JPH0712558B2 - ベルトプレス形脱水処理装置 - Google Patents

ベルトプレス形脱水処理装置

Info

Publication number
JPH0712558B2
JPH0712558B2 JP4245201A JP24520192A JPH0712558B2 JP H0712558 B2 JPH0712558 B2 JP H0712558B2 JP 4245201 A JP4245201 A JP 4245201A JP 24520192 A JP24520192 A JP 24520192A JP H0712558 B2 JPH0712558 B2 JP H0712558B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
stirring
dewatering
sheet
storage tank
dehydration
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP4245201A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH06234099A (ja
Inventor
昂英 松崎
健三 飯田
芳春 青木
明洋 北村
宏恭 原田
Original Assignee
秋葉産業株式会社
村本建設株式会社
株式会社ベストエンジニアリング
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by 秋葉産業株式会社, 村本建設株式会社, 株式会社ベストエンジニアリング filed Critical 秋葉産業株式会社
Priority to JP4245201A priority Critical patent/JPH0712558B2/ja
Publication of JPH06234099A publication Critical patent/JPH06234099A/ja
Publication of JPH0712558B2 publication Critical patent/JPH0712558B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B30PRESSES
    • B30BPRESSES IN GENERAL
    • B30B9/00Presses specially adapted for particular purposes
    • B30B9/02Presses specially adapted for particular purposes for squeezing-out liquid from liquid-containing material, e.g. juice from fruits, oil from oil-containing material
    • B30B9/24Presses specially adapted for particular purposes for squeezing-out liquid from liquid-containing material, e.g. juice from fruits, oil from oil-containing material using an endless pressing band

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • Refuse Collection And Transfer (AREA)
  • Separation Of Suspended Particles By Flocculating Agents (AREA)
  • Treatment Of Sludge (AREA)
  • Cleaning By Liquid Or Steam (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、たとえば建設工事など
によって生じた廃泥水などのようなスラッジを脱水処理
するために好適に実施することができるベルトプレス形
脱水処理装置に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、建設工事には、下水道工事、基礎
工事、あるいはボーリング工事等に各種の新たな工法が
採用され実施に至っている中で、廃泥水の環境基準値を
満足する完全処理が要求されている。建設工事が増加す
るにつれて廃泥水の発生量も急増するため、大量の廃泥
水を処理場へ運搬する手間をなくし、減量化および細微
粒化を図ることが、環境上、重要視されている。
【0003】このような廃泥水を処理するために従来で
は、遠心力脱水式、フィルタプレス式、スクリュー式、
圧縮式、真空式、ローラプレス式、重力脱水式、サイク
ロン式および振動式などの各種の脱水処理装置が用いら
れているけれども、いずれの脱水処理装置も脱水後のケ
ーキの含水率を低くして、より高い脱水効果を得るため
に構成が複雑・大形であり、設置場所に大きな占有空間
を必要とし、購入価格および運転コストも高価であると
いう問題を有する。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】したがって本発明の目
的は、構成の簡略化および小形化を図り、安価なコスト
で脱水処理能力の向上を図ることができるようにしたベ
ルトプレス形脱水処理装置を提供することである。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は、脱水処理され
るべきスラッジが貯留される貯留槽と、貯留槽内のスラ
ッジに向けて増粘剤を噴射する第1ノズルと、貯留槽内
のスラッジと増粘剤とを撹拌する第1撹拌翼とを有する
第1撹拌手段と、第1撹拌手段で生成された貯留槽内の
第1流動物を、搬送方向下流側に搬送しながら撹拌する
第2撹拌翼と、供給された第1流動物に搬送方向上流側
で凝集剤を噴射する第2ノズルとを有する第2撹拌手段
と、第2撹拌手段で生成された第2流動物をフィルタ上
に供給して、遊離水とフロックとに分離する第1脱水手
段と、第1脱水手段で分離されたフロックが供給される
単一枚の無端状の多孔質シートと、多孔質シートが巻掛
