JP2672965B2 - 半合成ロドマイシンおよびその製法 - Google Patents

半合成ロドマイシンおよびその製法

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Description

【発明の詳細な説明】 本発明は下記式I を有する化合物または無機または有機酸とのその塩に関
する。
ここで上式中、 R1は水素またはヒドロキシル基であり、 R2、R3およびR4はそれぞれ水素、式IIまたはIVを有す
る基を表わし、 但し、R2、R3およびR4の少なくとも一つは式IIまたは
IVを有する基を表し、 R5は水素、メチル、ヒドロキシメチル、アシルオキシ
メチル(C1〜C8)またはアルコキシメチル(C1〜C8)で
あり、 R6、R7およびR8は相互に独立して水素、ヒドロキシ
ル、脂肪族アシルオキシ(C1〜C8)、ベンゾイルオキシ
または置換ベンゾイルオキシ、アルコキシ(C1〜C8)、
アリルオキシ、ベンジルオキシまたは置換ベンジルオキ
シまたはハロゲンを表わし、ここでR7はさらにNH2、NH
アシル(C1〜C8)、N(アルキル)(C1〜C8)、N
(CH2CN)、NH(CH2CN)またはアジドであることもで
き、但し、 ここでR1=R3=R4=HそしてR2=α−L−ダウノサミ
ニルまたはα−L−ロドサミニルまたは4′−アシル−
α−L−ロドサミニルである化合物、 R1=OHまたはH、R3=HそしてR2=R4=α−L−ロド
サミニルまたは4′−アシル−α−L−ロドサミニルで
ある化合物、 R1=R2=R3=HそしてR4=α−L−ロドサミニルであ
る化合物、 R1=OH、R2=式IIの基、R3=R4=H、R5=メチル、R6
=OH、R7=N(アルキル)(C1〜C8)そしてR8=Hで
ある化合物、 R1=OH、R2=式IIの基、R3=R4=H、R5=メチル、R6
=OH、R7=NH2そしてR8=Hである化合物、 R1=R3=R4=H、R2=式IIの基、R5=メチル、R6=O
H、R7=NHアシル(C1〜C8)そしてR8=Hである化合
物、および R1=HまたはOH、R2=式IIの基、R3=H、R4=Hまた
は式IIの基、R5=メチル、R6=OH、R7=N(アルキル)
(C1〜C8)そしてR8=Hである化合物 を除くものとする。
さらに本発明は式I′ を有する化合物または無機または有機酸とのその塩に関
する。
ここで上式中、 R1は水素またはヒドロキシル基であり、 R2およびR3は一緒になって式IIIを表わし、 X III R4は水素、トリメチルシリル、アセチル、トリフルオ
ロアセチル、ベンゾイルまたは置換ベンゾイルを表わ
し、 Xはアルキルボロニル、フエニルボロニル、オルトカ
ルボン酸アルキルエステルまたはケタールもしくはアセ
タールから選択される炭水化物化学に慣用の2価保護基
を表わすものとする。
多数のアントラサイクリン類が細胞増殖抑制作用を示
しそして数種のものは腫瘍の治療に使用されている。
7−位および10−位がL−ロドサミンとα−グリコシ
ド結合するか、または7−位のみがL−ロドサミンまた
はL−ダウノサミンとα−グリコシド結合しているβ−
ロドマイシン(式I、R1=H)、ならびに7−位および
10−位がそれぞれα−L−ロドサミンと結合したβ−イ
ソロドマイシン(式I、R1=OH)、ならびにこれらL−
ロドサミングリコシドの光分解によるモノデメチル化生
成物および7−位または10−位にまたは7−位と10−位
に寡糖類側鎖を有するシトロジンと呼ばれるβ−ロドマ
イシノンは知られている。「Journal of Antibiotics」
33,1331(1980)の記載からβ−ロドマイシノンの7−
位でのL−ロドサミン、L−デオキシフコースおよびシ
ネルロースからなる三糖類の微生物によるグリコシド化
は知られている。
β−ロドマイシノンまたはβ−イソロドマイシノンに
ついての化学的グリコシド化法はこれまで記載されてい
ない。β−ロドマイシノン(式I、R1=R2=R3=R4
H)のA環中の3個のヒドロキシル基には幾通りかのグ
リコシド化がありうるので、選択的なグリコシド化はな
おさら困難である。
今驚くべきことにβ−ロドマイシノンおよびβ−イソ
ロドマイシノンが特定の保護基を用いて7、9および10
−位で選択的にグリコシド化されうること、およびかく
して得られたグリコシド特に7−O−α−L−アコサミ
ニル−β−ロドマイシノンまたは7−O−(3′−N,N
−ジメチル−α−L−アコサミニル)−β−ロドマイシ
ノンがアドリアマイシンのそれに匹敵する細胞増殖抑制
作用を有することが見出された。
それゆえ本発明は生物学的に得られうるβ−(イソ)
−ロドマイシノンから出発して、細胞増殖抑制作用に優
れそれゆえ腫瘍の治療に適する新規なモノ、ジ−および
トリ−グリコシル−β−(イソ)−ロドマイシノンを製
造することを目的とする。
この目的な前記式I(式中R1〜R8およびXは前記した
意味を有し、かつ前記除外事項を有する)の化合物を製
造することによって達成された。
それゆえ本発明は前記定義および除外事項を有する式
Iの化合物に関する。
下記R1〜R8を有する式Iの化合物において、1つの化
合物群に続く化合物が前者に比較して好ましい。
1) R1〜R8は前記した意味を有する。
2) R2とR4は前記した意味を有し、R2とR3は相互に独
立して水素、あるいは式IIまたはIVを有する構造(ここ
でR5〜R8は前記した意味を有する)を表わす。
3) R1は水素であり、そしてその他のものは2)項記
載の定義を有する。
4) R3が水素であり、そしてその他のものは2)項記
載の定義を有する。
5) R1とR4は前記した意味を有し、R2とR3は相互に独
立して水素、あるいは式IIまたはIVを有する構造(ここ
でR5はメチルであり、R6とR7は前記した意味を有しそし
てR8は水素またはハロゲンである)を表わす。
6) R6は水素であり、その他のものは5)項記載の定
義を有する。
7) R3は水素であり、その他のものは5)項記載の定
義を有する。
8) R1とR4が前記の意味を有し、R2とR3は相互に独立
して水素、あるいは式IIまたはIVを有する構造(ここで
R5はメチルであり、R6は前記した意味を有し、R4はN
H2、NHアシル(C1〜C8)、N(アルキル)(C1
C8)、N(CH2CN)、NH(CH2CN)またはアジドであ
り、そしてR8は水素またはハロゲンである)を表わす。
9) R1は水素であり、その他のものは8)項記載の定
義を有する。
10) R3は水素であり、その他のものは8)項記載の定
義を有する。
11) R1とR4が前記の意味を有し、R2とR3は相互に独立
して水素、あるいは式IIまたはIVを有する構造(ここで
R5はメチルであり、R6とR7は前記した意味を有し、そし
てR8は水素またはハロゲンである)を表わし、そして式
IIまたはIVで示される構造はL−系列の炭水化物に属す
る。
12) R1は水素であり、その他のものは11)項記載の定
義を有する。
13) R3は水素であり、その他のものは11)項記載の定
義を有する。
14) R1とR4が前記の意味を有し、R2とR3は相互に独立
して水素、あるいは式IIまたはIVを有する構造(ここで
R5はメチルであり、R6は前記した意味を有し、R7はN
H2、NHアシル(C1〜C8)、N(アルキル)(C1
C8)、N(CH2CN)、NH(CH2CN)またはアジドであ
り、そしてR8は水素またはハロゲンである)を表わし、
そして式IIまたはIVで示される構造はL−系列の炭水化
物に属する。
15) R1は水素であり、その他のものは14)項記載の定
義を有する。
16) R3は水素であり、その他のものは14)項記載の定
義を有する。
17) R1とR3は水素であり、その他のものは2)項記載
の定義を有する。
18) R1とR3は水素であり、その他のものは5)項記載
の定義を有する。
19) R1とR3は水素であり、その他のものは8)項記載
の定義を有する。
20) R1とR3は水素であり、その他のものは11)項記載
の定義を有する。
21) R1とR3は水素であり、その他のものは14)項記載
の定義を有する。
22) R2とR3は水素であり、そしてその他のものは2)
項記載の定義を有する。
23) R3とR4は水素であり、そしてその他のものは2)
項記載の定義を有する。
24) R2とR3は水素であり、そしてその他のものは5)
項記載の定義を有する。
25) R3とR4は水素であり、そしてその他のものは5)
項記載の定義を有する。
26) R2とR3は水素であり、そしてその他のものは8)
項記載の定義を有する。
27) R3とR4は水素であり、そしてその他のものは8)
項記載の定義を有する。
28) R2とR3は水素であり、そしてその他のものは11)
項記載の定義を有する。
29) R3とR4は水素であり、そしてその他のものは11)
項記載の定義を有する。
30) R2とR3は水素であり、そしてその他のものは14)
項記載の定義を有する。
31) R3とR4は水素であり、そしてその他のものは14)
項記載の定義を有する。
32) R1、R2およびR3は水素でありそしてR4は2)項記
載の定義を有する。
33) R1、R3およびR4は水素でありそしてR2は2)項記
載の定義を有する。
34) R1、R2およびR3は水素でありそしてR4は5)項記
載の定義を有する。
35) R1、R3およびR4は水素でありそしてR2は5)項記
載の定義を有する。
36) R1、R2およびR3は水素でありそしてR4は8)項記
載の定義を有する。
37) R1、R3およびR4は水素でありそしてR2は8)項記
載の定義を有する。
38) R1、R2およびR3は水素でありそしてR4は11)項記
載の定義を有する。
39) R1、R3およびR4は水素でありそしてR2は11)項記
載の定義を有する。
