JP4247793B2 - 排泥処理設備及び方法 - Google Patents

排泥処理設備及び方法 Download PDF

Info

Publication number
JP4247793B2
JP4247793B2 JP2005191467A JP2005191467A JP4247793B2 JP 4247793 B2 JP4247793 B2 JP 4247793B2 JP 2005191467 A JP2005191467 A JP 2005191467A JP 2005191467 A JP2005191467 A JP 2005191467A JP 4247793 B2 JP4247793 B2 JP 4247793B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
waste mud
classifier
flocculant
waste
mud
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2005191467A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2007007548A (ja
Inventor
誠 大塚
利久 谷口
健一 今給黎
勝久 阿部
敏 佐藤
実 神田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Fudo Tetra Corp
Original Assignee
Fudo Tetra Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Fudo Tetra Corp filed Critical Fudo Tetra Corp
Priority to JP2005191467A priority Critical patent/JP4247793B2/ja
Publication of JP2007007548A publication Critical patent/JP2007007548A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4247793B2 publication Critical patent/JP4247793B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Treatment Of Sludge (AREA)

Description

本発明は、処理対象が地盤改良等で発生した排泥のうち、特に再利用し難いセメントを含む排泥を工事現場にて連続的に固化処理する上で好適な排泥処理設備及び方法に関する。なお、本明細書において、「セメント」はセメント系改良材を意味し、セメント類似物質を含む広義なものである。「凝集剤液」は凝集剤を水などに溶解したものを意味し、通常は凝集剤と助剤と水とで構成されている。
地盤改良工法では、セメント系の改良材を地盤に貫入したり引き抜かれる撹拌軸に沿って供給し地中に噴射して原位置土と混合し地盤強度を改良することがある。この工法では、地中に噴射された改良材のうち、一部が撹拌軸に沿って地表側に軸周りの土などと共に上昇排出される。この排泥は、セメントを含むために、一般的には再利用されることなく産業廃棄物として搬出処理されている。
以上のような排泥は、含水比が高いため容量が増し、その分運搬費がかかり改良施工費に対する産廃処理費が割高なものとなっている。対策としては、排泥から水分を簡単に脱水したり分離できれば、水の再利用が可能となるだけではなく、脱水後の残滓も減容化されるため運送総量の減少により運搬経費も安価となる。ところが、従来の脱水装置ないしは分級装置としては、フィルタプレスがあるが、この装置を用いた方法だと、フィルタにセメントが固着するため、目詰りが発生し、脱水能力の低下とメンテナンスに煩わされ、装置そのものが大きく広い設置場所を必要とする。
これに対し、下記特許文献1の泥水分離方法は、泥水に凝集剤及び分離剤を添加して攪拌し、前記泥水中の泥を固まりにした後、固まりとなった泥を通さず、水を通す水抜き部に前記泥水を通して泥と水とを分離するものである。泥水分離装置としては、泥水を収容可能な箱体に、泥が固まりとなった状態の泥水を内部に導入するための導入部と、水を通し、前記泥の固まりを通さない水抜き部と、内部に圧縮空気を供給する供給手段と、箱体の内外にわたる空気の流通を可能にする空気流通部とを設けたものである。また、前記水抜き部は箱体の側面に設けられており、この側面が下向きに近づくように箱体を傾斜させる傾斜装置を用いて水抜きを行うようになっている。
特開2004−337757号公報
以上の特許文献1の方法及び装置では、泥水が本発明の排泥に相当しているが、工事現場で実施する場合に次のようなことが問題となる。
第1に、排泥と凝集剤及び分離剤とを混ぜる手段としてミキサー車を使用し、該ミキサー車のタンク内に収容した排泥に凝集剤粉を添加し、次に分離剤を加えて混合攪拌しても、凝集剤粉が難溶解性のため大量の泥水を均一な略カンテン状の凝集物に処理できない。また、処理された凝集物の性状が安定しないため分離装置側の水抜き部を構成している網状体の網目の設定及び加圧力の設定が難しくなる。
第2に、ミキサー車で作成した凝集物を貯留槽に移し、凝集物をその貯留槽からポンプで脱水用の分級装置に入れるようにしているため、凝集物の移送形態が複雑で処理経費を低減し難い。
第3に、分級装置では凝集物を箱体に入れ、該箱体を傾斜させて圧縮空気や重力により凝集物から水を抜くようにしているため、箱体が大きくなると傾斜馬力も大きく必要となり、作業効率が悪く、処理能力に欠けたり経費も増大する。
本発明は以上のような課題を解決するものである。その目的は、排泥の固化処理を効率よくかつ安定して行うことを可能にし、それにより工事現場で発生する排泥の減容化や減量化を図る上で好適な排泥処理設備及び排泥処理方法を提供することにある。
前記目的を達成するため、請求項1の発明は、図面の例で特定すると、セメントを含む排泥に凝集剤液を混練し、前記排泥を略カンテン状の凝集物に処理するとともに、該凝集物から水分を分離して硬固化体に処理する排泥処理設備であって、前記排泥を取り入れ、かつ該排泥に予め作成された前記凝集剤液の所定量を混練して凝集物に処理する混練装置25と、前記混練装置より下段側に配置されて前記処理された凝集物を取り入れて押圧体73を介して加圧することにより水分を分離して硬固化体に処理する加圧式分級装置27と、前記混練装置と前記加圧式分級装置との間に配設されて、前記凝集物に振動を加えつつ水分を分離する振動式分級装置26と、前記加圧式分級装置27より下段側に配置されて前記処理された硬固化体を移送するベルトコンベア等の移送装置16とを備えているとともに、前記振動式分級装置26は、上面に多数の水抜き用スリット45を有し、かつ下側に排水経路を形成しているケース43と、前記ケース側面に取り付けられて該ケースに振動を与えるバイブレータ47と、前記ケース43をバネ手段48を介し吊下した状態で該ケースを略水平に保持可能な支持ブラケット49とを備え、前記上面の一端側に投入される前記凝集物を、前記バイブレータ47の振動で該凝集物から水分の一部を分離しつつ、前記バイブレータの取付角度設定にて前記上面の排出方向である他端側へ移動可能にすることを特徴としている。
