JP6755150B2 - 高圧フィルタプレス式脱水装置 - Google Patents

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Description

本発明は、高圧フィルタプレス式脱水装置に関する。より詳細には、本発明は、スラリーを脱水して脱水ケーキを生成する高圧フィルタプレス式脱水装置に関する。
港湾、湖沼、河川、池及び掘割等に堆積する土砂、ゴミ及びヘドロ等を取除くことにより、水深の確保、悪臭の発生防止及び水生物の保護を図るために実施される浚渫工事が知られている。浚渫工事で発生する浚渫底泥は、含水率が高い液状のものであり、浚渫汚泥とも呼されている。
浚渫汚泥からゴミ、石及び砂礫を取り除いた原液(スラリーとも称される)から水分を分離して減量化する方法として、高圧フィルタプレス式脱水装置が利用されている。高圧フィルタプレス式脱水装置による脱水処理では、まず、吐出量が比較的大きい低圧ポンプを起動して、スラリーが貯蔵されるスラリー槽から高圧フィルタプレス式脱水装置の濾室にスラリーを移送して濾室に急速に充填する。次いで、吐出圧が比較的大きい高圧ポンプを起動してスラリーを濾室に高圧打ち込みする。このような処理により、高圧フィルタプレス式脱水装置の濾室で高圧脱水されたスラリーは、板状の脱水ケーキになり、高圧フィルタプレス式脱水装置から排出される。
高圧フィルタプレス式脱水装置から排出された板状の脱水ケーキを再利用するための種々の技術が提案されている。
特許文献1及び2には、高圧フィルタプレス式脱水装置で生成される板状の脱水ケーキに分割用の溝を形成するために、溝形成部材を濾枠板の濾過面に格子状に配置される技術が記載されている。特許文献1及び2に記載されるように、濾枠板の濾過面に格子状に溝形成部材を配置することで、板状の脱水ケーキを分割して、形状が均一な一群の脱水ケーキ脱水ケーキを形成することができ、脱水ケーキの再利用が容易になる。
特開平6−106196号公報 特開2014−108397号公報
しかしながら、濾枠板の濾過面に格子状に溝形成部材を配置すると、スラリーに含まれる水分が排水されずに溝形成部材の近傍で滞留して、板状の脱水ケーキを分割して生成される一群の脱水ケーキの含水比が不均一になるおそれがあった。
溝形成部材を濾過面に配置せずに板状の脱水ケーキを形成し、形成された板状の脱水ケーキを破砕機によって破砕することで、含水比が均一な脱水ケーキを生成することができる。しかしながら、板状の脱水ケーキを破砕すると、亀裂の発生等の破砕による強度低下が発生するおそれがあると共に、形成された脱水ケーキの角部が切断されるなどして、所望の粒度よりも粒度が小さい脱水ケーキが形成されるおそれがある。また、板状の脱水ケーキを破断するためには、脱水ケーキが所望の強度を有するまで乾燥させた後に粉砕する必要があるため、脱水ケーキを乾燥させる場所及び時間を確保する必要があり、処理コストが増加するおそれがある。
本発明は、このような課題を解決するものであり、板状の脱水ケーキを分割して、形状及び含水比が均一な一群の脱水ケーキを低コストで生成可能な高圧フィルタプレス式脱水装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明に係る高圧フィルタプレス式脱水装置は、スラリーを濾過する濾過面が対向配置された第1濾枠板及び第2濾枠板と、第1濾枠板の濾過面に配置された第1濾布と、第2濾枠板の濾過面に配置された第2濾布と、第1方向に延伸する第1線状部と第1方向に直交する第2方向に延伸する第2線状部とにより形成された格子状の形状を有し且つ第1濾枠板と第1濾布との間に配置されて、スラリーから生成された脱水ケーキを収容する凹形状の複数の第1収容部を形成する第1溝形成部材と、第1方向に延伸する第3線状部と第2方向に延伸する第4線状部とにより形成された格子状の形状を有し且つ第2濾枠板と第2濾布との間に配置されて、スラリーから生成された脱水ケーキを収容する凹形状の複数の第2収容部を形成する第2溝形成部材と、を有し、第1溝形成部材は、複数の第1収容部のそれぞれと、隣接する少なくとも1つの第1収容部との間で通水可能な第1通水路が形成され、第2溝形成部材は、複数の第2収容部のそれぞれと、隣接する少なくとも1つの第2収容部との間で通水可能な第2通水路が形成されることを特徴とする。
さらに、本発明に係る高圧フィルタプレス式脱水装置では、第1通水路は、複数の第1収容部のそれぞれと、複数の第1収容部のそれぞれの第1方向及び第2方向に隣接する第1収容部のそれぞれとの間に形成され、第2通水路は、複数の第2収容部のそれぞれと、複数の第2収容部の第1方向及び第2方向に隣接する第2収容部のそれぞれとの間に形成されことが好ましい。
さらに、本発明に係る高圧フィルタプレス式脱水装置では、第1通水路は、第1濾枠板の濾過面と対向する第1線状部及び第2線状部の底面に形成され且つ隣接する第1収容部の間を貫通する凹部を含み、第2通水路は、第2濾枠板の濾過面と対向する第3線状部及び第4線状部の底面に形成され且つ隣接する第2収容部の間を貫通する凹部を含むことが好ましい。
さらに、本発明に係る高圧フィルタプレス式脱水装置では、第1通水路は、第1濾枠板の濾過面の反対側に位置する第1線状部及び第2線状部の頂部の一部を切削して形成された切削部を含み、第2通水路は、第2濾枠板の濾過面の反対側に位置する第3線状部及び第4線状部の頂部の一部を切削して形成された切削部を含むことが好ましい。
さらに、本発明に係る高圧フィルタプレス式脱水装置では、第1線状部及び第2線状部に形成された切削部は、第1線状部及び第2線状部のそれぞれの高さの1/2以上2/3以下の高さを有し、第3線状部及び第4線状部に形成された切削部は、第3線状部及び第4線状部のそれぞれの高さの1/2以上2/3以下の高さを有することが好ましい。
本発明に係る高圧フィルタプレス式脱水装置によれば、板状の脱水ケーキを分割して、形状及び含水比が均一な一群の脱水ケーキを低コストで生成することができる。
