JP2978168B1 - 浚渫土の脱水装置及び脱水方法 - Google Patents

浚渫土の脱水装置及び脱水方法

Info

Publication number
JP2978168B1
JP2978168B1 JP32883398A JP32883398A JP2978168B1 JP 2978168 B1 JP2978168 B1 JP 2978168B1 JP 32883398 A JP32883398 A JP 32883398A JP 32883398 A JP32883398 A JP 32883398A JP 2978168 B1 JP2978168 B1 JP 2978168B1
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
stirring tank
dredged soil
stirring
gear
vacuum pump
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP32883398A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2000144796A (ja
Inventor
英俊 浅野
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Individual
Original Assignee
Individual
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Individual filed Critical Individual
Priority to JP32883398A priority Critical patent/JP2978168B1/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP2978168B1 publication Critical patent/JP2978168B1/ja
Publication of JP2000144796A publication Critical patent/JP2000144796A/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Treatment Of Sludge (AREA)

Abstract

【要約】 【課題】 埋立用として最適な浚渫土を安価に提供する
ための浚渫土の脱水装置及び脱水方法を提供する。 【解決手段】 撹拌槽内に螺旋状の撹拌翼2を一体に設
けて浚渫土が撹拌されながら出入りする中空通路23を
形成し、撹拌槽を受台上部に着装した回転ローラー上に
載置し、撹拌槽中央外周面部に設けたギアと大歯車とに
ギアチェーンを掛け、撹拌槽の先端部に着脱自在に取付
した蓋内に濾過網4を固着し、さらにホース5の先端部
を真空ポンプ15へ接続し、次いで直立杆13の上部の
突出軸へ嵌着した回転ローラーを撹拌槽の後部リングへ
遊嵌したことを特徴とする浚渫土の脱水装置、及び撹拌
槽に沈降分離によってある程度水分を除去した後の浚渫
土を投入し、撹拌槽を回転させることによって浚渫土を
撹拌しながら、真空ポンプにて撹拌槽内を真空状態にし
て、浚渫土中の水分を除去することを特徴とする浚渫土
の脱水方法を提供する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は浚渫土の脱水装置及
び脱水方法に関し、さらに詳しくは、埋立用として最適
な浚渫土を安価に提供するための浚渫土の脱水装置及び
脱水方法に関する。
【0002】
【従来の技術】リゾート開発や新空港の建設などに伴う
埋立地造成の際、盛土,あるいは路床路盤の締め固め施
工にあたって、転圧あるいは振動などの力を加えて人工
的に密度を高める。このことによって、粒子間の間隙は
せばめられ、かみ合わせがよくなり、粘着力も増大し安
定性が増すのである。このときの土の締め固まり方は、
土質,粒度のほか含水量によって大きく異なるため、最
も適切な含水量に調整する必要がある。
【0003】従来、埋立用の土砂は、海底の土砂を浚渫
機にてさらい、ポンプにて、海上を這っているフロート
を側部に備えたパイプを通って陸上に設けられた土砂仮
置場に輸送され、その後土砂中の含有水分を沈降分離に
よって除去することによって得られ、そして、その得ら
れた土を所定地まで搬送して埋め立て、締め固めてい
く。又は、埋立地に土砂仮置場を設けて沈降分離にて水
分を除去した土を直接そのまま締め固めていくなどの方
法で埋立を行なっていた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、短期間の沈降
分離処理のみでは、へどろや有機物などを含む土砂の水
分の除去が十分にできないため、浚渫土がしっかりと締
め固められ、安定するのには余りにも長い年月を必要と
し、埋立計画期間中に間に合わず、現実にそぐわない問
題点があった。
【0005】よって、上述の方法で得られた浚渫土をベ
ルトコンベヤに載せ、浚渫土に熱風をかけて水分を除去
するなどの方法もあるが、この方法では熱風を発生させ
るための電力が多く必要であり、大変ユーティリティー
コストが嵩みすぎるため、現実的にはほとんど実施され
ていない。そこで、現在では浚渫土へセメントや化学薬
剤などを添加して水分を除去して早く締め固めるという
方法が一般的に行われているが、この方法においても、
浚渫土に添加するセメントや薬剤の量が余りにも膨大に
必要であり、ひいてはコストが嵩み経済的負担が余儀な
くされる現状である。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は上記課題を解決
するためになされたものであって、その要旨とするとこ
ろは、撹拌槽内に螺旋状の撹拌翼を一体に設けて浚渫土
が撹拌されながら出入りする中空通路を形成し、該撹拌
槽を受台上部に着装した回転ローラー上に載置し、撹拌
槽中央外周面部に円周状に設けたギアと駆動モーター軸
に嵌入固止した大歯車とにギアチェーンを掛け、撹拌槽
の先端部に着脱自在に取付した蓋内に濾過網を固着し、
さらにホースの先端部を蓋の口部へOリングを介在して
遊嵌すると共に後端部を真空ポンプへ接続し、次いで受
台後部の直立杆の上部の突出軸へ回転自由に嵌着した回
転ローラーを撹拌槽の後部リングへ遊嵌したことを特徴
とする浚渫土中の水分を除去できる浚渫土の脱水装置、
