JP2670111B2 - 脱水加圧垂直ベルトコンベア装置 - Google Patents

脱水加圧垂直ベルトコンベア装置

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有 野沢
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【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) この発明は、脱水加圧垂直ベルトコンベア装置に関す
るものである。さらに詳しくは、この発明は、地下工
事、河川工事等から発生する掘削土、残土などの土砂や
その他粒状物を省スペースで連続的に垂直に脱水搬送す
ることのできる脱水加圧垂直ベルトコンベア装置に関す
るものである。
(従来の技術とその課題) 従来より、建設工事の現場等で発生する掘削土や残土
は、搬送や後処理等の扱い上から、現場から搬出する前
に脱水処理することが一般的に行われている。
これらの脱水処理は、重力や振動を与えての脱水法、
あるいは布ベルトを用いて加圧するベルトプレス脱
水、ドラムプレス脱水などの方法として行われてもい
る。
しかしながら、これらの従来の脱水処理は、いずれも
水平部や若干の傾斜部等の比較的作業スペースの自由度
の大きい現場向きに開発されているもので、近年、特に
注目されているシールド工法等による地下工事の現場で
の脱水、および搬送には適していない。
これまでは、地下工事から発生する土砂については、
掘削方法や掘削土の状態などにより、 (ア) 管による圧送、 (イ) クラムシェル、バケット等による吊り上げ (ウ) トレイリフタ等の垂直コンベア などにより地上に垂直搬送していたが、水分を多く含ん
だ土砂の場合には、これらの搬送における負荷は大き
く、作業効率、経済性ともに良好ではなかった。
これらの問題を克服するためには、地下現場、もしく
はその近傍の地下空間において土砂の脱水処理すること
が考えられるが、実際には、シールド工事等における狭
いトンネル内や立坑において脱水することは、スペース
の点において、そして従来の機器、装置の処理能力等の
点においてかなり無理があり、好ましいものではなかっ
た。
このため、この発明はこのうような事情に鑑みて、シ
ールド工事等の立坑あるいは地下作業現場というスペー
ス的に大きな制約のある空間においても経済性に優れ、
しかも作業性の良好なものとして実施することのできる
新しい脱水搬送のための手段を提供することを目的とし
ている。
(問題を解決するための手段) この発明は、上記課題を解決するために、被搬送物を
はさみ込んで脱水垂直搬送する対向する瀘布ベルトと、
該ベルトの垂直移動部に配設した脱水加圧ローラとを有
する脱水加圧垂直ベルトコンベア装置であって、脱水加
圧ローラは、複数対配設されており、前記瀘布ベルト
は、その表面の短繊維がその搬送方向に傾斜して配向さ
れているものであることを特徴とする脱水加圧垂直ベル
トコンベア装置を提供する。
(作 用) この発明のベルトコンベア装置においては、垂直に立
坑内等を土砂搬送する瀘布ベルトを用い、この瀘布ベル
トに土砂等をはさみ込んで加圧するので、垂直に搬送す
ると同時に脱水することが可能となる。より具体的に
は、脱水加圧ローラをベルトの垂直移動部に複数対配設
していることにより、脱水を高効率で行うことができ、
脱水加圧ローラによる加圧部が一種のネック部を形成す
ることにより、上方の土砂等の重力による下方への荷す
べりが妨げられることになる。それに加えて、瀘布ベル
トの表面の短繊維がその搬送方向に傾斜して配向されて
なることから、この短繊維により土砂等がベルトの垂直
移動部において、重力により下方に荷すべりしようとす
ることを防止することになる。これにより、脱水と搬送
がより効果的に行われることになる。
このため、狭いスペースの立坑等でも脱水でき、しか
も脱水は立坑等内でのみ行うことができるので排水処理
は容易となり、また騒音の処理も容易となる。