脱水処理システムの一例を示す図である。 図1に示す脱水処理システムの部分拡大図である。 高圧ポンプの概念図である。 濾枠の一例の斜視図である。 (a)は図4に示す濾枠の正面図であり、(b)は図4に示す濾枠の背面図である。 (a)は図4に示す濾枠の側面図であり、(b)は図4に示す濾枠の平面図である。 図4に示す濾枠の分解斜視図である。 (a)は図7に示す第1溝形成部材の部分拡大平面図であり、(b)は(a)のA−A´線に沿う断面図であり、(c)は(a)のB−B´線に沿う断面図である。 (a)は図7に示す第2溝形成部材の部分拡大平面図であり、(b)は(a)のA−A´線に沿う断面図であり、(c)は(a)のB−B´線に沿う断面図である。 図4に示す濾枠を使用する高圧フィルタプレス式脱水装置の脱水処理工程を示す図であり、(a)は準備工程を示し、(b)は濾過工程を示し、(c)は残液処理工程を示し、(d)は開枠工程を示す図である。 (a)は溝形成部材に通水路が形成されていない高圧フィルタプレス式脱水装置における濾過工程における濾室内のスラリー及び水の流れを示す図であり、(b)は図4に示す高圧フィルタプレス式脱水装置1における濾過工程における濾室内のスラリー及び水の流れを示す図である。 (a)は第1変形例に係る第1溝形成部材の部分拡大平面図であり、(b)は(a)のA−A´線に沿う断面図であり、(c)は(a)のB−B´線に沿う断面図である。 (a)は第2変形例に係る第1溝形成部材の部分拡大平面図であり、(b)は(a)のA−A´線に沿う断面図であり、(c)は(a)のB−B´線に沿う断面図である。 (a)は第3変形例に係る第1溝形成部材の部分拡大平面図であり、(b)は(a)のA−A´線に沿う断面図であり、(c)は(a)のB−B´線に沿う断面図である。 (a)は第4変形例に係る第1溝形成部材の部分拡大平面図であり、(b)は(a)のA−A´線に沿う断面図であり、(c)は(a)のB−B´線に沿う断面図である。 (a)は第5変形例に係る第1溝形成部材の部分拡大平面図であり、(b)は(a)のA−A´線に沿う断面図であり、(c)は(a)のB−B´線に沿う断面図である。
以下図面を参照して、本発明に係る高圧フィルタプレス式脱水装置及び本発明に係る高圧フィルタプレス式脱水装置を含む脱水処理システムについて説明する。但し、本発明の技術的範囲はそれらの実施の形態に限定されず、特許請求の範囲に記載された発明との均等物に及ぶ点に留意されたい。例えば、運搬・揚土部は土運船により運搬された浚渫土を処理する脱水処理システムが説明されるが、本発明に係る高圧フィルタプレス式脱水装置を含む脱水処理システムは、種々の泥水を処理することができる。
(実施形態に係る高圧フィルタプレス式脱水装置を含む脱水処理システムの構成)
図1は、実施形態に係る高圧フィルタプレス式脱水装置を含む脱水処理システムを示す図である。
脱水処理システム100は、運搬・揚土部110と、前処理部120と、貯泥部130と、反応部140と、高圧脱水処理部150と、水処理部160とを有する。
運搬・揚土部110は、土運船111と、クラムシェル112と、受入装置113とを有する。土運船111は、浚渫地点から脱水処理システム100まで浚渫土を運搬する。クラムシェル112は、土運船111で運搬された浚渫土を受入装置113に移送する。受入装置113は、振動篩いを有し、クラムシェル112により移送された浚渫土に含まれる流木等の所定の大きさ以上の夾雑物を除去した上で、ベルトコンベアを介して浚渫土を前処理部120に移送する。
前処理部120は、受入トロンメル121と、砂礫除去装置122と、トロンメル用ベルトコンベア123と、砂礫用ベルトコンベアとを有する。受入トロンメル121は、円筒形の回転部を有し、回転部を回転させて、クラムシェル112で除去されなかった貝殻等の夾雑物及び石等を除去する。砂礫除去装置122は、受入トロンメル121で夾雑物及び石等が除去された浚渫土を上下方向に振動する水平面を有するスクリーン上に案内することにより、浚渫土から砂礫を除去する。トロンメル用ベルトコンベア123は、受入トロンメル121で除去された夾雑物及び石を夾雑物収集所に運搬する。砂礫用ベルトコンベア124は、砂礫除去装置122で除去された砂礫を砂礫収集所に運搬する。
貯泥部130は、複数の濃度調整槽131と、複数の貯泥槽132とを有する。複数の濃度調整槽131はそれぞれ、不図示の希釈水槽を介して供給される希釈水と、砂礫除去装置122で砂礫が除去された浚渫土とを混合して泥水を生成する。複数の貯泥槽132はそれぞれ、複数の濃度調整槽131で生成された泥水を貯蔵する。複数の濃度調整槽131及び複数の貯泥槽132はそれぞれ、攪拌機を有する。攪拌機は、一定速度で回転し、泥水が沈殿することを防止する。
反応部140は、複数の反応槽141と、複数のスラリー槽142と、低圧ポンプ143と、PAC槽144と、消石灰貯槽145とを有する。複数の反応槽141は、複数の貯泥槽132に接続される配管を介して泥水が複数の貯泥槽132からそれぞれ移送される。複数の貯泥槽132と複数の反応槽141とを接続する配管には、PAC槽144からPAC(Poly Aluminum Chioride、ポリ塩化アルミニウム)が管注入される。また、複数の貯泥槽132にはそれぞれ、消石灰貯槽145から消石灰が注入される。PAC及び消石灰は、脱水助剤であり、PACは反応槽141の内部で攪拌装置により泥水と攪拌されることにより、泥水中に存在する微粒子を凝集して集塊化する。また、消石灰は脱水ケーキの強度増加に寄与するものである。低圧ポンプ143は、吐出量が大きく、揚程が小さい、すなわち吐出圧が低いポンプであり、複数のスラリー槽142にそれぞれ配置される。
図2は、高圧脱水処理部150の部分拡大図である。図2において、スラリー又は濾水が流れる配管201〜204は実線で示され、圧油が流れる圧油管301〜304は一点鎖線で示される。
高圧脱水処理部150は、高圧ポンプ151と、高圧フィルタプレス式脱水装置1と、濾水槽152と、圧油装置153とを有する。高圧ポンプ151は、吐出量が低圧ポンプ143よりも小さく、揚程が低圧ポンプ143よりも大きい、すなわち吐出圧が低圧ポンプ143よりも高いポンプであり、低圧ポンプ143と直列に配置される。高圧ポンプ151は、停止しているときは、低圧ポンプ143から移送されたスラリーを加圧せずに、高圧フィルタプレス式脱水装置1の濾室に移送する。また、高圧ポンプ151は、運転しているときは、低圧ポンプ143から移送されたスラリーを加圧して、高圧フィルタプレス式脱水装置1の濾室に圧入する。
