JP2666596B2 - 酸化膜中のトラップ密度低減方法、及び半導体装置の製造方法 - Google Patents

酸化膜中のトラップ密度低減方法、及び半導体装置の製造方法

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    • Y10S438/91Controlling charging state at semiconductor-insulator interface

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は半導体装置に形成した酸
化膜中のトラップ密度低減方法に係り、特に不揮発性メ
モリセルを製造する上で採用して好適な方法に関する。
【0002】
【従来の技術】不揮発性メモリセルとして例えばコント
ロールゲート電極の下に絶縁層(酸化物)を介してフロ
ーティングゲート電極の設けられたフローティングゲー
ト構造EEPROMが知られている。
【0003】このものは、ドレインとフローティングゲ
ート電極との間に一部酸化膜厚の薄い領域(トンネル領
域)が設けられており、この薄い酸化膜(トンネル酸化
膜)中を電子をトンネルさせることにより、フローティ
ングゲートに電子を注入したり、逆にフローティングゲ
ートから電子を除去したりして、情報の消去および書込
みを行っている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、この情報の
書込み,消去はこの薄いトンネル酸化膜に高電界を加え
ることにより電子をトンネルさせて行うようにしてい
る。そのため、トンネル酸化膜が何回もの高電界印加に
耐え得ることが、このメモリセルのエンデュランス特性
(データの書換え可能回数)向上の条件となる。
【0005】すなわち、データ書換時に印加される高電
界が薄いトンネル酸化膜において局所的に集中して該ト
ンネル酸化膜が破壊されてしまうことを防止するように
すればよく、エンデュランス特性向上のため、トンネル
酸化膜の膜質を均一に構成することが有効と考えられ
る。
【0006】ここで、酸化膜の膜質を向上する方法とし
て、1000℃程度のN2 雰囲気中での高温アニールが
行われている。しかしながら、パッシベーション膜とし
て吸湿性に優れる窒化膜(SiN)をプラズマCVD法
等により堆積形成することが行われており、このプラズ
マ処理時にトンネル酸化膜がダメージを受け、トラップ
サイトが形成されることが本発明者らの実験的考察によ
り明らかとなった。
【0007】上述のように、EEPROMのデータ書換
え時にはトンネル酸化膜中をトンネル電流が流れるが、
ここにトラップサイトが存在すると電子がトラップされ
易く、このトラップされた電子の量が増加するに従いト
ンネル酸化膜中の内部電界が増大し、遂には破壊に到っ
てしまうことになる。
【0008】そして、このパッシベーション膜形成時に
受けたダメージ回復は、Al電極形成後であるため、上
述の高温アニール処理を採用することはできない。本発
明は上記実情に鑑みてなされたものであり、パッシベー
ション膜形成工程を含むウエハ工程完了後に、例えば不
揮発性メモリセルにおいてはトンネル酸化膜の受けたダ
メージを回復することができる方法を提供することをそ
の目的とするものである。
【0009】
【課題を解決するための手段】本願発明者らが実験した
結果、酸化膜を形成後にプラズマ処理を与えることによ
って、酸化膜中のトラップ密度が急激に増加することが
わかった(図19参照)。そして、そのトラップ密度が
450℃以下の低温にて熱処理を行うことによって低減
することがわかった。そして、その処理時間が20時間
以上行うことで、特にトラップ密度低減の効果が得られ
ることもわかった。従って、酸化膜中のトラップ密度の
低減方法として、450℃以下の温度で20時間以上の
熱処理を行うことを特徴とする。また、本発明の半導体
装置の製造方法は、プラズマ処理によりパッシベーショ
ン膜形成後に450℃以下の熱処理を行うことを特徴と
している。
【0010】
【実施例】以下、本発明を実施例に基づいて詳細に説明
する。図1は本発明一実施例を適用して製造したFLO
TOX構造EEPROMの断面図である。なお、図にお
