JP2665640B2 - 乾式分析要素を用いた測定方法及び乾式分析要素 - Google Patents

乾式分析要素を用いた測定方法及び乾式分析要素

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、被検物質と直接反応し
て測定可能な変化をもたらす試薬を含まない乾式分析要
素に液体試料を供給した後、試料を安定化し、その後、
測定試薬溶液を供給して反応を起こさせることを特徴と
する液体試料、特に水性液体試料中の特定成分の濃度を
分析するのに有効な測定方法に関する。
【0002】
【従来の技術】血液、尿等を検体として人の病気を診断
する方法は長く行われている。この方法の一つとして、
ウェットケミストリー分析法がある。これは、いわゆる
溶液試薬を用いる方法であって歴史も古く、多数の項目
について検出試薬も開発されており、測定機も簡易小型
機から大型全自動機まで各種ある。ウェットケミストリ
ーに使用される検体は、血漿、血清、尿等であつて、通
常全血をそのまま検体として使用することはない。
【0003】ウェットケミストリーでは、保存期間中は
試薬の安定性を考慮していくつかの群に分けておき、溶
解、調製時に混合すこともできるし、試薬添加の手順を
いくつかのステップに分けることも可能である。
【0004】更に、測定検体の数に応じて、適量の試薬
を溶解、調製しておくことができるので、1測定当り試
薬コストも少なくて済む。多数の溶液の取扱を組み合わ
せて自動化することは複雑で厄介ではあるが、臨床検査
機器の開発は歴史もあり、社会的な要請も高かったの
で、既に大・中・小いずれの処理能力を必要とする分野
についても、効率良い自動機器が開発、実用化されてい
る。
【0005】ウェットケミストリー法の欠点は、検体の
調製・供給にある。この方法では、透明溶液の透過測定
を前提としているので、全血検体をそのまま測定試料と
することはできない。即ち、全血検体を採血後、遠心分
離した上清の血漿または血清をサンプルカップに移す
か、または遠心分離管そのものをサンプルカップの代わ
りに測定機にセツトする等の方法が取られている。これ
らの操作を行う煩雑さに加えて、赤血球の混入無しに確
実にサンプリングするに十分な血漿または血清の確保と
いう問題がある。
【0006】遠心分離後の血漿200μlを確保するため
には、通常1.5〜2mlの全血を必要とする。遠心分離や
その後の操作を注意深く行ったとしても、最少必要採血
量は500μl前後と推定される。
【0007】一方、分析測定に必要な試料の量は10μl
/項目程度であるので、10項目テストしたとしても100
μl、20項目テストしたとしても200μlに過ぎない。
病院等で実際に採血される量は2〜20mlである。即ち、
最終的に必要な血漿量の50〜100倍が採血されている。
【0008】注射器を用いて血管に針を刺し、採血され
ることは健常者であっても精神的、肉体的に苦痛を伴う
ものであるが、体質的に血管が細く採血が困難な人や病
弱な患者については特に、採血に伴う苦痛は想像以上の
ものであり、更に繰り返し採血される患者にとっては、
採血量を最小限に抑えたいという願いは大きい。
【0009】また、病院の採血室あるいは開業医、診療
所では、全血を試験管や真空採血管に採取した後、その
ままであるいは冷蔵保存した状態で、中央検査室や検査
センターに移送する。つまり、採取された血液は移送後
に初めて遠心分離され、赤血球を始めとする有形成分
と、分析試料となる血漿もしくは血清とに分離される。
この間、赤血球との共存により分析に影響を与える生化
学的反応の進行も考えられるが、解糖阻止や抗凝固等、
分析結果に極めて大きい影響を与えることが知られてい
る変動要因に対して対策が取られているに過ぎない。
【0010】このようなことを考慮すれば、遠心分離は
採血直後に行うことが望ましいが、通常これは実行され
ていない。というのは、血清を検体とする分析法が歴史
的に確立されてきたが、血清を得るには最低30分〜1時
間の放置による凝固反応の完結が必要であること、ま
た、抗凝固剤を添加して遠心分離したとしても、その後
の分析機器による測定時間までの間に、検体によってフ
イブリンの析出等が起こることがあり、これが分析機器
の分注シリンジやチューブ等の搬送系のトラブルになり
易いからである。
【0011】このため、採血後約1時間以内に遠心分離
して血清検体を得ることが望ましいが、これは病院での
検査では可能であっても、検体の移送に時間を要する検
査センターでの測定対象とする場合には全くまちまちで
あり、1日以上経過してから分離されることも頻繁にあ
るのが実状である。
【0012】検体の調製・供給に伴う欠点を克服した分
析方法として、定性・定量分析に必要な全ての試薬を試
薬紙や多層分析フィルムのような分析要素の中に組み込
んだ、いわゆるドライケミストリー分析要素が多数開発
・商品化され、富士ドライケム(富士写真フィルム(株)
製)、エクタケム(米国、イーストマンコダック社
製)、ドライラボ(コニカ(株)製)、スポットケム(京
都第一化学(株)製)、レフロトロン(独国、ベーリンガ
ーマンハイム社製)、セラライザー(米国、マイルズラ
ボラトリー社製)等の名称で市販されている。
【0013】これらドライケミストリー分析要素は、下
記のような特徴を有する。 1)分析に必要な試薬が全て分析要素の中に組み込まれ
ている。 2)検体(通常は血清、血液、尿、1部項目については
全血)を点着するだけで分析に必要な反応を起こす。
【0014】ドライケミストリー分析要素は、その利用
分野によって3種に大別される。 分類1:開業医、家庭等でのスクリーニグを目的として
おり、目視検査により定性(+/−)か半定量(5段階
程度)の結果が判別できるもの。 分類2:小型簡易操作を特徴とした測定機との組合せに
より、測定場所を比較的に自由に選べるもの。緊急検査
室、小児病棟、開業医、小規模病院等で使用される。 分類3:全自動機を使用し、病院や検査センターのルー
チン測定に使用されるもの。 分析要素の構成や内容も上記分類に応じて異なる。
【0015】分類1に供される分析要素は、尿検査や血
糖試験紙に代表されるものであって、分析操作は簡便で
かつ機器も不要であるが、大雑把な判定(正常か異常か
等)が得られるのみであり、必要な場合には定量的な結
果が得られる他の分析手段により再測定されることを前
提としている。
【0016】この方法による分析要素は、臨床検査技師
や医師、看護婦等の専門家による操作を前提としてはお
らず、検体処理もしなくて良いように、尿や全血を直接
検体とすることができるのが普通である。
【0017】分類2に属するものは、定量分析を目的と
しており、機器による定量的な測定を前提としている。
操作そのものは、分類1程ではないが比較的簡単であっ
て、臨床検査技師等の専門家を前提とはしていない。検
体については、全血、血漿、血清、尿のいずれも使用で
きる分析要素が開発されつつあるが、全血で測定可能な
項目数はなお10数項目であって、比較的制限されてい
る。
【0018】分類3の全自動機に使用される検体は通常
血漿、血清、尿に限られており、全血を検体とすること
はできない。但し、測定可能な項目は順次増加してきて
おり、少なくとも40項目以上について分析要素が開発さ
れている。
【0019】このようなドライケミストリー分析要素
は、便利ではあるが反応に必要な全ての試薬を素子の中
に組み込まねばならず、用いられる試薬の特性が分析対
象項目によって1つづつ異なるので、処方開発及び製造
条件の最適化に多大の労力と時間、設備がかかるという
大きな問題点がある。
【0020】また、全ての試薬を含んでいるので、分析
要素を長期に渡って保存するには十分な乾燥状態を確保
する必要がある。このため、通常分析要素1枚毎に防湿
包装をし、必要に応じて更に乾燥剤を包装内に共存させ
る等の対策がとられている。保存温度も、冷蔵保存が前
提となっている。
【0021】こうした乾燥包装、冷蔵保存を前提として
も、保存期間は1〜2年が限度であり、ドライケミスト
リー分析要素の価格を押し上げている。
【0022】
【発明が解決しようとする課題】本発明の第一の目的
は、微量の血漿、血清、尿等の体液、特に全血を検体と
して用いることができ、製造が容易でかつ長期の保存に
耐える乾式分析要素を用いた、簡単な操作で精度良い結
果を与える測定方法を提供することである。