図3は、高圧ポンプ151の概念図である。図3において、スラリーが流れる配管は実線で示され、圧油又は作動油が流れる圧油管は一点鎖線で示される。
高圧ポンプ151は、第1ポンプ室154と、第2ポンプ室155と、第1吸入弁157aと、第1吐出弁157bと、第2吸入弁157cと、第2吐出弁157dと、定量シリンダ158と、駆動シリンダ159とを有する。
第1ポンプ室154は、第1作動油室154pと、第1中間室154mと、第1吸吐室154wとを有する。第1作動油室154pは、定量シリンダ158の動きに応じて作動油が流入及び流出する。第1中間室154mは、不凍液が混入された液体を含み、第1作動油室154p及び第1吸吐室154wとゴム膜を介して隣接する。第1中間室154mの両端に位置するゴム膜は、第1作動油室154pに流入及び流出する作動油の流れに応じて凹凸運動を繰り返す。第1吸吐室154wは、第1中間室154mとの間に位置するゴム膜の動きに応じて、スラリーを吸入及び吐出する。
第2ポンプ室155は、第2作動油室155pと、第2中間室155mと、第2吸吐室155wとを有する。第2作動油室155pは、定量シリンダ158の動きに応じて作動油が流入及び流出する。第2中間室155mは、不凍液が混入された液体を含み、第2作動油室155p及び第2吸吐室155wとゴム膜を介して隣接する。第2中間室155mの両端に位置するゴム膜は、第2作動油室155pに流入及び流出する作動油の流れに応じて凹凸運動を繰り返す。第2吸吐室155wは、第2中間室155mとの間に位置するゴム膜の動きに応じて、スラリーを吸入及び吐出する。
第1吸入弁157aは、運転しているときは、複動形の圧油シリンダにより開閉制御される。第1吸入弁157aは、第1ポンプ室154の第1吸吐室154wにスラリーが吸入されるときに開状態となり、第1ポンプ室154の第1吸吐室154wからスラリーが吐出されるときに閉状態となる。
第1吐出弁157bは、運転しているときは、複動形の圧油シリンダにより開閉制御される。第1吐出弁157bは、第1ポンプ室154の第1吸吐室154wにスラリーが吸入されるときに閉状態となり、第1ポンプ室154の第1吸吐室154wからスラリーが吐出されるときに開状態となる。
第2吸入弁157cは、運転しているときは、複動形の圧油シリンダにより開閉制御される。第2吸入弁157cは、第2ポンプ室155の第2吸吐室155wにスラリーが吸入されるときに開状態となり、第2ポンプ室155の第2吸吐室155wからスラリーが吐出われるときに閉状態となる。
第2吐出弁157dは、運転しているときは、複動形の圧油シリンダにより開閉制御される。第2吐出弁157dは、第2ポンプ室155の第2吸吐室155wにスラリーが吸入されるときに閉状態となり、第2ポンプ室155の第2吸吐室155wからスラリーが吐出されるときに開状態となる。
定量シリンダ158は、駆動シリンダ159に連結される駆動軸と、駆動軸に結合される区画壁とを有する。定量シリンダ158は、駆動軸の動きに応じて、第1ポンプ室154の第1作動油室154p及び第2ポンプ室155の第2作動油室155pそれぞれに交互に作動油を流入及び流出させる。
駆動シリンダ159は、定量シリンダ158に連結される駆動軸と、駆動軸に結合される区画壁とを有する。駆動シリンダ159は、圧油装置153から圧油管301及び302を介して供給される圧油に応じて、駆動軸を左右方向に移動させる。
停止状態では、高圧ポンプ151は、第1吸入弁157a、第1吐出弁157b、第2吸入弁157c及び第2吐出弁157dを全て開状態にして、低圧ポンプ143から移送されたスラリーを加圧することなく、高圧フィルタプレス式脱水装置1に移送する。
高圧ポンプ151は、運転しているときには、第1ポンプ室154及び第2ポンプ室155の内部においてスラリーを作動油で加圧して移送する。第1ポンプ室154及び第2ポンプ室155の内部で加圧されるため、高圧ポンプ151を運転することにより、高い吐出圧でスラリーを移送することが可能になる。しかしながら、高圧ポンプ151の吐出量は、第1吸吐室154w及び第2吸吐室155wの容量に依存するため、低圧ポンプ143の吐出量よりも小さくなる。高圧ポンプ151が運転しているとき、低圧ポンプ143から吐出され且つ高圧ポンプ151に吸入されないスラリーは、不図示の戻り弁を介してスラリー槽142に戻る。
(実施形態に係る高圧フィルタプレス式脱水装置の構成)
高圧フィルタプレス式脱水装置1は、複数の濾枠10と、濾枠駆動部102と、圧力計103とを有する。複数の濾枠10はそれぞれ、隣接する濾枠10の間に複数の濾室を形成する。濾枠駆動部102は、圧油装置153から圧油管303及び304を介して供給される圧油により複数の濾枠10を、濾枠10に直交する軸方向に移動するように制御される。濾枠駆動部102に圧油が圧入されると、複数の濾枠10は互いに密接して配置されて、隣接する濾枠10の間に複数の濾室が形成される。濾枠駆動部102から圧油が排出されると、複数の濾枠10は互いに所定の間隔を空けて配置される。圧力計103は、ダイアフラム圧力計であり、濾室内部の圧力を検出し、検出した濾室圧力に基づいて脱水処理が終了したか否かが判定される。
濾水槽152は、高圧フィルタプレス式脱水装置1の濾室での脱水処理で発生する濾水を貯蔵する水槽であり、不図示のポンプにより貯蔵した濾水を水処理部160の浄化装置161に移送する。
圧油装置153は、作動油を貯蔵する圧油タンクと、圧油タンク内部の作動油に所定の圧力を加えて圧油として吐出する圧油ポンプと、圧油ポンプから吐出された圧油を送り出す方向を選択する方向切換弁とを有する。圧油装置153は、高圧ポンプ151及び高圧フィルタプレス式脱水装置1にそれぞれ、加圧された作動油を供給することにより、高圧ポンプ151及び高圧フィルタプレス式脱水装置1をそれぞれ駆動する。
水処理部160は、浄化装置161と、放流水槽162と、浄化剤注入装置163と、中和装置164とを有する。浄化装置161は、濾水槽152から移送された濾水と、PAC槽から注入されるPACと、浄化剤注入装置から注入される浄化剤とを混合して、濾水を浄化する。放流水槽162は、浄化装置で浄化された濾水を中和装置から注入される中和剤でpH調整をした上で、放流する。