けられて張架され、水平軸線まわりに回転自在に設けら
れる一対の搬送ローラと、各搬送ローラ間で搬送方向に
沿う一鉛直平面に関して一方側から前記鉛直平面を超え
て他方側へ突出して交互に設けられる複数の脱水ローラ
とを有し、前記シートをU字状に折畳んだ状態で各脱水
ローラに沿って蛇行走行させてU字状シート内のフロッ
クを圧縮して脱水する第2脱水手段と、前記一対の搬送
ローラのうちいずれか一方を回転駆動する駆動源とを含
むことを特徴とするベルトプレス形脱水処理装置であ
る。
【0006】また本発明は、前記シートの幅方向両端部
には、相互に着脱自在に接合する接合部材が設けられる
ことを特徴とする。
【0007】また本発明は、前記貯留槽と第2撹拌手段
とを相互の変位を許容可能に接続し、貯留槽内の第1流
動物を第2撹拌手段の搬送方向上流側に導く第1接続手
段と、前記第2撹拌手段と第1脱水手段とを相互の変位
を許容可能に接続し、第2撹拌手段の搬送方向下流側に
搬送された第2流動物を第1脱水手段の前記フィルタ上
に導く第2接続手段とを含むことを特徴とする。
【0008】また本発明は、前記第1撹拌手段には、貯
留槽内に貯留されたスラッジの液位を検出する液位検出
手段と、第1撹拌手段から第2撹拌手段への第1流動物
の流路を開放/閉鎖する開閉手段とが設けられ、前記液
位検出手段の出力に応答して、前記スラッジの性状に応
じて第1および第2撹拌手段を制御する撹拌制御手段を
備えることを特徴とする。
【0009】また本発明は、前記複数の脱水ローラを個
別的に前進/後退変位する変位駆動手段と、前記一対の
搬送ローラのうちいずれか他方を前記一方の搬送ローラ
に対して近接/離反変位して、前記シートの張力を調整
する張力調整手段とを設け、前記フロックの性状に応じ
て前記変位駆動手段、張力調整手段および駆動源を制御
する脱水制御手段を備えることを特徴とする。
【0010】
【作用】請求項1記載の本発明に従えば、貯留槽内に貯
留されるスラッジには、第1噴射ノズルから増粘剤が噴
射され、第1撹拌手段の第1撹拌翼によって撹拌されて
混合される。このようにして生成された第1流動物は、
第2撹拌手段に供給され、第2ノズルから凝集剤が噴射
された後、搬送方向下流側へ搬送されながら第2撹拌翼
によって撹拌されて混合される。このようにして生成さ
れた第2流動物は、第1脱水手段のフィルタ上に供給さ
れ、遊離水とフロックとに分離される。第1脱水手段に
よって分離されたフロックは、第2脱水手段の多孔質シ
ートに供給される。この多孔質シートは、一対の搬送ロ
ーラに巻掛けられて張架され、したがってこれらの搬送
ローラ付近では前記シートは水平に広げられた状態とな
っている。
【0011】各搬送ローラ間には複数の脱水ローラが設
けられる。各脱水ローラは鉛直軸線まわりに回転自在で
あって、前記シートの走行方向に沿う一鉛直平面に関し
て一方側から他方側へ前記鉛直平面を超えて突出して交
互に設けられる。したがって前記搬送ローラによって水
平に広げられたシートは、U字状に折畳まれた状態とな
り、各脱水ローラに沿って蛇行しながら走行駆動され
る。このような蛇行走行によってシート内のフロックは
圧縮されて脱水される。このとき脱水によってシート表
面に押出された濾水は下方に流れ落ち、シート内には脱
水ケーキが生成される。このようにして加圧脱水するた
めの複数の脱水ローラは、前記シートの走行経路に沿う
一鉛直平面に関して両側から交互に位置を違えて設けら
れているので、シート内に小石などが存在している場合
であっても、前記小石によるシートの損傷を防止して前
記フロックの漏出を確実に防止し、高い圧縮力を得るこ
とができる。特に増粘剤と凝集剤とをスラッジに混合す
るようにしたので、前記第1脱水手段において比較的多
くの遊離水を除去することができ、これによって脱水ロ
ーラをむやみに多く設ける必要がなくなり、構成を複雑
化および大形化することなしに高い脱水能力を達成する
ことができる。このように装置が大形化しないので、設
置場所に大きな占有空間を必要とすることなく、たとえ
ばトラックなどに搭載して建設廃泥土などのようなスラ
ッジを現場で脱水処理することが可能となり、大量のス
ラッジの処理施設への運搬作業などを削減して、低コス
ト化を図ることが可能となる。
【0012】請求項2記載の本発明に従えば、前記シー
トの幅方向両端部には、いわゆるマジックテープなどの
ような接合部材が設けられる。このような接合部材によ
って、前記シートがほぼ水平に広げられた状態では、前
記シートの幅方向両端部が相互に離反しており、脱水ロ
ーラによってU字状に折畳まれた状態では各接合部材が
接続して開口部を塞ぐことができる。これによって脱水
ローラによってシート内のフロックが加圧されたとき
に、その圧力を分散する方向にフロックが移動してしま
うことを防止することができ、これによってシート内の
フロックを大きな圧縮力で加圧することができ、脱水効
率が向上される。
【0013】請求項3記載の本発明に従えば、貯留槽と
第2撹拌手段とは第1接続手段によって接続される。こ
の第1接続手段によって貯留槽と第2撹拌手段の一方ま
たは双方が振動しても、相互の干渉を防止し、耐振性を
向上することができる。また第2撹拌手段と第1脱水手
段とは第2接続手段によって接続される。これによって
第2撹拌手段および第1脱水手段の振動が相互に伝達さ
れることを防止して、耐振性を向上することができる。
【0014】請求項4記載の本発明に従えば、第1撹拌
手段に貯留槽内のスラッジの液位を検出する液位検出手
段を設け、この液位検出手段の出力に応答して撹拌制御
手段が前記スラッジの性状に応じて第1および第2撹拌
手段を制御するようにしたので、前記貯留槽にスラッジ
を供給してから第2流動物を生成するまでの工程を自動
化することができる。
【0015】請求項5記載の本発明に従えば、変位駆動
手段によって前記複数の脱水ローラは個別的に前進/後
退変位駆動され、また前記一対の搬送ローラのうちいず
れか他方の搬送ローラは張力調整手段によって前記一方
の搬送ローラに対して近接/離反変位させて前記シート
の張力が調整される。これらの変位駆動手段および張力
調整手段ならびに前記駆動源は、脱水制御手段によって
フロックの性状に応じて制御されるので、第2脱水手段
による脱水工程を自動化することができる。