いて、メモリトランジスタ10aのソース層は紙面に対
して垂直方向に外れた位置にあり図示していない。以下
本発明一実施例のメモリセル製造方法を図2〜図15を
用いて説明する。
【0011】まず、Si基板1にP- ,N- well層
を形成(図示略)した後に、図2に示すように、400
〜500Å程度のパッド酸化膜2を熱酸化にて形成し、
トンネル酸化膜下の埋め込みN+ 層形成予定位置が開口
されたレジストパターン30をマスクとして、As(ヒ
素)を例えば150KeV,1〜3×1015/cm2
条件でイオン注入し、フローティングゲートに電子を供
給するための埋め込みN+ 層3を形成する。埋め込みN
+ 層3は、図1に示すように、メモリトランジスタ10
aのドレイン層および選択トランジスタ11aのソース
層として接続形成されるようにパターン形成されてい
る。なお、埋め込みN+ 層3の表面濃度は1018〜10
19/cm3 程度である。その後レジスト30を剥離す
る。
【0012】次に全面にシリコン窒化膜(以下Si3
4 膜とする)4を1000〜2000Å程度堆積させ、
LOCOSによるフィールド酸化膜形成予定位置が開口
されたレジストパターンをマスクとしてSi34 膜4
を選択的にプラズマエッチングし、レジストを剥離す
る。つまり、図3に示すように、トンネル領域となる部
分にSi3 4 膜4が形成されることになる。さらに、
+ ,P+ チャネルストッパをイオン注入にて形成する
(図示略)。
【0013】次に例えば950℃,7時間のウェット酸
化により、図4に示すように、LOCOSによるフィー
ルド酸化膜5が5000〜10000Å程度形成され
る。続いて、Si3 4 膜4をH3 PO4 水溶液で、パ
ッド酸化膜2をHF水溶液にて除去する(図5参照)。
【0014】次に、選択トランジスタ11a等の周辺ト
ランジスタのゲート酸化膜8を1000℃で300〜5
00Å程度形成する(図6参照)。この時、トンネル領
域6にもゲート酸化膜8が形成されているため、図7に
示すように、トンネル酸化膜形成予定位置が開口したレ
ジストパターン31を形成し、HF溶液中で酸化膜8の
エッチングを行い、前記埋め込みN+ 層3上に開口部を
形成する。その後、レジスト31を剥離して、ハロゲン
ランプ1150℃,10〜40秒,O2 中で前記開口部
に50〜150Åの薄い酸化膜7を形成する(図8参
照)。この酸化膜7がフローティングゲートに対する電
子の注入,抽出を行うトンネル酸化膜である。
【0015】次に図9に示すように、全面に多結晶シリ
コン膜を2000Å程度形成し、980℃の下で10〜
30分程度リン拡散を行い、続いて図10に示すよう
に、この多結晶シリコン膜のエッチングにより、フロー
ティングゲート9を形成する。その後、図11に示すよ
うに、酸化膜12(フローティングゲートとコントロー
ルゲート間の酸化膜)を650Å形成する。なお、図1
0に示す状態で、例えばHF溶液により酸化膜8を除去
し、酸化膜12を形成すると同時に酸化膜8を再形成し
ても良い。さらに4000Å程度の多結晶シリコン膜を
堆積し、リン拡散を980℃で例えば20分程度行う。
そして、この多結晶シリコン膜のエッチングを行い、図
12に示すように、コントロールゲート10および選択
トランジスタ11aの選択ゲート11を形成する。
【0016】その後、図13に示すように、酸化膜13
を800Å程度形成し、As等をイオン注入することに
よって選択トランジスタ11aのN+ ドレイン層14お
よびメモリトランジスタ10aのソース層(図示略)を
形成する。なお、選択トランジスタのドレインにおいて
高耐圧化のためN- オフセット領域を形成するようにし
てもよい。そして、図14に示すように、PSG等より
なる層間絶縁膜15を形成し、コンタクトホール16の
開口,金属配線材料としてAl膜を堆積して配線パター
ン17形成後、表面保護用に窒化膜(P−SiN)をプ
ラズマCVD法により堆積してパッシベーション膜18
とする。
【0017】このパッシベーション膜18まで形成した
Si基板1をパッシベーションアニールを行った後、図
15に示すように、基板ホルダ21に保持せしめて例え
ば恒温槽20に搬送する。そして、この恒温槽20内に
て、例えば250℃,50時間の低温熱処理を行うこと
