JP2663951B2 - 紙葉反転機構 - Google Patents

紙葉反転機構

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JP2663951B2 JP1068127A JP6812789A JP2663951B2 JP 2663951 B2 JP2663951 B2 JP 2663951B2 JP 1068127 A JP1068127 A JP 1068127A JP 6812789 A JP6812789 A JP 6812789A JP 2663951 B2 JP2663951 B2 JP 2663951B2
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Description

【発明の詳細な説明】 〔概 要〕 例えば複写機あるいはプリンタ等で記録紙の片面に記
録を行った後に記録紙のもう一方の片面に続けて記録を
行う際に利用し得る紙葉反転機構に関し、 駆動ローラと、駆動ローラを挟むように対接して駆動
ローラによって回転させられる第1および第2のピンチ
ローラと、駆動ローラと第1のピンチローラとの間に導
入されて排出される紙葉を所定の方向に案内するガイド
手段と、紙葉が駆動ローラと第1のピンチローラとの間
から完全に排出される前に紙葉の先端縁と当接して紙葉
の移動を停止させると共に撓ませる当接手段とを具備
し、紙葉が駆動ローラと第1のピンチローラとの間から
完全に排出された際に紙葉の撓みの反発力によってその
後端縁を駆動ローラと第2のピンチローラとの間に導い
てその間から排出させ、これにより紙葉の反転を行い得
るようにする紙葉反転機構であって、紙葉の後端縁が常
に駆動ローラと第2のピンチローラとのニップ部に一様
に噛み込ませられ得るように保証された紙葉反転機構を
提供することを目的とし、 かかる紙葉反転機構において、紙葉の先端縁が当接手
段と当接した後に紙葉の先端縁を把持する把持手段が設
けられ、紙葉の後端縁が駆動ローラと第2のピンチロー
ラとの間に導かれた後に把持手段が紙葉の先端縁をその
把持状態から釈放することを特徴とする紙葉反転機構を
構成する。
〔産業上の利用分野〕
本発明は例えば複写機あるいはプリンタ等で記録紙の
片面に記録を行った後に該記録紙のもう一方の片面に続
けて記録を行う際に利用し得る紙葉反転機構に関する。
〔従来の技術〕
複写機あるいはプリンタ等で記録紙に両面記録を行う
ために、一旦片面記録を行った記録紙を反転させて複写
機あるいはプリンタ等の記録部に再び送り込み、これに
より該記録紙のもう一方の片面に記録を行うことはよく
知られている。そのような記録紙の反転に用いられる紙
葉反転機構としては、種々のタイプのものがあり、その
中で最もシンプルでしかも安価に得られる紙葉反転機構
が第5図に示すようなタイプのものである。
第5図において、参照番号10は駆動ローラを示し、こ
の駆動ローラ10は矢印で示す方向すなわち反時計方向に
回転駆動させられる。駆動ローラ10には第1および第2
のピンチローラ12および14がそれを挟み込むような態様
で対接させられ、これにより双方はピンチローラ12およ
び14は駆動ローラとは反対方向すなわち時計方向に回転
させられる。反転すべき紙葉は矢印aの方向から駆動ロ
ーラ10と第1のピンチローラ12との間に導入されて排出
される。
駆動ローラ10と第1のピンチローラ12との間から排出
された紙葉はガイド手段16によって所定の方向に案内さ
れる。すなわち、ガイド手段16は下側ガイド部材16aと
上側ガイド部材16bからなり、紙葉は駆動ローラ10と第
1のピンチローラ12との間から排出されつつ下側ガイド
部材16aと上側ガイド部材16bとの間を案内移動させられ
る。第5図から明らかなように、下側ガイド部材16aと
上側ガイド部材16bとの間に形成される案内路はその導
入口が隘路とされるのに対しその直ぐ後方部が上下に拡
がっている点を特徴とするが、その技術的な意味につい
ては後述する。
紙葉が駆動ローラ10と第1のピンチローラ12との間か
ら排出される前に該紙葉の先端縁は当接手段18に当接し
て、紙葉の移動は停止されるが、駆動ローラ10と第1の
ピンチローラ12との間からの紙葉の送りが未だ続いてい
るので、紙葉は案内路の導入口後方部(上下に拡がっ
た)で撓まされることになる。当接手段18は板状当接面