【0016】
【実施例】図1は、本発明の一実施例の脱水処理装置1
を部分的に切欠いて示す断面図である。本実施例では、
スラッジは、建設工事で発生した掘削土砂を多量に含む
廃泥水であるものとして説明する。本実施例のベルトプ
レス形脱水処理装置1は、基本的に、たとえばポリアク
リル酸ナトリウムを主成分とする増粘剤(以下、単にA
液と略記する)を前記廃泥水に混和する第1撹拌手段3
と、第1撹拌手段3によって混和されたA液と廃泥水と
の混合物である第1流動物にたとえばカチオン系ポリマ
などの有機高分子凝集剤(以下、単にB液と略記する)
を混和して第2流動物を生成する第2撹拌手段4と、第
2撹拌手段4からの第2流動物を遊離水とフロックとに
分離する第1脱水手段5と、第1脱水手段5で分離され
たフロックを無端状の多孔質シート6によって圧縮して
加圧脱水する第2脱水手段7とを含む。これらの第1お
よび第2撹拌手段3,4ならびに第1および第2脱水手
段5,7は、たとえば鋼鉄製の枠体8の予め定める取付
位置に取付けられている。
【0017】図2は、第1および第2撹拌手段3,4な
らびに第1脱水手段5を示す断面図である。前記第1撹
拌手段3は、脱水処理されるべき前記廃泥水が貯留され
る貯留槽9と、貯留槽9内の廃泥水に向けてA液を噴射
する第1ノズル10と、前記貯留槽9内の廃泥水とA液
とを撹拌する第1撹拌翼11を有する撹拌機13とを有
する。前記貯留槽9には、水中ポンプなどによって汲上
げられた廃泥水が圧送されるホースなどが接続される入
側管路14と、貯留槽9の傾斜した底板15の下流側端
部に連なる出側管路16とを有する。
【0018】前記撹拌機13は、枠体8に固定される取
付片17に着脱自在に取付けられており、モータ18
と、モータ18の出力軸の回転を減速する減速機19
と、減速機19から貯留槽9内へ延び、先端部に前記第
1撹拌翼11が固定される回転軸20とを有する。貯留
槽9にはまた、前記入側管路14から供給された廃泥水
の液位を検出するための液位検出手段である液位検出器
21が設けられる。この液位検出器21は、たとえばリ
ミットスイッチなどによって実現され、底板15から上
方に間隔L1,L2をあけて3つの検出素子23,2
4,25を有する。各間隔L1,L2は、たとえば20
cmである。最も上方に配置される検出素子25によっ
て廃泥水の液面が検出されたときには、貯留槽9内には
約70リットルの廃泥水が貯留されており、入側管路1
4を介する貯留槽9への廃泥水の供給を停止させて、第
1ノズル9からA液が噴射されるとともに第1撹拌翼1
1が回転動作を開始して、貯留槽9内の廃泥水が撹拌さ
れてA液が混和される。
【0019】前記貯留槽9の出側管路16には、ボール
弁V1および第1接続手段としての蛇腹状の可撓管26
を介して前記第2撹拌手段4が接続される。ボール弁V
1が開放されることによって、貯留槽9内で混和された
廃泥水とA液との混和物である第1流動物は可撓管26
を経て第2撹拌手段4内に導かれるとともに、第1撹拌
手段3の振動、たとえば入側管路14に接続されたホー
スの変位などに起因する振動が第2撹拌手段4に伝達さ
れることを防止することができる。
【0020】前記第1ノズル10からのA液の噴射量
は、貯留槽9内に貯留された廃泥水が70リットルであ
るとき、1400ccを360cc/秒の噴射速度で噴
射する。また、このときの第1撹拌翼11の回転数は3
60rpmに選ばれる。前記A液は、容器27内に貯留
され、第1ノズル10に接続される管路28に介在され
たポンプ29によって汲上げられ、流量制御弁V2によ
って第1ノズル10への供給量が制御される。
【0021】前記第2撹拌手段4は、直円筒状のケーシ
ング33と、前記第1撹拌手段3で撹拌された第1流動
物を搬送方向A下流側に搬送しながら撹拌する第2撹拌
翼としてのスクリューコンベア34と、ケーシング33
の搬送方向A上流側で前記第2流動物にB液を噴射する
第2ノズル35とを有する。前記B液は容器36内に貯
留され、前記第2ノズル35に接続される管路37に介
在されたポンプ38によって汲上げられ、流量制御弁V
3によって供給量が制御される。
【0022】前記ケーシング33には、搬送方向A上流
側で外方に突起して延びる分岐管39が一体的に形成さ
れ、この分岐管39からさらに突出して第2ノズル35
の取付部40が形成される。この取付部40に第2ノズ
ル35を設けることによって、前記分岐管39からケー
シング33内に供給される第1流動物の流路よりも退避
した位置からB液を噴射することができ、これによって
第2ノズル35への第1流動物の付着が防がれている。
【0023】前記スクリューコンベア34は、矢符B方
向に回転駆動される回転軸41と、回転軸41にその軸
線方向に間隔をあけて固定される複数の螺旋状の搬送ブ
レード43と、各搬送ブレード43間で前記回転軸41
から半径方向外方に突出し、周方向にたとえば90°毎
に間隔をあけて固定される撹拌ブレード44とを有す
る。回転軸41の軸線方向両端部は、ケーシング33内
の空間を水密に塞ぐ一対の端板45,46によって軸支
され、モータ47の回転力が減速機48によって減速さ
れて伝達され、スクリューコンベア34が矢符B方向に
回転駆動される。前記ケーシング33の搬送方向A上流
側の端部付近には、蓋49によって塞がれた開口50が
形成され、蓋49を外した状態でケーシング33内の保
守作業などを行うことができる。
【0024】このような第2撹拌手段4は、前記枠体8
に搬送方向A下流側になるにつれて上方に傾斜して取付
けられている。前記第1撹拌手段3から供給された第1
流動物にB液を混合するにあたっては、第2ノズル35
から3kgf/cm2の圧力で流量が0.06リットル
/分とされる。またスクリューコンベア34は、2.3
〜9.2rpmの回転数で回転駆動され、約3.5〜1
4.0リットル/分の流量で撹拌・混合することができ
る。
【0025】このような第2撹拌手段4のケーシング3
3には、その搬送方向A下流側の端部近傍で下方に延び
る分岐管51が一体的に形成され、蛇腹状の可撓管53
を介して振動を伝達することなく第1脱水手段5が接続
される。この第1脱水手段5は、ケーシング54と、ケ
ーシング54の内部空間55内に突出して設けられ、第
2撹拌手段4から供給された第2流動物を重力脱水する