で上述の図9〜図14に示すウエハ工程でトンネル酸化
膜7が受けたダメージは回復され、図1に示すEEPR
OMが製造される。なお、恒温槽20内はN2 等の不活
性ガス雰囲気とされている。
【0018】次に、この低温熱処理について説明する。
ドライエッチング,イオン注入,プラズマ処理等のウエ
ハプロセスは酸化膜にダメージを与えやすく、特にトン
ネル酸化膜のように膜厚が100Å程度と薄くなるにつ
れてそのダメージは信頼性上無視できなくなる。ここ
で、Al配線形成以前に受けたダメージなら、上述のよ
うに1000℃程度の高温N2 アニールをAl配線工程
前に実施することで回復することができる。しかしなが
ら、パッシベーション膜のようにその形成工程がAl配
線工程後になるものにおいて、その形成時に酸化膜が受
けたダメージはこの高温N2 アニールを適用することが
できない。
【0019】本発明者らが実験的考察を重ねた結果、こ
の高温熱処理に代えて、パッシベーション形成後、即ち
ウエハ工程完了後に低温熱処理を行うことにより、メモ
リセルの寿命向上効果および寿命のロット間ばらつきの
低減効果が奏されることが判明した。
【0020】図16には、250℃の低温熱処理を行っ
た場合の熱処理時間に対するトンネル酸化膜の経時破壊
寿命の変化を示す。図からわかるように、50時間,2
50℃の熱処理を加えることにより破壊寿命は約2倍向
上されている。
【0021】また、250℃,50時間の低温熱処理を
施した試料のエンデュランス試験をした結果を図17に
示す。なお、エンデュランス試験は測定温度110℃に
て所定のパルス周期にてストレスを与えてスクリーニン
グしたもので、図17は横軸に書き換え可能回数,縦軸
に不良ビット発生確率をとったワイブル確率図を示し、
上記条件の低温熱処理を加えた試料の試験結果を特性線
Xに、低温熱処理を加えなかった試料の試験結果を特性
線Yとしてあらわしている。この図17において明らか
なように、本低温熱処理を加えることにより、書き換え
可能回数は約5倍程度向上され、エンデュランス特性の
優れたものとなっている。
【0022】さらに、この書き換え可能回数はウエハ工
程を編成する各ロット間で大きくばらついているが、図
18に示すようにウエハ工程後に本低温熱処理を加える
ことにより、書き換え可能回数を向上させるとともに、
ロット間ばらつきを低減することができる。なお、図1
8はA〜Dの各ロットにおける書き換え可能回数を示す
グラフであり、特性線xに250℃,50hの低温熱処
理後の試験結果、特性線yに該低温熱処理前の試験結果
を示している。
【0023】次に、この低温熱処理によって寿命が向上
する理由について説明する。パッシベーション膜として
メモリセルにおいては窒化膜が一般的に使用されてお
り、400℃以下で形成できるため膜形成にはプラズマ
CVD法が用いられているが、上述のようにこのパッシ
ベーション膜形成のプラズマ処理時に、トンネル酸化膜
がダメージを受けることが明らかとなった。トンネル酸
化膜にダメージが入るとトラップサイトが形成される。
EEPROMの書き換えを行う際には、トンネル酸化膜
中をトンネル電流が流れる。ここで、トラップサイトが
存在していると、電子がトラップされやすく、このトラ
ップされた電子の量が増加するに従ってトンネル酸化膜
中の内部電界が増大し、遂には膜が破壊に至り書き換え
が不可能となってしまう。このことから膜中のトラップ
サイトを減少もしくは消滅させれば、電子のトラップは
起こりにくくなり、膜寿命を向上させることが可能とな
る。
【0024】ところで、このトラップサイトの生成に
は、プロセスによるダメージで形成される初期トラップ
サイトと、書き換え作動時に形成される生成トラップサ
イトの2つの生成パターンがあり、低温熱処理を行うこ
とによりこの初期トラップサイトが低減もしくは消滅す
るものと考えられる。すなわち、低温熱処理で寿命が向
上するのは、主に初期トラップサイトの低減もしくは消
滅によるものであり、その結果、寿命向上(エンデュラ
ンス特性向上)とロット間ばらつきの低減が実現される
と考えられる。
【0025】図19に、低温熱処理の温度,処理時間に
対するトンネル酸化膜の初期トラップサイト量の評価結