18aを備え、この板状当接面18aは下側ガイド部材16aと
上側ガイド部材16bとの間に形成される案内路の後方側
隘路を横切って配置される。
紙葉が駆動ローラ10と第1のピンチローラ12との間か
ら完全に排出されると、該紙葉の後端縁は駆動路10の回
転に伴って駆動ローラ10と第2のピンチローラ14とのニ
ップ部に移動させられると共に該紙葉の撓みの反発力に
よって駆動ローラ10と第2のピンチローラ14との間に導
かれてその間から矢印bの方向に排出させられ、これに
より紙葉の反転が可能となる。すなわち、紙葉の進行方
向が逆向きとなるので、その進行方向を180度変更する
ことによって紙葉は容易に反転され得ることになる。
〔発明が解決しようとする課題〕
ところで、以上に述べた従来の紙葉反転機構では、駆
動ローラ10と第1のピンチローラ12との間から排出され
た紙葉の後端縁をその撓みの反発力を利用して駆動ロー
ラ10と第2のピンチローラ14との間に導入するとき、該
後端縁を駆動ローラと第2のピンチローラ14とのニップ
部に一様に噛み込ませることができないことがある。す
なわち、紙葉の後端縁が駆動ローラ10および第2のピン
チローラ14の回転軸線に対して斜めになった状態でその
間に導入され、その結果紙葉はスキュー状態(斜行状
態)で駆動ローラ10と第2のピンチローラ14との間を通
過させられることになる。言うまでもなく、そのような
スキュー状態では、紙葉に皺が寄ったり、あるいは最悪
の場合には紙葉が詰まったりする問題が起きる。
したがって、本発明の目的は、駆動ローラと、この駆
動ローラを挟むように対接して該駆動ローラによって回
転させられる第1および第2のピンチローラと、駆動ロ
ーラと第1のピンチローラとの間に導入されて排出され
る紙葉を所定の方向に案内するガイド手段と、紙葉が駆
動ローラと第1のピンチローラとの間から完全に排出さ
れる前に該紙葉の先端縁と当接して該紙葉の移動を停止
させると共に撓ませる当接手段とを具備し、紙葉が駆動
ローラと第1のピンチローラとの間から完全に排出され
た際に該紙葉の撓みの反発力によってその後端縁を駆動
ローラと第2のピンチローラとの間に導いてその間から
排出させ、これにより紙葉の反転を行い得るようにする
紙葉反転機構であって、紙葉の後端縁が常に駆動ローラ
と第2のピンチローラとのニップ部に一様に噛み込ませ
られ得るように保証された紙葉反転機構を提供すること
である。
〔課題を解決するための手段〕
かかる目的を達成するために、本発明によれば、駆動
ローラ10と、この駆動ローラを挟むように対接して該駆
動ローラによって回転させられる第1および第2のピン
チローラ12,14と、前記駆動ローラと前記第1のピンチ
ローラとの間に導入されて排出される紙葉を所定の方向
に案内するガイド手段26と、紙葉が前記駆動ローラと前
記第1のピンチローラとの間から完全に排出される前に
該紙葉の先端縁と当接して該紙葉の移動を停止させると
共に撓ませる当接手段36とを具備し、紙葉が前記駆動ロ
ーラと前記第1のピンチローラとの間から完全に排出さ
れた際に該紙葉の撓みの反発力によってその後端縁を前
記駆動ローラと前記第2のピンチローラとの間に導いて
その間から排出させ、これにより紙葉の反転を行い得る
ようにする紙葉反転機構20において、紙葉の先端縁が前
記当接手段と当接した後に該紙葉の先端縁を把持するた
めの、電磁石46と該電磁石46に吸引される可動板48とよ
りなる把持手段42が設けられ、前記駆動ローラと第1の
ピンチローラとの間を通過した紙葉の後端縁が前記第1
のピンチローラと第2のピンチローラとのほぼ中間位置
まで移動させられたときに前記把持手段が前記紙葉の先
端縁を把持し、その後紙葉の後端縁が前記駆動ローラと
前記第2のピンチローラとの間に導かれた後に前記把持
手段が該紙葉の先端縁をその把持状態から釈放すること
を特徴とする。
〔作 用〕
以上に述べたような構成によれば、紙葉の後端縁が駆
動ローラと第2のピンチローラとの間に導かれた時点で
は、該紙葉の先端縁は把持手段によって把持された状態
にあるので、該紙葉は駆動ローラと第2のピンチローラ
とによって搬送されることなく止まった状態に置かれ
る。すなわち、紙葉の後端縁は駆動ローラと第2のピン
チローラとに対してスリップ状態に置かれる。このとき
もし紙葉が駆動ローラおよび第2のピンチローラに対し