【0023】本発明の第二の目的は、血液等の体液また
は生物学的検体または水溶液検体を供給した分析要素
を、十分な分析精度を保持したままで保存・移送等する
方法を提供することである。
【0024】本発明の第三の目的は、酵素反応等、反応
の進行状態での分析が必要な場合においても、検体を供
給した要素を保存後に使用することが可能な測定方法を
提供することである。
【0025】本発明の第四の目的は、上記測定方法にお
いて使用する乾式分析要素を提供することである。
【0026】
【課題を解決するための手段】本発明の目的は、 1:液体試料が供給されている、水不透過性支持体上
に少なくとも親水性ポリマー層、表面が親水化されてお
り血球分離能を有する微多孔性層を積層した測定試薬を
含まない分析要素に、測定試薬溶液を供給して反応を起
こさせる工程、該反応を起こした分析要素を、光学的
手段を用いて測定する工程、を含むことを特徴とする乾
式分析要素を用いた測定方法、 2:液体試料が供給されている、水不透過性支持体上
に少なくとも親水性ポリマー層、水不透過性で且つ気体
透過性の層、表面が親水化されており血球分離能を有す
る微多孔性層を積層した測定試薬を含まない分析要素
に、測定試薬溶液を供給して反応を起こさせる工程、
該反応を起こした分析要素を、光学的手段を用いて測定
する工程、を含むことを特徴とする乾式分析要素を用い
た測定方法、又は、 3:液体試料が供給されている、水不透過性支持体上
に少なくとも親水性ポリマー層、遮蔽層、表面が親水化
されており血球分離能を有する微多孔性層を積層した測
定試薬を含まない分析要素に、測定試薬溶液を供給して
反応を起こさせる工程、該反応を起こした分析要素
を、光学的手段を用いて測定する工程、を含むことを特
徴とする乾式分析要素を用いた測定方法、及び、 4:上記測定方法において使用する、測定試薬を含まな
い乾式分析要素により達成された。
【0027】上記構成の測定試薬を含まない乾式分析要
素は、表面が親水化されており血球分離能を有する微多
孔性層に、血球濾過層と展開層の機能を兼ね持たせてい
るが、該微多孔性層と隣接して別個の展開層を設けるこ
ともできる。
【0028】上記工程において、該乾燥された分析要素
に測定試薬溶液を供給して反応を起こさせる前、もしく
は反応を起こさせた後に、該微多孔性層を除去すること
ができる。これにより、液体試料として全血を使用した
場合にも、反射・透過のいずれの方法においても測定が
可能となった。
【0029】また、測定試薬を供給する前に、該乾燥さ
れた分析要素から該微多孔性層を除去した場合には、展
開能力を有する層(該微多孔性層、後述する通常の展開
層)を再度設置しても良い。全血検体を使用して該微多
孔性層の展開能力が低下している場合に有効である。
【0030】以下に、本発明を詳細に説明する。本発明
に使用する第一の分析要素は、水不透過性支持体上に親
水性ポリマー層、多孔性展開層及び表面を親水化されて
おり血球分離能を有する微多孔性層を積層した基本構成
を有する。
【0031】多孔性展開層と表面を親水化されており血
球分離能を有する微多孔性層との間は、実質的に剥離し
ない状態にあっても、液体試料を供給したあと剥離でき
る、後述するいわゆる部分接着の状態にあっても良い。
【0032】表面を親水化されており血球分離能を有す
る微多孔性層は、実質的に分析値に影響を与える程には
溶血することなく、全血から血球と血漿を特異的に分離
する。
【0033】その血球・血漿分離機構は明らかでない
が、この微多孔性層はその表面のみで血球をトラップす
る訳ではなく、弗素含有ポリマーからなる微多孔性層と
多孔性展開層をあわせた厚さ方向に浸透するに従って、
初めは大きな血球成分、後には小さな血球成分と徐々に
空隙構造にからめ、厚さ方向の全長にわたって血球を留
め除去していく、いわゆる体積濾過作用によるものと思
われる。
【0034】表面を親水化されており血球分離能を有す
る微多孔性層としては、表面が親水化された弗素含有ポ
リマー、ポリスルホン等を用いることができる。
【0035】弗素含有ポリマーとしては、ポリビニリデ
ンフルオリドやポリテトラフルオロエチレンなどがあ
り、ポリテトラフルオロエチレンが好ましい。弗素含有
ポリマーからなる微多孔性層の微孔のサイズは、約0.2
μmから約60μm、好ましくは約1μmから約20μmの
範囲、更に好ましくは1〜10μmの範囲、空隙率は約40
%から約95%、好ましくは約50%から約80%の範囲、層
の厚さは約10μmから約200μm、好ましくは約30μm
から約150μm、製造工程中でのしわ発生等の取り扱い
性を考慮すると、最も好ましくは約50μmから約120μ
mの範囲である。
【0036】弗素含有ポリマーの微多孔性層は特開昭57
−66359(US4783315)に記載の物理的活性化処理(好ま
しくはグロー放電処理又はコロナ放電処理)を微多孔性
層の少なくとも片面に施すことにより微多孔性層の表面
を親水化して、隣接する微多孔性展開層との部分接着に
用いられる接着剤の接着力を強化することができる。
【0037】これらの弗素含有ポリマーの微多孔性層と
しては、特表昭63−501594(WO 87/02267)に記載の
ポリテトラフルオロエチレンのフィブリル(微細繊維)
からなる微多孔性のマトリックス層(微多孔性層)、Go
re−Tex (W.L.Gore and Associates社製)、Zitex(Nort
on社製)、ポアフロン(住友電工社製)などがある。
【0038】孔径(微孔のサイズ)約0.1μmから約50
μm、層の厚さは約20μmから約400μmである。
【0039】構造としては、延伸しないもの、1軸延伸
したもの、2軸延伸したもの、1層構成の非ラミネート
タイプ、2層構成のラミネートタイプ、例えば繊維等の
他の膜構造物にラミネートした膜等がある。
【0040】その他に、US3368872(実施例3及び
4)、US3260413(実施例3及び4)、特開昭53−9219
5(US4201548)等に記載のポリテトラフルオロエチレン
の微多孔性膜、US3649505に記載のポリビニリデンフ
ルオリドの微多孔性膜などがある。
【0041】これらの弗素含有ポリマーの微多孔性膜の
うち、血球濾過層を構成する微多孔性層に特に適してい
るのは、孔径が実質的に赤血球を通さない程度に小さ
く、膜厚が薄く、空隙率が高いものである。具体的に
は、孔径が1〜10μm、膜厚10〜200μm、空隙率が少
なくとも70%以上有る膜が好ましい。
【0042】フィブリル構造又は一軸延伸もしくは二軸
延伸した非ラミネートタイプの微多孔性膜は延伸によ
り、空隙率が大きくかつ濾過長の短い微多孔膜が作られ
る。濾過長が短い微多孔膜では、血液中の有形成分(主
として赤血球)による目詰りが生じがたく、かつ血球と
血漿の分離に要する時間が短いので、定量分析精度が高
くなるという特徴がある。
【0043】これらの弗素含有ポリマーの微多孔性膜の
作成に当たっては、1種もしくは2種以上の弗素含有ポ
リマーを混合しても良いし、弗素を含まない1種もしく
は2種以上のポリマーや繊維と混合し、製膜したもので
あっても良い。
【0044】弗素含有ポリマーの微多孔性膜は、そのま
までは表面張力が低く乾式分析要素の血球濾過層として
用いようとしても、水性液体試料ははじかれてしまって
膜の表面や内部に拡散、浸透しないことは周知の事実で
ある。本発明の分析要素では、弗素含有ポリマーの微多
孔性膜に親水性を付与し親水性を高める手段として、弗
素含有ポリマーの微多孔性膜の外部表面及び内部の空隙
の表面を実質的に親水化するに充分な量の界面活性剤を
弗素含有ポリマーの微多孔性膜に含浸させることによ
り、前記の水性液体試料がはじかれる問題点を解決し
た。
【0045】水性液体試料がはじかれることなく膜の表
面や内部に拡散、浸透、移送されるに充分な親水性を弗
素含有ポリマーの微多孔性膜に付与するには、一般に弗
素含有ポリマーの微多孔性膜の空隙体積の約0.01%から
約10%、好ましくは約0.1%から約5.0%、更に好ましく
は0.1%から1%の界面活性剤で微多孔性膜の空隙の表
面が被覆されることが必要である。例えば、厚さが50μ
mの弗素含有ポリマーの微多孔性膜の場合に、含浸され
る界面活性剤の量は、一般に0.05g/m2から2.5g/m2の範
囲であることが好ましい。弗素含有ポリマーの微多孔性
膜に界面活性剤を含浸させる方法としては、界面活性剤