図4は濾過面に一対の濾布11a及び11bが配置された濾枠10の斜視図である。図5(a)は図4の矢印A方向からみた正面図であり、図5(b)は図4の矢印B方向からみた背面図であり、図6(a)は図4の矢印C方向からみた側面図である。図6(b)は図4の矢印D方向からみた平面図である。図7は濾枠10の分解斜視図である。
濾枠10は、第1溝形成部材12と、第2溝形成部材13と、濾枠板14と、一対の額縁部材15a及び15bと、一対の水切部材16a及び16bと、支持部材19とを有する。濾枠10の一方の濾過面には第1濾布11aが配置され、濾枠10の他方の濾過面には第2濾布11bが配置される。
第1濾布11a及び第2濾布11bはそれぞれ、ナイロンで織成された方形の形状を有する。第1濾布11a及び第2濾布11bは、一辺においてファスナ11eで互いに接合されている。第1濾布11a及び第2濾布11bは、複数の補強部材18が当たる部分に補強布11cがそれぞれ配置される。第1濾布11a及び第2濾布11bは、濾枠10の双方の平板部14aに固定部材11dによって固定される。
第1溝形成部材12は、アクリロニトリル・ブタジエンゴム(NBR)等の所望の硬度を有する樹脂材料により形成され第1濾布11aと濾枠板14の濾過面に配置される水切部材16aとの間に配置される。第1溝形成部材12は、複数の第1線状部12aと、複数の第2線状部12bと、第1枠部12cとを有する。
第2溝形成部材13は、アクリロニトリル・ブタジエンゴム(NBR)等の所望の硬度を有する樹脂材料により形成され第2濾布11bと濾枠板14の濾過面に配置される水切部材16bとの間に配置される。第2溝形成部材13は、複数の第3線状部13aと、複数の第4線状部13bと、第2枠部13cとを有する。
濾枠板14は、鉄からなり、一対の方形状の平板部14aと、両方の側面の略中央部に配置される一対の把手部17a及び17bを有する。濾枠板14の平板部14aは、平板部14aの双方の面が濾過面になる。濾枠板14の平板部14aの中央部には、スラリーが通過するための貫通孔14bが形成される。さらに、濾枠板14の平板部14aには、複数の補強部材18が配置される。複数の補強部材18はそれぞれ、鉄からなり、濾室内に圧力が印加されたときに濾枠板14が湾曲することを防止する。一対の把手部17a及び17bはそれぞれ、下端部で、高圧フィルタプレス式脱水装置1の支持部により支持される。
一対の額縁部材15a及び15bはそれぞれ、鉄で形成された方形の窓枠形状部材である。一対の額縁部材15a及び15bはそれぞれ、濾枠板14の平板部14aの端部に沿って配置される。一対の額縁部材15a及び15bの下辺にはそれぞれ、濾水が排出される複数の濾水溝15cが形成される。額縁部材15aの高さと額縁部材15bの高さとの合計の高さは、濾枠10を近接して配置することにより形成される濾室の幅に相当する。
一対の水切部材16a及び16bはそれぞれ、ポリプロピレン樹脂などの合成樹脂からなり、中央部にスラリーが通過するための孔16c及び16dがそれぞれ形成された方形形状を有する平板部材ある。一対の水切部材16a及び16bはそれぞれ、濾枠板14の平板部14aの濾過面に接するように、額縁部材15a及び15bの枠内に配置される。一対の水切部材16a及び16bはそれぞれ、メッシュ構造となっており、濾室から濾布を介して排出される濾水を下方に移動させる。一対の水切部材16a及び16bそれぞれの外側の面は、スラリーを濾過する濾枠10の濾過面になる。
支持部材19は、鉄からなり、円筒状の形状を有する。支持部材19は、一対の把手部17a及び17bと共に、濾枠10を支持する。支持部材19は、不図示の結合部材により濾枠板14に結合される。
図8(a)は第1溝形成部材12の部分拡大平面図であり、図8(b)は図8(a)のA−A´線に沿う断面図であり、図8(c)は図8(a)のB−B´線に沿う断面図である。
複数の第1線状部12aのそれぞれは、二等辺三角形状の形断面状を有し、鉛直方向に互いに平行に延伸する。複数の第2線状部12bのそれぞれは、第1線状部12aと同様に二等辺三角形状の形断面状を有し、水平方向、すなわち第1線状部12aと直交する方向に互いに平行に延伸する。複数の第1線状部12a及び複数の第2線状部12bは、補強布11cが配置される領域には配置されない。補強布11cが配置される領域は、補強部材18が接触する可能性がある領域であるので、第1線状部12a及び複数の第2線状部12bと補強部材18とが接触して、濾室の密封性が低下することを防止するためである。第1枠部12cは、第1線状部12a及びの第2線状部12bの断面の頂点で二分した直角三角柱状の断面形状を有する枠状の外枠部である。
第1溝形成部材12は、鉛直方向に延伸する第1線状部12aと水平方向に延伸する第2線状部12bとにより、格子状の形状を有し、スラリーから生成された脱水ケーキを収容する凹形状の複数の第1収容部12dを形成する。一例では、第1線状部12a及び第2線状部12bの底辺の長さは、第1線状部12a及び第2線状部12bの高さと4倍にしてもよい。
また、第1線状部12a、第2線状部12b及び第1枠部12cには、複数の第1収容部12dのそれぞれと鉛直方向及び水平方向に隣接する第1収容部12dとの間で通水可能な複数の第1通水路12eが形成される。第1通水路12eは、隣接する第1収容部12dの間を貫通するように濾枠板14の濾過面と対向する第1線状部12a及び第2線状部12bの底面に形成される。また、第1通水路12eは、第1枠部12cの底面に、第1収容部12dと、第1溝形成部材12の枠外との間を貫通するように形成される。一例では、第1通水路12eは、第1線状部12a、第2線状部12b及び第1枠部12cの底面を電動サンダーにより切削することで形成される凹部である。
第1線状部12a、第2線状部12b及び第1枠部12cのそれぞれの傾斜面の面積に対する第1通水路12eの開口面の面積の比率は、0.8%以上にすることが好ましい。また、第1線状部12a、第2線状部12b及び第1枠部12cのそれぞれの傾斜面の面積に対する第1通水路12eの開口面の面積の比率の上限は、第1溝形成部材12を形成する部材の硬度により決定される。
