JP2667422B2 - うがい液 - Google Patents
うがい液Info
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- JP2667422B2 JP2667422B2 JP63015266A JP1526688A JP2667422B2 JP 2667422 B2 JP2667422 B2 JP 2667422B2 JP 63015266 A JP63015266 A JP 63015266A JP 1526688 A JP1526688 A JP 1526688A JP 2667422 B2 JP2667422 B2 JP 2667422B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- oral
- tea
- gargle
- inhibitor
- present
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Lifetime
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- Cosmetics (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] この発明は、口内菌抑制作用を備えたうがい液に関す
る。
る。
[従来の技術] 従来より、例えばフッ素系化合物のような種々の化学
物質や抗生物質が虫歯菌のような口内菌を抑制するため
に用いられている。
物質や抗生物質が虫歯菌のような口内菌を抑制するため
に用いられている。
[発明が解決しようとする問題点] この発明の目的は、従来の口内細菌抑制剤とは全く異
なるタイプの、安全性の高い口内菌抑制作用を備えたう
がい液を提供することである。
なるタイプの、安全性の高い口内菌抑制作用を備えたう
がい液を提供することである。
[問題点を解決するための手段] 本願発明者らは、鋭意研究の結果、茶葉の熱水抽出物
が口内菌抑制効果を有することを見出しこの発明を完成
した。
が口内菌抑制効果を有することを見出しこの発明を完成
した。
すなわち、この発明は、茶葉の熱水抽出成分からなる
口内菌抑制剤(以下、茶葉の熱水抽出成分乃至この成分
からなる口内菌抑制剤を、口内菌抑制剤という。)を0.
17以上0.25未満w/v%(乾燥重量換算)含有することを
特徴とする口内菌抑制作用を備えたうがい液を提供す
る。
口内菌抑制剤(以下、茶葉の熱水抽出成分乃至この成分
からなる口内菌抑制剤を、口内菌抑制剤という。)を0.
17以上0.25未満w/v%(乾燥重量換算)含有することを
特徴とする口内菌抑制作用を備えたうがい液を提供す
る。
さらに、前記口内菌抑制剤にタンニン類を配合すれ
ば、口内菌抑制作用と口内消毒作用とを兼ね備えたうが
い液を提供することができる。
ば、口内菌抑制作用と口内消毒作用とを兼ね備えたうが
い液を提供することができる。
[発明の具体的説明] この発明のうがい液の原料として用いることができる
茶は、Camellia属に包含される茶類であれば特に限定さ
れるものではなく、例えば蒸すことによって酵素活性を
失活させた不発酵茶である煎茶及び玉露等の緑茶、半発
酵茶のウーロン茶並びに完全発酵茶の紅茶等を用いるこ
とができる。
茶は、Camellia属に包含される茶類であれば特に限定さ
れるものではなく、例えば蒸すことによって酵素活性を
失活させた不発酵茶である煎茶及び玉露等の緑茶、半発
酵茶のウーロン茶並びに完全発酵茶の紅茶等を用いるこ
とができる。
この発明の口内菌抑制剤は、茶葉を水で抽出して得ら
れるものであるが、抽出時の水の温度は60℃以上が好ま
しく、最も好ましくは沸点である。抽出時間は特に限定
されないが、沸騰水で抽出する場合には1時間抽出すれ
ば十分である。抽出は、茶葉成分の酸化を防止するため
にアルゴンや窒素のような不活性ガス雰囲気下で行なう
ことが好ましい。抽出液はそのままで口内菌抑制剤とし
て用いることもできるが、これを凍結乾燥して粉末状の
水抽出物を得ることもできる。
れるものであるが、抽出時の水の温度は60℃以上が好ま
しく、最も好ましくは沸点である。抽出時間は特に限定
されないが、沸騰水で抽出する場合には1時間抽出すれ
ば十分である。抽出は、茶葉成分の酸化を防止するため
にアルゴンや窒素のような不活性ガス雰囲気下で行なう
ことが好ましい。抽出液はそのままで口内菌抑制剤とし
て用いることもできるが、これを凍結乾燥して粉末状の
水抽出物を得ることもできる。
この発明の口内菌抑制剤は、ストレプトコッカス・パ
イオゲネス(Streptococcus pyogenes)に代表される虫
歯菌のような口内菌を抑制するのに優れた効果を発揮す
る。
イオゲネス(Streptococcus pyogenes)に代表される虫
歯菌のような口内菌を抑制するのに優れた効果を発揮す
る。
うがい液は、水中にこの発明の口内菌抑制剤のみを含
むものでもよいが、例えば香味剤、清涼剤等を添加して
