JP2825770B2 - 浚渫汚泥用処理装置 - Google Patents

浚渫汚泥用処理装置

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JP2825770B2
JP2825770B2 JP6264413A JP26441394A JP2825770B2 JP 2825770 B2 JP2825770 B2 JP 2825770B2 JP 6264413 A JP6264413 A JP 6264413A JP 26441394 A JP26441394 A JP 26441394A JP 2825770 B2 JP2825770 B2 JP 2825770B2
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一喜 松野
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、浚渫汚泥を効率良く水
分と含水量が非常に低い固形分とに分離でき、特に浚渫
汚泥の濃度が高濃度であってもその分離効率が良い浚渫
汚泥用処理装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年、河口底,港湾底,湖底,水源地
底,運河底等の水底に堆積している汚泥を浚渫する必要
が多々生じているが、このような浚渫工事においては水
底に堆積している汚泥を周囲水域に拡散させること無く
吸い上げて処理することが要求されるようになってきて
いる。このような要求に答えるため、例えば特公昭51-4
0378号公報や特公平4-27336号公報に開示されているよ
うな浚渫装置が開発され、高濃度な状態で水底に堆積し
ている汚泥を周囲水域に拡散させること無く吸い上げる
ことができるようになってきた。
【0003】しかしながら、このような浚渫装置により
水底から吸い上げられた浚渫汚泥は、従来はそのまま埋
立地に排出されて天日乾燥されていたために、広大な埋
立地が存在しないと汚泥の浚渫作業を行うことができな
いばかりか、埋立地に排出された汚泥は前述の如く高濃
度な状態で浚渫されても未だ含水率が高いので天日乾燥
だけでは乾燥に非常に長時間を要するという欠点があっ
た。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、前述したよ
うな従来の汚泥の浚渫作業における欠点を解消し、小型
の装置で特別に埋立地を準備しなくても浚渫した汚泥を
効率良く水分と含水量が非常に低い固形分とに分離で
き、特に浚渫汚泥の濃度が高濃度であってもその分離効
率が良い浚渫汚泥用処理装置を提供することを課題とす
る。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明者らは上記課題を
解決すべく種々検討の結果、浚渫した汚泥中に所定粒径
以上の非常に大きな固形分が含有されている場合にはそ
の所定粒径以上の大きな固形分を除去し、前記所定粒径
以上の固形分が存在しない状態の浚渫汚泥を先ず投入シ
ュートを経て第一原液タンク内に投入して貯液した後に
大型の第一サイクロンに供給して粒径が大きな固形分を
分級し、この第一サイクロンの渦室内を負圧にさせて該
渦室からオーバーフローした流体をその下端が貯液され
ている液体内に挿入されている配管を経て第一シールタ
ンク内に流下させ、この第一シールタンク内より溢流壁
又はオリフィスを経て第二原液タンク内に流入して来た
流体を第一サイクロンより小型の第二サイクロンに供給
して第一サイクロンで分級できなかった粒径が大きな固
形分を分級し、この第二サイクロンの渦室内を負圧にさ
せて該渦室からオーバーフローした流体をその下端が貯
液されている液体内に挿入されている配管を経て第二シ
ールタンク内に流下させ、この第二シールタンク内より
溢流壁又はオリフィスを経て第三原液タンク内に流入し
て来た流体を第二サイクロンより更に小型の第三サイク
ロンに供給して第二サイクロンで分級できなかった粒径
が大きな固形分を分級するという操作を、更に必要に応
じて順次繰り返し行い、前記各サイクロンのスピゴット
レギュレーターから落下してくる分級された固形分を前
記第一原液タンクの上方に導くためのサイクロンアンダ
ー用下部ホッパーより最初に第一サイクロンの下部より
取り出された固形分,次いで第二サイクロンの下部より
取り出された固形分,更に第三サイクロンの下部より取
り出された固形分の順で脱水振動篩上に落下させて非常
に微細な固形分以外は脱水して固形分として分離させて
排出シュートに排出し、この脱水振動篩を通過して落下
した水分及び固形分を振動篩用下部ホッパーにより前記