の低沸点(沸点約50℃から約120℃の範囲が好ましい)
の有機溶媒(例、アルコール、エステル、ケトン)溶液
に弗素含有ポリマーの微多孔性膜を浸漬し、溶液を微多
孔性膜の内部空隙に実質的に充分に行きわたらせた後、
微多孔性膜を溶液から静かに引き上げ、風(温風が好ま
しい)を送り乾燥させる方法が一般的である。血球濾過
層を構成する微多孔性層に含有させる前処理試薬等の成
分とともに界面活性剤を弗素含有ポリマーの微多孔性膜
に含有させることもできる。
【0046】弗素含有ポリマーの微多孔性膜を親水性化
処理に用いられる界面活性剤としては、非イオン性(ノ
ニオン性)、陰イオン性(アニオン性)、陽イオン性
(カチオン性)、両性いずれの界面活性剤をも用いるこ
とができる。
【0047】これらの界面活性剤のうちでは、ノニオン
性界面活性剤が、赤血球を溶血させる作用が比較的低い
ので、全血を検体とするための多層分析要素においては
有利である。ノニオン性界面活性剤としては、アルキル
フェノキシポリエトキシエタノール、アルキルポリエー
テルアルコール、ポリエチレングリコールモノエステ
ル、ポリエチレングリコールジエステル、高級アルコー
ルエチレンオキシド付加物(縮合物)、多価アルコール
エステルエチレンオキシド付加物(縮合物)、高級脂肪
酸アルカノールアミドなどがある。
【0048】ノニオン性界面活性剤の具体例として、次
のものがある。アルキルフェノキシポリエトキシエタノ
ールとしては、 イソオクチルフェノキシポリエトキシエタノール: (Triton X−100:オキシエチレン単位平均9〜10含
有) (Triton X−45:オキシエチレン単位平均5含有) ノニルフェノキシポリエトキシエタノール: (IGEPAL CO−630:オキシエチレン単位平均9含有) (IGEPAL CO−710:オキシエチレン単位平均10〜11含
有) (LENEX 698:オキシエチレン単位平均9含有) アルキルポリエーテルアルコールとしては、 高級アルコール ポリオキシエチレン エーテル: (Triton X−67:CA Registry No.59030-15-8)
【0049】弗素含有ポリマーの微多孔性膜は、その多
孔性空間に水不溶化した1種又は2種以上の水溶性高分
子を設けることによって親水化したものであってもよ
い。水溶性高分子の例として、酸素を含む炭化水素には
ポリビニルアルコール、ポリエチレンオキサイド、ポリ
エチレングリコール、メチルセルロース、エチルセルロ
ース、ヒドロキシエチルセルロース、ヒドロキシプロピ
ルセルロース、窒素を含むものにはポリアクリルアミ
ド、ポリビニルピロリドン、ポリビニルアミン、ポリエ
チレンイミン、負電荷を有するものとしてポリアクリル
酸、ポリメタアクリル酸、ポリスチレンスルホン酸など
をあげることが出来る。不溶化は熱処理、アセタール化
処理、エステル化処理、重クロム酸カリによる化学反
応、電離性放射線による架橋反応等によって行えばよ
い。詳細は、特公昭56−2094号公報及び特公昭56−1618
7号公報に開示されている。
【0050】ポリスルホンの微多孔性膜は、ポリスルホ
ンをジオキサン、テトラヒドロフラン、ジメチルホルム
アミド、ジメチルアセトアミド、N-メチル-2-ピロリド
ンあるいはこれらの混合溶媒等に溶解して製膜原液を作
製し、これを支持体上に、又は直接凝固液中に流延し洗
浄、乾燥して行うことにより製造することができる。詳
細は特開昭62−27006号公報に開示されている。ポリス
ルホンの微多孔性膜は、そのほか特開昭56−12640号公
報、特開昭56−86941号公報、特開昭56−154051号公報
等にも開示されており、それらも使用することができ
る。ポリスルホンの微多孔性膜も弗素含有ポリマーと同
様界面活性剤を含有させ、あるいは水不溶化した水溶性
高分子を設けることによって親水化することができる。
【0051】多孔性展開層は、水性の検体に含有されて
いる成分を実質的に偏在させることなしに平面的に拡
げ、単位面積当りほぼ一定量の割合で親水性ポリマー層
に供給する機能を有する層であり、これまでドライケミ
ストリー分析要素に使われている展開層として、公知の
非繊維質及び繊維質の全ての多孔性材料を用いることが
できる。具体的には特開昭49−53888に開示されている
メンブランフィルター(ブラッシュドポリマー)に代表
される非繊維性等方的微多孔質媒体層、特開昭55−9085
9等に開示されたポリマーミクロビーズが水不膨潤性の
接着剤で点接触状に接着されて成る連続空隙含有三次元
格子粒状構造物層に代表される非繊維性多孔性層、特開
昭55−164356、同57−66359等に開示された織物布地か
らなる多孔性層、同60−222769等に開示された編物布地
からなる層、各種の濾紙等を挙げることができるが、こ
れらに限定されるものではない。
【0052】展開層は、1層だけに限定する必要はな
く、特開昭61−4959、同62−138756、同62−135757、同
62−138758等に開示されいてる様に、2層以上の層を重
ねて用いることができる。展開層を2層以上重ねた多層
分析要素については、検体の点着時には全層が積層一体
化されている構成をとることが必須であるが、その後の
プロセスでは一体化されている必要はない。必要に応じ
て、第一の展開層と第二の展開層の間を剥離した状態で
使用することができる。
【0053】展開層中には、検体の展開を促進するため
に、ノニオン、アニオン、カチオンもしくは両性の界面
活性剤を含ませることができる。また、展開性をコント
ロールする目的で、親水性のポリマー等の展開制御剤を
含ませることができる。更に、目的とする検出反応を促
進する為の、あるいは干渉、妨害反応を低減、阻止する
為の各種試薬、もしくは試薬の1部を含ませることがで
きる。
【0054】展開層の厚さは、20〜200μm、好ましく
は50〜170μm、更に好ましくは80〜150μmである。
【0055】親水性ポリマー層には、これまでドライケ
ミストリー分析要素に使われている公知の水に可溶性、
膨潤性、親水性の各種ポリマーを用いることができる。
水吸収時の膨潤率が30℃で約150%から約2000%、好ま
しくは約250%から約1500%の範囲の天然又は合成親水
性ポリマーを使用することができ、具体的には、特開昭
59−171864、同60−108753等に開示されたゼラチン(例
えば、酸処理ゼラチン、脱イオンゼラチン等)、ゼラチ
ン誘導体(例えば、フタル化ゼラチン、ヒドロキシアク
リレートグラフトゼラチン等)、アガロース、プルラ
ン、プルラン誘導体、ポリアクリルアミド、ポリビニル
アルコール、ポリビニルピロリドン等を挙げることがで
きるが、これらに限定されるものではない。親水性ポリ
マー層に代えて、親水性表面を有する紙やポリマー多孔
質膜を用いることもできる。
【0056】親水性ポリマー層の厚さは、乾燥時に約1
μm〜約100μm、好ましくは約3μm〜約50μm、特
に好ましくは約5μm〜約30μmであり、実質的に透明
であることが好ましい。
【0057】親水性ポリマー層中には、目的とする反応
を促進する、もしくは干渉、妨害反応を防止、低減する
ための各種試薬もしくは試薬の1部を含ませることがで
きる。
【0058】水不透過性支持体としては、これまでドラ
イケミストリー分析要素に使われている公知の水不透過
性の支持体を用いることができる。具体的には、ポリエ
チレンテレフタレート、ビスフェノールAのポリカーボ
ネート、ポリスチレン、セルロースエステル(例えば、
スルロースジアセテート、セルローストリアセテート、
セルロースアセテートプロピオネート等)等から成る厚
さ約50μm〜1mm、好ましくは約80μm〜約300μmの
透明フイルムを用いることができる。
【0059】支持体は、通常光透過性のものを用いる
が、展開層側から測定をする場合には、着色されていて
も、もしくは光不透過性であっても良い。
【0060】支持体の表面には、必要により公知の下塗
層もしくは接着層を設けて、親水性ポリマー層との接着
を強固にすることができる。
【0061】ここで、本発明で使用する乾式分析要素の
一つの特徴である、弗素含有ポリマーからなり界面活性
剤を含有する微多孔性層と多孔性展開層との部分接着
(多孔性接着)について説明する。
【0062】部分接着とは、特開昭61−4959(EP0166
365A)、特開昭62−138756〜138758(EP0226465A)