以上の排泥処理設備では次のように具体化することがより好ましい。
・前記混練装置25は、内部の回転軸42に対して軸一端側から軸他端側に向けて受入用スクリュ42a、攪拌翼42b又は攪拌用スクリュ、排出用スクリュ42cを順に軸装している装置本体41と、前記装置本体41のうち一端側に設けられて前記排泥をほぼ定量づつ前記受入スクリュ側へ吐出移送する定量供給手段40Aとを有していること(請求項2)
・前記加圧式分級装置27は、前後に連通する横長状ケーシング71と、前記ケーシングの前面開口を開閉可能に閉止する蓋体72と、前記ケーシング71の内部に摺動可能に挿入された押圧体73と、前記押圧体73の後部側に一端を連結し、前記押圧体を所定の加圧速度で前進移動させたり、最前進位置から待機位置に後退する駆動手段74と、前記蓋体を閉止状態と開放状態とに切り替える開閉手段76とを備えていること(請求項3)
・である。
これに対し、請求項4の発明は、セメントを含む排泥に凝集剤液を混練して、前記排泥を略カンテン状の凝集物に処理した後、該凝集物から水分を分離することで硬固化体に処理する排泥処理方法であって、地盤改良施工域付近に請求項1から3の何れかに記載の排泥処理設備15、及び凝集剤と助剤と水から前記凝集剤液を作る凝集剤液製造プラント21を設けるとともに、前記地盤改良施工域近傍に処理対象の排泥を一時的に収容する回収部12と、前記回収部12内に貯留された排泥をポンプ22を通じて集積する中継槽23とを設け、前記中継槽23に集積された排泥と前記凝集剤液製造プラント21で作られた凝集剤液とを前記排泥処理設備15の混練装置25に送ることを特徴としている。
以上の排泥処理方法では、前記回収部12側のポンプ22と前記中継槽23とを結ぶ送泥管内に圧縮空気を吹き込んで管内の排泥を流動化して移送すること(請求項5)が好ましい。
・請求項1の発明設備では、特許文献1に比べて、混練装置において事前に作った凝集剤液を使用して排泥を凝集物に処理するため凝集物を均一性状に作成し易く、分級装置において凝集物を押圧体を介して加圧することで水分を分離するため装置自体を傾斜せずに簡単な操作で行うことができ、しかも上段の混練装置で作成した凝集物を前記分級装置側へ落下方式で移送可能となる。これらにより、工事現場で発生した排泥の固化処理を効率よく安定して行うことを可能にし、産業廃棄物用の運搬経費を大幅に低減できる。また、この発明設備では、大量の凝集物について、振動式分級装置により凝集物から水分の一部を分離した後、加圧式分級装置により最終的な水分分離を行うようにし、それにより、連続的な処理を行うような場合、加圧式分級装置(バッチ式)の処理を短くして、各装置の待ち時間等を極力減らして効率的な処理稼働を実現できるようにする。しかも、振動式分級装置として、振動式分級機を傾けることなく、凝集物から水分の一部を分離しながら排出方向に向けて移動させるため、振動式分級装置として簡易でかつ狭隘な空間に収めることができ、設備の小型化に寄与できる。
・請求項の発明設備では、混練装置として、処理対象の排泥を定量供給手段を介してほぼ定量づつ装置本体内の受入スクリュ側へ移送するため、凝集剤液をその排泥量に合った適量づつ注入口から投入することで混練初期段階から混合ばらつきを抑え、攪拌処理で所定の粘性を持ったほぼ均一性状の凝集物に処理できるようにする。
・請求項の発明設備では、加圧式分級装置として、ケーシング内に投入された凝集物を、駆動手段を介して押圧体を前進移動することにより押圧体と蓋体との間に加圧圧縮しつつ固化体内の水分を押出すため脱水ないしは分級効率がよく、また押圧体の前進量により圧縮程度を任意に設定して対象凝集物に合致した加圧力で水分分離でき、加えて凝集物が最終的に略ペレット状の硬固化体に処理され、蓋体を開放状態にして押圧体の前進にてケーシング前面開口から排出可能なため効率稼働を実現できるようにする。
・請求項の発明方法では、以上の排泥処理設備の利点に加え、工事現場で発生した排泥を回収部から中継槽に一旦貯めておくとともに、凝集剤液を専用製造プラントで作成しておく。そして、混練装置に対し排泥を中継槽から導入すると同時に、凝集剤液を製造プラントから導入するため、排泥を凝集物として連続的に処理でき、処理後は下段の分級装置によって凝集物から水分を分離し、硬固化体に処理するというように連続的な排泥処理が可能となる。
・請求項5の発明方法では、送泥配管内に圧縮空気を吹き込んで管内を流動化することで、回収部側のポンプ能力を補って小型ポンプの採用を可能にする。
以下、本発明の好適な実施形態について添付図面を参照して説明する。この説明では、全体の概要、凝集剤液、排泥処理設備及び方法、混練装置、振動式分級装置、加圧式分級装置、ガイドシュート、水抜き用部材の順に詳述する。
(概要)図1は本発明と地盤改良工法との関係を示し、符号1はセメントミルク製造プラント、符号2は改良対象地盤の地表部GLに設置された混合撹拌装置、符号15は排泥処理プラント(設備)である。ここで、攪拌混合装置2は、キャタピラ走行式のベースマシン3と、ベースマシン3の先端側に立設された起倒式の鉛直ガイド4と、ガイド4に沿って昇降可能な駆動ヘッド5と、駆動ヘッド5の下部に回転可能に垂設された中空の攪拌軸6と、攪拌軸6の下側外周に配置された複数の攪拌翼7とを備えている。セメントミルク製造プラント1は、サイロ8から供給されるセメント及び水道ないしは排泥処理プラント15で生成される水の供給を受けてセメントミルクを製造する。製造されたセメントミルクは、ポンプ9によりヘッド5の直下に設けたスイベルジョイント5aを介して攪拌軸6内の供給管に圧送され、攪拌軸6の下端側又は攪拌翼7に設けられた噴出口を通じて地中に噴出される。噴射後は、攪拌翼7で原位置土と混合され改良杭10として造成される。
以上の造成作業に先立ち、改良位置の地表部付近には、攪拌軸6の貫入予定部に連絡溝11によって連通する、いわゆる釜揚と称される排泥一時貯留ピット12を造成し、またこの貯留ピット12の近傍に排泥処理プラント15を設置しておく。これにより、実施工では、改良杭10の造成に伴い、攪拌軸6に沿って地表部に上昇排出される排泥(セメント−水−土の混合物で、前記噴射口からの噴射量に比例した量)が連絡溝11を通じて貯留ピット12内に貯留される。そして、貯留ピット12内に一時貯留された排泥は、排泥処理プラント15に取り入れられ、該排泥処理プラントで各種処理を行うことにより、水分分離された後、ベルトコンベア16を介してダンプトラックなどの運搬車両17に移し替えられ、産業廃棄物として運搬車両17により運送排出される。すなわち、排泥処理プラント15は、攪拌混合装置1による工事量に比例して排出される排泥を現場処理により固形化し得る処理能力に設定され、前記造成作業と並行して稼働することで施工域の残土処理としても機能する。