40) R1、R2およびR3は水素でありそしてR4は14)項記
載の定義を有する。
41) R1、R3およびR4は水素でありそしてR2は14)項記
載の定義を有する。
本発明はまた前記定義を有する式Iの化合物を製造す
るに当り、式I(式中R1は前記定義のとおりであり、そ
してR2〜R4は水素である)を有する化合物をはじめに下
記の記載のようにして7−位と9−位を式IIIで示され
る構造により選択的に保護して式I(式中R2とR3は一緒
になって式IIIで示される構造を表わす)を有する化合
物を得、そして次にR4の水素をアシル保護基、トリメチ
ルシリル基または構造IIまたはIVで示される炭水化物誘
導体で置換しそして場合により脱保護および/またはア
ミノ官能基を修飾し、次に7−位および9−位の保護基
を選択的に除去したのち7−位のみまたは7−位および
9−位をグリコシド化しそしてグリコシド基を脱保護し
そして修飾することができるし、あるいはまた10−位に
アシル基またはトリメチルシリル基を導入しそして次に
7−位および9−位を選択的に脱保護したのち、はじめ
に7−位をまたは7−位と9−位を同時にグリコシド化
し、次に完全にまたは部分的に脱保護しそして場合によ
りアミノ官能基を修飾し、その次になってはじめて10−
位をグリコシド化し、そしてこのグリコシドを修飾する
ことからなる方法にも関する。かかる工程は詳細には次
のとおりに、すなわち、 a) 式I(式中R1は前記した意味を有しそしてR2〜R4
は水素である)を有する化合物を適当な有機溶剤例えば
トルエンまたはジメチルホルムアミドあるいはそれらの
混合物中で場合により脱水剤例えば4Åモレキユラーシ
ーブを添加して、触媒例えば鉱酸、カルボン酸またはス
ルホン酸の存在下に0℃からその溶媒の沸点までの温度
でホウ酸例えばフエニルホウ酸と、またはケトン例えば
アセトン、またはケタール例えば2,2−ジメトキシプロ
パン、またはアセタール例えばベンズアルデヒドジメチ
ルアセタールと反応させて式I(式中R1は前記した意味
を有しそしてR2はR3と一緒になって式IIIの化合物を形
成する)の化合物となし、これを過によるかまたは溶
媒を除去することにより単離しそして有機溶媒例えば石
油エーテルから晶出させ、しかるのち10−位のヒドロキ
シル基を適当な方法で誘導体化し、 b) 場合により、適当な有機溶媒例えばクロロホル
ム、メチレンクロライドまたはトルエンあるいはそれら
の混合物中で−40℃からその溶媒の沸点までの温度で塩
基例えばトリエチルアミンまたはピリジンの存在下に、
無水カルボン酸例えば無水酢酸、無水トリフルオロ酢酸
または無水フエニルカルボン酸またはカルボン酸ハロゲ
ニドを用いてアシル化するか、またはトリフルオロメタ
ンスルホン酸トリメチルシリルエステルと反応させるこ
とにより式I(式中R1は前記した意味を有し、R2はR3
一緒になって式IIIを有する構造を表わしそしてR4はア
シルまたはトリメチルシリルである)を有する化合物と
なすか、または c) 例えば前記a)項で得られた化合物を、適当な有
機溶媒例えばクロロホルム、メチレンクロライド、ジメ
チルホルムアミドまたはトルエン中触媒例えばp−トル
エンスルホン酸および乾燥剤例えば4Åモレキユラーシ
ーブの存在下に−30℃からその溶媒の沸点までの温度
で、3,4−ジヒドロ−2H−ピランと反応させることによ
り式I(式中R1は前記した意味を有し、R2はR3と一緒に
なって式IIIで示される構造を表わし、そしてR4は式II
の構造を表わしここでR5〜R8は水素を表わす)の化合物
となすか、または d) 例えば前記a)項で得られた化合物を炭水化物化
学に慣用の条件下に式V (式中R5〜R8は前記した適当な保護基を意味しそしてR9
はハロゲン例えばClまたはBr、O−アシルまたはグリコ
シド化反応に慣用の他の離脱基である)を有する炭水化
物誘導体と反応させることにより式I(式R1は前記した
意味を有し、R2はR3と一緒になって式IIIで示される構
造を表わしそしてR4は式IIで示される構造を表わす)を
有する化合物となすか、または e) 例えば、前記a)項で得られた化合物を有機溶媒
例えばクロロホルム、メチレンクロライド、トルエン、
エーテル、ジメチルホルムアミド、アセトン、アセトニ
トリルまたはニトロメタンあるいはそれらの混合物中、
触媒例えばp−トルエンスルホン酸またはトリフルオロ
メタンスルホン酸トリアルキルシリルエステルおよび場
合により酸捕集剤および乾燥剤例えばモレキユラーシー
ブの存在下に、−70℃から+30℃までの温度で保護気体
例えば窒素またはアルゴン雰囲気の下に一般式Vまたは
VI 〔式中、R5〜R8はヒドロキシメチル、ヒドロキシル、NH
2、N(CH2CN)およびNH(CH2CN)を除く前記した意
味を有しそしてR9は酸素を介して結合したアシル、例え
ばアセチルのような脂肪族アシルオキシ(C1〜C8)、ベ
ンゾイルオキシ、またはp−ニトロベンゾイルオキシの
ような置換ベンゾイルオキシである〕を有する官能化さ
れた炭水化物と反応させて式I〔式中、R1は前記した意
味を有し、R2はR3と一緒になって式IIIで示される構造
を表わしそしてR4は式IIまたはIVを有する構造を表わ
し、ここでR5〜R8はヒドロキシメチル、ヒドロキシル、
NH2、N(CH2CN)およびNH(CH2CN)を除く前記した
意味を有する〕を有する化合物となし、そして f) 場合により、工程b)〜e)で得られた化合物を
適当な有機溶媒例えばクロロホルム、メチレンクロライ
ド、ジメチルホルムアミド、トルエンまたはメタノール
中、触媒例えばカルボン酸のまたはp−トルエンスルホ
ン酸の希水溶液および場合によりジオール例えば2−メ
チル−2,4−ペンタンジオールと0℃からその溶媒の沸
点までの温度で反応させることにより7−位および9−
位で脱保護して一般式I(式中R1は前記した意味を有
し、R2とR3は水素でありそしてR4は水素以外の前記した
意味を有する)を有する化合物となし、そして次に g) 場合により、工程f)で得られた化合物(式中R4
は式IIまたはIVで示される構造を表わし、ここで基R5
R8は炭水化物に慣用の保護基である)を炭水化物化学に
慣用の条件下にそれ自体知られた方法で溶媒例えば水、
メタノール、エタノールまたはテトラヒドロフランまた
はそれらの混合物中で無機または有機塩基例えばアルキ
ル金属またはアルキル土類金属の水酸化物、炭酸ナトリ
ウムおよびトリエチルアミンを用いて、保護されたヒド
ロキシ官能基および/または保護されたアミノ官能基を
部分的にまたは完全に選択的脱保護して式I〔式中R1
水素またはヒドロキシルであり、R2とR3は水素でありそ
してR4は式IIまたはIVで示される構造を表わし、ここで
R5は水素、メチル、ヒドロキシメチルまたはアルコキシ
メチルであり、R6は水素、ヒドロキシル、アルコキシま
たはハロゲンであり、R7はNH2、N(アルキル)、ア
ジド、ヒドロキシルまたはアルコキシでありそしてR8
R6とは独立してR6と同じ意味を有する〕を有する化合物
となし、そして h) 場合により、工程g)で得られた式Iの化合物
(式中R1〜R3は前記g)項記載の意味を有しそしてR4
式IIで示される構造を表わし、ここでR5、R6およびR8
前記g)項記載の意味を有しそしてR7はNH2である)を
還元的アミノ化にそれ自体知られた条件下に反応させて
対応する式Iの化合物〔式中R1〜R3は前記g)項記載の
意味を有しそしてR4は式IIで示される構造を表わし、こ
こでR5、R6およびR8は前記g)項記載の意味を有しそし
てR7はN(アルキル)である〕となすか、または i) さらに工程g)で得られた一般式I〔式中R1〜R3
は前記g)項記載の意味を有しそしてR4は式IIで示され
る構造を表わし、ここでR5、R6およびR8は前記g)項記
載の意味を有しそしてR7はNH2である〕を有する化合物
を、適当な溶媒例えばジメチルホルムアミド中、適当な
塩基例えばトリエチルアミンの存在下にヨードアセトニ
トリルまたはブロモアセトニトリルと反応させることに
より式〔式中R1〜R3は前記g)項記載の意味を有し、そ
してR4は式IIで示される構造を表わし、ここでR5、R6
よびR8は前記g)項記載の意味を有しそしてR7はN(CH
2CN)またはNH(CH2CH)である〕を有する化合物に変
換し、そして k) 場合により、工程f)、h)またはi)で形成さ
れた化合物を工程e)記載の条件下にグリコシド化し、
使用したグリコシル供与体の量の如何に応じ、7−位の
みかまたは7−位と9−位とを同時にグリコシド化して
一般式I〔式中R1は前記した意味を有し、R2は式IIまた
はIVで示される構造を有し、ここでR5〜R8はヒドロキシ
メチル、ヒドロキシル、NH2、N(CH2CN)およびNH
(CH2CN)を除く前記した意味を有し、R3は水素である
かまたはR2と同じ意味を有し、そしてR4はアシル、トリ
メチルシリルまたは一般式IIまたはIVで示される構造を
表わし、ここでR5〜R8はヒドロキシメチル、ヒドロキシ
ルおよびNH2を除く前記した意味を有する〕を有する化
合物を形成し、そして l) 場合により、工程f)、h)またはi)で形成さ
れた化合物を有機溶媒例えばクロロホルム、メチレンク
ロライド、トルエン、エーテル、アセトンまたはアセト
ニトリルまたはそれらの混合物の存在下に式VI(式中R5
〜R7は工程e)で記載される意味を有する)を有するグ
リカール、N−ヨードスクシンイミドおよび場合により
乾燥剤例えばモレキユラーシーブを用い、−40℃〜+40
℃で保護気体雰囲気例えば窒素またはアルゴン下に式I
〔式中、R1は前記した意味を有しそしてR2は式IIで示さ
れる構造を表わし、ここでR5は水素、メチル、アシルオ
キシメチル(C1〜C8)またはアルコキシメチル(C1
C8)であり、R6はアシルオキシ、アルキルオキシ、アリ
ルオキシまたはベンジルオキシであり、R7はアシルオキ