(実施例) 以下、図面に沿ってこの発明のベルトコンベア装置の
実施例を説明する。
第1図は、この発明の一例を示した立坑現場内の装置
断面図である。
たとえば60m以上にもなる場合がある立坑内にも設置
でき、優れた効果を実現するこの発明の装置は、この第
1図に例示したように、たとえば土砂(1)をはさみ込
んで脱水垂直搬送する対向する2枚の布ベルト(2)
と、この布ベルト(2)の垂直移動部に配設した脱水
加圧ローラ(3)とを有している。
脱水加圧ローラ(3)は、垂直移動部に複数対設け
る。脱水すべき処理能力、そして立坑の長さによって規
定されてくる布ベルト(2)の垂直移動部の長さ等を
勘案して、この脱水加圧ローラ(3)の配設数を適宜に
決めればよい。
水を含んだ掘削土等の土砂(1)は、搬入部(A)に
おいて下ベルト(2a)に乗せられ、上ベルト(2b)によ
ってはさみ込まれた状態で垂直移動部を上方へと垂直に
搬送される。この過程において土砂(1)は、この布
ベルト(2)によって、そして脱水加圧ローラ(3)に
よって加圧脱水されることになる。
脱水された土砂(1)は、下ベルト(2a)と上ベルト
(2b)の分離後、地上において、下ベルト(2a)によっ
て所定の搬送部(B)にまで搬送される。この時の土砂
の脱水率は80%前後にまで高めることができる。このた
め、その後のダンプトラック等による残土処理において
も、そのコストは、水を含んだものの場合の50%以下に
まで低減することができる。
もちろん送りローラ(4)の配置を含めて、布ベル
ト(2)の設置の形は、立坑の長さ、つまり深さと、そ
の大きさに応じて適宜な仕様とすることができることは
いうまでもない。
たとえば、立坑の深さが異なる現場に使用する場合に
は、第2図に示したように、布ベルト(2)の垂直移
動部の適宜な場所に、ベルト遊び(h)を設けることに
より、容易に対処することもできる。
また、返りベルトに土砂が付着したままであると走行
中にローラ部などでこれらが落ちてその清掃がめんどう
になる。特に布ベルト(2)には土砂が付着しやす
い。
このため、第1図に示したように、ゴム製スクレーパ
ー(11)、水洗い装置(12)および脱水装置(13)を設
置することも有効である。
第3図は、布ベルト(2)の垂直移動部についてそ
の断面を例示したものである。水を含んだ土砂(1)を
布ベルト(2)によって、そして脱水加圧ローラ
(3)によって押圧し、脱水しながら垂直方向に搬送す
る。この第3図のa−a′断面を示したものが第4図で
ある。土砂(1)は、両側の脱水加圧ローラ(3)によ
って押圧され脱水される。この時、布ベルト(2)の
両側縁には、脱水搬送時に土砂(1)の荷こぼれが生じ
ないように、荷こぼれ防止ローラ(5)を当接し、両側
縁を密閉しておくようにする。この荷こぼれ防止ローラ
(5)に代わるものとして、連続のスリットガイドを当
接しておいてもよい。
脱水加圧ローラ(3)は、バネ(6)などの弾性体に
よって押圧力を調整できるようにしてもよい。一般的に
は、脱水加圧ローラ(3)の相互の距離(l)は、ベル
トの垂直移動部の上方であるほどに、その押圧力が徐々
に大きくなるようにすると脱水効果は向上する。
また、被搬送物にレキ等が混入している場合、脱水加
圧ローラ(3)で加圧する際に布ベルト(2)を損傷
する恐れがあるが、バネ(6)等の設置によって、これ
を防止するための逃げを生じさせることもできる。
脱水加圧ローラ(3)としては、たとえば、その表面
に多数の排水孔を有し、かつ、その内部に排水溝を持っ
ている多孔プレスローラとしてもよいし、あるいは、吸
水性および保水性のあるローラを用いてもよい。この後
者の場合には、たとえば第5図に示したように、布ベ
ルト(2)に当接するローラとして吸水性ローラ(7)
を用い、これに当接してローラ脱水用加圧ローラ(8)
を配し、布ベルト(2)からの水をまず吸水性ローラ
(7)にしみ込ませ、次にローラ脱水用加圧ローラ
(8)によって圧力をかけてこの水(9)をしぼって除
去してもよい。