及び撹拌翼を設けた撹拌槽に、沈降分離によってある程
度水分を除去した後の浚渫土を投入し、撹拌槽を回転さ
せることによって浚渫土を撹拌しながら、真空ポンプに
て撹拌槽内を真空状態にして、浚渫土中の水分を除去で
きることを特徴とする浚渫土の脱水方法を提供する。次
に本発明の実施の形態を図面を参照しながら説明する。
【0007】
【発明の実施の形態1】図1,2に於いて、1は後部中
央にリング14を突設してなる長方形の金属製の撹拌槽
であって、この撹拌槽1内に螺旋状の撹拌翼2が一体に
設けられ、中空通路23が形成されている。3は、撹拌
槽1の前側入口部に着脱自在に取付してある蓋で、この
蓋3の後方内側に濾過網4が固着されている。5は可撓
性のホースで、このホース5の先端部が蓋3の口部6に
Oリング7,7を介在して遊嵌されており、ホース5の
後端部は真空ポンプ15へ接続されている。8は後部に
垂直に直立杆13を立てて一体に設けてなる撹拌槽1の
受台であって、この受台8の中央部に駆動モーター9が
設置されており、該駆動モーター9の軸22には、大歯
車10が嵌入固止されている。
【0008】11,12は受台8の前後両側部に設けた
支持軸20,21にそれぞれ着装されている回転ローラ
ーである。そして、この回転ローラー11,12上に撹
拌槽1が載置され、回転ローラー11,12によって撹
拌槽1の回転を円滑にしている。16は、受台8の直立
杆13の上部から撹拌槽1のリング14中へ突出してい
る突出軸であって、この突出軸14へ回転ローラー16
が回転自由に嵌着されていて、回転ローラー16はリン
グ14内へ嵌入固着されている。18は撹拌槽1の中央
外周面部に設けられた円周状のギアで、このギア18と
駆動モーター9のモーター軸22に嵌入固止されている
大歯車10とにギアチェーン19が掛けられている。
【0009】本発明の脱水装置を使用して浚渫土の脱水
を行なうには、まず着脱自由の蓋3を開放してベルトコ
ンベヤなどによって搬送されてくる浚渫土を撹拌槽内へ
搬入を始める。浚渫土の搬入を始めたら、駆動モーター
9を起動させ図2矢印X方向に大歯車10を回転させ
る。すると大歯車10の回転にともなって、大歯車10
と撹拌槽のギアとに掛けてあるギアチェーン19が回転
を始めると撹拌槽が矢印X方向に回転を始める。このと
き、撹拌槽1の回転は受台8上前後に計4箇所設けられ
た回転ローラー11,12との回転によって円滑に行わ
れる。
【0010】撹拌槽の回転が始まると、撹拌槽1内には
螺旋状の撹拌翼2が設けられているため、浚渫土は、中
空通路23を通過しながら撹拌翼2の矢印X方向の回転
によって撹拌され撹拌槽1内後方に押し込まれていく。
このように撹拌槽1を回転させることによって浚渫土を
撹拌槽1後方へ押し込みながら投入されていく。そして
所定量の浚渫土を投入終了後、撹拌槽1の回転を止めて
蓋3を閉める。蓋3を閉めたら再び撹拌槽1を矢印X方
向に回転させ、真空ポンプ15を起動させ真空ポンプ1
5の起動によって徐々に撹拌槽1内が真空状態になり、
浚渫土は撹拌されているため均等に浚渫土中の含有水分
の蒸発が起こる。また、このとき真空ポンプ15は撹拌
槽1内の空気を吸うことによって空気を除き撹拌槽1内
を真空状態にするため、浚渫土が空気と共に真空ポンプ
15に引き込まれ、真空ポンプ15の故障を引き起こさ
ないよう蓋3の内側部分には濾過網4が設けられてい
る。
【0011】真空ポンプ15を起動し、真空状態にさせ
てから所定時間経過後、撹拌槽1の回転を停止させる。
そして真空ポンプ15の起動停止を行なった後、蓋3を
開放する。蓋3を開放後、今度は駆動モーター9を逆方
向に起動させ図1矢印Y方向に大歯車10を回転させ
る。すると大歯車10の回転にともなって、大歯車10
に掛け嵌めしてあるギアチェーン19が回転を始めると
ギアチェーン19と噛合しているギア18よって撹拌槽
が矢印Y方向に回転を始める。回転が始まると、浚渫土
は中空通路23を通過しながら撹拌翼2の矢印Y方向の
回転によって徐々に撹拌槽1前方に移送され、終には蓋
3が外されて開放状態になっている撹拌槽1前方より、
脱水後の浚渫土が外部へ排出される。
【0012】
【発明の実施の形態2】上述のような脱水装置を利用し
て埋立地造成のために適切な水分量を有する土砂を得る
ために、先ず海底の土砂を浚渫機にてさらい、ポンプに
て、海上を這っているフロートを側部に備えたパイプを
通って陸上に設けられた土砂仮置場に輸送され、その後
土砂中の含有水分を沈降分離によって除去する。次い
で、図1の矢印X方向に撹拌槽1を回転させながら、前
述のある程度水分が除去された浚渫土を投入する。所定
量まで投入完了後、蓋3を閉め、引き続き図1の矢印X
方向に回転させながら、真空ポンプ15を起動し、撹拌
槽1内を真空状態にさせて浚渫土の脱水を行なう。所定
時間終了後、真空状態を解除後真空ポンプ15を停止
し、蓋3を開放する。次いで、図1矢印Y方向に撹拌槽
1を回転させることによって、浚渫土が中空通路23を
通過しながら撹拌翼2の矢印Y方向の回転によって前方
へ移動し、撹拌槽1より順次排出される。
【0013】
【発明の効果】本発明の脱水装置は上述のようであるか
ら、撹拌槽内に螺旋状の撹拌翼を設けたため、撹拌槽の
回転方向を変更するのみで浚渫土の出し入れが容易にで
き、尚且つ、撹拌翼が浚渫土を効率良く撹拌するため、
浚渫土の脱水が均等に行われる。撹拌槽内を真空状態に
させて浚渫土の脱水を行なう際蓋に濾過網が固着してあ
るから浚渫土が空気と共に真空ポンプに引き込まれ、真
空ポンプが故障しないようにした。また、撹拌槽の荷重
を受台に設けられた回転ローラーにて支えられながら撹
拌槽が回転するため、撹拌槽の回転が円滑に行われる。
【0014】さらに、本発明の脱水方法は上述のようで
あるから、従来の熱風乾燥のように多量の電力が必要な
く、また膨大な量のセメントや薬剤を使用しないためコ
ストが安くすみ、埋立用として最適な水分量を有する浚
渫土を安価に提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の脱水装置の参考縦断面図である。
【図2】図1の一部欠截したA−A断面図である。
【符号の説明】
1 撹拌槽 2 撹拌翼 3 蓋 4 濾過網 5 ホース 6 口部 7 Oリング 8 受台 9 駆動モーター 10 大歯車 11,12 回転ローラー 13 直立杆 14 リング 15 真空ポンプ 16 回転ローラー 17 突出軸 18 ギア 19 ギアチェーン 20,21 支持軸 22 モーター軸 23 中空通路

