に切換えることにより、駆動モードがセンタ
デフロックの4輪駆動モードに自動的に設定されること
になる。これにより、上記のような場合に、最も適した
駆動モードが迅速に得られることになり、スリップ状態
から直ちに脱出することができ、或は急な登坂路や悪路
での良好な走行性が得られることになる。
【図面の簡単な説明】 図面は本発明の実施例を示すもので、第1図は4輪駆動
車の全体概略構成図、第2図は副変速機及びトランスフ
ァー装置の構成を示す断面図、第3図は第2図III−III
線で見た副変速機の操作部を示す断面図、第4図は駆動
モード制御システムのブロック図、第5〜13図は駆動モ
ードの各切換動作を夫々示すフローチャート図、第14図
は他の実施例における駆動モード制御システムのブロッ
ク図、第15〜17図は該実施例における駆動モードの各切
換動作を夫々示すフローチャート図である。 3……副変速機、35……非常用操作手段(副変速レバ
ー)、53……センタデフ、55……センタデフロック機
構、2−4……切換機構(駆動モード切換機構)、70,8
1,82,91……駆動モード切換手段(モータ、押釦式スイ
ッチ、回転式スイッチ)。

Claims (1)

  1. (57)【特許請求の範囲】 1.変速機出力を高速段と低速段とに切換える副変速機
    と、該副変速機の出力が入力される入力要素と前輪側及
    び後輪側への2つの出力要素とを有するセンタデフと、
    該センタデフの少なくとも2つの要素を結合するセンタ
    デフロック機構と、該センタデフから前輪又は後輪のい
    ずれか一方への動力の伝達を遮断する2輪駆動−4輪駆
    動切換機構とが備えられた4輪駆動車の操作装置であっ
    て、上記センタデフロック機構及び2輪駆動−4輪駆動
    切換機構を運転者の操作に応じて作動させて、駆動モー
    ドを2輪駆動モード、センタデフフリーの4輪駆動モー
    ド又はセンタデフロックの4輪駆動モードのいずれかに
    切換える駆動モード切換手段と、上記副変速機が高速段
    に切換えられた際には、上記駆動モード切換手段により
    駆動モードを上記複数のモードのうちの運転者の操作に
    応じたモードに設定すると共に、副変速機が低速段に切
    換えられた際には、駆動モードを上記複数のモードのう
    ちのセンタデフロックの4輪駆動モードに設定する設定
    手段とが備えられていることを特徴とする4輪駆動車の
    操作装置。
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