シ、アルキルオキシ、アリルオキシ、ベンジルオキシ、
NHアシル、N(アルキル)またはアジドであり、R8
水素であり、そしてR3およびR4は工程k)記載の意味を
有する〕を有する化合物に変換し、そして m) 場合により工程k)またはl)で形成された化合
物を工程g)記載の条件に従って脱保護して、式I〔式
中、R1は前記した意味を有し、R2は式IIまたはIVで示さ
れる構造を表わし、ここでR5は水素、メチル、ヒドロキ
シメチルまたはアルキルオキシメチルであり、R6は水
素、ヒドロキシル、アルキルオキシまたはハロゲンであ
り、R7はNH2、N(アルキル)、アジド、ヒドロキシ
ルまたはアルコキシであり、そしてR8はR6と相互に独立
してR6と同じ意味を有し、R3は水素であるか、またはR2
と同じであり、R4は水素、トリメチルシリル、または一
般式IIまたはIVで示される構造を表わし、ここでR5は水
素、メチル、ヒドロキシメチルまたはアルコキシメチル
であり、R6は水素、ヒドロキシル、アルコキシまたはハ
ロゲンであり、R7はNH2、N(アルキル)、N(CH2C
N)、NH(CH2CN)、アジド、ヒドロキシルまたはアル
コキシであり、そしてR8はR6と相互に独立してR6と同じ
意味を有する〕を有する化合物となすか、または n) 工程k)またはl)で形成された化合物を工程
g)記載の条件下に10−位のみを選択的に脱保護して式
I〔式中R1は前記した意味を有し、R2は式IIまたはIVを
有する構造を表わし、ここでR5〜R8はヒドロキシメチ
ル、ヒドロキシルおよびNH2を除く前記した意味を有
し、R3は水素であるかまたはR2と同じでありそしてR4
水素である〕を有する化合物となし、そして次に o) 場合により、工程m)で得られる化合物(式中R2
は式IIで示される構造を表わし、ここでR7はNH2であり
そしてR3は水素またはR2である)を工程h)に記載され
る還元的アミノ化法により対応する化合物(式中R6はN
(アルキル)である)に変換するか、または p) 場合により工程m)で得られた化合物(式中R2
式IIで示される構造を意味し、R7はNH2でありそしてR3
は水素またはR2である)を工程i)記載の条件に従い対
応するシアノメチル誘導体〔ここでR7はN(CH2CN)
またはNH(CH2CN)である〕に変換しそして、 q) 場合により、工程n)で得られた化合物を工程
e)に記載される条件に従ってグリコシド化し、用いら
れるグリコシル供与体の量の如何に応じて10−位のみか
または9−位と10−位とを同時にグリコシド化して式I
〔式中R1は水素またはヒドロキシルであり、R2は一般式
IIまたはIVを有する構造を表わし、ここでR5〜R8はヒド
ロキシメチル、ヒドロキシルおよびNH2を除く前記した
意味を有し、R3は水素またはR2またはR4であり、R4は一
般式IIまたはIVを有する構造を表わし、ここでR5〜R8
ヒドロキシメチル、ヒドロキシル、NH2、N(CH2CN)
およびNH(CH2CN)を除く前記した意味を有する〕を有
する化合物とし、そして r) 場合により、工程c)、d)およびl)の反応を
工程n)で得られる化合物に対して実施して式I〔式
中、R1は前記した意味を有し、R2は一般式IIまたはIVを
有する構造を表わし、ここでR5〜R8はヒドロキシメチ
ル、ヒドロキシルおよびNH2を除く前記した意味を有
し、R3は水素またはR2またはR4であり、R4は一般式IIま
たはIVを有する構造を表わし、ここでR5〜R8はヒドロキ
シメチル、ヒドロキシル、NH2、N(CH2CN)およびNH
(CH2CN)を除く前記した意味を有する〕を有する化合
物、そして s) 場合により、工程q)またはr)で得られた化合
物を工程g)記載のようにして再び脱保護して式I〔式
中、R1は前記した意味を有し、R2、R3およびR4は相互に
独立して水素または式IIまたはIVで示される構造を表わ
し、ここでR5〜R8はアシルオキシメチル、アシルオキ
シ、ベンゾイルオキシ、置換ベンゾイルオキシおよびNH
アシルを除く前記した意味を有する〕を有する化合物と
なし、そして t) 場合により工程s)で得られた化合物を工程h)
記載の還元的アミノ化により対応する誘導体に変換して
工程s)においてNH2であった基R7をN(アルキル)
に変換するか、または u) 工程s)で得られた化合物を工程i)記載の条件
に従って対応するシアノメチル誘導体に変換して、工程
s)でNH2であった基R7をNH(CH2CN)に変換し、そして v) 場合により、式I(式中、R1、R2およびR3は前記
した意味を有しそしてR4はトリメチルシリルである)を
有する化合物を有機溶媒例えばテトラヒドロフラン、ジ
エチルエーテル、ジオキサンまたはそれらの混合物中、
−40℃からその溶媒の沸点までの温度でテトラブチルア
ンモニウムフルオライドと反応させて式I(式中R1、R2
およびR3は前記した意味を有しそしてR4はヒドロシルで
ある)を有する化合物となし、そして w) 場合により、式I〔式中R1、R2、R3およびR4は前
記した意味を有しそしてR7はNH2、N(アルキル)(C
1〜C8)、N(CH2CN)またはNH(CH2CN)である〕を
有する化合物を無機酸または有機酸との塩に変換するこ
と、 によって行われる。
本発明はまた活性化合物として1種またはそれ以上の
式Iの化合物、あるいはHClのような無機酸とのその塩
またはグルタミン酸またはグルクロン酸のような有機酸
とのその塩を含有する薬剤にも関する。
かかる化合物は製剤上慣用の製剤化剤および/または
希釈剤と一緒にして、特に癌の治療に使用される薬剤と
なすことができる。
その場合薬用量および使用法は知られたアントラサイ
クリン類例えばアドリアマイシン、ダウノマイシンまた
はアクラシノマイシンにおけると実質的に同じである。
かくの如くして調製された薬剤は他の活性化合物を、
それらが本発明による化合物と一緒になって望ましいか
らぬ副作用を示さない限り付加的に含有できる。
本発明はまた前記定義および除外事項を有する式Iの
化合物および担体物質を含有する組成物にも関する。
本発明はさらに、前記定義および除外事項を有する式
Iの化合物を薬剤として使用することにも関する。
本発明による化合物の細胞増殖抑制作用をマウスのL
−1210白血病細胞を用いて試験した。この目的には寒天
プレート上のL−1210白血病細胞のコロニー形成を用い
た。この方法は1時間または数世代インキユベーシヨン
後の細胞の生育挙動に及ぼす試験物質の影響を検べるの
に用いられた。細胞周期時間10〜12時間で、試験期間7
日間にわたり約14代の連続する世代を観察する。細胞増
殖抑制作用を有する本発明による化合物はこの試験にお
いて観察されるべきコロニー数を未処置対照試料に比較
して減少させた。
詳細な試験法はコロニー形成についての下記測定操作
に示される。
軟寒天におけるL−1210白血病細胞のコロニー形成につ
いての測定操作 1プレート当り500個の白血病細胞を種々の濃度の試
験物質と37℃で1時間インキユベートした。次に細胞を
McCoy5A培地で2回洗い、終りに0.3%寒天を添加したの
ちペトリ皿に注いだ。対照は新鮮な培地のみとインキユ
ベートした。1時間インキユベーシヨンの代わりにいく
つかの場合には異なる濃度および試験物質を上部寒天層
に混合して、細胞を全インキユベーシヨン期間にわたり
連続的に露出されるようにした。寒天が凝固したのち、
プレートを保温器中37℃で7日間インキユベートした
(CO25容量%、相対空気湿度95%)。次に60μmより大
きい直径を有するコロニー数を数えた。この結果は未処
置対照の%における処置寒天プレート中のコロニー数と
して示される。かくして得られた薬量作用曲線からその
化合物の活性の尺度としてのIC50を測定した。ここに記
載される化合物の結果をアドリアマイシンと比較して下
記の表にまとめる。
実施例 製造された化合物の構造は1H−および13C−NMR分光分
析に加え、2元NMR法および他のマルチ−パルス法、な
らびにMSおよびIR分光法により決定した。反応の経過お
よび生成した化合物は薄層クロマトグラフイーによるか
または高性能液体クロマトグラフイー法により検査し
た。
以下の実施例により本発明の説明するが、本発明はそ
れらに限定されるものではない。
実施例 1 7,9−O−フエニル−ボロニル−β−ロドマイシノン
(1) (式Iの化合物、R1=R4=H、R2およびR3=X、ここで
X=フエニルボロニル) トルエン(150ml)中のβ−ロドマイシノン(740mg=
1.92ミリモル)およびフエニルホウ酸(360mg=2.95ミ
リモル)の溶液を活性化された4Åモレキユラーシーブ
(3g)と一緒に9時間還流加熱し、反応は薄層クロマト
グラフイーにより追跡した(移動相:トルエン/メタノ
ール(10:1))。
この溶液を冷却したのち過し、溶媒を高真空下に除
去した。沈澱をクロロホルムに溶解させそして石油エー
テルから晶出させた。収量:800mg(1.7ミリモル=88
%)。
実施例 2 7,9−O−イソプロピリデン−β−ロドマイシノン
(2) (式Iの化合物、R1=R4=H、R2およびR3=X、ここで
X=イソプロピリデン) 乾燥N,N−ジメチルホルムアミド(130ml)および2,2
−ジメトキシプロパン(36ml)30ml中のβ−ロドマイシ
ノン(300mg=0.78ミリモル)の溶液にp−トルエンス
ルホン酸(150mg)を加え、この混合物を50℃および320
ミリバールで60時間回転蒸発器で攪拌し、その間さらに
2,2−ジメトキシプロパン(35ml)を添加した。この溶
液を濃縮したのち残留物をメチレンクロライド中にと
り、この混合物を炭酸水素ナトリウム水溶液と振盪抽出
し、有機相を乾燥しそして濃縮した。カラムクロマトグ
ラフイーにより分離すると(移動相:クロロホルム/ア
セトン/酢酸/水/トリエチルアミン(95:5:1:0.25:0.