図9(a)は第2溝形成部材13の部分拡大平面図であり、図9(b)は図9(a)のA−A´線に沿う断面図であり、図9(c)は図9(a)のB−B´線に沿う断面図である。
複数の第3線状部13aのそれぞれは、二等辺三角形状の形断面状を有し、鉛直方向に互いに平行に延伸する。複数の第4線状部13bのそれぞれは、第3線状部13aと同様に二等辺三角形状の形断面状を有し、水平方向、すなわち第3線状部13aと直交する方向に互いに平行に延伸する。複数の第3線状部13a及び複数の第4線状部13bは、補強布11cが配置される領域には配置されない。補強布11cが配置される領域は、補強部材18が接触する可能性がある領域であるので、第3線状部13a及び複数の第4線状部13bと補強部材18とが接触して、濾室の密封性が低下することを防止するためである。第2枠部13cは、第3線状部13a及びの第4線状部13bの断面の頂点で二分した直角三角柱状の断面形状を有する枠状の外枠部である。
第2溝形成部材13は、鉛直方向に延伸する第3線状部13aと水平方向に延伸する第4線状部13bとにより、格子状の形状を有し、スラリーから生成された脱水ケーキを収容する凹形状の複数の第2収容部13dを形成する。複数の第2収容部13dのそれぞれは、複数の第1収容部12dの何れかと対向するように形成される。一例では、第3線状部13a及び第4線状部13bの底辺の長さは、第3線状部13a及び第4線状部13bの高さと4倍にしてもよい。第1線状部12a〜第4線状部13bの底辺の長さを第1線状部12a〜第4線状部13bの高さと4倍にすることで、板状の脱水ケーキを分割して生成される一群の脱水ケーキの厚さと辺長との比率を1:2以下とすることができる。
また、第3線状部13a、第4線状部13b及び第2枠部13cには、複数の第2収容部13dのそれぞれと鉛直方向及び水平方向に隣接する第2収容部13dとの間で通水可能な複数の第2通水路13eが形成される。第2通水路13eは、隣接する第2収容部13dの間を貫通するように濾枠板14の濾過面と対向する第3線状部13a及び第4線状部13bの底面に形成される。また、第2通水路13eは、第2枠部13cの底面に、第2収容部13dと、第2溝形成部材13の枠外との間を貫通するように形成される。一例では、第2通水路13eは、第3線状部13a、第4線状部13b及び第2枠部13cの底面を電動サンダーにより切削することで形成される凹部である。
第3線状部13a、第4線状部13b及び第2枠部13cのそれぞれの傾斜面の面積に対する第2通水路13eの開口面の面積の比率は、0.8%以上にすることが好ましい。また、第3線状部13a、第4線状部13b及び第2枠部13cのそれぞれの傾斜面の面積に対する第2通水路13eの開口面の面積の比率の上限は、第2溝形成部材13を形成する部材の硬度により決定される。
(実施形態に係る高圧フィルタプレス式脱水装置による脱水処理)
図10は、高圧フィルタプレス式脱水装置1による脱水処理工程を示す図である。図10(a)は準備工程を示し、図10(b)は濾過工程を示し、図10(c)は残液処理工程を示し、図10(d)は開枠工程を示す図である。
まず、図10(a)に示す準備工程において、高圧フィルタプレス式脱水装置1は、濾枠駆動部102に圧油が圧入されて、複数の濾枠10が近接して配置されて複数の濾室が形成される。複数の濾枠10の濾過面にはそれぞれ、第1濾布11a及び第2濾布11bが配置される。また、濾枠10の濾過面と第1濾布11a及び第2濾布11bとの間には、第1溝形成部材12及び第2溝形成部材13がそれぞれ格子状に配置される。複数の濾枠10の濾過面に第1濾布11a及び第2濾布11bがそれぞれ配置されるので、濾枠10が近接して配置されることにより形成される濾室は、端面に濾布が挟着された構成になる。
次いで、図10(b)に示す濾過工程において、高圧フィルタプレス式脱水装置1は、低圧ポンプ143及び高圧ポンプ151からスラリー401が濾室に圧入される。濾室に圧入されたスラリーの水分は、第1濾布11a及び第2濾布11bを介して濾枠10内部に形成される濾水路から濾枠10の外部に濾水402として排出される。第1濾布11a及び第2濾布11bはそれぞれ、スラリーが圧入されることにより第1溝形成部材12及び第2溝形成部材13に密着する。
濾枠の内部には脱水されたスラリーから脱水ケーキ403が徐々に形成される。脱水ケーキ403が徐々に形成され始めると、濾室に圧入されたスラリーの水分は、濾枠板14の方向に流れ始める。第1溝形成部材12の近傍の水分は、第1通水路12eを介して隣接する第1収容部12dに流れ出して、隣接する第1収容部12dから濾枠10の外部に濾水402として排出される。第2溝形成部材13の近傍の水分は、第2通水路13eを介して隣接する第2収容部13dに流れ出して、隣接する第2収容部13dから濾枠10の外部に濾水402として排出される。濾布11濾枠10の外部に排出された濾水402は、濾水槽152に貯蔵される。濾水槽152に貯蔵された濾水402は、不図示のポンプによって、水処理部160の浄化装置161に移送される。濾過工程は、高圧フィルタプレス式脱水装置1の濾室の内部の圧力が4〔MPa〕に達するまで続けられる。脱水処理システム100では、高い吐出圧を有する高圧ポンプ151で高圧フィルタプレス式脱水装置1の濾室の内部にスラリーを圧入するので、高圧フィルタプレス式脱水装置1の濾室の内部の圧力を4〔MPa〕まで高めることができる。高い圧力で脱水ケーキ403を生成することにより、浚渫土を大幅に減容化することができる。
また、脱水ケーキ403の両面にはそれぞれ、第1溝形成部材12及び第2溝形成部材13の形状に対応する格子状の溝が形成される。脱水ケーキ403の一方の面には、第1溝形成部材12の形状に対応する格子状の溝が形成される。脱水ケーキ403の他方の面には、第2溝形成部材13の形状に対応する格子状の溝が形成される。脱水ケーキ403の一方の面に形成される格子状の溝と、脱水ケーキ403の他方の面に形成される格子状の溝とは、同一の形状となる。