てスキュー状態にあったとしても、駆動ローラと第2の
ピンチローラとによって該紙葉の後端縁に及ぼされるス
リップ作用のために、かかるスキュー状態は解消され、
その結果紙葉の後端縁は駆動ローラと第2のピンチロー
ラとのニップ部に一様に噛み込ませられることになる。
〔実施例〕
次に、添付図面に第1図ないし第4図を参照して、本
発明による紙葉反転機構の一実施例を説明する。
第1図および第2図を参照すると、本発明による紙葉
反転機構は参照番号20で全体的に示される。なお、第1
図は紙葉反転機構20の平面図であり、第2図は第1図の
縦断面図である。
紙葉反転機構20は略平坦方形状の形態を呈する箱形フ
レーム22を具備し、この箱形フレーム22は底部壁22a
と、この底部壁22aの周囲から直立する矩形状周囲側壁2
2bと、この矩形状周囲壁22bの上面を覆う頂部壁22cとか
ら構成される。
箱形フレーム22の頂部壁22cの一側辺からは矩形状支
持板部材24が頂部壁22cの延長部として突出し、この矩
形状支持板部材24はガイド手段26の支持構造体として機
能する。ガイド手段26は下側ガイド板26aと、この下側
ガイド板要素26aの延長部として機能する4本の下側ガ
イドロッド26bと、一対の上側ガイドロッド26cとから構
成される。矩形状支持板部材24の両側端部には略三角形
状の直立ブラケット28が参照番号29で示すように螺子止
めされ、これら直立ブラケット28を介して矩形状支持板
部材24はガイド手段26を支持することになる。
下側ガイド板26aの両端側は参照番号30で示すように
直立ブラケット28に対して螺子止めされ、また下側ガイ
ド板26aの内方側のコーナ部が参照番号32で示すように
頂部壁22cに螺子止めされる。なお、下側ガイドロッド2
6bは第2図から明らかなように波形の横断面形状を持
つ。第1図から明らかなように、4本の下側ガイドロッ
ド26bは箱形フレーム22の頂部壁22c上に適当な間隔で互
いに平行に固定され、下側ガイド板26aの案内支持面の
延長部を形成することになる。
一対の上側ガイドロッド26cは下側ガイドロッド26bに
対して平行に箱形フレーム22の頂部壁22cの上方を横断
するように延在し、各上側ガイドロッド26cの一端は2
つの直立ブラケット28の頂端間に掛け渡されたロッド要
素34に取り付けられ、その他端は頂部壁22cの反対側の
側辺縁部に取り付けられる。第2図に示すように、各上
側ガイドロッド26cの一部分すなわち下側ガイド板26aの
上方に位置する部分は山形に大きく隆起し、その左方部
(第2図において)は下側ガイド板26aに向かって傾斜
して接近し、次いでループ状の円弧を描くように湾曲し
てロッド要素34に突き当たり、一方その右方部(第2図
において)は箱形フレーム22の頂部壁22c側に向かって
傾斜して、各上側ガイドロッド26cの他の部分すなわち
下側ガイドロッド26bの上面に対して僅かな隙間を形成
するような態様で延在する部分に連なる。要するに、下
側ガイド板26aと上側ガイドロッド26cの山形隆起部分と
からなる構成が第5図を参照して説明したガイド手段16
と実質的に同じであることは明らかであろう。なお、第
5図に示したローラ組立体(すなわち、駆動ローラ10、
第1のピンチローラ12および第2のピンチローラ14から
なる組立体)と同様なものが上側ガイドロッド26cのル
ープ状湾曲部と下側ガイド板26aとの間に形成される案
内路導入口を臨むように配置されることになるが、しか
し第1図および第2図では図示の簡略化のために省略さ
れている。
下側ガイド板26aおよび下側ガイドロッド26bと上側ガ
イドロッド26cとの間に形成される案内路内に導入され
た紙葉の先端縁と当接して該紙葉の移動を停止させるた
めに箱形フレーム22の頂部壁22c上には当接手段36が設
けられ、この当接手段36は下側ガイドロッド26bを直角
方向に横切るように延在しかつ上側ガイドロッド26cよ
りも下方に配置された長尺の板状要素36aからなる。板
状要素36aは下側ガイドロッド26bと上側ガイドロッド26
cとの間に置かれて、ガイド手段26による紙葉の案内方
向に沿って移動自在とされる。この場合、板状要素36a
の下端縁には下側ガイドロッド26bを摺動自在に受け入
れる切欠き部が形成されて、該下端縁が下側ガイドロッ
ド26bの上面よりも下方のレベルまで延ばされる。要す