第一原液タンクに落下させて前記第一サイクロンへの供
給原液とし、前記脱水振動篩によって脱水が完了し排出
シュートから排出された固形分と最後の原液タンクに流
入して来た流体とに分離してそれぞれ処理すれば良いこ
とを究明して本発明を完成したのである。
【0006】以下、図面に基づいて本発明に係る浚渫汚
泥用処理装置について詳細に説明する。図1は本発明に
係る浚渫汚泥用処理装置の構成の1実施例を簡略に示す
説明図、図2は本発明に係る浚渫汚泥用処理装置の1実
施例を示す平面図、図3は同正面図、図4は同左側面
図、図5は図4のA−A線断面図である。
【0007】図面中、1は基台、2は基台1の下部に固
定されている第一原液タンク、3はこの第一原液タンク
2に隣接して基台1の下部に固定されておりその液面が
略一定に保持されている第一シールタンク、4はこの第
一シールタンク3に隣接して基台1の下部に固定されて
おり第一シールタンク3内に流下した流体が第一シール
タンク3との間の溢流壁又はオリフィス(図1に示した
実施例では溢流壁)を経て流入して来る第二原液タン
ク、5は第二原液タンク4に隣接して基台1の下部に固
定されておりその液面が略一定に保持されている第二シ
ールタンク、6はこの第二シールタンク5に隣接して基
台1の下部に固定されており第二シールタンク5内に流
下した流体が第二シールタンク5との間の溢流壁又はオ
リフィス(図1に示した実施例では溢流壁)を経て流入
して来る第三原液タンク、7は第三原液タンク6に隣接
して基台1の下部に固定されておりその液面が略一定に
保持されている第三シールタンク、8はこの第三シール
タンク7に隣接して基台1の下部に固定されており第三
シールタンク7内に流下した流体中から固形分が少ない
状態の流体が第三シールタンク7との間の溢流壁又はオ
リフィス(図1に示した実施例では溢流壁)を経て流入
して来る最後の原液タンクである。
【0008】9は第一原液タンク2内に貯液された汚泥
を基台1の下部に固定されているポンプ9aにより供給配
管9bを経て供給され粒径の大きな固形分を分級するため
に基台1の上部に固定されている大型の第一サイクロン
であって、この第一サイクロン9で粒径の大きな固形分
を分級された後に第一サイクロン9の渦室内をサイフォ
ンの作用により負圧にさせてその渦室からオーバーフロ
ーした流体は、その下端を前記第一シールタンク3内の
液体中に挿入されている配管9cを経て前記第一シールタ
ンク3内に流下せしめられる。この第一サイクロン9と
しては、第一原液タンク2内からポンプ9aにより供給さ
れる汚泥中に含有されている固形分の最大粒径がXmmで
ある場合にそのフィード口の最小径部分の直径が(5X
+α)mm(但し、αは20mm以下)のものを使用するこ
とが好ましい。
【0009】10は第二原液タンク4内に貯液された汚泥
を基台1の下部に固定されているポンプ10aにより供給
配管10bを経て供給され第一サイクロン9で分級できな
かった粒径の大きな固形分を分級するために基台1の上
部に固定されている第一サイクロン9より小型の第二サ
イクロンであって、この第二サイクロン10で固形分を分
級された後に第二サイクロン10の渦室内をサイフォンの
作用により負圧にさせてその渦室からオーバーフローし
た流体は、その下端を前記第二シールタンク5内の液体
中に挿入されている配管10cを経て第二シールタンク5
内に流下せしめられる。前記第一サイクロン9における
50%分級点をYμmとすると、この第二サイクロン10
はその50%分級点が(0.5〜0.7)Yμmのものを
使用することが好ましく、このように第二サイクロン10
は第一サイクロン9で分級できなかった固形分の中で粒
径の大きな固形分を分級するためのサイクロンであるか
らチャンバーやフィード口や前記配管10cは当然第一サ
イクロン9のそれよりも小さいので、第一サイクロン9
の処理能力に対応する処理能力を有するようにその設置
台数が設定されている。
【0010】11は第三原液タンク6内に貯液された汚泥
をポンプ11aにより供給配管11bを経て供給され第二サイ
クロン10で分級できなかった固形分の中で粒径の大きな
固形分を分級するための第二サイクロン10より小型の第
三サイクロンであって、この第三サイクロン11で固形分
を分級された後に第三サイクロン11の渦室内をサイフォ
ンの作用により負圧にさせてその渦室からオーバーフロ
ーした流体は、その下端を前記第三シールタンク7内の
液体中に挿入されている配管11cを経て第三シールタン
ク7内に流下せしめられる。この際、前記したように第
二サイクロン10における50%分級点を(0.5〜0.