また、図2は排泥処理プラントの構成を模式的に示している。排泥処理プラント15は、設備本体20と、設備本体20に凝集剤液を供給するための凝集剤液製造プラント21と、前記貯留ピット12内に投入された複数の小型水中ポンプ22(図では1つのみ示している)と、ポンプ22に接続された中継槽23と、中継槽23内にあって、ここに集積された排泥を設備本体20に供給する第2の水中ポンプ24などを備えている。
設備本体20には、ポンプ24及び凝集剤液製造プラント21から供給される排泥と凝集剤液を適宜の混合比で混練する混練装置25と、混練装置25の排出端下部に配置された振動式分級装置26と、振動式分級装置26の排出端下部に配置された加圧式分級装置27と、これら各装置及び凝集剤液製造プラント21、ポンプ22や23を連繋させつつ駆動制御するための制御盤(制御装置)28とを具備している。なお、制御盤28と前記各装置とは、破線で例示されるような電気信号線により接続されている。
ここで、貯留ピット12内に投入されている小型水中ポンプ22は、大型ポンプを用いる場合に比べて、移動時などの取扱い性に優れているとともに、ポンプ吸込み口の網径がφ2インチであり、第2のポンプ24の網径φ3インチに比べて小さく、これによって排泥を吸引した時点で、排泥中に混在するゴミ、ガラ、砂利、土塊等の粗粒成分は濾過される。しかしながら、このようにすると配管抵抗が上がる。そこで、この形態では、図2の一部に拡大して示すように、配管22a中にエアノズル22bを挿入し、該エアノズル22b中に図示しない気体供給手段からの加圧空気を注入して空気輸送することで、ポンプ22の駆動能力が小さくても、流動抵抗を小さくして中継槽23まで連続輸送可能になるよう工夫されている。
(凝集剤液)凝集剤製造プラント21は、処理方法により異なるが以下に示す凝集剤液を作液することができるが、必ずしも本凝集剤液に限定されるものではない。
(1)一液型凝集剤の作液方法及び処理方法
水道水100重量部に対し、塩化カルシウム、塩化ナトリウム、塩化マグネシウムの少なくとも一種類以上の無機塩を1重量部〜5重量部の範囲で溶解した溶液にアクリルアミド/ジメチルアミノエチルメタリレート塩化メチル4級塩共重合物とアクリルアミドアクリル酸ソーダ共重合物の混合物(テルフロックTG;株式会社テルナイト社製品)を0.5重量部から2.0重量部の範囲で添加したポリマー溶液を作液する。そして、本ポリマー水溶液に含まれるテルフロックTGを粉末換算でセメント混じり排泥中に含まれる乾燥固形分当り0.20〜0.40w/w%の添加率になるように添加、攪拌混合し、カンテン状凝集物を形成せしめる。
(2)二液型凝集剤の作液方法及び処理方法
二液型凝集剤を用いて処理する場合の凝集剤製造プラント21に於ける作液は、ポリマー水溶液のみの作液になる。一方で使用する無機凝集剤は、液体品であるため、そのまま、混練装置25で添加するか、或いは、一旦、別のタンクで希釈して、混練装置25で添加する。ポリマー溶液は、水道水100重量部に対し、塩化カルシウム、塩化ナトリウム、塩化マグネシウムの少なくとも一種類以上の無機塩を0重量部〜1.0重量部の範囲で溶解した溶液にポリアクリルアミド加水分解物、アクリルアミドアクリル酸ソーダ共重合物、(テルフロックAH、HS-916;株式会社テルナイト社製品)ポリアクリル酸ナトリウム、ポリアクリレートの粉末品或いは逆相エマルジョン品を0.5から1.5重量部の範囲で添加し、本ポリマー水溶液に含まれる高分子凝集剤を粉末換算でセメント混じり排泥中に含まれる乾燥固形分当り0.10〜0.40w/w%の添加率になるように添加、攪拌混合し、高粘性のカンテン状物を形成せしめた後、ポリ塩化アルミニウム、硫酸バンド溶液を0.10から9.0重量部を添加、攪拌混合し、カンテン状凝集物を形成せしめる。
また、具体例として、上述した何れの処理方法においても100m/1日の排泥を処理する場合には、凝集剤液が20m程度必要となるなど、処理対象の排泥総量に比例して凝集剤液の使用量も多くなる。一般的には凝集剤液を工場で製造して現場に持ち込んでいる。しかし、以上のように使用量が多い場合には、工事現場で製造する方が品質及びコスト的に有利となる。
図3は凝集剤液製造プラント21で凝集剤液を製造する手順例を示している。この製造では、最初に、水と無機塩を混合し、所要量の無機塩水溶液を作る。その攪拌時間は10sec以上である。次に、無機塩水溶液に凝集剤を順次添加して溶解させる。なお、この製造では、例えば、一度に多量の凝集剤を溶解させると、凝集剤の水和が不均一になり、いわゆるダマを作り、均一な凝集剤液にならないので、例えば、凝集剤を少しづつ無機塩水溶液に添加して、所要濃度にまで上げることが好ましい。所定濃度に達した後は、全体を攪拌しつつ養生を行う。養生時間は2時間程度であり、養生後は粘調な液となる。養生後は、排泥処理作業に連動して配管系を通じて設備本体20側へポンプ圧送する。
(排泥処理設備及び方法)図4と図5は設備本体20の具体的構造を示している。この設備本体20では、矩形立体枠状のフレーム30上にあって、最上段に前述の混練装置25を配置するとともに、その先端下部に位置して混練装置の25の長手方向と直交して振動式分級装置26を配置し、更に分級装置26の排出端下部に位置して該分級装置26と略平行して加圧式分級装置27を配置している。また、フレーム30には、点検等で使用される階段30aが一側部に設けられているとともに、混練装置25の下側スペースに制御盤28などを配置している。なお、以上の設備本体20は、例えば、全体を10トントラック等に他の機材などとともに積載して搬送可能な容積・重量であり、工事現場に搬送した後、簡単な配線や配管を施すことで直ちに稼働できるよう設計されている。
そして、この排泥処理操作では、上記した一液型凝集剤を用いる場合、処理対象の排泥を、ほぼ定量ずつ、且つ凝集液を同時に加えつつ混練装置25に導入して練り混ぜることで、ほぼカンテン状の凝集物に処理できる。一方、二液型凝集剤を用いて処理する場合は、処理対象の排泥を、ほぼ定量ずつ、かつポリマー水溶液を同時に加えつつ混練装置25に導入して練り混ぜ、混練装置25の出口部分で、無機凝集剤の水溶液を添加し、混合することにより、ほぼカンテン状の凝集物に処理できる。その後、カンテン状凝集物を後述する混合装置の排出部から下側の振動式分級装置26に落下する。分級装置26では、受け止めた凝集物に振動を加えて当該凝集物から水分の一部を分離しつつ、凝集物を加振方向である装置一端側から他端側へ移送して、ガイドシュート63内に落下し、該ガイドシュート63を介して加圧式分級装置27に投入可能にする。分級装置27では、分級装置26で水分の一部を分離除去した凝集物を内部に受け入れるとともに、ピストン方式でその凝集物を圧縮して強制的に脱水することで略ペレット状の硬固化体に処理し、前開口を閉じている蓋体を開操作することでその硬固化体を外部に押し出す。押し出された硬固化体は、上述したベルトコンベア16を介して運搬車両17側に移し替えられる。また、分級装置26と27で脱水された水は、各分級装置26と27の下方へ流下し、水槽61などに貯留された後、外部に放流されるか、或いは前記セメントミルク製造プラント1や凝集剤液製造プラント21の水として循環使用される。以上のようにして、形態例の排泥処理方法では、処理対象の排泥がペレット状の硬固化体に処理されることで、容積及び重量共に大幅に圧縮され、減容化及び減量化を達成できる。