るに、下側ガイドロッド26bの上面と上側ガイドロッド2
6cの下面との間の隙間に相当するスペースにはそれらロ
ッドに対して直角方向に延在する当接面が板状要素36a
によって与えられることになる。
板状要素36aを紙葉の案内方向に沿って移動させるた
めに、水平断面コ形状を呈する可動枠体36bが箱形フレ
ーム22内に配置され、その可動枠体36bの両側部から上
方に突出する突出片が箱形フレーム22の頂部壁22cに形
成されたガイドスロット38(下側および上側ガイドロッ
ド26bおよび26cに対して平行)を通して板状要素26aに
連結される。図示の複雑化を避けるために第1図および
第2図で図示はされていないが、水平断面コ形状の可動
枠体36bの両側部から上方に突出する突出片の各々の外
方側壁面には一対のベアリングローラが取り付けられ、
その一方のベアリングローラは頂部壁22cの下面側に、
その他方のベアリングローラは頂部壁22cの上面側に係
合させられる。すなわち、一対のベアリングローラは頂
部壁22cをその上下から挟み込むような態様で可動枠体3
6bの上方突出片の外方側壁面に取り付けられ、これによ
り可動枠体36bがガイドスロット38に沿って案内移動さ
せられると、板状要素36aも紙葉の案内方向に沿って移
動され得ることになる。
また、板状要素36aの中央部にはキャリッジ39がそこ
から吊下されるような態様で取り付けられ、キャリッジ
39は箱形フレーム22の頂部壁22cに形成された矩形状の
中央開口部40内に部分的に収容される。キャリッジ39に
は把持手段42が搭載され、この把持手段42はガイド手段
26によって案内されてきた紙葉の先端縁が当接手段36に
当接した後に該先端縁を把持するように機能する。要す
るに、可動枠体36bが移動させられると、把持手段42を
搭載したキャリッジ39は板要素36aと共に紙葉の案内方
向に沿って移動させられることになる。
可動枠体36bをガイドスロット38に沿って移動させる
と共に所定位置に位置決めさせるための駆動機構が第2
図において参照番号44で全体的に示され、それは箱形フ
レーム22の矩形状周囲側壁22bの一側壁部すなわち矩形
状支持板部材24の下方に位置する側壁部に取り付けられ
た駆動モータ44aと、この駆動モータ44aの出力軸に連結
されかつ箱形フレーム22内で矩形状周囲側壁22bの対向
側壁部間に回転自在に支持された螺子ロッド44bと、こ
の螺子ロッド44bに螺着されかつ可動枠体36bに連結され
たナット要素44cとからなる。駆動モータ44aの回転方向
に応じて、ナット要素44cは螺子ロッド44bに沿って移動
し、これにより板状要素36aはキャリッジ39と共に所定
位置まで移動させられることになる。第2図では、最左
方側に位置された板状要素36aおよびキャリッジ39を実
線で示し、最右方側に位置された板状要素36aおよびキ
ャリッジ39を破線示し、板状要素36aおよびキャリッジ3
9はその両位置間で移動させられて所定位置に位置決め
される。なお、板状要素36aの移動ならびに位置決めが
手動あるいは自動的に反転すべき紙葉のサイズ(搬送方
向の長さ)に応じて行われることは言うまでもない。
キャリッジ39上に搭載される把持手段42の構成は第3
図(a)、第3図(b)および第3図(c)に詳細に示
されている。なお、第3図(a)は把持手段42の平面
図、第3図(b)は第3図(a)のb−b線に沿う断面
図、第3図(c)は第3図(a)のc−c線に沿う断面
図である。
把持手段42は第3図(b)に示すようにキャリッジ39
上に固着された電磁石46を具備し、この電磁石46はコア
部46aと、このコア部46aの周囲を取り巻くコイル部46b
から構成され、コイル部46bに通電することによってコ
ア部46aが磁石として作用することになる。一方、キャ
リッジ39の直立側壁38aの頂部には磁性材料例えば鉄材
料から作られた可動片48が枢動軸48aでもって軸着さ
れ、その可動片48はその軸着部から電磁石46のコア部46
aの上方を越えて延び、しかもその先端部は上方に傾斜
させられる。第3図(a)および第3図(c)に見られ
るように、可動片48とキャリッジ39との双方には一対の
ボルト要素50が挿通させられ、各ボルト要素50のヘッド
50aとナット50b間の距離には幾分余裕が与えられ、この
ため可動片48の枢動変位量が所定の範囲内に規制される