等に記載の、2つの隣接する多孔性層同士又は隣接する
多孔性層と非孔性層との接着の態様であって、『隣接す
る2層の界面の間に部分的(又は断続的)に配置された
接着剤によって実質的に密着され一体化されており、か
つ前記隣接する2面及びその間において液体の一様通過
が実質的に妨げられないように構成されている接着』で
ある。
【0063】本発明で使用する分析要素においては弗素
含有ポリマーからなる微多孔性層と多孔性展開層の界面
が部分接着(多孔性接着)されていても良い。多孔性展
開層に接着剤を部分的に配置し、ついで弗素含有ポリマ
ーからなる微多孔性層を一様に軽く圧力を加えながら貼
りあわせるのが一般的な部分接着方法である。逆に弗素
含有ポリマーからなる微多孔性層に接着剤を部分的に配
置し、ついで多孔性展開層を一様に軽く圧力を加えなが
ら貼りあわせることもできる。さらに、多孔性展開層に
する微多孔性シート状物に接着剤を部分的に配置し、こ
れに弗素含有ポリマーからなる微多孔性層を一様に軽く
圧力を加えながら貼りあわせ、あるいは逆に弗素含有ポ
リマーからなる微多孔性層に接着剤を部分的に配置し、
ついで、多孔性展開層にする微多孔性シート状物を一様
に軽く圧力を加えながら貼りあわせた後に、親水性ポリ
マー層に展開層にする微多孔性シート状物を一様に貼り
あわせることもできる。
【0064】接着剤を弗素含有ポリマーからなる微多孔
性層又は多孔性展開層に部分的に配置する方法は特開昭
61−4959、特開昭62−138756、特開昭64−23160(DE37
21236A)等に記載の諸種の方法によることができる。
それらの諸方法のうちでは印刷法による方法が好まし
い。印刷法のうちで、接着剤を印刷版(グラビア印刷版
又は凹版が好ましい)ローラーを用いて多孔性層又は検
出機能層に転写し付着させる方法及び隣接する2層を貼
りあわせる方法は、例えば、日本印刷学会編『印刷工学
便覧』(技報堂出版(株)、1983年)839〜853頁等に記載
の公知の装置及び方法により実施することができる。
【0065】用いられる接着剤としては特開昭62−1387
56に記載の諸種の接着剤、そのほか前記の『印刷工学便
覧』839〜853頁等に記載の公知の接着剤を用いることが
できる。接着剤としては水溶媒型の接着剤、有機溶剤型
の接着剤、熱接着性(又は感熱性)接着剤を用いること
ができる。水溶媒型の接着剤の例として、澱粉糊等の水
性の糊;デキストリン、カルボキシメチルセルロース、
ポリビニルアルコール等の水溶液;酢酸ビニル−ブチル
アクリレート共重合体エマルジョンがある。有機溶剤型
の接着剤としては、溶剤の蒸発の遅いものが適する。熱
接着性(又は感熱性)接着剤は特に有用である。
【0066】熱接着性(又は感熱性)のホットメルト型
接着剤としては、「工業材料」26巻(11号)4〜5頁等
に記載のホットメルト型接着剤を用いることができる。
その例として、エチレン−酢酸ビニル共重合体、エチレ
ン−アクリル酸エチル共重合体、エチレン−アクリル酸
共重合体等のエチレン共重合体;低分子量ポリエチレン
やアタクチックポリプロピレンのようなポリオレフィン
類;ナイロン等のポリアミド;ポリエステル系共重合
体;SBSなどのスチレンブロック共重合体のような熱
可塑性ゴム;スチレンブタジエンゴム、ブチルゴム、ウ
レタンゴム;ロジン、石油樹脂、テルペン樹脂;合成ワ
ックスがある。これらの中で、シリコーン系、アクリル
系、フェノール樹脂系の感圧型接着剤が、本発明におい
て特に有用である。
【0067】更に、検体を点着後に弗素含有ポリマーか
らなる微多孔性層を剥離除去する態様においては、展開
層と微多孔性層とは接着されている必要は無く、検体の
拡散・浸透が定量的に進行するように積層されていれば
良い。
【0068】次に、被検物質について説明する。本願発
明においては、対象とする被検物質は特に限定されな
い。通常臨床検査の分野で測定される酵素、脂質、無機
イオン、代謝産物、蛋白質等の他、各種グロブリン、免
疫抗原、免疫抗体等の生体由来成分、薬物、ホルモン、
腫瘍マーカー等、分析方法さえ確立していれば、分析対
象とすることができる。
【0069】本発明において使用する乾式分析要素は、
測定の対象となる項目もしくは検体によって、以下に記
載する種々の構成を取ることができる。図1及び図2
に、基本構成例を示す。
【0070】1:水不透過性支持体/親水性ポリマー層
/展開層/弗素含有ポリマーから成り界面活性剤を含有
する微多孔性層なる構成の分析要素。Ca、GOT(グ
ルタミン酸オキザロ酢酸トランスアミナーゼ)、GPT
(グルタミン酸ピルビン酸トランスアミナーゼ)、γ−
GTP(γ−グルタミルトランスペプチターゼ)、グル
コース、LDH(乳酸脱水素酵素)、CPK(クレアチ
ンホスホキナーゼ)、TP(総蛋白質)、Alb(アルブ
ミン)、TCHO(総コレステロール)、UA(尿
酸)、中性脂肪等の分析に有効である。
【0071】2:水不透過性支持体/親水性ポリマー層
/展開層/弗素含有ポリマーから成り界面活性剤を含有
する微多孔性層なる構成で、親水性ポリマー層及び/又
は展開層中に色原体を含む分析要素。色原体としては、
Ann. Clin. Biochem., 6, 24〜27(1969)に記載の4-ア
ミノアンチピリン(別名4-アミノフェナゾン、すなわち
1-フェニル-2,3-ジメチル-4-アミノ-3-ピラゾリン-5-オ
ン)、特開昭59−54962等に記載の1-(2,4,6-トリクロ
ロフェニル)-2,3-ジメチル-4-アミノ-3-ピラゾリン-5-
オン、1-(3,5-ジクロロフェニル)-2,3-ジメチル-4-ア
ミノ-3-ピラゾリン-5-オン等のトリ置換-4-アミノ-3-ピ
ラゾリン-5-オン、特公昭55−25840等に記載の1-フェニ
ル-2,3-ジメチル-4-ジメチルアミノ-3-ピラゾリン-5-オ
ン等の 4−アミノアンチピリン類似体を用いることが
できる。これらの化合物のうちでは、4-アミノアンチピ
リン、1-(2,4,6-トリクロロフェニル)-2,3-ジメチル-
4-アミノ-3-ピラゾリン-5-オン、1-(3,5-ジクロロフェ
ニル)-2,3-ジメチル-4-アミノ-3-ピラゾリン-5-オン等
が好ましい。
【0072】3:水不透過性支持体/親水性ポリマー層
/展開層/弗素含有ポリマーから成り界面活性剤を含有
する微多孔性層なる構成で、親水性ポリマー層及び/又
は展開層中に、色原体及びその他の試薬(後述する、測
定試薬を除く)を含む分析要素。その他の試薬として
は、POD(ペルオキシダーゼ)、NAD(ニコチンア
ミドアデニンジヌクレオチド)、NADP(ニコチンア
ミドアデニンジヌクレオチドフオスフェート)、DIP
(ジアフオラーゼ)等が挙げられる。上記2及び3の構
成において、色原体もしくはその他の試薬は、液体試料
を供給・安定化後に供給することが可能だが、色原体の
多くは水不溶性のため測定試薬とは別に供給する必要が
あること、これら色原体やその他試薬を層の中に初めか
ら含ませて製造する方が再現性が良いこと等の利点があ
る。
【0073】4:媒染層を含む分析要素。呈色試薬がイ
オン性染料を形成する場合には、水不浸透性支持体と試
薬層との間に媒染層を設けることができる。検体中の被
検物質の量に比例して生成する色素を媒染層に移行・ト
ラップすることにより、光学的な検出の効率を高めるこ
とができる。例えば、呈色色素がカチオン性の染料を形
成する場合には、媒染層として高分子鎖に結合したアニ
オン原子もしくは原子団を含むポリマーを含有する親水
性ポリマー層を、また呈色試薬がアニオン性の染料を形
成する場合には、媒染層として高分子鎖に結合したカチ
オン原子もしくは原子団を含むポリマーを含有する親水
性ポリマー層を用いることができる。これらの媒染性ポ
リマーの詳細については特公平2−30466、特開昭51−4
0191、同54−29700、同53−131089等に記載されてい
る。例えば、アニオン媒染性高分子としては、特公平2
−30466号公報第13〜第14欄に記載されているメチルビ
ニルエーテル−無水マレイン酸共重合体のアルカリ加水
分解物、ポリスチレン-p-スルホン酸のアルカリ金属塩
もしくはアルカリ土類金属塩、スチレン-p-スルホン酸
と親水性ビニルモノマーとの共重合体のアルカリ金属塩
もしくはアルカリ土類金属塩等が挙げられる。更に、こ
れらの高分子を含有させることのできる層等について