7)Yμmとすると、この第三サイクロン11はその50
%分級点が(0.5〜0.7)2Yμmのものを使用する
ことが好ましく、このように第三サイクロン11は第二サ
イクロン10で分級できなかった固形分の中で粒径の大き
な固形分を分級するためのサイクロンであるからチャン
バーやフィード口や前記配管11cは当然第二サイクロン1
0のそれよりも小さいので、第二サイクロン10の処理能
力に対応する処理能力を有するようにその設置台数が設
定されている。
【0011】12は第三シールタンク7内に流下した流体
中から最後の原液タンク8内に流入して来た固形分が少
ない状態の流体を配管12aを経てシックナーやフィルタ
ープレスの如き排水処理設備等(図示せず)に供給する
ためのポンプである。このポンプ12は最後の原液タンク
8に接続されているポンプであって、前記第三サイクロ
ン11より更に小型のサイクロンが設置されている場合に
はそのサイクロンに対応して原液タンクやシールタンク
が第三シールタンク7と最後の原液タンク8との間に設
置されることになるから、これらの原液タンクの中の最
後の原液タンク8に接続されることになる。
【0012】13は浚渫した汚泥を前記第一原液タンク2
内に導くために投入される投入シュート、14は投入シュ
ート13の出口より流下して来る浚渫汚泥をその浚渫汚泥
中に粒径が所定粒径以上の非常に大きな固形分が含有し
ている場合にその所定粒径以上の大きな粒径の固形分を
除去するための脱水・選別用振動篩であり、この脱水・
選別用振動篩14は浚渫汚泥中に粒径が所定粒径以上の非
常に大きな固形分が含有していない場合には設ける必要
が無い。
【0013】15は前記第一,第二及び第三の各サイクロ
ン9,10及び11の渦室の下部のスピゴットに装着されて
いる特殊ゴムの如き素材より成る各スピゴットレギュレ
ーター9d,10d及び11dから落下してくる分級された固形
分を前記第一原液タンク2の上方に導くためのサイクロ
ンアンダー用下部ホッパー、16はサイクロンアンダー用
下部ホッパー15の出口より流下して来る固形分が第一サ
イクロン9から落下してくる固形分,第二サイクロン10
から落下してくる固形分,第三の各サイクロン11から落
下してくる固形分の順にその粒径が大きいものが下方に
位置するようにその上に落下堆積されて主として水分を
除去されながら出口に移送される脱水用振動篩であり、
この脱水用振動篩16の出口には脱水された分離汚泥を堆
積する場所に案内するための排出シュート17が設けられ
ており、この排出シュート17は前記脱水・選別用振動篩
14が存在する場合にはこの脱水・選別用振動篩14の出口
から排出される分離汚泥を堆積する場所に案内する役目
を兼ねさせることが装置が簡略化するので好ましい。
【0014】18は脱水用振動篩16の下方であって、この
脱水用振動篩16の下方に更に脱水・選別用振動篩14が存
在する場合にはこの脱水・選別用振動篩14の下方に設置
されており、脱水用振動篩16や脱水・選別用振動篩14を
通過して落下してきた汚泥を第一原液タンク2に案内す
る振動篩用下部ホッパーである。
【0015】
【作用】このような構造から成る本発明に係る浚渫汚泥
用処理装置により浚渫汚泥を処理するには、先ず浚渫し
た汚泥を投入シュート13に投入する。この投入シュート
13に投入された浚渫汚泥は、その下部に脱水・選別用振
動篩14が設けられている場合にはこの脱水・選別用振動
篩14により所定粒径以上の大きな粒径の固形分を除去さ
れた後、第一原液タンク2内に導かれる。この第一原液
タンク2内に貯液された所定粒径以上の固形分が存在し
ない状態の浚渫汚泥から成る原液は、ポンプ9aにより供
給配管9bを経て大型の第一サイクロン9に供給され、そ
の渦室内で粒径の大きな固形分は分級されてスピゴット
部分に堆積してその堆積量が所定重量以上になるとスピ
ゴットレギュレーター9dからサイクロンアンダー用下部
ホッパー15内に落下し、この第一サイクロン9で固形分
を分級された後に第一サイクロン9の渦室内を負圧にさ
せてその渦室からオーバーフローした濃度及び供給量が
低減された状態の流体は配管9cを経て第一シールタンク
3内に流下せしめられる。
【0016】この第一シールタンク3内に流下した流体
は、溢流壁又はオリフィスを経て隣接する第二原液タン
ク4内に流入した後、ポンプ10aにより供給配管10bを経
て第一サイクロン9より小型の第二サイクロン10に供給
され、第一サイクロン9で分離できなかった粒径が大き