ためのフィルタ56とを有する。ケーシング54の頂板
57には前記可撓管53が接続される立上り管58が固
定され、フィルタ56に臨んで開口部59が形成され
る。
【0026】前記フィルタ56は、ケーシング54の排
出口60寄りになるにつれて下方に傾斜した多孔板61
と、多孔板61の下方に配置され、多孔板61とは逆方
向に傾斜した受け板63とを有する。受け板63上に落
下した濾水は排水管64を介して外部に排出される。こ
のようなフィルタ56によって、開口部59から多孔板
61上に落下した第2流動物が重力脱水され、その濾水
は受け板63上に落下し、フロックは多孔板61に沿っ
て底板65上に落下し、排出口60から外部に排出され
る。このような第1脱水手段5によって、第2撹拌手段
4で生成された第2流動物から約30%程度の水を除去
することができる。なお、第1脱水手段5は、第2撹拌
手段4に着脱自在に接続されるとともに、第2接続手段
としての可撓管53によって、第2撹拌手段4と第1脱
水手段5とは相互の変位が許容可能であり、第2撹拌手
段4からの振動が第1脱水手段5に影響しない。
【0027】上述の第1および第2撹拌手段3,4なら
びに第1脱水手段5は、撹拌制御手段66によって制御
される。すなわち、撹拌制御手段66は、液位検出器2
1からの出力に応答して、貯留槽9内のスラッジが最上
段の検出素子25によって検出されると、モータ18を
駆動させて第1撹拌翼11を撹拌動作を開始させるとと
もに、流量制御弁V2を開放して第1ノズル10からA
液を噴射させる。その後、予め定める時間、たとえば廃
泥水の性状に応じた時間が経過すると、ボール弁V1を
開放させて、貯留槽9内のスラッジとA液との混和物、
すなわち第1流動物を第2撹拌手段4に導く。このと
き、流量制御弁V3を開放させて第2ノズル35からB
液を噴射させるとともに、モータ47を駆動してスクリ
ューコンベア34を矢符B方向に回転駆動させる。この
ようにして、第1および第2撹拌手段3,4の一連の動
作をいわば自動的に制御することができるように構成さ
れている。
【0028】図3は、第2脱水手段7の平面図である。
図1をも参照して、第2脱水手段7は、濾布と呼ばれる
無端状の多孔質シート6と、シート6が巻掛けられて張
架される一対の搬送ローラ70,71と、各搬送ローラ
70,71間で前記シート6の走行方向Cに沿う一鉛直
平面73に関して一方側から前記鉛直平面73を超えて
他方側へ突出して交互に設けられ、鉛直軸線まわりに回
転自在な複数の脱水ローラ73a〜73eとを有する。
【0029】前記シート6は、走行方向C上流側に配置
される前記搬送ローラ70付近では、その搬送ローラ7
0の外周面に沿って水平に広げられた状態にあり、走行
方向C下流側になるにつれて大略的にV字状のガイド板
74に沿って上方に開放したU字状に折畳まれ、一対の
ガイドローラ75a,75bによって挟持され、テンシ
ョンローラ76によって支持される。このテンションロ
ーラ76よりも走行方向C下流側では、前記シート6は
各脱水ローラ73a〜73eによって鉛直平面72に関
して水平方向両側に蛇行しながら走行した後、テンショ
ンローラ77および一対のガイドローラ78a,78b
を介して折畳まれた状態から水平に拡開し、走行方向C
下流側の搬送ローラ71付近ではその外周面に沿って水
平に広げられた状態となっている。
【0030】前記シート6には、その幅方向、すなわち
図3の上下方向両端部に接合部材であるマジックテープ
79a,79bが周方向全周にわたって固着される。各
マジックテープ79a,79bは、相互に着脱自在であ
って、走行方向C上流側のガイドローラ75a,75b
と走行方向下流側のガイドローラ78a,78bとの間
では相互に係着して、シート6は袋状となっている。そ
のため、シート6内のフロックは、脱水ローラ73a,
73eによって押圧されても外部に漏出するおそれはな
い。搬送ローラ71上には、平坦な掻取部材80が設け
られ、脱水後のフロックの固形物が掻取られる。
【0031】前記脱水ローラ73a〜73eは、ブラケ
ット81に軸83によって軸支され、ブラケット81は
変位駆動手段である空気圧シリンダ84a〜84eによ
ってシート6を押圧または離反する方向に前進/後退変
位駆動して、シート6内のフロックの圧縮力を調整する
ことができるように構成されている。各空気圧シリンダ
84a〜84eには、圧縮空気圧源85からの圧縮空気
が流量制御弁V4を介して供給される。
【0032】走行方向C上流側の搬送ローラ70は、案
内レール86(図1参照)に沿って変位自在な軸受87
a,87bによって軸支され、各軸受87a,87bは
空気圧シリンダ88a,88bによって変位駆動され
る。各空気圧シリンダ88a,88bには、前記圧縮空
気圧源85からの圧縮空気が流量制御弁V5,V6を介
して供給され、シート6の張力を調整することができ
る。走行方向C下流側の搬送ローラ71は、軸受89
a,89bによって軸支され、駆動源であるモータ90
からの回転力が減速されて図示しないチエンおよびスプ
ロケットホイールなどを介して伝達される。
【0033】前記シート6の下張架部分6a(図1参
照)の下方には、洗浄用噴射ノズル93が備えられ、た
とえば水道水などの洗浄水が流量制御弁V7を介して供
給される。各流量制御弁V5,V6,V7およびモータ
90は、脱水制御手段91によって制御される。前記シ
ート6の走行速度は、たとえば1.2〜4.3m/分程
度であり、また脱水処理能力は2.4〜8.6リットル
/分程度である。
【0034】図4は、撹拌制御手段66の電気的構成を
示すブロック図である。撹拌制御手段66は、自動運転
スイッチSW1、停止スイッチSW2、第1撹拌スイッ
チSW3、第2撹拌スイッチSW4、A液供給スイッチ
SW5およびB液供給スイッチSW6を有し、各スイッ
チSW1〜SW6および前記液位検出器21からの出力
が、中央処理装置(CPU)などによって実現される制
御回路94に入力される。自動運転スイッチSW1を押
圧操作したときには、タイマ95からのタイミング信号
によって、制御回路94は制御信号を出力してボール弁
V1および流量制御弁V2,V3およびモータ18,4
7を駆動/停止させる。装置内で異常が生じたときに
は、ブザーあるいはランプなどによって実現される警報