も、同公報の第15〜16欄に詳細な記載がある。
【0074】5:上記1〜4の構成において、親水性ポ
リマー層と展開層の間に、光遮蔽層を設けた分析要素。
弗素含有ポリマーから成り界面活性剤を含有する微多孔
性層を除去しなくても全血を検体とすることができる。
光遮蔽層は、光遮蔽性又は光遮蔽性と光反射性を兼ね備
えた微粒子又は微粉末(以下、単に微粒子という)が少
量の被膜形成能を有する親水性ポリマーバインダーに分
散保持されている水透過性又は水浸透性の層である。光
遮蔽層は検出可能な変化(色変化、発色等)を光透過性
支持体側から反射測光する際に、供給された水性液体試
料の色、特に全血試料に含まれるヘモグロビンの赤色等
を遮蔽するとともに光反射層又は背景層としても機能す
る。光遮蔽性と光反射性とを兼ね備えた微粒子の例とし
て二酸化チタン微粒子(ルチル型、アナターゼ型又はブ
ルカイト型の粒子径約0.1μmから約1.2μmの微結晶粒
子等)、硫酸バリウム微粒子、アルミニウム微粒子又は
微小フレーク等があり、光遮蔽性微粒子の例としてカー
ボンブラック、ガスブラック、カーボンミクロビーズ等
があり、これらのうちで二酸化チタン微粒子、硫酸バリ
ウム微粒子が好ましい。被膜形成能を有する親水性ポリ
マーバインダーとしては、前記親水性ポリマーのほかに
弱親水性の再生セルロース、セルロースアセテート等が
あり、これらのうちではゼラチン、ゼラチン誘導体、ポ
リビニルアルコール、ポリアクリルアミド、マレイン酸
共重合体等が好ましい。ゼラチン、ゼラチン誘導体は公
知の硬化剤(架橋剤)を混合して用いることができる。
【0075】6:上記1〜4の構成において、親水性ポ
リマー層と展開層の間に、水不浸透性で且つ気体透過性
の層(以下、バリア層と称する)を設けた分析要素。反
応によりアンモニアガスを発生するBUN(尿素窒
素),CRE(クレアチニン)、及びCO2等の分析に
有効である。全血・血漿のいずれも、検体として使用で
きる。バリア層としては、特開昭52−3488に開示された
一様なポリマーの塗布層、同58−77661に開示されたメ
ンブランフィター等を使用することができる。 7:上記1〜6の構成から、展開層を除いた構成の分析
要素。即ち、微多孔性層を展開層としても利用している
要素。上記の全要素において、微多孔性層は隣接する層
と実質的に固着していても、剥離可能な状態にあっても
良いが、特に全血を検体とする場合には、光遮蔽層を有
する構成を除き、剥離可能な状態にあることが好まし
い。
【0076】測定試薬とは、分析対象である被検物質と
直接反応して化学変化を生ぜしめる試薬を指す。即ち、
酵素が被検物質である場合にはその基質、被検物質が抗
原(抗体)である場合には抗体(抗原)であり、被検物
質が脂質、糖、代謝産物であって酵素によって検出可能
な変化を生ずる化合物である場合にはその酵素である。
また、これらの反応が酵素以外の化学試薬による一般の
化学反応によつて起こされる場合には該当する化学物質
を言う。以下に具体例を挙げて説明する。
【0077】被検物質が酵素であるGOTの場合には、
その基質であるアスパラギン酸とα−ケトグルタール
酸、アミラーゼであれば高分子量の澱粉もしくは低分子
量のオリゴサッカライド、GGTであればL-γ-グルタ
ミルパラニトロアニリド、ALPであればパラニトロフ
ェニルフオスフェートである。
【0078】また、グルコースであればグルコースオキ
シダーゼ、尿酸であればウリカーゼ、コレステロールで
あればコレステロールエステラーゼもしくはコレステロ
ールオキシダーゼ、中性脂肪であればリパーゼもしくは
エステラーゼ、尿素であればウレアーゼ等である。
【0079】分析対象が蛋白質、アルブミン、Ca、無
機リン等、被検物質と指示薬等とが直接反応して検出可
能な変化を生ずる場合には指示薬を指す。
【0080】本発明の目的の一つは、従来のドライケミ
ストリーの欠点である、分析要素の保存中に起こる検出
試薬の劣化を起こさせないことにあるので、上記の反応
系中に組み込まれる反応試薬が酵素のように不安定なも
のである場合には、これらも測定試薬の中に含ませるこ
とが好ましい。
【0081】即ち、測定試薬溶液中に含めるべき試薬
と、分析要素中に含めるべき試薬との分配に関しては、
分析性能や保存安定性を指標として様々に変えることが
できる。分析対象が一つであっても、検出反応系組立に
よつて上記の分配が異なるのは勿論である。
【0082】測定試薬の中には、反応を安定に再現性良
く進行させるために、pHやイオン強度を調節する、分析
要素を構成する材料への拡散・浸透を良くする、含有す
る酵素等の不安定性を改善する、等の目的で各種試薬を
含ませることができる。
【0083】また、測定試薬の中には検出反応と競合す
る反応を阻害するための試薬を含ませることもできる。
この様な試薬としては、例えば、ビリルビンオキシダー
ゼやアスコルビン酸オキシダーゼ等がある。更に、アイ
ソザイム検出の為に特定の生物に由来する酵素を阻害す
る化合物、例えばP型アミラーゼの阻害剤等を含ませる
ことができる。更に、全血測定では、ヘモグロビンのカ
タラーゼ活性の阻害剤として有効なNaN3等を添加する
こともできる。
【0084】本発明で使用する乾式分析要素は、一辺約
5mmから約30mmの正方形又はほぼ同サイズの円形等の小
片に裁断し、特開昭57−63452、特開昭54−156079、実
開昭56−142454、実開昭58−32350、特表昭58−501144
等に記載のスライド枠等に収めて分析スライドとして用
いるのが製造、包装、輸送、保存、測定操作等の点で好
ましい。しかし、尿試験紙等と同様のいわゆるスティッ
クの形態にしたものであって、その他の形態であっても
良い。
【0085】本願発明において、液体試料を供給した
後、測定試薬を供給するまでの間隔が長い場合には一定
時間、実質的に一定条件下で乾燥することが好ましい。
好ましい乾燥方法、条件については特願平2−90562号
明細書の第25頁第9行〜第28頁第6行、特に第27頁第13
行〜第28頁第6行に詳細に記載されている。
【0086】インキュベーションの好ましい方法、条件
については特願平2−90562号明細書の第25頁第9行〜
第28頁第6行、特に第27頁第13行〜第28頁第6行に詳細
に記載されている。
【0087】特に好ましい方法は、乾式分析要素の周囲
が覆われた囲いの中に置いた状態で加熱する方法であ
る。これにより、周囲の温度、湿度に影響されることな
く一定の乾燥状態となる。温度範囲は10〜60℃、好まし
くは20〜50℃、更に好ましくは30〜45℃である。
【0088】インキュベーション中の温度変動は±5
℃、好ましくは±3℃、更に好ましくは±1℃である。
【0089】この様な一定条件のインキュベーションを
行うのに適したインキュベータが実願平2−36701号明
細書に記載されている。即ち、分析要素を要素の収納部
に設置した状態で加温手段にて加熱後、恒温に保持する
インキュベータであって、該分析要素の収納部の上部に
該要素収納部を密閉することが可能で、かつ、着脱可能
なカバーを設けられ、該カバーで要素収納部を密閉した
際、要素収納部内方に生まれる空間の体積が、分析要素
の体積とほぼ一致する様に設計されたインキュベータで
ある。
【0090】一定温度の乾燥風を一定条件で吹き付けて
も同様に再現性の良い結果が得られるが、上記インキュ
ベータに比べ高価となる欠点を有する。
【0091】ここで、「乾燥」とは、該親水性ポリマー
中で実質的に反応が進行しない、もしくは被検物質の劣
化が進行しない、状態であれば良い。従って、分析対象
によって異なり、例えば酵素を対象とする場合には、親
水性ポリマー中の水分は50%、好ましくは20%以下、更
に好ましくは10%以下であれば良い。
【0092】安定化させた後、測定試薬を供給するまで
に長時間かかる場合、例えば乾式分析要素を病院等に郵
送する場合等には、実質的に水分と空気を遮断した状態
に保存する必要がある。
【0093】この保存条件の詳細についても同様に、特
願平2−90562号明細書の第28頁第12行〜第30頁第11行
に記載されている。例えば水分除去手段を設けた金属製
の箱、もしくは水分を透過させない有機ポリマーもしく
は金属等のフィルム、シート等からなる袋に密閉する方
法がある。
【0094】水分除去手段としては、公知の吸湿剤の中
から検体を実質的に変質させないものを適宜選択して封