なお、混練装置25で練り混ぜられた直後の凝集物は、排泥が凝集剤液により緩く固化しているだけで、内部に水分が多く含まれているため、分級条件によっては泥水化したりバラバラになってしまうので、予備試験で分級の操作条件を決める必要がある。この点は後述する。
(混練装置)この装置細部は次の通りである。すなわち、混練装置25は、図5と図6に示されるように、一側に排泥受入用ホッパ40を突出している装置本体41と、ホッパ40と装置本体41との間に設けられて排泥を定量づつ装置本体40内に向けて吐出する定量供給手段40Aと、装置本体41の先端側に設けられて振動式分級装置26の一端側直上に位置している排出部41aとを有し、両端が軸受部を介し回転自在に支持され、かつモータM1等の駆動手段で回転される回転軸42を装置本体41及び排出部41a内を貫通した状態に配置している。この回転軸42には、装置本体41内において受入用スクリュ42aと複数の攪拌翼42bとが順に軸装され、排出部41a内において排出用スクリュ42cが軸装されている。定量供給手段40Aとしては、例えば、特開2002−211746号に開示のロータリーバルブ又はそれに類似のものを使用できる。構造的には、上側投入口をホッパー40に連結し、下側排出口を装置本体41に連結して、モーターM2の駆動などにより羽根付のロータを回転することで、ホッパ40内の排泥などを投入口側から排出口側へほぼ定量づつ送り出すようにする。排出部41aは、U字形の鋼棒材を多数用いて、各鋼棒材を3〜7mm程度の間隔を保って配列支持したスリット構成であり、処理された凝集物を該スリットから振動式分級装置26に向けて落下供給する。
(振動式分級装置)この装置細部は次の通りである。すなわち、この分級装置26は、図5〜図9と図12に示されるように、混練装置25で処理された凝集物を受け入れるケース43と、ケース43の両側部に円盤状の固定金具46を介して角度調整可能に配設された一対のバイブレータ47などを備えている。このうち、ケース43は、図9から推察されるように、段差状の水平上面に多数のスリットを形成している水抜き用部材45を有し、かつその下側に不図示の船底状の排水経路を形成している。水抜き用部材45は、図9中、A−A線拡大断面として示したように、枠体45b及び枠体45b内に並設された複数の断面三角形の棒材45aからなり、棒材45a同士の間に所定幅dのスリットを区画している。幅dは、各種試験から凝集物の性状によっても多少異なるが、2〜8mm程度、より好ましくは3〜7mmである。
また、ケース43は、両側面において、左右側に突設された合計4カ所の支軸44を有し、該各支軸44をバネ(圧縮バネユニット等)48を介して上記フレーム30内に略水平に吊り込んだ状態で保持されており、混練装置25側より上面の一端側に投入される凝集物を、バイブレータ47の振動で該凝集物から水分の一部を分離しつつ、排出方向である上面の他端側へ移動可能となっている。なお、図5のバネ48つまり吊り込み構造は模式化されている。実際は、図7に例示されるごとくフレーム30中、最上部の梁30bに垂下された一対のブラケット49と、両ブラケット49の側部に固定されたスリーブ50と、スリーブ50内に昇降可能に挿通され、かつ下端を前記支軸44に連結した連結ロッド51と、各連結ロッド51の周囲上下に配置され、かつ中間ナット52及び上部ナット53により伸縮規制される上下一対の圧縮バネ48a,48bとからなっている。そして、振動時において、上下の圧縮バネ48a,48bが押し引きすることによって、暴れを防止し、所定の振動特性を得ることができるよう工夫されている。
ところで、各バイブレータ47は、例えば、モータの偏心マスを同期回転させることによって、振動を与えるものである。例えば、図8(a)のごとくバイブレータ47をケース43の側面に平行に固定した場合、ケース43は矢印方向である上下に振動するだけで、上面において凝集物の移動が全くなく、振動の繰返しにより凝集物はバラバラに破砕され、水抜き用部材45のスリットを通過してしまう。これに対し、図8(b)のごとくバイブレータ47を矢印の前進側に所定の角度αだけ前傾した状態に固定した場合、ケース43に加わる振動モーメントに移動方向の分力が生じ、水抜き用部材45が水平であっても、移動方向に生じた推力Fにより、前記凝集物を搬送始端より適正な移動速度で順次移動させながら水分を分離し、先端より水分分離したものを加圧式分級機27側へ供給可能となる。
すなわち、形態例では、従来色々な分野で採用されているように振動式分級装置自体を傾けることなく、凝集物の移動が可能となるため、装置を傾斜状態に配置するときのようにバネ圧の不均衡や、それに伴う振動の不安定さがなく、かつ限られた狭隘な空間内での装置の収りを実現することができる。また、前記角度αの調整は、ケース側面に対する固定金具46の取付角度調整によって行うことができる。なお、水抜き用部材45のスリットから落下した水は、図5に模式的に示すように、ケース43の底面を伝ってその最低側からフレーム30内に配管された縦樋60などを伝ってフレーム30下側に配置された水槽61に一時貯留される。
(加圧式分級装置)この装置細部は次の通りである。すなわち、この分級装置27は、図10と図11に示されるように、振動式分級装置26の下段側に2機平行配置されている。2機使用している理由は、混練装置25及び振動式分級装置26が連続処理を行っているのに対し、分級装置27がバッチ処理となるからであり、両装置27の一方が加圧動作中に他方が凝集物の受入動作を行うことで、前工程とのタクトがとれるようにするためである。そして、この構造において、2機を使用するため、振動式分級装置26の先端と各分級装置27の上側取入口70との間には、図12に模式的に示したような、下端を逆Y字形に分岐したガイドシュート63が配置され、これをエアシリンダ65等により移動させて、各分級装置27に対する供給切替が可能となっている。この点は後述する。
図10は前記加圧式分級装置27の平面図及び正面図、図11は同分級装置27を簡略化した概略斜視図である。図において、各分級装置27は、上部に取入口70を開口し、前後に連通する横長状ケーシング71と、ケーシング71の前面開口を開閉可能に閉止する蓋体72と、ケーシング71内に摺動可能に挿入された押圧体73と、押圧体73の後部側に一端を連結し、押圧体73を所定の加圧速度で前進移動させたり、最前進位置から待機位置に後退する動作を行う駆動用シリンダ74と、ケーシング71の先端上部に立設されたコラム75に対し揺動可能に支持され、かつ先端を蓋体72に連結して蓋体72を閉止と開放状態に切り替える開閉用シリンダ76とを備えている。なお、蓋体72は、ケーシング71に対し上側ヒンジ部を介して連結されている。各分級装置27は、ケーシング71の両側部から後部にかけて延在されて、前記駆動用シリンダ74の後端を支持する略コ字形枠体77と、蓋体72の両脇に配置されて蓋体72を閉止状態でロックする対のシリンダ78(図11では省略した)とを備えている。