1))生成物が結晶形で得られた。収量:150mg(0.35ミ
リモル=45%)。
実施例 3 7,9−O−ベンジリデン−β−ロドマイシノン(3) (式Iの化合物、R1=R4=H、R2およびR3=XそしてX
=ベンジリデン) 乾燥N,N−ジメチルホルムアミド(5ml)およびベンズ
アルデヒドジメチルアセタール(2ml)中のβ−ロドマ
イシノン(30mg=0.08ミリモル)の溶液にp−トルエン
スルホン酸(10mg)を加え、この混合物を50℃および5
ミリバールで1時間回転蒸発器中で攪拌した。この溶液
を濃縮したのち残留物をメチレンクロライド中にとり、
炭酸水素ナトリウム水溶液と振盪抽出し、有機相を乾燥
しそして濃縮した。収量:35mg(0.07ミリモル、90
%)。
2種のエキソ/エンド異性体はクロマトグラフイー
(移動相:トルエン/メタノール(10:1))により分離
されうる。
実施例 4 10−O−トリフルオロアセチル−β−ロドマイシノン
(4) (式Iの化合物、R1=R2=R3=H、R4=トリフルオロア
セチル) 乾燥メチレンクロライド(50ml)中の7,9−O−フエ
ニルボロニル−β−ロドマイシノン(化合物I)(230m
g=0.49ミリモル)の溶液に0℃で無水トリフルオロ酢
酸(4ml=283ミリモル)およびトリエチルアミン(0.2m
l)を加え、この混合物を0℃で30分間攪拌した。
溶媒を除去しそして残留物をトルエンと共に数回濃縮
したのち残留物をメタノール中に溶解させ、塩酸を用い
てこの溶液のpHを2.5に調整し4時間攪拌すると生成物
が沈澱した。この沈澱をメチレンクロライド中に溶解さ
せ、水洗しそして乾燥後に有機相を濃縮した。収量:150
mg(0.31ミリモル=63%)。
実施例 5 10−テトラヒドロピラニル−β−ロドマイシノン(5) (式Iの化合物、R1=R2=R3=H、R4=構造II、ここで
R5=R6=R7=R8=H) 4Åモレキユラーシーブを含有する乾燥メチレンクロ
ライド(125ml)中の7,9−O−フエニルボロニル−β−
ロドマイシノン(500mg=1.06ミリモル)および3,4−ジ
ヒドロ−2H−ピラン(2.5ml)の溶液中に触媒量のp−
トルエンスルホン酸(20mg)を加え、この混合物を室温
で30分間攪拌した。モレキユラーシーブを去したのち
液を炭酸水素ナトリウム水溶液で洗い、硫酸ナトリウ
ムで乾燥しそして溶媒を留去した。
この粗生成物を高真空下に乾燥しそして次に乾燥メチ
レンクロライド(40ml)中の2−メチル−2,4−ペンタ
ンジオール(5ml)の溶液に加えそしてこの混合物を触
媒量の氷酢酸(0.2ml)と共に48時間室温で攪拌した。
次にこの混合物を炭酸水素ナトリウム水溶液および水
で振盪抽出しそして有機相を硫酸ナトリウムで乾燥し
た。カラムクロマトグラフイーにより分離すると(移動
相:トルエン/メタノール(10:1))純粋な生成物が得
られた。収量:210mg(0.45ミリモル=42%)。
実施例 6 10−O−トリメチルシリル−β−ロドマイシノン(6) (式Iの化合物、R1=R2=R3=H、R4=トリメチルシリ
ル) 乾燥メチレンクロライドおよび4Åモレキユラーシー
ブ中の7,9−O−フエニルボロニル−β−ロドマイシノ
ン(100mg=0.21ミリモル)およびピリジン(85μ)
の溶液中に−40℃でトリフルオロメタンスルホン酸トリ
メチルシリルエステル(110μ)を加え、この混合物
を1時間攪拌した。
反応混合物を過し、液を炭酸水素ナトリウム水溶
液で振盪抽出し、有機相を硫酸ナトリウムで乾燥しそし
て濃縮した。
ボロニルエステルを除去するために粗生成物を乾燥メ
チレンクロライド(10ml)中に溶解させ、2−メチル−
2,4−ペンタンジオール(0.55ml)および氷酢酸(0.1m
l)を加え、この混合物を室温で48時間攪拌した。この
反応混合物を水と振盪抽出し、有機相を硫酸ナトリウム
で乾燥し、濃縮しそして残留物をカラムクロマトグラフ
イー(移動相:メチレンクロライド/酢酸/蟻酸(20:
1:0.1))により分離した。収量:57mg(0.11ミリモル=
52%)。
実施例 7 10−O−(4−O−パラニトロベンゾイル−3−N−ト
リフルオロアセチル−α−L−アコサミニル)−7,9−
O−フエニルボロニル−β−ロドマイシノン(7) (式Iの化合物、R1=H、R2およびR3=フエニルボロニ
ル、R4=構造II=α−L−アコサミニル、ここでR5=CH
3、R6=OpNBz、R7=NHTFAそしてR8=H) 乾燥メチレンクロライド(8ml)および4Åモレキユ
ラーシーブ中の7,9−O−フエニルボロニル−β−ロド
マイシノン(化合物1)(100mg=0.21ミリモル)の溶
液中に乾燥メチレンクロライド(4ml)中の1,5−アンヒ
ドロ−4−O−p−ニトロベンゾイル−2,3,6−トリデ
オキシ−3N−トリフルオロアセチル−L−アラビノ−ヘ
キス−1−エニトール(87mg=0.23ミリモル)の溶液を
加えそして−40℃で保護気体雰囲気(アルゴン)の下ト
リフルオロメタンスルホン酸トリメチルシリルエステル
(40μ=0.22ミリモル)を加えた。この混合物を−20
℃まで昇温させたのちこの温度でさらに4時間攪拌し、
そして次にこの溶液にトリエチルアミン(800μ)を
添加することにより反応を終了させた。反応混合物を
過したのち炭酸水素ナトリウム水溶液で洗い、硫酸ナト
リウムで乾燥し、濃縮しそしてトルエンと数回蒸発させ
た。粗収量:180mg(定量的)。
実施例 8 10−O−(4−O−p−ニトロベンゾイル−3−N−ト
リフルオロ−アセチル−α−L−アコサミニル)−β−
ロドマイシノン(8) (式Iの化合物、R1=R2=R3=HおよびR4=構造II=α
−L−アコサミニル、ここでR5=CH3、R6=OpNBz、R7
NHTFAそしてR8=H) 乾燥メチレンクロライド(20ml)中の化合物7の粗製
混合物(180mg=0.21ミリモル)の溶液を2−メチル−
2,4−ペンタンジオール(3.2ml)および氷酢酸(0.2m
l)と室温で24時間攪拌した。後処理するにはトルエン
と数回蒸発させ、そしてジエチルエーテル/石油エーテ
ルから粗生成物150mgを晶出さ、これをカラムクロマト
グラフイー(移動相:メチレンクロライド/アセトン/
蟻酸(20:1:0.2))により精製した。収量:120mg(0.16
ミリモル=75%)。
実施例 9 10−O−(4−O−p−ニトロベンゾイル−3−N−ト
リフルオロアセチル−α−L−ダウノサミニル)−β−
ロドマイシノン(9) (式Iの化合物、R1=R2=R3=HおよびR4=構造II=α
−L−ダウノサミニル、ここでR5=CH3、R6=OpNBz、R7
=NHTFAそしてR8=H) 実施例7の記載と同様にして7,9−O−フエニル−ボ
ロニル−β−ロドマイシノン(化合物1)(150mg=0.3
18ミリモル)および1,4−ジ−O−p−ニトロベンゾイ
ル−3−N−トリフルオロアセチル−L−ダウノサミン
(190mg=0.35ミリモル)をトリフルオロメタンスルホ
ン酸トリメチルシリルエステル(0.11ml=0.61ミリモ
ル)と反応させた。
ここで形成された粗生成物はホウ酸エステルを除去す
るために実施例8の記載に従い脱保護した。収量:180mg
(0.24ミリモル=75%)。
実施例 10 10−O−α−L−アコサミニル−β−ロドマイシノン
(10) (式Iの化合物、R1=R2=R3=H、R4=構造II=α−L
−アコサミニル、ここでR5=CH3、R6=OH、R7=NH2そし
てR8=H) メタノール(2ml)および0.5n水酸化ナトリウム溶液
(2ml)中の化合物8(36mg=47μモル)の溶液を室温
で30分間攪拌しそして次に塩酸を用いてpH2.5に調整し
た。次にこの混合物をクロロホルムで数回抽出した。水
相を炭酸水素ナトリウム溶液で中和しそしてクロロホル
ムで数回抽出した。クロロホルム相を硫酸ナトリウムで
乾燥しそして濃縮した。収量:17.5mg(34μモル=72
%)。
実施例 11 10−O−α−L−ダウノサミニル−β−ロドマイシノン
(11) (式Iの化合物、R1=R2=R3=H、R4=構造II=α−L
−ダウノサミニル、R5=CH3、R6=OH、R7=NHzそしてR8
=H) 実施例10記載の条件に従い化合物9(53mg=70μモ
ル)を脱保護し、後処理した。収量:23mg(45μモル=6
4%)。
実施例 12 10−O−(3−N,N−ジメチル−α−L−アコサミニ
ル)−β−ロドマイシノン(12) (式Iの化合物、R1=R2=R3=HおよびR4=構造II=α
−L−アコサミニル、ここでR5=CH3、R6=OH、R7=N
(CH3そしてR8=H) メタノール(2ml)中の化合物10(23mg=42μモル)
の溶液を水素化ホウ素シアノナトリウム(16mg=250μ
モル)およびホルムアルデヒド(63μ、37%、860μ
モル)と室温で2時間攪拌した。次にこの混合物を塩酸
で中和しそしてクロマトグラフイーにより精製した(移
動相:クロロホルム/メタノール/酢酸/水/トリエチ
ルアミン(80:20:10:4:0.2))。収量:15mg(28μモル
=67%)。
実施例 13 7−O−(4−O−p−ニトロベンゾイル−3−N−ト
リフルオロアセチル−α−L−アコサミニル)−10−O
−トリフルオロアセチル−β−ロドマイシノン(13) (式Iの化合物、R1=R3=H、R4=トリフルオロアセチ