入することができる。要素を袋に入れた後、空気を十分
にしごきだしても良い。
【0095】これらの乾式分析要素を用いて、以下の方
法により分析を行う。密閉容器から取り出した分析要素
に、分析すべき項目に対応した測定試薬溶液を供給して
反応を起こさせる。この反応を、ドライケミストリーの
分野で公知の方法(反射濃度測光、色変化、蛍光測定、
発光測定等)で測定し、検体中に含まれる成分を定量す
る。
【0096】必要に応じて、弗素含有ポリマーから成り
界面活性剤を含有する微多孔性層を除去しても良い。
【0097】分析すべき項目に対応した測定試薬溶液と
しては、ウェットケミストリーで公知の試薬溶液を用い
ることができる。これらは、分析対象成分と反応して、
主として光学的測定方法により検出できる変化、例えば
色変化、発色(呈色)、蛍光、発光、紫外線領域におけ
る吸収波長の変化、混濁発生等の変化を生じさせる。
【0098】ドライケミストリーの測定法としては、通
常反射光学系が用いられる。本発明の方法においても、
分析要素の水不透過性支持体を通して測光する方法が最
も適用範囲が広いが、検体が全血ではない場合や検体供
給後に微多孔性層を除去して測定する場合等には、透過
測光方式により測定することができる。また、水不透過
性支持体が不透明な場合には、支持体の反対側から測定
することもできる。
【0099】本願発明の乾式分析要素の保存方法は、既
述の分類1〜分類3に対応するいずれの分野においても
有効に利用することができ、更に在宅ケアの臨床医学検
査においても有効である。
【0100】検体として血液を用いる場合には、乾式分
析要素はごく微量の血液しか必要としないので、毛細管
ピペット等の適当な器具を用いて採血することができ
る。乾式分析要素が全血に対応している場合には、その
まま測定用液体試料とすることができるので、在宅検査
に対して特に有効である。血漿や血清用のものである場
合は、採血後、遠心分離、静置等の方法により、血漿も
しくは血清を分離し、これらを測定用液体試料として利
用する。血液以外の体液、例えば尿、唾液等は、その適
当量を容器に採取して直接検体とすることができる。
【0101】これら採取した試料を本願発明に使用する
乾式分析要素に供給し、本願発明の方法で保存し、必要
に応じて移送し、既述の方法により分析を行う。この移
送を郵送、宅配便等で行うことが可能であり、在宅検査
にも十分に適応できる。
【0102】図3に、本願発明になる測定方法の模式図
を示す。
【0103】本願発明に使用する乾式分析要素は、要素
の中に不安定な測定試薬を含んでいないので、従来のド
ライケミストリーに使用されている分析要素と比較して
経時保存性が大きく改良されている。
【0104】また、従来ウェットケミストリーの分野で
使用されている測定試薬を用いることができるので、測
定項目毎に分析要素を開発する必要が無く、多数の項目
に対応することができると共にコストが安い。
【0105】以下、本発明を実施例に基づき更に詳細に
説明するが、本発明はこれらに限定されるものではな
い。
【0106】
【実施例】
実施例1 (1) 分析要素の作製 ゼラチン用の下塗のある厚さ180μmのポリエチレンテ
レフタレートの透明フィルムベースの上に、0.2%のノ
ニオン界面活性剤p-ノニルフェノキシポリグリシドール
(グリシドール単位平均10含有)を含むゼラチンを、乾
燥膜厚がおよそ15μmになるように塗布・乾燥した。そ
の上に、界面活性剤を用いて親水化処理したポリエステ
ル編物布地を特開昭62−224299に記載の方法に従ってラ
ミネートした。更に、7%のポリビニルピロリドン(平
均分子量120万)をポリエステル編物展開層の上に2g/m
2の塗布量となる様に塗布した。 (2) 弗素含有ポリマーの親水化処理 ポリテトラフルオロエチレンの微多孔性膜、Zitex A13
5(米国ノートン社製)を、20%のTriton X−100を含む
エタノール溶液に含浸し、微多孔中に含まれる空気を除
去して、微多孔の中に該活性剤溶液を十分に浸透させた
後、該溶液から引き上げて、50℃の乾燥風を吹き付けて
乾燥させた。 (3) (1)で作製した分析要素を15mm×15mmの大きさに切
りだした。一方、(2)で作成した親水化処理した弗素含
有ポリマーの微多孔性膜を15mm×15mmに切りだし、前記
分析層の上に重ねた。これを、特開昭57−63452に記載
されている方法でプラスチック枠の中に組み込み、分析
要素を完成させた。 (4) GGT測定試薬溶液の調製 pH8.1のトリスバッファー(10mM)溶液10mlに、Triton
X−100を10μl、グリシルグリシンを156mg及びL-γ-
グルタミル-3-カルボキシ-4-ニトロアニリドを5.9mg溶
解し、GGT測定試薬溶液を調製した。 (5) 検体の点着 健常者からヘパリン採血した全血検体を2mlづつ3本の
試験管に分け、試験管2及び3には10μl、20μlの10
000U/LのGGTを含む生理食塩水を添加した。上記
(3)で作製した分析要素の上から、3濃度レベルの全血
検体20μlを、マイクロピペットを用いて各濃度レベル
につき3枚づつ点着した。全血は、該微多孔性膜上で横
に広がりつつ、内部に浸透していった。約10秒後に、拡
散が完全に進行したことを確認した後、ピンセットを用
いて、該微多孔性膜を剥離除去した。 (6) インキュベーション 上記試料を点着した分析要素を、特願平2−90562に記
載された方法に従って、37℃で10分間開放系中で加温
し、乾燥させた。 (7) 測定 富士ドライケム5500アナライザー(富士写真フイルム
(株)製)に、(6)で得た乾燥分析要素をセットした。分
注器に(4)で調製した測定試薬溶液を吸引させ、通常の
測定操作に従って、点着・インキュベート・測光を行っ
た。400nmの波長で、測定試薬溶液を点着後1分目と5
分目の反射光学濃度の差(ΔODR)を求めた。これと
は別に、(5)で調製した全血検体を遠心分離し、血漿中
のGGT活性を日立7050アナライザーを用いて測定し
た。 (8) 結果 本発明の方法に従って測定したΔODRの平均値と日立7
050アナライザーによって測定された酵素活性値の関係
を下に示す。 検体 No. 1 No. 2 No. 3 ΔODR 0.027 0.102 0.188 GGT活性値 35 238 433 (U/l) これから明らかな様に、両者は良好な比例関係にあるこ
とが確かめられた。
【0107】実施例2 (1) 分析要素の作製 0.2%のノニオン界面活性剤(p-ノニルフェノキシポリ
グリシドール)を含むゼラチン層の代わりに、試薬層と
してロイコアリルイミダゾール1g/m2、ペルオキシダー
ゼ20000U/m2、ゼラチンに対して0.5%のTriton X−10
0を含むゼラチン層を塗布した以外は、実施例1と同様
にして分析要素を作製した。 (2) コレステロール含有全血検体の調製 ヘパリン採血した健常者の静脈血10mlを1.5mlづつNo.1
〜No.4の4本の試験管に分注した。これとは別に、富士
ドライケム管理血清、CP−L、CP−M、CP−Hを
1.5mlの蒸留水にて溶解した。試験管No.2、3、4にそ
れぞれCP−L、CP−M、CP−Hの1.5mlを添加、
混和して、総コレステロール濃度が異なる全血検体No.1
〜No.4を調製した。これらの一部を採って遠心分離し、
日立7050アナライザーで測定したところ、No.1:126mg/
dl、No.2:93mg/dl、No.3:183mg/dl、No.4:265mg/dlで
あった。 (3) 測定試薬溶液の調製 下記処方からなる試薬溶液を調製した。 コレステロールエステラーゼ 987U コレステロールオキシダーゼ 600U Triton X−100 500mg 50mM燐酸バッファー(pH7.5) 10ml (4) 検体の点着 (1)で作成した分析要素の上に、(2)で調製した全血検体
20μlをマイクロピペットに採取し、No.1〜No.4それぞ
れ3枚づつ、計12枚に点着した。点着後約10秒経ってか
ら、該微多孔性膜を剥離除去した。 (5) 乾燥処理 実施例1と同様にして37℃に10分間保ち、水分を乾燥・
除去した。 (6) 測定 富士ドライケム5500を用い、実施例1と同様にして測定
試薬溶液を点着し、650nmにおける6分後の反射光学濃