手段96を能動化させて報知する。また自動運転スイッ
チSW1を押圧せずに、他のスイッチSW3〜SW6を
押圧操作したときには、第1および第2撹拌手段3,4
の各工程は個別的に作動する。すなわち第1撹拌スイッ
チSW3を押圧操作したときには、モータ8が駆動さ
れ、第2撹拌スイッチSW4を押圧操作したときにはモ
ータ47が駆動される。またA液供給スイッチSW5が
押圧操作されたときには流量制御弁V2だけが開放さ
れ、B液供給スイッチSW6が押圧操作されたときには
流量制御弁V3だけが開放される。このようにして自動
的あるいは個別的に第1および第2撹拌手段3,4を制
御することができる。なお、各スイッチSW1〜SW6
は、図示しない制御盤などに設けられている。
【0035】図5は、脱水制御手段91の電気的構成を
示すブロック図である。脱水制御手段91は、中央処理
装置(CPU)などによって実現される制御回路97を
有し、シート駆動用スイッチSW10と、脱水ローラ駆
動用スイッチSW11、張力調整用スイッチSW12お
よび洗浄用スイッチSW13からの各出力が入力され
る。シート駆動用スイッチSW10を押圧操作したとき
には、制御回路97からの制御信号によってモータ90
が駆動され、脱水ローラ駆動用スイッチSW11を押圧
操作したときには流量制御弁V4が開放されて各空気圧
シリンダ84a〜84eに圧縮空気が供給され、各脱水
ローラ73a〜73eが伸長する。このとき、各ローラ
73a〜73eの突出量は事前に調整されており、本実
施例では走行方向C下流側になるにつれて突出量が大き
くなるように設定されている。これによって走行方向C
下流側になるにつれてシート6内のフロックに大きな圧
縮力を与えることができる。
【0036】また張力調整用スイッチSW12を押圧操
作したときには、流量制御弁V5,V6が開放されて各
空気圧シリンダ88a,88bのピストン棒が伸長さ
れ、シート6が緊張される。さらに、洗浄用スイッチS
W13を押圧操作したときには、流量制御弁V7が開放
されて洗浄水噴射用ノズル93から洗浄水がシート6の
下張架部分6に向けて噴射されて、シート6に付着して
いるフロックが洗い流され、目詰りを防止することがで
きる。
【0037】本件発明者は、A液およびB液の特性を実
験によって確かめた。この実験について、以下に説明す
る。
【0038】実験に用いた試料1〜試料4は、ボーリン
グ用あるいは建設工事用として用いられる4種類のベン
トナイトであり、試料5は、現場で発生した廃泥水であ
り、これらの粒度組成を表1に示す。
【0039】
【表1】
【0040】この実験では、増粘剤として使用するA液
の特性を知るために、ベントナイト濃度とA液濃度の配
合を変えて粘度、API規格濾過試験を行い、次にベン
トナイト濃度3%、A液濃度0.1%の泥水へ凝集剤で
あるB液を加え、フロック形成後に加圧試験を行い、脱
水ケーキおよび濾水の性状を検討した。
【0041】前記加圧試験は、内径100mmのモール
ド内に通気度3000cm3 /分・cm2 の濾布と各試
料1〜5を厚さ20mmにセットし、両面排水状態で加
圧した。このときの加圧圧力は1kgf/cm2 で一定
とし、加圧時間を0.25、0.5、1.0、2.0、
4.0、8.0、30.0分でそれぞれ加圧し、次に加
圧時間を2分として0.5、1.0、2.0、4.0、
8.0kgf/cm2の圧力で加圧した。
【0042】その結果、増粘剤A液の特性に関しては、
試料2について、A液濃度とファンネル粘度および泥水
量の関係は、図6に示されるとおりである。同図におい
て、ファネル粘度とベントナイト濃度との関係は、ライ
ンL1をA液濃度0.05%とし、ラインL2をA液濃
度0.1%とし、ラインL3をA液濃度0.2%とし、
ラインL4をA液濃度0.0%として示している。また
濾水量とベントナイト濃度との関係は、ラインL10を
A液濃度0.05%とし、ラインL11をA液濃度0.
1%とし、ラインL12をA液濃度0.2%とし、ライ
ンL13をA液濃度0.0%として示している。A液を
添加しない場合に比べて、粘性が著しく上がっているこ
とから、A液の増粘効果の高いことが認められる。また
A液の添加によって、濾水量が約半分に下がることが認
められる。
【0043】加圧脱水に関しては、加圧時間(対数表
示)と含水率との関係が図7に示されるように求められ
た。含水率は時間の経過とともにほぼ直線的に減少し、
含水率の減少割合が加圧時間1〜2分を境に低くなるこ
とが理解される。
【0044】さらに脱水ケーキの含水率とせん断強度と
の関係は、加圧圧力と含水率との関係として図8に示さ
れ、また加圧圧力と脱水ケーキのせん断強度との関係は
図9に示される。含水率は脱水が困難なベントナイト
(試料1〜試料4)においても、加圧圧力1.0kgf
/cm2 以上でw′=85%以下になる。また試料5
は、シルト分の多い現場サンプルであるけれども、加圧
圧力を1.0kgf/cm2で含水率w′=53.2%に
抑えることができ、さらに加圧圧力2.0kgf/cm
2 以上で含水率を50%以下に抑えることが確認され
た。この実験では、加圧圧力1.0kgf/cm2 でベ
ーンせん断強度Su=0.24〜0.33kgf/cm
2、加圧圧力2.0kgf/cm2でSu=0.40〜
0.50kgf/cm2 を示す。したがって厚生省の
「建設廃棄物ガイドライン」に規定される産業廃棄物扱
いになる汚泥の基準が「一軸圧縮強度が概ね0.5kg
f/cm2 以下」としていることから、脱水ケーキのせ
ん断強度がベーンせん断強度Su≒qu/2と考える
と、Su≒0.25kgf/cm2 以上であるので、前
記基準を満足している。
【0045】さらに廃泥水の減容化に関しては、廃泥水
から脱水ケーキになるまでに、どれだけ体積が減少する
かを加圧圧力と体積減少率との関係として、図10に示
される結果が得られた。同図から、体積減少率が75%
(試料5)以上になることが理解される。
【0046】以上のような実験結果から,A液は高分子
結合作用によって、きわめて粘度の低い水溶液状の廃泥
水から水分を分離させて粘度を向上することが確かめら
れた。またB液は粒子が微細な廃泥水に対して大きな凝
集作用を有し、高い脱水性を得ることができることが確
かめられた。
【0047】次に、このようなA液とB液とを用いて、
ベルトプレス形脱水処理装置1による脱水処理動作につ