ことになる。すなわち、第3図(b)に示すように、可
動片48は実線で示す位置と二点鎖線で示す位置との間だ
けで枢動することができる。第3図(c)に最もよく示
すように、ボルト要素50の軸部分には圧縮コイルばね50
cが組み込まれ、この圧縮コイルばね50cは可動片48とキ
ャリッジ39との間で拘束され、このため可動片48は通常
は二点鎖線で示す位置(第3図(b))側に弾性的偏倚
させられるが、電磁石46のコイル部46bが通電された際
に可動片48はコア部46aに磁気的な吸引力でもってコア4
6b側に引き寄せられて実線で示す位置(第3図(b))
を取ることになる。
把持手段42がキャリッジ39上に搭載されるとき、その
搭載については、電磁石46のコア部46aの頂面が下側ガ
イドロッド26bの上面と同一レベルとなるように、しか
も紙葉の先端縁と当接手段36との間の当接動作が干渉さ
れないように行われ、このため紙葉の先端縁が当接手段
36に当接した際には該先端縁の中央部分が電磁石46のコ
ア部46aと可動片48との間に存在する。したがって、そ
の時点で電磁石のコイル部46bを通電すると、可動片48
がコア部46aに吸引され、その結果紙葉の先端縁が把持
手段42でもって把持されることになる。
次に、第4図(a)ないし第4図(d)を参照して、
以上で述べた紙葉反転機構20の作動例について説明す
る。
第4図(a)ないし第4図(d)では、第1図および
第2図では図示されなかったローラ組立体、すなわち駆
動ローラ10、第1のピンチローラ12および第2のピンチ
ローラ14とからなるローラ組立体が図示されているが、
その他の上述の構成要素については当接手段36の板状要
素36a、キャリッジ39および把持手段42を除いて省かれ
ている。また、第4図(a)ないし第4図(d)におい
て、参照番号52はホトセンサを示し、このホトセンサ52
は発光素子52aと受光素子52bとからなる。ホトセンサ52
は駆動ローラ10と第1のピンチローラ12との間に導入さ
れた紙葉の後端縁の通過を検出し、これに基づいて把持
手段44の作動タイミングを制御するが、これについては
以下の作動例の中で説明することにする。
先ず、反転すべき紙葉P1のサイズに応じて、可動枠体
36bを移動させて当接手段36の板状要素36aを所定位置に
位置決めする。紙葉P1が駆動ローラ10と第1のピンチロ
ーラ12との間に導入されると、第4図(a)に示すよう
に、該紙葉P1の先端縁側はその間から排出され、ガイド
手段26によって所定の方向すなわち当接手段36の板状要
素36aに向かって移動させられる。ホトセンサ52の設置
箇所を紙葉P1の後端縁が通過すると、ホトセンサ52は該
後端縁の通過を検出し、その検出信号は上述の紙葉反転
機構を組み込んだ例えば複写機あるいはプリンタ等のコ
ントローラ(図示されない)の遅延回路あるいはカウン
タに送られ、紙葉P1の長さに対応した所定時間の経過後
に電磁石46の駆動回路が動作されるその所定時間が経過
するまでに、紙葉P1の先端縁は当接手段36の板状要素36
aと当接させられて、該紙葉P1は第5図で説明した場合
と同様に撓ませられ、更に紙葉P1が撓ませられた後、該
紙葉P1の後端縁が駆動ローラ10と第1のピンチローラ12
との間から排出され、その後端縁は駆動ローラ10の回転
に伴って駆動ローラ10と第2のピンチローラ14との間の
ニップ部に向かって移動させられる。
紙葉P1の後端縁が駆動ローラ10によって第1および第
2のピンチローラ12および14のほぼ中間位置まで移動さ
せられたとき、すなわち、カウンタが所定時間経過した
ことを示したとき電磁石46の駆動回路が動作させられ
る。これにより把持手段42は第4図(b)に示すように
紙葉P1の先端縁を把持することになる。一方、電磁石46
の駆動回路が動作されると、上述のコントローラでは別
の遅延回路あるいはカウンタ(各サイズ共に共用可能)
が動作させられ、所定時間経過後に電磁石46の駆動回路
の動作が“オフ”される。
電磁石46の駆動回路の動作が“オフ”されるまでの
間、紙葉P1の後端縁は第4図(c)に示すように駆動ロ
ーラ10と第2のピンチローラ14との間に導入されてその
間に挟み込まれるが、紙葉P1の先端縁は把持手段42によ
って把持された儘であるから、該紙葉P1は送り出される
ことなく停止状態に維持され、紙葉P1の後端縁は駆動ロ