な固形分は分級されてスピゴット部分に堆積してその堆
積量が所定重量以上になるとスピゴットレギュレーター
10dからサイクロンアンダー用下部ホッパー15内に落下
し、この第二サイクロン10で固形分を分級された後に第
二サイクロン10の渦室内を負圧にさせてその渦室からオ
ーバーフローした濃度及び供給量が更に低減された状態
の流体は配管10cを経て第二シールタンク5内に流下せ
しめられる。
【0017】この第二シールタンク5内に流下した流体
は、溢流壁又はオリフィスを経て隣接する第三原液タン
ク6内に流入した後、ポンプ11aにより供給配管11bを経
て第二サイクロン10より更に小型の第三サイクロン11に
供給され、第二サイクロン10で分離できなかった粒径が
大きな固形分は分級されてスピゴット部分に堆積してそ
の堆積量が所定重量以上になるとスピゴットレギュレー
ター11dからサイクロンアンダー用下部ホッパー15内に
落下し、この第三サイクロン11で固形分を分級された後
に第三サイクロン11の渦室内を負圧にさせてその渦室か
らオーバーフローした濃度及び供給量が更に低減された
状態の流体は配管11cを経て第三シールタンク7内に流
下せしめられる。
【0018】上記操作において、第三サイクロン11で分
離できなかった粒径が未だ大きい場合には、更に小型の
第四,第五,…サイクロンとそれに対応する原液タンク
とシールタンクとを最後の原液タンク8の前方に設けれ
ば良い。かくして第一,第二及び第三の各サイクロン
9,10及び11の各スピゴットレギュレーター9d,10d及
び11dから落下してくる分級された固形分は、第一原液
タンク2の上方に導くためのサイクロンアンダー用下部
ホッパー15の出口から第一サイクロン9から落下してく
る固形分が最も下方に、第三サイクロン11から落下して
くる固形分が最も上方に位置するように脱水用振動篩16
上に落下堆積する。即ち、粒径が最も大きい第一サイク
ロン9から落下してくる固形分が脱水用振動篩16に接す
るように、それより粒径が小さい第二サイクロン10から
落下してくる固形分がその上に、それより粒径が更に小
さい第三サイクロン11から落下してくる固形分が更にそ
の上に載置された状態となり、その状態で振動を付与さ
れながら脱水用振動篩16の出口に向けて移動するので、
粒径が最も小さい第三サイクロン11から落下してくる固
形分はその下方に粒径がそれより大きい固形分が存在す
るから脱水用振動篩16の篩目を通過して落下することな
く良好に脱水されるのである。
【0019】かくして脱水用振動篩16により脱水された
固形分は、出口より分離汚泥を堆積する場所に排出シュ
ート17により案内されて堆積される。また、脱水用振動
篩16より落下した固形分は、投入シュート13の出口より
流下して来る浚渫汚泥中に粒径が所定粒径以上の非常に
大きな固形分が含有している場合にその所定粒径以上の
大きな粒径の固形分を除去するための脱水・選別用振動
篩14が設けられている場合には、この脱水・選別用振動
篩14上に落下してその一部は更に脱水されて脱水・選別
用振動篩14の出口より分離汚泥を堆積する場所に排出シ
ュート17により案内されて堆積される。
【0020】そして、脱水用振動篩16より落下し、脱水
・選別用振動篩14が存在する場合にはこの脱水・選別用
振動篩14も通過した汚泥は、振動篩用下部ホッパー18の
出口より第二原液タンク2内に落下して、再度各サイク
ロン9,10,11に供給されて分級される。
【0021】このようにして排出シュート17より排出さ
れた固形分はその含水率が非常に低い状態になっている
ので、その組成に応じて天日乾燥又は分級脱水を行った
り固化処理を行ったりした後に改良材等を添加して緑農
地還元土として利用したり、固化処理を行って埋立土や
盛土材として使用したりすることが可能となる。また、
最後の原液タンク8内に流入して来た粒径が非常に小さ
い固形分のみが混入されている流体は、ポンプ12で配管
12aを経てシックナーやフィルタープレスの如き排水処
理設備に供給され、固形分と水分とに分離されてそれぞ
れを適当に処理される。
【0022】
【実施例】第一,第二,第三の各サイクロンとして、第
一サイクロンを1基,第二サイクロンを4基,第三サイ
クロンを10基それぞれ設置した本発明に係る浚渫汚泥
用処理装置を使用した場合の各サイクロンの諸元と処理
能力とを表1に示した。この表1に示したような各サイ
クロンを使用した本発明に係る浚渫汚泥用処理装置の実