果を示す。図19より明らかなように、プラズマ処理に
より初期トラップサイト量は増大し、低温熱処理を加え
ることにより初期トラップサイト量は回復している。ま
た、熱処理温度が250℃の場合、50時間程度で初期
トラップサイト量は極小となり、図16の破壊寿命とほ
ぼ一致していることがわかる。
【0026】さらに、図19より低温熱処理の熱処理温
度によって最適な熱処理時間があることがわかる。図2
0に、熱処理温度とこの最適な熱処理時間との関係を示
す。なお、図20において境界線Zは、その熱処理温度
に対してトラップ密度が極小、即ち破壊寿命が最大とな
る最適な熱処理時間を示すものである。
【0027】図20より250℃,50hの低温熱処理
条件の他には、最適条件として例えば150℃,100
hもしくは350℃,20h等が挙げられ、その場合に
おいてもほぼ等しい寿命向上効果が実現される。なお、
この境界線Zよりも下の領域(斜線部分)においては、
トラップ密度が減少されてある程度の寿命向上は期待さ
れるものの極小までには至っておらず、熱処理が不十分
と考えられる。一方、境界線よりも上の領域において
は、逆に除々にトラップ密度量が増加する傾向にあり、
熱処理のやり過ぎが考えられ、この境界線Zに示す最適
条件をあまり大きく超えないように、低温熱処理条件を
設定する必要があることが窺える。例えば、熱処理温度
としては150〜350℃が望ましく、その場合、有効
な熱処理時間は図20の境界線Zより両側領域にある程
度許容範囲を持たせて設定するようにすればよく、熱処
理温度Tに対して最大(500−T)/2〔h〕まであ
る程度の効果が得られることが確認された。
【0028】なお、上述した一実施例はフローティング
ゲート構造のEEPROMに本発明を適用した例を示し
たが、本発明は電界が印加される酸化膜,特にトンネル
酸化膜のように極薄の酸化膜の膜質改善に用いて好適な
ものであり、上記例に限らず、例えば薄い酸化膜を介し
て窒化膜に電荷を蓄積するMNOS形のEEPROMに
採用してもよく、さらには、基板温度を高くすることの
できない液晶駆動用TFTのゲート酸化膜の膜質改善に
用いるようにしてもその効果が発揮されるものである。
また、FLOTOX構造EEPROMの製造方法も上述
の順序に限るものでなく、トンネル酸化膜形成後にメモ
リトランジスタのドレインを形成するようにしてもよ
い。
【0029】
【発明の効果】 以上述べたように、本発明は例えば
ンネル酸化膜が製造工程中にダメージを受けるとトラッ
プサイトがトンネル酸化膜中に生成されることに着目
し、450℃以下の低温熱処理を行うことによりこのト
ラップ密度量が低減されるという新たな見知に基づいて
試されたものであり、低温熱処理によってトラップ密度
を低減することによりトンネル酸化膜等の酸化膜の寿命
が向上する。また、酸化膜中のトラップ密度はプラズマ
処理によって急激に増加することを見いだし、プラズマ
処理後に低温熱処理を行うことで、トラップ密度を低減
することができ、酸化膜の寿命を向上させることができ
る。従って、例えば不揮発性メモリにおいては、その寿
命を向上させることができる。
【0030】従って、本発明に関わる半導体装置の製造
方法によれば、比較的低い熱処理温度でトンネル酸化膜
等の酸化膜に生成されたトラップサイトを低減すること
ができ、しかして、パッシベーション膜形成工程を含む
ウエハ工程完了後であっても酸化膜の受けたダメージを
回復することができるという優れた効果が奏される。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明一実施例を適用して製造したFLOTO
X構造EEPROMの断面図である。
【図2】本発明一実施例のメモリセル製造方法を説明す
るために供する半導体装置断面図である。
【図3】本発明一実施例のメモリセル製造方法を説明す
るために供する半導体装置断面図である。
【図4】本発明一実施例のメモリセル製造方法を説明す
るために供する半導体装置断面図である。
【図5】本発明一実施例のメモリセル製造方法を説明す
るために供する半導体装置断面図である。
【図6】本発明一実施例のメモリセル製造方法を説明す
るために供する半導体装置断面図である。
【図7】本発明一実施例のメモリセル製造方法を説明す
