JP2662997B2 - 内視鏡のチャンネルチューブ - Google Patents

内視鏡のチャンネルチューブ

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Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] この発明は、内視鏡の挿入部内に挿通されるチャンネ
ルチューブの改良に関するものである。
本発明におけるチャンネルチューブとは、例えば鉗子
チャンネルや送気送水チューブなどのように、器具や流
体が通るチューブのことをいい、「溝」という概念を含
むものではない。
[従来の技術] 内視鏡の挿入部内には、鉗子チャンネル及び送気送水
チャンネルなどの各種チャンネルチューブが挿通されて
いる。内視鏡に用いられるこれらのチャンネルチューブ
には、一般に、少なくとも次のような性能が必要であ
る。
1)化学的安定性が良いこと。
2)耐候性が良いこと。
3)電気絶縁性が良いこと。
4)摩擦係数が低いこと。
特に、鉗子チャンネルは、各種処置具が挿脱され、体
腔内汚液の吸引や消毒液の吸引等の吸引路としても用い
られるので、上記性能が全てにわたって優れていなけれ
ばならない。
そこで、上記の諸条件を満足する材料として、内視鏡
のチャンネルチューブには、一般にポリテトラフルオロ
エチレン(四フッ化エチレン樹脂)が用いられている。
しかし、ポリテトラフルオロエチレン製のチューブは
柔軟性に欠けるので、挿入部を小さな曲率半径で屈曲さ
せるとチューブが座屈し易い欠点がある。そこで従来
は、例えば特公昭59−49464号公報に示されるように、
微細多孔質構造を有するポリテトラフルオロエチレンの
内層と、その内層の外側に設けたフッ素ゴム等の気密性
材料により形成された中間層と、その中間層の外側に設
けた上記内層の材料と同質の外層よりなる多層構造の可
撓性チューブを、内視鏡のチャンネルチューブとして用
いていた。
[発明が解決しようとする課題] 上記の特公昭59−49464号公報のものは、上述の1)
ないし4)の諸条件を満足し、かつ柔軟性にも優れてい
る。
しかし、その多層構造のチューブは、内層の外側に中
間層を単に被覆し、その中間層の外側に外層を単に被覆
した構造だったので、小さな曲率半径でくり返し屈曲さ
れると、各層間に剥離が発生して管の形状がくずれ、処
置具の挿通性が悪くなったり、チューブ折れが発生する
等の欠点があった。
この発明は、そのような従来の欠点を解消し、内視鏡
のチャンネルチューブに要求される諸条件を満足しつ
つ、しかも層構造がくずれない、耐久性の優れた内視鏡
のチャンネルチューブを提供することを目的とする。
[課題を解決するための手段] 上記の目的を達成するために、本発明の内視鏡のチャ
ンネルチューブは、可撓性を有する内視鏡の挿入部内に
挿通されるチャンネルチューブのうちの少なくとも1つ
のチャンネルチューブを、微細多孔質構造を有するポリ
テトラフルオロエチレンの内層と、その内層の外側に設
けたフッ素ゴムの外層と、上記内層を形成するポリテト
ラフルオロエチレンと上記外層を形成するフッ素ゴムと
を混在させて上記内層と外層との間に形成した中間層と
による少なくとも3層の構造に形成したことを特徴とす
る。
[作用] 内視鏡のチャンネルチューブの内層を形成するポリテ
トラフルオロエチレンは、化学的安定性、耐候性、電気
絶縁性が良く、しかも摩擦係数が小さい長所がある。し
かも、本発明のポリテトラフルオロエチレンによる内層
は、微細多孔質構造なので、柔軟性にも富んでいる。ま
た、外層を形成するフッ素ゴムはチューブの気密性を保
証し、摩擦係数以外の点で微細多孔質構造のポリテトラ
フルオロエチレンと同様の優れた性質を有している。
そして、本発明のチャンネルチューブは、その中間層
において、内層を形成するポリテトラフルオロエチレン
と外層を形成するフッ素ゴムとが強力に結合して互いに
分離し難い構造になっているので、チューブを小さな曲
率半径でくり返し曲げても各層間の剥離などが発生しな
い。
[実施例] 図面を参照して実施例を説明する。
第3図は、可撓管2で外装された内視鏡の挿入部を示
しており、その先端部分には、遠隔操作によって屈曲自
在な湾曲部3が形成されている。13は湾曲操作ワイヤで
あり、その一端側が湾曲部3の先端に取着され、図示さ
れていない他端側から牽引操作される。湾曲部3の先端
には、観察窓4及び照明窓5などが配置された先端部本
体6が連結されている。
先端部本体6には、観察窓4と並んで開口する吸引口
7と、観察窓4に向って開口する送気送水ノズル8とが
設けられている。吸引口7は、鉗子その他の処置具類が
突き出される鉗子突出口を兼用している。そして、挿入
部1内に全長にわたって挿通された鉗子チャンネル9
が、吸引口7に連通接続されている。可撓管2の他端側
には、公知の操作部(図示せず)が連結されており、鉗
子チャンネル9の他端側は、操作部において、鉗子挿入
口及び吸引操作弁などに接続されている。
また、送気送水ノズル8には、鉗子チャンネル9と並