度を測定した。 (7) 結果 下に、測定結果を示す。 検体 No. 1 No. 2 No. 3 No. 4 △ODR 0.493 0.462 0.563 0.622 (n=3の平均) TCHO測定値 126 93 183 265 (mg/dl) これから判る通り、本願発明の方法で測定した反射濃度
と、日立7050で測定した血漿中の総コレステロールの値
との間にはよい相関があった。
【0108】実施例3 (1) 分析要素の作製 実施例2のゼラチン塗布層の上に、塗布量10g/m2になる
様にTiO2とゼラチンの混合分散物を塗布・乾燥した。
更に、CHEMCARD(米国、Chematics社製)の構成要素の
一つである血漿分離膜だけを剥がし取って上記フィルム
に積層し、実施例1と同様にして分析要素を作成した。 (2) 測定試薬溶液の調製 下記処方からなる測定試薬溶液を調製した。 グルコースオキシダーゼ 2000U 0.1MのMESバッファー pH5.7 10ml Triton X−100 10μl NaN3 20mg (3) グルコース含有全血の調製 ヘパリンとNaFを含む採血管に採血した健常者の血液
を用い、グルコースを添加してグルコース含有量を調整
して、グルコース濃度の異なる4種の全血検体を調製し
た。 (4) 検体の点着・乾燥処理 (1)で作製した分析要素の上に、(3)で調製した検体を10
μl点着し、引き続き37℃で10分間乾燥処理した。 (5) 測定 実施例1と同様にして、富士ドライケム5500を用いて、
6分後の510nmにおける反射光学濃度を測定した。 (6) 結果 結果を下に示す。 検体 No. 1 No. 2 No. 3 日立7050による測定値 69 146 295 (mg/dl) 本発明の方法による反射光学濃度 0.272 0.364 0.491 (ODR) これから、本発明に基づく反射光学濃度と、日立7050を
用いて測定した結果の間には、良好な相関があることが
判る。次に、この相関を用いてNO.4の検体について、測
定結果をグルコース濃度として算出したところ、108mg/
dlであった。一方、同じ検体について遠心分離して得た
血漿中のグルコース濃度を日立7050にて測定したところ
111mg/dlであり、本発明の方法による結果が信頼できる
ことが判った。
【0109】実施例4 (1) 分析要素の作製 下塗のある厚さ180μmのポリエチレンテレフタレート
の透明フィルムの上に、0.2%のノニオン界面活性剤(p
-ノニルフェノキシポリグリシドール)及び1%のロイ
コアリルイミダゾール1%を含むゼラチンを、乾燥膜厚
が約15μmになるように塗布・乾燥した。この塗布層の
上に、CHEMCARD(米国、Chematics社製)の構成要素の
1つである血漿分離膜だけを剥し取って載置密着させた
状態で、実施例1と同様のプラスチック枠内に組み込ん
で分析要素を完成させた。 (2) 測定試薬溶液の調製 実施例3と同様にして、測定試薬溶液を調製した。 (3) グルコース含有全血の調製 実施例3と同様にして、グルコース濃度の異なる検体3
種を調製した。1部を取って遠心分離し、血漿中のグル
コース濃度を測定した。 (4) 検体の点着・乾燥処理 (1)で作製した分析要素の上に、(3)で調製した全血検体
を10μl点着し、37℃で10分間乾燥処理した。 (5) 測定試薬溶液の点着 下記処方に従って調製した測定試薬溶液10μlを、(4)
で乾燥処理した分析要素に点着し、37℃で6分間インキ
ュベートした。 グルコースオキシダーゼ 2000U ペルオキシダーゼ 1200U 0.1M MESバッファー(pH5.7) 10ml Triton X−100 10μl NaN3 20mg インキュベーション直後に、弗素含有ポリマーの微多孔
性膜を剥離除去し、分析要素の透過光濃度をマクベス透
過濃度計を用いて測定した。 (6) 結果 日立7050で測定した血漿中のグルコース濃度と(5)で測
定した透過光濃度の関係を下に示す。これから、両者の
間には良好な相関があり、本発明の方法によって、全血
中のグルコース濃度を定量的に測定できることが判る。 検体 No.1 No.2 No.3 △ODR 0.03 0.07 0.11 血漿中のグルコース濃度 35 238 433 (mg/dl)
【0110】実施例5 全血検体を点着してから1分後に展開層を剥離除去し分
析要素をインキュベートした他は、実施例3と同様にし
て分析要素を乾燥させた。次いで、新たに親水化処理し
たポリエステル製網物よりなる多孔性層を該分析要素の
上に載置密着させ、その上から測定試薬溶液を点着し、
富士ドライケム5500で測定した。実施例3と同様に、日
立7050で測定した血漿中のグルコース濃度値と6分後の
反射光学濃度との関係はほぼ直線となった。
【0111】実施例6 全血を遠心分離して得た血漿を検体として用いた他は、
実施例3と同様の評価を行った。結果を図4に示す。こ
れから、両者の間に良好な相関があることが判る。
【0112】実施例7 (1) 分析要素の作製 下塗のある厚さ180μmのポリエチレンテレフタレート
の透明フィルムベースの上に、0.2%のノニオン界面活
性剤p-ノニルフェノキシポリグリシドール(グリシドー
ル単位平均10含有)を含むポリビニルアルコール(クラ
レ(株)製 KL506)に架橋剤としてエポキシ化合物(チ
バガイギ社製 アラルダクトDY022)を加えたものを、
乾燥膜厚がおよそ15μmになるように塗布・乾燥した。
その上に、親水化処理したポリエステル編物布地を特開
昭62−224299に記載の方法に従ってラミネートした。更
にその上に、展開制御を目的として1.5%のヒドロキシ
エチルセルロース(信越化学社製 HPC)と、0.25%
のノニオン界面活性剤(日本油脂社製 HS240)を含む
エタノール溶液を250g/m2の流量で塗布し、乾燥した。 (2) 血球分離要素の作製 ポリテトラフルオロエチレンの微多孔性膜の表面および
孔の内表面を親水性高分子により、親水性とした膜(住
友電工(株)製 ポアフロンwpw-100-100)を直径12mmの円
板状に切り抜いた。これとは別にガラス繊維濾紙(アド
バンテック社 CA−55)を直径8mmの円板に切り抜い
た。プラスチック製片面接着テープを中心に直径6mmの
孔を有する直径15mmに打ち抜き、その上に上記微多孔性
膜の円板とガラス繊維濾紙の円板とをガラス繊維濾紙の
方が接着テープに近い側に位置するように接着した。 (3) 全血用分析素子の組み立て 上記(1)で作製した塗布フィルムを15mm×15mmの正方形
に切り抜き、これを中央に直径10mmの孔を有するハイイ
ンパクトポリスチレン製のプラスチック枠(縦;28mm、
横;24mm、厚さ;1.5mm)の中に組み入み、特開昭57−6
3452に記載されていると同じ形態の分析要素を作製し
た。この分析要素の上面の穴に中心を合わせて上記(2)
で作製した血球分離要素を分析要素の展開層と血球分離
要素の微多孔性膜が密着するような位置で接着、固定し
て全血用分析素子を完成させた。 (4) 総蛋白測定試薬溶液の調製 20mlの水に下記組成の試薬を溶解し、ビウレット反応を
利用した測定試薬溶液を調製した。 硫酸銅(5水塩) 3.5g 酒石酸 2.3g 水酸化リチウム 3.8g セチルメチルアンモニウムブロマイド 0.1g (5) 検体の調製 健常者からヘパリン採血した全血検体を2mlづつ第1〜
第3の3本の試験管に分け取った。第2、第3の試験管
には牛血清アルブミンの少量を添加して総蛋白濃度の異
なる全血検体を調製した。これらについては、その一部
を遠心分離し、血漿検体について日立7050アナライザー
を用いて総蛋白質濃度を求めた。 (6) 検体の点着 (5)で調製した全血検体の30μlを上記(3)で作製した全
血用分析素子に点着した。全血は始めガラス繊維濾紙上
で滴状となり盛り上がったが、徐々に下層に浸透してい
った。全血を点着後1分間放置したのち、接着テープの
一端をピンセットでつまみ、血球分離要素をプラスチッ
クスライド枠から剥離、除去した。プラスチックスライ
ド枠中に固定された塗布フィルム片上には血漿のみが直
径約10mmの円状に移行しているのが目視で確認できた。 (7) 分離血漿の脱水処理 (6)で得た血漿を受容した分析要素を特願平2−90562に
記載された方法に従って37℃に設定したアルミニウム製
ヒートブロック中に設置し、5分間放置し脱水乾燥し
た。 (8) 総蛋白質量の測定 富士ドライケム5500アナライザー(富士写真フイルム