ケーシング71の両側面及び底面には、開口部が形成され、各開口部に対しスリットを形成している水抜き用部材79が脱着可能にはめ込まれている。同様に、蓋体72にも開口部が形成され、該開口部に対し水抜き用部材79がはめ込まれている。更に、図11(a)に示されるように、押圧体73の前面にも開口部が形成され、該開口部に対し水抜き用部材79が脱着可能にはめ込まれている。なお、押圧体73は、後部内側に設けられた隔壁80を有し、該隔壁80の後部に前記した駆動用シリンダ74の先端が連結しているとともに、隔壁80の前面下側が開口している。各水抜き部材79は、上記した水抜き用部材45と同様に、凝集物の圧縮過程で固化体内の水分をスリットを通じて外部に逃すものである。この点は後述する。
(ガイドシュート)図12は、前述した切替式ガイドシュート63の詳細構造を示している。すなわち、ガイドシュート63は、その上部開口63aが前記振動式分級機26の先端側の排出用間口幅のほぼ2倍であり、中央の隔壁63bによって左右に仕切られ、又、その下部開口面を各加圧式分級機27の取入口70に対向すべく、下部側が左右に分岐した状態に形成されている。そして、ガイドシュート63は、横方向に配置された図示省略したガイドレールなどのガイド手段を介して横方向に移動自在に保持されている。また、ガイドシュート63には、一端側がジョイント具64を介して切替用シリンダ65に接続され、シリンダ65のロッド突出状態では、図12(a)のごとく分級装置26に対して上部開口63aの右半分が対向位置し、右側の分級装置27の取入口70にその下部開口を対向させる。シリンダ65のロッド収縮状態では、図12(b)のごとく分級装置26に対して上部開口63aの左半分が対向位置し、左側の分級装置27の取入口70にその下部開口を対向させる。
以上において、前記ガイドシュート63の切替用シリンダ65、押圧体駆動用シリンダ74、蓋体開閉用シリンダ76及びロック用シリンダ78は、前記制御盤28からの駆動指令によって制御される。この制御では、前述したように、一方の分級装置27が加圧駆動中だと、ガイドシュート63が他方の分級装置27側に切り替えられる。他方の分級装置27において、押圧体駆動用シリンダ74が後退位置、開閉用シリンダ76及びロック用シリンダ78が蓋体72を閉鎖した状態で、振動式分級装置26側より凝集物が取入口70を通じてケーシング71内に供給される。同時並行して、一方の分級装置27においては、シリンダ74が駆動されて押圧体73を前進し、ケーシング71内の凝集物を押圧体73と蓋体72との間で加圧圧縮する。凝集物はその圧縮により、内部の水分が最も近い側面、底面、前後面にあって、対応した水抜き用部材79のスリットを通じてケーシング外から下方の水槽61に流下する。そして、この構造では、押圧体73が決められた前進位置に到達したときにシリンダ74が駆動停止され、シリンダ78による蓋体72のロックが解除され、同時に開閉用シリンダ76の駆動により、図11(c)に示すごとく、蓋体71が開放され、圧縮処理されたペレット状の硬固化体Pをケーシング71外へ排出する。排出された硬固化体Pは、下側のベルトコンベア16(図5を参照)に受渡される。
なお、蓋体72は、排出後、直ちに閉鎖され、ロック状態に保持されると同時に押圧体73がシリンダ74により後退位置に戻り、このタイミングでガイドシュート63が当該分級装置27側に切り替り、ケーシング71内に凝集物の供給を始めると同時に、他方側分級装置27が前記と同様の要領で加圧動作を繰返す。この構造では、以上のような交互動作により、連続的な排泥処理が行えるようになっている。
ところで、以上の加圧操作中に、急激な加圧力をかけた場合、固化体内部から表面への水の逃げ道が確保されず、表面だけ固まり、内部が泥水化し易い。このため、分級を確実かつ効率よく行うためには、各種試験から、押圧体73を前進移動するプレス速度等を検討しておくことである。この試験では、そのプレス速度として300cm/min以下に抑えることが望ましいことが分かった。これは、通常、プレス速度が遅ければ遅いほど硬くなる度合が高まり、硬固化体Pの体積が元の排泥に比して半分以下に削減され、輸送廃棄に際して減容化及び減量化を達成できる。なお、以上のプレス速度は、300cm/minよりさらに遅ければ遅いほどより硬質な硬固化体Pに処理できるものの、一回の処理時間が長くなって処理操作性に欠けるため、適度な速度に設定することが望ましい。但し、以上の展開例としては、硬固化体Pを所定の強度に製造処理することで、園芸用等で使用されるブロックとして提供し、資源の有効活用に寄与することも考えられる。
(水抜き用部材)図13は上記した水抜き用部材79(水抜き用部材45も同様)の一部を拡大した構成図である。すなわち、水抜き用部材79は、ケーシング71の底面や側面などに設けられる開口部に対応した大きさの枠体82と、枠体82内に所定間隔で並設されている多数の棒材83とから構成されている。なお、枠体82が大きくなる場合には、枠体82内にあって、各棒材83と交差する方向に配置されて各棒材を下から支持する支持棒が追加される。
枠体82は、ケーシング71の底面や側面などに設けられる開口部に対し、嵌合された状態でクランプ81を介して装着されて、枠体内壁と略面一状態となる。各棒材83は、半丸鋼棒が用いられ、枠体82に対し平坦面を内側として所定間隔dで配列され、該平坦面が図13(a)の矢印に示す凝集物の移動方向に対して平行となっている。また、蓋体72又は押圧体73に対しては、図13(b)に示すように、前記と同様にそれぞれの開口部に嵌合された状態で、クランプ81を介して装着されて、各棒材83が平坦面を内側として所定間隔dで配列されるとともに、該平坦面が矢印に示す凝集物の移動方向に対して垂直となっている。これらは、凝集物の付着防止とともに、固化体に対する相対的な摺動摩擦力及び加圧力が面で受止められるようにして、固化体に対して局部応力が加わり難く、加圧中の破砕などを防止できるようにする上でも好ましい。
また、以上の水抜き用部材79は、間隔dつまり棒材同士の間のスリットの目詰まりを防ぐため、棒材83として半丸鋼棒を使用したが、図9のA−A線拡大断面に例示される断面三角形や円形などでもよい。また、棒材83同士の間隔dは2〜8mm程度が好ましい。試験では、凝集物の性状によっても多少異なるが、3〜7mmが最も好ましい結果となった。いずれにしろ、この構造では、部材79がクランプ81を介して枠体82ごと脱着できるため、間隔dの異なるものを予め用意して、必要に応じて最適なものを選択使用することで、排泥及び凝集物の性状等に対応した最適の分級効果を得ることができる。
なお、以上の形態例は本発明を何ら制約するものではない。本発明は、請求項で特定される技術要素を備えておればよく、細部は必要に応じて種々変更可能なものである。