行して挿入部1内に挿通された送気送水チャンネル10が
接続されている。そして、送気送水チャンネル10の他端
側は、図示されていない送気送水操作弁に接続されてい
る。
第1図は、鉗子チャンネル9の断面を示している。鉗
子チャンネル9は、微細多孔質構造を有するポリテトラ
フルオロエチレンの内層9aと、その内層9aの外側に設け
たフッ素ゴムの外層9bと、内層9aを形成するポリテトラ
フルオロエチレンと外層9bを形成するフッ素ゴムとを混
在させて内層9aと外層9bとの間に形成した中間層9cとに
よる3層構造に形成されている。微細多孔質構造を有す
るポリテトラフルオロエチレン層は、特公昭59−49464
号公報などに記載された方法によって製造することがで
きる。
第2図は、第1図の一部を拡大して詳細に図示したも
のであり、中間層9cは、内層9aを形成するポリテトラフ
ルオロエチレンと外層9bを形成するフッ素ゴムとが、互
いに櫛の歯状に咬み合って構成されている。したがっ
て、鉗子チャンネル9は、中間層9cにおいて、内層9aを
形成するポリテトラフルオロエチレンと外層を形成する
フッ素ゴム9bとが強力に結合して、互いに分離し難い構
造になっている。ただし、本発明はこの構造に限定され
るものでなく、中間層9cは内層9aのポリテトラフルオロ
エチレンと外層9bのフッ素ゴムとをどのように混在させ
たものであってもよい。
このように構成された鉗子チャンネル9は柔軟なの
で、圧縮力が加わったときには内視鏡の挿入部内で無理
なくたわむことができる。したがって、内視鏡の挿入部
内に、両端部側からチューブを少し圧縮した状態で組み
付けるのがよい。そうすれば、引張力が加わったときに
無理なく伸びて、湾曲操作などを非常にスムーズに行う
ことができる。
第4図は、本発明のチューブ23を全長のうちの一部に
用いた鉗子チャンネル20を示している。この例では、内
視鏡の湾曲部内に位置する部分は、硬いポリテトラフル
オロエチレン製のチューブ21を用いて、その外周に形成
した螺旋溝21a内にステンレスコイル線22を巻き付けて
おり、その他の部分に本発明のチューブ23を用いてい
る。24は継ぎ管である。このように、本発明の内視鏡の
チャンネルチューブは、鉗子チャンネルなどのチャンネ
ルチューブの全長の一部に採用してもよく、第4図の場
合とは逆に、内視鏡の湾曲部内に位置する部分だけに採
用してもよい。
なお、本発明の内視鏡のチャンネルチューブは、送気
送水チャンネル10、或いは必要に応じて設けられるその
他のチャンネルチューブ類に用いてもよい。また、上記
実施例の内視鏡のチャンネルチューブは3層構造である
が、その外側に他の材料を被覆して4層以上の構造にし
たものも本発明に含まれるものである。
[発明の効果] 本発明の内視鏡のチャンネルチューブによれば、チュ
ーブが非常に柔軟でしかも内表面の摩擦係数が低いな
ど、内視鏡のチャンネルチューブに要求される諸性能を
すべて具備し、しかもチューブの内層と外層とが中間層
で強力に結合しているので、小さな曲率半径でくり返し
屈曲しても、各層間の剥離などが発生せず、優れた挿通
性と耐久性とを有する。また、曲りぐせがつきにくいの
で、内視鏡挿入部の蛇行の発生なども未然に防止され
る。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の一実施例の鉗子チャンネルの正面断面
図、 第2図はその一部を拡大して示す断面図、 第3図は内視鏡の挿入部の斜視図、 第4図は他の実施例の鉗子チャンネルの一部を切除して
示す側面図である。 2……可撓管、9,20……鉗子チャンネル、9a……内層、
9b……外層、9c……中間層、10……送気送水チャンネ
ル。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 岩田 洋志 東京都板橋区前野町2丁目36番9号 旭 光学工業株式会社内 (56)参考文献 特開 昭58−200211(JP,A) 特公 昭59−49464(JP,B2)

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】可撓性を有する内視鏡の挿入部内に挿通さ
    れるチャンネルチューブのうちの少なくとも1つのチャ
    ンネルチューブを、微細多孔質構造を有するポリテトラ
    フルオロエチレンの内層と、その内層の外側に設けたフ
    ッ素ゴムの外層と、上記内層を形成するポリテトラフル
    オロエチレンと上記外層を形成するフッ素ゴムとを上記
    内層と外層とから延出させて上記内外両層の間において
    混在させて形成した中間層とによる、少なくとも3層の
    構造に形成したことを特徴とする内視鏡のチャンネルチ
    ューブ。
  2. 【請求項2】上記の少なくとも3層構造に形成されたチ
    ャンネルチューブが、処置具が挿通される鉗子チャンネ
    ルである請求項1記載の内視鏡のチャンネルチューブ。
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