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 撹拌槽内に螺旋状の撹拌翼を一体に設け
    て浚渫土が撹拌されながら出入りする中空通路を形成
    し、該撹拌槽を受台上部に着装した回転ローラー上に載
    置し、撹拌槽中央外周面部に円周状に設けたギアと駆動
    モーター軸に嵌入固止した大歯車とにギアチェーンを掛
    け、撹拌槽の先端部に着脱自在に取付した蓋内に濾過網
    を固着し、さらにホースの先端部を蓋の口部へOリング
    を介在して遊嵌すると共に後端部を真空ポンプへ接続
    し、次いで受台後部の直立杆の上部の突出軸へ回転自由
    に嵌着した回転ローラーを撹拌槽の後部リングへ遊嵌し
    たことを特徴とする浚渫土中の水分を除去する浚渫土の
    脱水装置。
  2. 【請求項2】 埋立用として最適な浚渫土を提供するた
    めに、撹拌翼を設けた撹拌槽に、沈降分離によってある
    程度水分を除去した後の浚渫土を投入し、撹拌槽を回転
    させることによって浚渫土を撹拌しながら、真空ポンプ
    にて撹拌槽内を真空状態にして、浚渫土中の水分を除去
    することを特徴とする浚渫土の脱水方法。
JP32883398A 1998-11-04 1998-11-04 浚渫土の脱水装置及び脱水方法 Expired - Fee Related JP2978168B1 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP32883398A JP2978168B1 (ja) 1998-11-04 1998-11-04 浚渫土の脱水装置及び脱水方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP32883398A JP2978168B1 (ja) 1998-11-04 1998-11-04 浚渫土の脱水装置及び脱水方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2978168B1 true JP2978168B1 (ja) 1999-11-15
JP2000144796A JP2000144796A (ja) 2000-05-26