いて説明する。図1〜図3をも参照して、水中ポンプな
どによって汲上げられた廃泥水は貯留槽9内へ供給さ
れ、最下段に配置される検出素子23によって検出され
ると、撹拌制御手段66からの制御信号によって流量制
御弁V1が閉じられ、貯留槽9内に廃泥水が貯留される
につれて最上段の検出素子25が検出したとき、第1撹
拌翼11が回転動作を開始するとともに、噴射ノズル1
0からA液が噴射されて撹拌しながら混合される。この
A液の噴射量については、前記タイマ95に廃泥水の性
状に応じて予め設定された時間、たとえば2〜6秒間噴
射され、前記水中ポンプを停止させると同時に流量制御
弁V2が開放されて、廃泥水とA液とが混合された第1
流動物が第2撹拌手段4に供給される。
【0048】この流入と同時に撹拌制御手段66からの
制御信号によって流量制御弁V3が開かれ、第2ノズル
35からB液が噴射されるとともに、モータ47が電力
付勢されてスクリューコンベア34が回転動作を開始す
る。これによって供給された第1流動物は、B液ととも
に撹拌されて混合され、第2流動物として第1脱水手段
5に供給される。ここでは第2流動物から濾水がフィル
タ56によって濾過され、残余のフロックが排出口60
からシート6の搬送ローラ70近傍に落下する。このと
き、前記フィルタ56によって約30%の水が重力脱水
されているので、第2脱水手段7による脱水量が少なく
てすみ、脱水効率が向上されている。
【0049】前記搬送ローラ70近傍でシート6上に供
給されたフロックは、走行方向C下流側になるにつれて
U字状に折畳まれたシート6の底部付近に滞留し、図1
2に示されるように、シート6がガイドローラ75a,
75b間を通過することによって各マジックテープ79
a,79bは相互に係着してシート6の上方を塞ぎ、シ
ート6内のフロックの漏出が防止される。この状態でシ
ート6内のフロックは走行方向C下流側に搬送されて、
図13に示されるように脱水ローラ73a〜73eによ
って押圧される。このとき、各脱水ローラ73a〜73
eは鉛直方向に配置されているので、各脱水ローラ73
a〜73eが、シート6の一方表面98に当接したと
き、他方表面99からシート6内のフロックから押出さ
れた水が参照符100で示されるように流れ出す。この
ようにして各脱水ローラ73a〜73eによって一方表
面98だけを押圧するようにしたので、シート6内のフ
ロック中に小石などが混入していても、シート6の他方
表面99が小石のある部分で外方へ膨らんで、小石の噛
込みによるシート6の損傷を防止することができる。ま
た脱水率が不十分である場合には、前述したようにシー
ト6の張力を大きくして各表面98,99の張力を全体
として大きくし、さらに各脱水ローラ73a〜73eを
突出させて各脱水ローラ73a〜73e上の外方側とな
る他方表面99の張力を大きくし、シート6内に生じる
フロックの圧縮力を大きくし、脱水率を高めることがで
きる。
【0050】このようにして脱水ローラ73a〜73e
による脱水工程が終了すると、図15に示されるよう
に、シート6は開かれて各マジックテープ79a,79
bは相互に離脱し、略V字状となる。このシート6の表
面には、脱水後のフロックの脱水ケーキ101が付着し
ており、このケーキ101は掻取部材80によって掻取
られた後、シート6内に残着する粒子は噴射ノズル93
から噴射された洗浄水によって除去され、目詰りが防止
される。
【0051】前記シート6の脱水ローラ73a〜73e
による最大面圧は、1.5〜15kgf/cm2 程度で
ある。また前記第1流動物とB液との混合工程におい
て、B液の吸着効果を促進するために、廃泥水の粒子の
表面電荷に応じて陽イオン性高分子または陰イオン性高
分子を用いるようにしてもよく、さらに粒子の凝集と水
の清澄度とをともに得るため、高分子凝集剤と無機電解
質を併用するようにしてもよい。
【0052】以上のように高い含水率を得ることができ
る本件脱水処理装置1は、図16の平面図、図17の正
面図および図18の側面図に示されるように、トラック
などのような車両103の荷台104に乗載して現場に
搬入し、直接現場で廃泥水の処理作業を行うことができ
る。
【0053】このような脱水処理装置1によって本件発
明者は表2に示されるような粒度組成を有する試料6,
7について実験を行った。
【0054】
【表2】
【0055】これらの試料6,7は、図19および図2
0の土性三角図にも示されるように、試料6は茶褐色の
軽埴土であり、試料7は黒色の細砂質壌土である。脱水
後のケーキは、水分が試料6で50%、試料7が33%
であった。
【0056】このような脱水ケーキは、脱水以前の廃泥
水に比べて体積減少率75%以上とすることができ、廃
土量を格段に少なくすることができる。また、このよう
な脱水ケーキはシールドの裏込材、2次覆工コンクリー
ト、トンネル内路床、あるいは土地造成工事の盛土材な
どに再利用することができるとともに、コンクリートブ
ロック、レンガおよび焼物などの2次製品として再利用
することも可能である。
【0057】本発明の他の実施例として、図21に示さ
れるように第2撹拌手段4によって生成された第2流動
物を重力脱水するために、一対のローラ104,105
間にわたって巻掛けられて張架される多孔質材料から成
る脱水ベルト106を用いて搬送しながら脱水を行うよ
うにしてもよい。この場合、脱水ベルト106は、第2
脱水手段7のシート6への投入位置から離反するにつれ
て下方に傾斜させ、シート6内に濾水が落下しないよう
に配置されている。また脱水ベルト106の走行速度は
たとえば2.9m/分に選ばれ、2.9〜5.8リット
ル/分程度の脱水能力を有する。
【0058】
【発明の効果】請求項1記載の本発明によれば、第1撹
拌手段において増粘剤を添加し、第2撹拌手段において
凝集剤を添加するようにしたので、第1脱水手段によっ
て自然脱水あるいは重力脱水による脱水量を多くするこ
とができ、これによって後続する第2脱水手段による脱
水量を可及的に少なくすることができ、したがって構成
を複雑化および大形化することなしに効率よく脱水する
ことができる。しかも脱水ローラは鉛直に設けられかつ
交互に設けられているので、U字状に折畳まれたシート
内のフロック中に小石などが混入していても、シートを