るために供する半導体装置断面図である。
【図8】本発明一実施例のメモリセル製造方法を説明す
るために供する半導体装置断面図である。
【図9】本発明一実施例のメモリセル製造方法を説明す
るために供する半導体装置断面図である。
【図10】本発明一実施例のメモリセル製造方法を説明
するために供する半導体装置断面図である。
【図11】本発明一実施例のメモリセル製造方法を説明
するために供する半導体装置断面図である。
【図12】本発明一実施例のメモリセル製造方法を説明
するために供する半導体装置断面図である。
【図13】本発明一実施例のメモリセル製造方法を説明
するために供する半導体装置断面図である。
【図14】本発明一実施例のメモリセル製造方法を説明
するために供する半導体装置断面図である。
【図15】本発明一実施例におけるウエハ工程の完了し
た基板の低温熱処理に用いる装置の模式構成図である。
【図16】熱処理温度250℃で行った低温熱処理の熱
処理時間に対する経時破壊寿命の変化を示す特性図であ
る。
【図17】EEPROMのエンデュランス特性の試験結
果を示す特性図である。
【図18】各ロット間における書き換え寿命のばらつき
を示すグラフである。
【図19】トンネル酸化膜の初期トラップサイト量のウ
エハ工程後の変化の様子を示す特性図である。
【図20】最適な熱処理条件を説明するために供する特
性図である。
【符号の説明】
1 Si基板 3 埋め込みN+ 層 6 トンネル領域 7 トンネル酸化膜 8 ゲート酸化膜 9 フローティングゲート 10 コントロールゲート 10a メモリトランジスタ 11 選択ゲート 11a 選択トランジスタ 17 Al配線 18 パッシベーション膜 20 恒温槽

Claims (7)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 電界が印加される酸化膜を有する半導体
    装置を熱処理して前記酸化膜中に生成されたトラップ密
    度を低減するものであり、 前記熱処理における熱処理温度を450℃以下とし、そ
    の処理時間を20時間以上とすることを特徴とする トラ
    ップ密度低減方法。
  2. 【請求項2】 前記熱処理において、その最大時間が前
    記熱処理の温度をT〔℃〕としたときに(500−T)
    /2〔時間〕以下とすることを特徴とする請求項1に記
    載のトラップ密度低減方法。
  3. 【請求項3】 上記熱処理は、該半導体装置のアルミニ
    ウム配線保護のためのパッシベーション膜形成後に行わ
    れる工程であることを特徴とする請求項1または2に記
    載のトラップ密度低減方法。
  4. 【請求項4】 半導体基板上に酸化膜を形成する酸化膜
    形成工程と、 該酸化膜形成工程以降の工程であって、前記酸化膜が形
    成された前記半導体基板にプラズマ処理によりパッシベ
    ーション膜を形成する工程とを有する半導体装置の製造
    方法において、 該パッシベーション膜をアニールするパッシベーション
    アニール工程と、 450℃以下の温度にて熱処理することにより、前記酸
    化膜中に生成されたトラップ密度を低減するための熱処
    理工程とを有することを特徴とする半導体装置の製造方
    法。
  5. 【請求項5】 前記酸化膜は不揮発性メモリのトンネル
    酸化膜であることを特徴とする請求項4に記載の半導体
    装置の製造方法。
  6. 【請求項6】 前記熱処理工程の処理時間を20時間以
    上としたことを特徴とする請求項4あるいは5に記載の
    半導体装置の製造方法。
  7. 【請求項7】 前記熱処理工程の処理時間を、この熱処
    理の温度をT〔℃〕としたときに(500−T)/2
    〔時間〕以下としたことを特徴とする請求項4から6の
    いずれかに記載の半導体装置の製造方法。
JP3082548A 1991-04-15 1991-04-15 酸化膜中のトラップ密度低減方法、及び半導体装置の製造方法 Expired - Lifetime JP2666596B2 (ja)

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