次いで、図10(c)に示す残液処理工程において、高圧フィルタプレス式脱水装置1は、低圧ポンプ143及び高圧ポンプ151が停止した後に、圧入されたスラリー401の残液が濾枠からエアブロー404によって排出される。スラリー401の残液が濾室から排出されると、濾枠の内部には固形物である脱水ケーキ403が濾室の内部側面に挟持された状態で残る。
そして、図10(d)に示す開枠工程において、高圧フィルタプレス式脱水装置1は、濾枠駆動部102から圧油が排出され、複数の濾枠10は互いに所定の間隔を空けて配置される。複数の濾枠10が互いに所定の間隔を空けて配置されると、一対の濾枠10に挟持されていた脱水ケーキ403は下方に落下する。落下するとき、脱水ケーキ403は、同一形状を有する溝が双方の面に配置されるため、脱水ケーキ403は第1溝形成部材12及び第2溝形成部材13に対応する溝で切断され、規則的な形状を有する一群の脱水ケーキに分割される。
(実施形態に係る高圧フィルタプレス式脱水装置の作用効果)
高圧フィルタプレス式脱水装置1では、第1溝形成部材12に第1通水路12eが形成されると共に、第2溝形成部材13に第2通水路13eが形成されることで、形状及び含水比が均一な複数の脱水ケーキを生成することができる。
図11(a)は、溝形成部材に通水路が形成されていない高圧フィルタプレス式脱水装置における濾過工程における濾室内のスラリー及び水の流れを示す図である。図11(b)は、高圧フィルタプレス式脱水装置1における濾過工程における濾室内のスラリー及び水の流れを示す図である。図11(a)及び11(b)においてスラリーの流れは実線矢印Aで示され、水の流れは破線矢印Bで示される。
図11(a)に示すように、スラリーが濾室内に打ち込まれるとき、濾枠板914から離れた濾室の中央部分から徐々に脱水され、スラリーに含まれる水分は、濾布911を透過して濾枠板914の表面に配置される水切部材916を介して排出される。しかしながら、溝形成部材の近傍では、濾布911は、水切部材916に接触せずに、溝形成部材912及び913の表面に接触する。濾布911が溝形成部材912及び913の表面に接触するため、溝形成部材912及び913の近傍に水溜りCが形成される。水溜りCが形成されると、濾室内にスラリーが高圧で圧入されても水溜りCの水圧により、脱水が阻害されるおそれがある。水溜りCが形成されなかったため良好に脱水された脱水ケーキと、水溜りCの水圧により脱水が阻害された脱水ケーキとが混在することにより、生成される脱水ケーキの含水比が不均一になる。
一方、高圧フィルタプレス式脱水装置1では、第1溝形成部材12の近傍の水分は第1通水路12eを介して隣接する第1収容部12dに流出し、第2溝形成部材13の近傍の水分は第2通水路13eを介して隣接する第2収容部13dに流出する。第1溝形成部材12及び第2溝形成部材13の近傍の水分が隣接する第1収容部12d及び第2収容部13dに流出することで、第1溝形成部材12及び第2溝形成部材13の近傍に水溜りが形成されることを防止することができる。高圧フィルタプレス式脱水装置1では、第1溝形成部材12及び第2溝形成部材13の近傍に水溜りが形成されることを防止することで、形状及び含水比が均一な一群の脱水ケーキを形成することができる。
高圧フィルタプレス式脱水装置1により生成される一群の脱水ケーキは、形状及び含水比が均一であり、十分な強度を有すると共に粒度が均一になるので、高強度及び粒度の均一性が要求される人工骨材として再利用できる。
また、高圧フィルタプレス式脱水装置1により生成される脱水ケーキは、生成されるときに第1溝形成部材12及び第2溝形成部材13の近傍の水分は第1通水路12e及び第2通水路13eを介して排出されるので、含水比を低くすることができる。
また、高圧フィルタプレス式脱水装置1では、第1収容部12dは隣接する4つの第1収容部12dとの間に第1通水路12eが形成され、第2収容部13dは隣接する4つの第2収容部13dとの間に第2通水路13eが形成される。高圧フィルタプレス式脱水装置1では、収容部のそれぞれが通水路を介して隣接する収容部と通水可能であるので、何れかの通水路が目詰まりした場合でも他の通水路を介して排水することができる。
また、高圧フィルタプレス式脱水装置1では、第1通水路12eは、濾枠板14の濾過面と対向する第1線状部12a、第2線状部12b及び第1枠部12cの底面に形成される凹部である。また、第2通水路13eは、濾枠板14の濾過面と対向する第3線状部13a、第4線状部13b及び第1枠部12cの底面に形成される凹部である。高圧フィルタプレス式脱水装置1では、第1通水路12e及び第2通水路13eが濾枠板14の濾過面と対向する底面に形成されるので、脱水ケーキ403が形成され始めると濾枠板14の方向に流れ始める水分を効率良く排水できる。
(実施形態に係る高圧フィルタプレス式脱水装置の変形例)
高圧フィルタプレス式脱水装置1では、溝形成部材の底面に通水路が形成されるが、実施形態に係る高圧フィルタプレス式脱水装置では、通水路は、溝形成部材を貫通して隣接する収容部の間を通水可能であればよい。例えば、実施形態に係る高圧フィルタプレス式脱水装置では、通水路は、溝形成部材を貫通する貫通孔として形成されてもよい。また、実施形態に係る高圧フィルタプレス式脱水装置では、通水路は、三角柱状の形状を有する線状部材の濾枠板の濾過面の反対側に位置する頂部の一部を電動サンダー等で切削して形成されてもよい。すなわち、第1通水路は第1線状部及び第2線状部の頂部の一部を切削して形成された切削部を含んでもよく、第2通水路は第3線状部及び第4線状部の頂部の一部を切削して形成された切削部を含んでもよい。
図12〜16は、実施形態に係る第1溝形成部材の変形例を示す図である。図12は第1変形例を示し、図13は第2変形例を示し、図14は第3変形例を示し、図15は第4変形例を示し、図16は第5変形例を示す。図12〜16において、(a)は変形例の部分拡大平面図であり、(b)は(a)のA−A´線に沿う断面図であり、(c)は(a)のB−B´線に沿う断面図である。図12〜16は、第1溝形成部材の変形例を示すが、第2溝形成部材の変形例は、図12〜16を参照して説明される第1溝形成部材と同様な構造を有するので、ここでは詳細な説明は省略する。