ルおよびR2=構造II=α−L−アコサミニル、ここでR5
=CH3、R6=OpNBz、R7=NHTFAそしてR8=H) 化合物4(90mg=0.19ミリモル)を実施例7記載の条
件下に反応させた。粗収量:150mg(0.18ミリモル=95
%)。
実施例 14 7−O−(4−O−p−ニトロベンゾイル−3−N−ト
リフルオロアセチル−α−L−アコサミニル)−β−ロ
ドマイシノン(14) (式Iの化合物、R1=R3=R4=HおよびR2=構造II=α
−L−アコサミニル、ここでR5=CH3、R6=OpNBz、R7
NHTFAそしてR8=H) メタノール(5ml)中の化合物13(100mg=0.12ミリモ
ル)の溶液を0.1n水酸化ナトリウム溶液を用いてpH10に
調整しそして10分間攪拌した。
この反応混合物を希塩酸で中和しそして溶媒を留去し
た。残留物をメチレンクロライド中にとり、水洗し、硫
酸ナトリウムで乾燥しそして濃縮した。粗収量:85mg
(0.11ミリモル=92%)。
実施例 15 7−O−α−L−アコサミニル−β−ロドマイシノン
(15) (式Iの化合物、R1=R3=R4=H、R2=構造II=α−L
−アコサミニル、ここでR5=CH3、R6=OH、R7=NH2とて
R8=H) 実施例10記載の条件下に化合物14(27mg=35μモル)
を脱保護しそして後処理した。収量:15mg(29μモル=8
3%)。
実施例 16 7−O−(3−N,N−ジメチル−α−L−アコサミニ
ル)−β−ロドマイシノン(16) (式Iの化合物、R1=R3=R4=H、R2=構造II=α−L
−アコサミニル、ここでR5=CH3、R6=OH、R7=N(C
H3そしてR8=H) 化合物15(15mg=29μモル)を実施例12記載の条件下
に反応させた。収量:13mg(24μモル=83%)。
実施例 17 7−O−(3−N−シアノメチル−α−L−ダウノサミ
ニル)−β−ロドマイシノン(17) (式Iの化合物、R1=R3=R4=HおよびR2=構造II=α
−L−ダウノサミニル、ここでR5=CH3、R6=OH、R7=N
H(CH2CN)そしてR8=H) 7−O−α−L−ダウノサミニル−β−ロドマイシノ
ン(200mg=0.39ミリモル)を乾燥N,N−ジメチルホルム
アミド(30ml)中に溶解させ、そしてトリエチルアミン
(0.16ml)およびヨードアセトニトリル(0.283ml)を
添加したのちこの混合物を室温で15時間攪拌した。次に
反応混合物を高真空下に蒸発させ、そして残留物をシリ
カゲル50g上のカラムクロマトグラフイー(溶離剤:メ
チレンクロライド/アセトン/酢酸(5:2:1))により
精製した。収量:157mg(0.28ミリモル=73%)。MS:M+
H+=555 実施例 18 7−O−(4−O−p−ニトロベンゾイル−3−N−ト
リフルオロアセチル−α−L−ダウノサミニル)−10−
O−トリフルオロアセチル−β−ロドマイシノン(18) (式Iの化合物、R1=R3=H、R4=トリフルオロアセチ
ル、R2=構造II=α−L−ダウノサミニルここでR5=CH
3、R6=OpNBz、R7=NHTFAそしてR8=H) 10−O−トリフルオロアセチル−β−ロドマイシノン
(500mg=1.03ミリモル)をメチレンクロライドとアセ
トンの混合物(1:1)(40ml)中に溶解させた。この溶
液にモレキユラーシーブ(4Å、乾燥粉末、500mg)お
よび1,4−ジ−O−p−ニトロベンゾイル−3−N−ト
リフルオロアセチル−L−ダウノサミン(1.1g=2.06ミ
リモル)を加えそしてこの混合物を空気中の水分を遮断
して−30℃に冷却した。攪拌している懸濁液にトリフル
オロメタンスルホン酸トリメチルシリルエステル(0.9m
l=5.15ミリモル)を滴下した。2時間後トリエチルア
ミン(0.8ml)を加えた。この混合物を室温で過しそ
して液を氷水で3回洗った。有機相を硫酸ナトリウム
で乾燥しそして水流ポンプ真空下に蒸発させた。得られ
る粗生成物をカラムクロマトグラフイー(シリカゲル60
/35−70、Amicon社製、溶離剤:メチレンクロライド/
石油エーテル/アセトン(5:5:1)により精製した。収
量:750mg(0.88ミリモル=85%)。
実施例 19 7−O−(4−O−p−ニトロベンゾイル−3−N−ト
リフルオロアセチル−α−L−ダウノサミニル)−β−
ロドマイシノン(19) (式Iの化合物:R1=R3=R4=H、R2=構造II=α−L
−ダウノサミニル、ここでR5=CH3、R6=OpNBz、R7=NH
TFAそしてR8=H) 化合物18(660mg=0.77ミリモル)をクロロホルムと
メタノールの1:1混合物30ml中に溶解させた。次に0.01n
水酸化ナトリウム水溶液(30ml)を滴下した(pH7.
5)。3時間後この溶液を0.1n塩酸水溶液で中和しそし
て真空下に蒸発させた。薄層クロマトグラフイーによれ
ば単一なる生成物をシリカゲル60/35−70(Amicon社
製)200g上のカラムクロマトグラフイー(移動相:メチ
レンクロライド/アセトン(15:1〜5:1))により精製
した。収量:570mg(0.75ミリモル=97%)。
実施例 20 7−O−(4−O−p−ニトロベンゾイル−3−N−ト
リフルオロアセチル−α−L−ダウノサミニル)−10−
O−テトラヒドロピラニル−β−ロドマイシノン(20) (式Iの化合物、R1=R3=H、R2=構造II=α−L−ダ
ウノサミニル、ここでR5=CH3、R6=OpNBz、R7=NHTFA
そしてR8=H;およびR4=構造IIここでR5=R6=R7=R8
H) 化合物19(150mg=0.2ミリモル)をメチレンクロライ
ド(20ml)中に溶解させた。攪拌下にp−トルエンスル
ホン酸(10mg)および3,4−ジヒドロ−2H−ピラン(2m
l)を室温で加えた。24時間後反応混合物を合計100mlの
氷水を用いて3回洗った。有機相を硫酸ナトリウムで乾
燥しそして蒸発させた。粗生成物をシリカゲルで精製し
た(溶離剤:メチレンクロライド/石油エーテル/アセ
トン(5:5:1))。収量:150mg(0.178ミリモル=89
%)。
実施例 21 7−O−α−L−ダウノサミニル−10−O−テトラヒド
ロピラニル−β−ロドマイシノン(21) (式Iの化合物、R1=R3=H、R2=構造II=α−L−ダ
ウノサミニル、ここでR5=CH3、R6=OH、R7=NH2、そし
てR8=H;およびR4=構造IIここでR5=R6=R7=R8=H) 化合物20(150mg=0.17ミリモル)をクロロホルムと
メタノールの(1:1)の化合物20ml中に室温で溶解させ
次に1n水酸化ナトリウム水溶液(1ml)を加えた。1時
間攪拌後この溶液を1n塩酸で中和しそして蒸発させた。
残留物はカラムクロマトグラフイーによりさらに精製し
た(シリカゲル、溶離剤:メチレンクロライド/メタノ
ール(5:1))。収量:87mg(0.145ミリモル=82%)。
実施例 22 7−O−(3−アジド−4−O−p−ニトロベンゾイル
−2,3,6−トリデオキシ−α−L−アラビノヘキソピラ
ノシル)−10−O−トリフルオロアセチル−β−ロドマ
イシノン(22) (式Iの化合物、R1=R3=H、R2=構造II=α−L−2,
3,6−トリデオキシアラビノヘキソピラノシル、ここでR
5=CH3、R6=OpNBz、R7=N3、R8=HそしてR4=トリフ
ルオロアセチル) 化合物4(100mg=0.21ミリモル)をメチレンクロラ
イドとアセトンの(5:1)混合物(10ml)中に溶解させ
そしてモレキユラーシーブ4Å(100mg)を乾燥粉末と
して加えた、3−アジド−2,3,6−トリデオキシ−4−
O−p−ニトロベンゾイル−L−アラビノ−1−ヘキス
−1−エニトール(127mg=0.42ミリモル)をメチレン
クロライド(5ml)中に溶解して添加したのち、この混
合物を−30℃に冷却しそしてトリフルオロメタンスルホ
ン酸トリメチルシリルエステル(46mg=0.21ミリモル)
を加えた。反応温度は4時間後に−10℃に上昇させた。
次にさらに3−アジド−2,3,6−トリデオキシ−4−O
−p−ニトロ−ベンゾイル−L−アラビノ−1−ヘキス
−1−エニトール(36mg=0.21ミリモル)をメチレンク
ロライド(25ml)中に溶解して加えた。さらに16時間後
反応混合物をトリエチルアミンで中和した後過しそし
て蒸発させた。得られた粗生成物をカラムクロマトグラ
フイーにより精製した(シリカゲル、溶離剤:メチレン
クロライド)。収量:127mg(0.16ミリモル=77%)。
実施例 23 7−O−(3−アジド−2,3,6−トリデオキシ−α−L
−アラビノヘキソピラノシル)−β−ロドマイシノン
(23) (式Iの化合物、R1=R3=R4=H、R2=構造II=α−L
−2,3,6−トリデオキシ−アラビノヘキソピラノシル、
ここでR5=CH3、R6=OH、R7=N3そしてR8=H) 化合物22(100mg=0.13ミリモル)をクロロホルム/
メタノール(1:1)(10ml)中に溶解させそして1n−NaO
H溶液(0.5ml)を攪拌下に室温で加えた。1時間後反応
混合物を1n HClで中和した。溶媒を蒸発させたのち生成
物にトルエンを加えそして再び蒸発乾固させた。得られ
る生成物をクロロホルム/メタノール(3:1)中に溶解
させ、不溶成分を去した。液を濃縮したのち粗生成
物をシリカゲル50g上のカラムクロマトグラフイーによ