本発明を適用した排泥処理方法の全体の流れを示す概略説明図である。 上記排泥処理方法の要部を模式化した概略構成図である。 上記排泥処理方法に使用する凝集剤液を作る製造手順を示す流れ図である。 上記排泥処理方法に適用される排泥処理設備を示す平面図及び正面図である。 上記設備のうち、混練装置と振動式分級装置及び加圧式分級装置の縦方向の配置関係を示す模式側面図である。 上記設備のうち、混練装置の細部を示す構成図である。 上記設備のうち、フレームに対し振動式分級装置の吊下構造を示す図である。 (a),(b)は振動式分級装置におけるバイブレータの傾きと、凝集物の移動との関係を示す説明用側面図である。 上記振動式分級装置の平面と側面及び正面図、A−A線拡大断面図である。 上記設備のうち、加圧式分級装置の平面図と正面図である。 (a)〜(c)は上記分級装置の簡略分解斜視図、模式斜視図並びにペレット状硬固化体を排出した状態の模式斜視図である。 (a),(b)は切替式シュートの詳細構造を示す模式斜視図である。 (a),(b)は水抜き用部材の詳細構造を示す部分断面図である。
符号の説明
12…貯留ピット(回収部で、22はポンプ)
15…排泥処理プラント(排泥処理設備)
16…ベルトコンベア(移送装置)
20…設備本体
23…中継槽(24はポンプ)
25…混練装置(42は回転軸、42a〜42cはスクリュ又は攪拌翼)
26…振動式分級装置(43はケース、47はバイブレータ、49はブラケット)
27…加圧式分級装置(71はケーシング、72は蓋体、73は押圧体)
28…制御盤(制御装置)
40A…定量供給手段
63…ガイドシュート(切替手段)
65…切替用シリンダ
74…シリンダ(駆動手段)
76…シリンダ(開閉手段)
P…ペレット状硬固化体