損傷するおそれはない。
【0059】請求項2記載の本発明によれば、接合部材
によってシートの幅方向両端部を着脱自在に接合するこ
とができるので、U字状に折曲げられたシート内のフロ
ックが脱水ローラによって加圧されたとき、外部へ漏出
してしまうおそれはなく、したがってシート内のフロッ
クに大きな圧縮力を作用させて効率よく脱水を行うこと
ができる。
【0060】請求項3記載の本発明によれば、貯留槽と
第2撹拌手段とは第1接続手段によって相互に変位を許
容可能に接続されているので、振動などが伝達されるお
それはなく、振動に起因する故障の発生を防止すること
ができる。また第2撹拌手段と第1脱水手段とは第2接
続手段によって接続されているので、相互の変位を許容
可能に接続することができ、これによってもまた振動に
起因する故障などの発生を防止することができる。
【0061】請求項4記載の本発明によれば、撹拌制御
手段によって液位検出手段からの出力に応答して第1お
よび第2撹拌手段を制御するようにしたので、貯留槽に
廃泥水を供給してから第2流動物を得るまでの工程を自
動化することができ、脱水処理効率を向上することがで
きる。
【0062】請求項5記載の本発明によれば、脱水制御
手段によって変位駆動手段と張力調整手段および駆動源
を制御するようにしたので、脱水されるべきフロックの
性状に応じて前記シートの張力に従って前記シート内の
フロックへの圧縮力および脱水時間を調整して、希望す
る含水率の脱水ケーキを得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例の脱水処理装置1の全体の構
成を示す一部を切欠いた断面図である。
【図2】第1および第2撹拌手段3,4ならびに第1脱
水手段5の断面図である。
【図3】第2脱水手段7の断面図である。
【図4】撹拌制御手段66の電気的構成を示すブロック
図である。
【図5】脱水制御手段91の電気的構成を示すブロック
図である。
【図6】本件発明者による実験に用いられた試料1のA
液濃度とファンネル粘度および濾水量の関係を示すグラ
フである。
【図7】各試料1〜5の加圧時間と含水率との関係を示
すグラフである。
【図8】各試料1〜5の加圧時間と含水率との関係を示
すグラフである。
【図9】各試料1〜5の加圧時間とせん断強度との関係
を示すグラフである。
【図10】各試料1〜5の加圧圧力と体積減少率との関
係を示すグラフである。
【図11】図1の切断面線XI−XIから見た断面図で
ある。
【図12】図1の切断面線XII−XIIから見た断面
図である。
【図13】図1の切断面線XIII−XIIIから見た
断面図である。
【図14】図1の切断面線XIIII−XIIIIから
見た断面図である。
【図15】図1の切断面線XV−XVから見た断面図で
ある。
【図16】脱水処理装置1を車両103に乗載した状態
を示す平面図である。
【図17】脱水処理装置1を車両103に乗載した状態
を示す正面図である。
【図18】脱水処理装置1を車両103に乗載した状態
を示す側面図である。
【図19】本件発明者による実験に用いられた試料6の
土性を示す土性三角図である。
【図20】本件発明者による実験に用いられた試料7の
土性を示す土性三角図である。
【図21】本発明の他の実施例の一部の断面図である。
【符号の説明】
1 脱水処理装置 3 第1撹拌手段 4 第2撹拌手段 5 第1脱水手段 6 脱水シート 7 第2脱水手段 9 貯留槽 10 第1ノズル 11 第1撹拌翼 21 液位検出器 34 スクリューコンベア 35 第2ノズル 43 搬送ブレード 44 撹拌ブレード 56 フィルタ 66 撹拌制御手段 70,71 搬送ローラ 73a〜73e 脱水ローラ 91 脱水制御手段 93 洗浄水噴射ノズル V1 ボール弁 V2〜V7 流量制御弁
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 飯田 健三 新潟県新津市大字朝日46番地1 秋葉産業 株式会社内 (72)発明者 青木 芳春 新潟県新津市大字朝日46番地1 秋葉産業 株式会社内 (72)発明者 北村 明洋 大阪府大阪市天王寺区四天王寺1−5−43 村本建設株式会社 大阪本社内 (72)発明者 原田 宏恭 大阪府東大阪市本庄中1丁目12−2 株式 会社ベストエンジニアリング内

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 脱水処理されるべきスラッジが貯留され
    る貯留槽と、貯留槽内のスラッジに向けて増粘剤を噴射
    する第1ノズルと、貯留槽内のスラッジと増粘剤とを撹
    拌する第1撹拌翼とを有する第1撹拌手段と、 第1撹拌手段で生成された貯留槽内の第1流動物を、搬
    送方向下流側に搬送しながら撹拌する第2撹拌翼と、供
    給された第1流動物に搬送方向上流側で凝集剤を噴射す
    る第2ノズルとを有する第2撹拌手段と、 第2撹拌手段で生成された第2流動物をフィルタ上に供
    給して、遊離水とフロックとに分離する第1脱水手段
    と、 第1脱水手段で分離されたフロックが供給される単一枚
    の無端状の多孔質シートと、多孔質シートが巻掛けられ
    て張架され、水平軸線まわりに回転自在に設けられる一
    対の搬送ローラと、各搬送ローラ間で搬送方向に沿う一
    鉛直平面に関して一方側から前記鉛直平面を超えて他方
    側へ突出して交互に設けられる複数の脱水ローラとを有
    し、前記シートをU字状に折畳んだ状態で各脱水ローラ
    に沿って蛇行走行させてU字状シート内のフロックを圧
    縮して脱水する第2脱水手段と、 前記一対の搬送ローラのうちいずれか一方を回転駆動す
    る駆動源とを含むことを特徴とするベルトプレス形脱水
    処理装置。
  2. 【請求項2】 前記シートの幅方向両端部には、相互に
    着脱自在に接合する接合部材が設けられることを特徴と
    する請求項1記載のベルトプレス形脱水処理装置。
  3. 【請求項3】 前記貯留槽と第2撹拌手段とを相互の変
    位を許容可能に接続し、貯留槽内の第1流動物を第2撹
    拌手段の搬送方向上流側に導く第1接続手段と、 前記第2撹拌手段と第1脱水手段とを相互の変位を許容
    可能に接続し、第2撹拌手段の搬送方向下流側に搬送さ