り精製した(メチレンクロライド/アセトン(10:
1))。収量:53mg(0.098ミリモル=75%)。
実施例 24 7−O−(3,4−ジ−O−アセチル−2,6−ジデオキシ−
2−ヨード−α−L−タロピラノシル)−10−O−テト
ラヒドロピラニル−β−ロドマイシノン(24) (式Iの化合物、R1=R3=H、R2=構造II=2,6−ジデ
オキシ−α−L−タロピラノシル、ここでR5=CH3、R6
=R7=OAcそしてR8=I;およびR4=構造II、ここでR5=R
6=R7=R8=H) 活性化された3Åモレキユラーシーブを含有する乾燥
アセトニトリル3ml中の化合5(30mg=0.06ミリモル)
および3,4−ジ−O−アセチル−1,5−アンヒドロ−2,6
−ジデオキシ−L−リキソ−ヘキス−1−エニトール
(26mg=0.12ミリモル)の溶液中に保護気体雰囲気(ア
ルゴン)の下N−ヨードスクシンイミド(36mg=0.16ミ
リモル)を−10℃で加え、この混合物を4日間の反応期
間中に室温となした。反応混合物を過したのちメチレ
ンクロライドで希釈し、有機相をはじめチオ硫酸ナトリ
ウム水溶液、次に炭酸水素ナトリウム溶液そして次に水
を用いて振盪抽出し、有機相を乾燥しそしてクロマトグ
ラフイーにより精製した(移動相:トルエン/メタノー
ル(10:1))。非最適化収量:10mg(0.013ミリモル=20
%)。
実施例 25 7−O−(3,4−ジ−O−アセチル−2,6−ジデオキシ−
2−ヨード−α−L−マンノピラノシル)−10−O−テ
トラヒドロピラニル−β−ロドマイシノン(25) (式Iの化合物、R1=R3=H、R2=構造II=2,6−ジデ
オキシ−α−L−マンノピラノシル、ここでR5=CH3、R
6=R7=OAcそしてR8=I;およびR4=構造II、ここでR5
R6=R7=R8=H) 化合物5(70mg=0.15ミリモル)を実施例24と同様に
して3,4−ジ−O−アセチル−1,5−アンヒドロ−2,6−
ジデオキシ−L−アラビノヘキス−1−エニトールと反
応させ、後処理した。非最適化収量:45mg(0.056ミリモ
ル=37%)。
実施例 26 7−O−(3,4−ジ−O−アセチル−2,6−ジデオキシ−
2−ヨード−α−L−マンノピラノシル)−β−ロドマ
イシノン(26) (式Iの化合物、R1=R3=R4=H、R2=構造II=2,6−
ジデオキシ−α−L−マンノピラノシル、ここでR5=CH
3、R6=R7=OAcそしてR8=I) メタノール2ml中の化合物25(34mg=0.04ミリモル)
の溶液に酸性イオン交換体(ダウエツクス50WX8)を加
えて24時間攪拌した。イオン交換体を去したのち液
をクロマトグラフイーにより精製した(移動相:メチレ
ンクロライド/アセトン/蟻酸(20:1:0.1))。非最適
化収量:13mg(0.018ミリモル=45%)。
実施例 27 7,10−ジ−O−(4−O−p−ニトロベンゾイル−3−
N−トリフルオロアセチル−α−L−ダウノサミニル)
−β−ロドマイシノン(27) (式Iの化合物、R1=R3=H、R2=R4=構造II=α−L
−ダウノサミニル、ここでR5=CH3、R6=OpNBz、R7=NH
TFAそしてR8=H) 化合物9を実施例7と同様にして1,4−ジ−O−p−
ニトロベンゾイル−3−N−トリフルオロアセチル−L
−ダウノサミンおよびトリフルオロメタンスルホン酸ト
リメチルシリルエステルと反応させ、後処理した。
実施例 28 7,10−ジ−O−(4−O−アセチル−3−N−トリフル
オロアセチル−α−L−ダウノサミニル)−β−ロドマ
イシノン(28) (式Iの化合物、R1=R3=H、R2=R4=構造II=α−L
−ダウノサミニル、ここでR5=CH3、R6=OAc、R7=NHTF
AそしてR8=H) 化合物1を実施例7と同様にして1,4−ジ−O−アセ
チル−3−N−トリフルオロアセチル−L−ダウノサミ
ンおよびトリフルオロメタンスルホン酸トリメチルシリ
ルエステルと反応させ、次に実施例8と同様にして7−
位および9−位で脱保護し、そして再び実施例7と同様
にして1,4−ジ−O−アセチル−3−N−トリフルオロ
アセチル−L−ダウノサミンおよびトリフルオロメタン
スルホン酸トリメチルシリルエステルと反応させた。
実施例 29 7,10−ジ−O−α−L−ダウノサミニル−β−ロドマイ
シノン(29) (式Iの化合物、R1=R3=H、R2=R4=構造II=α−L
−ダウノサミニル、ここでR5=CH3、R6=OH、R7=NH2
してR8=H) 化合物10に記載の条件下に化合物27を脱保護しそして
生成物を後処理した。
化合物 30 7,10−O−ジ−(3−N−シアノメチル−α−L−ダウ
ノサミニル)−β−ロドマイシノン(30) (式Iの化合物、R1=R3=H、R2=R4=構造II=α−L
−ダウノサミニル、ここでR5=CH3、R6=OH、R7=NH(C
H2CN)そしてR8=H) 標記化合物は化合物29(132mg=0.2ミリモル)および
ヨードアセトニトリル(0.15ml)から出発して、実施例
17記載のようにして製造された。収量:76.6mg(0.11ミ
リモル=53%)。MS:M+H+=723 実施例 31 7,10−ジ−O−(4−O−p−ニトロベンゾイル−3−
N−トリフルオロアセチル−α−L−アコサミニル)−
β−ロドマイシノン(31) (式Iの化合物、R1=R3=H、R2=R4=構造II=α−L
−アコサミニル、ここでR5=CH3、R6=OpNBz、R7=NHTF
AそしてR8=H) 化合物8を実施例7と同様にして反応させそして後処
理した。
実施例 32 7,10−ジ−O−(4−O−アセチル−3−N−トリフル
オロアセチル−α−L−アコサミニル)−β−ロドマイ
シノン(32) (式Iの化合物、R1=R3=H、R2=R4=構造II=α−L
−アコサミニル、ここでR5=CH3、R6=OAc、R7=NHTFA
そしてR8=H) 化合物1を実施例28と同様にして1,4−ジ−O−アセ
チル−3−N−トリフルオロアセチル−L−アコサミン
と反応させた。
実施例 33 7,10−ジ−O−α−L−アコサミニル−β−ロドマイシ
ノン(33) (式Iの化合物、R1=R3=H、R2=R4=構造II=α−L
−アコサミニル、ここでR5=CH3、R6=OH、R7=NH2そし
てR8=H) 化合物31を化合物10に記載される条件下に脱保護およ
び後処理した。
実施例 34 7,10−ジ−O−(3−N,N−ジメチル−α−L−アコサ
ミニル)−β−ロドマイシノン(34) (式Iの化合物、R1=R3=H、R2=R4=構造II、ここで
R5=CH3、R6=OH、R7=N(CH3そしてR8=H) 化合物33を実施例12記載の条件と同様にして反応させ
た。
実施例 35 7−O−(4−O−p−ニトロベンゾイル−3−N−ト
リフルオロアセチル−α−L−アコサミニル)−10−O
−(4−O−p−ニトロベンゾイル−3−N−トリフル
オロアセチル−α−L−ダイノサミニル)−β−ロドマ
イシノン(35) (式Iの化合物、R1=R3=H、R2=構造II=α−L−ア
コサミニルここでR5=CH3、R6=OpNBz、R7=NHTFAそし
てR8=H;およびR3=構造II=α−L−ダウノサミニル、
ここでR5=CH3、R6=OpNBz、R7=NHTFAそしてR8=H) 化合物を実施例7と同様にして反応させそして生成物
を後処理した。
実施例 36 7−O−(4−O−アセチル−3−N−トリフルオロア
セチル−α−L−アコサミニル)−10−O−(4−O−
p−ニトロベンゾイル−3−N−トリフルオロアセチル
−α−L−ダウノサミニル)−β−ロドマイシノン(3
6) (式Iの化合物、R1=R3=H、R2=構造II=α−L−ア
コサミニル、ここでR5=CH3、R6=OAc、R7=NHTFAそし
てR8=H;およびR4=構造II=α−L−ダウノサミニル、
ここでR5=CH3、R6=OpNBz、R7=NHTFAそしてR8=H) 化合物9を実施例7と同様にして1,4−ジ−O−アセ
チル−3−N−トリフルオロアセチル−L−アコサミン
と反応させそして生成物を後処理した。
実施例 37 7−O−α−L−アコサミニル−10−O−α−L−ダウ
ノサミニル−β−ロドマイシノン(37) (式Iの化合物、R1=R3=H、R2=構造II=α−L−ア
コサミニル、ここでR5=CH3、R6=OH、R7=NH2そしてR8
=H;およびR4=構造II=α−L−ダウノサミニル、ここ
でR5=CH3、R6=OH、R7=NH2そしてR8=H) 化合物35を化合物10に記載の条件下に脱保護および後
処理した。
実施例 38 7−O−(4−O−ベンゾイル−α−L−ロドサミニ
ル)−10−O−(4−O−p−ニトロベンゾイル−3−
N−トリフルオロアセチル−α−L−アコサミニル)−
β−ロドマイシノン(38) (式Iの化合物、R1=R3=H、R2=構造II=α−L−ロ
ドサミニル、ここでR5=CH3、R6=OBz、R7=N(CH3
そしてR8=H;およびR4=構造II=α−L−アコサミニ
ル、ここでR5=CH3、R6=OpNBz、R7=NHTFAそしてR8
H) 7−O−(4−O−ベンゾイル−α−L−ロドサミニ
ル)−β−ロドマイシノンを実施例7と同様にして反応
させ後処理した。
実施例 39 10−O−(4−O−p−ニトロベンゾイル−3−N−ト
リフルオロアセチル−α−L−アコサミニル)−7−O