なお、垂直移動部の脱水にともなう水重量の負荷を軽
減するためには、この垂直移動部の下方において集中的
に脱水するようにしてもよい。あるいは、第6図に示し
たように、布ベルト(2)の垂直移動部の途中および
/または直前に、水平脱水部(c)を設け、振動脱水、
あるいはベルトプレス脱水(10)等の手段を採用しても
よい。立坑の大きさによって、また脱水能力によってこ
れらの採用を選択することができる。
この発明において使用する瀘布ベルトとしては、その
両側縁を、非伸縮製の密閉性のゴム、あるいはスチール
入りゴムなどによって補強したものを用いることが好ま
しい。
この発明は、当然にも以上の例によって限定されるも
のではない。また、排水処理系、ベルト駆動系、制御系
などについては、これまでに知られているもの、あるい
はこの改良系が採用できることはいうまでもない。
(発明の効果) この発明により、以上詳しく説明した通り、シールド
工事等による地下工事等の現場から発生する土砂を、立
坑において脱水しながら、高効率でしかも荷すべりがな
く安定して地上へと搬送することが可能となる。
省スペース効果、連続性という優れた効果も実現さ
れ、極めて経済性、作業性の良好な脱水搬送装置が提供
される。
【図面の簡単な説明】
第1図は、この発明の一例を示した装置断面図である。
第2図は、他の例を示した断面図である。 第3図および第4図は、布ベルトの垂直移動部を示し
た要部断面図である。 第5図は、布ベルトの垂直移動部の他の例を示した要
部断面図である。 第6図は、さらにこの発明の別の例を示した断面図であ
る。 1……土砂 2……布ベルト 3……脱水加圧ローラ 4……送りローラ 5……荷こぼれ防止ローラ 6……バネ 7……吸水性ローラ 8……ローラ脱水加圧ローラ 9……水 10……ベルトプレス脱水
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭63−189308(JP,A) 実開 昭55−43550(JP,U) 実開 昭62−99657(JP,U) 実公 昭59−37358(JP,Y2) 特表 昭62−500375(JP,A)

Claims (8)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】被搬送物をはさみ込んで脱水垂直搬送する
    対向する瀘布ベルトと、該ベルトの垂直移動部に配設し
    た脱水加圧ローラとを有する脱水加圧垂直ベルトコンベ
    ア装置であって、脱水加圧ローラは、複数対配設されて
    おり、前記瀘布ベルトは、その表面の短繊維がその搬送
    方向に傾斜して配向されているものであることを特徴と
    する脱水加圧垂直ベルトコンベア装置。
  2. 【請求項2】脱水加圧ローラが表面排水孔と内部の排水
    溝とを有する多孔プレスローラである請求項(1)記載
    の脱水加圧垂直ベルトコンベア装置。
  3. 【請求項3】吸水性加圧ローラと、ローラ脱水加圧ロー
    ラとからなる脱水加圧ローラ群とを配設した請求項
    (1)記載の脱水加圧垂直ベルトコンベア装置。
  4. 【請求項4】ベルトの垂直移動部下方において集中脱水
    する請求項(1)記載の脱水加圧垂直ベルトコンベア装
    置。
  5. 【請求項5】ベルトの垂直移動部の途中および/または
    直前に水平脱水部を設けてなる請求項(1)記載の脱水
    加圧垂直ベルトコンベア装置。
  6. 【請求項6】振動、ベルトプレス脱水部を設けた請求項
    (5)記載の脱水加圧垂直ベルトコンベア装置。
  7. 【請求項7】瀘布ベルトの両側縁を非伸縮性の密閉補強
    材とした請求項(1)記載の脱水加圧垂直ベルトコンベ
    ア装置。
  8. 【請求項8】瀘布ベルトの両側縁に対向する荷こぼれ防
    止ローラを配設した請求項(1)記載の脱水加圧垂直ベ
    ルトコンベア装置。
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