第1変形例に係る第1溝形成部材21は、第1通水路12fが第1通水路12eの代わりに形成されることが第1溝形成部材12と相違する。第1通水路12f以外の第1溝形成部材21の構成要素の構成及び機能は、同一符号が付された第1溝形成部材12の構成要素の構成及び機能と同様なので、ここでは詳細な説明は省略する。
一辺に5つずつ形成される第1通水路12fのそれぞれは、第1線状部12a、第2線状部12b及び第1枠部12cの濾枠板14の濾過面の反対側に位置する頂部を円弧状の断面を有するように切削して形成される。
第1変形例では、第1通水路12fが頂部の近傍の通水路として機能して頂部付近で水が流れ易くなるので、濾室内で対向して配置される第1溝形成部材21と第2溝形成部材との間の距離を狭くすることができる。一例では、高圧フィルタプレス式脱水装置では5mmである溝形成部材の間の距離は、第1変形例では、3mmにすることができる。第1変形例では、第1溝形成部材21と第2溝形成部材との間の距離を狭くすることができるので、板状の脱水ケーキから小片状の一群の脱水ケーキへの分割が容易且つ小さな力で実現できる。
また、第1変形例では、脱水ケーキは、生成されるときに第1溝形成部材21及び第2溝形成部材の近傍の水分は、頂部を切削して形成された第1通水路12f及び第2通水路を介して排出されるので、含水比を低くすることができる。
第2変形例に係る第1溝形成部材22は、第1通水路12fが第1通水路12eと共に形成されることが第1溝形成部材12と相違する。第1通水路12f以外の第1溝形成部材22の構成要素の構成及び機能は、同一符号が付された第1溝形成部材12の構成要素の構成及び機能と同様なので、ここでは詳細な説明は省略する。
第1変形例と同様に、一辺に5つずつ形成される第1通水路12fのそれぞれは、第1線状部12a、第2線状部12b及び第1枠部12cの濾枠板14の濾過面の反対側に位置する頂部を円弧状の断面を有するように切削して形成される。
第2変形例では、第1通水路12fが頂部の近傍の通水路として機能して頂部付近で水が流れ易くなるので、第1変形例と同様に、濾室内で対向して配置される第1溝形成部材21と第2溝形成部材との間の距離を狭くすることができる。第2変形例では、第1溝形成部材21と第2溝形成部材との間の距離を狭くすることができるので、板状の脱水ケーキから小片状の一群の脱水ケーキへの分割が容易且つ小さな力で実現できる。
また、第2変形例では、脱水ケーキは、生成されるときに第1溝形成部材21及び第2溝形成部材の近傍の水分は、溝形成部材の底面及び上部の双方に形成された通水路を介して排出されるので、含水比を更に低くすることができる。
第3変形例に係る第1溝形成部材23は、第1通水路12gが第1通水路12eの代わりに形成されることが第1溝形成部材12と相違する。第1通水路12g以外の第1溝形成部材23の構成要素の構成及び機能は、同一符号が付された第1溝形成部材12の構成要素の構成及び機能と同様なので、ここでは詳細な説明は省略する。
第1通水路12gのそれぞれは、第1線状部12a、第2線状部12b及び第1枠部12cの濾枠板14の濾過面の反対側に位置する頂部を互いに隣接した4つの楕円状の断面を有するように切削して形成される。
第4変形例に係る第1溝形成部材24は、第1通水路12hが第1通水路12eの代わりに形成されることが第1溝形成部材12と相違する。第1通水路12h以外の第1溝形成部材24の構成要素の構成及び機能は、同一符号が付された第1溝形成部材12の構成要素の構成及び機能と同様なので、ここでは詳細な説明は省略する。
第1通水路12hのそれぞれは、第1線状部12a、第2線状部12b及び第1枠部12cの濾枠板14の濾過面の反対側に位置する頂部を互いに隣接した2つの楕円状の断面を有するように切削して形成される。
第3及び第4変形例では、第1通水路12g及び第1通水路12hのそれぞれが頂部の近傍の通水路として機能して頂部付近で水が流れ易くなるので、濾室内で対向して配置される第1溝形成部材と第2溝形成部材との間の距離を狭くすることができる。
第5変形例に係る第1溝形成部材25は、第1通水路12iが第1通水路12eの代わりに形成されることが第1溝形成部材12と相違する。第1通水路12i以外の第1溝形成部材25の構成要素の構成及び機能は、同一符号が付された第1溝形成部材12の構成要素の構成及び機能と同様なので、ここでは詳細な説明は省略する。
一辺に5つずつ形成される第1通水路12iのそれぞれは、第1線状部12a、第2線状部12b及び第1枠部12cの濾枠板14の濾過面の反対側に位置する頂部を方形状の断面を有するように切削して形成される。第1通水路12iは、第1線状部12a、第2線状部12b及び第1枠部12cのそれぞれの高さの半分の高さを有する。
第5変形例では、第1通水路12iが溝形成部材の半分の高さを有するように形成されるので、溝形成部材の近傍の水分は第1通水路12iを介して排水することができる。また、第5変形例では、第1通水路12giが頂部の近傍の通水路として機能して頂部付近で水が流れ易くなるので、濾室内で対向して配置される第1溝形成部材と第2溝形成部材との間の距離を狭くすることができる。
また、第1溝形成部材12の第1線状部12a及び第2線状部12b、並びに第2溝形成部材13の第3線状部13a及び第4線状部13bの形状はそれぞれ三角柱状であるが、円筒状、円柱状、四角柱等の他の形状にしてもよい。
また、第1溝形成部材12の第1線状部12a及び第2線状部12b、並びに第2溝形成部材13の第3線状部13a及び第4線状部13bは樹脂材料により形成されるが、実施形態に係る溝形成部材は、アルミニウム等の金属材料で形成されてもよい。
また、第1溝形成部材12の第1線状部12a及び第2線状部12b、並びに第2溝形成部材13の第3線状部13a及び第4線状部は、補強布11cの端部など補強部材18に接触しない補強布11cが配置される領域には配置されてもよい。
また、第1溝形成部材12第1線状部12a及び第2線状部12bは直交しているが、直交していなくともよい。また、第2溝形成部材13第3線状部13a及び第4線状部13bは直交しているが、直交していなくともよい。しかしながら、第1線状部12aと第3線状部13aとは平行に配置され、第2線状部12bと第4線状部13bとは平行に配置される。また、第1線状部12aの間の間隔は、第3線状部13aの間の間隔と同一の間隔で配置され、第2線状部12bの間の間隔は、第4線状部13bの間の間隔と同一の間隔で配置される。