−α−L−ロドサミニル−β−ロドマイシノン(39) (式Iの化合物、R1=R3=H、R2=構造II=α−L−ロ
ドサミニル、ここでR5=CH3、R6=OH、R7=N(CH3
そしてR8=H;およびR4=構造II=α−L−アコサミニ
ル、ここでR5=CH3、R6=OpNBz、R7=NHTFAそしてR8
H) 7−O−α−L−ロドサミニル−β−ロドマイシノン
を実施例7の記載と同様にして反応させ後処理した。
実施例 40 10−O−α−L−アコサミニル−7−O−α−L−ロド
サミニル−β−ロドマイシン(40) (式Iの化合物、R1=R3=H、R2=構造II=α−L−ロ
ドサミニル、ここでR5=CH3、R6=OH、R7=N(CH3
そしてR8=H;およびR4=構造II=α−L−アコサミニ
ル、ここでR5=CH3、R6=OH、R7=NH2そしてR8=H) 化合物38を化合物10に記載の条件下に脱保護および後
処理した。
実施例 41 10−O−(4−O−アセチル−2,3,6−トリデオキシ−
α−L−エリスロ−ヘキス−2−エノ−ピラノシル)−
7−O−(4−O−p−ニトロベンゾイル−3−N−ト
リフルオロアセチル−α−L−ダウノサミニル)−β−
ロドマイシノン(41) (式Iの化合物、R1=R3=H、R2=構造II=α−L−ダ
ウノサミニル、ここでR5=CH3、R6=OpNBz、R7=NHTFA
そしてR8=H;およびR4=構造IV=α−L−エリスロ−ヘ
キス−2−エノ−ピラノシル、ここでR6=OAc) 化合物19(400mg=0.52ミリモル)をメチレンクロラ
イド/アセトン(50ml)中に溶解させた。3,4−ジ−O
−アセチル−L−ラムナール(225mg=1.0ミリモル)お
よび4Åモレキユラーシーブ(乾燥粉末)(400mg)を
添加したのち、この懸濁液を−40℃に冷却した。次にト
リフルオロメタンスルホン酸トリメチルシリルエステル
(60mg=2.6ミリモル)を滴下した。2時間後この懸濁
液にさらに3,4−ジ−O−アセチル−L−ラムナール(2
25mg)を加えた。この反応混合物を24時間後トリエチル
アミンで中和しそして常法により後処理した。収量:180
mg(0.2ミリモル=37%)。
実施例 42 10−O−(2,3,6−トリデオキシ−α−L−エリスロ−
ヘキス−2−エノピラノシル)−7−O−α−L−ダウ
ノサミニル−β−ロドマイシノン(42) (式Iの化合物、R1=R3=H、R2=構造II=α−L−ダ
ウノサミニル、ここでR5=CH3、R6=OH、R7=NH2そして
R8=H;およびR4=構造IV=α−L−エリスロ−ヘキス−
2−エノ−ピラノシル、ここでR6=OH) 化合物41(100mg=0.13ミリモル)をメタノール(10m
l)中に溶解させ、そして1n NaOH水溶液(10ml)を加
えた。この反応混合物を室温で24時間攪拌しそして次に
1n塩酸で中和した。溶媒を蒸発させて除去したのち残留
物をシリカゲルでのカラムクロマトグラフイーにより精
製した(溶離剤:クロロホルム/メタノール(5:
1))。収量:60mg(0.096ミリモル=74%)。FAB−MS:m
/z628=M+H+ 実施例 43 7,9,10−トリ−O−(4−O−p−ニトロベンゾイル−
3−N−トリフルオロアセチル−α−L−アコサミニ
ル)−β−ロドマイシノン(43) (式Iの化合物、R1=H、R2=R3=R4=構造II=α−L
−アコサミニル、ここでR5=CH3、R6=OpNBz、R7=NHTF
AそしてR8=H) 化合物8を実施例7と同様にするが、しかし等モル量
の2倍の1,5−アンヒドロ−4−O−p−ニトロベンゾ
イル−2,3,6−トリデオキシ−3−N−トリフルオロア
セチル−L−アラビノ−ヘキス−1−エニトールと0℃
で反応させた。
実施例 44 7,9,10−トリ−O−α−L−アコサミニル−β−ロドマ
イシノン(44) (式Iの化合物、R1=H、R2=R3=R4=構造II=α−L
−アコサミニル、ここでR5=CH3、R6=OH、R7=NH2そし
てR8=H) 化合物43を化合物10に記載された条件と同様にして脱
保護および後処理した。融点:225℃。
実施例 45 7−O−(3−N−トリフルオロアセチル−α−L−ア
コサミニル)−β−ロドマイシノン(45) (式Iの化合物、R1=R3=R4=H、R2=構造II=α−L
−アコサミニル、ここでR5=CH3、R6=OH、R7=NHTFAそ
してR8=H) 乾燥メタノール(2ml)および2滴のメタノール性ナ
トリウムメチラート溶液(33%)中の化合物全13(27mg
=32μモル)の溶液を室温で1時間攪拌し、酸性イオン
交換体(ダウエツクスWX8)で中和し、過し、濃縮し
そしてクロマトグラフイー精製した(移動相:メチレン
クロライド/メタノール/蟻酸(10:1:0.2))。収量:1
5mg(25μモル=78%)。
実施例 46 7−O−α−L−リストサミニル−β−ロドマイシノン
(46) (式Iの化合物、R1=R3=R4=H、R2=構造II=α−L
−リストサミニル、ここでR5=CH3、R6=OH、R7=NH2
してR9=H) 化合物4を実施例7記載の条件下に1,5−アンヒドロ
−4−O−p−ニトロベンゾイル−2,3,6−トリデオキ
シ−3−N−トリフルオロアセチル−L−リボ−ヘキス
−1−エニトールと反応させそして生成物を実施例10記
載の条件下に脱保護した。融点:217℃、MS:M+H+=516 実施例 47 7−O−(3−N−トリフルオロアセチル−α−L−リ
ストサミニル)−β−ロドマイシノン(47) (式Iの化合物、R1=R3=R4=H、R2=構造II=α−L
−リストサミニル、ここでR5=CH3、R6=OH、R7=NHTFA
そしてR8=H) 化合物4を実施例7記載の条件下に1,5−アンヒドロ
−4−O−p−ニトロベンゾイル−2,3,6−トリデオキ
シ−3−N−トリフルオロアセチル−L−リボ−ヘキス
−1−エニトールと反応させそして生成物を実施例45記
載の条件下に脱保護した。融点:178℃、MS:M+H+=612 実施例 48 7−O−(4−O−ベンシル−α−L−アコサミニル)
−β−ロドマイシノン(48) (式Iの化合物、R1=R3=R4=H、R2=構造II=α−L
−アコサミニル、ここでR5=CH3、R6=OBn、R7=NH2
してR8=H) 化合物4を実施例7記載の条件下に1,5−アンヒドロ
−4−O−ベンジル−2,3,6−トリデオキシ−3−N−
トリフルオロアセチル−L−アラビノ−ヘキス−1−エ
ニトールと反応させそして生成物を実施例10記載の条件
下に脱保護した。MS:M+H+=606 実施例 49 7−O−(4−O−ベンシル−3−N−トリフルオロア
セチル−α−L−アコサミニル)−β−ロドマイシノン
(49) (式Iの化合物、R1=R3=R4=H、R2=構造II=α−L
−アコサミニル、ここでR5=CH3、R6=OBn、R7=NHTFA
そしてR8=H) 化合物4を実施例7記載の条件下に1,5−アンヒドロ
−4−O−ベンジル−2,3,6−トリデオキシ−3−N−
トリフルオロアセチル−L−アラビノ−ヘキス−1−エ
ニトールと反応させそして生成物を実施例45記載の条件
下に脱保護した。
実施例 50 7−O−(2,6−ジデオキシ−2−ヨード−α−L−マ
ンノピラノシル)−β−ロドマイシノン(50) (式Iの化合物、R1=R3=R4=H、R2=構造II=2,6−
ジデオキシ−α−L−マンノピラノシル、ここでR5=CH
3、R6=OH、R7=OHそしてR8=I) 化合物26を乾燥メタノール(2ml)および2滴のメタ
ノール性ナトリウムメチラート溶液(33%)中に溶解さ
せ、この溶液を室温で2時間攪拌し、酸性イオン交換体
(ダウエツクスWX8)で中和し、過し、濃縮した。融
点:158℃。
実施例 51 7,10−ジ−O−(4−O−ベンジル−α−L−アコサミ
ニル)−β−ロドマイシノン(51) (式Iの化合物、R1=R3=H、R2=R4=構造II=α−L
−アコサミニル、ここでR5=CH3、R6=OBn、R7=NH2
してR8=H) 化合物1を実施例7記載の条件下に1,5−アンヒドロ
−4−O−ベンジル−2,3,6−トリデオキシ−3−N−
トリフルオロアセチル−L−ヘキス−1−エニトールと
反応させそして生成物を実施例8と同様にしてアグリコ
ンを脱保護しそして再び実施例7と同様にして1,5−ア
ンヒドロ−4−O−ベンジル−2,3,6−トリデオキシ−
3−N−トリフルオロアセチル−1−ヘキス−1−エニ
トールを用いてグリコシド化しそして生成物を実施例10
と同様にして脱保護した。MS:M+H+=826 実施例 52 7−O−(4−デオキシ−3−N−トリフルオロアセチ
ル−α−L−ダウノサミニル)−β−ロドマイシノン
(52) (式Iの化合物、R1=R3=R4=H、R2=構造II=α−L
−ダウノサミニル、ここでR5=CH3、R6=H、R7=NHTFA
そしてR8=H) 化合物4を実施例7記載の条件下に1−O−p−ニト
ロベンゾイル−4−デオキシ−3−N−トリフルオロア
セチル−L−ダウノサミンと反応させそして生成物を実
施例45記載の条件下に脱保護した。
実施例 53 7−O−(4−デオキシ−α−L−ダウノサミニル)−
β−ロドマイシノン(53) (式Iの化合物、R1=R3=R4=H、R2=構造II=α−L
−ダウノサミニル、ここでR5=CH3、R6=H、R7=NH2