ーラ10と第2のピンチローラ14とに対してスリップ状態
に置かれる。このとき紙葉P1がスキュー状態にあれば、
紙葉P1の後端縁が受けるスリップ作用によって、かかる
スキュー状態は解消されることになる。一方、この間に
は次の紙葉P2が駆動ローラ10と第1のピンチローラ12と
の間に導入されることになる。
所定時間経過後に電磁石46の駆動回路の動作が“オ
フ”されると、紙葉P1の先端縁の把持状態が第4図
(d)に示すように釈放され、その結果紙葉P1は駆動ロ
ーラ10と第2のピンチローラ14とによって送り出される
ことになる。
なお、紙葉P2も紙葉P1と同様な経過を経て駆動ローラ
10と第2のピンチローラ14とによって送り出されること
は明らかであろう。
以上に述べた紙葉反転機構20の作動は一例を述べたも
のであり、その他の態様でも紙葉反転機構20を作動させ
得ることは言うまでもない。例えば、第4図(c)から
第4図(d)に移行する段階で駆動ローラ10の回転駆動
を一時的に停止させてもよい。
上述の実施例では、把持手段42は電磁石を利用して構
成されたが、その他の機械的な機構を用いて構成するこ
とも可能である。例えば、カム機構を利用して同様な機
能を持つ把持手段を構成することができる。
〔発明の効果〕
以上の記載から明らかなように、本発明による紙葉反
転機構では、常に紙葉にはそのスキュー状態を解消させ
るような作用が及ぼされるので、紙葉に皺が寄ったり、
あるいは紙葉が詰まったりする問題が排除される。した
がって、本発明による紙葉反転機構を複写機、プリンタ
等に用いた場合には、記録紙の両面記録作動の信頼性が
大巾に向上され得ることになる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明による紙葉反転機構の一実施例を示す平
面図、第2図は第1図の紙葉反転機構の縦断面図、第3
図(a)は第1図の紙葉反転機構に用いられる把持手段
の拡大平面図、第3図(b)は第3図(a)のb−b線
に沿う断面図、第3図(c)は第3図(a)のc−c線
に沿う断面図、第4図(a)ないし第4図(d)は第1
図に示した紙葉反転機構の作動を説明するための作動説
明図、第5図は従来の紙葉反転機構を示す概略側面図で
ある。 10……駆動ローラ、 12……第1のピンチローラ、 14……第2のピンチローラ、 20……紙葉反転機構、22……箱形フレーム、 24……矩形状支持板部材、 26……ガイド手段、36……当接手段、 42……把持手段。

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】駆動ローラ(10)と、この駆動ローラを挟
    むように対接して該駆動ローラによって回転させられる
    第1および第2のピンチローラ(12,14)と、前記駆動
    ローラと前記第1のピンチローラとの間に導入されて排
    出される紙葉を所定の方向に案内するガイド手段(26)
    と、紙葉が前記駆動ローラと前記第1のピンチローラと
    の間から完全に排出される前に該紙葉の先端縁と当接し
    て該紙葉の移動を停止させると共に撓ませる当接手段
    (36)とを具備し、紙葉が前記駆動ローラと前記第1の
    ピンチローラとの間から完全に排出された際に該紙葉の
    撓みの反発力によってその後端縁を前記駆動ローラと前
    記第2のピンチローラとの間に導いてその間から排出さ
    せ、これにより紙葉の反転を行い得るようにする紙葉反
    転機構(20)において、 紙葉の先端縁が前記当接手段と当接した後に該紙葉の先
    端縁を把持するための、電磁石(46)と該電磁石(46)
    に吸引される可動板(48)とよりなる把持手段(42)が
    設けられ、前記駆動ローラと第1のピンチローラとの間
    を通過した紙葉の後端縁が前記第1のピンチローラと第
    2のピンチローラとのほぼ中間位置まで移動させられた
    ときに前記把持手段が前記紙葉の先端縁を把持し、その
    後紙葉の後端縁が前記駆動ローラと前記第2のピンチロ
    ーラとの間に導かれた後に前記把持手段が該紙葉の先端
    縁をその把持状態から釈放することを特徴とする紙葉反
    転機構。
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