また、第1溝形成部材12は、第1枠部12cで第1線状部12a及び第2線状部12bを支持しているが、第1線状部12a及び第2線状部12bは濾枠板14の一方の面に接合されてもよい。また、第2溝形成部材13は、第2枠部13cで第3線状部13a及び第4線状部13bを支持しているが、第3線状部13a及び第4線状部13bは濾枠板14の他方の面に接合されてもよい。
また、第1濾布11aと第2濾布11bとは、それぞれの一辺がファスナ11eで互いに接合されると共に、固定部材11dによって単一の濾枠10に固定されている。しかしながら、第1濾枠の濾過面に配置される第1濾布11aと、第2濾枠の対向する濾過面に配置される第2濾布11bとにより一対の濾布セットを形成してもよい。この場合、第1濾布11aと、第2濾布11bとは貫通孔14bを介して接続されてもよい。
また、第5変形例では、溝形成部材の濾枠板14の濾過面の反対側に位置する頂部の一部を切削して形成された切削部である第1通水路12iの高さは、第1線状部12a、第2線状部12b及び第1枠部12cそれぞれの高さの半分の高さである。しかしながら、実施形態に係る高圧フィルタプレス式脱水装置では、方形状の断面を有する通水路の高さは、溝形成部材の高さの1/2以上2/3以下の高さを有していてもよい。水路の高さが溝形成部材の高さの1/2未満になると、溝形成部材の近傍に水溜りが発生して、生成される脱水ケーキの含水比が不均一になるおそれがある。一方、通水路の高さが溝形成部材の高さの2/3より大きくなると、通水路を形成するための切削料が増加して処理コストが増加するおそれがあると共に、溝形成部材の強度が低下するおそれがある。
また、第5変形例では、第1通水路12iは、方形の断面を有するが、実施形態に係る高圧フィルタプレス式脱水装置では、方形状の断面を有する通水路の高さは、通水路の断面は、逆三角形状、円弧状等の他の形状であってもよい。
また、高圧フィルタプレス式脱水装置1では、第1溝形成部材12が濾枠板14の一方の濾過面に配置され、第2溝形成部材13が同一の濾枠板14の他方の濾過面に配置される。しかしながら、双方の濾過面に第1溝形成部材12及び第2溝形成部材13がそれぞれ配置された濾枠板14を有する濾枠を交互に配置してもよい。
また、脱水処理システム100では、反応槽141において、泥水は、PAC及び消石灰と共に攪拌してスラリーが生成されるが、PAC及び消石灰に、セメント等の硬化剤を更に加えてスラリーを生成してもよい。スラリーに硬化剤が加えられることにより、脱水処理システム100で生成される脱水ケーキをより硬度を大きくすることができる。
1 高圧フィルタプレス式脱水装置
10、20、30、40 濾枠
11a 第1濾布
11b 第2濾布
12 第1溝形成部材
12a 第1線状部
12b 第2線状部
12c 第1枠部
12d 第1収容部
12e 第1通水路
13 第2溝形成部材
13a 第3線状部
13b 第4線状部
13c 第2枠部
13d 第2収容部
13e 第2通水路
100 脱水処理システム

Claims (4)

  1. スラリーを濾過する濾過面が対向配置された第1濾枠板及び第2濾枠板と、
    前記第1濾枠板の濾過面に配置された第1濾布と、
    前記第2濾枠板の濾過面に配置された第2濾布と、
    第1方向に延伸する第1線状部と前記第1方向に直交する第2方向に延伸する第2線状部とにより形成された格子状の形状を有し且つ前記第1濾枠板と前記第1濾布との間に配置されて、スラリーから生成された脱水ケーキを収容する凹形状の複数の第1収容部を形成する第1溝形成部材と、
    前記第1方向に延伸する第3線状部と前記第2方向に延伸する第4線状部とにより形成された格子状の形状を有し且つ前記第2濾枠板と前記第2濾布との間に配置されて、スラリーから生成された脱水ケーキを収容する凹形状の複数の第2収容部を形成する第2溝形成部材と、を有し、
    前記第1溝形成部材は、前記複数の第1収容部のそれぞれと、隣接する少なくとも1つの第1収容部との間で通水可能な第1通水路が形成され、
    前記第2溝形成部材は、前記複数の第2収容部のそれぞれと、隣接する少なくとも1つの第2収容部との間で通水可能な第2通水路が形成され、
    前記第1通水路は、前記第1濾枠板の濾過面と対向する前記第1線状部及び前記第2線状部の底面に形成され且つ隣接する前記第1収容部の間を貫通する凹部を含み、
    前記第2通水路は、前記第2濾枠板の濾過面と対向する前記第3線状部及び前記第4線状部の底面に形成され且つ隣接する前記第2収容部の間を貫通する凹部を含む、
    ことを特徴とする高圧フィルタプレス式脱水装置。
  2. 前記第1通水路は、前記複数の第1収容部のそれぞれと、前記複数の第1収容部のそれぞれの前記第1方向及び前記第2方向に隣接する第1収容部のそれぞれとの間に形成され、
    前記第2通水路は、前記複数の第2収容部のそれぞれと、前記複数の第2収容部の前記第1方向及び前記第2方向に隣接する第2収容部のそれぞれとの間に形成される、請求項1に記載の高圧フィルタプレス式脱水装置。
  3. 前記第1通水路は、前記第1濾枠板の濾過面の反対側に位置する前記第1線状部及び前記第2線状部の頂部の一部を切削して形成された切削部を含み、
    前記第2通水路は、前記第2濾枠板の濾過面の反対側に位置する前記第3線状部及び前記第4線状部の頂部の一部を切削して形成された切削部を含む、請求項1又は請求項2に記載の高圧フィルタプレス式脱水装置。
  4. 前記第1線状部及び前記第2線状部に形成された前記切削部は、前記第1線状部及び前記第2線状部のそれぞれの高さの1/2以上2/3以下の高さを有し、
    前記第3線状部及び前記第4線状部に形成された前記切削部は、前記第3線状部及び前記第4線状部のそれぞれの高さの1/2以上2/3以下の高さを有する、請求項3に記載の高圧フィルタプレス式脱水装置。
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