施例においては、表1から明らかなように、毎分200
リットルの割合で10〜20ミクロン以上の粒径の固形
分をほとんど回収できることが判る。
【0023】
【表1】
【0024】
【発明の効果】以上に詳述した如く、本発明に係る浚渫
汚泥用処理装置は、浚渫汚泥を分級できる固形分の粒径
が順次小さくなるサイクロンをその処理能力に対応させ
て3種類以上設置すると共に、これらのサイクロンで分
級した固形分はその粒径が大きいものから順番に脱水用
振動篩上に供給して脱水することにより、かなり小さな
粒径の固形分まで脱水して浚渫汚泥中から取り出すこと
ができるのである。そして、各サイクロンはそのスピゴ
ットにスピゴットレギュレーターが装着されていて且つ
そのサイクロンで分級できなかった固形分を含むオーバ
ーフローした流体がそのサイクロンの渦室内を負圧にす
るためのサイフォン効果を有効に発揮できるようにその
下端が先ずシールタンク内に貯液されている液体内に挿
入されている配管を経てシールタンク内に流下される構
造であるので、通常の湿式サイクロンのようにスピゴッ
ト部より空気が侵入して分級効率が低下することが無い
ばかりか、分級された固形分はスピゴット部分に堆積し
てその堆積量が所定重量以上になり渦室の負圧に打ち勝
ったときに初めてスピゴットレギュレーターから落下す
る構造になっているので、分級効率が良いと共に安定操
業が可能なのである。そして、各サイクロンで分級でき
なかった固形分を含むオーバーフローした流体は、先ず
シールタンク内に貯液した後に溢流壁又はオリフィスを
経て次の原液タンク内に供給してから次の小型のサイク
ロンに供給する構造であるので、第二サイクロン以降の
サイクロンにかかる負荷は小さく分級効率が非常に良い
ので、投入される浚渫汚泥の濃度が高くてもその浚渫汚
泥の濃度を希釈化することなく処理できるのである。更
に、各サイクロンで分級した固形分は簡単な処理で緑農
地還元土等として使用できる状態とすることができ、各
サイクロンで分級した固形分を除去された汚水は従来か
ら使用されている排水処理設備で処理することにより、
従来の浚渫工事の如く広大な埋立地を必要としない利点
も有している。このような種々の利点を有している本発
明に係る浚渫汚泥用処理装置の工業的利用価値は非常に
大きなものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る浚渫汚泥用処理装置の構成の1実
施例を簡略に示す説明図である。
【図2】本発明に係る浚渫汚泥用処理装置の1実施例を
示す平面図である。
【図3】図2の正面図である。
【図4】図2の左側面図である。
【図5】図4のA−A線断面図である。
【符号の説明】
1 基台 2 第一原液タンク 3 第一シールタンク 4 第二原液タンク 5 第二シールタンク 6 第三原液タンク 7 第三シールタンク 8 最後の原液タンク 9 大型の第一サイクロン 9a ポンプ 9b 供給配管 9c 配管 9d スピゴットレギュレーター 10 第二サイクロン 10a ポンプ 10b 供給配管 10c 配管 10d スピゴットレギュレーター 11 第三サイクロン 11a ポンプ 11b 供給配管 11c 配管 11d スピゴットレギュレーター 12 ポンプ 12a 配管 13 投入シュート 14 脱水・選別用振動篩 15 サイクロンアンダー用下部ホッパー 16 脱水用振動篩 17 排出シュート 18 振動篩用下部ホッパー
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 川手 雅嗣 神奈川県藤沢市大庭5055−6 湘南西部 2−13−1343 (56)参考文献 特開 昭54−29162(JP,A) 特開 昭60−14953(JP,A) 特開 平4−238994(JP,A) 実開 昭59−10823(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) C02F 11/00 - 11/20 E02F 7/00 B04C 5/26 B04C 9/00

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 所定粒径以上の固形分が存在しない状態
    の浚渫汚泥が投入シュート(13)を経て投入される第一原
    液タンク(2)と、該第一原液タンク(2)内に貯液された
    汚泥をポンプ(9a)により供給されて粒径が大きな固形分