    れた第2流動物を第1脱水手段の前記フィルタ上に導く
    第2接続手段とを含むことを特徴とする請求項1記載の
    ベルトプレス形脱水処理装置。
  4. 【請求項4】 前記第1撹拌手段には、貯留槽内に貯留
    されたスラッジの液位を検出する液位検出手段と、第1
    撹拌手段から第2撹拌手段への第1流動物の流路を開放
    /閉鎖する開閉手段とが設けられ、前記液位検出手段の
    出力に応答して、前記スラッジの性状に応じて第1およ
    び第2撹拌手段を制御する撹拌制御手段を備えることを
    特徴とする請求項1記載のベルトプレス形脱水処理装
    置。
  5. 【請求項5】 前記複数の脱水ローラを個別的に前進/
    後退変位する変位駆動手段と、前記一対の搬送ローラの
    うちいずれか他方を前記一方の搬送ローラに対して近接
    /離反変位して、前記シートの張力を調整する張力調整
    手段とを設け、前記フロックの性状に応じて前記変位駆
    動手段、張力調整手段および駆動源を制御する脱水制御
    手段を備えることを特徴とする請求項1記載のベルトプ
    レス形脱水処理装置。
JP4245201A 1992-09-14 1992-09-14 ベルトプレス形脱水処理装置 Expired - Fee Related JPH0712558B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP4245201A JPH0712558B2 (ja) 1992-09-14 1992-09-14 ベルトプレス形脱水処理装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP4245201A JPH0712558B2 (ja) 1992-09-14 1992-09-14 ベルトプレス形脱水処理装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH06234099A JPH06234099A (ja) 1994-08-23
JPH0712558B2 true JPH0712558B2 (ja) 1995-02-15

Family

ID=17130131

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP4245201A Expired - Fee Related JPH0712558B2 (ja) 1992-09-14 1992-09-14 ベルトプレス形脱水処理装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH0712558B2 (ja)

Families Citing this family (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP3783151B2 (ja) * 1998-06-24 2006-06-07 株式会社オメガ 廃棄物収容袋ないし廃棄物収容袋を用いた廃棄物処理システムおよび廃棄物処理装置
JP4247793B2 (ja) * 2005-06-30 2009-04-02 株式会社不動テトラ 排泥処理設備及び方法
JP5864306B2 (ja) 2012-03-02 2016-02-17 メタウォーター株式会社 汚泥濃縮機
WO2014084322A1 (ja) 2012-11-29 2014-06-05 メタウォーター株式会社 汚泥脱水システム

Also Published As

Publication number Publication date
JPH06234099A (ja) 1994-08-23

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US8070960B2 (en) Method of dewatering solids laden liquids utilizing a reusable filter element
US9149743B2 (en) Apparatus for dewatering solids-laden liquids
US8357292B2 (en) Water treatment system for surface cleaning apparatus
JP3234710B2 (ja) スラッジ処理装置
JPH0712558B2 (ja) ベルトプレス形脱水処理装置
KR100625211B1 (ko) 탈수차량 시스템
KR20050034668A (ko) 토사슬라임과 슬러지의 연속 진공흡입 이수이토 탈수재처리공법 및 그 장치
JP3135303B2 (ja) 高含水土の脱水方法
JPH1015598A (ja) 泥状物質の脱水方法および装置
KR0135655B1 (ko) 연못의 오니(汚泥) 수거기 및 그 처리장치
JP6755150B2 (ja) 高圧フィルタプレス式脱水装置
JPH10183683A (ja) 建設汚泥の減容化処理方法及び装置
JP3305396B2 (ja) 脱水装置
JP2978168B1 (ja) 浚渫土の脱水装置及び脱水方法
JP2870689B2 (ja) 堆積土の処理装置及び方法、水浄化装置及び方法
JP3566890B2 (ja) 固定式選別装置及びこの固定式選別装置を備えた泥濃式シールド工法における泥水再利用システム
JP3030192U (ja) 処理装置
JP4516239B2 (ja) 排泥水分離装置及び排泥水分離方法
KR920001473B1 (ko) 지반경화재 주입공법
JPS6150646B2 (ja)
JP3273358B2 (ja) 湖、沼浄化方法及び装置
JP2005131488A (ja) 油汚染土処理方法及びシステム
JPH02102706A (ja) 脱水装置
JP4093851B2 (ja) 濁水処理方法および装置
KR20050037453A (ko) 그라우팅 슬라임의 연속 진공흡입 이수이토 탈수재처리공법및 그 장치

Legal Events

Date Code Title Description
LAPS Cancellation because of no payment of annual fees