Family

ID=18214606

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP32883398A Expired - Fee Related JP2978168B1 (ja) 1998-11-04 1998-11-04 浚渫土の脱水装置及び脱水方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2978168B1 (ja)

Families Citing this family (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP5625331B2 (ja) * 2009-11-20 2014-11-19 株式会社浅見製作所 土質改良装置
CN107740459B (zh) * 2017-11-08 2020-07-10 海门市初享工业设计有限公司 一种水利工程清淤装置

Also Published As

Publication number Publication date
JP2000144796A (ja) 2000-05-26

Similar Documents

Publication Publication Date Title
CN106968629A (zh) 一种全井段钻屑及废弃钻井液不落地处理装备
CN107803930A (zh) 一种混凝土高效搅拌输送装置
CN112057950A (zh) 一种河道垃圾污染处理过滤系统
CN109020152A (zh) 一种移动式泥浆脱水固化系统
JP2978168B1 (ja) 浚渫土の脱水装置及び脱水方法
CN208266957U (zh) 一种河道清淤船
CN211056949U (zh) 一种河涌淤泥脱水设备
CN210917538U (zh) 一种河湖生态清淤设备
JP3146280B2 (ja) 濁水処理装置
CN215692102U (zh) 一种混凝土生产用砂料回收设备
CN212102295U (zh) 一种吸污净化车格栅过滤装置
CN212417261U (zh) 一种污水处理用淤泥排除装置
CN208995365U (zh) 一种移动式泥浆脱水固化系统
JPH06234099A (ja) ベルトプレス形脱水処理装置
CN116119789B (zh) 一种基于绿色施工的基坑降水沉淀收集装置及方法
JP2003094023A (ja) 汚染地盤の固化処理工法
JP2000024796A (ja) 濁水処理装置におけるスラリーの脱水装置及びその使用方法
JPH0474041B2 (ja)
JPS5933008B2 (ja) れき及びずり混入泥水の分離装置
CN216396070U (zh) 一种河道底泥搅拌装置
JPH10183683A (ja) 建設汚泥の減容化処理方法及び装置
CN215948315U (zh) 一种水利工程用清淤装置
JPH0512003B2 (ja)
CN213052079U (zh) 一种治理土壤污染的透析装置
JPS6150646B2 (ja)

Legal Events

Date Code Title Description
LAPS Cancellation because of no payment of annual fees