(株)製)に、(7)で得た分析要素をセットし、分注器に
(4)で調製した測定試薬溶液10μlを吸引させ、通常の測
定操作に従って点着し、6分間インキュベート後540nm
で光学反射濃度を測定した。 (9) 検量線の作製 (5)で調製した蛋白質濃度の異なる全血検体について、
それぞれ3回づつ測定し、反射光学濃度と日立7050の測
定値から検量線を作製した。 (10)同時再現性の測定 (5)の全血検体とは異なる検体について、(6)から(8)の
操作を10回くり返し、くり返し測定の精度を調べたとこ
ろ下記の結果が得られた。 平均値:7.4g/dl S D:0.13g/dl C V:1.8% これにより、本法が十分定量性のある方法であることが
確認できた。
【0113】実施例8 (1) 全血用分析素子の組み立て 実施例7−(2)において、親水性高分子で表面を親水化
処理したポリテトラフルオロエチレンの微多孔性膜にか
えて孔径2μm、厚さ150μmのポリスルホンの微多孔
性膜を用いた他は、実施例7と同様にして全血分析素子
を作製した。 (2) GGT測定試薬溶液の調製 グリシルグリシン:156mg L-α-グルタミル-3-カルボキシ−パラニトロアニリン:
58.5mg 15mMトリス塩酸バッファー(pH8.1):10ml (3) 検体の調製 健常者からヘパリン採血した静脈血を2mlづつ第1〜第
3の3本の試験管に分け取った。第2、第3の検体より
血漿を200μl抜き取り、これに同量の富士ドライケム用
キャリブレータCPM、Hを1mlの生理食塩水に2溶解
した溶解液を加えて、含有酵素濃度の異なる全血検体を
調製した。こうして調製した第1から第3の検体につい
てその一部を分け取って遠心分離し、血漿検体としたの
ち日立7050アナライザーを用いてGGT活性を測定し
た。 (4) 本願方法による全血検体中のGGT活性の測定 実施例7の(6)〜(9)と同じ操作手順に従ってスライドを
処理し、活性を測定した。但し、(8)において、測光波
長は400nm、測光時間は5分間とし、反射光学濃度の時
間変化(5分値−1分値)をもってデータを処理した。 (5) 同時再現性の測定 上記に使用した検体とは異なる全血検体について、実施
例7の(6)〜(8)の操作を10回くり返し、同時再現性を調
べたところ下記の結果が得られた。 平均値:17U/L S D:1.5U/L C V:8.8% 本法が定量性のあるものであることが確認された。
【0114】実施例9 実施例7に記載の血球分離要素にかえて、アールストロ
ーム社製の血球濾過用フィルターペーパー、サイトステ
ップ(cyto ctep) #1661−012を用いて全血用分析素子
を作製した。健常者よりヘパリン採血した静脈血の40μ
lを点着したところ、スライド上に血漿が良好に分離濾
過できた。
【0115】実施例10 (1) 分析要素の作製 実施例1−(1)に従って、分析要素を作製した。さら
に、展開層の上に実施例5−(1)と同様の展開制御用溶
液を塗布、乾燥して分析要素を作製した。 (2) 全血用分析素子の作製 実施例7−(2)、(3)と同様にして分析素子を作製した。 (3) GPT測定試薬溶液の調製 実施例2−(3)の測定試薬溶液に2-(3,5-ジメトキシ-4-
ヒドロキシフェニル)-4-〔4-(ジメチルアミノフェニ
ル〕-5-フェネチルイミダゾール 50mg、トリトンX−10
0(商標登録) 200mgを加えて測定試薬溶液とした。 (4) 検体の調製 実施例8−(3)と同様にしてGPTの含有活性が異なる
全血検体No.1〜No.3を調製した。 (5) GPT活性の測定 実施例7の(6)〜(9)と同じ操作手順に従ってスライドを
処理し、GPT活性を測定した。但し、(8)においてア
ナライザーの測定条件を波長640nm、反射光学濃度の測
定時間5分とし、データ処理に当たっては5分値−1分
値を用いた。 (6) 同時再現性の測定 上記に用いたと同じ全血検体について、上記手順(5)を1
0回くり返し、同時再現性を調べ下記の結果を得た。 検 体 No. 1 No. 2 No. 3 平均値(U/L) 18 286 728 S D(U/L) 0.68 9.2 19.7 C V(%) 3.8 3.2 2.7
【0116】
【発明の効果】本発明の方法によれば、経時保存安定性
に優れた乾式分析要素を使用することができる、検体を
供給した後の分析要素を長く保存できるので郵送等が可
能になる、従って在宅検査に対応できる、ウェットケミ
ストリーに相当する多項目の被検物質に対応できる、特
に、検体として全血を用いることができる等の優れた効
果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は、本発明の測定方法において使用する、
測定試薬を含まない乾式分析要素の基本構成例を示す模
式図である。
【図2】図2は、本発明の測定方法において使用する、
測定試薬を含まない乾式分析要素の他の基本構成例を示
す模式図である。
【図3】図3は、本発明の測定方法を示す模式図であ
る。
【図4】図4は、血漿検体中のGLU濃度と反射光学濃
度の関係を示す。

Claims (9)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】液体試料が供給されている、水不透過性
    支持体上に少なくとも親水性ポリマー層、表面が親水化
    されており血球分離能を有する微多孔性層を積層した測
    定試薬を含まない分析要素に、測定試薬溶液を供給して
    反応を起こさせる工程、 該反応を起こした分析要素を、光学的手段を用いて測
    定する工程、を含むことを特徴とする乾式分析要素を用
    いた測定方法
  2. 【請求項2】液体試料が供給されている、水不透過性
    支持体上に少なくとも親水性ポリマー層、水不透過性で
    且つ気体透過性の層、表面が親水化されており血球分離
    能を有する微多孔性層を積層した測定試薬を含まない分
    析要素に、測定試薬溶液を供給して反応を起こさせる工
    程、 該反応を起こした分析要素を、光学的手段を用いて測
    定する工程、を含むことを特徴とする乾式分析要素を用
    いた測定方法
  3. 【請求項3】液体試料が供給されている、水不透過性
    支持体上に少なくとも親水性ポリマー層、遮蔽層、表面
    が親水化されており血球分離能を有する微多孔性層を積
    層した測定試薬を含まない分析要素に、測定試薬溶液を
    供給して反応を起こさせる工程、 該反応を起こした分析要素を、光学的手段を用いて測
    定する工程、を含むことを特徴とする乾式分析要素を用
    いた測定方法
  4. 【請求項4】 請求項1、請求項2又は請求項3におい
    て、微多孔性層が弗素含有ポリマー又はポリスルホンで
    あることを特徴とする乾式分析要素を用いた測定方法
  5. 【請求項5】 請求項1、請求項2又は請求項3におい
    て、該測定試薬を含まない分析要素の該微多孔性層と該
    親水性ポリマー層との間に多孔性展開層を設けたことを
    特徴とする乾式分析要素を用いた測定方法
  6. 【請求項6】 請求項1、請求項2、請求項3又は請求
    項5において、測定試薬を含まない分析要素に液体試料
    を供給した後、測定試薬を供給する前に、液体試料を供
    給した分析要素を実質的に一定の条件で乾燥することを
    特徴とする乾式分析要素を用いた測定方法
  7. 【請求項7】 請求項1、請求項2、請求項3、請求項
    5又は請求項6において、該液体試料が供給された分析
    要素に測定試薬溶液を供給して反応を起こさせる前に、
    該微多孔性層を除去する工程を含むことを特徴とする乾
    式分析要素を用いた測定方法
  8. 【請求項8】 請求項1、請求項2、請求項3、請求項
    5又は請求項6において、該液体試料が供給された分析
    要素に測定試薬溶液を供給して反応を起こさせた後に、
    該微多孔性層を除去する工程を含むことを特徴とする乾
    式分析要素を用いた測定方法
  9. 【請求項9】 請求項1、請求項2、請求項3、請求項
    4、請求項5、請求項6、請求項7又は請求項8の測定
    方法において使用する、測定試薬を含まない乾式分析要
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