    を分級するための大型の第一サイクロン(9)と、該第一
    サイクロン(9)の渦室内を負圧にさせて該渦室からオー
    バーフローした流体をその下端が貯液されている液体内
    に挿入されている配管(9c)を経て流下される第一シール
    タンク(3)と、該第一シールタンク(3)内の流体が溢流
    壁又はオリフィスを経て流入する第二原液タンク(4)
    と、該第二原液タンク(4)内に貯液された汚泥をポンプ
    (10a)により供給されて前記第一サイクロン(9)で分級
    されなかった粒径が大きな固形分を分級するための前記
    第一サイクロン(9)より小型の第二サイクロン(10)と、
    該第二サイクロン(10)の渦室内を負圧にさせて該渦室か
    らオーバーフローした流体をその下端が貯液されている
    液体内に挿入されている配管(10c)を経て流下される第
    二シールタンク(5)と、該第二シールタンク(5)内の流
    体が溢流壁又はオリフィスを経て流入する第三原液タン
    ク(6)と、該第三原液タンク(6)内に貯液された汚泥を
    ポンプ(11a)により供給されて前記第二サイクロン(10)
    で分級されなかった固形分を分級するための前記第二サ
    イクロン(10)より小型の第三サイクロン(11)と、該第三
    サイクロン(11)の渦室内を負圧にさせて該渦室からオー
    バーフローした流体をその下端が貯液されている液体内
    に挿入されている配管(11c)を経て流下される第三シー
    ルタンク(7)と、該第三シールタンク(7)内の流体が溢
    流壁又はオリフィスを経て流入する最後の原液タンク
    (8)と、 前記各サイクロン(9),(10),(11)のスピゴットレギュ
    レーター(9d),(10d)及び(11d)から落下してくる分級さ
    れた固形分を前記第一原液タンク(2)の上方に導くため
    のサイクロンアンダー用下部ホッパー(15)と、該サイク
    ロンアンダー用下部ホッパー(15)より最初に第一サイク
    ロン(9)の下部より取り出された固形分,次いで第二サ
    イクロン(10)の下部より取り出された固形分,そして第
    三サイクロン(11)の下部より取り出された固形分の順で
    その篩面上に落下された固形分を脱水して排出シュート
    (17)に排出する脱水用振動篩(16)と、 該脱水用振動篩(16)を通過して落下した水分及び固形分
    を前記第一原液タンク(2)に落下させる振動篩用下部ホ
    ッパー(18)と、 前記最後の原液タンク(8)内の流体を排水処理設備等に
    供給するポンプ(12)とが、それぞれ基台(1)に固定され
    ていることを特徴とする浚渫汚泥用処理装置。
  2. 【請求項2】 浚渫した汚泥中に所定粒径以上の非常に
    大きな固形分が含有している場合に、その所定粒径以上
    の大きな固形分を投入シュート(13)の下部で受けて除去
    する脱水・選別用振動篩(14)が脱水用振動篩(16)の下方
    であって振動篩用下部ホッパー(18)内の上方に設置され
    ている請求項1に記載の浚渫汚泥用処理装置。
  3. 【請求項3】 排出シュート(17)が脱水・選別用振動篩
    (14)の出口と脱水用振動篩(16)の出口とから排出される
    分離汚泥を堆積する場所に案内する役目を兼ねている請
    求項2に記載の浚渫汚泥用処理装置。
  4. 【請求項4】 第一サイクロン(9)における50%分級
    点をYμmとしたとき、第二サイクロン(10)としてその
    50%分級点が(0.5〜0.7)Yμmのものを、第三
    サイクロン(11)としてその50%分級点が(0.5〜0.
    7)2Yμmのものを使用する請求項1から3までのい
    ずれか1項に記載の浚渫汚泥用処理装置。
  5. 【請求項5】 第三サイクロン(11)で分離できなかった
    固形分の粒径が未だ大きい場合に、更に小型のサイクロ
    ンが設けられていると共にそれに対応する原液タンクと
    シールタンクとが第三シールタンク(7)と最後の原液タ
    ンク(8)との間に設けられている請求項1から4までの
    いずれか1項に記載の浚渫汚泥用処理装置。
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