Claims (5)

  1. セメントを含む排泥に凝集剤液を混練し、前記排泥を略カンテン状の凝集物に処理するとともに、該凝集物から水分を分離して硬固化体に処理する排泥処理設備であって、
    前記排泥を取り入れ、かつ該排泥に予め作成された前記凝集剤液の所定量を混練して凝集物に処理する混練装置と、
    前記混練装置より下段側に配置されて前記処理された凝集物を取り入れて押圧体を介して加圧することにより水分を分離して硬固化体に処理する加圧式分級装置と、
    前記混練装置と前記加圧式分級装置との間に配設されて、前記凝集物に振動を加えつつ水分を分離する振動式分級装置と、
    前記加圧式分級装置より下段側に配置されて前記処理された硬固化体を移送するベルトコンベア等の移送装置とを備えているとともに、
    前記振動式分級装置は、上面に多数の水抜き用スリットを有し、かつ下側に排水経路を形成しているケースと、前記ケース側面に取り付けられて該ケースに振動を与えるバイブレータと、前記ケースをバネ手段を介し吊下した状態で該ケースを略水平に保持可能な支持ブラケットとを備え、前記上面の一端側に投入される前記凝集物を、前記バイブレータの振動で該凝集物から水分の一部を分離しつつ、前記バイブレータの取付角度設定にて前記上面の排出方向である他端側へ移動可能にすることを特徴とする排泥処理設備。
  2. 前記混練装置は、内部の回転軸に対して軸一端側から軸他端側に向けて受入用スクリュ、攪拌翼又は攪拌用スクリュ、排出用スクリュを順に軸装している装置本体と、前記回転軸を回転するモータ等の駆動手段と、前記装置本体のうち一端側に設けられて前記排泥をほぼ定量づつ前記受入スクリュ側へ吐出移送する定量供給手段とを有している請求項1に記載の排泥処理設備。
  3. 前記加圧式分級装置は、前後に連通する横長状ケーシングと、前記ケーシングの前面開口を開閉可能に閉止する蓋体と、前記ケーシングの内部に摺動可能に挿入された押圧体と、前記押圧体の後部側に一端を連結し、前記押圧体を所定の加圧速度で前進移動させたり、最前進位置から待機位置に後退する駆動手段と、前記蓋体を閉止状態と開放状態とに切り替える開閉手段とを備えている請求項1又は2に記載の排泥処理設備。
  4. セメントを含む排泥に凝集剤液を混練して、前記排泥を略カンテン状の凝集物に処理した後、該凝集物から水分を分離することで硬固化体に処理する排泥処理方法であって、
    地盤改良施工域付近に請求項1から3の何れかに記載の排泥処理設備、及び凝集剤と助剤と水から前記凝集剤液を作る凝集剤液製造プラントを設けるとともに、
    前記地盤改良施工域近傍に処理対象の排泥を一時的に収容する回収部と、前記回収部内に貯留された排泥をポンプを通じて集積する中継槽とを設け、
    前記中継槽に集積された排泥と前記凝集剤液製造プラントで作られた凝集剤液とを前記排泥処理設備の混練装置に送ることを特徴とする排泥処理方法。
  5. 前記回収部側のポンプと前記中継槽とを結ぶ送泥管内に圧縮空気を吹き込んで管内の排泥を流動化して移送する請求項に記載の排泥処理方法。
JP2005191467A 2005-06-30 2005-06-30 排泥処理設備及び方法 Expired - Fee Related JP4247793B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2005191467A JP4247793B2 (ja) 2005-06-30 2005-06-30 排泥処理設備及び方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2005191467A JP4247793B2 (ja) 2005-06-30 2005-06-30 排泥処理設備及び方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2007007548A JP2007007548A (ja) 2007-01-18
JP4247793B2 true JP4247793B2 (ja) 2009-04-02