してR8=H) 化合物4を実施例7記載の条件下に1−O−p−ニト
ロベンゾイル−4−デオキシ−3−N−トリフルオロア
セチル−L−ダウノサミンと反応させそして生成物を実
施例10記載の条件下に脱保護した。
下記第2表および第3表に、前記した新規化合物1〜
53のいくつかのものの1H−NMRデータを示す。
第2表 種々の式Iの化合物の1H−NMRデータ 第1行の化合物番号は各実施例番号に相当する。化学
シフトはppmで示され、テトラメチルシランが内部標準
として用いられた。別に断りがない限り、スペクトルは
溶媒としてのCDCl3中で測定した。
表中の略語は以下のとおりである。
s:一重線 d:二重線 t:三重線 q:四重線 m:多重線 dd:二重線の二重線 ddd:二重線の二重線の二重線 dq:四重線の二重線 a) 300MHzで測定 b) B−フエニル7.4〜7.27m c) 270MHzで測定 d) 化合物3aおよび3dはエキサ−エンド−異性体 e) ベンジリデン−CH5.41s、芳香族ベンジリデン7.3
6〜7.20m f) ベンジリデン−CH6.13s、芳香族ベンジリデン7.3
6〜7.17m g) テトラヒドロピラニル環H−1 4.91mおよび4.99
m、環プロトン4.0〜3.1m、 この化合物はジアステレオマー混合物として存在する
ので(THP環C−1上のR/S)、いくつかのシグナルは二
通り存在する。
h) 400MHzで測定 i) O−トリメチルシリル0.13s k) B−フエニル7.35〜7.17m l) 溶媒CDCl3+CD3OD m) 溶媒CDCl3+d6−DMSO n) N(CH322.086s o) テトラヒドロピラニルH−1 5.09dd AOc2.03s、
2.09s p) テトラヒドロピラニルH−1 5.04dd;環プロトン
4.2〜3.0m OAc2.03s、2.01s q) OAc2.04s、2.01s r) 溶媒CDCl3+ジオキサン s) 200MHzで測定 t) ベンジルCH24.77d、4.66d、芳香族ベンジル7.37m u) ベンジルCH24.46d、4.33d、芳香族ベンジル7.29
〜7.12m v) 90MHzで測定 第3表 式Iの種々の化合物の1H−NMRデータ 第1行の化合物番号は各実施例番号に相当する。化学
シフトはppmで示され、テトラメチルシランが内部標準
として用いられた。別に断りがない限り、スペクトルは
溶媒としてのCDCl3中で測定した。
表中の略語は以下のとおりである。
s:一重線 d:二重線 t:三重線 q:四重線 m:多重線 dd:二重線の二重線 ddd:二重線の二重線の二重線 dq:四重線の二重線 1個ダツシユがついた炭水化物プロトン(H−1′
等)は一般式I中のR2としての炭水化物に関し、2個ダ
ツシユのついた炭水化物プロトン(H−1″等)はR4
しての炭水化物に関する。
a) 270MHzで測定 b) この値は対で交換可能 c) 300MHzで測定 d) OAc2.21s e) 400MHzで測定 f) 溶媒CDCl3+d6−DMSO g) AOc2.01s、1.99s h) 溶媒D2O i) N(CH322.10s、2.07s k) OBz7.72〜7.56m;N(CH322.28s l) 3種類の炭水化物残基のプロトンにおいて、炭水
化物環プロトンの個々の炭水化物残基への帰属は確実で
ない。
H−1 5.66d、5.59d、5.43d H−3 4.74−4.65m、2×4.52−4.35m H−4 3×4.99−4.76m H−5 2×4.20−4.08m、3.47dq H3−6 1.37d、1.27d、0.84d NHTFA 2×6.67d、6.45d
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 デイーター・ホフマン ドイツ連邦共和国デー‐3551ラーンター ル.イム.シユテーテフエルト6 (72)発明者 ペーター・ヘルメンテイン ドイツ連邦共和国デー‐3550マルブル ク.バールフユツセルトール30 (56)参考文献 特開 昭61−236792(JP,A) 特開 昭62−238298(JP,A) 特開 昭63−91395(JP,A) 特開 昭63−227599(JP,A) 特開 昭56−73039(JP,A) 特許2579654(JP,B2)

Claims (8)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】式I を有する化合物または無機または有機酸とのその塩。 ここで上式中、 R1は水素またはヒドロキシル基であり、 R2、R3およびR4はそれぞれ水素、式IIまたはIVを有する
    基を表わし、 但し、R2、R3およびR4の少なくとも一つは式IIまたはIV
    を有する基を表し、 R5は水素、メチル、ヒドロキシメチル、アシルオキシメ
    チル(C1〜C8)またはアルコキシメチル(C1〜C8)であ
    り、 R6、R7およびR8は相互に独立して水素、ヒドロキシル、
    脂肪族アシルオキシ(C1〜C8)、ベンゾイルオキシまた
    は置換ベンゾイルオキシ、アルコキシ(C1〜C8)、アリ
    ルオキシ、ベンジルオキシまたは置換ベンジルオキシま
    たはハロゲンを表わし、ここでR7はさらにNH2、NHアシ
    ル(C1〜C8)、N(アルキル)(C1〜C8)、N(CH2C
    N)、NH(CH2CN)またはアジドであることもでき、但
    し、 ここでR1=R3=R4=HそしてR2=α−L−ダウノサミニ
    ルまたはα−L−ロドサミニルまたは4′−アシル−α
    −L−ロドサミニルである化合物、 R1=OHまたはH、R3=HそしてR2=R4=α−L−ロドサ
    ミニルまたは4′−アシル−α−L−ロドサミニルであ
    る化合物、 R1=R2=R3=HそしてR4=α−L−ロドサミニルである
    化合物、 R1=OH、R2=式IIの基、R3=R4=H、R5=メチル、R6
    OH、R7=N(アルキル)(C1〜C8)そしてR8=Hであ
    る化合物、 R1=OH、R2=式IIの基、R3=R4=H、R5=メチル、R6
    OH、R7=NH2そしてR8=Hである化合物、 R1=R3=R4=H、R2=式IIの基、R5=メチル、R6=OH、
    R7=NHアシル(C1〜C8)そしてR8=Hである化合物、お
    よび R1=HまたはOH、R2=式IIの基、R3=H、R4=Hまたは
    式IIの基、R5=メチル、R6=OH、R7=N(アルキル)
    (C1〜C8)そしてR8=Hである化合物 を除くものとする。
  2. 【請求項2】R2およびR3の一方または両方が独立して式
    IIまたはIVを有する基を表わし、ここでR5〜R8は請求項
    1記載の意味を有するものである請求項1記載の化合
    物。
  3. 【請求項3】R2およびR3の一方または両方が独立して水
    素または式IIまたはIVを有する基を表わし、ここでR5
    メチルであり、R6とR7は請求項1記載の意味を有しそし
    てR8は水素またはハロゲンである請求項1記載の化合
    物。
  4. 【請求項4】R2およびR3の一方または両方が独立して水
    素または式IIまたはIVを有する基を表わし、ここでR5
    メチルであり、R6は請求項1記載の意味を有し、R7はNH
    2、NHアシル(C1〜C8)、N(アルキル)(C1
    C8)、N(CH2CN)、NH(CH2CN)またはアジドであり
    そしてR8は水素またはハロゲンである請求項1記載の化
    合物。
  5. 【請求項5】R2およびR3の一方または両方が独立して水
    素または式IIまたはIVを有する基を表わし、ここでR5
    メチルであり、R6とR7は請求項1記載の意味を有しそし
    てR8は水素またはハロゲンであり、そして式IIまたはIV
    を有する基はL−系列の炭水化物に属するものである請
    求項1記載の化合物。
  6. 【請求項6】R2およびR3の一方または両方が独立して水
    素または式IIまたはIVを有する基を表わし、ここでR5
    メチルであり、R6は請求項1記載の意味を有し、R7はNH
    2、NHアシル(C1〜C8)、N(アルキル)(C1
    C8)、N(CH2CN)、NH(CH2CN)またはアジドであり
    そしてR8は水素またはハロゲンでありそして式IIまたは
    IVを有する基はL−系列の炭水化物に属するものである
    請求項1記載の化合物。
  7. 【請求項7】式I′ を有する化合物または無機または有機酸とのその塩。 ここで上式中、 R1は水素またはヒドロキシル基であり、 R2およびR3は一緒になって式IIIを表わし、 X III R4は水素、トリメチルシリル、アセチル、トリフルオロ
    アセチル、ベンゾイルまたは置換ベンゾイルを表わし、 Xはアルキルボロニル、フエニルボロニル、オルトカル
    ボン酸アルキルエステルまたはケタールもしくはアセタ
    ールから選択される炭水化物化学に慣用の2価保護基を
    表わすものとする。
  8. 【請求項8】請求項1記載の式Iを有する化合物からな
    る細胞増殖抑制剤。
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