もよく、また、例えば茶葉から有機溶媒により抽出され
るタンニン類を混合して虫歯予防と口内の消毒の両方を
行なうことができるようにすることもできる。
むものでもよいが、例えば香味剤、清涼剤等を添加して
もよく、また、例えば茶葉から有機溶媒により抽出され
るタンニン類を混合して虫歯予防と口内の消毒の両方を
行なうことができるようにすることもできる。
[発明の実施例] 口内菌抑制剤の製造 各400gの煎茶、玉露、ウーロン茶、紅茶をそれぞれ、
アルゴンガスを吹き付けながら95℃〜100℃の蒸留水で
1時間抽出し、ろ過した。ろ液をさらに1500rpmで15分
間遠心して微細な茶葉残渣を除去した。遠心上清を凍結
乾燥して粉末状の熱水抽出物を得た。
アルゴンガスを吹き付けながら95℃〜100℃の蒸留水で
1時間抽出し、ろ過した。ろ液をさらに1500rpmで15分
間遠心して微細な茶葉残渣を除去した。遠心上清を凍結
乾燥して粉末状の熱水抽出物を得た。
各茶の熱水抽出物の収量及び収率は表1に示す通りで
あった。
あった。
口内菌抑制試験 上記で得られた凍結乾燥粉末100mgを5mlの蒸留水に溶
解して2%(W/V)溶液を作製し、0.45μmのフィルタ
ーでろ過滅菌した。この溶液を原液として、蒸菌蒸留水
で10倍、100倍、1000倍の計4種類の濃度の試料を作製
した。
解して2%(W/V)溶液を作製し、0.45μmのフィルタ
ーでろ過滅菌した。この溶液を原液として、蒸菌蒸留水
で10倍、100倍、1000倍の計4種類の濃度の試料を作製
した。
一方、ストレプトコッカス・パイオゲネスをBHI(Bra
in−Heart Infusion)培地で、37℃で一夜インキュベー
トし、これを100倍希釈(2.5x105細胞/ml)して試料と
した。
in−Heart Infusion)培地で、37℃で一夜インキュベー
トし、これを100倍希釈(2.5x105細胞/ml)して試料と
した。
13x100mmの無菌処理された試験管に1mlのBHI培地を入
れ、これに上記4種類の濃度の熱水抽出物溶液100μl
をそれぞれ入れ、50μlのストレプトコッカス・パイオ
ゲネスを混合して下記表2に示すような組合せの試験系
を作製して37℃で24時間インキュベートした。この場合
の最終的な茶葉抽出成分は原液使用時で0.17W/V%であ
る。その後、菌の増殖を肉眼的及びコロニー形成試験で
判定した。ここで、コロニー形成試験とは、血液寒天プ
レート培地に、上記の混合液を50μl及び2mlの新しい
寒天培地を加えて24時間インキュベートし、コロニー形
成の数を肉眼的に判定するものである。一方、対照とし
て、熱水抽出物を加えることなく同じ試験を行なった。
れ、これに上記4種類の濃度の熱水抽出物溶液100μl
をそれぞれ入れ、50μlのストレプトコッカス・パイオ
ゲネスを混合して下記表2に示すような組合せの試験系
を作製して37℃で24時間インキュベートした。この場合
の最終的な茶葉抽出成分は原液使用時で0.17W/V%であ
る。その後、菌の増殖を肉眼的及びコロニー形成試験で
判定した。ここで、コロニー形成試験とは、血液寒天プ
レート培地に、上記の混合液を50μl及び2mlの新しい
寒天培地を加えて24時間インキュベートし、コロニー形
成の数を肉眼的に判定するものである。一方、対照とし
て、熱水抽出物を加えることなく同じ試験を行なった。
結果を表2に示す。
[発明の効果] 上記試験例から明らかなように、この発明の口内菌抑
制剤は、口内菌の生育を抑制する効果を有する。従っ
て、この発明の口内菌抑制剤を含むうがい液でうがいを
行なうことにより、虫歯を予防することができる。この
発明の口内菌抑制剤は、天然物であり古くから飲用され
ている茶を原料とするものであるので安全性が高く、う
がい液の有効成分としてこの点でも優れたものである。
また、前記口内細菌抑制剤とタンニン類とを混合してう
がい液の有効成分とすれば、虫歯予防と口内の消毒の両
方を同時に行うことができ、一層優れたうがい液とする
ことができる。
制剤は、口内菌の生育を抑制する効果を有する。従っ
て、この発明の口内菌抑制剤を含むうがい液でうがいを
行なうことにより、虫歯を予防することができる。この
発明の口内菌抑制剤は、天然物であり古くから飲用され
ている茶を原料とするものであるので安全性が高く、う
がい液の有効成分としてこの点でも優れたものである。
また、前記口内細菌抑制剤とタンニン類とを混合してう
がい液の有効成分とすれば、虫歯予防と口内の消毒の両
方を同時に行うことができ、一層優れたうがい液とする
ことができる。
Claims (1)
- 【請求項1】茶の葉の熱水抽出成分を0.17以上0.25未満
w/v%(乾燥重量換算)含有することを特徴とする口内
菌抑制作用を備えたうがい液。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP63015266A JP2667422B2 (ja) | 1988-01-26 | 1988-01-26 | うがい液 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP63015266A JP2667422B2 (ja) | 1988-01-26 | 1988-01-26 | うがい液 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH01190624A JPH01190624A (ja) | 1989-07-31 |
JP2667422B2 true JP2667422B2 (ja) | 1997-10-27 |
Family
ID=11884055
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP63015266A Expired - Lifetime JP2667422B2 (ja) | 1988-01-26 | 1988-01-26 | うがい液 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2667422B2 (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2008069138A (ja) * | 2006-09-15 | 2008-03-27 | Chun-Erh Wang | 口腔用組成物 |
Families Citing this family (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH03218320A (ja) * | 1989-11-10 | 1991-09-25 | Itouen:Kk | 抗菌周病及び口臭の予防剤 |
JP2619841B2 (ja) * | 1991-02-28 | 1997-06-11 | 鐘紡株式会社 | 口腔用組成物 |
US5888527A (en) * | 1995-05-11 | 1999-03-30 | Matsushita Seiko Co., Ltd. | Gargling cup, antiviral mask, antiviral filter, antifungal, antibacterial, and antiviral filter air cleaner and air-cleaner humidifier |
GB2300578B (en) * | 1995-05-11 | 1998-01-14 | Matsushita Seiko Kk | Gargling cup,antiviral mask,antiviral filter,antifungal,antibacterial,and antiviral filter air cleaner and air-cleaner-humidifier |
AU2002243023A1 (en) * | 2001-04-02 | 2002-10-21 | Wakamoto Pharmaceutical Co., Ltd. | Compositions for preventing and/or treating oral diseases |
Family Cites Families (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS6041473A (ja) * | 1983-08-15 | 1985-03-05 | Shiraimatsu Shinyaku Kk | 抗微生物剤 |
JPS63208532A (ja) * | 1987-02-25 | 1988-08-30 | Hichi Yasutake | 茶 |
JP2703241B2 (ja) * | 1987-12-29 | 1998-01-26 | 株式会社伊藤園 | 粗カテキン化合物製造方法 |
-
1988
- 1988-01-26 JP JP63015266A patent/JP2667422B2/ja not_active Expired - Lifetime
Non-Patent Citations (2)
Title |
---|
日本農芸化学会誌 49巻 12号(1975)西山ら、p629−633 |
日本食品工業化学会誌 21巻9号(1974)丹野ら、p445−449 |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2008069138A (ja) * | 2006-09-15 | 2008-03-27 | Chun-Erh Wang | 口腔用組成物 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH01190624A (ja) | 1989-07-31 |
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Legal Events
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