Family

ID=37746705

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2005191467A Expired - Fee Related JP4247793B2 (ja) 2005-06-30 2005-06-30 排泥処理設備及び方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4247793B2 (ja)

Families Citing this family (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008110286A (ja) * 2006-10-30 2008-05-15 Maezawa Ind Inc 汚泥濃縮移送装置および汚泥濃縮移送方法
JP6041509B2 (ja) * 2012-03-29 2016-12-07 栗田工業株式会社 自硬性汚泥の造粒固化処理土の製造方法

Family Cites Families (15)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH02203997A (ja) * 1989-01-31 1990-08-13 Ube Ind Ltd 軟泥の固化混練装置
JP3325049B2 (ja) * 1992-06-18 2002-09-17 ケミカルグラウト株式会社 汚泥処理方法およびそのための汚泥処理装置
JPH0681362A (ja) * 1992-09-02 1994-03-22 Eiwa Sogo Kenkyusho:Kk 浚渫工法
JPH0712558B2 (ja) * 1992-09-14 1995-02-15 秋葉産業株式会社 ベルトプレス形脱水処理装置
JPH07124406A (ja) * 1993-11-08 1995-05-16 Toray Eng Co Ltd 泥状物の処理装置
JPH08108200A (ja) * 1994-10-14 1996-04-30 Ube Ind Ltd 軟泥の固化処理圧送設備
JP2825770B2 (ja) * 1994-10-05 1998-11-18 株式会社氣工社 浚渫汚泥用処理装置
JPH09131600A (ja) * 1995-11-08 1997-05-20 Sankyu Inc 土分固化装置
JPH09168799A (ja) * 1995-12-18 1997-06-30 Daishin Sangyo Kk 凝集剤と振動篩を利用した車載式の汚泥処理装置
JPH09314386A (ja) * 1996-05-23 1997-12-09 Kuriensu Kogyo Kk 脱水機
JPH10272306A (ja) * 1997-03-31 1998-10-13 Nitto Chem Ind Co Ltd 排泥水の脱水方法
JP2000024796A (ja) * 1998-07-14 2000-01-25 Hoshou:Kk 濁水処理装置におけるスラリーの脱水装置及びその使用方法
JP2001087678A (ja) * 1999-09-21 2001-04-03 Ohbayashi Corp 土砂分離装置のサイクロンポンプ管理システム
JP2004181413A (ja) * 2002-12-05 2004-07-02 Nippon System Products Kk クーラント廃液または車両洗浄廃水を含む廃液の処理方法及び廃液の処理装置
JP2004337757A (ja) * 2003-05-16 2004-12-02 Hokuriku Eesukon Kogyo Kk 泥水分離方法および装置

Also Published As

Publication number Publication date
JP2007007548A (ja) 2007-01-18

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US20170361332A1 (en) Aggregate washing systems, methods and apparatus
EP2188116B1 (en) Sand dewatering device and method
JP4247794B2 (ja) 排泥処理用混練装置及びそれを用いた排泥処理方法
JP4480021B2 (ja) 排泥処理用加圧式分級装置及びそれを用いた排泥処理方法
JP4247793B2 (ja) 排泥処理設備及び方法
CN106216005B (zh) 陶瓷厂废砖淤泥再次利用系统
JP2003126826A (ja) 発生土処理装置並びに処理方法
JP4211991B2 (ja) 排泥処理用凝集剤液の製造方法及び製造装置
JP2004257023A (ja) 土壌混合改良機
KR100725842B1 (ko) 건설폐기물 처리과정에서 발생하는 슬러지의 처리방법 및그 장치
JP2006015327A (ja) 土砂再生システムおよび土砂再生方法
JPH09239288A (ja) 掘削残土・汚泥の分離処理方法及びその装置
JP2002336671A (ja) 泥土造粒処理装置
JP2001336174A (ja) 土質混合改良機
JP3375588B2 (ja) 自走式土質改良機械
JPH1099713A (ja) 廃水処理システムにおける脱水されたケーキの破砕装置
JP2001334162A (ja) 脱水ケーキ細粒化装置
JPH11221486A (ja) コンクリートミキサー車の残存生コンクリート処理方法
JPH0911225A (ja) 泥土モルタルに混練する掘削土の処理方法及びその装置
CN218077441U (zh) 一种基于防排水板加工的配料罐设备
JP3025959U (ja) 高濃度泥水加圧推進工法用排泥処理装置
CN215878317U (zh) 一种桥梁建设用混凝土余料回收装置
JP2005087858A (ja) 汚泥処理システム
JP2005087896A (ja) 汚泥固化処理装置、汚泥固化処理方法、汚泥処理装置、汚泥供給装置および汚泥処理方法
JP2002086009A (ja) 脱水ケーキ細粒化システム及び自走式混合解砕機械

Legal Events

Date Code Title Description
A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20081014

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20081022

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20081205

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20090106

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20090106

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120123

Year of fee payment: 3

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 4247793

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120123

Year of fee payment: 3

S531 Written request for registration of change of domicile

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313531

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120123

Year of fee payment: 3

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120123

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20150123

Year of fee payment: 6

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees